JP6691067B2 - 半導体メモリおよびその駆動方法 - Google Patents

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本発明は、半導体メモリおよびその駆動方法に関する。
現代のコンピュータは、演算処理を実行する演算装置(CPUなど)と、データを記憶する記憶装置(メモリ)とで、データをやりとりすることで所望の情報処理を行っている。このため、記憶装置は、コンピュータに必須な装置であり、磁気テープ、ハードディスクドライブ、SDメモリカード、半導体記憶回路など、それぞれの特徴を生かした用途に応じて使い分けられている。記憶装置の中でも、DRAM(Dynamic Random Access Memory)は、動作が高速で、保持するデータの大容量化も比較的容易という特徴から、主記憶装置として用いられている。主記憶装置は、外部から大量のデータを取り込んで記憶し、演算装置回路に組み込まれたキャッシュメモリにデータを転送する役割を担っており、コンピュータには必須のメモリとして利用されている。
DRAMの1メモリセルは、図10に示すように、1つのトランジスタ701と1つのキャパシタ702で構成されている。トランジスタ701のゲートにワード線703が接続されており、ワード線703によってトランジスタ701をオンオフする。また、ビット線704からキャパシタ702に電荷を蓄積または保持する。図11Aに示すように、ワード線703によってトランジスタ701をオン状態とし、キャパシタ702に電荷を蓄積する。次に、図11Bに示すように、ワード線703によってトランジスタ701をオフ状態とし、キャパシタ702に電荷を保持する。キャパシタ702中の電荷の有無をデジタルデータの1および0として扱う。
DRAMは、トランジスタ701とキャパシタ702の微細化によりメモリセルの占有領域を小さくすることで、面積あたりの記憶容量を増やしてきた。しかし、キャパシタ702に保持される電荷は、時間とともに減少する。このため、DRAMでは、データをエラーなく保存するために、キャパシタ702の容量を数十フェムト・ファラッド程度に維持している。
このように容量を維持してキャパシタ702の占有領域を縮小するために、キャパシタ702を高誘電率材料から構成し、またキャパシタ702を立体構造とする技術が導入されているが、DRAM製造の複雑さやコストが上昇している。また、近年はCPUとDRAMを集積し、2つの間の通信時間を短縮することにより高速計算を目指す試みもされているが、この構成においてはキャパシタ702の複雑な構造が製造時のネックとなっている。
さらにDRAMでは、データの保持時間が数十〜数百ミリ秒となるメモリセルがあるため、データがなくなる前にデータの読み出し書き込みを行うリフレッシュ・プロセスが必要である。DRAMの大容量化に伴い、リフレッシュ・プロセスによる消費電力が大きくなっている問題もある。
このような状況を打破するため、現在、新しい原理のメモリの研究開発も活発である(非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3参照)。しかしながら、これらの技術では、新たな材料の利用をベースとしていることが多く、量産の観点から高い壁がある。
後藤弘茂のWeekly海外ニュース、「DRAMスケーリングの課題と打開策」、2014年12月4日、http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/678795.html 後藤弘茂のWeekly海外ニュース、「DRAMとNANDフラッシュが終わり、新不揮発性メモリの時代が来る」、2012年8月29日、http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/555871.html 三宅 秀治、「先端DRAMとポストDRAM」、応用物理、第75巻、第9号、2006年。
以上のように、DRAMはデータを保持するキャパシタの縮小化が難しいことから、素子作製が複雑となるだけでなく、今後の大容量化や他の回路との集積化が難しくなっている。また、リフレッシュ・プロセスによる消費電力の増大も問題となっている。このように、従来のDRAMは、メモリセルをより小さくしようとすると、製造が難しくなり、また、データの保持時間が短くなるという問題があった。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、製造を難しくすることなくメモリセルをより小さくするとともにデータの保持時間がより長くできるようにすることを目的とする。
