以下、本発明の第1実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、第1実施形態における建物管理システムの利用形態を示す概念図である。図1に示す建物管理サーバ10には、アパート、マンション、借家等における賃貸業務に関わる賃貸物件管理情報が保存されている。この保存されている賃貸物件管理情報を利用して、インターネット等の通信ネットワークを介して接続されている複数の利用者端末(クライアント)からの要求に応じて、新たな賃貸物件管理情報の登録や、該当する賃貸物件管理情報の表示、対応する利用者端末に対して業務依頼や承認依頼等を実行するための複数システムで構成されている。図1に示すように、利用者端末としては、管理会社ページ20と、入居者ページ30と、家主ページ40と、修繕業者ページ50と、仲介業者ページ60と、閲覧会員ページ70と、システム管理者ページ80とが設けられており、各利用者専用の業務やサービスの利用が可能となっている。なお、利用者については、これに限られるものではなく、集合住宅用入居者ページや戸建て住宅用入居者ページ、テナント契約者ページ、定期清掃業者ページ等を設けてもよい。
ここで、この建物管理システムの概要について説明する。建物管理サーバには、各利用者より、賃貸物件の情報や、その賃貸物件の補修依頼、入居希望の情報、入居者における支払い状況や退去に関する情報等が一括して記憶されるように構成されている。各利用者は、各利用者専用のIDとパスワードによりログインして利用することのできるそれぞれの利用者専用のページにアクセスすることができ、そのページから各利用者毎に必要な情報の取得や、作業依頼、新規情報の登録等が実行できるように構成されている。
各利用者毎の専用のページは、上記したように、それぞれのステータス(システム管理者、仲介業者、閲覧会員、管理会社、修繕業者、入居者、家主)によって、利用できるページが異なるように設定されており、それぞれのステータスに対応した作業や、サービスの提共、新規情報の登録等が実行できるように構成されている。
従来では、各ステータスの利用者がそれぞれ個別に賃貸物件の管理業務や情報の取得に必要な作業をする必要があり、それぞれが限られた情報や選択肢の中で業務を行なう必要があったが、この建物管理システムを利用することで、新たな賃貸物件への入居を希望する閲覧会員では、各管理会社が管理して、入居可能となる物件を閲覧することができ、仲介業者に対して店舗まで出向いて、新たに閲覧会員の情報等を入力する必要を省いて、建物管理システム上で入居を希望する物件への案内(内覧)の申し込み等ができる。
また、この建物管理システムでは、建物管理サーバに各賃貸物件の修繕情報や、入居者の情報等が蓄積される構成であるので、例えば、家主が管理会社を変更した場合にも、これまでの修繕情報や入居者の情報等をシステム管理会社に対して新たな管理会社が引き継いで閲覧等が可能となるように手続をすることで賃貸物件の情報を容易に引き継がせることができ、家主や管理会社の手間も減らすことができる。
このように、賃貸物件の管理や入居等に関わる業務の情報を一括して管理して、さらに、建物管理サーバ上に構築された後述する各業務システムにより、それぞれのステータスにおける利用者が必要となる業務や手続、情報の提共、情報の登録や管理を実行することで、業務負荷を軽減することができる。
以下に、この建物管理システムの詳細について説明する。図2は、この建物管理システムを構成する各業務システムの概要を示した図である。図2に示すように、この建物管理システムは、各利用者からの要求を受け付けてそれに対応する処理を実行するための顧客連携システム100と、顧客連携システム100からの見積書の作成や見積もりの承認等の処理を実行するための見積管理システム200と、見積管理システム200によって作成され、承認された見積書に対する受注と発注の管理を行なう受発注管理システム300と、受発注管理システム300によって、受注、発注の管理が実行されている作業における工程管理等における処理が実行される作業管理システム400と、各利用者からの入金や出金等における処理が実行される入出金管理システム500と、で構成されている。
次に、各利用者の専用ページの説明と共に、上記した各システムがどのように機能するかを説明する。図3〜図21は、利用者の一つである管理会社が使用する管理会社ページ20における各機能のページを示した図である。
管理会社とは、主に、家主が所有する賃貸物件の管理を行なう業務をするものであり、家主より賃貸物件を管理することにより管理料を徴収して事業を行なっているものである。図3は、管理会社が建物管理サーバ10の利用を開始する場合に、インターネットを介して表示される専用のログイン画面と、ログインした後に表示される表示画面とを例示した図である。図3の管理会社用ページ2000に配置されたID入力フォーム2001とPASS入力フォーム2002とにそれぞれIDとPASSを入力して、ログインボタン2003を選択操作することによって管理会社のアクセス権限で建物管理サーバ10の利用を開始することができる。管理会社のアクセス権限が認証され、利用を開始した場合には、まず、管理会社用の顧客連携ページ2100が表示される。
この顧客連携ページ2100は、上述した顧客連携システムを利用するための操作ページである。顧客連携ページ2100では、管理している物件の情報、入居者の情報、家主の情報や、新たに建物管理システムより通知された情報等の多くの情報を一つの画面上で確認できるように構成されており、各業務に必要な作業をするためのメニュー選択の実行等もできるように構成されている。具体的には、顧客連携ページ2100(図3参照)には、メニュー選択ボタン2101と、ログアウトボタン2102と、モードボタン2103〜2109と、顧客連携マルチカラム2110と、新着情報一覧カラム2111とが配置されている。
モードボタン2103〜2109では、顧客連携ページで閲覧することができる各種情報のカテゴリーを選択できるように構成されている。モードボタンは、管理している賃貸物件の情報を閲覧するための「物件ボタン2103」、閲覧会員に対しておすすめ物件として表示させる物件を登録管理するための「おすすめ物件ボタン2104」、管理している賃貸物件への入居を希望している入居希望者の情報を閲覧するための「入居希望者ボタン2105」、管理している賃貸物件に入居している入居者の情報を閲覧するための「入居者ボタン2106」、入居している賃貸物件について退去依頼を登録している退去情報を閲覧するための「退去依頼ボタン2107」、管理している賃貸物件における家主の情報を閲覧するための「家主ボタン2108」、自社における情報や表示設定等の各種設定の実行、閲覧を行なうための「管理会社情報ボタン2109」がそれぞれ配置されている。
図4は、物件ボタン2103を操作した場合に表示される物件モード画面を例示した図である。図4に示す物件モード画面では、図3に示した顧客連携ページのトップ画面に対して、顧客連携マルチカラム2110および新着情報一覧カラム2111の表示に代わり、現在の表示されているモードを示す「物件モード」の文字表示と、その下方に表示されている新規登録ボタン2115と、登録されている管理賃貸物件の検索を実行するための物件一覧カラム2119とが表示されている。なお、モードボタンにおいて、物件ボタン2103が選択されたことを示すために物件ボタン2103の色が通常時とは異なり、赤色で表示されるように構成されている。このように構成することで、複数のページを切り替えて表示する構成であっても、現在の表示が建物管理システムにおいて、どのページが表示されている状態であるのかを利用者に分かり易く示すことができる。
図5を参照して、物件モードを選択した場合に表示される物件一覧カラム2119について説明する。図4に示す物件一覧カラム2119は、その詳細な表示内容が省略されたものであり、実際には、図5に示す物件一覧カラム2119の表示内容が図4に示す物件一覧カラム2119の表示位置に表示されるように構成されている。図5に示すように、物件一覧カラム2119は、当該管理会社が管理する物件の賃貸物件管理情報の概略情報が一覧表示されるものである。ここで表示される概略情報は、賃貸管理物件毎に固有に設定される4桁の物件コード、賃貸管理物件の物件名、間取り、管理登録した登録日、入居中や空室等を示すための使用状態、おすすめ物件に登録されているか否かを示すおすすめの項目情報が表示されるように構成されている。なお、図5に示す内容に限られるものではなく、新規物件登録カラム2127において、概略情報フォームエリア2128と設備情報チェックボックスエリア2129とに入力した項目から表示する項目を選択できるように構成されている。また、物件写真登録ドロップエリア2130に転送された画像情報を縮小表示して概略情報と併せて表示できるように構成してもよい。さらに、物件一覧カラム2119に表示される賃貸物件管理情報は、物件コード入力フォーム2116または物件名入力フォーム2117に閲覧したい物件の物件コードまたは物件名を入力し、検索ボタン2118を選択操作することで、検索結果を表示させることができるように構成されている。検索に用いる検索項目は、図5に示す項目に限られるものではなく、新規物件登録カラム2127において、概略情報フォームエリア2128と設備情報チェックボックスエリア2129とに入力した項目から表示する項目を用いて検索できるように入力フォームを配置してもよく、閲覧会員および入居者によって閲覧された回数順等に並び替え可能にボタンを配置してもよい。物件一覧カラム2119に表示された賃貸物件管理情報に対して、見る・詳細ボタン2126が配置されており、選択操作することで、後述する図6に示す新規物件登録カラム2127が表示されることにより、さらに詳細な内容の閲覧が可能に構成されている。なお、ここで表示される新規物件登録カラム2127の情報については、閲覧する際に、編集することも可能となっており、入居状態の更新や、修繕情報の更新、家賃等の変更等もすることが可能となっている。なお、物件一覧カラム2119の表示内容は、マウス等のホイール操作や、キーボードのページアップダウンの操作によりスクロール表示することが可能に構成されており、多くの物件情報が表示された場合にも、必要な情報をページ等の切替をせずに確認することができる。
図4に戻って、新たに管理する賃貸物件の登録処理について説明する。新たに賃貸物件の管理を家主より依頼された場合には、物件モード(図4参照)において依頼された賃貸物件の登録処理を実行する。この登録処理を実行する場合には、物件モードにおける新規登録ボタン2115を選択操作することで表示される新規物件登録カラム2127に新たな賃貸物件の情報を入力して追加ボタン2131を選択することにより新たな情報が建物管理サーバ10に登録される。
新規登録ボタン2115を操作した場合には、図6に示す新規物件登録カラム2127が表示される。新規物件登録カラム2127に配置された概略情報フォームエリア2128と設備情報チェックボックスエリア2129とに情報を入力し、物件写真登録ドロップエリア2130に画像情報を転送し、追加ボタン2131を選択操作することで、賃貸物件管理情報が新規登録され、物件コードが建物管理サーバ10によって割り振られる。物件コードは、4桁の物件コードで構成されており、自動的に登録する際に、未登録の物件コードのうち、最も若い番号が割り当てられるように構成されている。なお、物件コードは4桁としたが、それに限らず、適宜の桁数で構成すればよい。さらに、4桁のコード全ての物件コードを使用した場合に、桁数が自動的に加算されるように構成してもよい。当該賃貸物件管理情報は、概略情報フォームエリア2128と設備情報チェックボックスエリア2129に入力した内容と、割り振られた物件コードとを検索項目として使用可能に新規登録されるものである。また、物件写真登録ドロップエリア2130に転送された画像情報は、検索結果を表示する場合に、縮小表示して概略情報と併せて一覧表示可能に登録される。
図3に戻って、他のモードボタン2104〜2109について説明する。おすすめ物件ボタン2104を選択操作することで、図4に示す物件一覧カラム2119に表示される物件の対象範囲を管理物件全範囲から限定するものであり、図6に示す新規物件登録カラム2127の概略情報フォームエリア2128に配置されたおすすめフォームにチェックマークが入力されているものに限定して、賃貸物件管理情報の概略情報を一覧表示するものである。また、本実施形態では、おすすめ物件は、チェックマークを入れることで登録されるように構成したが、それに限らず、空室(予定)の賃貸物件管理情報に推奨度合いを入力しておくことで、空室(予定)の物件に限定して表示させることが可能となり、入居希望者による閲覧頻度を高めるために行われる賃貸物件管理情報の更新処理の簡素化を実現できるように構成してもよい。具体的には、閲覧頻度の低い賃貸物件管理情報の物件写真や家賃を変更し、推奨度合いを高く設定しておくことで、入居希望者による検索結果にヒットする割合を高め、物件写真から当該物件に対する興味の喚起を促すように更新処理を行うことができる。
次に、入居希望者ボタン2105を選択操作することで、管理物件への入居を希望する閲覧会員についての情報が表示され、入居希望者が登録した情報および家賃支払履歴等が閲覧可能となる。よって、入居審査に資する情報の収集が可能となるものである。また、閲覧会員および入居者が登録した希望条件を閲覧可能にすることで、希望条件に合致する空室予定の物件を紹介可能となり、さらに、賃貸物件の需要傾向を把握できることで、賃貸物件の管理運営に資する情報の収集ができる。
次に、入居者ボタン2106を選択操作することで、管理物件に入居中の入居者の情報が表示される。一覧表示された入居者情報から、詳細情報を閲覧したい入居者情報を選択し、入居者情報カラム(図示しない)を表示可能に構成されており、入居者情報カラムに配置される問合せフォームおよび掲示板フォームから個別対応および一斉対応が実行可能となるものである。具体的には、家賃滞納等のトラブルが発生した場合には、入居者に対して問合せフォームから個別対応を行うことができ、集合住宅における騒音問題等のクレームが発生した場合には、掲示板フォームから一斉対応を行うことができる。
次に、家主ボタン2108を選択操作することで、管理物件の家主情報が一覧表示され、並び替えおよび検索等の抽出処理が実行可能となるものである。一覧表示された家主情報から、詳細情報を閲覧したい家主情報を選択し、家主情報カラム(図示しない)を表示可能に構成されており、家主情報カラムに配置される問合せフォームおよび掲示板フォームから個別対応および一斉対応ができるように構成されている。具体的には、家賃滞納等のトラブルが発生した場合には、家主に対して、問合せフォームから家賃滞納の入居者の報告と、督促の対応をしたことについて報告等をすることができるように構成されている。集合住宅における騒音問題等のクレームが発生した場合には、騒音問題が発生していることの報告と、その注意喚起を実行したことについて報告を行なうことができる。さらに、管理会社の長期休暇の情報等を複数の家主等に連絡したい場合には、掲示板フォームから一斉対応を行なうことができるように構成されている。
次に、退去依頼ボタン2107を選択操作することで、入居者が入居・退去モードにおいて退去手続フォーム(図26参照)から登録した情報が表示され、当該入居者の退去手続きおよび退去後の物件管理を迅速化するものである。具体的には、契約終了日や立合希望日が明確になることで、退去時に必要となる書類の作成、退去後に行う清掃作業などの手配、入居希望者の募集および案内予定の調整が迅速化できるように構成されている。また、引越作業日が登録された場合には、集合住宅用掲示板機能を用いて、引越作業に伴って発生する騒音や振動についての案内を一斉配信することができる。それ以外にも、転居先などを閲覧可能に登録しておくことで、退去後に送達された郵便物の転送対応などを簡素化することができる。
次に、管理会社情報ボタン2109を選択操作することで、当該管理会社の情報(住所、電話番号等の連絡先、休業日等)の登録、閲覧や、建物管理システムにおける各種利用者設定(表示項目の設定や、表示画面のカスタマイズ、アラーム表示の表示期間や件数等や、ログインIDやパスワードの変更等)を実行することができる。このように構成することで、当該管理会社以外のシステム利用者が登録されている連絡先等を閲覧可能にしておくことで、問合せ等を円滑化できる。具体的には、営業日や営業時間を登録しておくことで、問合せ等に対する回答に時間を要することが認識可能となり、対応の遅延に基づくトラブル等を抑制することができる。このように顧客連携ページでは、主に情報を閲覧するためのモードボタンをトップページに配置することで、素早く必要な情報を閲覧することができるように構成されている。
顧客連携マルチカラム2110には、当該管理会社が管理する物件の戸数と、入居中物件の戸数と、新着更新依頼の件数と、新着退去依頼の件数と、新着案内希望の件数と、未処理の問合せの件数と、が表示されるように構成されており、例えば、新たに入居者が後述する入居者ページ30において、退去の申し込み等をした場合には、この顧客連携マルチカラム2110の新着退去依頼の件数に数字が表示されて、管理会社がログインすれば、直ぐにその情報を取得して、退去の手続等を漏れなく実行することができるように構成されている。なお、顧客連携マルチカラム2110に表示される情報は、これに限られるものではなく、顧客連携システム100において処理される各種情報の件数を、表示するように変更できるように、図示しない設定画面から利用者がそれぞれ変更することができるように構成されている。このように構成することで、各利用者によって知りたい情報をログインした後のトップ画面に表示させることができ、業務の効率を上げるように構成するすることができる。
