JP6697429B2 - 新規アルカンチオ酸誘導体および該化合物を含有する香料組成物 - Google Patents

新規アルカンチオ酸誘導体および該化合物を含有する香料組成物 Download PDF

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Description

本発明は、香料化合物などとして有用な新規アルカンチオ酸誘導体および該化合物を有効成分として含有する香料組成物に関する。
近年、消費者の嗜好は多様化し、それに伴い、各種各様の香気を有する飲食品が製造されている。例えば、飲食品業界においては消費者の嗜好に合うおいしさや、天然感を有する香気・香味を有する飲食品へのニーズに応じるため様々な技術開発が求められている。
飲食品の一つの原料素材である香料についても、従来から提案されている香料化合物だけでは十分には対応しきれず、従来にないユニークな香気・香味特性を有し、香気・香味特性だけでなく、それらの持続性に優れた香料組成物の開発が課題となっている。
また、香粧品についても、消費者の嗜好性が多様化してきていることに伴い、各種各様の香粧品の開発が望まれている。香粧品に使用する香料においては、新規な香気を持つ素材に対して絶え間ない要求があり、従来の香料物質を組み合わせることではその要求に十分対応しきれていないのが現状であり、新しい香料素材に対する要望が高くなっている。
これまで、香気改善のための提案がいくつか行われている。例えば、特許文献1には、光学活性体又はラセミ体のシス−6−ドデセン−4−オリドを含有させることにより、発酵飲食品の持続性のある甘い発酵感が増強されることが開示されている。しかしながら、効果があるのは発酵飲食品に限定される。
また、飲食品に、2−メチル−3−チオフェンチオールまたは、3−メルカプト−3−メチルブチルフォーメートを含有させることにより、ゴマ様の煎りたて感、擂りたて感、油脂感を増強することができる(特許文献2、3)。しかしながら、これらの化合物は、ゴマ様の特定の香気を増強することができるが、一般的な香気の増強に汎用することはゴマ様の香気付与の効果と比較して、良い効果が得られるとは言い難かった。
また、δ−ラクトン類は香料化合物として知られており、特許文献4にはδ−ラクトン類が油脂感を増強させることが開示されている。しかしながら、δ−ラクトン類は既知の香料化合物であるため、従来の香料化合物にはなかったユニークな香気を付与することは難しかった。
さらに、特許文献5には、特定のジチオエーテル類(例えば、フルフリルメチルジスルフィド、メチル2−メチル−3−フリルジスルフィド及びジフルフリルジスルフィド)が醤油又は醤油香味付与剤に醤油の発酵感と熟成感を付与することが開示されている。しかしながら、特定の飲食品にのみ効果を有するため、一般的な飲食品や香粧品に使用しても満足な結果が得られなかった。
よって、香粧品および飲食品について油脂感、脂肪感、発酵感、濃厚感、フレッシュ感といった香気の付与については、より良い効果が得られる香料化合物を提示する必要がある。
特開2001−112431号公報 特許第4931900号公報 特許第4931901号公報 特開2011−83264号公報 特許第6076037号公報
本発明の目的は、香粧品および飲食品に香気・香味を付与することができる新規アルカンチオ酸誘導体、および該化合物を有効成分として含有する香料組成物を提供することである。
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意研究を行ってきた結果、5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカン酸アルキルをチオ酸にした、5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカンチオ酸S−アルキル(1)が、油脂感、脂肪感、発酵感、濃厚感、フレッシュ感、オニオン様、肉様などの香気特性を有すると共に、この化合物自身あるいはこの化合物を含有する香料組成物を香粧品および飲食品に添加することにより、香気・香味を改良または増強することができることを見いだし、本発明を完成するに至った。
かくして本発明は以下のものを提供する。
[1]下記式(1)
Figure 0006697429
[式(1)中でRは炭素数1〜9のアルキル基、Rは炭素数2〜4のアルキル基、Rはメチル基またはエチル基を示す。]
で表される5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカンチオ酸S−アルキル。
[2]下記式(1)
Figure 0006697429
[式(1)中でRは炭素数1〜9のアルキル基、Rは炭素数2〜4のアルキル基、Rはメチル基またはエチル基を示す。]
で表される5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカンチオ酸S−アルキルを有効成分として含有することを特徴とする香料組成物。
[3][1]に記載の化合物を含有させた香粧品または飲食品。
[4][2]に記載の香料組成物を含有させた香粧品または飲食品。
本発明の5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカンチオ酸S−アルキルは、特徴的な香気を有し、他の香料化合物と混合した場合、その香料組成物にユニークな香気特徴を付加し、その香気・香味を改良または増強することができ、また、5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカンチオ酸S−アルキルを含有する香料組成物を飲食品に添加することにより、その対象となる製品にユニークな香気特徴を付加し、また香気・香味を改良または増強する特徴を有し、消費者の嗜好に合うバラエティーに富んだ香粧品または飲食品を提供することが可能となる。
以下、本発明について更に詳細に説明する。