本発明に係る半導体メモリは、半導体が縮退しない範囲の不純物濃度とされた半導体層と、半導体層の一方の面に形成された第1電極と、半導体層の一方の面の第1電極の第1の側に形成された第1導電型の第1領域と、半導体層の一方の面の第1電極の第1の側と反対の第2の側に形成された第1導電型の第2領域と、半導体層の他方の面に形成された第2電極と、半導体層の他方の面の第2電極の第1の側に形成された第2導電型の第3領域と、半導体層の他方の面の第2電極の第2の側に形成された第3電極とを備え、第1電極と第2電極および第3電極とは、半導体層を挟んで対面して配置され、第1電極、第1領域、第2領域、および第1領域と第2領域とに挾まれた半導体層により第1電極をゲート電極とした第1トランジスタが構成され、第2電極、第3領域、半導体層により、第2電極をゲート電極とした第2トランジスタが構成され、第1電極と、第2電極と、第1電極および第2電極にはさまれた半導体層とにより第1キャパシタが構成され、第2電極と、第3電極と、第2電極および第3電極の間の半導体層とにより第2キャパシタが構成され、半導体層は、半導体基板の表面に設けられたリッジパターンである。
上記半導体メモリにおいて、第1電極は、第1絶縁層を介して半導体層の一方の面に形成され、第2電極および第3電極は、第2絶縁層を介して半導体層の他方の面に形成されている。
上記半導体メモリにおいて、第1電極と第2電極および第3電極との間の半導体層に電界を印加する第4電極を更に備えるようにしてもよい。
上記半導体メモリにおいて、第1電極と第2電極とは、互いに電気的に接続されている構成としてもよい。この場合、この半導体メモリの駆動方法は、第1電極を用いて第1トランジスタをオフ状態とし、かつ第2トランジスタをオン状態とする書き込みステップと、書き込みステップの後で、第1電極を用いて第1トランジスタをオン状態とし、かつ第2トランジスタをオフ状態とする蓄積ステップと、書き込みステップの後で、第1電極の電圧を一定として第1トランジスタの電流をモニタする読み出しステップとを備える。
以上説明したように、本発明によれば、第2トランジスタに接続して情報が蓄積される第2キャパシタを半導体が縮退しない範囲の不純物濃度とされた半導体層に配置し、第2キャパシタの状態を、第1キャパシタを介した第1トランジスタで読み出すようにしたので、製造を難しくすることなくメモリセルをより小さくするとともにデータの保持時間がより長くできるという優れた効果が得られる。
図1Aは、本発明の実施の形態1における半導体メモリの構成を示す平面図である。 図1Bは、本発明の実施の形態1における半導体メモリの構成を示す断面図である。 図1Cは、本発明の実施の形態1における半導体メモリの構成を示す断面図である。 図1Dは、本発明の実施の形態1における半導体メモリの構成を示す断面図である。 図1Eは、本発明の実施の形態1における半導体メモリの構成を示す断面図である。 図2は、実施の形態1における半導体メモリの等価回路を示す回路図である。 図3は、実施の形態1における半導体メモリの動作特性を示す特性図である。 図4Aは、本発明の実施の形態1における半導体メモリの他の構成を示す平面図である。 図4Bは、本発明の実施の形態1における半導体メモリの他の構成を示す断面図である。 図4Cは、本発明の実施の形態1における半導体メモリの他の構成を示す断面図である。 図5Aは、本発明の実施の形態1における半導体メモリの他の構成を示す平面図である。 図5Bは、本発明の実施の形態1における半導体メモリの他の構成を示す断面図である。 図5Cは、本発明の実施の形態1における半導体メモリの他の構成を示す断面図である。 図6Aは、本発明の実施の形態2における半導体メモリの構成を示す平面図である。 図6Bは、本発明の実施の形態2における半導体メモリの構成を示す断面図である。 図6Cは、本発明の実施の形態2における半導体メモリの構成を示す断面図である。 図7Aは、本発明の実施の形態3における半導体メモリの構成を示す平面図である。 図7Bは、本発明の実施の形態3における半導体メモリの構成を示す断面図である。 図7Cは、本発明の実施の形態3における半導体メモリの構成を示す断面図である。 図8は、実施の形態3における半導体メモリの等価回路を示す回路図である。 図9は、実施の形態3における半導体メモリの動作特性を示す特性図である。 図10は、DRAMのメモリセルの構成を等価回路で示す回路図である。 図11Aは、DRAMのメモリセルの構成を等価回路で示す回路図である。 図11Bは、DRAMのメモリセルの構成を等価回路で示す回路図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