新着情報一覧カラム2111には、上記した各システムで発生した処理について、発生順に処理内容が表示されている。新着情報一覧カラム2111に配置された新着情報フォーム2112に表示される処理内容を示す文字にはリンクが設定されており、表示されているカーソルによる選択操作を実行することで、その表示されている処理に対応するメニューページが表示されて、直接、その表示されている処理に対応することができるように構成されている。また、チェックボックス2113を操作し、削除アイコンを選択することでチェックした新着情報を複数まとめて表示を削除することが可能に構成されている。このように顧客連携マルチカラム2110および新着情報一覧カラム2111に表示される情報を閲覧して選択操作することで、メニューの選択を実行して、使用するシステムを切り替える必要がある処理においても、必要な処理を少ない操作で直接的に実行することができる。
図7〜図21を参照して、顧客連携ページ(図3参照)におけるメニュー選択ボタン2101を選択操作することで、メニュー選択可能となる各メニューページにおいて実行される処理について説明する。顧客連携ページ(図3参照)においてメニュー選択ボタン2101を選択することで、図7に示すメニュー選択ページ2004が表示される。メニュー選択ページ2004では、顧客連携システム100(顧客連携ボタン2005)と、見積管理システム200(見積管理ボタン2006)と、受発注管理システム300(受発注管理ボタン2007)と、作業管理システム400(作業管理ボタン2008)と、入出金管理システム500(入出金管理ボタン2009)と、から処理を実行するシステムを選択可能となる。また、ログアウトボタン2010を選択操作することで、建物管理サーバ10の利用を終了することができるように構成されている。なお、図3に示したログイン後に表示される顧客連携ページは、メニュー選択における顧客連携2005のアイコンが選択された場合に表示されるページであり、即ち、顧客連携2005のアイコンを選択することでログイン後のトップページである顧客連携ページ(図3参照)へと戻ることができるように構成されている。
図7は、顧客連携ページ2100(図3参照)に配置されたメニュー選択ボタン2101を選択操作した場合に表示される表示画面(メニュー選択ページ2004)と、メニュー選択ページ2004に配置された見積管理ボタン2006を選択操作した場合に表示される見積管理ページ2200の表示画面とを例示した図である。メニュー選択ボタン2101には、顧客連携システムを利用するための顧客連携ボタン2005、見積管理システムを利用するための見積管理ボタン2006、受発注管理システムを利用するための受発注管理ボタン2007、作業管理システムを利用するための作業管理ボタン2008、入出金管理システムを利用するための入出金管理ボタン2009、建物管理システムの利用を終了するためのログアウトボタン2010とがそれぞれ表示されるように構成されている。
図7に示すメニュー選択ページ2004において、見積管理ボタン2006を選択操作すると、見積管理ページ2200が表示される。見積管理ページ2200では、見積管理システム(図2参照)を利用するための各種コマンドボタンが配置され、見積管理システム200で実行される処理により、建物管理において必要となる修繕、清掃、点検などの作業の見積作成を修繕業者に依頼し、作業に応じて作業費用の負担割合を決定し、作業費用の負担者に対して見積書に対する承認依頼を送信するなど、見積書の管理を実行することができる。併せて、建物管理の委託等を受注する場合に必要となる見積書を作成し、家主に対して送信するなど、当該管理会社が作成した見積書の管理についても管理が実行可能となるものである。
図7に示す見積管理ページ2200には、顧客連携ボタン2201と、メニュー選択ボタン2101と、ログアウトボタン2102と、モードボタン2204〜2208と、見積管理マルチカラム2209と、新着情報一覧カラム2111とが配置されている。顧客連携ボタン2201を選択操作することで、図3に示す顧客連携ページ2100に戻ることができ、ログイン後に表示されるトップ画面に戻ることができるように構成されている。
メニュー選択ボタン2101を選択操作することで、既に説明したメニュー選択ページ2004が表示され、異なるシステムを利用することができるページへの移動をすることができるように構成されている。また、新着一覧カラム2111には、顧客連携ページ2100で表示されていた内容と同一の内容が引き継がれて表示されるように構成されている。このように、利用するシステムを移行した場合にも、同様の新着情報が表示されるように構成しているので、新たに発生して対応が必要な処理内容や、情報を見落とすことを抑制でき、顧客連携システム等に戻って新着情報を再度確認する等の手間を抑制できるように構成されている。
見積管理マルチカラム2209には、当該管理会社が管理する物件の新着修繕依頼件数と、修繕作業の新着見積件数と、見積書の新着承認件数と、受発注未処理の承認済見積書の件数と、見積中作業の新着作業工程の件数と、未処理の問合せの件数と、が表示される。このように、見積管理マルチカラム2209には、見積管理ページにおいて実行する処理に関わる情報が表示されるように構成されている。よって、例えば、顧客連携ページでは、顧客連携マルチカラム2110に顧客連携ページで実行する処理に必要な情報を表示し、見積管理ページに移行すれば、見積管理ページで実行する処理に必要な情報に同一の表示領域(顧客連携マルチカラム2110が表示されていた表示位置と同一)に表示することで、各ページで実行する処理に必要な情報を同一の表示領域を確認することで認識することができ、分かり易く作業を利用者に行なわせることができる。
なお、見積管理マルチカラム2209に表示される内容は、図7に示す内容に限られるものでなく、顧客連携ページにおける管理会社情報ボタン2109を選択することで表示される各情報設定画面により表示される項目を利用者毎に選択して表示できるように構成されている。
図8は、見積管理ページ2200(図7参照)に配置されたモードボタンの一つである作業登録・見積依頼ボタン2204を操作した場合に表示される作業登録・見積依頼モード画面を例示した図である。この作業登録・見積依頼モードは、賃貸管理物件における修繕等の見積依頼を修繕業者に実行するためのモードである。作業登録・見積管理モードにおいては、新たに見積依頼の作成を実行する新規登録の処理と、既に新規登録によって、作成されている作業内容や見積依頼に対して編集等の作業を行なうことができるように構成されている。なお、図8に示すようにモードボタン2204〜2208までの表示は、現在選択されているのが作業登録・見積依頼モードであることを示すために、作業登録・見積依頼ボタン2204のボタン色が白から赤色に可変して表示される以外は、図7に示す見積管理ページの内容と同一に維持されるように構成されている。このように構成することで、他のモードボタンの操作や、メニュー選択、ログアウト、顧客連携ページへの復帰等が素早く行えるように構成されている。
図8に示す作業登録・見積依頼モード画面には、新たな見積依頼を作成した場合に選択操作する新規登録ボタン2214と、既に新規登録によって登録済みの作業内容の表示、新たに家主または入居者から修繕依頼の登録がされた情報、見積依頼における情報の概要を検索表示および並び替え表示可能な修繕依頼物件カラム2218とが表示される。
図8および図9を参照して、新たに修繕依頼等の見積依頼を作成する場合における操作について説明する。作業登録・見積依頼モード(図8参照)において新規登録ボタン2214を選択操作することで、図9に示す作業登録・見積依頼カラム2221が表示される。まず、新たに見積依頼を作成する場合には、修繕を行なう賃貸管理物件を物件コード2215または物件名2216を入力して、検索ボタン2217を選択操作することで、検索して表示する。なお、図9では省略されているが、物件名を入力して複数の候補がある場合には、概略情報フォームエリア2222の表示エリアが複数の候補をそれぞれ並列して表示する表示態様に切り替えて表示して、修繕を行なう賃貸管理物件を選択操作すると、図9に示す概略情報フォームエリア2222にその賃貸管理物件の詳細情報が表示されるように構成されている。
概略情報フォームエリア2222には、検索して選択された賃貸管理物件の物件コード、間取り、築年数、物件名、部屋番号、住所、使用状態、建物の種類の内容が予め表示されるように構成されている。利用者は、この見積依頼を作成する作業登録日を入力して、修繕業者に対して作業をしてもらいたい作業希望日、作業の主な内容を入力するように構成されている。現状写真登録ドロップエリア2233に、修繕前の現状写真データを登録して、修繕業者に対して現状の状態を分かり易く見積依頼上で確認できるように構成されている。費用負担割合フォームエリア2234には、修繕費用を負担する割合が利用者によって入力されるように構成されている。
作業内容を登録した後に、修繕業者チェックボックスエリア2223内の検索ボタン2226を選択操作することで修繕業者の一覧が表示されるように構成されている。図9に示した例では、修繕業者のそれぞれに個別に設定されている業者コード2227、業者名2228、作業可能日2229、当該管理会社が設定している修繕業者のランク情報2230、見積依頼をする業者を選択したことを示すチェックボックス2231がそれぞれ並列に並べて表示される。修繕業者チェックボックスエリア2223に表示された修繕業者情報に対して、見る・詳細ボタン2232が配置されており、選択操作することで、業者情報カラム(図示しない)が表示され、修繕業者によって登録された業者情報を閲覧可能となり、併せて、管理会社が社内で使用する業者ランク等の情報を閲覧および編集できる。なお、業者ランク等は、作業分類別に設定登録できるようにしてもよい。
ここで、見積依頼を送信する修繕業者に対しては、チェックボックス2231を操作して、チェックマークを入れた後に、見積依頼ボタン2235を選択操作することで、複数の修繕業者に対して一度に同じ見積依頼をすることができる。これにより、同一の修繕作業に対して相見積もりを効率よく依頼することができる。
なお、修繕業者チェックボックスエリア2223において、検索項目として工事コード入力フォーム2224または地域名入力フォーム2225に、作業の分類を示す工事コードまたは作業を実施する地域名を入力し、検索ボタン2226を選択操作することで、修繕業者を検索した結果を一覧表示させることが可能である。また、検索に用いる検索項目は図9に示す項目に限られるものではなく、修繕業者が登録しておく作業可能日または管理会社が社内で使用する業者ランク等を用いて検索できるように入力フォームを配置してもよい。
図8に戻って、作業登録・見積依頼モードを選択した場合に表示される修繕依頼物件カラム2218について説明する。修繕依頼物件カラム2218には、当該管理会社が管理する物件の入居者および家主から、修繕依頼が送信された場合に、当該物件の情報が修繕依頼物件情報フォーム2219に表示される。修繕依頼物件情報フォーム2219に表示される情報は、図8に示す内容に限られるものではなく、依頼者名または依頼者が入力した項目(図25参照)から表示する情報を選択できるように構成されている。また、破損箇所写真登録ドロップエリア3138(図25参照)に転送された画像情報を縮小表示して修繕依頼物件情報と併せて表示できるように構成されているので、修繕内容等を詳細に認識することができ、現地での確認をしなくとも正確な見積依頼や修繕業者からの見積を受けることができる。さらに、修繕依頼物件カラム2218に表示される修繕依頼物件情報は、物件コード入力フォーム2215または物件名入力フォーム2216に閲覧したい物件の物件コードまたは物件名を入力し、検索ボタン2217を選択操作することで、検索結果を表示させることができる。検索に用いる検索項目は、図8に示す項目に限られるものではなく、図6に示す新規物件登録カラム2127において、概略情報フォームエリア2128と設備情報チェックボックスエリア2129とに入力される項目から表示する項目を用いて検索できるように入力フォームを配置してもよい。修繕依頼物件カラム2218に表示された修繕依頼物件情報に対しては、作業登録ボタン2220が表示されるように構成されており、これにより作業登録ボタン2220を選択操作することで、図9に示す作業登録・見積依頼カラム2221が表示されるので、容易に修繕が必要な物件に対して作業登録や見積依頼を作成することができる。
図10は、見積管理ページのいずれか(どのモード表示における画面でも可)において、見積承認依頼ボタン2205を操作した場合に表示される見積承認依頼モード画面を例示した図である。この見積承認依頼モードでは、先述した作業登録・見積依頼モード(図8参照)において、見積依頼を実行した物件に対して、見積結果が修繕業者から登録(返答)されているかを確認でき、その見積の内容を確認して、家主や入居者の承認依頼を実行するためのモードである。
図10に示す見積承認依頼モード画面には、モードボタン2204〜2208までの表示について見積承認依頼ボタン2205のボタン色が白色から赤色に可変して表示される以外は、各モード画面と共通であり、それより下方の表示エリアにおいて、見積承認依頼モードであることを示す「見積承認依頼モード」の文字表示が表示される。さらに、その下方の表示エリアには、検索表示および並び替え表示可能な見積中物件カラム2239が表示されるように構成されている。見積中物件カラム2239は、作業登録・見積依頼モードにおいて見積依頼を送信した物件の情報が見積中物件情報フォーム2240に表示される。図10の例では、「○○マンション503」に対する見積依頼については、見積結果が修繕業者より登録されているので、見積一覧ボタン2241が白色に可変されることにより、見積結果が登録されていることを報知すると共に、選択操作することで、見積の一覧をみることができるように構成されている。また、「アパートABC」に対する見積依頼については、見積一覧ボタン2242の色が灰色に可変されており、見積結果が一件も登録されていないことを報知すると共に、選択操作することができないことが認識できるように構成されている。
見積中物件情報フォーム2240に表示される情報は、図10に示す内容に限られるものではなく、図9に示す作業登録・見積依頼カラム2221の概略情報フォームエリア2222に入力した項目から表示する項目を選択できる。また、現状写真登録ドロップエリア2233に転送された画像情報を縮小表示して見積中物件情報と併せて表示できるように構成してもよい。さらに、見積中物件カラム2239に表示される見積中物件情報は、物件コード入力フォーム2236または物件名入力フォーム2237に閲覧したい物件の物件コードまたは物件名を入力し、検索ボタン2238を選択操作することで、検索結果を表示させることができる。検索に用いる検索項目は、図10に示す項目に限られるものではなく、図6に示す新規物件登録カラム2127において、概略情報フォームエリア2128と設備情報チェックボックスエリア2129とに入力した項目から表示する項目を用いて検索できるように入力フォームを配置してもよい。
図11を参照して、図10に示す「○○マンション503」に対する見積一覧ボタン2241を選択操作した場合に表示される表示内容の一例について説明する。見積一覧ボタン2241(図10参照)を選択操作した場合には、図11に示す見積一覧カラム2246が表示される。この見積一覧カラム2246は、見積中物件カラム2239における見積一覧ボタン2241を操作した賃貸管理物件について、登録されている見積書の一覧が表示されるように構成されている。対応する賃貸管理物件に対して依頼した修繕業者の見積書別にその見積書の概要が判別できるように並列して表示されるように構成されている。具体的には、見積書No、見積書を作成した修繕業者名、見積書における見積額、修繕業者のランクが表示されるように構成されており、チェックボックスが一番右端に配置されており、チェックボックスを選択操作することで、対応する見積書を選択することができ、見積一覧カラム2246の下方に配置された承認依頼ボタン2254を選択操作することで、チェックボックスが選択操作されている見積書に対して、家主または費用負担割合が発生している入居者に対して承認依頼の処理を見積管理システム200に対して実行させるように構成されている。このように構成することで、見積書の金額とその修繕業者のランクとを比較しながら最善の見積書を素早く判別することができる。なお、見積一覧カラム2246に表示される内容については、図11に示す内容に限られるものではなく、顧客連携ページ(図3参照)における管理会社情報ボタン2109を選択操作することにより図示しない設定画面により表示させる項目を選択することができるように構成されている。また、見積一覧カラム2246におけるチェックボックスを一つ選択操作した状態で、さらに他の見積書に対するチェックボックスを選択操作することで、先に操作されていたチェックボックスの選択は解除されて、新たに選択操作したチェックボックスが選択されていることを示す選択マークが表示されるように構成されている。
また、見積中物件カラム2239に表示される見積概要情報は、見積額入力フォーム2243またはランク入力フォーム2244に閲覧したい見積書の見積額または業者ランクを入力し、検索ボタン2245を選択操作することで、検索結果を表示させることができる。検索に用いる検索項目は、図11に示す項目に限られるものではなく、図12に示す見積内訳カラム2255において、見積内訳情報フォームエリア2257に入力された項目から表示する項目を用いて検索できるように入力フォームを配置してもよい。
