JP6693751B2 - レーザーマーキング装置の較正方法 - Google Patents

レーザーマーキング装置の較正方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6693751B2
JP6693751B2 JP2016004887A JP2016004887A JP6693751B2 JP 6693751 B2 JP6693751 B2 JP 6693751B2 JP 2016004887 A JP2016004887 A JP 2016004887A JP 2016004887 A JP2016004887 A JP 2016004887A JP 6693751 B2 JP6693751 B2 JP 6693751B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
calibration
symbol
laser
density
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2016004887A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017125939A (ja
Inventor
和美 高橋
和美 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Copal Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Copal Corp filed Critical Nidec Copal Corp
Priority to JP2016004887A priority Critical patent/JP6693751B2/ja
Publication of JP2017125939A publication Critical patent/JP2017125939A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6693751B2 publication Critical patent/JP6693751B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、印画媒体にレーザー光を照射して画像を印画するレーザーマーキング装置の較正方法に関するものである。
従来、レーザーマーキング装置には、例えば特許文献1に記載されるように、供給部から供給される印画媒体を水平状に搬送する搬送部と、レーザー光を発するレーザー装置と、該レーザー装置から発せられるレーザー光を印画媒体の所定位置に照射するガルバノミラーやfθレンズ等とを具備したものがある。
この従来技術によれば、レーザー装置から発せられるレーザー光によって印画媒体の表層部を変質させて、該印画媒体の表面に、例えば、白黒写真や、文字、模様、ロゴマーク等、様々な画像を印画することができ、特に、前記レーザー装置の出力を適宜に調整すれば、濃淡変化を有するグレースケール画像(例えば、白黒の顔写真等)を高精度にレーザーマーキング(印画)することができる。このようなレーザー装置では、入力画像データの濃淡変化に対し、実際に印画される出力画像の濃淡変化は必ずしも直線的な比例関係にないため、前記関係を直線的な比例関係にするガンマ補正を行い、この補正値に応じてレーザー装置の出力を調整する場合がある。
しかし、前記ガンマ補正を行った場合であっても、印画媒体の発色特性(例えば、材質、表面処理等による)や、レーザー装置の個体差や経時変化等に起因して、目標とする入力画像データに対し、実際に印画媒体に印画される出力画像の濃淡が異なってしまう場合がある。
そこで、例えば特許文献2に記載されるプリンタの較正方法をレーザーマーキング装置に応用することが提案される。前記較正方法では、複数の較正用画像が印刷された較正用カラーマトリックスチャートに対し、参照用画像と開口部とを横に並べた参照用シートを重ね合わせ、前記参照用画像と、開口部を介して目視される較正用画像とを比較し、この比較により得られた情報に基づいて、プリンタを較正するようにしている。
特開2015−163405号公報 特開2008−42716号公報
しかしながら、後者従来技術では、前記比較の際、参照用画像の面積が比較的小さいことや、参照用画像と較正用画像とが離れて視認されること等に起因して、これら二つの画像が同一であるか否かの判断に時間がかかったり該判断が困難になったりする可能性があり、より容易な較正方法が求められる。
このような課題に鑑みて、本発明は、以下の構成を具備するものである。