[実施の形態1]
はじめに、本発明の実施の形態1に係る半導体メモリの構成について図1A〜図1Eを用いて説明する。図1Aは、平面図である。図1Bは、図1Aのaa’線の断面を示す断面図である。図1Cは、図1Aのbb’線の断面を示す断面図である。図1Dは、図1Aのcc’線の断面を示す断面図である。図1Eは、図1Aのdd’線の断面を示す断面図である。
この半導体メモリは、半導体層101と、半導体層101の一方の面に形成された第1電極102,第1領域103,第2領域104と、半導体層101の他方の面に形成された第2電極105,第3領域106,第3電極107とを備える。
半導体層101は、半導体が縮退しない範囲の不純物濃度とされている。第1領域103,第2領域104は、第1導電型(例えばn型)の領域である。また、第1領域103は、第1電極102の第1の側151に形成され、第2領域104は、第1の側151と反対の第2の側152に形成されている。
第3領域106は、第2導電型(例えばp型)の領域である。また、第3領域106は、第2電極105の第1の側151に形成されている。第3電極107は、第2電極105の第2の側152に形成されている。
また、第1電極102と第2電極105および第3電極107とは、半導体層101を挟んで対面して配置されている。
なお、第1電極102は、第1絶縁層108を介して半導体層101の一方の面に形成されている。また、第2電極105および第3電極107は、第2絶縁層109を介して半導体層101の他方の面に形成されている。
ここで、第1電極102、第1領域103、第2領域104、および第1領域103と第2領域104とに挾まれた半導体層101により、第1電極102をゲート電極とした第1トランジスタ121が構成されている(図2参照)。また、第2電極105、第3領域106、半導体層101により、第2電極105をゲート電極とした第2トランジスタ122が構成されている(図2参照)。
また、第1電極102と、第2電極105と、第1電極102および第2電極105にはさまれた半導体層101とにより第1キャパシタ123が構成されている(図2参照)。また、第2電極105と、第3電極107と、第2電極105および第3電極107の間の半導体層101とにより第2キャパシタ124が構成されている(図2参照)。
実施の形態1における半導体メモリは、データを保持するキャリアを正孔とし、これを検出するトランジスタ電流のキャリアを電子として説明する。なお、n型とp型とを入れ替え、印加する電圧の極性を変えることで、データを保持するキャリアを電子とし、これを検出するトランジスタ電流のキャリアを正孔としてもよい。
半導体層101は、例えば、シリコンから構成されて1016/cm2以下の不純物濃度とされている。第1領域103,第2領域104,第3領域106は、例えば、半導体層101に対応する導電型が発現する不純物を導入することで形成され、例えば、縮退していることが望ましい。第1領域103,第2領域104,第3領域106は、例えば、不純物濃度が、1019/cm2以上とされていればよい。なお、第1電極102と第2電極105および第3電極107とで挾む半導体層101の幅は、第1トランジスタ121のチャネルに流れるキャリアと、第2キャパシタ124に蓄積される正孔とが空間的に隔たった場所に存在できる幅以上とされている。
また、第1電極102、第2電極105、第3電極107は、例えば、低抵抗シリコンや金属などの導電性材料から構成されていればよい。
また、第1絶縁層108、第2絶縁層109は、酸化シリコン、窒化シリコンや、他の高誘電率材料から構成されていればよい。あるいは、これら材料の層を積層した構成としてもよい。図2Bおよび図2Cの紙面左右方向の第1絶縁層108、第2絶縁層109の層厚は、例えば酸化シリコンから構成する場合、10nm程度有ればよい。第1絶縁層108は、第1電極102と半導体層101との間に電流が流れない範囲で薄くすればよい。同様に、第2絶縁層109は、第2電極105または第3電極107と半導体層101との間に電流が流れない範囲で薄くすればよい。