また、見積一覧カラム2246に表示された見積概要情報に対して、見る・内訳ボタン2253が配置されており、見る・内訳ボタン2253を選択操作することで、図12に示す見積内訳カラム2255が表示される。図12に示す見積内訳カラム2255は、見積概略フォームエリア2256と、見積内訳情報フォームエリア2257と、現状写真登録ドロップエリア2263と、費用負担割合フォームエリア2264が表示され、承認依頼ボタン2265を選択操作することで、修繕費用負担者に対して見積書の承認依頼を登録(送信)することができる。このように構成することで、見積書の詳細を確認した上で、その詳細な見積内容が表示されている見積内訳カラム2255が表示されている表示画面上で承認依頼を実行することでき、見積承認依頼の処理を効率良く実行することができる。
見積概略フォームエリア2256と、現状写真登録ドロップエリア2263とに表示される情報は、図9に示す作業登録・見積依頼モードにおいて表示される作業登録・見積依頼カラム2221に入力した、見積依頼送信時の情報が表示される。費用負担割合フォームエリア2264に表示される情報は、図9に示す作業登録・見積依頼モードにおいて表示される作業登録・見積依頼カラム2221の費用負担割合フォームエリア2234に入力した、見積依頼送信時の情報と、業者が作成した見積書の見積額から算出される負担額が表示される。見積内訳情報フォームエリア2257に表示される情報は、業者が作成した見積書の内訳が表示される。なお、一覧へ戻るボタン2262を選択操作することで、図11に示す見積一覧カラム2246に戻ることができる。
図13は、見積管理ページ2200(図7参照)に配置された回答済見積・発注ボタン2206を操作した場合に表示される回答済見積・発注モード画面の内容を例示した図である。図13に示す回答済見積・発注モード画面では、モードボタン2204〜2208の表示態様が、見積管理ページ(図7参照)におけるモードボタン2204〜2208の表示態様に対して、回答済見積・発注ボタン2206が選択されていることを示す赤色に可変して表示されていること以外同様の表示がされるように構成されている。
モードボタン2204〜2208の下方には、現在のモード種別を示す「回答済見積・発注モード」の文字が表示されている。そのさらに下方には、検索表示および並び替え表示可能な回答済物件カラム2269が表示される。回答済物件カラム2269には、見積承認依頼モードにおいて、修繕費用負担者に対して見積書の承認依頼を送信した物件の情報が回答済物件情報フォーム2270に表示されるものである。併せて、家主または修繕費用負担者が登録した回答が承認依頼回答フォーム2271に表示される。
図13に示した例では、「○○マンション503」の賃貸管理物件に対する承認依頼に対しては、条件付きの承認であることを示す「条件承認」の文字が承認依頼回答フォーム2271に表示されている。条件付きの承認では、作業の希望日を変更することで承認する場合や、作業の内容の一部を変更することで承認するものであることが例として挙げられる。この条件については、承認依頼された見積書の特記事項欄(図示せず)に承認者が記載することで、再承認依頼ボタン2272を選択操作することで表示される見積書で確認することができるように構成されている。この場合には、再度、修繕業者に対して条件の内容を指示した見積依頼を登録して、修繕業者より修正された見積書により、承認依頼を実行する処理が見積承認依頼モードで実行されるように構成されている。なお、図13に示すように、条件承認である場合には、再承認ボタン2272は白色に可変表示されて選択操作が可能であることを認識できるように構成されているが、発注書ボタン2273については灰色に可変表示されたままで、選択操作ができないように構成されている。このように構成することで、条件が変更されない状態のまま、修繕業者に対して発注処理が実行されることがないように構成することができる。
また、図13に示す「アパートABC」に対する承認依頼に対しては、却下であることを示す「却下」の文字が承認依頼回答フォーム2271に表示されている。却下である場合には、承認依頼が却下されたことを示しており、再承認依頼ボタン2272を選択操作することで、表示される見積内訳カラム2255に却下理由等が特記事項欄(図示せず)に承認者によって記載可能に構成されており、却下理由を検討して、他の見積や、再見積の依頼の処理を作業登録・見積依頼モード(再度、見積依頼を実行する場合)や見積承認依頼モード(他の見積に変更して承認依頼する場合)において実行することができるように構成されている。なお、却下においても、選択操作が有効となるのは、再承認依頼ボタン2272のみであり、発注書ボタン2273は有効状態とならないように制御される。
また、図13に示す「XXビル4F」に対する承認依頼に対しては、承認であることをしめす「承認」の文字が承認依頼回答フォーム2271に表示されている。承認されると、発注書ボタン2273のみが有効状態(白色に可変表示)されるように構成されており、発注書ボタン2273を選択操作することで、図14に示す発注書カラム2300が表示される。発注書カラム2300は、見積承認依頼モードにおいて、修繕費用負担者から承認を得た見積書の内容が表示される。また、発注内訳エリア2302に配置される工程表ボタン2307を選択操作することで、図15に示す工程表エリア2311を表示するものであり、工程表エリア2311に配置される内訳ボタン2316を選択操作することで、図14に示す発注内訳エリア2302を表示する。発注書カラム2300では、発注ボタン2310が下方に配置されており、発注ボタン2310を選択操作することにより、受発注管理システム300により発注処理が実行されるように構成されている。発注処理が実行される発注書に対応する修繕業者における修繕業者ページ(発注書モード(図29参照))により発注書を修繕業者が確認できるように制御される。
さらに、回答済物件カラム2269に表示される回答済物件情報は、物件コード入力フォーム2266または物件名入力フォーム2267に回答内容を閲覧したい物件の物件コードまたは物件名を入力し、検索ボタン2268を選択操作することで、検索結果を表示させることができる。検索に用いる検索項目は、図13に示す項目に限られるものではなく、修繕費用負担者が登録した回答項目などを用いて検索可能に入力フォームを配置してもよい。回答済物件カラム2269に表示された回答済物件情報に対して、再承認依頼ボタン2272と発注書ボタン2273が配置されているが、承認以外の回答が登録された物件は、発注書ボタン2273が操作不可(非アクティブ)状態となっており、状態を識別可能に表示されている。再承認依頼ボタン2272を選択操作することで、図11に示す見積一覧カラム2246が表示され、再度見積書を選択し、承認依頼を送信することができる。
図16は、図7に示すメニュー選択ページ2004に配置された作業管理ボタン2008を操作した場合に表示される表示画面(作業管理ページ2400)を例示した図である。作業管理ボタン2008を選択操作することで表示される作業管理ページ2400は、受発注管理システム300において発注された作業情報が表示され、建物管理において必要となる修繕、清掃、点検などの作業の工程表を登録し、修繕業者によって登録された進捗状況が反映された工程表が閲覧可能となる。また、作業工程に変更が生じる場合には、工程表に基づいて、工程変更の依頼を登録できるものである。工程表と工程表に反映された進捗状況と工程変更の依頼とは、管理会社と修繕費用負担者と修繕業者との3者間で共有され、承認されることで、工程表が更新されるもので、作業工程および進捗状況の共有と管理が実行可能となるものである。併せて、修繕業者が登録した完了報告書(図31参照)を修繕履歴として閲覧可能に保存するものである。
図16に示す作業管理ページ2400には、顧客連携ボタン2401と、メニュー選択ボタン2402と、ログアウトボタン2403と、モードボタン2404〜2408と、マルチカウンタカラム2409と、新着情報一覧カラム2410とが配置されている。顧客連携ボタン2401を選択操作することで、図3に示す顧客連携ページ2100が表示され、顧客連携システム100において処理された賃貸物件管理情報が表示されることにより、容易にログインした後のトップ画面に戻ることができるように構成されている。次いで、メニュー選択ボタン2402を選択操作することで、図7に示すメニュー選択ページ2004が表示され、顧客連携システム100と、見積管理システム200と、受発注管理システム300と、作業管理システム400と、入出金管理システム500と、から処理を実行するシステムを選択可能となる。また、ログアウトボタン2403を選択操作することで、建物管理サーバ10の利用を終了することができる。次に、マルチカウンタカラム2409には、修繕作業の新着作業工程の件数と、新着完了報告の件数と、新着進捗登録の件数と、工程変更依頼の件数と、入出金未処理件数と、未処理の問合せの件数と、が表示されるように構成されている。なお、これに限られるものではなく、作業管理システム400において処理される各種情報の件数を、表示するように変更できるようにしてもよい。次に、新着情報一覧カラム2410には、作業管理システム400以外のシステムで発生した処理についても、発生順に処理内容が表示されている。新着情報一覧カラム2410に配置された新着情報フォーム2411に表示される処理内容を示す文字にはリンクが設定されており、クリックなどの選択操作を行うことで他のシステムへ移行できる。また、チェックボックス2412を選択操作することで、新着情報を削除可能で、未対応の案件のみを表示するようにできる。前述のマルチカウンタカラム2409および新着情報一覧カラム2410に表示される情報を閲覧することで、どのモードで対応を実行するかを選択し易くなり、処理を簡略化でき、対応に漏れが生じ難くすることができる。例えば、入出金未処理の件数が1件以上表示されている場合には、完了報告モードを選択し、完了済作業の請求処理および支払い処理に漏れが無いか確認することができる。
図17は、作業管理ページ2400(図16参照)に配置された作業工程表・進捗管理ボタン2404を操作した場合に表示される作業工程表管理モード画面を例示した図である。図17に示す作業工程表管理モード画面には、図16に示した作業管理ページ2400に対して、モードボタン2404〜2408までの表示態様のうち、作業工程表・進捗管理ボタン2404の色が赤色に可変されることにより、現在の選択されているモードが作業工程表管理モードであることを示す態様にされていること以外の点については同様の表示がされる。また、モードボタン2404〜2408より下方には、現在選択されているモードが作動工程表・進捗管理ボタン2404が選択操作された際に設定されるモードであることを示す「作業工程表管理モード」の文字が表示されている。また、その下方には、検索表示および並び替え表示可能な工程表一覧カラム2417が表示されている。工程表一覧カラム2417は、当該管理会社が修繕作業を発注している物件の賃貸物件管理情報の概略情報が一覧表示されるものである。概略情報フォーム2418に表示される概略情報は、図17に示す内容に限られるものではなく、受発注管理ページにおいて発注処理を実行した発注書(図14参照)に表示された内容から表示する項目を選択できるようにしてもよい。さらに、工程表一覧カラム2417に表示される賃貸物件管理情報は、発注コード入力フォーム2414または物件名入力フォーム2415に閲覧したい物件の発注コードまたは物件名を入力し、検索ボタン2416を選択操作することで、検索結果を表示させることができる。検索に用いる検索項目は、図17に示す項目に限られるものではなく、受発注管理ページにおいて発注処理を実行した発注書(図14参照)に表示された内容を用いて検索できるように入力フォームを配置してもよい。
図17に示すように、工程表一覧カラム2417に表示される賃貸物件管理情報に対して、それぞれ工程表ボタン2420が配置されており、選択操作することで、図18に示すように修繕工程管理表が表示されるように構成されている。この修繕工程管理表については、後述する修繕業者専用ページ(図29参照)の工程管理ボタン5104を選択操作することで設定される工程管理モードの画面上にて、図18に示す修繕工程管理表を表示させて工程の作成、実際の進捗管理等が入力されることで、その内容が更新されて、管理会社専用ページにおける作業管理ページの作業工程管理モードでも更新された修繕工程管理表を確認することができるように構成されている。
また、作業工程管理モード(管理会社用作業管理ページ上)で表示される修繕工程管理表は、工程等の変更を編集して修繕業者変更依頼ボタン2428を選択操作することにより作業管理システム上で実行することができ、容易な操作で修繕業者に対する変更依頼を行なうことができる。
なお、図18に示すように、この修繕工程管理表は、複数の修繕作業を一つの修繕工程管理表にまとめて表示することができるように構成されている。このように構成することで、例えば、防水工事のための高圧洗浄を施工中に、外壁工事のための外壁塗装を施工することは、困難であるため、高圧洗浄を終了後に外壁塗装を施工するように工程を変更し、修繕業者および関係者に対して変更依頼を登録することができる。この登録作業については、まず、登録・変更ボタン2424を操作して、登録・変更モードを選択操作する。次いで、表示されている実施予定を示す図形を操作して、移動し、修繕業者変更依頼ボタン2428および家主変更依頼ボタン2429を選択操作することで、修繕業者および家主に対して、変更依頼が送信される。さらに、変更内容に対する承認が登録されるまでの間、登録・変更ボタン2424および反映ボタン2426は操作不可(非アクティブ)状態となり、依頼中ボタン2425が点滅表示されるなど、依頼中であることが識別可能に表示される。変更内容に対する承認が登録された場合には、反映ボタン2426が操作可能(アクティブ)状態となり、反映ボタン2426を選択操作することで、予定変更中を示す図形が実施予定を示す図形に変更され、実施予定であることが識別可能に表示される。さらに、同様のカラムが修繕業者ページおよび家主ページの工程管理モードにおいても表示されるものであり、同様に変更依頼を管理会社などに対して登録(送信)することができる。また、修繕業者ページの工程管理モードにおいて表示される工程管理表カラムには、進捗登録ボタンが表示され、作業の開始および終了、進捗度合いを登録可能に構成されている。修繕業者によって、進捗状況が登録された場合には、図18に示す工程管理表カラム2427には、進捗状況を示す図形が表示され、進捗状況および現在進行中の作業が識別可能に表示される。このように構成することで、複数の修繕業者が一つの物件の修繕に関わっている場合にも、一度に、変更等の依頼をすることができ、作業効率を上げることができる。また、家主や入居者に対しても変更依頼を同一のページ上で実行することができ、作業負荷を軽減できる。さらには、変更を依頼した場合には、依頼中であることが分かり易く構成されているので、その間に同一の変更依頼をしてしまう等の不具合を抑制できる。
図16に戻って、作業管理ページにおける他のモードボタン2406〜2408について説明する。完了報告ボタン2406を選択操作することで、完了報告一覧カラム(図示せず)が表示される。この完了報告一覧カラムでは、後述する修繕業者が登録した完了報告書(図31参照)の情報(例えば、物件名)が一覧表示され、一覧表示された完了報告書の情報から閲覧したい完了報告書を選択(対応する物件にそれぞれ配置されている見る・詳細ボタンを選択操作)することで、完了報告書カラム(図示しない)が表示可能に構成されており、完了報告書カラムに配置される完了ボタンを選択操作することで作業の完了を登録することができる。
この完了報告書カラムは、図31に示す修繕業者が作成する完了報告書カラム5126と同様の表示態様で構成されており、登録ボタン5136が完了ボタンに変更されて表示される点で相違する。よって、この作業管理ページで表示される完了報告書カラムについても、図31に示す完了報告書カラムを参照して説明することとする。
完了ボタンを操作した場合には、図31に示す完了報告書カラム5126に表示される請求額フォーム5133の金額が入出金管理システム上で処理される支払管理表(図示しない)に反映される。この支払管理表には、支払う修繕業者と、その修繕業者に対して支払う金額(請求額フォーム5133の金額)が登録され、支払い先情報(口座情報)等が並列して表示されるように構成されている。
なお、支払い情報先については、自動的に支払い処理等のボタンを選択操作することで、インターバンキングと入出金管理システム500とが連携しており、請求額を振り込み手続することができるように構成してもよい。
また、費用負担割合フォーム5135の金額が後述する入金管理表(図21参照)に反映される。また、完了報告書は修繕履歴として入居者等からも閲覧可能にアーカイブされ、図16に示す修繕履歴ボタン2407を選択操作することで、保存した修繕履歴の情報が一覧表示され、並び替えおよび検索等の抽出処理が実行可能となるものである。一覧表示された修繕履歴情報から、詳細情報を閲覧したい修繕履歴情報を選択し、修繕履歴カラム(図示しない)を表示可能に構成されており、閲覧は可能となるが、更新などの編集操作は不可能である。
次に、修繕業者ボタン2408を選択操作することで、修繕業者が登録した情報が一覧表示され、並び替えおよび検索等の抽出処理が実行可能となる。一覧表示された修繕業者情報から、詳細情報を閲覧したい修繕業者を選択し、修繕業者情報カラム(図示しない)を表示可能に構成されている。修繕業者情報カラムには、概略情報フォームエリアと業務状況フォームエリアと問合せフォームが配置されており、概略情報フォームエリアには修繕業者が登録した自社情報が表示されるものである。具体的には、資格保有者情報、営業所情報、営業日、営業時間などを登録しておくことで、問合せ等に対する回答に時間を要することが認識可能となり、対応の遅延に基づくトラブル等を抑制するものである。また、概略情報フォームエリアに配置される業者ランクフォームは、管理会社が、社内で使用する業者ランク等の情報を登録および更新できる。業務状況フォームエリアに表示される業務状況は、当該修繕業者によって業務の繁閑度合いと業務実績とが登録され、更新されるものである。また、問合せフォームは、依頼中の作業以外についても情報の伝達および共有が可能に構成されている。