本発明の化合物である、式(1)で表される5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカンチオ酸S−アルキルは、例えば、5−[(1−エトキシ)エトキシ]ヘキサンチオ酸S−メチル、5−[(1−エトキシ)エトキシ]オクタンチオ酸S−メチル、5−[(1−エトキシ)エトキシ]デカンチオ酸S−メチル、5−[(1−エトキシ)エトキシ]オクタンチオ酸S−メチル、5−[(1−エトキシ)エトキシ]ドデカンチオ酸S−メチル、5−[(1−エトキシ)エトキシ]テトラデカンチオ酸S−メチル、5−[(1−プロポキシ)エトキシ]テトラデカンチオ酸S−メチル、5−[(1−ブトキシ)エトキシ]デカンチオ酸S−メチル、5−[(1−ブトキシ)エトキシ]テトラデカンチオ酸S−メチル、5−[(1−エトキシ)エトキシ]デカンチオ酸S−エチル、5−[(1−エトキシ)エトキシ]テトラデカンチオ酸S−エチル、5−[(1−ブトキシ)エトキシ]デカンチオ酸S−エチルなどが挙げられる。
好ましくは下記式(2)
Figure 0006697429
[式(2)中でRは炭素数1〜9のアルキル基を示す。]
で表される5−[(1−エトキシ)エトキシ]アルカンチオ酸S−メチルを挙げることができる。
より好ましくは、5−[(1−エトキシ)エトキシ]デカンチオ酸S−メチル、5−[(1−エトキシ)エトキシ]テトラデカンチオ酸S−メチルの香料化合物としての使用が好ましいが、この限りではない。
本発明の化合物である、式(1)で表される5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカンチオ酸S−アルキルは、例えば、以下に示す反応経路に従って製造することができる。
Figure 0006697429
[式(3)〜式(5)中でRは炭素数1〜9のアルキル基、Rは炭素数2〜4のアルキル基、Rはメチル基またはエチル基を示す。]
上記反応の第一工程は、δ−ラクトンに対してエステル交換反応を適用し、分子内エステル結合を開環反応し、ヒドロキシエステルを得る。例えば、メタノールまたはエタノールと反応させる方法を例示することができる。
また、上記反応の第二工程は、第一工程で得られたヒドロキシエステルの水酸基に対してアセタール化反応を適用することができる。例えば、酸触媒の存在下にアセトアルデヒドジアルキルアセタールとの交換反応する方法、より簡便に酸触媒の存在下にアルキルビニルエーテルと反応する方法を挙げることができる。
Figure 0006697429
[式(5)〜式(6)中でRは炭素数1〜9のアルキル基、Rは炭素数2〜4のアルキル基、Rはメチル基またはエチル基、Rはメチルまたはエチル基、Rは炭素数1〜6のアルキル基を示す。]
また、上記反応の第三工程は、第二工程で得られた5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカン酸アルキルに対して、アルカリとアルコールの存在下または非存在下で、けん化させて得られるカルボン酸塩をハロゲン化アシルと反応させ、5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカン酸無水物を得る。例えば、水酸化カリウムとエタノールの存在下により得られるカルボン酸カリウム塩を塩化アシルと反応することにより得られる。
さらに、上記反応の第四工程は、アルカンチオールナトリウム塩との反応により、本発明の目的物である、5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカンチオ酸S−アルキルが得られる。
以下、各工程について詳細を述べるが、本発明を限定するものではない。
第一工程の出発物質として用いられる式(3)のδ−ラクトンは、一般的な方法にしたがって合成されたもの、または市販品のいずれでも良い。市販品としては、δ−ヘキサラクトン(東京化成工業社製)、δ−オクタラクトン(東京化成工業社製)、δ−ノナラクトン(シグマ−アルドリッチ社製)、δ−デカラクトン(東京化成工業社製)、δ−ウンデカラクトン(シグマ−アルドリッチ社製)、δ−ドデカラクトン(シグマ−アルドリッチ社製)、δ−トリデカラクトン(東京化成工業社製)、δ−テトラデカラクトン(東京化成工業社製)などを挙げることができる。
アルコール溶媒中でナトリウムアルコキシドと反応させ、式(4)で表される5−ヒドロキシアルカン酸アルキルを製造することができる。
使用するアルコールはメタノールまたはエタノールを用い、その使用量はδ−ラクトン1モルあたり、通常1.0〜200.0モル、好ましくは30.0〜80.0モルの範囲内で使用することができる。
本反応は通常70℃〜90℃、好ましくは75℃〜85℃の範囲内の温度で、通常30分〜24時間、好ましくは30分〜12時間程度行う。
得られた化合物(4)を含む粗製物は塩基性物質の中和、反応溶媒からの抽出等、一般的な後処理方法を適用し、得られた式(4)で表される5−ヒドロキシアルカン酸アルキルを直接、次の工程に使用する。
次の第二工程では、式(4)で表される5−ヒドロキシアルカン酸アルキルを、非プロトン性溶媒中で酸触媒を使用してアルキルビニルエーテルと反応させ、式(5)で表される5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカン酸アルキルを製造することができる。
第二工程で使用するアルキルビニルエーテルは一般的な方法により合成されたもの、または市販品のいずれでも良い。市販品としてはエチルビニルエーテル(東京化成工業社製)、プロピルビニルエーテル(シグマ−アルドリッチ社製)、ブチルビニルエーテル(東京化成工業社製)などを挙げることができる。
アルキルビニルエーテルは5−ヒドロキシアルカン酸アルキル1モルあたり、通常1.0〜5.0モル、好ましくは1.5〜3.5モルの範囲内で使用することができる。反応方法はアルキルビニルエーテルを滴下する方法が好ましく、アルキルビニルエーテルの5−ヒドロキシアルカン酸エチルへの滴下は、0℃〜20℃、好ましくは0℃〜15℃の範囲内の温度で、通常5分〜45分間、好ましくは10分〜30分程度で滴下を行う。反応時間は特に制限はないがアルキルビニルエーテル滴下終了後、1時間以上の反応が必要である。