第1電極102と第2電極105および第3電極107との向かい合う面は、図1Aの紙面の手前から奥の方向、言い換えると、図1B,図1Cの紙面上下方向において、より長い方が好ましい。この長さは、例えば、数十から数百nmとすることが望ましい。
第1電極102と第2電極105および第3電極107との間において、第1領域103と第2領域104との間隔は、より短い方が望ましく、例えば、数十nmを目安とすればよい。上記間隔は、第1トランジスタ121のゲート長となる。
第1電極102と第2電極105および第3電極107との間隔(半導体層101の厚さ)は、後述するように、電子と正孔が分離する程度の厚さでなるべく薄い方が良く、例えば数十から数百nm程度が望ましい。第2電極105と第3電極107との間隔(第2絶縁層109の層厚)は、電流が流れない程度に狭い方が望ましい。例えば、第2絶縁層109を酸化シリコンから構成する場合、上記間隔は、10nmが目安である。
上述した実施の形態1における半導体メモリは、当業者にとって明らかなように、現在用いられている半導体集積回路装置の製造方法により、既存の材料を用いて容易に製造可能である。
次に、実施の形態1における半導体メモリの駆動について図2の等価回路および図3を用いて説明する。
第1トランジスタ121では、第1領域103がドレインd1となり、第2領域104がソースs1となる。また、第1領域103と第2領域104とに挾まれた半導体層101が、第1トランジスタ121のチャネルとなる。第2トランジスタ122では、第3領域106がソースs2となる。
また、第2電極105と第1電極102とに挾まれた半導体層101に、第1キャパシタ123が形成される。また、第2電極105から第3電極107にかけての半導体層101には、第2キャパシタ124が形成される。
第2トランジスタ122と第2キャパシタ124は、従来のDRAMと同じ原理で動作する。第2電極105をゲート電極として第2トランジスタ122をオン、オフすることができる。第2トランジスタ122と第2キャパシタ124の間の記憶ノード131の電圧は、第2トランジスタ122をオンした時のソースs2電圧の値で保持され、これらでメモリとして動作する。このとき、記憶ノード131つまり第2電極105に面する半導体層101の表面付近には、正孔が蓄積されている。通常のDRAMでは、情報を蓄積させる記憶ノード部分に不純物を導入し抵抗を下げているが、この不純物により欠陥が生じてキャリア(情報)がリークすることから保持時間が短くなる。
一方、実施の形態1によれば、記憶ノード131が設けられる半導体層101には欠陥が生じるほど不純物を導入していない。言い換えると、実施の形態1では、欠陥が生じるほど不純物を導入していない半導体層101に、記憶ノード131(第2キャパシタ124)が配置される。この結果、実施の形態1によれば、上述したようなリークが発生しないことからデータの保持時間を長くすることが可能となる。
次に、第1電極102をゲート電極とする第1トランジスタ121は、動作時に、電子をキャリアとする電流が、ソースs1とドレインd1の間に流れる。この状態において、電子は、第1電極102に面した半導体層101の表面を流れる。この電子と、記憶ノード131(第2キャパシタ124)の正孔とは、半導体層101において空間的に隔たった場所に存在することになり、第1キャパシタ123が存在することになる。
上述したように構成される実施の形態1における半導体メモリでは、第1トランジスタ121は、第1キャパシタ123を介した記憶ノード131の電圧(第2キャパシタ124におけるキャリアの蓄積状態)によって電流特性が変化する。従って、記憶ノード131に保持したメモリ情報は、第1トランジスタ121の電流特性の変化で読みだすことができる。
例えば、図3に示すように、第1トランジスタ121の第1電極102の電圧依存性は、記憶ノード131の電圧によって変化する。第1電極102の電圧を一定として第1トランジスタ121の電流(第1トランジスタ電流)をモニタすると、記憶ノード131の電圧が高いと第1トランジスタ電流は大きく、記憶ノード131電圧が低いと第1トランジスタ電流は小さくなる。この、第1トランジスタ電流を比較することで、記憶ノード131に保持された電圧つまり情報を読み出すことができる。また、第1トランジスタ121で、第1トランジスタ電流を増幅できるので、実施の形態1によれば、第2キャパシタ124のサイズを小さくすることができる。
