JP6701997B2 - 非空気式タイヤ - Google Patents

非空気式タイヤ Download PDF

Info

Publication number
JP6701997B2
JP6701997B2 JP2016116502A JP2016116502A JP6701997B2 JP 6701997 B2 JP6701997 B2 JP 6701997B2 JP 2016116502 A JP2016116502 A JP 2016116502A JP 2016116502 A JP2016116502 A JP 2016116502A JP 6701997 B2 JP6701997 B2 JP 6701997B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tire
resin
inner peripheral
pneumatic tire
carbon black
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016116502A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017218132A (ja
Inventor
杉谷 信
信 杉谷
和光 岩村
和光 岩村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
Priority to JP2016116502A priority Critical patent/JP6701997B2/ja
Priority to EP17170270.7A priority patent/EP3254869A1/en
Priority to US15/606,291 priority patent/US20170355227A1/en
Publication of JP2017218132A publication Critical patent/JP2017218132A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6701997B2 publication Critical patent/JP6701997B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C7/00Non-inflatable or solid tyres
    • B60C7/10Non-inflatable or solid tyres characterised by means for increasing resiliency
    • B60C7/14Non-inflatable or solid tyres characterised by means for increasing resiliency using springs
    • B60C7/143Non-inflatable or solid tyres characterised by means for increasing resiliency using springs having a lateral extension disposed in a plane parallel to the wheel axis
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C1/00Tyres characterised by the chemical composition or the physical arrangement or mixture of the composition
    • B60C1/0008Compositions of the inner liner
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C1/00Tyres characterised by the chemical composition or the physical arrangement or mixture of the composition
    • B60C1/0016Compositions of the tread
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C1/00Tyres characterised by the chemical composition or the physical arrangement or mixture of the composition
    • B60C1/0041Compositions of the carcass layers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C13/00Tyre sidewalls; Protecting, decorating, marking, or the like, thereof
    • B60C13/002Protection against exterior elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C19/00Tyre parts or constructions not otherwise provided for
    • B60C19/08Electric-charge-dissipating arrangements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C7/00Non-inflatable or solid tyres
    • B60C7/10Non-inflatable or solid tyres characterised by means for increasing resiliency
    • B60C7/102Tyres built-up with separate rubber parts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C9/00Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
    • B60C9/02Carcasses
    • B60C9/16Carcasses built-up with metallic reinforcing inlays
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C1/00Tyres characterised by the chemical composition or the physical arrangement or mixture of the composition
    • B60C2001/0091Compositions of non-inflatable or solid tyres
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C9/00Reinforcements or ply arrangement of pneumatic tyres
    • B60C9/02Carcasses