レーザーマーキング装置により濃度の異なる複数の較正用画像とこの較正用画像毎に対応する記号とテスト用画像として印画媒体に印画し、参照用部材に予め印画された基準画像と、前記テスト用画像中の複数の較正用画像とを比較して、濃度が同一又は略同一である前記較正用画像を選択し、この選択された前記較正用画像の記号に基づいて、予め記憶したガンマ変換テーブルを較正し、この較正されたガンマ変換テーブルに応じて、前記レーザーマーキング装置の出力を調整するようにしたレーザーマーキング装置の較正方法であって、前記ガンマ変換テーブルの較正では、前記選択された前記較正用画像の濃度を、前記テスト用画像を特定の標準的な印画媒体に印画した場合における前記選択された記号に対応する較正用画像の濃度と比較して、これらの差分値を求め、前記差分値がマイナスの場合に、この差分値に応じて、前記ガンマ変換テーブルの出力画像の濃度を減少させ、前記差分値がプラスの場合に、この差分値に応じて、前記ガンマ変換テーブルの出力画像の濃度を増加させることを特徴とするレーザーマーキング装置の較正方法。

レーザーマーキング装置の一例を示すブロック図である。 同レーザーマーキング装置による処理の一例を示すフローチャートである。 (a)は較正用画像が印画されたテスト用の印画媒体の一例を示す平面図であり、(b)は参照用部材の一例を示す平面図である。 図3に示す参照用部材をテスト用画像が印画された印画媒体に重ね合わせた状態を示す平面図である。 本発明に係るレーザーマーキング装置の較正方法の概略イメージを説明する図である。 (a)は較正用画像が印画されたテスト用の印画媒体の他例を示す平面図であり、(b)は参照用部材の他例を示す平面図である。 図6に示す参照用部材をテスト用画像が印画された印画媒体に重ね合わせた状態を示す平面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。以下、異なる図における同一符号は略同一の構成を示しており、重複する説明は適宜省略する。
図1は、レーザーマーキング装置の一例を示している。
このレーザーマーキング装置1は、レーザー光を発するレーザー装置10と、レーザー装置10から発したレーザー光をレーザー照射領域Xに導く露光光学系20と、印画媒体50を搬送する搬送装置30と、これら各装置を制御する制御部40とを備える。
また、このレーザーマーキング装置1は、付属品として、レーザー装置10の出力の較正に用いられる参照用部材60を具備している。
レーザー装置10は、予め制御部40に入力される印画目標の画像データ(以下、入力画像データと称する)に基づき、例えば、LD(レーザーダイオード)やLED(発光ダイオード)などの励起光源からの励起光を増幅してパルスレーザー光を出力する。
前記入力画像データには、印画対象画像(例えば、文字や記号、図形、写真等)の形状や、配置、各部の濃度等の情報が含まれている。
露光光学系20は、パルスレーザー光を所定方向へ向ける単数または複数のガルバノスキャナ装置21と、ガルバノスキャナ装置21のミラーにより反射されたパルスレーザー光を、印画媒体50上の所定位置に集光させるfθレンズ22とを具備し、レーザー装置10から出射されるパルスレーザー光を、入力画像データに基づき印画媒体50の所定位置に1画素ずつ照射する。
各ガルバノスキャナ装置21は、レーザー光を反射させるミラーと、該ミラーを所定角度回転させる駆動源(例えばステッピングモータ等)を備える。
なお、図1中、符号23は、制御部40の制御電力を増幅して各ガルバノスキャナ装置21の駆動源へ供給するアンプである。
搬送装置30は、ローラーコンベアや、ベルトコンベア、チェーンコンベア等、周知のコンベア装置を用いればよく、図示例によれば、載置される板状の印画媒体50を略水平方向へ搬送するように構成される。
この搬送装置30は、制御部40によって制御されることで、一端側に載置される印画媒体50を、レーザー照射領域Xに搬送し、レーザー光による印画を完了した後に、他端側へ搬送する。
制御部40は、図示例によれば、レーザー装置10、搬送装置30及びガルバノ制御部23等に電気的に接続された制御基板41と、該制御基板41に電気的に接続されたコンピュータ42とから構成される。
コンピュータ42は、入出力装置を備えたパーソナルコンピュータである。このコンピュータ42は、記憶装置に記憶されたプログラムに基づき、外部から入力される入力画像データや、キーボード42aに入力されるデータ等を処理し、その処理結果に応じた制御指令を制御基板41へ転送する。
このコンピュータ42の記憶装置には、テスト用画像50a1(図3(a)参照)を印画するためのデータや、後述するガンマ変換テーブル(ルックアップテーブル)等が記憶されている。
制御基板41は、コンピュータ42から入力される制御指令に応じて、レーザー装置10、ガルバノ制御部23及び搬送装置30等を制御する。
なお、制御部40の他例としては、マイコンやプログラマブルコントローラ、その他の制御回路等を用いて、前述した制御基板41及びコンピュータ42の機能を有する一体の制御回路とすることが可能である。