なお、ドレインd1となる第1領域103に印加する電圧は、ソースs1となる第2領域104よりも大きくすることが望ましい。また、ソースs2となる第3領域106に印加する2値の電圧は、各々第1領域103および第2領域104に印加する電圧とすれば、駆動電圧源の数の削減が可能となるが必須ではない。
第1電極102に印加する電圧は、第1トランジスタ121をオン、オフできる電圧であればよい。また、第2電極105に印加する電圧は、第2トランジスタ122をオン、オフできる電圧であればよい。第3電極107に印加する電圧は、第3電極107に面する半導体層101に、正孔を電気的に発生することができる電圧であればよい。これらの各電極に印加する電圧は、半導体層101のフェルミエネルギーやゲート材料の仕事関数で制御できる。
ところで、実施の形態1における半導体メモリは、図4A,図4B,図4Cに示すように、例えばシリコンからなる半導体基板201の上に形成することができる。図4Bは、図4Aのaa’線の断面を示す断面図である。図4Cは、図4Aのcc’線の断面を示す断面図である。
半導体層101は、半導体基板201の表面にリッジパターンを形成することで構成できる。また、第1電極102は、第3絶縁層202を介して半導体基板201の上に形成し、半導体基板201から絶縁分離すればよい。同様に、第2電極105,第3電極107は、第4絶縁層203を介して半導体基板201の上に形成し、半導体基板201から絶縁分離すればよい。第3絶縁層202は、半導体層101の一方の面側の半導体基板201の上に形成されている。第4絶縁層203は、半導体層101の他方の面側の半導体基板201の上に形成されている。
第3絶縁層202,第4絶縁層203は、第1絶縁層108,第2絶縁層109よりも厚く(例えば3倍以上の厚さに)形成すれば、上述した絶縁分離が十分に機能する。このように、半導体基板201の上に各構成を形成することで、一般的なシリコン半導体装置の作製技術を利用して実施の形態1における半導体メモリを作製することができる。
また、実施の形態1における半導体メモリは、図5A,図5B,図5Cに示すように構成してもよい。図5Bは、図5Aのaa’線の断面を示す断面図である。図5Cは、図5Aのcc’線の断面を示す断面図である。
図4A,図4B,図4Cを用いて説明した例では、半導体基板201の側を下側とすると、半導体層101の一方の側面に第1絶縁層108が形成され、他方の側面に第2絶縁層109が形成されている。これに対し、図5A,図5B,図5Cに示すように、まず、半導体層101の一方の側面から半導体層101の上面の一部にまで延在して第1絶縁層308を形成する。一方、半導体層101の他方の側面から半導体層101の上面の一部にまで延在して第2絶縁層309を形成する。
また、第1絶縁層308に合わせ、半導体層101の一方の側面から半導体層101の上面の一部にまで延在して第1電極302を形成する。一方、半導体層101の他方の側面から半導体層101の上面の一部にまで延在して第2電極305,第3電極307を形成する。
この構成においても、図4A,図4B,図4Cを用いて説明した半導体メモリと同様に動作させることができる。また、図5A,図5B,図5Cに示す構成によれば、各電極の形成精度を緩くすることができる。半導体基板201を用いる場合、半導体基板201の上面側からの加工により各構成を形成することになる。この場合、図4Aの紙面左右方向の第1電極102,第2電極105,第3電極107の寸法は小さいものとなり、図4Aの紙面左右方向に高い位置精度が必要となる。これに対し、前述したように、半導体層101の上面に延在してもよい構成とすることで、上述した位置精度を緩くすることが可能となる。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2に係る半導体メモリの構成について図6A〜図6Cを用いて説明する。図6Aは、平面図である。図6Bは、図6Aのaa’線の断面を示す断面図である。図6Cは、図6Aのcc’線の断面を示す断面図である。
この半導体メモリは、半導体層101と、半導体層101の一方の面に形成された第1電極102,第1領域103,第2領域104と、半導体層101の他方の面に形成された第2電極105,第3領域106,第3電極107と、第1絶縁層108と、第2絶縁層109とを備える。
上記構成は、前述した実施の形態1と同様である。実施の形態2では、第1電極102と第2電極105および第3電極107との間の半導体層101に、電界を印加する第4電極204を更に備える。