使用する溶媒は非プロトン性溶媒であれば特に限定されず、ヘキサン、トルエン等の炭化水素系溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒を用いることができる。反応は酸触媒を添加することにより進行し、使用する酸触媒としてはベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸およびこれらのピリジン塩、濃硫酸、リン酸等の鉱酸を挙げることができる。好ましくはパラトルエンスルホン酸ピリジン塩を挙げることができる。
得られた式(5)で表される化合物を含有する粗製物はアルカリ性水溶液で洗浄、反応溶媒を回収し5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカン酸アルキルを単離することができる。得られた式(5)化合物は必要に応じてカラムクロマトグラフィー、減圧蒸留等の手段を用いて精製することができる。
次の第三工程では、式(5)で表される化合物に水酸化カリウムおよびエタノールを添加した後、けん化させて得られるカルボン酸塩をハロゲン化アシルと反応させ、式(6)で表される5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカン酸無水物を得る。ハロゲン化アシルは、例えば塩化ベンゾイル、塩化2,4,6−トリクロロベンゾイル、塩化ピバロイルなどを挙げることができる。好ましくは、塩化ベンゾイル、または塩化ピバロイルを例示できる。
第三工程で使用するハロゲン化アシルは一般的な方法により合成されたもの、または市販品のいずれでも良い。市販品としては、塩化ベンゾイル(東京化成工業社製)、塩化ピバロイル(和光純薬工業社製)を挙げることができる。
ハロゲン化アシルは5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカン酸アルキル1モルあたり、通常0.5〜3.0モル、好ましくは0.5〜2.0モルの範囲内で使用することができる。反応方法はハロゲン化アシルをカルボン酸塩に滴下する方法が好ましく、滴下は0℃〜20℃、好ましくは0℃〜15℃の範囲内の温度で、通常5分〜45分間、好ましくは10分〜35分程度で滴下を行う。
次の第四工程では、式(6)で表される化合物にアルカンチオールナトリウム塩を反応させ、式(1)で表される5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカンチオ酸S−アルキルを得ることができる。アルカンチオールナトリウム塩は、メタンチオールナトリウム塩およびエタンチオールナトリウム塩を挙げることができる。
第四工程で使用するアルカンチオールナトリウム塩は一般的な方法により合成されたもの、または市販品のいずれでも良い。市販品としては、メタンチオールナトリウム塩(東京化成工業社製)、エタンチオールナトリウム塩(シグマ−アルドリッチ社製)を挙げることができる。
第四工程では第三工程で得られた反応液をあらかじめ仕込んでおいたアルカンチオールナトリウム塩へ滴下する方法が望ましく、5℃〜25℃、好ましくは10℃〜20℃の範囲内の温度で、通常5分〜45分間、好ましくは10分〜35分程度で滴下を行う。反応時間は特に制限はないが、反応液を滴下終了後、1時間以上の反応が必要である。反応の終点はGLC分析で判断を行うのが好ましい。
前記反応で得られた式(1)で表される化合物は通常の精製方法、例えば蒸留あるいはシリカゲルクロマトグラフィーといった操作で精製することが出来る。
本発明の化合物である、式(1)で表される5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカンチオ酸S−アルキルは、油脂感、脂肪感、発酵感、濃厚感、フレッシュ感、オニオン様、肉様の香気を有する特徴を利用して、そのまま香粧品または飲食品に配合して特徴的な香気・香味を付与または増強することができるが、他の成分と混合して柑橘系、果実系、ミント系、スパイス系、ナッツ系、ミート系、ミルク系、水産物系、野菜系、茶・コーヒー系、バニラ系等の食品用香料組成物、シトラスノート、フルーティーノート、ウッディノート等を有する香粧品用香料組成物を調製し、該香料組成物を用いて香粧品または飲食品に香気・香味を付与または増強することもできる。
さらに、本発明の式(1)で表される5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカンチオ酸S−アルキルを2種以上任意の割合で混合して用いることもでき、また、その他の香料成分と混合して用いることができる。5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカンチオ酸S−アルキルと共に含有しうる他の香料成分としては「特許庁、周知慣用技術集(香料)第II部食品香料、7−87頁、平成12年1月14日発行」および「特許庁、周知慣用技術集(香料)第III部香粧品香料、49−103頁、平成13年6月15日発行」に記載されている合成香料、天然精油、天然香料、動植物エキス等を挙げることができる。
例えば、ミルセン、カンフェン、リモネン、ターピノレン、セドレン、カリオフィレン、ロンギフォレン、1,3,5−ウンデカトリエンなどの炭化水素類;エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、イソプレノール、ヘキサノール、(Z)−3−ヘキセン−1−オール、ヘプタノール、オクタノール、1−オクテン−3−オール、ノナノール、2,6−ノナジエノール、デカノール、ドデカノール、リナロール、ゲラニオール、ネロール、シトロネロール、ジヒドロミルセノール、メントール、ターピネオール、ファルネソール、ネロリドール、サンタロール、セドロール、ベンジルアルコール、シンナミルアルコール、フェニルエチルアルコール、フルフリルアルコール、アセチルメチルカルビノール、ジメチルベンジルカルビノールなどのアルコール類;アセトアルデヒド、プロパナール、ブタナール、2−ブテナール、ヘキサナール、(E)−2−ヘキセナール、オクタナール、4−ヘプテナール、2,4−オクタジエナール、ノナナール、2−ノネナール、2,4−ノナジエナール、2,6−ノナジエナール、デカナール、2,4−デカジエナール、ウンデカナール、10−ウンデセナール、2,4−ウンデカジエナール