テスト用画像50a1は、濃度が異なる複数の較正用画像51を、例えば単一帯状に並べたものである。
各較正用画像51は、図3(a)に示す一例によれば、所定濃度のグレースケール画像が印画された正方形状の下地51aと、該下地51a内に表示された記号51bとにより構成される。
各下地51aは、記号51b以外の部分の全面が、同濃度で印画さる。
複数の下地51aは、一端側から他端側へ一定の濃度間隔で段階的に濃くなるように帯状に並べられている。
図示例によれば、左端の下地51aは、最も濃度の薄いグレースケール画像(例えば、画素数が255の画像)が印画され、右端の下地51aは、最も濃度が濃いグレースケール画像(例えば、画素数が0の画像)が印画される。そして、これらの間では、左から右へ一つ下地51aが移る毎に、濃度が一定量濃くなるようになっている。
また、複数の記号51bには、それぞれ、濃度が異なる複数の下地51aに一対一で対応するように異なる記号(図示例によれば0〜10の数字)が記される。
各記号51bには、下地51aが比較的濃い場合には、白抜きの記号が用いられ、下地が比較的薄い場合には、濃い黒色の記号が用いられる。
ガンマ変換テーブルは、入力画像データ(横軸)の濃淡変化に対し、レーザー装置10により印画される出力画像の濃淡変化(縦軸)を、直線的な比例関係に補正するものである。図5(G1')は、標準的なガンマ変換テーブルの一例について、そのイメージをグラフで示している。
このガンマ変換テーブルは、入力画像データの濃度を示す0〜255の各画素値に対し、前記出力画像の濃淡を示す画素値を1対1で対応するように予め設定したルックアップテーブルとして、制御部40(詳細にはコンピュータ42)の記憶装置に記憶されている。
制御部40は、前記入力画像データを、前記ガンマ変換テーブルを用いてガンマ補正し、その補正後の値に対応するように、レーザー装置10の出力を調整する。したがって、レーザー装置10の出力は、前記入力画像データ(横軸)の濃淡変化に対し、直線的な比例関係で変化することになる。
印画媒体50は、図3(a)に示す一例によれば、矩形平板状に形成される。この印画媒体50は、カード(ICカードや磁気カードを含む)や、パスポート、伝票や、証券紙、その他の紙葉類等とすることが可能である。また、この印画媒体50の材質は、例えば、合成樹脂や、金属、厚紙等とすることが可能である。
また、参照用部材60は、図3(a)に示す一例によれば、印画媒体50よりも縦横寸法の小さい矩形平板状に形成される。この印画媒体50の材質は、標準的な印画媒体50と同様のものとすればよい。
この参照用部材60の一方又は両方の面の中央寄りには、該参照用部材60の外形よりも小さい矩形状の基準画像61が、予め印画されている。さらに、基準画像61内の中央寄りには、後述する較正用画像51(図3(a)参照)の少なくとも一部を含む大きさの開口部62が形成される。
基準画像61は、標準的な人の顔の肌と略同等の濃度のグレースケール画像であり、開口部62の全周を囲むようにして印画されている(図3(b)参照)。
図示例の開口部62は、一つの較正用画像51の輪郭と略同一の内縁を有する正方形状に形成される。
この開口部62は、一つの較正用画像51の少なくとも一部を含むように形成されていればよく、特に好ましくは、一つの較正用画像51内に含まれる形状及び大きさに形成される。
このようにすれば、開口部62を、目標とする較正用画像51に重ね合わせた際に、この較正用画像51と、開口部62周囲の基準画像61とが隣接するため、これらの比較を容易に行うことができる。
次に、上記構成のレーザーマーキング装置1の処理について、図2のフローチャートに沿って詳細に説明する。
先ず、制御部40は、所定の較正指令が入力されたことを条件に(ステップ1)、較正モードになり(ステップ2)、そうでなければ通常運転モードになる(ステップ2a)。通常運転モードでは、外部から取り込まれる入力画像データに応じた画像を印画媒体50に印画する通常の運転を行い(ステップ3a)、この後、処理をステップ1へ戻す。
ここで、前記較正指令とは、レーザーマーキング装置1の処理を較正モードに切り換えるための指令である。本実施の形態の一例であるレーザーマーキング装置1では、所定の較正用スイッチ(図示せず)が操作された際に、該較正用スイッチの接点信号が、前記較正指令として制御部40に入力されるようにしている。
なお、他例としては、初回の電源スイッチ操作により前記較正指令が制御部40に入力される態様や、予め設定された使用時間が経過したことを条件に自動的に前記較正指令が制御部40に入力される態様等とすることも可能である。
また、前記較正モードとは、レーザー装置10の出力を較正する操作を行うための運転モードである。現在の運転モードが、較正モードであるか通常運転モードであるかは、例えば、図示しない液晶表示パネルに表示される。