実施の形態2では、第4電極204は、第5絶縁層205を介して形成されている。例えば、よく知られたSOI(Silicon on Insulator)基板を用いて実施の形態2の半導体メモリが形成できる。例えば、SOI基板のシリコン基板を第4電極204とする。シリコン基板に不純物を導入して導電性を持たせることで、第4電極204とすることができる。SOI基板の埋め込み絶縁層を第5絶縁層205とする。SOI基板の表面シリコン層を加工して、半導体層101、第1領域103、第2領域104、第3領域106を形成する。また、第1絶縁層108、第2絶縁層109を形成し、第1電極102、第2電極105、第3電極107を形成する。上記構成では、第4電極204の上に、第5絶縁層205を介して実施の形態1の半導体メモリが形成されている状態である。
実施の形態2によれば、第4電極204によって半導体層101の電圧を制御することができる。第1電極102、第2電極105、第3電極107による半導体層101に流れる電流の制御性が向上する。例えば、第4電極204に正の電圧を印加することで、前述した読み出し時の第1電極102に印加する電圧を下げることができるので、高速動作が可能となる。
なお、第4電極204は、シリコンに限らず、他の半導体や金属などの導電性材料から構成してもよい。また、第5絶縁層205は、酸化シリコンに限らず、他の高誘電体から構成してもよい。第5絶縁層205は、第1絶縁層108,第2絶縁層109よりも厚く(例えば3倍以上の厚さに)形成すればよい。
[実施の形態3]
次に、本発明の実施の形態3に係る半導体メモリの構成について図7A〜図7Cを用いて説明する。図7Aは、平面図である。図7Bは、図7Aのaa’線の断面を示す断面図である。図7Cは、図7Aのcc’線の断面を示す断面図である。
この半導体メモリは、半導体層101と、半導体層101の一方の面に形成された第1電極402,第1領域103,第2領域104と、半導体層101の他方の面に形成された第2電極405,第3領域106,第3電極107と、第1絶縁層108と、第2絶縁層109とを備える。
上述した構成は、第1電極402および第2電極405以外は、前述した実施の形態1と同様である。実施の形態3では、第1電極402と第2電極405とが、互いに電気的に接続されている。例えば、半導体層101の上面に第6絶縁層110を形成し、第6絶縁層110の上で、第1電極402および第2電極405を延在させ、これらを接続すればよい。この状態を、図7Bに示している。
第6絶縁層110を第1絶縁層108より厚くすることで(例えば3倍以上)、第1電極402をゲート電極とする第1トランジスタのチャネルが、第1絶縁層108と面した半導体層101に形成されるようになる。
第1電極402と第2電極405とを電気的に説属する構成とすることで、素子作製および駆動方法の簡素化を図ることができる。実施の形態3における半導体メモリの動作について、図8の等価回路および図9の電流特性図を用いて説明する。
図8に示すように、実施の形態1の半導体メモリの等価回路は、前述した実施の形態1とほぼ同様である。実施の形態3では、等価回路において、第1電極402と第2電極405とが、配線132で接続された構成となる。
実施の形態3では、図9に例示するように、第1電極402を用いてn型の第1トランジスタ121をオフにすると、p型の第2トランジスタ122はオン状態になる。この状態では、第2電極405に面する半導体層101をキャリア(例えば電子)が流れる。このため、実施の形態3では、第1トランジスタ121をオフにすることで、記憶ノード131(第2キャパシタ124)に情報を書き込むことができる(書き込みステップ)。
次に、第1電極402を用いてn型の第1トランジスタ121をオンにすると、p型の第2トランジスタ122はオフ状態になる。この状態では、第2電極405に面する半導体層101におけるキャリアの流れが停止し、第2キャパシタ124にキャリアが蓄積される(蓄積ステップ)。これにより、記憶ノード131に情報を蓄積できる。第1電極402のゲート電圧を用いて第1トランジスタ121をオンにした際は、第2トランジスタ122がオフとなるので、記憶ノード131における情報の蓄積は継続される。また、この情報は、前述したように、第1トランジスタ121の電流で読み出すことができる(読み出しステップ)。また、前述したように、第1トランジスタ121により、第1トランジスタ121の電流を増幅して読み出すことができる。