図19は、図7に示すメニュー選択ページ2004に配置された入出金管理ボタン2009を操作した場合に表示される表示画面(入出金管理ページ2500)を例示した図である。入出金管理ボタン2009を選択操作することで表示される入出金管理ページ2500は、作業管理システム400において完了登録された作業の修繕費用が反映され、修繕業者に対する支払い(出金処理)が可能となる。併せて、修繕費用負担者に対する請求書類が発行され、入金が確認(入金処理)された場合には、領収書類が発行されるものである。また、顧客連携システム100において登録された家賃等が反映され、入居者に対して「引き落としの案内」等が送信され、入金状況に応じて、家賃の支払い履歴が更新され、顧客連携システム100に登録されるものである。
図19に示す入出金管理ページ2500には、顧客連携ボタン2501と、メニュー選択ボタン2502と、ログアウトボタン2503と、モードボタン2504〜2507と、マルチカウンタカラム2508と、新着情報一覧カラム2509とが配置されている。顧客連携ボタン2501を選択操作することで、図3に示す顧客連携ページ2100が表示され、顧客連携システム100において処理された賃貸物件管理情報が表示され、利用可能となるものである。次いで、メニュー選択ボタン2502を選択操作することで、図7に示すメニュー選択ページ2004が表示され、顧客連携システム100と、見積管理システム200と、受発注管理システム300と、作業管理システム400と、入出金管理システム500と、から処理を実行するシステムを選択可能となる。また、ログアウトボタン2503を選択操作することで、建物管理サーバ10の利用を終了するものである。次に、マルチカウンタカラム2508には、新着請求書・領収書の件数と、新着入金・出金の件数と、新着ポイント利用の件数と、未送付の請求書・領収書の件数と、遅延が発生している入出金の件数と、未処理の問合せの件数と、が表示されているが、これに限られるものではなく、入出金管理システム500において処理される各種情報の件数を、表示するように変更できるものである。次に、新着情報一覧カラム2509には、入出金管理システム500以外のシステムで発生した処理についても、発生順に処理内容が表示されている。新着情報一覧カラム2509に配置された新着情報フォーム2510に表示される処理内容を示す文字にはリンクが設定されており、クリックなどの選択操作を行うことで他のシステムへ移行できる。また、チェックボックス2511を選択操作することで、新着情報を削除可能で、未対応の案件のみを表示するようにできる。前記のマルチカウンタカラム2508および新着情報一覧カラム2509に表示される情報を閲覧することで、どのモードで対応を実行するかを選択し易くなり、処理を簡略化でき、対応に漏れが生じ難くするものである。例えば、遅延が発生している入出金の件数が1件以上表示されている場合には、入金管理表および支払い管理表を確認し、家賃の滞納が発生している場合には督促状を送付するなどの処理を実行するものである。
図20は、入出金管理ページ2500(図19参照)に配置された入金管理・書類発行ボタン2504を操作した場合に表示される入金管理・書類発行モード画面を例示した図である。図20に示す入金管理・書類発行モード画面には、絞込み表示可能な入金管理表カラム2519(図21参照)が表示されるものである。入金管理表カラム2519に表示される入金情報は、絞込み表示用ボタン2514〜2518を選択操作することで、絞込み結果を表示させることができるものである。絞込みに用いる項目は、図20に示す項目に限られるものではなく、請求額などから検索可能に入力フォームを配置してもよい。
図21は、入出金管理ページ2500(図19参照)に配置された入金管理・書類発行ボタン2504を操作した場合に表示されるカラムを例示した図である。入金管理表カラム2519は、作業管理ページ2400の完了報告モードにおいて、完了登録された完了報告書カラム5126(図31参照)の費用負担割合フォーム5135の金額が反映されるものである。併せて、顧客連携ページ2100の物件モードにおいて、登録された新規物件登録カラム2127(図6参照)の家賃フォームおよび共益費フォームの金額、入居者が利用登録したポイント分の金額が反映されるものである。次に、金融機関照会ボタン2525を選択操作することで、インターネットバンキング等から入金情報を取り込み、照合され、入金が確認されたレコード2520の入居者Aに対しては領収書が発行される。領収書が発行されたレコードは、入金管理表カラム2519から削除され、入出金履歴として閲覧可能に保存される。一方、未入金が確認されたレコード2521〜2523の請求書フィールドまたは案内フィールドにチェックが表示され、請求書類発行ボタン2524を選択操作することで、請求先に対して、請求書の発行または「引き落しの案内」の送信が行われるものである。また、請求書を送付済で且つ未入金が確認されたレコード2520の督促状フィールドにチェックが表示され、請求書類発行ボタン2524を選択操作することで、家主Aに対して督促状の発行が行われるものである。
図20に戻って、他のモードボタン2505〜2507について説明する。支払管理・書類受理ボタン2505を選択操作することで、出金管理表カラム(図示しない)が表示されるものである。出金管理表カラムは、作業管理ページ2400の完了報告モードにおいて、完了登録された完了報告書カラム5126(図31参照)の請求額フォーム5133の金額が反映されるものである。次に、支払い処理ボタンを選択操作することで、インターンネットバンキング等から振込処理が行われ、支払フィールドにチェックが表示され、案内ボタンを選択操作することで、支払先に対して、「入金確認の案内」の送信が行われるものである。支払い先において、インターネットバンキング等から入金情報を取り込み、照合され、入金が確認された場合には、領収書が発行され、管理会社において、当該領収書が受理されたレコードは、出金管理表カラムから削除され、入出金履歴として閲覧可能に保存される。
次に、入出金履歴ボタン2506を選択操作することで、領収書の発行および受理まで完了した入出金処理の情報が表示され、CSV形式の一覧表ファイルに書出し(エクスポート)可能となるものである。よって、会計作業に要するデータが作成可能となる。次に金融機関情報ボタン2507を選択操作することで、金融機関のカレンダー等を登録しておくものである。金融機関の休業日と支払い期限日が重複する場合には、「引き落としの案内」等に記載され、送信されるものである。また、インターネットバンキング等を使用して入出金情報の照会機能を使用する場合には、休業日であることが表示されるようにしてもよい。
以下に、図22〜図26を参照して、入居者が入居者毎に専用に発行されたIDとパスワードによってログインして使用することができる入居者専用の入居者ページを介して実行可能な処理の詳細について説明する。図22は、入居者の端末から建物管理サーバ10の利用を開始する場合に端末に表示されるログインページの表示画面と、ログイン後に表示される入居者ページにおけるトップ画面の表示内容とを例示した図である。図22の入居者用ページ3000に配置されたID入力フォーム3001とPASS入力フォーム3002とにそれぞれIDとPASSを入力して、ログインボタン3003を選択操作することによって入居者のアクセス権限で建物管理サーバ10の利用を開始するものである。入居者のアクセス権限が認証され、利用を開始した場合には、入居者用ページ3100が表示され、建物管理サーバ10に保存された賃貸物件管理情報のうち、当該入居者が入居中の物件の詳細な賃貸物件管理情報を閲覧可能となり、アーカイブされた過去の修繕履歴を閲覧し、新たに修繕依頼などを登録可能となる。また、空室物件の概略情報を閲覧可能となっており、転居を希望する入居者には、転居先の候補等の検討をすることが可能に構成されている。併せて、当該入居者が保有するポイントおよび家賃支払い履歴などの入居者情報を確認することができ、保有するポイントの利用をする処理も実行することができる。
図22に示す入居者用ページ3100には、ログアウトボタン3101が配置されており、そのログアウトボタン3101の左下方の表示領域には、モードボタン3103〜3112が配置され、その右側の領域には、ポイントカラム3113が配置されており、下方の領域に新着情報一覧カラム3118が配置されている。ログアウトボタン3101を選択操作することで、建物管理サーバ10の利用を終了することができる。次に、ポイントカラム3113には、当該入居者が利用可能なポイント数と、当月分の獲得ポイント数とが表示されるように構成されている。このように、ログイン後のトップページにおいて、利用可能ポイントと当月の獲得ポイントとを確認することができるように構成したので、入居者がポイント情報について直ぐに知ることができ、ポイントを使用できる機会を逃したり、ポイントが付与されることに興味を持たせ、長く建物管理システム10を用いた物件に入居しようと思わせることができる。なお、これに限られるものではなく、顧客連携システム100において処理される各種情報を表示するように変更できるようにしてもよい。
なお、入居者用には、携帯電話(スマートフォン)等で使用可能な入居者用アプリケーションソフトから建物管理システムを利用することも可能に構成されている。この場合にも携帯端末用にカスタマイズされた各利用ページを閲覧、利用することが可能に構成されている。さらに、新着情報等が登録された場合には、アプリケーションを通じて、携帯端末に新着情報が登録されたことを示すお知らせが表示されるように構成してもよい。
次に、新着情報一覧カラム3118には、顧客連携システム100で発生した処理について、発生順に処理内容が表示される。新着情報一覧カラム3118に配置された新着情報フォーム3119に表示される処理内容を示す文字にはリンクが設定されており、クリックなどの選択操作を行うことで対応するモードが選択され、その処理を実行するためのシステムにより対応するページが表示される。また、チェックボックス3120を選択操作することで、新着情報を削除可能で、未対応の案件のみを表示するようにできる。先述のポイントカラム3113および新着情報一覧カラム3118に表示される情報を閲覧することで、どのモードで対応するかを選択し易くなり、処理を簡略化でき、対応に漏れが生じ難くすることができる。例えば、ポイントカラム3113に表示される利用可能なポイント数が前月分より増えていない場合には、家賃・ポイント履歴モードを選択し、ポイントの付与および利用の履歴を閲覧し、表示されたポイント数に誤りがないか確認することができる。
図23は、入居者用ページ3100(図22参照)に配置された物件検索ボタン3104を操作した場合に表示される物件検索モード画面を例示した図である。図23に示す物件検索モード画面には、表示領域の上部に図22に示すトップ画面へと戻るためのトップボタン3201が配置され、その右側にログアウトボタン3101が配置され、その下方の領域にトップページに表示されていたモードボタン3103〜3112が配置を変えて表示される。ここで、物件検索ボタン3104の色が通常時の白色から赤色に可変して表示されており、現在の選択されているモードが物件検索モードであることが認識できるように構成されている。モードボタン3103〜3112の下方には、現在のモードが物件検索モードであることを示すための「物件検索モード」の文字が表示される。その下方には、物件の検索をするための物件一覧カラム3124(図23参照)が表示される。
物件一覧カラム3124は、建物管理サーバ10に保存された賃貸物件管理情報のうち空室物件の概略情報が一覧表示される。ここで表示される概略情報は、管理会社が、新規物件登録カラム2127(図6参照)において、概略情報フォームエリア2128と設備情報チェックボックスエリア2129とに入力した項目から表示する項目を選択できるように構成されている。また、図示は省略したが、物件写真登録ドロップエリア2130に転送された画像情報を縮小表示して概略情報と併せて表示できるように構成されている。さらに、物件一覧カラム3124に表示される賃貸物件管理情報は、検索ワード入力フォーム3122に閲覧したい物件に関する検索ワードを入力し、検索ボタン3123を選択操作することで、検索結果を表示させることができる。検索方法は、上記した方法に限られるものではなく、図24に示す物件詳細情報カラム3129において、概略情報フォームエリア3130と設備情報チェックボックスエリア3131とに表示される項目から表示する項目を用いて検索できるように入力フォームを配置してもよく、閲覧会員および入居者によって閲覧された回数順等に並び替え可能にボタンを配置してもよい。また、図示は省略したが、検索情報については複数の入力ボックスが表示されるように構成されており、例えば、検索する物件のエリアや、間取り、路線、築年数、マンションやアパート等の建物種別、家賃等の情報を入力することで希望条件に合う物件情報の検索が可能なように構成されている。
物件一覧カラム3124に表示された賃貸物件管理情報に対して、チェックボックス3126と見る・詳細ボタン3127とが配置されており、チェックボックス3126にチェックを入力して、案内依頼ボタン3128を選択操作することで、選択した物件の案内依頼を管理会社と家主と仲介業者に対して登録(実行)することができる。見る・詳細ボタン3127を選択操作することで、図24に示す物件詳細情報カラム3129が表示される。
図24を参照して、物件詳細情報カラム3129について説明する。物件詳細情報カラム3129に配置された概略情報フォームエリア3130と、設備情報チェックボックスエリア3131と、物件写真ドロップエリア3132と、を閲覧可能で、案内依頼ボタン3133を選択操作することで、当該物件の案内依頼を管理会社と家主と仲介業者に対して送信することができる。また、チェックボックスを概略情報フォームに配置して、チェックボックスをチェックすることで、物件一覧カラム3124におけるチェックボックス3126と同期させてチェックすることができるように構成してもよい。このように構成することで、物件詳細情報カラム3129を確認した上で、気に入った物件については、チェックボックスを選択しておき、物件一覧カラム3124で表示された気になる物件の詳細を確認した上で、物件一覧カラム3124の案内依頼ボタン3128を選択操作することで複数の気に入った物件を一度に案内依頼の処理を実行することができる。また、物件詳細情報カラム3129を確認して、一度は気に入ったが、他に希望の物件があった場合には、そのチェックボックスを解除することで、不要に案内依頼の処理を実行してしまう不具合を抑制できる。
図25は、入居者用ページ3100(図23、図26参照)に配置された修繕ボタン3105を選択操作した場合に表示される修繕モード画面を例示した図である。この修繕モードでは、入居している物件で修繕の必要が生じた場合に、管理会社に修繕の依頼をしたり、退去時に修繕の必要が生じた内容について、見積結果を確認して、その承認や条件付きの承認を行なったり、承認を却下する処理を実行するためのモードである。
修繕モードでは、表示領域の上部からモードボタン3103〜3112までは、修繕ボタン3105の色が白色から赤色に可変表示され、物件検索ボタン3104が白色に可変表示されている点で相違する以外、図23で示した物件検索モードと同様の表示がされる。このように構成することで、モードを移行させた場合にも、モードボタンの配置を認識させやすくすることができ操作性をよくすることができる。
モードボタン3103〜3112の下方には、修繕モード画面には修繕モードカラム3134が表示される。修繕モードカラム3134に配置された破損箇所入力フォーム3135と、作業希望日入力フォーム3136と、依頼内容入力フォーム3137とに情報を入力し、破損箇所写真登録ドロップエリア3138に破損した箇所の画像情報を転送し、依頼ボタン3139を選択操作することで、入力した内容の修繕依頼を管理会社と家主に対して登録することができる。また、管理会社から送信された見積書、工程表等を閲覧し、承認ボタン3140を選択操作することで、見積書の承認を管理会社に対して登録(送信)することができる。
また、管理会社より登録された見積書に対して不満がある場合には、その不満内容に応じて依頼内容入力フォーム3137に承認するための条件または却下理由を入力し、承認条件ボタン3141または却下理由ボタン3142を選択操作することで、見積承認依頼に対する回答を管理会社に対して登録することができる。さらに、完了報告ボタン3143を選択操作することで、修繕履歴が表示され閲覧することができる。このように構成することで、過去の修繕に要した費用等も確認することができ、今回の見積に係る費用が適正であるかの判断に用いることができる。
修繕モードでは、入居物件において不具合が生じた場合にも、PCや携帯端末より建物管理システムを利用して、管理会社の営業時間等に関わらず、修繕の依頼をすることができ、容易に修繕依頼をすることができ、入居者の不満を早期に改善することができる。さらに、破損箇所等の画像情報を登録することができるように構成されているので、管理会社が現状確認の為に管理物件を訪問しなくとも、修繕依頼を修繕業者に対して実行し、早期に修繕作業を行なうように手配することができ、入居者に対する不満を早期に解消させることで満足度を高くすることができる。
図26は、入居者用ページ3100(図23、図25参照)に配置された入居・退去ボタン3109を操作した場合に表示される入居・退去モード画面を例示した図である。この入居・退去モードでは、入居した場合に必要な情報として、引越作業日の登録や、ガス、電気、水道等に関わるライフラインの開通に必要な情報の閲覧、緊急連絡先の登録等をすることができる。また、入居時の室内の写真を登録することができ、退去時における原状回復に係る判断をする場合に、修繕の費用負担の割合を正確に決めることができる。