、ドデカナール、シトロネラール、シトラール、ヒドロキシシトロネラール、ベンズアルデヒド、シンナミルアルデヒド、α−アミルシンナミルアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、バニリン、エチルバニリン、フルフラール、ヘリオトロピンなどのアルデヒド類;2−ヘプタノン、2−オクタノン、3−オクタノン、1−オクテン−3−オン、2−ノナノン、3−ノナノン、8−ノネン−2−オン、2−ウンデカノン、2−トリデカノン、アセトイン、5−ヒドロキシ−4−オクタノン、ジアセチル、2,3−ペンタジオン、2,3−ヘキサジオン、2,3−ヘプタジオン、カルボン、メントン、ヌートカトン、ジヒドロジャスモン、α−イオノン、β−イオノン、メチルイオノン、α−ダマスコン、β−ダマセノン、アセチルセドレン、ラズベリーケトン、p−メトキシアセトフェノン、ベンゾフェノン、マルトール、エチルマルトール、シクロテン、2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノンなどのケトン類;蟻酸エチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソアミル、酢酸デシル、酢酸ドデシル、酢酸リナリル、酢酸ゲラニル、酢酸メンチル、ジヒドロジャスモン酸メチル、酢酸フェネチル、乳酸エチル、酪酸エチル、2−メチル酪酸エチル、3−エチル酪酸エチル、吉草酸メチル、カプロン酸メチル、カプロン酸エチル、ヘプタン酸メチル、ヘプタン酸エチル、カプリル酸エチル、カプリル酸イソアミル、カプリル酸ヘプチル、ノナン酸メチル、ノナン酸エチル、カプリン酸メチル、カプリン酸エチル、ウンデカン酸エチル、ラウリン酸メチル、ラウリン酸エチル、ミリスチン酸エチル、パルミチン酸エチル、サリチル酸メチル、コハク酸ジエチル、セバシン酸ジエチル、5−ヒドロキシヘキサン酸エチル、5−ヒドロキシデカン酸エチル、5−ヒドロキシウンデカン酸エチル、5−ヒドロキシデカン酸プロピル、5−ヒドロキシデカン酸イソプロピル、5−ヒドロキシオクタン酸2−メチルプロピル、5−ヒドロキシ−9−メチルデカン酸エチル、5−アセトキシデカン酸メチル、5−アセトキシデカン酸エチル、酢酸ベンジル、プロピオン酸ベンジルなどのエステル類;γ−カプロラクトン、γ−ヘプタラクトン、γ−オクタラクトン、γ−ノナラクトン、γ−デカラクトン、7−デセン−4−オリド、3−メチル−4−デセン−4−オリド、3−メチル−5−デセン−4−オリド、γ−ウンデカラクトン、γ−ドデカラクトン、γ−トリデカラクトン、γ−テトラデカラクトン、δ−カプロラクトン、2−ヘキセン−5−オリド、2−ヘプテン−5−オリド、δ−オクタラクトン、2−オクテン−5−オリド、4−メチル−5−オクタノリド、δ−ノナラクトン、2−ノネン−5−オリド、4−メチル−5−ノナノリド、δ−デカラクトン、2−デセン−5−オリド、4−メチル−5−デカノリド、δ−ウンデカラクトン、2−ウンデセン−5−オリド、4−メチル−5−ウンデカノリド、δ−ドデカラクトン、2−ドデセン−5−オリド、4−メチル−5−ドデカノリド、δ−トリデカラクトン、2−トリデセン−5−オリド、4−メチル−5−トリデカノリド、δ−テトラデカラクトン、2−テトラデセン−5−オリド、2−ペンタデセン−5−オリド、2−ヘキサデセン−5−オリド、2−ヘプタデセン−5−オリド、2−オクタデセン−5−オリド、2−ノナデセン−5−オリド、2−エイコセン−5−オリド、ε−デカラクトン、シクロペンタデカノリドに代表される大環状ラクトン類などのラクトン類;ローズオキシド、セドリルメチルエーテル、リナロールオキシド、メントフラン、テアスピランなどのエーテル類;プロピオン酸、酪酸、2−メチル酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、カプロン酸、トランス−2−ヘキセン酸、ヘプタン酸、カプリル酸、ノナン酸、5−ヒドロキシノナン酸、カプリン酸、2−デセン酸、4−デセン酸、5−デセン酸、6−デセン酸、9−デセン酸、5−ヒドロキシデカン酸、5−ヒドロキシウンデカン酸、ラウリン酸、5−ヒドロキシドデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、イソペンタデカン酸、パルミチン酸、ヘプタデカン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸などの脂肪酸類;オイゲノール、イソオイゲノール、4−エチルグアヤコールなどのフェノール類;メチルアントラニレート、トリメチルアミン、インドール、スカトール、ピリジン、イソキノリン、ピラジン、メチルピラジン、ゲラニルニトリルなどの含窒素化合物類;メタンチオール、イソブチルメルカプタン、2,4−ジチアペンタン、ジメチルスルフィド、ジメチルジスルフィド、ジメチルトリスルフィド、ジメチルスルフォキシド、ジメチルスルフォン、メチルスルフォニルメタン、メチルイソチオシアネート、エチルイソチオシアネート、アリルイソチオシアネート、2−メチル−3−ブタンチオール、メチオナール、チオ酢酸エチル、チオ酪酸メチル、3−ブテニルイソチオシアネート、2−メチルチオフェン、ベンゾチアゾール、スルフロール、アセチル乳酸チオメチルエステル、プロピオニル乳酸チオメチルエステル、ブチリル乳酸チオメチルエステル、バレリル乳酸チオメチルエステル、2−メチルブチリル乳酸チオメチルエステル、デシリル乳酸チオメチルエステル、アセチル乳酸チオエチルエステル、プロピオニル乳酸チオエチルエステル、ブチリル乳酸チオエチルエステル、バレリル乳酸チオエチルエステル、イソカプロイル乳酸チオプロピルエステルなどの含硫化合物類など公知の香料化合物;オレンジ、レモン、ベルガモット、マンダリン、ペパーミント、スペアミント、ラベンダー、ヒヤシンス、カモミール、ローズマリー、ユーカリ、セージ、バジル、ローズ、ガルバナム、ゼラニウム、ジャスミン、イランイラン、アニス、クローブ、ジンジャー、ナツメグ、カルダモン、スギ、ヒノキ、ベチバー、パチョリ、ラブダナムなどの天然抽出物・天然精油を挙げることができる。