以上に説明したように、本発明によれば、第2トランジスタに接続する第2キャパシタの信号(キャリアの蓄積状態)を、第1トランジスタで増幅できるので、データを蓄積する第2キャパシタを小さくすることができ、メモリセルをより小さくすることができる。また、本発明によれば、第2キャパシタが、半導体が縮退しない範囲の不純物濃度とされた半導体層に配置されるので、第2キャパシタにおけるキャリア(情報)のリークが抑制でき、データの保持時間がより長くできる。データの保持時間がより短くできるので、DRAMで必要とされていたリフレッシュ・プロセスの頻度を下げることが可能となり、低消費電力化が実現できる。また、本発明の半導体メモリは、容易に製造可能である。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形および組み合わせが実施可能であることは明白である。例えば、実施の形態2における第4電極を、実施の形態3に組み合わせるようにしてもよいことは、言うまでもない。また、ゲート電極となる各電極は、半導体層にショットキー接合する構成としてもよい。
101…半導体層、102…第1電極、103…第1領域、104…第2領域、105…第2電極、106…第3領域、107…第3電極、108…第1絶縁層、109…第2絶縁層、151…第1の側、152…第2の側。

Claims (5)

  1. 半導体が縮退しない範囲の不純物濃度とされた半導体層と、
    前記半導体層の一方の面に形成された第1電極と、
    前記半導体層の前記一方の面の前記第1電極の第1の側に形成された第1導電型の第1領域と、
    前記半導体層の前記一方の面の前記第1電極の前記第1の側と反対の第2の側に形成された第1導電型の第2領域と、
    前記半導体層の他方の面に形成された第2電極と、
    前記半導体層の他方の面の前記第2電極の前記第1の側に形成された第2導電型の第3領域と、
    前記半導体層の他方の面の前記第2電極の前記第2の側に形成された第3電極と
    を備え、
    前記第1電極と前記第2電極および前記第3電極とは、前記半導体層を挟んで対面して配置され、
    前記第1電極、前記第1領域、前記第2領域、および前記第1領域と前記第2領域とに挾まれた前記半導体層により前記第1電極をゲート電極とした第1トランジスタが構成され、
    前記第2電極、前記第3領域、前記半導体層により、前記第2電極をゲート電極とした第2トランジスタが構成され、
    前記第1電極と、前記第2電極と、前記第1電極および前記第2電極にはさまれた前記半導体層とにより第1キャパシタが構成され、
    前記第2電極と、前記第3電極と、前記第2電極および前記第3電極の間の前記半導体層とにより第2キャパシタが構成され
    前記半導体層は、半導体基板の表面に設けられたリッジパターンである
    ことを特徴とする半導体メモリ。
  2. 請求項1記載の半導体メモリにおいて、
    前記第1電極は、第1絶縁層を介して前記半導体層の前記一方の面に形成され、
    前記第2電極および前記第3電極は、第2絶縁層を介して前記半導体層の他方の面に形成されている
    ことを特徴とする半導体メモリ。
  3. 請求項1または2記載の半導体メモリにおいて、
    前記第1電極と前記第2電極および前記第3電極との間の前記半導体層に電界を印加する第4電極を更に備えることを特徴とする半導体メモリ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体メモリにおいて、
    前記第1電極と前記第2電極とは、互いに電気的に接続されていることを特徴とする半導体メモリ。
  5. 請求項4記載の半導体メモリの駆動方法であって、
    前記第1電極を用いて前記第1トランジスタをオフ状態とし、かつ前記第2トランジスタをオン状態とする書き込みステップと、
    前記書き込みステップの後で、前記第1電極を用いて前記第1トランジスタをオン状態とし、かつ前記第2トランジスタをオフ状態とする蓄積ステップと、
    前記書き込みステップの後で、前記第1電極の電圧を一定として前記第1トランジスタの電流をモニタする読み出しステップと
    を備えることを特徴とする半導体メモリの駆動方法。
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