入居・退去モードでは、表示領域の上部からモードボタン3103〜3112までは、入居・退去ボタン3109の色が白色から赤色に可変表示され、物件検索ボタン3104が白色に可変表示されている点で相違する以外、図23で示した物件検索モードと同様の表示がされる。このように構成することで、モードを移行させた場合にも、モードボタンの配置を認識させやすくすることができ操作性をよくすることができる。
モードボタン3103〜3112の下方には、入居・退去モード画面には入居手続きカラム3144と退去手続きカラム3150が表示される。入居手続きカラム3144に配置された引越作業日入力フォーム3145と、ライフライン使用開始手続きフォーム3146と、緊急連絡先入力フォーム3147とに情報を入力し、入居時写真登録ドロップエリア3148に入居時に破損していた箇所の画像情報を転送し、登録ボタン3149を選択操作することで、入力した内容が入居者情報として登録され、管理会社および家主が閲覧可能となるように構成されている。なお、破損箇所がある場合には、破損箇所チェックボックスを選択操作することで、破損箇所があることが顧客連携システム100によって認識することができるように構成されている。
また、登録した引越作業日に基づいて、入居する集合住宅用掲示板に、引越作業日と併せて、作業に伴って発生する騒音や振動に関する案内や駐車場やエレベータの使用に関する案内が表示されるように構成されている。退去手続きカラム3150に配置された契約終了日入力フォーム3151と、引越作業日入力フォーム3152と、立合希望日入力フォーム3153と、ライフライン使用停止手続きフォーム3154と、転居先入力フォーム3155とに情報を入力し、退去依頼ボタン3156を選択操作することで、入力した内容が退去依頼情報として登録され、管理会社および家主が閲覧可能となり、退去後の対応を行うことができる。例えば、退去後に行うクリーニングの依頼や入居希望者の募集などを行なうことができる。また、登録した引越作業日に基づいて、入居する集合住宅用掲示板に、引越作業日と併せて、作業に伴って発生する騒音や振動に関する案内や駐車場やエレベータの使用に関する案内が示されるように構成されている。入居手続きカラム3144と退去手続きカラム3150とに配置される入力フォームは、図26に示す内容に限られるものではなく、各手続きとその後の対応を滞りなく実施するために必要な情報を入力するためのフォームを配置するものであってよい。
図22に戻って、他のモードボタンについて説明する。家賃・ポイント履歴ボタン3103を選択操作することで、家賃・ポイント履歴カラム(図示しない)が表示され、当該入居者が過去に行った家賃の支払いと、家賃の支払いに基づく特典の付与と、特典の利用との情報を閲覧することができる。
請求書・領収書ボタン3106を選択操作することで、請求書・領収書モードに移行して、家賃の払いや、支払った家賃等の支払いに対する領収書等を確認することができる。また、退去時の修繕費用の支払い等もすることができる。支払いには、インターネットバンキングと連携しており、支払い承認ボタンを選択操作することで、登録設定されているインターネットバンキングの機能を起動させて自動的に振り込み処理を実行されるように構成してもよい。
次に、家主ボタン3107を選択操作することで、家主情報カラム(図示しない)が表示され、当該入居者が入居している物件の家主が登録した情報を閲覧することができる。また、家主情報カラムに配置される問合せフォームを介して意思の疎通を図ることができるように構成されている。次に、契約内容・書類ボタン3108について説明する。契約内容・書類ボタン3108を選択操作することで、契約内容閲覧モードに移行し、当該物件の契約書や関連書類を閲覧することができる。このように構成することで、契約時の内容等を確認することができ、外出先であっても容易に契約書等の内容を確認することができる。また、契約更新時期等の確認もすることができ、契約更新に必要な手続や、契約更新に必要な費用の準備等をすることができる。
次に、管理会社ボタン3110を選択操作することで、管理会社情報カラム(図示しない)が表示され、当該入居者が入居している物件の管理会社が登録した情報を閲覧可能となる。また、管理会社情報カラムに配置される問合せフォームを介して情報の共有を図ることができる。次に、掲示板ボタン3111を選択操作することで、掲示板カラム(図示しない)が表示され、当該入居者が入居している集合住宅の全入居者に対して管理会社等から送信された情報を閲覧することができる。
次に、問合せボタン3112を選択操作することで、関連業者カラム(図示しない)が表示され、当該入居者と管理会社または家主との賃貸契約締結を仲介した仲介業者や退去予定入居者の引越業者など、当該入居者に関連する業者が登録した情報を閲覧することができる。また、関連業者カラムに配置される問合せフォームを介して、意思の疎通を図ることができる。ここで表示される関連業者情報は、上記した業者に限られるものではなく、入居者が退去した後も情報の共有を図るために、過去に当該入居者が利用した物件に関連する業者情報を表示してもよい。
以下に、図27〜図28を参照して、家主の端末の表示部に表示される家主ページ40を介して実行可能な処理の詳細について説明する。図27は、家主の端末から建物管理サーバ10の利用を開始する場合に端末に表示されるログイン画面と、ログイン後に表示される表示画面とを例示した図である。図27の家主用ページ4000に配置されたID入力フォーム4001とPASS入力フォーム4002とにそれぞれIDとPASSを入力して、ログインボタン4003を選択操作することによって家主のアクセス権限で建物管理サーバ10の利用を開始することができる。家主のアクセス権限が認証され、利用を開始した場合には、顧客連携システム100によって制御処理が実行される入居者連携ページ4100がトップページとして表示され、建物管理サーバ10に保存された賃貸物件管理情報のうち、当該家主が所有する物件のすべての賃貸物件管理情報を閲覧可能となり、過去の修繕履歴と、現在の入居者が登録した修繕依頼と、管理会社が登録した作業内容・見積依頼や修繕業者が登録した見積書を閲覧して、見積書に対する承認などの登録を行う処理を実行することができる。
図27に示す入居者連携ページ4100には、建物管理ボタン4101とログアウトボタン4102とが並列して上方に配置され、その下方にモードボタン4103〜4110が配置され、その下方にマルチカウンタカラム4111が配置され、その下方に新着情報一覧カラム4112が配置されている。建物管理ボタン4101を選択操作することで、図28に示す建物管理ページへと移行することができる。ログアウトボタン4102を選択操作することで、建物管理サーバ10の利用を終了することができる。次にマルチカウンタカラム4111には、当該家主が所有する物件の所有戸数と、所有している物件に対する入居戸数と、所有物件に入居中の入居者が登録した新着更新依頼の件数と、新たに退去の申し込みがあった新着退去依頼の件数と、所有物件に入居を希望する閲覧会員が登録した新着案内希望の件数と、未処理の問合せ件数と、家賃等の新着入金件数と、家賃滞納中の戸数が表示されるように構成されている。なお、マルチカウンタカラム4111に表示される内容は、これに限られるものではなく、顧客連携システム100および入出金管理システム500で処理される各種情報の件数を、表示するように変更できるようにしてもよい。また、家主自身が家主情報ボタン4109を選択操作した場合に実行される家主情報モードでマルチカウンタカラム4111に表示させる情報を選択設定することができるように構成してもよい。
次に、新着情報一覧カラム4112には、登録された新着情報の一覧が表示されるように構成されている。この新着情報の一覧では、この入居者連携ページを制御している顧客連携システム100に関わる新着情報だけでなく他のシステムに係る新着情報についても表示されるように構成されている。新着情報一覧カラム4112に配置された新着情報フォーム4113に表示される処理内容を示す文字にはリンクが設定されており、クリックなどの選択操作を行うことで他のシステムへ移行できる。またチェックボックス4114を選択操作することで、新着情報を削除可能で、未対応の案件のみを表示するようにできる。先述のマルチカウンタカラム4111および新着情報一覧カラム4112に表示される情報を閲覧することで、どのモードで対応するかを選択し易くなり、処理を簡略化でき、対応に漏れが生じ難くするものである。例えば、新着入金の件数が1件以上表示されている場合には、家賃入金モードを選択し、入金情報を取り込むことで、管理会社に対して領収書を発行することができる。
次に、各モードボタン4103〜4110について説明する。物件ボタン4103を選択操作することで、物件一覧カラム(図示しない)が表示され、当該家主が所有する物件の賃貸物件管理情報の概略情報の一覧を閲覧することができる。また、物件一覧カラムに表示された賃貸物件管理情報に対して、見る・詳細ボタンが配置されており、選択操作することで、物件詳細情報カラム(図示しない)が表示されるように構成されている。物件詳細情報カラムに表示される情報および画像データを編集し、変更依頼ボタンを選択操作することで、建物管理サーバ10に保全された賃貸物件管理情報の変更依頼を管理会社に対して送信することができる。例えば、家賃等を変更したい場合には、家賃入力フォームに表示された金額を編集し、変更依頼を送信することにより、家賃の更新処理の依頼を実行できる。
次に、家賃入金ボタン4104を選択操作することで、入金管理表カラム(図示しない)が表示される。入金管理カラムに配置される金融機関照会ボタンを選択操作することで、インターネットバンキング等から入金情報を取り込み、照合され、入金が確認された場合には、管理会社に対して領収書が作成されて登録(送信)される。
次に、入居希望者ボタン4105を選択操作することで、所有物件の案内依頼を登録した入居希望者が登録した情報が一覧表示され、並び替えおよび検索等の抽出処理が実行される。一覧表示された入居希望者情報から、詳細情報を閲覧したい入居希望者情報を選択し、入居希望者情報カラム(図示しない)を表示可能に構成されており、入居希望者の家賃支払い履歴(滞納情報)等を閲覧することができる。また、入居希望者情報カラムに配置される問合せフォームから個別対応が実行できるように構成されている。具体的には、入居希望者が入居する前に修繕作業を実施するなど、入居希望者の要望に応じて対応を行うことができる。
次に、入居者ボタン4106を選択操作することで、所有物件の案内依頼を登録した所有物件の入居者が登録した情報が一覧表示され、並び替えおよび検索等の抽出処理が実行できる。一覧表示された入居者情報から、詳細情報を閲覧したい入居者情報を選択し、入居者情報カラム(図示しない)を表示可能に構成されており、入居者の家賃支払い履歴等を閲覧することができる。また、入居者情報カラムに配置される問合せフォームから個別対応を実行することができる。
次に、退去ボタン4107を選択操作することで、退去依頼情報カラム(図示しない)が表示され、入居者が図26に示す入居者ページ3100の退去手続きカラム3150に配置された入力フォームから登録した情報を閲覧することができる。これにより、退去後の対応を迅速に手配することができる。また、退去手続きカラム3150に、退去理由入力フォームを配置することで、不動産経営に資する情報を収集し、共有することが可能となる。
次に、問合せボタン4108を選択操作することで、関連業者カラム(図示しない)が表示され、所有物件の入居者と管理会社または家主との賃貸契約締結を仲介した仲介業者や修繕業者など、所有物件に関連する業者が登録した情報を閲覧することができる。また、関連業者カラムに配置される問合せフォームを介して、意思の疎通を図ることができる。ここで表示される関連業者情報は、上記した業者に限られるものではなく、入居者が退去した後も情報の共有を図るために、退去した入居者に関連する情報を表示してもよい。次に、家主情報ボタン4109を選択操作することで、家主の情報を登録し、当該家主以外のシステム利用者が閲覧可能にしておくことで、情報交換を円滑にすることができる。具体的には、対応できない時間帯や曜日、緊急時の連絡先を登録しておくことで、建物管理サーバ10を介しての問合せに対する回答に時間を要することが認識可能となり、対応の遅滞に基づくトラブル等を抑制することができる。
次に、掲示板ボタン4110を選択操作することで、集合住宅一覧カラム(図示しない)が表示される。集合住宅一覧カラムは、当該家主が所有する集合住宅情報が一覧表示され、集合住宅情報に対して掲示板ボタンが配置されており、選択した集合住宅に入居する全入居者が閲覧する掲示板を家主も閲覧可能となり、情報入力フォームに入力して、追加依頼ボタンを選択操作することで、掲示板に表示する情報の追加依頼を管理会社に対して登録することができる。掲示板情報を共有する区分は、上記した集合住宅別区分に限られるものではなく、地域別掲示板や棟別掲示板を設けて、地域行事の案内は地域別掲示板に表示し、引越作業の案内は棟別掲示板に表示することで、個人情報が無用に拡散されることを抑制できる。また、家主が直接、各賃貸物件の掲示板情報を更新する構成としてもよい。さらに、管理物件毎ではなく、管理物件における入居者に対して直接連絡や、入居者個人への掲示板を更新するように構成してもよい。
図28は、図27に示す入居者連携ページ4100に配置された建物管理ボタン4101を操作した場合に表示される表示画面(建物管理ページ4200)を例示した図である。
この建物管理ページでは、顧客連携システム100が制御して各モードボタンに対応するシステムに移行させて、選択された処理が対応するシステムで処理されるように構成されている。具体的には、顧客連携システムによる修繕依頼の登録や修繕履歴等の確認、各種問い合わせや、見積管理システム200による見積に対する承認、却下等の処理や、作業管理システム400による修繕作業等の工程の確認、完了報告書の確認や、入出金管理システム500による入出金の処理が実行可能に構成されている。
建物管理ページ4200(図28参照)には、入居者連携ボタン4201とログアウトボタン4202とが上部に並列して配置されており、その下方にモードボタン4203〜4209が配置され、その下方にマルチカウンタカラム4210が配置され、その下方に新着情報一覧カラム4211が配置されている。
入居者連携ボタン4201を選択操作することで、図27に示す入居者連携ページ4100が表示される。ログアウトボタン4202を選択操作することで、建物管理サーバ10の利用を終了することができる。
マルチカウンタカラム4210には、当該家主が所有する物件に対して登録された修繕依頼の件数と、修繕作業における見積書の承認依頼件数と、発注済作業の工程変更依頼の件数と、修繕作業の完了報告書の件数と、その他の新たに作成された契約書類の件数と、未処理の問合せ件数と、が表示されるように構成される。なお、これに限られるものではなく、見積管理システム200および作業管理システム400で処理される各種情報の件数を、表示するように変更できるように構成してもよい。また、家主自身が家主情報ボタン4109を選択操作した場合に実行される家主情報モードでマルチカウンタカラム4210に表示させる情報を選択設定することができるように構成してもよい。
次に、各モードボタン4203〜4209について説明する。修繕依頼ボタン4203を選択操作することで、修繕依頼モード画面(図示しない)が表示される。修繕依頼モード画面には、新規登録ボタンと修繕依頼物件一覧カラムとが配置されており、新規登録ボタンを選択操作することで修繕依頼カラム(図示しない)が表示され、破損箇所と作業希望日と修繕依頼内容とを入力し、破損した箇所の画像データを転送し、依頼ボタンを選択操作することで、修繕依頼を管理会社に対して登録(送信)できるように構成されている。また、修繕依頼物件一覧カラムには、所有物件の入居者が図25に示す修繕モードカラム3134から送信された修繕依頼の概略情報が一覧表示され、修繕依頼の概略情報に対して見る・詳細ボタンが配置されており、見る・詳細ボタンを選択操作することで、修繕依頼内容カラム(図示しない)が表示される。この修繕依頼内容カラムには、入居者が送信した修善依頼内容と、当該物件の概略情報と、当該物件の修繕履歴一覧とが表示される。これにより、入居者が管理会社に対して修繕依頼を実行したことが家主も確認することができ、所有している物件の現状を早期に知ることができる。
見積承認依頼ボタン4204を選択操作することで、見積承認依頼カラム(図示しない)が表示される。見積承認依頼カラムには、入居者が送信した修善依頼内容と、当該物件の概略情報と、当該見積書の内訳情報とが表示され、承認ボタンを選択操作することで、管理会社に対して見積書の承認を送信できるものである。また、見積書に対して一部条件を変更したり、工程の変更等を希望する場合には、承認条件ボタンを選択操作することで承認条件入力フォームが表示され、家主自身が希望する承認条件を入力し、登録ボタンを選択操作することで、管理会社に対して見積書の承認条件が登録(送信)できる。また、見積書に対して修繕を同意できない内容である場合には、却下ボタンを選択操作することで却下理由入力フォームが表示され、家主自身が却下理由を入力し、登録ボタンを選択操作することで、管理会社に対して見積書の却下理由を登録(送信)できる。このように構成することで、見積書を確認した後に、容易な操作で承認や却下の連絡を直接管理会社に対して行なうことができ、効率よく所有物件の管理を行なうことができる。