Description

本発明は、車両の静電気をスムーズに放電し得る非空気式タイヤに関する。
近年、パンクの発生を抑制することを目的とした非空気式タイヤが知られている。非空気式タイヤは、車両側の金属製ホイールと接続される環状の内周部、路面と接地するトレッド部、及び、内周部とトレッド部とを継ぐ複数本の連結部を含んでいる。
しかしながら、非空気式のタイヤの連結部は、成形性と高い剛性が求められるため、導電性が小さいウレタンなどの樹脂で形成されている場合がある。このため、このような非空気式タイヤは、車両の静電気を、スムーズに路面に放出できないという問題がある。
特開2014−125082号公報
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、車両の静電気をスムーズに放電し得る非空気式タイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、路面に接地する環状のトレッド部と、前記トレッド部のタイヤ半径方向の内側に位置しかつ導電性を有するホイールに接続される環状の内周部と、前記トレッド部と前記内周部とを継ぐ複数本の連結部とを含む非空気式タイヤであって、前記トレッド部は、前記路面に接地しかつ導電性を有する第1部分と、前記第1部分のタイヤ半径方向内側の第2部分とを含み、前記第2部分、前記連結部、及び、前記内周部は、カーボンブラックを含有する樹脂で形成されており、前記カーボンブラックは、BET比表面積が300〜1500m2/gであり、かつ、前記樹脂成分100質量%に対して0.5〜20質量%配合されていることを特徴とする。
本発明に係る非空気式タイヤは、前記カーボンブラックが、ケッチェンブラックであるのが望ましい。
本発明に係る非空気式タイヤは、前記樹脂が熱硬化性樹脂であるのが望ましい。
本発明に係る非空気式タイヤは、前記連結部と前記トレッド部とが接続する位置における全ての前記連結部の断面積が、20〜30000cm2であるのが望ましい。
本発明は、路面に接地する環状のトレッド部と、トレッド部のタイヤ半径方向の内側に位置しかつ導電性を有するホイールに接続される環状の内周部と、トレッド部と内周部とを継ぐ複数本の連結部とを含む非空気式タイヤである。トレッド部は、路面に接地しかつ導電性を有する第1部分と、第1部分のタイヤ半径方向内側の第2部分とを含んでいる。第2部分、連結部、及び、内周部は、カーボンブラックを含有する樹脂で形成されている。従って、本発明の非空気式タイヤは、第2部分、連結部、及び、内周部の電気抵抗が小さくなり、車両の静電気を、ホイール、内周部、連結部、トレッド部を通してスムーズに路面に放出することができる。
また、カーボンブラックはBET比表面積が300〜1500m2/gであり、かつ、樹脂成分100質量%に対して0.5〜20質量%配合されている。これにより、カーボンブロック同士が通電するので、樹脂内の電気抵抗が効果的に小さくなる。また、タイヤ製造時、樹脂の流動がカーボンブラックに妨げられないので、精度良く成形することができる。従って、本発明の非空気式タイヤは、車両の静電気をよりスムーズに路面に放出できるとともに、高い剛性が維持されるので優れた耐久性能を発揮する。
本発明の一実施形態を示す非空気式タイヤの斜視図である。 図1の非空気式タイヤをタイヤ周方向に切断した部分拡大断面図である。 図1の非空気式タイヤをホイールに装着した状態を示す斜視図である。 タイヤの電気抵抗測定装置を概念的に示す略断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の非空気式タイヤ1の斜視図である。非空気式タイヤ1は、例えば、乗用車や重荷重用の車両に利用される。非空気式タイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)1は、タイヤの物理的な剛性によって荷重を支持することができる。従って、タイヤ1の内部に加圧された空気が充填される空気入りタイヤとは、構造が異なっている。
図1に示されるように、タイヤ1は、環状のトレッド部2、トレッド部2のタイヤ半径方向の内側に位置する内周部3、及び、トレッド部2と内周部3とを継ぐ連結部4とを含んでいる。
本実施形態のトレッド部2は、路面に接地するトレッド面2aを有する第1部分5と、第1部分5よりも内周部3側に設けられかつトレッド面2aとは反対向きの内周面2bを有する第2部分6とを含んでいる。トレッド部2は、例えば、一定の幅Wを有している。
第1部分5は、タイヤ周方向に連続する環状体であって、外側にトレッド面2aをなす外面5aと、内周部3を向く内面5bとを含んでいる。第1部分5の外面5aには、例えば、排水用の溝(図示省略)等が設けられても良い。
第1部分5は、導電性を有している。これにより、電気が第1部分5に帯電することなく路面へ放出される。本実施形態の第1部分5は、例えば、カーボンを含んだ硬質のゴムで形成されている。このような第1部分5は、上述の作用とともに、走行時の振動を吸収し、優れた乗り心地性能を発揮する。なお、第1部分5は、例えば、金属又は有機繊維のコードを配列した補強コード層(図示省略)を有していてもよい。
本明細書において、「導電性」とは、物質が実質的に電気を通す性質を意味し、具体的には体積固有電気抵抗値が100 (MΩ・cm)未満の材料が示す性質である。また、ゴム等を含む樹脂の体積固有電気抵抗値は、15cm四方かつ厚さ2mmの樹脂試料に対し、印加電圧500V、気温25℃、湿度50%の条件で電気抵抗測定器を用いて測定された値である。
第2部分6は、タイヤ周方向に連続する環状体であり、第1部分5に対して同心に配されている。本実施形態の第2部分6は、第1部分5側の外面6aと、トレッド部2の内周面2bをなす内面6bとを含んでいる。第2部分6の外面6aは、本実施形態では、第1部分5の内面5bの全部を覆っている。
図2は、図1のタイヤ1をタイヤ周方向に切断した部分拡大断面図である。図2に示されるように、第2部分6は、カーボンブラックを含有する樹脂で形成されている。このような第2部分6は、優れた導電性を有するとともに、小さな質量で大きな引張強度を発揮し得る。また、例えば、紫外線で変色しやすいウレタン樹脂などに、カーボンブラックが含有された場合、ウレタン樹脂の変色が緩和され、外観不良が抑制される。
樹脂としては、例えば、周知のシリコーン系、ウレタン系、又はエポキシ系をベースとするエラストマーを採用ことができる。なお、大きな強度を有してタイヤ1の耐久性能を向上させるとともに、走行時の振動を吸収し、乗り心地性能を向上させるために、とりわけ、熱硬化性のウレタン樹脂が望ましい。
第2部分6のタイヤ半径方向長さH2は、第1部分5のタイヤ半径方向長さH1よりも小さいのが望ましい。これにより、第1部分5のゴムによって、走行時の振動吸収効果が発揮され、乗り心地性能が向上する。このような観点より、第2部分6のタイヤ半径方向長さH2と第1部分5のタイヤ半径方向長さH1との比(H1/H2)は、好ましくは2以上であり、より好ましくは3以上である。
第1部分5のタイヤ半径方向長さH1が第2部分6のタイヤ半径方向長さH2よりも過度に大きい場合、走行時、第1部分5の圧縮及び引張変形の繰り返しにより、大きなヒステリシスロスを生じ、熱エネルギーとなって第1部分5が過度に発熱される。これにより、走行時の導電性が悪化するおそれがある。このため、前記比(H1/H2)は、好ましくは10以下であり、より好ましくは6以下である。
なお、トレッド部2は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、第1部分5と第2部分6との間に、これらの材料と異なる複数の樹脂部材(図示省略)が設けられた態様でも良い。この場合、各樹脂部材も、導電性を有している必要がある。
内周部3は、本実施形態では、タイヤ周方向に連続する環状体であって、トレッド部2と同心に配されている。内周部3は、例えば、タイヤ幅方向に一定の幅及び厚さを有している。
本実施形態の内周部3は、空気入りタイヤに使用されるようなリムではなく、例えば、図3に示されるようなホイールHに接続される。このようなホイールHとしては、例えば、スチールやアルミニウム等の導電性を有する金属製のものであれば良い。ホイールHは、車両の車軸(図示省略)に取り付けられる。
内周部3は、カーボンブラックを含有する樹脂で形成されている。これにより、内周部3は、優れた導電性を有とともに、小さな質量で大きな引張強度を発揮し得る。内周部3の樹脂も、熱硬化性のウレタン樹脂が望ましい。
図1に示されるように、本実施形態の連結部4は、タイヤ半径方向にのびる板状をなし、タイヤ周方向に並んでいる。車軸に垂直荷重が作用した場合、その荷重は、車軸よりも上方に配されている連結部4の引張剛性と、車軸よりも下方に配されている連結部4の圧縮剛性とで、それぞれ支持される。
連結部4は、例えば、タイヤ放射方向に対して傾斜している。本実施形態のタイヤ周方向に隣り合う連結部4、4は、それぞれタイヤ放射方向に対して逆向きに傾けられている。
連結部4のタイヤ半径方向の外端4aは第2部分6に固着されている。連結部4のタイヤ半径方向の内端4bは、内周部3に固着されている。連結部4は、例えば、内周部3と等しい幅Waを有している。また、連結部4の幅Waは、トレッド部2の幅Wと等しい。さらに、連結部4は、本実施形態では、内周部3から第2部分6まで同じ断面積S(長手に対する直角方向)でのびている。このような連結部4は、タイヤ半径方向の剛性段差が小さいので、優れた耐久性能を発揮する。
なお、連結部4の形状は、このような態様に限定されるものではなく、例えば、タイヤ半径方向又は周方向にジグザグにのびるものや、タイヤ1の側面視において、網目状にのびるもの等、種々の態様が採用される。
連結部4は、カーボンブラックを含有する樹脂で形成されている。これにより、連結部4は、優れた導電性を有とともに、小さな質量で大きな引張強度を発揮し得る。また、連結部4の樹脂も、熱硬化性のウレタン樹脂が望ましい。
連結部4とトレッド部2とが接続する位置における全ての連結部4の断面積は、20〜30000cm2であるのが望ましい。前記全ての連結部4の断面積が大きい場合、タイヤ質量が過度に増加するので耐久性能が悪化するおそれがある。前記全ての連結部4の断面積が小さい場合、連結部4の剛性が低下するので耐久性能が悪化するおそれがある。このような観点より、前記全ての連結部4の断面積は、30〜20000cm2であるのがさらに望ましく、50〜10000cm2であるのが一層望ましい。
このように、本実施形態のタイヤ1は、第2部分6、連結部4、及び、内周部3がカーボンブラックを含有する樹脂で形成されている。これにより、第2部分6、連結部4、及び、内周部3の電気抵抗が小さくなるため、車両の静電気が、車軸を介して、ホイールH、内周部3、連結部4、第2部分6、及び、第1部分5を通って路面に放出される。このため、例えば、静電気によるスパークやラジオノイズ等を防止することができる。
また、このようなカーボンブラックは、BET比表面積が300〜1500m2/gであり、かつ、樹脂成分100質量%に対して0.5〜20質量%配合されていることが必要である。カーボンブラックのBET比表面積が300m2/g未満の場合、又は、樹脂成分100質量%に対してカーボンブラックが0.5質量%未満の場合、カーボンブラック同士の通電が阻害され、樹脂内の電気抵抗を小さくできない。逆に、樹脂成分100質量%に対してカーボンブラックが20質量%を超える場合、樹脂の流動性の悪化により、第2部分6、連結部4、及び、内周部3を精度良く成形できず、タイヤ1の耐久性を維持することができない。また、カーボンブラックのBET比表面積が1500m2/gを超える場合、タイヤ1の加工性が悪化する。このような観点より、カーボンブラックは、好ましくは、BET比表面積が500〜1200m2/gである。同様に、カーボンブラックは、好ましくは、樹脂成分100質量%に対して1〜10質量%である。カーボンブラックのBET比表面積は、JIS K6217−7:2008に準拠して測定される。
また、カーボンブラックは、ケッチェンブラックであるのが望ましい。ケッチェンブラックは、導電性が高いので、その添加量が抑制されるため、ベースとなる樹脂の物性に与える影響が低減する。また、ケッチェンブラックは、混練による導電性の低下を抑制するため、タイヤ1の静電気をさらに、スムーズに路面に放出し得る。
このようなケッチェンブラックが、とりわけ大きな圧縮荷重及び引張り荷重が作用する非空気式タイヤ1の連結部4の樹脂に含有されるために、連結部4を構成する樹脂の物性が高く維持される。従って、タイヤ1は、一層、優れた耐久性能を有する。
さらに、ケッチェンブラックが、本実施形態の第2部分6、連結部4、及び、内周部3を構成する熱硬化性のウレタン樹脂に含有された場合、とりわけ、第2部分6、連結部4、及び、内周部3の各接合部分の剛性が高められるので、さらに、耐久性能が向上する。また、第2部分6、連結部4、及び、内周部3が同種材料で製造できるので、生産性が向上する。なお、第1部分5は、路面と接地する部分であるため、グリップ性が求められるので、ケッチェンブラックの採用が控えられる。
カーボンブラックは、本実施形態では、連結部4での配向が、連結部4の長手に沿って配されている。これにより、連結部4は、車軸に作用する垂直荷重に対し、大きな引張剛性や圧縮剛性を有するので、耐久性能が向上する。これに対し、内周部3及び第2部分6でのカーボンブラックの配向は、タイヤ周方向に対して傾斜している。これにより、内周部3及び第2部分6は、駆動力や制動力、及び、連結部4からの押圧力に対し高い剛性を有するので、耐久性能がさらに向上する。
以上、本発明の非空気式タイヤについて詳細に説明したが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施される。
図1に示した基本構造を有する非空気式タイヤが表1の仕様に基づき試作され、各試供用のタイヤの外観、導電性及び耐久性能がテストされた。なお、共通仕様は、以下の通りである。
試供タイヤ:145/70R12相当
トレッド部の幅W:145mm
第1部分の材料:天然ゴム+スチレン・ブタジエンゴム+スチールコード
第1部分のタイヤ半径方向長さH1:24mm
第2部分の材料:樹脂(ケッチェンブラック含有)
第2部分のタイヤ半径方向長さH2:4mm
内周部の材料:樹脂(ケッチェンブラック含有)
連結部のタイヤ半径方向高さHa:70mm
連結部の全断面積:174cm2
連結部の材料:樹脂(ケッチェンブラック含有)
ケッチェンブラック:ライオン株式会社製の商品名「ケッチェンブラック」
<外観>
表1の仕様に基づいて試作されたタイヤの連結部の表面に樹脂が十分に形成されているか否かが、テスターの目視によって確認された。結果は、樹脂の形成が不十分な連結部を有するタイヤが不合格、樹脂の形成が不十分な連結部を有さないタイヤが合格とされた。
<導電性能>
図4に示されるような測定装置を使用し、JATMA規定に準拠してタイヤ1とホイールHとの組立体の電気抵抗値が測定された。測定装置は、絶縁板30(電気抵抗値が1012Ω以上)の上に設置された表面が研磨された金属板31(電気抵抗値は10Ω以下)と、タイヤ1を保持する導電性のタイヤ取付軸32と、電気抵抗測定器33とを含んでいる。各供試用のタイヤ1は、予め表面の離型剤や汚れが十分に除去されており、かつ、十分に乾燥した状態のものを用いた。また他の条件は、次の通りである。
ホイール材料:アルミニウム合金製
荷重:1kN
試験環境(室内)温度及び湿度:25℃/50%
試験電圧(印可電圧):1000V
試験の要領は、次の通りである。
(1)供試タイヤをホイールに装着しタイヤ・ホイール組立体を準備する。この際、両者の接触部に潤滑剤として石けん水が用いられる。
(2)タイヤ・ホイール組立体を試験室内で2時間放置させた後、タイヤ取付軸32に取り付ける。
(3)タイヤ・ホイール組立体に前記荷重を0.5分間負荷し、解放後にさらに0.5分間、解放後にさらに2分間負荷する。
(4)試験電圧が印可され、5分経過した時点で、タイヤ取付軸32と金属板31との間の電気抵抗値を電気抵抗測定器33によって測定する。測定は、タイヤ周方向に90°間隔の4カ所で行われ、そのうちの最大値をタイヤの電気抵抗値(測定値)とする。100MΩ以上のタイヤは不合格、100MΩ未満のタイヤは合格である。
<耐久性能>
周知のドラム試験機を用い、各試供タイヤが、下記の条件で走行された。走行後、連結部の亀裂について観察された。結果は、亀裂の長さを基準とする下記の評価方法による3点法で表示している。数値が小さいほど良好である。
走行距離:200km
荷重:1kN
速度:40km/h
<評価方法>
1:亀裂の発生なし
2:亀裂の長さが2mm未満
3:亀裂の長さが2mm以上
テストの結果が表1に示される。
Figure 0006701997
テストの結果、実施例のタイヤは、比較例のタイヤに比べて十分に樹脂が形成され、外観が優れていることが確認できた。また、実施例タイヤは、比較例のタイヤに比して、亀裂の発生もなく、導電性に優れている。連結部の全断面積が20〜30000cm2の異なるタイヤについてもテストを行ったが、同様の結果が得られた。カーボンブラックのBET比表面積が1500m2/gを越える場合、加工性が低下した。連結部の全断面積が20cm2未満のタイヤは、剛性が不足して、タイヤとして不適であった。連結部の全断面積が30000cm2を超えるタイヤは、質量が大きすぎて、タイヤとして不適であった。
1 非空気式タイヤ
2 トレッド部
3 内周部
4 連結部
5 第1部分
6 第2部分

Claims (4)

  1. 路面に接地する環状のトレッド部と、前記トレッド部のタイヤ半径方向の内側に位置しかつ導電性を有するホイールに接続される環状の内周部と、前記トレッド部と前記内周部とを継ぐ複数本の連結部とを含む非空気式タイヤであって、
    前記トレッド部は、前記路面に接地しかつ導電性を有する第1部分と、前記第1部分のタイヤ半径方向内側の第2部分とを含み、
    前記第2部分、前記連結部、及び、前記内周部は、カーボンブラックを含有する樹脂で形成されており、
    前記カーボンブラックは、BET比表面積が300〜1500m2/gであり、かつ、前記樹脂成分100質量%に対して0.5〜20質量%配合されていることを特徴とする非空気式タイヤ。
  2. 前記カーボンブラックは、ケッチェンブラックである請求項1記載の非空気式タイヤ。
  3. 前記樹脂が熱硬化性樹脂である請求項1又は2に記載の非空気式タイヤ。
  4. 前記連結部と前記トレッド部とが接続する位置における全ての前記連結部の断面積は、20〜30000cm2である請求項1乃至3のいずれかに記載の非空気式タイヤ。
JP2016116502A 2016-06-10 2016-06-10 非空気式タイヤ Active JP6701997B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016116502A JP6701997B2 (ja) 2016-06-10 2016-06-10 非空気式タイヤ
EP17170270.7A EP3254869A1 (en) 2016-06-10 2017-05-09 Non-pneumatic tire
US15/606,291 US20170355227A1 (en) 2016-06-10 2017-05-26 Non-pneumatic tire

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016116502A JP6701997B2 (ja) 2016-06-10 2016-06-10 非空気式タイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017218132A JP2017218132A (ja) 2017-12-14
JP6701997B2 true JP6701997B2 (ja) 2020-05-27

Family

ID=58699031

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016116502A Active JP6701997B2 (ja) 2016-06-10 2016-06-10 非空気式タイヤ

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20170355227A1 (ja)
EP (1) EP3254869A1 (ja)
JP (1) JP6701997B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6212381B2 (ja) * 2013-12-24 2017-10-11 住友ゴム工業株式会社 エアレスタイヤ
JP6302355B2 (ja) * 2014-05-22 2018-03-28 住友ゴム工業株式会社 非空気式タイヤ
KR102589994B1 (ko) 2018-12-12 2023-10-18 삼성디스플레이 주식회사 표시장치
KR102267900B1 (ko) * 2019-09-24 2021-06-24 한국타이어앤테크놀로지 주식회사 금속염이 도금된 섬유를 포함하는 비공기입 타이어
CN111731040B (zh) * 2020-05-28 2021-07-27 南京航空航天大学 一种侧偏刚度可变的非充气轮胎
JP2022104243A (ja) 2020-12-28 2022-07-08 Toyo Tire株式会社 非空気圧タイヤ
JP2024049100A (ja) * 2022-09-28 2024-04-09 住友ゴム工業株式会社 エアレスタイヤ

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57209952A (en) * 1981-06-19 1982-12-23 Mitsui Toatsu Chem Inc Electrically conductive resin composition
JPH0425560A (ja) * 1990-05-21 1992-01-29 Chuo Gosei Kk 導電性を備えた熱硬化性ポリウレタン樹脂の製造方法
US5872171A (en) * 1997-04-10 1999-02-16 Bridgestone/Firestone, Inc. Silica containing tire compositions for suppression of static charge accumulation
US20040173295A1 (en) * 2003-03-07 2004-09-09 Zanzig David John Tire with rubber component containing electrically conductive carbon black and fibrillated aramid fibers
JP2006243434A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Canon Inc 転写材担持部材、中間転写部材およびこれを用いた画像形成装置
JP4530231B2 (ja) * 2007-07-31 2010-08-25 東洋ゴム工業株式会社 非空気圧タイヤ
JP2011162167A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Inoac Gijutsu Kenkyusho:Kk 帯電防止タイヤ、車輪及びキャスター
JP6043181B2 (ja) * 2012-12-26 2016-12-14 株式会社ブリヂストン 非空気入りタイヤ
JP6423584B2 (ja) * 2013-06-13 2018-11-14 住友ゴム工業株式会社 非空気式タイヤ
JP6159234B2 (ja) * 2013-11-25 2017-07-05 東洋ゴム工業株式会社 非空気圧タイヤ
JP6302355B2 (ja) * 2014-05-22 2018-03-28 住友ゴム工業株式会社 非空気式タイヤ
US10507692B2 (en) * 2014-10-06 2019-12-17 Sumitomo Rubber Industries, Ltd. Rubber compound for tires, pneumatic tire, and an airless tire
JP6001718B2 (ja) * 2015-04-06 2016-10-05 株式会社ブリヂストン タイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
EP3254869A1 (en) 2017-12-13
JP2017218132A (ja) 2017-12-14
US20170355227A1 (en) 2017-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6701997B2 (ja) 非空気式タイヤ
JP5841551B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP6228604B2 (ja) 非空気式タイヤ
JP4220569B1 (ja) 空気入りタイヤ
KR101585815B1 (ko) 공기 타이어
KR102352528B1 (ko) 비공기식 타이어
JP4575979B2 (ja) 空気入りタイヤ及びその製造方法
JP2007153092A (ja) 空気入りタイヤおよび該空気入りタイヤの製造方法
JP2016020205A (ja) 乗用車用空気入りラジアルタイヤ
JP4783479B1 (ja) 空気入りタイヤ
JP6271325B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP7003627B2 (ja) 空気入りタイヤ及びタイヤ・リム組立体
KR20120022974A (ko) 공기 타이어 및 그 제조 방법
JP2015171848A (ja) 空気入りタイヤ
JPWO2015076382A1 (ja) 空気入りタイヤ
JP6897189B2 (ja) 空気入りタイヤ及びその製造方法
JP6582581B2 (ja) 非空気式タイヤ
JP6610149B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2008044574A (ja) 空気入りタイヤとリムとの組立体
JP6759703B2 (ja) 空気入りタイヤ及びその製造方法
US10639944B2 (en) Pneumatic tire
JP2014172583A (ja) 空気入りタイヤ
EP3318418A1 (en) Tire
EP4129715A1 (en) Cavity noise reduction tire
JP6754268B2 (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190422

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6701997

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250