較正モードになった後のステップ3では、搬送装置30上に載置されるテスト用の印画媒体50をレーザー照射領域Xまで搬送する。
詳細に説明すれば、制御部40は、搬送装置30上の所定位置にテスト用の印画媒体50が載置されるのを図示しないセンサにより感知すると、搬送装置30を動作させて印画媒体50を一方向へ搬送する。そして、制御部40は、搬送中の印画媒体50がレーザー照射領域Xに到達したことを図示しないセンサにより感知すると、搬送装置30の動作を停止する。前記センサは、例えば、赤外線センサ等の非接触式センサとすればよい。
次のステップ4では、レーザー照射領域X上のテスト用の印画媒体50に対し、レーザー装置10からレーザー光を照射して、略帯状のテスト用画像50a1(図3参照)を印画する。
次のステップ5では、テスト用の印画媒体50を、搬送装置30によってレーザー照射領域X外へ搬出する。
この後、レーザーマーキング装置1の調整を行う作業者等は、参照用部材60に予め印画された基準画像61(図3(b)参照)と、テスト用の印画媒体50に印画された複数の較正用画像51(図3(a))とを比較して、濃度が同一又は略同一である較正用画像51を選択し、この選択された較正用画像51を示す情報(図示例によれば記号51b)に応じて、レーザーマーキング装置1の出力の較正を行う。
前記比較の際、図4に示すように、テスト用の印画媒体50の表面に参照用部材60を重ね合わせるとともに、参照用部材60の開口部62を各較正用画像51に重ね合わせれば、開口部62内に較正用画像51が位置し、且つ開口部62の周囲には基準画像61が位置し、さらに開口部62内の較正用画像51中に記号51b(図示例によれば数字「3」)が表示されることになる。
したがって、作業者等は、基準画像61と濃度が同一又は略同一である較正用画像51を容易に選択することができ、略同時に、選択した較正用画像51に対応する記号51bを認識することができる。
一方、制御部40は、前記ステップ5の後、特定の較正用画像51を示す記号51bが、制御部40にキーボード42aにより入力されるのを待つ(ステップ6)。
そして、制御部40は、記号51bが入力されると、次のステップ7へ処理を移行する。
ステップ7では、レーザー装置10の出力の較正を行い、この後の処理をステップ1へ戻す。
ここで、レーザー装置10の出力の較正について、図5を参照しながら詳細に説明する。
図5中、中央列上段は、標準的な印画媒体50に、制御部40に予め記憶したテスト用の入力画像データに基づいて、テスト用画像50a1を印画した場合を示している。このテスト用画像50a1の印画では、前記テスト用の入力画像データを、直線的なガンマ変換テーブル(図5中のグラフ(G1') 参照)を用いてガンマ補正し、この補正値に応じて、レーザー装置10の出力を調整している。
また、図5中、中央列中段は、比較的発色し易い印画媒体50’に、前記印画媒体50の場合と同条件で、同入力画像データに基づくテスト用画像50a2を印画した場合を示している。また、中央列下段は、比較的発色し難い印画媒体50”に、前記印画媒体50の場合と同条件で、同入力画像データに基づくテスト用画像50a3を印画した場合を示している。
図5中、左側のグラフ(G1)〜(G3)は、ガンマ補正等の較正を行わない場合における入力画像データの濃度と出力画像の濃度との関係を示し、それぞれ、発色特性の異なる3つの印画媒体50,50’,50”を用いた場合に対応している。
図5中、右側上段のグラフ(G1')は、標準的なガンマ補正を行った場合において、入力画像データの濃度と出力画像の濃度との関係を示す。初期状態では、この関係を表にしたガンマ変換テーブルが制御部40に記憶され、このガンマ変換テーブルを用いた補正値に基づき、レーザー装置10の出力が較正される。
図5中、右側中段及び下段のグラフ(G2')(G3')は、本実施の形態の較正方法により較正を行う前と後における、入力画像データの濃度と出力画像の濃度との関係を示す。較正前を破線、較正後を実線で示しており、構成前のグラフ(破線)はグラフ(G1')と同一である。
較正後は、この関係(実線)を表にしたガンマ変換テーブルが制御部40に記憶され、このガンマ変換テーブルによる補正値に応じて、レーザー装置10の出力が較正される。
図示例についてより詳細に説明すれば、標準的な印画媒体50に印画されたテスト用画像50a1中、No.3の(数字「3」が付された)較正用画像51は、人肌の濃度に近い濃度の画像であり、この濃度を目標とした入力画像データAに対応して印画されている。このNo.3の較正用画像51の濃度は、参照用部材60の基準画像61の濃度と同一又は略同一である。
また、発色し易い印画媒体50’にテスト用画像50a2を印画した場合、図5中のグラフ(G2)に示すように、入力画像データと出力画像の関係を示す曲線(実線)が、印画媒体50が用いられた場合の曲線(破線)よりも左上側へ移行し、テスト用画像50a2が全体的に濃く(暗く)なる。