次に、工程管理ボタン4205を選択操作することで、工程管理モード画面(図示しない)が表示される。この工程管理モードでは、修繕を実行している所有物件に対する修繕作業の進捗管理を行なうことができる。工程管理モード画面には、工程表一覧カラム(図示しない)が配置されており、工程表一覧カラムには、管理会社から送信された工程表の修繕内容の概略情報が一覧表示され、修繕内容の概略情報に対して見る・詳細ボタンが配置されており、見る・詳細ボタンを選択操作することで、図18に示す工程管理表カラムと同様の工程管理表カラムが表示される。工程管理表カラムに配置された登録・変更ボタンを選択操作し、実施予定を示す図形を選択操作することにより移動させた後に、管理会社変更依頼ボタンを選択操作することで、管理会社に対して変更依頼が送信される。また、管理会社から変更依頼が送信されている場合は、承認・反映ボタンが操作可能状態(アクティブ)になり、選択操作することで、変更依頼を承認し、変更依頼内容を実施予定として反映することができ、管理会社と家主との間で変更依頼の送受信ができる。
次に、完了報告ボタン4206を選択操作することで、完了報告書モード画面(図示しない)が表示される。完了報告書モード画面に配置される完了報告書一覧カラムには、修繕業者が登録した完了報告書のうち、当該家主が所有する物件の完了報告書(図31参照)の概略情報が一覧表示され、閲覧したい完了報告書の概略情報を選択することで、完了報告書カラムが表示される。完了報告書カラムに配置された確認ボタンを選択操作することで、完了報告書カラムに表示された請求額が、出金管理表(図示しない)に反映される。出金管理表は、支払いボタン4207を選択操作することで表示されるものであり、インターネットバンキングを使用した出金処理が実行できる。
次に、修繕履歴ボタン4208を選択操作することで、修繕履歴モード画面(図示しない)が表示される。修繕履歴モード画面に配置される修繕済物件一覧カラムには、修繕作業を実施した所有物件の概略情報が一覧表示され、閲覧したい物件の概略情報を選択することで、修繕履歴カラムが表示されるものである。
次に、問合せボタン4209を選択操作することで、関連業者カラム(図示しない)が表示され、所有物件の入居者と管理会社または家主との賃貸契約締結を仲介した仲介業者や修繕業者など、所有物件に関連する業者が登録した情報を閲覧可能となる。また、関連業者カラムに配置される問合せフォームを介して、意思の疎通を図ることができる。ここで表示される関連業者情報は、上記した業者に限られるものではなく、入居者が退去した後も情報の共有を図るために、退去した入居者に関連する情報を表示してもよい。
以下に、図29〜図31を参照して、修繕業者の端末の表示部に表示される修繕業者専用の修繕業者ページ50を介して実行可能な処理の詳細について説明する。図29は、修繕の端末から建物管理サーバ10の利用を開始する場合に端末に表示されるログイン画面と、ログイン後に表示される表示画面とを例示した図である。図29の修繕業者用ページ5000に配置されたID入力フォーム5001とPASS入力フォーム5002とにそれぞれIDとPASSを入力して、ログインボタン5003を選択操作することによって修繕業者のアクセス権限で建物管理サーバ10の利用を開始することができる。修繕業者のアクセス権限が認証され、利用を開始した場合には、顧客連携システム100によって制御される修繕業者用ページ5100が表示され、建物管理サーバ10に保存された賃貸物件管理情報のうち、当該修繕業者が見積依頼を受けた物件の作業内容に関する情報を閲覧することができ、修繕作業の見積書の登録を行うことが可能となる。併せて、当該修繕業者の業務の繁閑度合いまたはスケジュールなどを登録および更新しておくことで、管理会社が閲覧し、閑散期間に見積依頼が送信されやすくなるように図ることができる。
図29に示す修繕業者用ページ5100には、上部右端にログアウトボタン5101配置されており、その下方にモードボタン5102〜5108が配置され、その下方にはマルチカウンタカラム5109が配置され、その下方には新着情報一覧カラム5110が配置されている。
ログアウトボタン5101を選択操作することで、建物管理サーバ10の利用を終了することができる。次にマルチカウンタカラム5109には、管理会社によって登録された新着の見積依頼件数と、新着の発注件数、管理会社または修繕費用負担者が登録した工程変更依頼件数と、完了済み作業の完了報告未処理件数と、修繕費用の新着入金件数と、未処理の問合せ件数と、が表示される。なお、これに限られるものではなく、見積管理システム200と、受発注管理システム300と、作業管理システム400と、入出金管理システム500とにおいて処理される各種作業情報の件数を、表示するようにしてもよい。また、修繕業者自身が業者情報ボタン5108を選択操作した場合に実行される業者情報モードでマルチカウンタカラム5109に表示させる情報を選択設定することができるように構成してもよい。
新着情報一覧カラム5110には、各システムで発生した処理について、発生順に処理内容が表示される。新着情報一覧カラム5110に配置された新着情報フォーム5111に表示される処理内容を示す文字にはリンクが設定されており、クリックなどの選択操作を行うことで、モードが選択され、起動される。先述のマルチカウンタカラム5109および新着情報一覧カラム5110に表示される情報を閲覧することで、どのモードで対応するかを選択し易くなり、処理を簡略化でき、対応に漏れが生じ難くするものである。例えば、新着入金の件数が1件以上表示されている場合には、入金モードを選択し、入金情報を取り込むことで、管理会社に対して領収書を発行することができる。
次に、管理会社が見積依頼を登録した場合に、修繕業者がその見積依頼を確認して、見積書を作成し、登録する場合の処理について説明する。見積依頼が登録されている場合には、新着情報一覧カラム5110にその情報が表示される。見積依頼の内容を確認する場合には、新着情報一覧カラム5110に表示されている見積依頼の文字をクリック等の操作をするか、見積作成・登録ボタン5102を選択操作することで見積依頼の内容を確認することができる。修繕業者用ページ5100(図29参照)に配置される見積作成・登録ボタン5102を操作した場合に、検索表示が可能な依頼中物件一覧カラム(図示しない)が表示される。依頼中物件一覧カラムには、管理会社が登録した見積依頼の概略情報が一覧表示され、見積依頼の概略情報に対して、見る・詳細ボタンが配置されており、見る・詳細ボタンを選択操作することで、図30に示す見積詳細内訳カラムが表示される(新着情報一覧カラム5111における見積依頼に関する文字をクリックした場合にも表示される)。図30を参照して、見る・詳細ボタンを操作した場合に表示される見積詳細内訳カラム5114について説明する。見積詳細内訳カラム5114は、管理会社が作業登録・見積依頼カラム(図9参照)から登録した情報が概略情報フォームエリア5115と、現状写真登録ドロップエリア5122とに表示されている。見積内訳入力エリア5116に見積内訳情報を入力することにより入力した見積額が算出表示され、管理会社が決定した費用負担割合とから算出される費用負担額が費用負担割合フォームエリア5123に表示される。さらに、作業可能日入力フォーム5119と施工実績入力フォーム5120とに、作業可能日と施工実績の有無を入力し、登録ボタン5124を選択操作することで、管理会社に対して見積書を登録することができる。
このように、見積書の登録処理を実行することで、先述した管理会社ページにおける新着情報一覧カラム2111に新たに見積書が登録したことが反映されて表示されるように設定され、その表示文字をクリック操作するか、見積承認依頼ボタン2205を選択操作して、見積承認依頼モード(図10参照)に表示される見積物件中カラム2239に表示される該当する管理物件における見積一覧ボタン2241を選択操作することで、登録された見積書の内容を確認することができるように設定される。これにより、管理会社と修繕業者との連携作業を容易にすることができ、効率良く修繕に必要な処理を行なうことができる。
一方、辞退ボタン5125を操作した場合には、辞退理由入力フォームが表示され、辞退理由を入力して登録ボタン5124を選択操作することで、管理会社に対して辞退理由が登録される。この辞退理由については、見積書の確認と同様に管理会社ページの新着情報一覧カラム2111に反映され、見積一覧カラム2246からも確認することができるように構成されている。なお、見積詳細内訳カラムにおいて入力できる情報は上記した情報に限られるものではなく、施工実績として完了報告書Noを複数個入力できるように、施工実績入力フォームを配置してもよい。
次に、修繕作業が完了した場合に完了報告書を作成して、管理会社に対して閲覧可能に登録する処理について説明する。修繕業者用ページ5100(図29参照)に配置される完了報告ボタン5105を選択操作することで、検索表示が可能な施工完了物件一覧カラム(図示しない)が表示される。施工完了物件一覧カラムには、工程管理モードにおいて、完了登録した修繕作業の概略情報が一覧表示される。修繕作業の概略情報に対して、見る・詳細ボタンが配置されており、見る・詳細ボタンを選択操作することで、図31に示す完了報告書カラムが表示される。
図31を参照して、見る・詳細ボタンを操作した場合に表示される完了報告書カラムについて説明する。完了報告書カラムは、管理会社が発注書カラム(図14参照)から送信した情報が概略情報フォームエリア5127と、費用負担割合フォームエリア5135とに表示されるものであり、工程管理モードにおいて、完了登録した工程管理表(図18参照)が実績表エリア5128に反映することができる。作業写真登録ドロップエリア5134に修繕作業を行なった箇所の画像データを転送することで、完了報告書に修繕作業後の画像データを登録することができる。完了報告書を作成した後に、管理会社に対して閲覧可能となるように登録する場合には、登録ボタン5136を選択操作することで、管理会社に対して完了報告書が登録されるものである。
次に、図29に戻って、他のモードボタンについて説明する。発注書ボタン5103を選択操作することで、表示される発注書カラム(図示しない)管理会社が発注書カラム(図14参照)から送信した発注書が表示されるものであり、確認ボタンを選択操作することで、管理会社に対して注文請負書を登録することができる。この注文請負書については、管理会社ページにおける回答済見積・発注モード(図13参照)により発注書と共に確認することができるように構成されている。
工程管理ボタン5104を選択操作することで、工程管理モード画面(図示しない)が表示される。工程管理モード画面には、工程表一覧カラム(図示しない)が配置されており、工程表一覧カラムには、管理会社から送信された工程表の修繕内容の概略情報が一覧表示され、修繕内容の概略情報に対して見る・詳細ボタンが配置されており、見る・詳細ボタンを選択操作することで、図18に示す工程管理表カラムと同様の工程管理表カラムが表示される。工程管理表カラムに配置された登録・変更ボタンを操作して、実施予定を示す図形を選択操作して、移動し、管理会社変更依頼ボタンを選択操作することで、管理会社に対して変更依頼が送信される。また、管理会社から変更依頼が送信されている場合は、承認・反映ボタンが操作可能状態(アクティブ)になり、選択操作することで、変更依頼を承認し、変更依頼内容を実施予定として反映することができ、当該修繕業者と管理会社との間で変更依頼の送受信ができる。さらに、修繕業者ページの工程管理表カラムには、進捗状況登録ボタンが配置されており、作業開始時には実施中ボタンを操作し、作業完了時には実施済ボタンを操作し、作業延期決定時には未実施ボタンを選択操作することで、工程管理表に進捗状況が登録される。
なお、修繕業者ページの工程管理表カラムは、携帯電話等で使用可能な修繕業者用アプリケーションソフトから建物管理サーバ10の利用をすることができる。修繕業者用アプリケーションソフトで建物管理システムの利用を開始する場合には、PC等のインターネット上のサイトより接続して建物管理システムを利用する場合と同様の機能を利用することができる。このように構成することで、修繕業者が修繕を行なう場合には、作業員が修繕をする物件に到着した場合に、修繕業者専用アプリケーションを起動させて、修繕作業の開始を工程管理表に登録して、修繕作業の終了毎に修繕作業の内容や進捗具合を修繕業者アプリケーションから入力するようにすることで、リアルタイムで修繕作業の工程表の更新を行なうことができる。また、修繕業者においても、作業員の作業状態、勤怠状態を確認することができ、作業員(従業員)の管理も行なうことができる。なお、修繕業者専用アプリケーションを起動させることで、修繕作業開始等のボタンをトップ画面に表示して選択操作することで、GPS等の位置認識機能により修繕物件を判別して工程表に修繕開始情報等を自動的に更新入力するように構成してもよい。このように構成することで、修繕業者の作業員の入力負荷を軽減することができる。
入金ボタン5106を選択操作することで、入金管理表カラム(図示しない)が表示される。入金管理表カラムは、送信済み完了報告書の請求金額が反映されており、入金管理表カラムに配置される金融機関照会ボタンを選択操作することで、インターネットバンキング等から入金情報を取り込み、照合され、入金が確認された場合には、管理会社に対して領収書を登録することができる。
問合せボタン5107を選択操作することで、関連業者カラム(図示しない)が表示され、建物管理サーバ10を管理会社権限で利用する管理会社が登録した情報を閲覧可能となる。また、関連業者カラムに配置される問合せフォームを介して、意思の疎通を図ることができる。ここで表示される関連業者情報は、上記した業者に限られるものではなく、修繕作業中物件の入居者または家主と情報の共有を図るために、当該入居者または家主が許諾した場合には、入居者情報または家主情報を表示可能にしてもよい。
次に、業者情報ボタン5108を選択操作することで、業者情報モード画面(図示しない)が表示され、業者情報モード画面には、概略情報登録カラムと業務状況カラムとが配置されている。概略情報登録カラムは、営業時間や営業所情報、資格保有者情報を登録しておくことで、建物管理サーバ10を介しての問合せに対する回答に時間を要することが認識可能となり、対応の遅滞に基づくトラブル等を抑制することができる。また、業務状況カラムは、業務の繁閑度合いと業務実績とを登録することができる。業者情報モードにおいて登録した情報は、管理会社の見積管理ページ2200の作業登録・見積依頼カラム2221(図9参照)において、検索可能に表示されるものであり、閑散期間に見積依頼が送信されやすくなるように図ることができる。
以下に、図32を参照して、仲介業者の端末の表示部に表示される仲介業者ページ60を介して実行可能な処理の詳細について説明する。図32は、仲介業者の端末から建物管理システムの利用を開始する場合に端末に表示されるログイン画面と、ログイン後に表示される表示画面とを例示した図である。図32の仲介業者用ページ6000に配置されたID入力フォーム6001とPASS入力フォーム6002とにそれぞれIDとPASSを入力して、ログインボタン6003を選択操作することによって仲介業者のアクセス権限で建物管理システムの利用を開始することができる。仲介業者のアクセス権限が認証され、利用を開始した場合には、仲介業者用ページ6100が表示され、建物管理サーバ10に保存された賃貸物件管理情報のうち、空室中物件、退去予定物件の概略情報と退去後修繕工程とを閲覧可能となる。併せて、閲覧会員および入居者から送信された案内依頼への対応を管理会社から委託することができる。
図32に示す仲介業者用ページ6100には、ログアウトボタン6101と、モードボタン6102〜6108と、マルチカウンタカラム6109と、新着情報一覧カラム6110とが配置されている。ログアウトボタン6101を選択操作することで、建物管理システムの利用を終了することができる。次にマルチカウンタカラム6109には、管理会社と当該仲介業者との間で仲介業務の委託契約中物件の戸数と、委託契約中物件の入居戸数と、仲介費用の新着入金件数と、委託契約中物件に対して登録された新着案内希望の件数と、登録された新着退去予定の件数と、新規に登録された賃貸物件管理情報の件数と、新規登録された修繕作業工程の件数と、未処理の問合せ件数と、が表示される。なお、これに限られるものではなく、顧客連携システム100において処理される各種作業情報の件数を、表示するように変更できる。
次に、新着情報一覧カラム6110には、顧客連携システム100で発生した処理に限らず全てのシステムより登録された新着情報が発生順に表示されている。新着情報一覧カラム6110に配置された新着情報フォーム6111に表示される処理内容を示す文字にはリンクが設定されており、クリックなどの選択操作を行うことで対応するモードが選択され、起動される。また、チェックボックス6112を選択操作することで、新着情報を削除可能で、未対応の案件のみを表示するようにできる。先述のマルチカウンタカラム6109および新着情報一覧カラム6110に表示される情報を閲覧することで、どのモードで対応するかを選択し易くなり、処理を簡略化でき、対応に漏れが生じ難くすることができる。例えば、マルチカウンタカラム6109に表示される新規登録された修繕作業工程の件数が1件以上表示されている場合には、工程管理モードを選択して、工程管理表を閲覧し、入居希望者を案内可能な日時を管理会社および家主に確認することができる。
次に、各モードボタン6102〜6108について説明する。物件検索ボタン6102を選択操作することで、顧客連携システム100により制御される物件検索モード画面(図示しない)が表示される。この物件検索モード画面には、検索表示可能な物件一覧カラムが表示される。物件一覧カラムは、建物管理サーバ10に保存された賃貸物件管理情報のうち空室物件の概略情報が一覧表示されるように構成されている。また、空室物件の概略情報に対して、見る・詳細ボタンが配置されており、見る・詳細ボタンを選択操作することで、物件詳細情報カラムが表示される。ここで表示される情報は入居者または閲覧会員の権限で建物管理サーバ10を利用する端末からも閲覧可能(図23、図24参照)であり、入居者または閲覧会員からの案内依頼が登録された場合に、当該利用者が登録した希望条件に合致する物件であるかを確認できる。