本発明の5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカンチオ酸S−アルキルを含有する香料組成物には、必要に応じて、香料組成物において通常使用されている、例えば、水、エタノールなどの溶剤;エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、ヘキシレングリコール、ベンジルベンゾエート、トリエチルシトレート、ジエチルフタレート、ハーコリン、脂肪酸トリグリセライド、脂肪酸ジグリセリド等の香料保留剤;などを含有することができる。
本発明の5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカンチオ酸S−アルキルは、それ自身特徴的な香気を有するが、経時変化により、強い脂肪感、キャベツ様、オニオン様、ガーリック様等の香気を連想させるアルキルメルカプタン(特にメチルメルカプタン、エチルメルカプタン)を生成するため、アルキルメルカプタンのプレカーサーとしての用途も有する。
本発明の5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカンチオ酸S−アルキルは、上記記載のようにそれ自身単独で、または、5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカンチオ酸S−アルキルを含有させた香料組成物を調製して、香粧品または飲食品に上記の香気特性を付与すると共に、飲食品に対しては油脂感、脂肪感、発酵感、濃厚感、フレッシュ感、オニオン様香気、および肉様香気を改良または増強することもできる。
本発明の5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカンチオ酸S−アルキルを含有させた香料組成物によって香気・香味を改良または増強することができる飲食品の具体例として、例えば、コーラ飲料、果汁入り炭酸飲料、乳類入り炭酸飲料などの炭酸飲料類;果汁飲料、野菜飲料、スポーツドリンク、ハチミツ飲料、豆乳、ビタミン補給飲料、ミネラル補給飲料、栄養ドリンク、滋養ドリンク、乳酸菌飲料、乳飲料などのソフト飲料類;緑茶、紅茶、ウーロン茶、ハーブティー、ミルクティー、ミルクコーヒー、コーヒー飲料などの嗜好飲料類;チューハイ、カクテルドリンク、発泡酒、果実酒、薬味酒などのアルコール飲料類;バター、チーズ、ミルク、ヨーグルトなどの乳製品;アイスクリーム、ラクトアイス、氷菓、ヨーグルト、プリン、ゼリー、デイリーデザートなどのデザート類及びそれらを製造するためのミックス類;キャラメル、キャンディー、錠菓、クラッカー、ビスケット、クッキー、パイ、チョコレート、スナックなどの菓子類及びそれらを製造するためのケーキミックスなどのミックス類;パン、スープ、各種インスタント食品などの一般食品類;を挙げることができるが何ら限定されるものではない。
本発明の5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカンチオ酸S−アルキルを含有させた香料組成物によって香気を改良または増強することができる香粧品の具体例としては、例えば、フレグランス製品、基礎化粧品、仕上げ化粧品、頭髪化粧品、日焼け化粧品、薬用化粧品、ヘアケア製品、石鹸、身体洗剤、台所用洗剤、浴用剤、洗剤、柔軟仕上げ剤、漂白剤、エアゾール剤、消臭・芳香剤、忌避剤、口腔用組成物、皮膚外用剤、医薬品などを挙げることができるが何ら限定されるものではない。
本発明の5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカンチオ酸S−アルキルの配合量は、例えば、香料組成物中に0.01%(1.0×10ppm)〜10%(1.0×10ppm)、好ましくは、0.05%(5.0×10ppm)〜5.0%(5.0×10ppm)、より好ましくは、0.1%(1.0×10ppm)〜1.0%(1.0×10ppm)の範囲を例示することができる。
使用対象となる製品への香料組成物の配合量はその目的あるいは対象の種類によっても異なるが、5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカンチオ酸S−アルキルが全体量に対して1ppb〜100ppm、好ましくは、2ppb〜50ppm、より好ましくは、10ppb〜10ppmの範囲を例示することができる。これらの範囲内では、香粧品または飲食品に対し油脂感、脂肪感、発酵感、濃厚感、フレッシュ感を有した香気・香味を付与または増強する優れた効果を有する。
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。なお、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例において反応粗製物、精製物の測定は次の分析機器を用いて行なった。
GC測定:GC−2014(島津製作所社製)およびクロマトパックC−R8A(島津製作所社製)
GCカラム:ジーエルサイエンス社製TC−1(長さ30m、内径0.53mm、液層膜厚1.50マイクロメータ)
GC/MS測定:5973N(Agilent社製)
GCカラム:ジーエルサイエンス社製TC−1701(長さ30m、内径0.25mm、液層膜厚0.25マイクロメータ)
NMR測定:ECX−400A(JEOL RESONANCE社製)。
実施例1:5−ヒドロキシデカン酸エチルの合成
10L四口フラスコに、δ−デカラクトン(東京化成工業社製、1500.0g、0.10mol)および99%エタノール(3000.0g)および強酸性陽イオン交換樹脂(SK1B−H+,45.0g)を仕込み、80±5℃で3時間撹拌し、次いで室温下で終夜撹拌した。濾紙濾過で樹脂を濾別後、減圧濃縮した。得られた濃縮物を減圧乾燥し、粗製の5−ヒドロキシデカン酸エチル(1826.5g,純度89.1%)が得られた。
実施例2:5−[(1−エトキシ)エトキシ]デカン酸エチルの合成