このため、テスト用画像50a2中では、No.2の較正用画像51の濃度が、テスト用画像50a1のNo.3の較正用画像51の濃度と同等になる。
したがって、発色し易い印画媒体50’が用いられた場合には、グラフ(G2)に示すように、入力画像データAよりも差分値d1だけ濃度が淡い入力画像データBを入力すれば、テスト用画像50a1のNo.3の較正用画像51(すなわち基準画像61)と同等の濃度aが得られることになる。

本発明に係るレーザーマキング装置の較正方法では、上述した参照用部材60を用いた作業により、印画媒体50’のテスト用画像50a2中から、基準画像61と略同濃度のNo.2の較正用画像51が選択され、この選択された較正用画像51の記号「2」が、上記ステップ6にて制御部40に入力された場合、制御部40は、入力画像データAと入力画像データBとの差分値d1を求め、この差分値d1に応じて、直線状のガンマ変換テーブル(図5(G2')の破線参照)を、出力画像の濃度を減少させる曲線状(図5(G2')の実線参照)に較正する。
したがって、このように較正されたガンマ変換テーブルを用いて印画媒体50’へレーザー装置10によるレーザー光の照射をすれば、レーザー装置10の出力が適宜に減少し、標準的な印画媒体50を用いた場合と略同等の濃度aの印画を行うことができる。
また、発色し難い印画媒体50”にテスト用画像50a3を印画した場合、図5中のグラフ(G3)に示すように、入力画像データと出力画像の関係曲線(実線)が、印画媒体50が用いられた場合の曲線(破線)よりも右下側へ移行し、テスト用画像50a3が全体的に淡く(明るく)なる。
このため、テスト用画像50a3中では、No.5の較正用画像51の濃度が、テスト用画像50a1のNo.3の較正用画像51の濃度と同等になる。
したがって、発色し難い印画媒体50”が用いられた場合には、グラフ(G3)に示すように、入力画像データAよりも差分値d2だけ濃度が濃い入力画像データCを入力すれば、テスト用画像50a1のNo.3の較正用画像51(すなわち基準画像61)と同等の濃度aが得られることになる。
本発明に係るレーザーマキング装置の較正方法では、上述した参照用部材60を用いた作業により、印画媒体50”のテスト用画像50a3中から、基準画像61と略同濃度のNo.5の較正用画像51が選択され、この選択された較正用画像51の記号「5」が、上記ステップ6にて制御部40に入力された場合、制御部40は、入力画像データAと入力画像データCとの差分値d2を求め、この差分値d2に応じて、直線状のガンマ変換テーブル(図5(G3')の破線参照)を、出力画像の濃度を増加させる曲線状(図5(G3')の実線参照)に較正する。
したがって、このように較正されたガンマ変換テーブルを用いて印画媒体50”へレーザー装置10によるレーザー光の照射をすれば、レーザー装置10の出力が適宜に増加し、標準的な印画媒体50を用いた場合と略同等の濃度aの印画を行うことができる。
よって、本発明に係る較正方法によれば、レーザー装置10の出力を容易に較正することができ、この較正を行うことにより、印画媒体の発色特性、レーザー装置10の個体差や経時変化等に起因して、印画媒体に印画される画像の濃淡が変化するようなことを防ぐことができる。
次に、テスト用画像及び参照用部材の他例について説明する。
上述したテスト用画像50a1と参照用部材60は、図6に示すテスト用画像70及び参照用部材80に置換することが可能である。
テスト用画像70は、濃度が異なる複数の較正用画像71を、単一帯状に並べるとともに、その並び方向に対し交差する方向へ離れた位置に、較正用画像71毎に対応する記号72を表示している。
各較正用画像71は、上記構成の各較正用画像51から記号51bを省いて、全面を同一濃度のグレースケール画像にしたものである。
参照用部材80は、印画媒体50よりも小さい矩形平板状に形成され、その中央寄りに基準画像81を有するとともに、この基準画像81内に位置し且つ各較正用画像71と略同等の大きさ及び形状の第1の開口部82を有する。
さらに、この参照用部材80は、基準画像81の外側に位置する第2の開口部83を有する。この第2の開口部は、第1の開口部82が1つの較正用画像71に重ね合わせられた状態で、この較正用画像71に対応する記号72を内在するように配置される。
上記構成の参照用部材80を、図7に示すように、印画媒体50上のテスト用画像70に重ね合わせるとともに、第1の開口部82を各較正用画像51に重ね合わせれば、第1の開口部82内の較正用画像71の周囲に基準画像81が位置し、さらに第2の開口部83内に記号72が位置することになる。
したがって、作業者等は、基準画像81と濃度が同一又は略同一である較正用画像71を容易に選択することができ、略同時に、選択した較正用画像71に対応する記号72を認識することができる。