退去予定ボタン6103を選択操作することで、顧客連携システム100によって制御される検索表示可能な退去予定物件一覧カラム(図示しない)が表示される。退去予定物件一覧カラムは、建物管理サーバ10に保存された賃貸物件管理情報のうち、退去予定物件の概略情報が一覧表示される。また、退去予定物件の概略情報に対して、見る・詳細ボタンが配置されており、見る・詳細ボタンを選択操作することで、物件詳細情報カラムが表示される、ここで表示される情報は、管理会社が、新規物件登録カラム2127(図6参照)において登録した情報と併せて、現在の入居者が退去手続きカラム3150(図26参照)において登録した契約終了日と引越作業日と立合希望日とが表示され、空室予定日が把握可能に表示される。また、物件詳細情報カラムには紹介許諾依頼ボタンが配置されており、紹介許諾依頼ボタンを選択操作することで、管理会社に対して、紹介許諾依頼を送信でき、入居希望者が登録した希望条件に合致する物件であった場合には、管理会社の許諾を得て、当該入居希望者に紹介できる。入居者および閲覧会員の端末からは閲覧不可能に構成することで、現在の入居者の個人情報が無用に拡散されることを抑制できる。
次に、入居希望者ボタン6104を選択操作することで、入居希望者一覧カラム(図示しない)が表示される。入居希望者一覧カラムには、当該仲介業者が仲介業務を委託している物件に対して、案内依頼を登録している入居者または閲覧会員の概略情報が一覧表示され、並び替えおよび検索等の抽出処理が実行できる。一覧表示された入居希望者情報から、詳細情報を閲覧したい入居希望者情報を選択し、入居希望者情報カラム(図示しない)を表示可能に構成されており、入居希望者情報カラムには、入居希望者が登録してある希望条件と、案内依頼を登録した物件情報とが表示される。また、仲介業者の端末からは、家賃支払い履歴等の個人情報は閲覧不可能に構成されており、案内依頼の登録によって、入居希望者の個人情報が無用に拡散されることを抑制できる。
次に、工程管理ボタン6105を選択操作することで、顧客連携システム100によって制御される退去後修繕一覧カラム(図示しない)が表示される。退去後修繕一覧カラムは、退去予定物件のうち管理会社の紹介許諾が登録された物件の概略情報が一覧表示される。また、紹介許諾物件の概略情報に対して、見る・詳細ボタンが配置されており、見る・詳細ボタンを選択操作することで、工程管理表カラム(図18参照)が表示され、修繕工程と入居希望者の予定とを調整することで、修繕作業前に案内し、入居希望者の要望に沿った修繕作業を実施することができる。
次に、契約書ボタン6106を選択操作することで、仲介委託の契約中物件の賃貸契約書を閲覧できる。案内依頼を登録中の入居希望者は希望物件の賃貸契約書を閲覧可能に構成されており、入居希望者からの問合せ内容フォームと、当該賃貸契約書カラムと、問合せ回答フォームが配置されており、問合せ内容と賃貸契約書とを照合して閲覧して、回答することができる。
次に、入金ボタン6106を選択操作することで、入出金管理システム500によって制御される入金管理表カラム(図示しない)が表示される。入金管理表カラムは、仲介委託の契約中物件に入居希望者が入居し、入居手続き登録を完了した場合に、賃貸契約書の請求金額が反映され、管理会社と入居者に対して、請求書が発行される。また、入金管理表カラムに配置される金融機関照会ボタンを選択操作することで、インターネットバンキング等から入金情報を取り込み、照合され、入金が確認された場合には、入金をした相手に対して領収書を登録できる。
問合せボタン6107を選択操作することで、関連業者カラム(図示しない)が表示され、仲介委託の契約中物件の管理会社および家主が登録した情報を閲覧できる。また、関連業者カラムに配置される問合せフォームを介して、意思の疎通を図ることができる。ここで表示される関連業者情報は、上記した業者に限られるものではなく、入居希望者が入居した後も情報の共有を図るために、当該入居者に関連する情報を表示してもよい。
業者情報ボタン6108を選択操作することで、仲介業者の情報を登録しておき、当該仲介業者以外のシステム利用が閲覧可能にしておくことで、問合せ等を円滑化できる。具体的には、営業日や営業時間を登録しておくことで、問合せ等に対する回答に時間を要することが認識可能となり、対応の遅延に基づくトラブル等を抑制することができる。
以下、図33〜図36のフローチャートを参照して、建物管理システムを利用して行われる制御処理について説明する。発生頻度の高い処理として、入居時の設備破損に対する修繕対応と、入居中に発生する設備破損に対する修繕対応と、集合住宅で発生する生活環境問題に対するクレーム対応と、家賃滞納発生時の入居者対応と、契約更新の手続きと、退去時の原状回復対応とを実行する為の処理を例に説明する。
図33は、新規入居者によって、入居前から破損していた箇所の修繕依頼が登録された場合に、建物管理システムにおける顧客連携システム100を利用して行われる入居時修繕処理(S100)を示すフローチャートである。この入居時修繕処理(S100)では、まず、入居者ページにおける入居・退去モード(図26参照)で実行される入居・退去カラム3144によって入居手続の登録が行なわれる(S101)。入居手続カラム3144において、登録ボタン3149が選択操作されると登録が完了され、S102の処理が実行される。S102の処理では、破損箇所の登録がされたかの確認が実行される(S102)。破損箇所の確認については、破損箇所ボックス3250がチェックされているかによって判別される。なお本実施形態では、破損箇所ボックス3250がチェックされているかによって破損箇所の有無を判別したが、破損画像が登録されたことにより判別を行なうように構成してもよい。
破損箇所がないと判別された場合には(S102:No)、この処理を終了する。一方、破損箇所があると判別された場合には(S102:Yes)、管理会社ページにおける新着情報一覧カラム2111(図3参照)に新着情報として、修繕依頼の情報が新たに設定される処理が顧客連携システム100によって実行される。管理会社によって、新着情報一覧カラム2111に表示された修繕依頼に関する文字をクリック操作するか、メニュー選択ページ(図7参照)より見積管理ボタン2006を選択して、見積管理システム200が制御する作業登録・見積依頼ボタン2204を選択操作して、作業登録・見積依頼モード(図8参照)より対応する物件の作業登録・見積管理依頼カラム2221(図9参照)を表示させて、作業登録や見積依頼が実行される。作業登録・見積管理依頼カラム2221における見積依頼ボタン2235が選択操作されると、選択されている修繕業者に対して見積依頼が見積管理システム200により登録される(S103)。S103の処理において、見積依頼ボタン2235が選択操作されると、対応する修繕業者の修繕業者ページにおける新着情報一覧カラム5110(図29参照)に見積依頼に関する情報が表示されるように顧客連携システム100により設定される。修繕業者により新着情報一覧カラム5110に表示された見積依頼に関連する文字をクリック操作するか、見積作成・登録ボタン5102を選択操作して、対応する見積依頼に対する見積詳細内訳カラム5114(図30参照)を起動させて見積書を作成し、見積詳細内訳カラム5114における登録ボタン5124を選択操作することで管理会社が作成した見積書を閲覧可能に登録される処理が見積管理システム200により実行される(S104)。
S104の処理により見積依頼を登録した各修繕業者が見積書を登録すると、管理会社は、管理会社ページにおける見積一覧カラム2246(図11参照)を参照して、各見積書を比較した上で、条件に合う見積書に対して、家主および入居者(修繕負担割合が設定
されている場合)に対して承認依頼ボタン2254を選択操作することで見積管理システム200によって承認依頼が実行される(S105)。S105の処理で見積書の承認依頼が見積管理システム200によって設定されると、対応する家主ページにおける顧客連携システム100によって制御される入居者連携ページ(図27参照)の新着情報一覧カラム4112に承認依頼の情報が表示されるように設定される。家主は、この承認依頼の情報をクリック操作するか、建物管理ボタン4101を選択操作して、建物管理ページ(図28参照)に移行して、見積承認依頼4204を選択操作して、対応する承認依頼を確認して承認ボタン(条件承認ボタン)または却下ボタンを選択操作することで、承認依頼に対して返答をすることができる。S106の処理では、見積依頼に対して承認がされたかが見積管理システム200によって判別される(S106)。
S106の処理において、見積依頼に対して承認されない、即ち、却下された場合には(S106:No)、S105の処理に戻って、再び見積書の再選定および承認依頼の処理が実行され、S106の処理が実行される。一方、S106の処理において、見積依頼に対して承認ボタンが選択操作されたと判別された場合には(S106:Yes)、S107の処理が実行される。家主、入居者によって承認がされると、顧客連携システム100によって管理会社ページにおける顧客連携ページ(図3参照)の新着情報一覧カラム2111に承認されたことを示す情報が表示される。管理会社は、新着情報一覧カラム2111に表示された承認に関する文字をクリック操作するか、受発注管理システム300によって制御される発注書詳細カラム2300において発注ボタン2310が選択操作されることにより受発注管理システム300により修繕業者に対して発注書が登録される処理が実行される(S107)。
S107の処理において、発注書が登録されると顧客連携システム100により制御される入居者用ページ(図22参照)における新着情報一覧カラム3118においても修繕作業の登録を示す情報が表示される。入居者において新着情報一覧カラム3118に表示されている修繕作業の登録を示す文字がクリック操作されるか、修繕モード(図25参照)によって工程表の確認等の処理が実行される(S108)。
また、修繕業者用ページ(図29参照)における新着情報一覧カラム5110に発注書が登録されたことを示す情報が表示されるように設定される。ここで、新着情報一覧カラム5110に表示された発注書を示す文字がクリック操作されるか、発注書ボタン5103が選択操作された場合に表示される発注書カラムにより登録された発注書の内容を確認することができる。修繕業者による修繕作業が実行され、工程表に進捗が入力されることにより作業管理システム400により工程表の更新処理が実行される。修繕作業が終了した場合には、入居者用ページにおける作業管理システム400によって制御される修繕ページ(図25参照)によって修繕箇所の修復状態を登録されている画像等によって入居者が確認することができる。確認した上で入居者が満足して、修繕内容を承認するための承認ボタン3140が選択操作されたかが作業管理システム400によって判別される(S110)。入居者が修繕内容に不満があり、却下理由ボタン3142が選択操作されたと判別された場合には(S110:No)、管理会社用ページにおける作業管理システム400によって制御される作業管理ページ(図16参照)の作業工程表・進捗管理モードによって、却下理由が確認され、新たに修繕業者に対して修繕内容の指示が工程管理カラム2427に入力されて、修繕業者変更依頼ボタン2428が選択操作されることで実行される(S111)。その後、S108の処理に戻り処理が実行される。
一方、S110の処理において、入居者が修繕内容に満足して、承認ボタン3140(図25参照)が選択操作されたと判別された場合には(S110:Yes)、修繕業者用ページにおける作業管理システム400により制御される修繕業者完了報告ページにおける完了報告書カラム5126に必要な情報が入力された後に、登録ボタン5136が選択操作されることで完了報告書が作業管理システム400によって管理会社用ページで閲覧可能に登録される(S112)。
管理会社用ページにおける作業管理システム400によって制御される完了報告ボタン2406が選択操作されることで、登録した完了報告書を確認することができ、修繕履歴登録ボタンを選択することで修繕履歴として作業管理システム400により登録される。S112の処理において完了報告書が登録されると、自動的に入出金管理システム500により登録された完了報告書に従って管理会社宛の請求書が作成され、管理会社用ページにおいて閲覧可能に登録される(S114)。管理会社用ページにおける入出金管理システム500によって制御される支払い管理・書類受理ボタン2505を選択操作することで登録された請求書を確認することができ、支払いボタンを選択操作することで修繕業者宛にインターネットバンキングを介して請求額の振り込み処理が実行される。また、請求書発行ボタンを選択操作することで、家主宛の請求書が作成され、家主用ページによって閲覧可能に登録される(S115)。家主用ページにおける建物管理ページ(図28参照)の入出金ボタン4207が選択操作されることによりS115の処理において登録された請求書を確認することができ、支払いボタンを選択操作することでインターネットバンキングを介して振り込み処理が入出金管理システム500により実行される(S116)。その後、この処理を終了する。
このように、入居者が新たな物件に入居する場合に、修繕の必要があれば、入居者、管理会社、修繕業者、家主が同一の建物管理システムを使用して、修繕の依頼や、修繕作業の発注、承認、支払い等の処理を実行することができ、効率良く処理を行い、修繕完了までの期間を短期間にすることができる。
次に、図34を参照して、入居者が入居中の物件に対して、修繕の依頼を実行するための入居中修繕処理S200について説明する。図34は、この入居中修繕処理S200の制御内容を示したフローチャートである。
入居中修繕処理S200では、まず、入居者用ページにおける顧客連携システム100によって制御される修繕モード(図25参照)によっては破損箇所の画像データが破損箇所写真登録ドロップエリア3138に画像データファイルのドロップ操作等の登録操作によって登録される。その後、必要事項が修繕モードカラム3134に入力され、依頼ボタン3139が選択操作されることにより、修繕依頼の処理が顧客連携システム100によって実行される(S201)。修繕依頼が登録されると、管理会社用ページにおける作業登録・見積依頼モード(図8参照)によって登録された修繕依頼が閲覧することができ、修繕内容が確認されて修繕業者に対して見積依頼が見積管理システム200の制御によって実行される(S202)。
見積依頼が実行されると、修繕業者用ページにおける見積管理システム200によって制御される見積作成・登録ページにおける見積詳細内訳カラム5114(図30参照)により見積書の作成が行なわれ、登録ボタン5124が選択操作されることにより、管理会社用ページによって見積書が閲覧可能となるように登録される(S203)。見積書が登録されると、管理会社用ページにおける見積管理システム200によって制御される見積一覧カラム2246(図11参照)によって、登録されている見積書の一覧を確認することができ、各見積書の内容を確認した上で、条件に合う見積書を選択操作した後に、承認依頼ボタン2254を選択操作することで家主に見積書に対する修繕の承認を依頼する処理が見積管理システム200により実行される(S204)。承認依頼が実行されると、家主用ページにおける建物管理ページ(図28参照)の見積承認依頼ボタン4204が選択操作されることで見積書の内容を家主が確認することができ、承認ボタン、却下ボタンの操作により、承認、却下の処理を見積管理システム200により実行させることができる。見積書に対して、承認ボタンが家主により選択操作されたと判別された場合には(S205:Yes)、管理会社用ページにおける回答済見積・発注モード(図13参照)の発注書ボタン2273が選択操作されることで受発注管理システム300によって制御される発注書詳細カラム2300(図14参照)により発注書が作成され、発注ボタン2310が選択操作されることにより対応する修繕業者に対して発注書が登録される(S207)。一方、S205の処理において、見積書に対して却下ボタンまたは承認条件ボタンが選択操作されたと判別された場合には(S205:No)、再度、見積書の選定や、見積内容の変更依頼等の処理が実行される(S206)。その後、S204の処理が実行される。
S207の処理が実行された後には、S208の処理が実行される。S208の処理においては、入居者用ページにおける修繕モード(図25参照)において、修繕作業における工程表の確認が実行され、作業工程に問題がなければ承認ボタン3140が選択操作されることにより作業管理システム400によって承認済み処理が実行される(S208)。承認済み処理が実行されると、修繕業者用ページにおいて承認されたことが確認され、修繕作業の開始が工程管理モード(工程管理ボタン5104が操作されることにより作業管理システム400が実行)により入力される(S209)。修繕作業が完了すると、修繕箇所の画像データが修繕工程管理表カラムに修繕業者により登録され、入居者用ページによって閲覧することができる。入居者用ページにおける修繕モード(図25参照)において、修繕内容が入居者によって確認され、修繕内容に満足した場合には、承認ボタン3140が選択操作され、不満がある場合には、却下理由ボタン3142が選択操作される。
入居者が承認ボタン3140を選択操作したと判別された場合には(S210:Yes)、S212の処理が実行される。一方、却下理由ボタン3142または承認条件ボタン3141が選択操作されたと判別された場合には(S210:No)、却下理由や条件内容に対応した修繕内容が管理会社用ページにより確認され、再度、修繕依頼が修繕業者によって依頼する処理が作業管理システム400によって実行される(S211)。その後、S208の処理が実行される。