10L四口フラスコに実施例1の粗製物およびトルエン(3650.0g)を仕込み、氷水冷下撹拌した。そこへパラトルエンスルホン酸ピリジニウム(44.3g,0.2mol)を添加し、エチルビニルエーテル(1270.1g、17.6mol)を5℃〜10℃/1時間で滴下した。同温下1時間、室温下終夜攪拌した。これを飽和炭酸ナトリウム水溶液(4.4kg)に空け、分液した後、得られる有機層を、5%食塩水を用い洗浄し、有機層に無水硫酸マグネシウム粉末を加え乾燥し、減圧濃縮した。得られた濃縮物(2738.0g)の精密蒸留を行い、5−[(1−エトキシ)エトキシ]デカン酸エチル(1385.1g)を得た(収率 2工程 54.5%)。
実施例3:5−[(1−エトキシ)エトキシ]デカンチオ酸S−メチルの合成
3L四口フラスコに水酸化カリウム(70.1g,1.3mol)及び95%エタノール(1380.0g)を仕込み、室温下にて撹拌した。ここに、5−[(1−エトキシ)エトキシ]デカン酸エチル(300.0g,1.1mol)を加え、同温下終夜撹拌した。反応液を減圧濃縮し、黄色固体の粗精製物(345.9g)を得た。
5L四口フラスコに前工程で得られた粗製物(345.9g)、エーテル(3000mL)およびトリエチルアミン(105.2g,1.1mol)を仕込み、氷水冷下撹拌した。ここに塩化ピバロイル(150.7g,1.3mol)を5℃〜10℃/30分で滴下した。氷水冷下で30分、室温下で7時間撹拌した。得られた反応液をそのまま次工程に供した。
10L四口フラスコに15%メチルメルカプタンナトリウム塩水溶液(878.5g,1.9mol)を仕込み、氷水冷下撹拌した。ここに前工程で得られた反応液を10℃〜20℃/30分で滴下し、滴下終了後、室温下で終夜撹拌した。反応液を分液し、水層をエーテル(500mL)にて抽出した。有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(1500mL)、飽和食塩水溶液(1500mL)にて順次洗浄を行い、無水硫酸ナトリウムにて乾燥させた。減圧濃縮し、得られた粗製物(275.6g)の蒸留を行い、5−[(1−エトキシ)エトキシ]デカンチオ酸S−メチル(本発明品1:190.5g)を得た(収率 3工程 63.1%)。
5−[(1−エトキシ)エトキシ]デカンチオ酸S−メチルの物性データ
H−NMR(400MHz、C):δppm
4.64−4.59(m,1H),3.48−3.35(m,3H),2.41(t,1H,J=7.4 Hz),2.33(t,1H,J=7.4 Hz),1.99(s,3H),1.86−1.62(m,2H),1.55−1.34(m,5H),1.32−1.20(m,8H),1.13(q,3H,J=6.5 Hz),0.91−0.87(m,3H)
13C−NMR(100MHz、C):δppm
198.36,198.27,98.87,98.73,75.69,75.51,59.83,59.67,44.09,44.07,35.03,34.38,34.17,33.48,32.44,32.42,25.44,25.07,23.05,23.01,21.99,21.53,20.75,15.68,15.64,14.29,14.26,11.18
実施例4:5−ヒドロキシテトラデカン酸エチルの合成
200mL四口フラスコに、δ−テトラデカラクトン(東京化成工業社製、45.3g、0.20mol)および99%エタノール(90.6g)および強酸性陽イオン交換樹脂(SK1B−H+,1g)を仕込み、80±5℃で5時間撹拌し、次いで室温下で終夜撹拌した。室温下終夜攪拌後、濾紙濾過で樹脂を濾別後、減圧濃縮し、粗製の5−ヒドロキシテトラデカン酸エチル(60.7g)が得られた。
実施例5:5−[(1−エトキシ)エトキシ]テトラデカン酸エチルの合成
200mL四口フラスコに実施例4の粗製(60.7g)、およびトルエン(30.0g)を仕込み、氷水冷下に攪拌した。そこへパラトルエンスルホン酸ピリジニウム(1.0g,4.0mmol)を添加し、エチルビニルエーテル(22.8g、0.40mol)を3℃/10分で滴下した。氷水冷下に2.5時間攪拌後、室温下にて1時間撹拌した。飽和炭酸ナトリウム水溶液(100mL)に空けた後、分液し、有機層を5%食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮し、得られる濃縮残渣(68.1g)をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル850g、n−ヘキサン/酢酸エチル=1/0→20/1→10/1)にて精製することで、目的とする5−[(1−エトキシ)エトキシ]テトラデカン酸エチル(50.6g)を無色油状物として得た。δ−テトラデカラクトンからの収率73%。
実施例6:5−[(1−エトキシ)エトキシ]テトラデカンチオ酸S−メチルの合成
窒素雰囲気下、100mLフラスコに前工程で得られた5−[(1−エトキシ)エトキシ]テトラデカン酸エチル(10.3g,30.0mmol)及び95%エタノール(38.0g)を仕込み、室温下撹拌した。ここに、水酸化カリウム(2.0g,36.0mmol)を加え、室温下8時間撹拌した。ここに、炭酸水素ナトリウム(1.0g,12.0mmol)を加え、そのまま終夜撹拌した。反応液を減圧濃縮し、黄色固体の粗製物(10.7g)が得られたので、これを、そのまま次工程に供した。
200mLフラスコに、前工程で得られた粗製物(10.7g)、エーテル(107mL)及びトリエチルアミン(0.30g,3.0mmol)を仕込み、氷水冷下撹拌した。ここに、塩化ピバロイル(3.7mL,30.0mmol)を15分で滴下した。氷水冷下で1時間撹拌した溶液を次工程に供した。
200mL四口フラスコに15%メチルメルカプタンナトリウム塩水溶液(21.0g,45.0mmol)を仕込み、氷水冷下撹拌した。ここに、上記反応溶液全量を15分で滴下し、氷水冷下で30分、室温下で2時間撹拌した。終夜放置後分液し、得られる水層をエーテルで抽出した。有機層を合わせ、炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮し、得られた粗製物(8.6g)をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル150g、n−ヘキサン/酢酸エチル=1/0→50/1→30/1)にて精製することで、目的とする5−[(1−エトキシ)エトキシ]テトラデカンチオ酸S−メチル(本発明品2:5.9g)を無色油状物として得た。5−[(1−エトキシ)エトキシ]テトラデカン酸エチルからの収率57%。
5−[(1−エトキシ)エトキシ]テトラデカンチオ酸S−メチルの物性データ
H−NMR(400MHz、CDCl):δppm
4.67−4.62(m,1H),3.52−3.38(m,3H),2.43(t,1H,J=7.4 Hz),2.34(t,1H,J=7.4 Hz),2.00(s,3H),1.89−1.65(m,2H),1.60−1.37(m,5H),1.29−1.27(m,16H),1.16(dt,3H,J= 7.0Hz, 2.1Hz),0.93−0.90(m,3H)
13C−NMR(100MHz、CDCl):δppm
198.35,198.26,98.87,98.72,75.71,75.51,59.83,59.69,44.09,35.12,34.47,34.19,33.48,32.29,30.33,30.30,30.11,30.07,30.03,29.76,25.82,25.45,23.08,22.01,21.53,20.75,15.68,14.33,11.18
実施例7:香気評価
5−[(1−エトキシ)エトキシ]デカンチオ酸S−メチル(本発明品1)、5−[(1−エトキシ)エトキシ]テトラデカンチオ酸S−メチル(本発明品2)それぞれの0.1%エタノール溶液について、よく訓練された5名のパネラーにより香気評価を行った。香気評価は30mLサンプル瓶に前記0.1%エタノール溶液を用意し、瓶口の香気およびその溶液を含浸させたにおい紙により行った。5名の平均的な香気評価を表1に示す。
Figure 0006697429
実施例8:ミルク様調合香料組成物への添加効果
ミルク様の調合香料組成物として表2の各成分(質量%)を調合した。表2のミルク様調合香料組成物(比較品1)に本発明品1または本発明品2を2.0g混合して、新規なミルク様の調合香料組成物を調製した。これら、本発明品1および本発明品2を混合した本発明品3および本発明品4と比較品1を、よく訓練されたパネラー10名により官能評価を行った。
Figure 0006697429
その結果、パネラー10名全員が、本発明品3および本発明品4は、比較品1に比べて、良好な発酵乳感、加熱乳感が強調されていると評価した。
実施例9:バター様調合香料組成物への添加効果
バター様の調合香料組成物として表3の各成分(質量%)を調合した。表3のバター様調合香料組成物(比較品2)に本発明品1または本発明品2を5.0g混合して、新規なバター様の調合香料組成物を調製した。これら、本発明品1および本発明品2を混合した本発明品5および本発明品6と比較品2を、よく訓練されたパネラー10名により官能評価を行った。
Figure 0006697429
その結果、パネラー10名全員が、本発明品5および本発明品6は、比較品2に比べて、良好なバター感が強調され、濃厚な脂肪感、油脂感があると評価した。
実施例10:ヒヤシンス様調合香料組成物への添加効果
ヒヤシンス様の調合香料組成物として、下記表4の各成分(質量%)を調合した。表4のヒヤシンス様調合香料組成物(比較品3)に本発明品1または本発明品2を5.0g混合して、新規なヒヤシンス様の調合香料組成物を調製した。これら、本発明品1および本発明品2を混合した本発明品7および本発明品8と比較品3を、よく訓練されたパネラー10名により官能評価を行った。
Figure 0006697429
その結果、パネラー10名全員が、本発明品7および本発明品8は、比較品3に比べて、濃厚なヒヤシンスの香気が強調されていると評価した。
実施例11:本発明品1のコーヒーへの添加効果
表5のコーヒー配合処方(質量%)に従いコーヒー(対照品1)を調製した。
Figure 0006697429
コーヒー(対照品1)1000gに対して、本発明品1をエタノールで希釈後、水でさらに希釈した、本発明品1の1%溶液を10μg(本発明品1の添加濃度0.1ppb:比較品4)、100μg(本発明品1の添加濃度1ppb:本発明品9)、1mg(本発明品1の添加濃度10ppb:本発明品10)、10mg(本発明品1の添加濃度100ppb:本発明品11)、100mg(本発明品1の添加濃度1ppm:本発明品12)、1g(本発明品1の添加濃度10ppm:本発明品13)、10g(本発明品1の添加濃度100ppm:本発明品14)、100g(本発明品1の添加濃度1000ppm:比較品5)混合して、比較品4および5、本発明品9〜14のコーヒーを調製した。それぞれのコーヒーをよく訓練されたパネラー10名により風味評価を行った。本発明品1を加えていない対照品1との比較評価を表6に示す。
Figure 0006697429
表6の結果より、本発明品9〜14は、フレッシュ感が付与され、コーヒーの香気が増強されていた。特に本発明品11および12は良好なコーヒーのフレッシュ感のある香気が付与され、良好なコーヒー様香気が著しく強調されている。一方、比較品4は対照品1と大差なく、比較品5はコーヒー本来の香気が失われているとの評価であった。
実施例12:本発明品2のコーヒーへの添加効果
コーヒー(対照品1)1000gに対して、本発明品2をエタノールで希釈後、水でさらに希釈した本発明品2の1%溶液を10μg(本発明品2の添加濃度0.1ppb:比較品6)、100μg(本発明品2の添加濃度1ppb:本発明品15)、1mg(本発明品2の添加濃度10ppb:本発明品16)、10mg(本発明品2の添加濃度100ppb:本発明品17)、100mg(本発明品2の添加濃度1ppm:本発明品18)、1g(本発明品2の添加濃度10ppm:本発明品19)、10g(本発明品2の添加濃度100ppm:本発明品20)、100g(本発明品2の添加濃度1000ppm:比較品7)混合して、比較品6および7、本発明品15〜20のコーヒーを調製した。それぞれのコーヒーをよく訓練されたパネラー10名により風味評価を行った。本発明品2を加えていない対照品1との比較評価を表7に示す。
Figure 0006697429
表7の結果より、本発明品15〜20は、フレッシュ感が付与され、コーヒーの香気が増強されていた。特に本発明品17および18は良好なコーヒーのフレッシュ感のある香気が付与され、良好なコーヒー様香気が著しく強調されている。一方、比較品6は対照品1と大差なく、比較品7はコーヒー本来の香気が失われているとの評価であった。