なお、上記実施の形態によれば、テスト用画像50a1を単一の帯状に形成したが、テスト用画像の他例としては、複数列の帯状に形成した態様や、異なる濃度の複数の較正用画像を帯状以外の形状に配置した態様とすることも可能である。
また、上記実施の形態によれば、印画媒体50,50’,50”を平面視矩形状のカードとしたが、印画媒体の他例としては、平面視矩形状以外の形状(例えば、円形状や楕円形上、多角形状等)のカードや、立体物の表面部等とすることも可能である。
また、上記実施の形態によれば、較正用画像51,71及び対応する開口部62,82を正方形状に形成したが、これら較正用画像及び開口部の他例としては、円形や、星型、その他の形状とすることが可能である。
また、図示例によれば、開口部62と較正用画像51の形状及び大きさを略同等にしたが、他例としては、開口部62に対し較正用画像51の大きさを大きくした態様や、開口部62に対し較正用画像51の大きさを小さくした態様とすることも可能である。
また、前述の実施の形態によれば、較正用画像51(詳細には複数の下地51a)は、左端の下地51aを最も濃度の薄いグレースケール画像(例えば、画素数が255の画像)とし、右端の下地51aを最も濃度が濃いグレースケール画像(例えば、画素数が0の画像)としたが、較正用画像51の濃度表現はこれに限定されるものでない。
すなわち、較正用画像51の他例としては、基準画像61の濃度を中心とした所定濃度範囲内(最薄が画素数255、最濃が画素数0でなくてもよい)にて、濃度が異なる複数の較正用画像51を濃度順に並べたものとすることも可能である。さらに好ましい態様としては、上記較正モードにおいて、前記所定濃度範囲が設定されるようにする。
この他例によれば、印画媒体の発色特性等に起因して複数の較正用画像51の濃度間隔が広くなりすぎて、基準画像61と同一又は略同一の濃度の較正用画像51を選択する際にその選択作業が困難になるようなことを防ぎ、より精度の高い比較及び選定が可能になる。さらに、上記較正モードにて複数の較正用画像51の濃度範囲を調整することも可能になる。
また、本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
10:レーザー装置
20:露光光学系
30:搬送装置
40:制御部
41:制御基板
42:コンピュータ
50,50’,50”:印画媒体
50a1:テスト用画像
51,71:較正用画像
60,80:参照用部材
61,81:基準画像
62:開口部
82:第1の開口部
83:第2の開口部

Claims (5)

  1. レーザーマーキング装置により濃度の異なる複数の較正用画像とこの較正用画像毎に対応する記号とテスト用画像として印画媒体に印画し、
    参照用部材に予め印画された基準画像と、前記テスト用画像中の複数の較正用画像とを比較して、濃度が同一又は略同一である前記較正用画像を選択し、
    この選択された前記較正用画像の記号に基づいて、予め記憶したガンマ変換テーブルを較正し、この較正されたガンマ変換テーブルに応じて、前記レーザーマーキング装置の出力を調整するようにしたレーザーマーキング装置の較正方法であって、
    前記ガンマ変換テーブルの較正では、前記選択された前記較正用画像の濃度を、前記テスト用画像を特定の標準的な印画媒体に印画した場合における前記選択された記号に対応する較正用画像の濃度と比較して、これらの差分値を求め、
    前記差分値がマイナスの場合に、この差分値に応じて、前記ガンマ変換テーブルの出力画像の濃度を減少させ、
    前記差分値がプラスの場合に、この差分値に応じて、前記ガンマ変換テーブルの出力画像の濃度を増加させることを特徴とするレーザーマーキング装置の較正方法。
  2. 前記参照用部材は、板状に形成され、その表面及び/又は裏面に前記基準画像を有し、前記基準画像内には、前記較正用画像の少なくとも一部を含むように開口部が形成されていることを特徴とする請求項1記載のレーザーマーキング装置の較正方法。
  3. 前記較正用画像は、濃度の異なる複数の下地と該下地毎に異なる前記記号とからなり、
    前記複数の下地は、一定の濃度間隔で段階的に濃くなるように並べられ、
    前記記号は、前記各下地内に設けられ、
    前記下地が特定の濃度よりも濃い場合には、前記記号として白抜きの記号を用い、前記下地が前記特定の濃度よりも薄い場合には、前記記号として黒色の記号を用いることを特徴とする請求項1又は2記載のレーザーマーキング装置の較正方法。
  4. 複数の前記較正用画像の外側に、前記記号が表示され、
    前記開口部を第1の開口部とし、
    前記参照用部材には、第1の開口部を1つの前記較正用画像に重ね合わせた状態で、この較正用画像に対応する前記記号を内在するように、第2の開口部が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のレーザーマーキング装置の較正方法。