修繕業者用ページにおける作業管理システム400により制御される修繕業者完了報告ページにおける完了報告書カラム5126に必要な情報が入力された後に、登録ボタン5136が選択操作されることで完了報告書が作業管理システム400によって管理会社用ページで閲覧可能に登録される(S212)。
S213の処理では、管理会社用ページにおける作業管理システム400により制御される完了報告モードにより登録された完了報告書が確認され、修繕履歴登録ボタンが操作されることにより作業管理システム400により修繕履歴として登録される(S213)。S112の処理において完了報告書が登録されると、自動的に入出金管理システム500により登録された完了報告書に従って管理会社宛の請求書が作成され、管理会社用ページにおいて閲覧可能に登録される(S214)。管理会社用ページにおける入出金管理システム500によって制御される支払管理・書類受理ボタン2505を選択操作することで登録された請求書を確認することができ、支払いボタンを選択操作することで修繕業者宛にインターネットバンキングを介して請求額の振り込み処理が実行される。また、請求書発行ボタンを選択操作することで、費用負担者宛の請求書が作成され、家主用ページによって閲覧可能に登録される(S215)。費用負担者用ページにおける建物管理ページ(図28参照)の入出金ボタン4207が選択操作されることによりS215の処理において登録された請求書を確認することができ、支払いボタンを選択操作することでインターネットバンキングを介して振り込み処理が入出金管理システム500により実行される(S216)。その後、この処理を終了する。
次に、図35を参照して、苦情等によるトラブル処理を実行するための生活環境問題対応処理S300について説明する。図35は、この生活環境問題対応処理S300の制御内容を示したフローチャートである。
生活環境問題対応処理S300では、まず、入居者用ページによって騒音等のトラブル内容が問い合わせモードによって顧客連携システム100によって登録される(S301)。問い合わせ内容に登録されたトラブル内容が管理会社用ページによって確認され、入居者に対する聞き取りや、現地調査等が実行される(S302)。家主ページによっても、トラブル内容が確認可能に制御される(S303)。管理会社用ページにおける顧客連携システム100によって制御される顧客連携ページ(図3参照)の管理会社情報モード(管理会社情報ボタン2109が選択操作された場合に実行)による掲示板登録設定によりトラブル処理の為の告知内容を設定登録し、配信する管理物件を設定することで、案内が配信設定される(S304)。
家主用ページにおける入居者連携ページ(図27参照)の掲示板モード(掲示板ボタン4110が選択操作された場合に実行)により案内の内容を確認できるように設定される(S305)。入居者用ページにおける掲示板モードにより掲示板に設定された案内の内容が確認できるように設定される(S306)。入居者が掲示板に案内されたことでトラブルが解消した場合には、問い合わせモードによって、トラブルが解消したことが管理会社に設定されることで、トラブルの解消を判別できる(S307:Yes)。この場合には、S308の処理が実行される。一方、トラブルが解消しない場合には、問い合わせモードによりトラブルが解消しないことが連絡登録されることによりトラブルが解消しないことを判別できる(S307:No)。この場合には、S304の処理に戻って実行される。
S308の処理では、管理会社用ページによりトラブル内容が解消したことが問い合わせモードによって登録される(S308)。家主用ページによって、トラブルが解消したことを示す完了報告書が確認できるように設定される(S309)。その後、この処理を終了する。
このように構成することで、入居物件によって騒音等のトラブルが発生した場合にも、建物管理システムを利用して入居者がトラブル対応の依頼を管理会社にし、その内容を家主も掲示板を介して認識でき、トラブルの解消に向けた案内を必要な入居者に対して掲示板を利用して行なうことができるので、トラブルの解決を早期に行なうことができる。
次に、図36を参照して、家賃の滞納等に対応するための処理が実行される家賃滞納対策処理S400について説明する。図36は、この家賃滞納対策処理S400の制御内容を示したフローチャートである。
家賃滞納対策処理S400では、まず、管理会社用ページにおける入出金管理システム500が制御する入出金管理ページの入金管理表カラム2519(図21参照)によって滞納者の設定が実行される(S401)。家賃滞納の判別は金融機関紹介ボタン2525が選択操作されることで入金情報が反映され、入金情報が未入力の入居者を判別するように構成されている。家賃の滞納があった入居者、滞納が発生した物件の家主のそれぞれの専用ページより滞納情報が確認できるように設定される(S402)。入居者用ページにおいて家賃の滞納を確認した後に、支払い予定日の連絡設定が実行される。連絡設定が実行されたと判別された場合には(S403:Yes)、管理会社用ページの入金管理表カラム2519に入金予定日の入力がされ、入金予定日に入金があったかを入出金管理システム500によって判別される(S404)。
S403の処理において、入金予定日までに支払いされたと判別された場合には(S404:Yes)、家主用ページにおいて、入金があったことを確認できるように設定が入出金管理システム500により実行される(S405)。その後、この処理を終了する。
一方、S403の処理により、支払い予定日の設定が入居者用ページによって行なわれない場合(S403:No)または支払い予定日の設定はされたものの、支払い予定日までに支払いが確認できなかった場合には(S404:No)、入居者用ページ、家主用ページに督促情報が設定される(S406)。その後、支払いの確認がされ、支払いが確認できた場合には(S407:Yes)、S405の処理を実行し、この処理を終了する。
一方、支払いが確認できない場合には(S407:No)、再度、督促の設定が入所者ページ、家主ページに対して実行され(S408)、S407の処理が繰り返し実行される。
このように、家賃の未払い等を建物管理システム上で確認して、その督促等の処理を実行することができるので、家賃の回収を効率良く行ない、家主も支払い状況を早期に認識することができる。
次に、図37を参照して、入居者が管理会社に対して、入居物件の契約を更新する場合に建物管理システムにより実行される制御処理である契約更新依頼対応処理S500について説明する。図37は、この契約更新依頼対応処理S500の制御処理の内容を示したフローチャートである。
契約更新依頼対応処理S500では、まず、管理会社が管理会社用ページの顧客連携ページ(図3参照)における入居者ボタン2106を選択操作することで顧客連携システム100により制御される入居者モードより契約更新の時期が近づいている(例えば、3ヶ月前)入居者の情報を検索し、その検索した入居者を選択処理した後に、更新案内ボタンを選択操作することで、顧客連携システム100により契約更新の案内が対象の入居者の入居者用ページで閲覧可能となるように設定される(S501)。
入居者が入居者用ページによって、契約更新の案内を確認して、更新案内ページに配置されている更新ボタンを選択操作することで、管理会社ページに契約更新の通知が閲覧可能となるように顧客連携システム100により設定される(S502)。なお、この場合に、入居者が契約を更新しない場合には、契約案内ページに配置されている退去ボタンを選択操作することで退去の通知が管理会社に設定される。管理会社によって、契約更新の通知が顧客連携ページで確認されると、その契約更新通知ページに配置されている入居者モードにおける請求書発行ボタンが選択操作されることにより、契約更新する入居者の入居者用ページで請求書が閲覧可能となるように設定される。なお、契約更新に際して、費用が発生しない場合には、この処理は実行されることなく次の処理が実行される。
入居者用ページの請求書・領収書モード(請求書・領収書ボタン3106を選択操作することで実行)によって管理会社より通知された請求書を確認することができ、請求書
の表示ページに配置されている支払いボタンを選択操作することで、入出金管理システム500によりインターネットバンキング等を起動させて支払い処理が実行される(S504)。管理会社ページにおける入出金管理ページ(図19参照)の入金管理・書類発行モード(入金管理・書類発行ボタン2504が選択操作された場合に実行)により入金が確認でき、領収書ボタン(図示せず)を選択操作することで、入出金管理システム500によって領収書が発行されて、入居者ページによって確認可能となるように設定される。さらに、契約の更新が完了する処理と契約書類の発行処理が顧客連携システム100により実行され、入居者ページにて確認可能となるように設定される(S505)。S505の処理で顧客連携システム100によって、更新契約の完了が設定されると、家主ページにおいて、契約の更新が確認可能となるように設定され、入居者情報についても更新されて設定される(S506)。
このように、契約の更新についても、管理会社より建物管理システムを利用して入居者に通知すると、その通知が入居者のPCや携帯端末から建物管理システムを利用して確認することができ、契約更新の手続を効率よく行なうことができる。なお、契約更新の案内については、カレンダー機能によって、予め設定されている期限(例えば、契約更新期限3ヶ月前(管理会社モード(管理会社情報ボタン2109を選択操作した場合に実行)によって期限設定可能))となった場合に、顧客連携システム100の制御によって管理会社が操作することなく自動的に対象の入居者に更新の案内が設定されるように構成してもよい。
次に、図38を参照して、入居者が退去する場合における原状回復の処理を実行するための退去時原状回復処理S600について説明する。図38は、この退去時原状回復処理S600の制御内容を示したフローチャートである。
退去時原状回復処理S600では、まず、入居者ページによって、顧客連携システム100により制御される入居・退去モード(図26参照)より退去に関する必要事項が入力され、退去依頼ボタン3156が選択操作されることにより、顧客連携システム100により管理会社ページおよび家主ページに対して退去依頼の通知が設定される(S601)。管理会社ページおよび家主ページによって、退去内容が確認され(S602)、管理会社ページでは、立ち会い日の連絡が通知設定される。また、立ち会い後には、見積管理システム200によって制御される管理会社用ページにおける作業登録・見積依頼カラム2221(図9参照)に修繕内容で決定された費用負担割合が入力され、作業内容の入力がされ、見積依頼ボタン2235が選択操作されることで見積依頼が実行されることにより、修繕業者に対して見積依頼が設定される(S603)。
見積管理システム200によって制御される修繕業者ページにおける見積詳細内訳カラム5114(図30参照)に見積内容が修繕業者によって入力され、登録ボタン5124が選択操作されることで、見積書が見積管理システム200によって作成され、管理会社用ページで閲覧可能に設定される(S604)。管理会社用ページにおける見積一覧カラム2246により修繕業者ページより登録されている見積の一覧と、見積内容が確認され、条件に合う見積が決定されて、承認依頼ボタン2254が選択操作されることで、見積管理システム200によって、家主ページおよび入居者ページによって、見積内容が閲覧可能となるように設定される(S605)。S605の処理により設定された見積内容が家主ページの建物管理ページ(図28参照)における見積承認依頼モード(見積承認依頼ボタン4204が選択操作された場合に実行)により確認され、内容に不満が無い場合には、承認ボタンが選択操作されて、管理会社用ページに承認されたことが見積管理システム200によって設定される。また、入居者用ページにおいても見積が閲覧され、見積内容に不満がなければ、承認ボタンが選択操作されることで、見積管理システム200によって、管理会社用ページに承認されたことが設定される。また、家主または入居者が却下ボタンまたは承認条件ボタンを選択操作した場合にもそのことが見積管理システム200によって通知設定される。
家主・入居者が承認したかが判別され、承認された場合には(S606:Yes)、S608の処理が実行される。一方、却下または承認条件された場合には(S606:No)、管理会社用ページによって再度見積内容の再検討が実行されて、再度、変更された見積書または内容が修正された見積書が選択されて再承認ボタン2272(図13参照)が選択操作される(S607,S605)。
S609の処理では、管理会社用ページの見積管理ページ(図13参照)によって、見積の承認が確認されて、発注書ボタン2273が選択操作されて受発注管理システム300により発注書の作成がされ、発注書詳細カラム2300(図14参照)に必要事項が入力された後に発注ボタン2310が選択操作されて修繕業者用ページで発注書が確認可能となるように受発注管理システム300によって設定される(S608)。修繕業者用ページによって、発注書が確認されると修繕作業が開始され、工程管理モード(工程管理ボタン5104が選択操作されることで実行)によって工程入力が実行されることで、作業管理システム400によって管理会社用ページ、家主用ページ、入居者用ページで進捗内容が確認できるように設定が実行される(S609)。
修繕が完了されると、管理会社用ページによって、工程表に登録された修繕後の画像データにより修繕後の状態(原状回復の状態)が確認され、修繕内容に不満があり、却下ボタンまたは承認条件ボタンが選択操作されたと判別された場合には(S610:No)、管理会社用ページによって、却下理由、承認の条件を踏まえた修繕内容が修繕工程管理表カラム2427(図18参照)に入力され、修繕業者変更依頼ボタン2428が選択操作されることで、修繕内容が修繕業者用ページで閲覧可能に作業管理システム400によって設定され(S611)、S609の処理に戻って処理が実行される。
一方、修繕内容に問題がなく承認ボタンが選択操作されたと判別された場合には(S610:Yes)、修繕業者用ページの完了報告書カラム5126(図31参照)において完了報告書が入力されて、登録ボタン5136が選択操作されることで、完了報告書が作業管理システム400によって完了報告書が作成されて、管理会社用ページで閲覧可能に設定され、施工費用の請求書も作成されて、管理会社用ページで閲覧可能に設定される(S612)。
管理会社用ページの入出金管理表カラム2519(図21参照)によって、家主、入居者に対しての請求書が請求書類発行ボタン2524を選択操作することで作成され、家主用ページ、入居者用ページでそれぞれの請求書を閲覧可能となるように入出金管理システム500によって設定される(S613)。家主用ページにおける建物管理ページ(図28参照)によって設定された請求書が確認され、入出金モード(入出金ボタン4207が選択操作されることで実行)で支払ボタンが選択操作されることで、入出金管理システム500によりインターネットバンキングが起動され、支払いの処理が実行される。また、入居者用ページでにおける請求書・領収書モードにおいても請求書が確認され、支払ボタンが選択操作されることにより入出金管理システム500によりインターネットバンキングが起動されて支払いが実行される(S614)。管理会社用ページにおける入出金管理ページ(図20参照)の支払管理・書類受理モード(支払管理・書類受理ボタン2505)によって対応する請求書のページに配置された支払ボタンが選択操作されることで、入出金管理システム500によりインターネットバンキングが起動されて支払い(振り込み)が実行され、完了報告が家主用ページで閲覧可能となるように設定される(S615)。S615の処理が実行されると、顧客連携システム100によって、家主用ページ、入居者用ページで退去手続の完了が閲覧可能に設定される(S616)。
これにより、入居者が退去する場合にも、建物管理システムを利用して、修繕の連絡や手配、費用の支払いの手続を行なうことができ、退去時の手続を短期間で行なうことができる。
なお、制御処理の説明では、通知等が設定されると、その通知に対応したページだけでなく新着情報としても新着情報一覧カラムに表示されるので、そのリンクによりそれぞれ確認や処理を実行するように構成してもよい。
なお、ログインページは、各使用者の種別(家主、管理会社、入居者、修繕業者等)で個別のページとしたが、それに限らず、ログインページは使用者に限らず共通でIDにより種別が識別され、ログイン後にそれぞれの専用ページが表示されるように構成してもよい。さらに、入居者や修繕業者等の携帯端末のアプリケーションでは、初期設定でログインIDとパスワードの登録設定をすることで、携帯端末自体のログイン機能(指紋認証やパスワード等)を利用することでアプリケーションを起動させることで自動的にログインさせるように構成してもよい。さらに、修繕業者用のアプリケーションでは、携帯端末のGPS機能を利用して、修繕作業の開始ボタン(アプリケーション内)を現地で選択操作するのみで、物件名等を入力しなくともGPSの現在地情報から自動的に物件が判別されて工程表等に反映されるように構成してもよい。
また、新着情報一覧カラムに表示されている情報は利用者が選択をして削除することで削除される構成としたがそれに限らず、新着情報一覧カラムに表示された内容がクリック操作されたり、新着情報一覧カラムに表示された内容に対応する処理(例えば、請求書に対する支払い処理等)が実行されることで自動的に削除されるように構成してもよい。
また、携帯端末のアプリケーションは、建物管理システムで共通のアプリケーションとして、全ての利用者が使用できるように構成してもよい。