実施例13:本発明品1のアイスクリームへの添加効果
表8のアイスクリーム混合処方(質量%)に従い、アイスクリーム(対照品2)を調製した。
Figure 0006697429
アイスクリーム(対照品2)1000gに対して、本発明品1をエタノールで希釈後、水でさらに希釈した本発明品1の1%溶液を10μg(本発明品1の添加濃度0.1ppb:比較品8)、100μg(本発明品1の添加濃度1ppb:本発明品21)、1mg(本発明品1の添加濃度10ppb:本発明品22)、10mg(本発明品1の添加濃度100ppb:本発明品23)、100mg(本発明品1の添加濃度1ppm:本発明品24)、1g(本発明品1の添加濃度10ppm:本発明品25)、10g(本発明品1の添加濃度100ppm:本発明品26)、100g(本発明品1の添加濃度1000ppm:比較品9)混合して、比較品8および9、本発明品21〜26のアイスクリームを調製した。それぞれのアイスクリームをよく訓練されたパネラー10名により風味評価を行った。本発明品1を加えていない対照品2との比較評価を表9に示す。
Figure 0006697429
表9の結果より、本発明品21〜26は、脂肪感が付与され、ミルク香気が増強されていた。特に本発明品23および24はすっきりした脂肪感が付与され、良好なミルク様香気が著しく強調されている。一方、比較品8は対照品2と大差なく、比較品9はアイスクリーム本来の香気とは異なる異臭が感じられるとの評価であった。
実施例14:本発明品2のアイスクリームへの添加効果
アイスクリーム(対照品2)1000gに対して、本発明品2をエタノールで希釈後、水でさらに希釈した本発明品2の1%溶液を10μg(本発明品2の添加濃度0.1ppb:比較品10)、100μg(本発明品2の添加濃度1ppb:本発明品27)、1mg(本発明品2の添加濃度10ppb:本発明品28)、10mg(本発明品2の添加濃度100ppb:本発明品29)、100mg(本発明品2の添加濃度1ppm:本発明品30)、1g(本発明品2の添加濃度10ppm:本発明品31)、10g(本発明品2の添加濃度100ppm:本発明品32)、100g(本発明品2の添加濃度1000ppm:比較品11)混合して、比較品10および11、本発明品27〜32のアイスクリームを調製した。それぞれのアイスクリームをよく訓練されたパネラー10名により風味評価を行った。本発明品2を加えていない対照品2との比較評価を表10に示す。
Figure 0006697429
表10の結果より、本発明品27〜32は、脂肪感が付与され、ミルク香気が増強されていた。特に本発明品29および30はすっきりした脂肪感が付与され、良好なミルク様香気が著しく強調されている。一方、比較品10は対照品2と大差なく、比較品11はアイスクリーム本来の香気とは異なる異臭が感じられるとの評価であった。
実施例15:ミルク様調合香料組成物のミルクティーへの添加効果
実施例8で得られたミルク様調合香料組成物(比較品1、本発明品3および本発明品4)を表11の処方に従い調製されたミルクティーに添加し、常法によりミルクティー飲料を調製した。比較品1、本発明品3および本発明品4を添加したミルクティーをそれぞれ比較品12、本発明品33および本発明品34とした。これらのミルクティーを、よく訓練されたパネラー20名により官能評価を行った。
Figure 0006697429
その結果、パネラー20名全員が、本発明品33および本発明品34は比較品12と比べて、良好な脂肪感、濃厚感があり、良好であると評価した。
実施例16:バター様調合香料組成物のクッキーへの添加効果
実施例9で得られたバター様調合香料組成物(比較品2、本発明品5および本発明品6)を表12の処方に従い調製されたクッキー生地に添加し、220℃で7分間焼き上げクッキーを調製した。比較品2、本発明品5および本発明品6を添加したクッキーをそれぞれ比較品13、本発明品35および本発明品36とした。これらのクッキーをよく訓練されたパネラー20名により官能評価を行った。
Figure 0006697429
その結果、パネラー20名全員が、本発明品35および本発明品36は比較品13と比べて、独特のクリーミーな脂肪感が付与され、バターの濃厚感が強調されているとの評価であった。
実施例17:ヒヤシンス様調合香料組成物の台所用液体洗剤への添加効果
実施例10で得られたヒヤシンス様調合香料組成物(比較品3、本発明品7および本発明品8)を表13の処方に従い調製された台所用液体洗剤に添加し、常法により台所用液体洗剤を調製した。比較品3、本発明品7および本発明品8を添加した台所用液体洗剤をそれぞれ比較品14、本発明品37および本発明品38とした。これらの台所用液体洗剤をよく訓練されたパネラー20名により官能評価を行った。
Figure 0006697429
その結果、パネラー20名全員が、本発明品37および本発明品38は比較品14と比べて、ヒヤシンス様の香気が付与され、ヒヤシンスの濃厚感が強調されているとの評価であった。

Claims (4)

  1. 下記式(1)
    Figure 0006697429
    [式(1)中でRは炭素数1〜9のアルキル基、Rは炭素数2〜4のアルキル基、Rはメチル基またはエチル基を示す。]
    で表される5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカンチオ酸S−アルキル。
  2. 下記式(1)
    Figure 0006697429
    [式(1)中でRは炭素数1〜9のアルキル基、Rは炭素数2〜4のアルキル基、Rはメチル基またはエチル基を示す。]
    で表される5−[(1−アルコキシ)エトキシ]アルカンチオ酸S−アルキルを有効成分として含有することを特徴とする香料組成物。
  3. 請求項1に記載の化合物を含有させた香粧品または飲食品。
  4. 請求項2に記載の香料組成物を含有させた香粧品または飲食品。
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