  5. 前記レーザーマーキング装置は、所定のレーザー照射領域に設置される印画媒体にレーザー光を照射して画像を印画するレーザー装置と、前記レーザー装置を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、較正指令が入力されたことを条件に、前記レーザー装置の出力を較正するための較正モードになり、
    前記較正モードでは、前記レーザー照射領域にセットされたテスト用の印画媒体に対し、前記レーザー装置からレーザー光を照射して、前記テスト用画像を印画するステップと、特定の前記較正用画像を示す前記記号が入力されるのを待つステップと、前記記号の入力があることを条件に、前記記号に応じて前記ガンマ変換テーブルの較正をして前記レーザ装置の出力を調整するステップとが実行されることを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載のレーザーマーキング装置の較正方法。
JP2016004887A 2016-01-14 2016-01-14 レーザーマーキング装置の較正方法 Expired - Fee Related JP6693751B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016004887A JP6693751B2 (ja) 2016-01-14 2016-01-14 レーザーマーキング装置の較正方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016004887A JP6693751B2 (ja) 2016-01-14 2016-01-14 レーザーマーキング装置の較正方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017125939A JP2017125939A (ja) 2017-07-20
JP6693751B2 true JP6693751B2 (ja) 2020-05-13

Family

ID=59364145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016004887A Expired - Fee Related JP6693751B2 (ja) 2016-01-14 2016-01-14 レーザーマーキング装置の較正方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6693751B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019038180A (ja) * 2017-08-25 2019-03-14 日本電産コパル株式会社 レーザーマーキング装置及びレーザーマーキング装置の濃度調整方法
GB201812067D0 (en) * 2018-07-24 2018-09-05 Datalase Ltd Improvements in or relating to laser marking
JP2020023138A (ja) * 2018-08-08 2020-02-13 ローランドディー.ジー.株式会社 箔押し装置の出力の確認方法、箔押し装置の出力の調整方法、および箔押し装置

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52110628A (en) * 1976-03-13 1977-09-16 Hitachi Ltd Color image reproduction and exposure setting calculating board
JPS5611070Y2 (ja) * 1976-08-19 1981-03-12
JPS5335020U (ja) * 1976-08-31 1978-03-28
JPS60105928A (ja) * 1983-11-14 1985-06-11 Jiyuneede:Kk カラ−コ−デイネイトマスク
JP2000346707A (ja) * 1999-06-09 2000-12-15 Dainippon Printing Co Ltd 色較正用カラーチャートおよび色補正方法
US6139325A (en) * 1999-06-29 2000-10-31 Tracy; Gloria Device for determining color combinations
JP2001268381A (ja) * 2000-03-21 2001-09-28 Ricoh Co Ltd カラー画像出力装置
JP2003224723A (ja) * 2002-01-29 2003-08-08 Ricoh Co Ltd カラー画像出力装置のカラーキャリブレーション方式、およびそれを備えたカラー画像出力装置
JP2007041081A (ja) * 2005-07-29 2007-02-15 Noritsu Koki Co Ltd テストプリント、露光装置およびその補正方法
JP5013699B2 (ja) * 2005-10-21 2012-08-29 株式会社キーエンス 3次元加工データ設定装置、3次元加工データ設定方法、3次元加工データ設定プログラム、コンピュータで読み取り可能な記録媒体及び記録した機器並びにレーザ加工装置
JP2007156105A (ja) * 2005-12-05 2007-06-21 Canon Inc 色調判定シートおよびプリンタ
JP2008042716A (ja) * 2006-08-09 2008-02-21 Nidec Copal Corp プリンタの較正方法
JP2008175752A (ja) * 2007-01-22 2008-07-31 Masashi Kobayashi 簡易測色スケールおよび測色方法、変退色判定方法
JP6010061B2 (ja) * 2014-02-28 2016-10-19 日本電産コパル株式会社 レーザーマーキング装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017125939A (ja) 2017-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4188925B2 (ja) 原稿読取装置およびそれを備えてなる画像形成装置、原稿読取装置の調整方法
JP6693751B2 (ja) レーザーマーキング装置の較正方法
US9346235B2 (en) Method of half-cut cutout processing of label paper
JP2006308657A (ja) 輝度むら調整方法及びこの方法を用いた輝度むら調整モジュール
US20190224778A1 (en) System and method for cutting, kiss-cutting, scoring or perforating material
US20110032557A1 (en) Printing
CN114730141A (zh) 用于柔印版的持久标记的系统和方法以及利用其标记的版
JP5105176B2 (ja) カラー画像プリンタ及びカラー画像プリンタのための階調補正方法
US6010258A (en) Display system, display method, ink ribbon, printer and image formation apparatus
JP2017217891A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP2003295326A (ja) プリント装置およびプリント調整方法
JP2009229768A (ja) テストプリント、このテストプリントを出力するカラー画像プリンタ、このテストプリントを用いたカラー画像プリンタの調整方法
JP6619248B2 (ja) レーザーマーキング装置
JP2018089646A (ja) 2次元コードマーキング装置
JP6136646B2 (ja) 画像形成装置及びシェーデイング補正方法
JP4978805B2 (ja) 階調変換曲線補正方法及びカラー画像プリンタ
JP2006203758A (ja) 階調補正方法とその方法を用いたカラープリント装置
JP2008211575A (ja) 階調変換曲線補正方法及び階調変換曲線補正プログラム
JP5041236B2 (ja) ブラックバランス調整方法及びその方法を実施するカラー画像プリンタ
JP2004050611A (ja) 画像記録装置
JP2006276166A (ja) 輝度むら調整方法及びこの方法を実施するデジタル光プリンタ
JP2014176981A (ja) 較正方法、及び画像形成装置
JP2005064801A (ja) 画像形成装置
JP2008203424A (ja) 出力階調値−濃度関係補正方法及びこの方法を実施するモジュール
JP2006289785A (ja) 紙端検出方法及び装置、余白量検出方法及び装置、基準検出素子調整方法及び装置、ラインプリンタ、及びプリントシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190919

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191001

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6693751

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees