JP6690720B2 - 故障診断システム及び管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、電動工具の故障を診断する故障診断システム、並びに、通信機能を備えた電動工具、電池パック、充電器等の機器を管理する管理システムに関する。
住宅建築の躯体・外装・内装の施工においては電動工具が広く利用されている。下記特許文献1は、電動工具の劣化や故障を診断する診断システムを開示する。この診断システムは、作業時以外に電動工具を保持しておく保持台により、電動工具の駆動時間の累積値を基に電動工具の劣化具合を判定したり、モータ電流値を基に電動工具の故障有無を判定したりするものである。一方で、作業者は電動工具を複数所有している場合があり、ネットワークを利用して複数の電動工具を管理することが提案されている。
特開2009−83043号公報 特開2000−334670号公報
特許文献1の診断システムは、故障有無を判定し、故障と判定すれば修理が必要である旨を表示するが、故障箇所に関する情報を表示することはない。一方、ブラシレスモータを駆動源として搭載した電動工具が増えており、こうした電動工具は、電子回路及び回路周辺の部品点数が多いため、故障した際、故障箇所が分かりにくく、故障原因の推測、特定が非常に困難であった。そのため、故障していない部品まで交換する等により、修理に要する時間やコストが過大になるという問題があった。
特許文献2では、複数の電動工具のそれぞれのネジ締め情報を、ネットワークを介してセンター装置から各電動工具に送信することで、複数の電動工具のネジ締めをセンター装置にて一元管理する電動工具制御システムが記載されている。しかしながら、各電動工具の締付情報は電動工具内の記憶部に記憶されるだけであるため、センター装置で各電動工具の情報を確認することができない。
本発明はこうした状況を認識してなされたものであり、その目的は、従来と比較して電動工具の故障箇所の特定を容易にすることの可能な故障診断システムを提供することにある。
本発明は、また、電動工具や電池パックを含む機器の情報を機器の記憶部以外に記憶させて管理することで、より多くの情報を管理して作業者間で共有することのできる管理システムを提供することを目的としている。さらに、機器毎の全ての情報を一括管理することにより、どこからアクセスしても常に最新の情報を共有できる管理システムを提供することを目的としている。
本発明の第1の態様は、故障診断システムである。この故障診断システムは、
自身の使用履歴情報を記憶する機能を有する電動工具と、
前記電動工具と接続可能な診断装置と、を備え、
前記診断装置は、接続した電動工具から前記電動工具の使用履歴情報を読み出し、前記使用履歴情報を基に、前記電動工具の故障箇所及び故障に至った若しくは異常を発生させた不具合原因を推定し、前記故障箇所及び前記不具合原因を示す情報を報知する故障診断システムであって、
前記使用履歴情報の内容から前記故障個所及び前記不具合原因を次の(1)〜(9)のいずれかに記載のように推定することを特徴とする。
(1)前記使用履歴情報にモータ過電流異常が含まれ、モータ運転時間が所定時間以上の場合、故障個所をインバータ基板と推定し、不具合原因を機械部品の寿命超過と推定する。
(2)前記使用履歴情報に前記モータ過電流異常が含まれ、モータ運転時間が前記所定時間未満の場合、故障箇所をフィルタ基板と推定し、不具合原因をヒューズの溶断と推定する。
(3)前記使用履歴情報に過電圧異常が含まれる場合、故障箇所を前記フィルタ基板と推定し、不具合原因を仕様外電源での使用と推定する。
(4)前記使用履歴情報に前記過電圧異常と前記モータ過電流異常の双方が含まれる場合、故障箇所を前記インバータ基板及び前記フィルタ基板と推定し、不具合原因を仕様外電源での使用と推定する。
(5)前記使用履歴情報に異常が含まれない場合において、トリガスイッチの操作回数が所定回数以上であれば、故障箇所を前記トリガスイッチと推定し、不具合原因を前記トリガスイッチの寿命超過と推定する。
(6)前記使用履歴情報に前記モータ過電流異常と前記インバータ回路の高温異常が含まれる場合、故障箇所を前記インバータ基板と推定し、不具合原因を仕様外操作と推定する。
(7)前記使用履歴情報にモータの回転位置を検出するホールICの異常が含まれる場合、故障箇所をホールIC基板と推定し、不具合原因を前記モータの異常と推定する。
(8)前記モータが動き、前記使用履歴情報に高温異常が含まれる場合、故障箇所は無いと推定し、不具合原因を仕様外操作と推定する。
(9)前記モータが動き、前記使用履歴情報に過電圧異常が含まれる場合、故障箇所は無いと推定し、不具合原因を仕様外電源での使用と推定する。
前記使用履歴情報は、モータ運転時間、モータ駆動用スイッチの操作回数、電源電圧、モータ電流、モータ温度、モータ駆動回路の温度、モータ駆動の可否、高温異常の有無、過電流異常の有無、及び過電圧異常の有無、の少なくともいずれかを含んでもよい。
前記電動工具は、ブラシレスモータと、前記ブラシレスモータへの通電用のインバータ回路と、前記インバータ回路を制御する制御部と、を有してもよい。
前記電動工具は、前記ブラシレスモータの回転位置を検出するセンサを含み、前記使用履歴情報は、前記センサの出力信号の履歴を含んでもよい。
前記診断装置は、前記使用履歴情報が、前記ブラシレスモータが駆動不可能となっていること、過電流異常があったこと、及びモータ運転時間が所定時間を超えたことを示す場合に、前記インバータ回路が故障していると推定してもよい。
前記電動工具が交流駆動であってフィルタ回路を有し、
前記診断装置は、前記使用履歴情報が、前記ブラシレスモータが駆動不可能となっていること、及び過電圧異常があったことを示す場合に、前記フィルタ回路が故障していると推定してもよい。
前記診断装置は、画面上に、接続した電動工具の診断開始を使用者が指示するためのボタンを表示してもよい。
前記診断装置は、画面上に、接続した電動工具の製品情報、故障有無、及び故障推定箇所を表示してもよい。
前記診断装置は、画面上に、接続した電動工具の不具合原因を表示してもよい。
前記診断装置は、画面上に、接続した電動工具の使用履歴情報を表示してもよい。
前記電動工具は、自身のハウジング外部に臨む、前記診断装置との有線接続用のコネクタを有してもよい。
前記診断装置は、無線で前記電動工具に接続可能であってもよい。
前記診断装置が汎用コンピュータであってもよい。
前記診断装置は、前記使用履歴情報と前記不具合原因との関係を示す診断表を有してもよい。
本発明の第2の態様は、管理システムである。この管理システムは、第1の情報を記憶する第1の記憶部を有する機器と、前記第1の記憶部に記憶された前記第1の情報を記憶すると共に、前記第1の情報とは異なる第2の情報を記憶する第2の記憶部を有する管理装置と、ネットワークを介して前記第2の記憶部に記憶されている前記第1の情報及び前記第2の情報の少なくとも一方を読み出し、表示画面に表示する制御部と、を有することを特徴とする。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法やシステムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明の第1の態様によれば、従来と比較して電動工具の故障箇所の特定を容易にすることの可能な故障診断システムを提供することができる。
本発明の第2の態様によれば、より多くの情報を管理して作業者間で共有することのできる管理システムを提供することができる。また、管理システムにどこの販売店等からでもアクセスできるため、常に最新の情報を共有できる管理システムを提供することができる。
本発明の実施の形態1における交流駆動の電動工具1の回路ブロック図。 実施の形態1に係る故障診断システムの回路ブロック図であり、電動工具1と診断装置100の相互接続状態における回路ブロック図。 実施の形態1に係る故障診断システムの外観図であり、電動工具1のメイン基板60と診断装置100との接続説明図。 メイン基板60の平面図。 メイン基板60のコネクタ64のゴムキャップ64aを被せた状態における側面図。 多数の診断装置100とサーバー200との接続説明図。 診断装置100における診断の流れを示すフローチャート。 図7の「解析・診断」(S7)の内容の具体例を示すフローチャート。 電動工具1のモータ31を回転させながら診断装置100により診断を行う場合の流れを示すフローチャート。 モータ31の回転検出用のホールICの異常判断の説明図。 電動工具1の使用履歴情報と診断結果(推定故障箇所)の関係の一例を示す診断表。 診断装置100が出力装置104に表示する故障診断アプリケーションの初期画面の表示説明図。 同アプリケーションにおける診断結果が正常だった場合の表示説明図。 同アプリケーションにおける診断結果が異常だった場合の表示説明図。 実施の形態1における直流駆動の電動工具2の回路ブロック図。 交流駆動の電動工具1の一例である作業機10aの側断面図。 本発明となる管理システムの実施の形態2を示す構成図の一例。 本発明となる管理システムの実施の形態2を示す概略図の一例。 本発明となる管理システムの実施の形態2を示す概略図の別の一例。 中間装置の制御フローチャート。 機器の制御フローチャート。 中間装置の表示画面の一例。 中間装置の表示画面の一例。 中間装置の表示画面の一例。 中間装置の表示画面の一例。 中間装置の制御フローチャート。 中間装置の表示画面の一例。 中間装置の表示画面の一例。 本発明となる管理システムの実施の形態3を示す概略図。
以下、図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態を詳述する。なお、各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理等には同一の符号を付し、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は発明を限定するものではなく例示であり、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における交流駆動の電動工具1の回路ブロック図である。電動工具1は、外部の交流電源66から電力供給を受けて動作するコード付き電動工具である。電動工具1において、フィルタ基板70は、交流電源66に接続される。フィルタ基板70に設けられたフィルタ回路は、ノイズ除去やサージ吸収の役割を持つ。フィルタ回路の出力電圧は、整流回路としてのダイオードブリッジ67によって整流され、コンデンサCにより平滑される。ダイオードブリッジ67への入力電圧は、入力電圧検出回路83によって検出され、制御部としてのマイコン72に送信される。ダイオードブリッジ67及びコンデンサCによって整流、平滑された電圧は、整流電圧検出回路84によって検出され、マイコン72に送信される。制御回路電圧供給回路85は、ダイオードブリッジ67及びコンデンサCによって整流、平滑された電圧を、マイコン72の動作用の電圧(例えばDC5V)に変換する。
三相ブリッジ接続されたFETやIGBT等のスイッチング素子Q1〜Q6からなるインバータ回路65は、ダイオードブリッジ67及びコンデンサCによって整流、平滑された電圧をスイッチングし、モータ31に駆動電流を供給する。スイッチング素子Q1〜Q6のスイッチング制御(例えばPWM制御)は、マイコン72に制御される制御信号出力回路73によって行われる。モータ31の駆動電流は、検出抵抗Rsによって電圧に変換され、当該電圧を受信したモータ電流検出回路76によって検出され、マイコン72に送信される。インバータ回路65(スイッチング素子Q1〜Q6)の温度は、インバータ回路65の近傍に配置されたサーミスタ等の温度検出素子68によって電圧に変換され、インバータ温度検出回路86によって検出され、マイコン72に送信される。
モータ31は、ここではブラシレスモータである。モータ31の回転位置(ロータ回転位置)は、ホールIC基板38に設けられたセンサとしての3つのホールIC37によって検出される。具体的には、ロータの回転によって変化する各ホールIC37の出力電圧がホールIC信号検出回路74によって検出され、マイコン72に送信され、マイコン72がロータの回転位置を検出する。モータ31の温度は、モータ31の近傍に配置されたサーミスタ等の温度検出素子69によって電圧に変換され、モータ温度検出回路78によって検出され、マイコン72に送信される。トリガスイッチ59aは、使用者がモータ31の駆動、停止を制御するためのスイッチである。トリガスイッチ59aのオンオフは、トリガスイッチ検出回路77によって検出され、マイコン72に送信される。外部通信回路75は、USB(Universal Serial Bus)等を利用した有線通信、又はWi-FiやBluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)等の無線通信により、後述の診断装置100(図2)と通信(接続)するための回路である。
マイコン72は、制御回路電圧供給回路85からの供給電圧で動作し、使用者によるトリガスイッチ59aの操作に応じて制御信号出力回路73を駆動しインバータ回路65を制御し、モータ31を駆動する。マイコン72は、過電流や過電圧、モータ31の高温やインバータ回路65の高温等の異常を検出すると、モータ31の駆動を停止する。マイコン72は、記憶部としてのメモリ72aを含み、メモリ72aに、電動工具1の使用履歴情報を記憶する。使用履歴情報は、モータ31の運転時間、トリガスイッチ59aの操作回数、電源電圧(ダイオードブリッジ67の入力側の電圧及び出力側の電圧)、モータ31の電流、モータ31の温度、インバータ回路65の温度、モータ31の駆動可否、高温異常の有無、過電流異常の有無、及び過電圧異常の有無を含む。
図2は、実施の形態1に係る故障診断システムの回路ブロック図であり、電動工具1と診断装置100の相互接続状態における回路ブロック図である。図2において、電動工具1のフィルタ基板70の図示は省略している。診断装置100は、パーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータであり、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)101、記憶部としてのメモリ102、キーボードやタッチパッド等の入力装置103、モニタ(ディスプレイ)等の出力装置104、外部機器通信部105、及び電源供給回路106を含む。メモリ102は、後述の故障診断プログラムを格納(記憶)する。また、メモリ102は、診断対象となる電動工具の種類、機種名、及びそれに応じた診断条件を記憶してもよい。入力装置103は、使用者が故障診断プログラムを実行するための操作部として機能する。出力装置104は、故障診断プログラムに係る画面表示を行う。外部機器通信部105は、USB等を利用した有線通信、又はWi-FiやBluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)等の無線通信により、電動工具1と通信する役割を持つ。電源供給回路106は、電動工具1のマイコン72に動作電圧を供給するための回路である。なお、診断装置100は、外部の交流電源66による駆動でもよいし、バッテリ駆動でもよい。
図3は、実施の形態1に係る故障診断システムの外観図であり、電動工具1のメイン基板60と診断装置100との接続説明図である。なお、図3では、接続を分かりやすくするために、電動工具1はメイン基板60以外の図示を省略しているが、メイン基板60は電動工具1から分離する必要はなく、メイン基板60が電動工具1に組み込まれまた状態で診断が可能である。図3の例は、有線接続の例であり、メイン基板60上に設けられたコネクタ64と診断装置100のコネクタ107とが、ケーブル108によって相互に接続される。ケーブル108は、例えばUSBケーブルであり、メイン基板60と診断装置100との間の通信を可能にすると共に、診断装置100からメイン基板60に電源を供給する。なお、コネクタ64は、電動工具1のハウジングの外部に臨むように引き出されてもよい。この場合、例えば二分割構造のハウジングの一方を取り外す等の作業をすることなく電動工具1を診断装置100に接続できる。
図4は、メイン基板60の平面図である。メイン基板60には、コネクタ64、インバータ回路65、ダイオードブリッジ67、マイコン72、及び図1においてメイン基板60の破線内に含まれる各回路部品が搭載される。なお、メイン基板60は、一枚の基板である必要はなく、複数の基板によってメイン基板60の機能が実現されてもよい。コネクタ64は、診断装置100との非接続時(非診断時)には、防塵等の観点から、図5に示すようにカバー部材としてのゴムキャップ64aによって覆われることが好ましい。
図6は、多数の診断装置100とサーバー200との接続説明図である。サーバー200は、インターネット等のネットワークを利用して多数の診断装置100と接続され、多数の診断装置100からの診断結果をデータベースとして蓄積することができる。これによれば、製品開発に有益な情報を一元管理でき、便利である。なお、サーバー200に蓄積した情報を診断装置100の出力装置104に表示する場合には、後述する診断アプリケーションを起動させ、入力画面(図12参照)にデータ読み出しボタンを設け、機種名、製造番号を入力した後でデータ読み出しボタンを操作すればよい。
図7は、診断装置100における診断の流れを示すフローチャートである。使用者が入力装置103の操作により診断プログラム(診断アプリケーション)の起動操作を行うと、CPU101は、メモリ102から診断プログラムをロードし、診断プログラムを起動する(S1)。CPU101は、入力装置103により診断開始操作が行われると(S2、YES)、電動工具1のマイコン72(コントローラ)に通信開始信号を送信する(S3)。CPU101は、電動工具1のマイコン72から通信開始信号に対する応答が無ければ(S4、NO)、出力装置104にエラー表示を行う(S5)。ここでのエラー表示は、電動工具1がマイコン72を有さないタイプである旨の表示、あるいは電動工具1のマイコン72が故障している可能性がある旨の表示であってもよい。CPU101は、電動工具1のマイコン72から通信開始信号に対する応答があれば(S4、YES)、マイコン72から電動工具1の使用履歴情報を読み出し(S6)、使用履歴情報を解析することにより電動工具1の故障有無を診断し(S7)、診断結果を出力装置104に表示して使用者に報知する(S8)。
図8は、図7の「解析・診断」(S7)の内容の具体例を示すフローチャートである。CPU101は、使用履歴情報が電動工具1のモータ31が動くことを示す場合は(S71、YES)、故障箇所なしと診断する(S72)。CPU101は、使用履歴情報が電動工具1のモータ31が動かないことを示す場合は(S7、NO)、過電流異常の有無について確認する(S73)。CPU101は、使用履歴情報に過電流異常が含まれる場合は(S73、YES)、モータ31の累積運転時間を確認する(S74)。CPU101は、使用履歴情報におけるモータ31の累積運転時間が所定時間(例えば10,000時間)以上であれば(S74、YES)、インバータ回路65(インバータ基板)の故障であると診断する(S75)。なお、本実施の形態ではインバータ基板はメイン基板60に含まれるため、メイン基板60の故障ということになる。CPU101は、使用履歴情報におけるモータ31の累積運転時間が所定時間以上でなければ(S74、NO)、フィルタ基板70の故障であると診断する(S76)。CPU101は、ステップS73において使用履歴情報に過電流異常が含まれていなければ(S73、NO)、その他の異常履歴を確認する(S77)。
図9は、電動工具1のモータ31を回転させながら診断装置100により診断を行う場合の流れを示すフローチャートである。このフローチャートは、電動工具1を交流電源66に接続し、実際にモータ31が動くか否かを確認しながら診断を行うものである。CPU101は、図7のステップS4においてマイコン72から通信開始信号に対する応答があった場合(S4、YES)、マイコン72を制御し、モータ31を回転させる(S11)。ここで、CPU101がマイコン72を制御することでモータ31を回転させることに替えて、出力装置104への表示等により使用者に電動工具1のトリガスイッチ59aの操作を促してもよい。CPU101は、モータ31が正常に回転する場合(S12、YES)、故障箇所なしと診断する(S13)。CPU101は、モータ31が正常に回転しない場合(S12、NO)、ホールIC37の出力切り替わりの順番が正常か否かを確認する(S14)。CPU101は、ホールIC37の出力切り替わりの順番が正常であれば(S14、YES)、図8のステップS73以降のように、ホールIC基板38以外の他の基板について故障有無を確認する(S15)。CPU101は、ホールIC37の出力切り替わりの順番が正常でなければ(S14、NO)、ホールIC基板38の故障であると診断する(S16)。
図10は、モータ31の回転検出用のホールICの異常判断の説明図である。図10では、3つのホールIC37にそれぞれ1〜3の番号を付して区別している。図10の例では、2番目のホールICの出力に順番異常が発生しているため、CPU101は、ホールIC基板38の故障であると診断することになる。
図11は、電動工具1の使用履歴情報と診断結果(推定故障箇所)の関係の一例を示す診断表である。図11の例では、CPU101は、モータ31が動かず、使用履歴情報に過電流異常が含まれ、モータ31の累積運転時間が10,000時間以上であれば、故障箇所をインバータ基板と推定し、不具合原因を機械部品の寿命超過と推定する。CPU101は、モータ31が動かず、使用履歴情報に過電流異常が含まれ、モータ31の累積運転時間が10,000時間未満であれば、故障箇所をフィルタ基板70と推定し、不具合原因をヒューズの溶断と推定する。CPU101は、モータ31が動かず、使用履歴情報に過電圧異常が含まれる場合、故障箇所をフィルタ基板70と推定し、不具合原因を仕様外電源での使用と推定する。CPU101は、モータ31が動かず、使用履歴情報に過電圧異常と過電流異常の双方が含まれる場合、故障箇所をインバータ基板及びフィルタ基板70と推定し、不具合原因を仕様外電源での使用と推定する。CPU101は、モータ31が動かず、使用履歴情報に異常が含まれない場合において、トリガスイッチ59aの操作回数が5,000回(所定回数の例示)以上であれば、故障箇所をトリガスイッチ59aと推定し、不具合原因をトリガスイッチ59aの寿命超過と推定する。CPU101は、モータ31が動かず、使用履歴情報に過電流異常とインバータ回路65の高温異常が含まれる場合、故障箇所をインバータ基板と推定し、不具合原因を仕様外操作と推定する。CPU101は、使用履歴情報にホールIC37の異常が含まれる場合、故障箇所をホールIC基板38と推定し、不具合原因をモータ部の異常と推定する。CPU101は、モータ31が動き、使用履歴情報に高温異常が含まれる場合、故障箇所は無いと推定し、不具合原因を仕様外操作と推定する。CPU101は、モータ31が動き、使用履歴情報に過電圧異常が含まれる場合、故障箇所は無いと推定し、不具合原因を仕様外電源での使用と推定する。また、図示は省略したが、ダイオードブリッジ67の入出力電圧の比較により、ダイオードブリッジ67及びコンデンサCの異常有無の診断も可能である。
図12は、診断装置100が出力装置104に表示する故障診断アプリケーションの初期画面の表示説明図である。図12は、CPU101がメモリ102から診断プログラムをロードし、診断プログラムを起動した直後の画面表示である。「診断開始ボタン」は、使用者が診断を開始させるための(図7のステップS3に移行させるための)画面上のボタンである。「終了ボタン」は、故障診断アプリケーションを終了させるための画面上のボタンである。その他、故障診断アプリケーションの画面表示には、診断対象の電動工具1の製品情報(機種名や製造番号等の、電動工具1を特定するための情報)を表示する部分、診断結果を交換推奨部品と共に表示する部分、使用履歴を不具合原因と共に表示する部分を含む。
図13は、故障診断アプリケーションにおける診断結果が正常だった場合の表示説明図である。診断結果が正常の場合、診断結果が正常であった旨の表示、並びに使用履歴としてモータ31の累積運転時間及びトリガスイッチ59aの累積操作回数の表示が行われる。図14は、同アプリケーションにおける診断結果が異常だった場合の表示説明図である。診断結果が異常の場合、診断結果が異常であった旨と交換推奨部品の表示、及び使用履歴と不具合原因の表示が行われる。
図15は、実施の形態1における直流駆動の電動工具2の回路ブロック図である。図15に示す電動工具2は、図1に示す電動工具1と比較して、交流電源66がバッテリ87に替わり、フィルタ基板70、ダイオードブリッジ67、及びコンデンサCが無くなり、入力電圧検出回路83及び整流電圧検出回路84が電池電圧検出回路88に替わった点で相違し、その他の点で一致する。電動工具2のようなバッテリ駆動(コードレスタイプ)の電動工具も、電動工具1のような交流駆動(コード付きタイプ)の電動工具と同様に、診断装置100による診断が可能である。
本実施の形態によれば、下記の効果を奏することができる。
(1) 従来のように電動工具の故障有無を判定するに留まらず、電動工具の使用履歴情報を基に当該電動工具の故障箇所を推定し、当該故障箇所を示す情報を報知するので、電動工具の故障箇所の特定を容易にすることができる。特に、ブラシレスモータを駆動源とする電動工具は、電子回路及び回路周辺の部品点数が多いため、故障した際に故障箇所が分かりにくく、故障していない部品まで交換する等により修理に要する時間やコストが過大になるという問題があったが、本実施の形態によればそうした問題を好適に抑制できる。
(2) 診断装置100は汎用コンピュータでよく、故障診断のための専用ハードウェアを用意する必要がないため、故障診断システムの導入が容易かつ低コストである。
(3) 電動工具の使用履歴情報及びそれに基づいた診断結果(故障推定箇所や不具合原因)を複数の診断装置100からサーバー200に送信し蓄積するため、蓄積した情報を基に電動工具の種類や機種に応じた故障発生の傾向を分析することで、今後の改良や製品開発に有益な情報を入手することができる。
図16は、交流駆動の電動工具1の一例である作業機10aの側断面図である。本実施の形態の故障診断システムにおいて電動工具の種類は特に限定されないが、ここでは図16により一例として作業機10aの具体構成を説明する。図16に示す作業機10aはハンマドリルとも言われ、工具Tが作業機10aに着脱される。作業機10aは、工具Tに回転力と打撃力を加えることが可能である。作業機10aは、コンクリートや石材等を対象物として、斫り作業、穴あけ作業、破砕作業を行うことができる。作業機10aは、工具Tに打撃力を加える打撃モードと、工具Tに打撃力及び回転力を加える回転打撃モードと、を切り替えて設定可能である。
作業機10aは、ハウジング14を備えており、ハウジング14は、フロントケース21と、フロントケース21に固定されたモータハウジング14cと、フロントケース21及びモータハウジング14cに固定された中間ケース80と、中間ケース80に取り付けられたハンドル28と、を有する。フロントケース21内にシリンダ11が収容されており、このシリンダ11の先端部には、円筒形状の工具保持具12がピン13により固定されている。工具保持具12はシリンダハウジング14aに軸受15を介して支持され、シリンダ11と工具保持具12は、シリンダハウジング14a内に回転自在に装着されている。工具保持具12に工具Tが取り付けられていると、シリンダ11の回転力は工具Tに伝達される。
工具保持具12内には、ハンマ部材16が軸方向に往復動自在に組み込まれており、ハンマ部材16の一部は、シリンダ11内に配置されている。シリンダ11内には、ハンマ部材16に打撃力を加える打撃子17が軸方向に往復動自在に配置されている。また、シリンダ11内にピストン18が軸方向に往復動自在に配置されている。打撃子17とピストン18との間に空気室19が設けられている。シリンダ11は、空気室19につながる呼吸孔及び排気孔を有する。
工具保持具12の先端にはゴム製の先端キャップ22が取り付けられている。先端キャップ22の外側には、着脱スリーブ23が軸方向に往復動自在に装着され、着脱スリーブ23には、シリンダハウジング14aから離れる方向、つまり前進方向のばね力がコイルばね24により付勢されている。工具保持具12には、工具Tに設けられた溝に係合する係合コロ、つまり係合部材25が径方向に移動自在に装着されている。着脱スリーブ23には締結リング26が設けられている。
締結リング26が係合部材25を径方向で内方に突出すると、工具Tは工具保持具12により保持される。一方、着脱スリーブ23をばね力に抗して後退移動させると、締結リング26と係合部材25との係合が解除される。この状態のもとで、工具Tを引っ張ると、係合部材25が径方向外方に退避移動して、工具Tを取り外すことができる。また、着脱スリーブ23を後退移動させた状態のもとで、工具Tを工具保持具12の先端部内に挿入し、工具保持具12をばね力により前進移動させると、工具Tは工具保持具12に装着されて係合部材25により保持される。
シリンダハウジング14aの後端部にはギヤハウジング14bが設けられ、このギヤハウジング14bにはモータハウジング14cが設けられている。モータハウジング14cはシリンダハウジング14aに対して直角方向を向いており、シリンダハウジング14a、ギヤハウジング14b、モータハウジング14cにより、作業機10aのハウジング14が形成されている。
モータハウジング14c内にモータ31が収容されている。モータ31は、ブラシレスモータであり、コイルが巻き付けられた円筒形状のステータ32と、ステータ32の内部に組み込まれるロータ33とを有している。ロータ33には出力軸34が取り付けられ、出力軸34はシリンダ11の往復動方向(前後方向)と直交する方向の軸線を中心として回転する。出力軸34は、軸受35,36により回転自在に支持されている。さらに、出力軸34と共に一体回転する冷却ファン79が設けられている。また、モータハウジング14c内には、モータ31の側方にメイン基板60が収容されている。メイン基板60の長手方向が出力軸34が延びる方向(上下方向)と略平行になるように収容されている。なお、上述したように、コネクタ64はハウジング14の外部に臨むように引き出されてもよく、この場合、メイン基板60の近傍(例えば吸気孔81が設けられているモータハウジング14cの部分)に設けることが好ましい。
モータ31の出力軸34の回転力を、ピストン18の往復動作力に変換するために、ギヤハウジング14bにはクランク軸41が回転自在に装着されている。クランク軸41は出力軸34と平行となって、工具保持具側に配置されており、クランク軸41に設けられた大径のピニオンギヤ42が、出力軸34の先端部に設けられたギヤ部34aに噛み合っている。クランク軸41の先端部にはクランクウエイトとしての機能を有する偏心部材43が取り付けられている。
偏心部材43にはクランク軸41の回転中心から偏心した位置にクランクピン44が取り付けられている。クランクピン44には、コネクティングロッド45の第1端部が回転自在に嵌合されている。コネクティングロッド45の第2端部は、ピストン18に取り付けられたピストンピン46に揺動自在に嵌合されている。クランク軸41の回転力は、偏心部材43、およびコネクティングロッド45を有する運動変換機構47により、ピストン18の往復動作力に変換される。
ギヤハウジング14b内に回転力伝達軸51が回転自在に設けられている。回転力伝達軸51は、出力軸34の回転力をシリンダ11に伝達する要素であり、回転力伝達軸51にピニオンギヤ53が設けられている。ピニオンギヤ53は、クランク軸41に設けられたピニオンギヤ52に噛み合う。
運動変換機構47は、出力軸34の回転力を回転力伝達軸51に伝達する。シリンダ11の外側に従動スリーブ54が軸方向に移動自在に嵌合されており、この従動スリーブ54にベベルギヤ56が設けられている。ベベルギヤ56は、回転力伝達軸51に設けられたベベルギヤ55と噛み合う。従動スリーブ54とシリンダ11との間に、図示しないキー部材が設けられている。従動スリーブ54に対して後退方向のばね力を付勢するために、シリンダハウジング14a内にはコイルばね57が装着されている。
さらに、中間ケース80に吸気孔81が設けられており、冷却ファン79が回転すると、ハウジング14外の空気は、吸気孔81を通りハウジング14内に吸入されてハウジング14内の発熱部の熱を奪う。フロントケース21に排気孔82が設けられており、ハウジング14内に吸入された空気は、排気孔82からハウジング14外へ排出される。
また、図示しない動作モード切替レバーがハウジング14に設けられている。作業者が動作モード切替レバーを操作して、打撃モードと回転打撃モードとを切り替えることができる。作業機10aは、打撃モードが選択されると、工具Tに打撃力を加え、かつ、回転力を加えない。作業機10aは、回転打撃モードが選択されると、工具Tに打撃力及び回転力を加える。
回転打撃モードが選択されると、従動側のベベルギヤ56が駆動側のベベルギヤ55にかみ合う位置に、従動スリーブ54が後退移動され、従動スリーブ54はキー部材によりシリンダ11に係合する。これにより、出力軸34の回転力をシリンダ11に伝達することが可能な状態となる。一方、打撃モードが選択されると、従動スリーブ54が前進移動されて、従動スリーブ54とシリンダ11との係合が解除される。したがって、シリンダ11に回転力が伝達されない。
モータ31は交流電源66から電流が供給されて駆動する。ハンドル28に給電ケーブル58が取り付けられている。給電ケーブル58の先端には図示しないコンセントが設けられており、コンセントが交流電源66に接続される。モータ31の回転と停止とを切り替えるトリガ59が設けられている。モータ31の停止は、モータ31が非作動状態であることを意味する。モータ31の回転は、モータ31が作動状態であることを意味する。モータ31の停止は、回転しているモータ31が停止すること、モータ31の停止が継続されること、の意味を含む。トリガ59は、ハンドル28に設けられており、トリガ59が操作されて、トリガスイッチ59aのオンとオフとが切り替えられる。
ハウジング14には、モータ31の回転数を作業者が設定する回転数設定ダイヤル(図示せず)が設けられている。作業者は、回転数設定ダイヤルを操作してモータ31の回転数を設定する。回転数設定ダイヤルの操作により設定される回転数は、モータ31が有負荷の場合に用いる目標回転数である。モータ31の有負荷とは、工具Tで対象物を処理している場合を意味する。ハウジング14には図示しない表示部が設けられている。表示部は、設定された目標回転数を表示するディスプレイ、ハウジング14内の温度及びモータ31の停止を表示するLEDランプを備えている。
次に、作業機10aの使用例を説明する。打撃モードが選択されている場合に、トリガ59が操作されると、モータ31の出力軸34が回転し、出力軸34の回転力は、運動変換機構47によりピストン18の往復動力に変換される。モータ31の出力軸34の回転中に、工具Tが対象物に押し付けられると、打撃子17が排気孔を塞ぐ。排気孔が塞がれた状態で、ピストン18が打撃子17に近づく向きで移動すると、空気室19の圧力が上昇する。空気室19の圧力が上昇すると、打撃子17がハンマ部材16を打撃し、その打撃力は工具Tに伝達される。
一方、モータ31の出力軸34の回転中に、工具Tが対象物から離されると、打撃子17は自重でピストン18から離れた待機位置で停止する。打撃子17が待機位置で停止すると、排気孔が開かれる。排気孔が開かれた状態で、ピストン18が打撃子17に近づく向きで移動しても、空気室19の圧力が上昇せず、工具Tは打撃されない。
なお、打撃モードが選択されている場合、従動スリーブ54が前進移動されており、従動スリーブ54とシリンダ11との係合が解除される。したがって、工具Tが対象物に押し付けられているか否かに関わりなく、出力軸34の回転力は、シリンダ11に伝達されない。
これに対して、回転打撃モードが選択されている場合に、モータ31の出力軸34が回転し、かつ、工具Tが対象物に押し付けられると、打撃モードが選択されている場合と同様に打撃子17がハンマ部材16を打撃し、その打撃力は工具Tに伝達される。
さらに、回転打撃モードが選択されている場合、従動スリーブ54が後退移動されており、従動スリーブ54とシリンダ11とが係合される。したがって、出力軸34の回転力はシリンダ11に伝達される。つまり、工具Tには、打撃力及び回転力が伝達される。なお、回転打撃モードが選択され、かつ、工具Tが対象物から離れていると、打撃モードが選択されている場合と同様に、工具Tは打撃されない。
また、冷却ファン79がモータ31の出力軸34と共に回転すると、ハウジング14の外の空気は、吸気孔81を通りハウジング14内に吸い込まれる。ハウジング14内に吸い込まれた空気は、モータ31の熱、インバータ回路65の熱を奪った後、排気孔82からハウジング14の外へ排出される。したがって、モータ31及びインバータ回路65が冷却される。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について図17以降を参照して説明する。図17に示すように、管理システム301は、固有ID(固有ID又は製品ID)等の製品を特定するための固有識別情報を有する電池パックや電動工具等の機器302、販売店や修理センター等に設置され、無線又は有線の通信部305により機器302に接続されて機器302の情報や管理装置(サーバー)304の情報を読み込み表示するパソコンやタブレット端末等の中間装置303、及び中間装置303とインターネットや電話回線等のネットワーク306によって接続されて機器302が有する情報等を記憶する管理装置304によって主に構成される。
機器302は電池パック302aや電動工具302b〜302dを含んでいる。各機器302は制御部、第1記憶部321を内部に有しており、第1記憶部321には機器302の固有情報を記憶している。固有情報は、機器302を特定するための固有IDや機器302の使用履歴情報を含んでいる。固有IDは例えば、電池パック302aは0001、電動工具302bは1234、電動工具302cは1235、電動工具302dは1236として、機種毎に異なる固有IDが割り振られており、内蔵の第1記憶部321に記憶されている。使用履歴情報は例えば、機器302が電動工具302b〜302dであればトリガのトータル操作回数(動作回数)やモータのトータル駆動時間(動作時間)、過電流状態の発生回数や高温の発生回数、エラー情報(エラー回数)等の情報であり、機器302が電池パック302aであれば電動工具への接続回数や充電回数、過充電や過放電の発生回数等の情報を含んでいる。或いは機器302が充電器であれば、トータルの充電回数、過充電の発生回数、高温電池パックの充電回数等の情報とすることもできる。電池パック302aや電動工具302b〜302dのそれぞれが使用される度にその使用情報(モータ駆動時間等)を第1記憶部321に上書きし、これまでのトータル使用情報を更新し第1記憶部321に記憶する。この固有情報が第1の情報に相当する。
中間装置303はパソコン303a、タブレット303bやスマートフォン等から構成される。中間装置303は販売店、営業センター、修理センター等のそれぞれに設置されている。中間装置303は無線又は有線により機器302と接続される。機器302には制御部及び通信部(無線又は有線)が設けられており、機器の通信部と中間装置303の通信部との通信可能に構成されている。中間装置303は情報管理用のアプリケーションを有しており、アプリケーションを起動して通信を開始することによって、機器302の第1記憶部321に記憶されている固有情報が中間装置303に送信される。具体的な送信方法は後述する。また、中間装置303は機器302に記憶してある固有情報を読み込み、必要な固有情報を画面に表示可能に構成されていると共に、管理装置304に読み込んだ固有情報を自動的に送信する。中間装置303は各店舗(販売店、修理センター、営業センター等)に設置されているため、特定の機器302(例えば電動工具302b)の固有情報を、全ての店舗で確認(表示)することができる。
管理装置304(サーバー)は制御部と第2記憶部341とを有しており、ネットワーク306を介して中間装置303と接続されている。管理装置304は、店舗毎には設置されておらず一か所のみ(例えばメーカの建屋内)に設置されている。メーカ内に設置することによってメーカ側でデータ(管理装置304の第2記憶部341の記憶情報)を一括管理できると共に、その情報を解析することが容易になる。第2記憶部341には、中間装置303を介して第1記憶部321から読み込んだ機器302の固有情報の他、機器302を中間装置303によって診断した診断日、診断結果、各機器302の過去の修理箇所等の診断情報、及び各機器302を所有する顧客の顧客情報が記憶されている。これらの情報が第2の情報に相当する。診断情報は機器302を診断した際(機器302を中間装置303に接続してアプリケーションを起動した際)に中間装置303から管理装置304に情報を送信し、管理装置304の第2記憶部341に記憶させている。また、顧客情報は、中間装置303のアプリケーションの画面に入力箇所を設けてメーカ側の作業者(例えばサービスマン)又はユーザによって入力しても良いし、或いは、予めスマートフォン等のアプリケーション又はメーカのホームページ上でユーザ側にユーザ登録をしてもらい機器302の情報を登録しても良い。機器302を中間装置303に接続して診断する際に、中間装置303に読み込んだ機器302の固有IDを、管理装置304に問い合わせることで、診断する機器302の所有者を割り出すことができる。管理装置304の第2記憶部341にも各機器302の固有ID(機器側固有ID)に応じた固有ID(管理側固有ID)が記憶されている。ここで、詳細は後述するが、管理側固有IDは、過去に機器302を診断した場合に中間装置303から登録することにより第2記憶部341に記憶される。なお、顧客情報は、機器302の生産情報(製造日、製造場所等)、機器302を購入した購入者名、購入日及び購入販売店、機器302の管理者名、修理店名、修理履歴等を含んでいる。この顧客情報は機器302側の第1記憶部321には記憶しないことにより、機器302側の第1記憶部321を有効に利用することができるため、機器302でのみ記憶できる固有情報(運転時間等)を多く記憶させることができる。
次に図18を用いて中間装置303が一か所だけに設置されている場合の機器302(第1記憶部321)と管理装置304(第2記憶部341)との接続について説明する。中間装置303は例えば販売店の一か所に設置されており、管理装置304も一か所のみメーカに設置されている。機器302(例えば電動工具302b)には第1記憶部321(第1制御部)が内蔵されている。また、管理装置304には第2記憶部341(第2制御部)が内蔵されている。機器302を中間装置303に接続して情報管理用のアプリケーションを起動すると、中間装置303の制御部331は通信部305を介して第1記憶部321から固有情報を読み込む。そして、制御部331はネットワーク306を介して管理装置304の第2記憶部341に読み込んだ情報を上書きして更新して記憶する。図18の場合であれば、機器302(第1記憶部321)、中間装置303(制御部331)、管理装置304(第2記憶部341)はそれぞれ一対一の関係にあるため、第1記憶部321の情報は制御部331、ネットワーク306を介して第2記憶部341に記憶する。そして、制御部331は第2記憶部341に記憶された情報を読み出し、画面上に表示することができる。また、第1記憶部321に記憶されている情報も画面上に表示することもできる。
次に図19を用いて中間装置303が三か所に設置されている場合の機器302(第1記憶部321)と管理装置304(第2記憶部341)との接続について説明する。中間装置303は例えば異なる3箇所の修理店のそれぞれに設置されている。一方、管理装置304は各修理店には設置されず一か所のみメーカに設置されている。各中間装置303(パソコン等)には、制御部332〜334がそれぞれ設けられている。
機器302を修理店1の中間装置303に接続して情報管理用のアプリケーションを起動すると、中間装置303の制御部332は機器302の第1記憶部321から通信部305を介して固有情報を読み込み、ネットワーク306を介して管理装置304の第2記憶部341にその情報を上書きして更新して記憶する。機器302の固有情報を管理装置304の第2記憶部341に記憶させる制御は図2の場合と同じである。そして、修理店1で機器302(例えば電動工具302b)の固有情報を確認したい場合には、情報管理用のアプリケーションにより管理装置304に記憶された情報を読み込み中間装置303の画面に表示することができる。
一方、修理店1とは別の修理店2や修理店3において、修理店1で診断した同じ機器302(電動工具302b)の情報を確認したい場合も存在する。この場合、電動工具302bを修理店1以外の修理店に持ち込むことなく電動工具302bの情報を確認することができる。修理店1以外の修理店に設置されている中間装置303にもそれぞれ、第2制御部333、第3制御部334と情報管理用のアプリケーションが内蔵されている。例えば、第2制御部333で当該アプリケーションを起動し動作を開始すれば、第2制御部333が管理装置304の第2記憶部341にアクセスして、確認したい電動工具302bの情報を読み込んで画面に表示することができる。すなわち、管理装置304は全ての店舗からアクセスできるように設置されているため、機器302が持ち込まれた修理店1以外の店舗からでも、持ち込まれた機器302の情報を確認することができ、情報を共有することができる。
次に、電動工具302bの第1記憶部321に記憶されている固有情報を管理装置304の第2記憶部341に記憶させる方法について図20乃至図25を用いて説明する。ここで、図19において、機器302としての電動工具302bの情報を修理店1(支店A)で管理装置304に記憶させる場合について説明する。図20は中間装置303の制御部332の制御フローチャート、図21は電動工具302bの制御部の制御フローチャートである。図22乃至図25は中間装置303の表示部となる表示画面335であり、表示される表示内容の例を示している。
初めに支店Aの作業者は、電動工具302bと中間装置303(制御部331)を接続した状態で、中間装置303に保存してある情報管理用のアプリケーションを起動させる(ステップS100)。中間装置303の表示画面335には、現在行われている記憶作業が、どこの支店で行われているかを確認する画面が表示される。支店名が登録されていない場合には(ステップS101のNo)、支店名の一覧が表示されるため、その中から支店名を選択し、図示しない決定ボタンを押して設定する(ステップS102)。一方、支店名が登録されている場合には(ステップS101のYes)、図22に示すように、現在作業している支店名(例えば支店A)が表示画面335に表示される。
支店名を設定した後、制御部332は表示画面335上の診断開始ボタン336が押されたか否かを判断する(ステップS103)。診断開始ボタン336が押されていない場合は(ステップS103のNo)、診断開始ボタン336が押されるまで待機する。診断開始ボタン336が押された場合には(ステップS103のYes)、電動工具302bの制御部に対して第1記憶部321に記憶されている固有情報の読み出しを要求する要求コマンド信号を送信する(ステップS104)。
ここで、電動工具302bの制御部による固有情報の読み出し制御を図21を用いて説明する。電動工具302bの制御部(例えばマイコン)は、中間装置303との接続によって中間装置303から電源が供給されることで起動し、図21の制御を開始する(ステップS200)。なお、電動工具302bが電池パックで駆動する構成では、電池パックを接続した状態で電動工具302bを中間装置303に接続することができる。この場合、電動工具302bの制御部は電池パック又は中間装置303から電源が供給されて起動することができ、中間装置303から電源を供給する場合には中間装置303又は制御部からの遮断信号によって電池パックの電源ラインを遮断すれば電池パックの消費電力を低減することができる。また、電池パックを外した状態で中間装置303に接続した場合や、商用電源に接続して駆動する電動工具の場合には、制御部は中間装置303から電源が供給される。
制御部は、図20のステップS104で中間装置303から要求コマンド信号を受信したか否かを判断する(ステップS201)。要求コマンド信号を受信すると(ステップS201のYes)、制御部は第1記憶部321に記憶されている電動工具302bの固有情報(例えば固有IDや使用履歴情報)を中間装置303に送信する(ステップS202)。その後、制御部は、電動工具302dが中間装置303から外された場合、或いは中間装置303からの電源供給をオフした場合等、制御部への電源供給が遮断されると、この制御を終了する。
再び制御部332に戻り、中間装置303の制御部332は、ステップS202によって電動工具302bの第1記憶部321から電動工具302bの固有情報を読み出し(ステップS105)、表示画面335に固有情報等の電動工具302bの情報を表示する(ステップS106)。なお、ステップS106では固有情報ではなく診断結果を表示するようにしている。これは使用したアプリケーションが診断用のためである。第1記憶部321に記憶されている全ての情報、或いは一部の情報を表示させることもでき、作業者の要求に応じた仕様のアプリケーションを使用すればよい。診断結果は、読み出した固有情報と、制御部332に記憶されている情報とを比較した結果である。例えば、モータのトータル運転時間が所定値を超えていたら修理(メンテナンス)を促すようにすれば良い。第1記憶部321が記憶している情報に基づいた診断の結果、電動工具302bが正常な場合には図23に示すように正常であることを表示する。一方、異常な場合には、図24に示すように修理が必要であること表示する。
その後、制御部332は、第1記憶部321から読み出した電動工具302bの固有情報を、ネットワーク306を経由して管理装置304の第2記憶部341に記憶させる(ステップS107)。管理装置304の第2記憶部341には、電動工具302bだけでなく、全ての支店で診断(管理)されている機器302の情報が記憶されている。なお、第1記憶部321から読み出した固有情報を第2記憶部341に記憶させた後、第1記憶部321に記憶していた情報を削除することもできる。この場合、第1記憶部321の記憶容量が小さい場合であっても有効に利用することができる。再度管理装置304と接続した際に、前回記憶した情報からの更新分を第2記憶部341に記憶させれば良い。また、削除しなくても上書きするようにしても良い。
第2記憶部341に記憶されている固有情報に最新の情報を上書きして保存する。なお、制御部332は管理装置304の第2記憶部341に記憶してある情報(各機器の固有ID情報)の中から、電動工具302bの固有ID(例えばID1234)を検索し、固有IDが一致する場合に情報を読み出すことで、診断している機器302の過去の情報を確実に検索することができる。そして、制御部332は、表示画面335上の終了ボタン337が押されたか否かを判断し(ステップS108)、押された場合には(ステップS108のYes)には情報管理処理を終了し、アプリケーションを終了する(ステップS109)。なお、中間装置303のアプリケーションを終了すると図21の機器302側の制御も終了する。
一方、終了ボタン337が押されていない場合には(ステップS108のNo)、表示画面335上の修理履歴ボタン338が押されたか否かを判断する(ステップS110)。修理履歴ボタン338が押されていない場合には(ステップS110のNo)、ステップS108に戻り、終了ボタン337又は修理履歴ボタン338が押されるまで待機する。修理履歴ボタン338が押された場合には(ステップS110のYes)、ネットワーク306を経由して管理装置304(サーバー)の第2記憶部341から電動工具302bの修理履歴に関する情報を読み出し(ステップS111)、図25に示すように表示画面335に修理履歴を表示する(ステップS112)。図25は修理履歴の一例であり、診断日、診断結果、修理履歴、修理店名を表示している。診断日はこのアプリケーションを利用して電動工具302bの固有情報を管理装置304に記憶させた日(診断した日)である。診断結果は電動工具302bの第1記憶部321に記憶した情報に基づいて判断した結果である。修理履歴は修理が必要な場合に修理を行ったか否かを示している。修理店名はこのアプリケーションを利用して電動工具302bを診断した修理店である。なお、表示画面335に表示させる診断履歴はこれに限定されず、作業者によって変更可能としても良い。
修理履歴を表示した後、再度終了ボタン337が押されたか否かを判断し(ステップS113)、終了ボタン337が押された場合には診断を終了(アプリケーションを終了)する(ステップS114)。終了ボタン337が押されていない場合には、ステップS103に戻り待機する。本実施の形態では情報管理用のアプリケーションとして診断用アプリケーションを用いた。そのため、ステップS106で診断結果を表示し、ステップS112で修理履歴を表示するようにした。しかしながら、診断用アプリケーションではなく運転来歴アプリケーションを使えば、接続した機器302の運転情報を表示することもできる。すなわち、使用するアプリケーションに応じて種々の情報を表示することができる。一方で、管理装置304には使用するアプリケーションにかかわらず全ての情報が記憶されている。
ところで、本実施の形態では、管理装置304は各支店に設置されておらず、各支店からアクセス可能に1つのみ設置されている。そして、各支店には中間装置303が設置されている。そのため、中間装置303に情報管理用のアプリケーションを入れておけば、ネットワーク306を経由して各支店から管理装置304にアクセスするだけで、過去に診断した機器302の情報を各支店で個別に確認することができる。修理店1(支店A)以外の例えば修理店2(支店B)から、修理店1で診断した電動工具302bに関する情報を、図22乃至図25に示すように修理店2の中間装置303の表示画面335に表示して確認することができる。
ここで、修理店1(支店A)で電動工具302bを診断した後に、修理店2(支店B)で電動工具302bの情報を確認する方法を、図26乃至図28を用いて説明する。図26の制御は中間装置303に内蔵された制御部(本実施の形態では図19の修理店2の第2制御部333)が実行する。初めに作業者は修理店2の中間装置303(パソコンやタブレット端末)のアプリケーションを起動させる(ステップS300)。中間装置303の表示画面350には図27に示す画面が表示される。そして、第2制御部333は表示画面350に表示された検索開始ボタン352が押されたか否かを判断し(ステップS301)、押されるまで待機する。
検索開始ボタン352が押されたと判断すると(ステップS301のYes)、第2制御部333は固有ID入力部351に、検索したい機器302の固有IDが入力されたか否かを判断する(ステップS302)。固有IDの入力は、中間装置2に設けられているテンキー等により行うことができる。固有IDが入力されていない場合(ステップS302のNo)には表示画面350の表示部354にエラーメッセージ、例えば「製品IDを入力してください。」と表示し(ステップS303)、ステップS301に戻る。
一方、固有ID入力部351に固有ID、例えば電動工具302bの固有IDを示す「1234」が入力されると(ステップS302のYes)、第2制御部333は管理装置304の第2記憶部341にアクセスし(ステップS304)、第2記憶部341に、入力された固有IDに対応した電動工具302bの情報が記憶されているかを検索する(ステップS305)。具体的には、第2記憶部341には、過去に診断した機器302の固有IDと、その固有IDと関連する情報が記憶されており、入力された固有IDと一致する固有IDが記憶されているか否かを検索する。
入力された固有IDと一致する固有IDが検索できなかった場合(ステップS305のNo)には表示画面350の表示部354にエラーメッセージ、例えば「製品情報はありません。」と表示し(ステップS306)、ステップS301に戻る。一方、入力された固有IDと一致する固有IDがあった場合(ステップS305のYes)、第2制御部333は管理装置304の第2記憶部341から、固有IDに関連する製品情報を読み出して表示部354に表示する。製品情報としては、例えば図28に示すように、過去の診断履歴や修理履歴(例えば図25に示す情報)、使用回数(電動工具302bのトリガの操作回数、モータのトータル駆動時間等)、ユーザ情報(所有者名、購入日、購入店名等)を表示することができる。なお、表示内容は使用するアプリケーションに応じて変更することができる。そして、表示画面350の終了ボタン353が押されたか否かを判断し(ステップS308)、押された場合にはアプリケーションを終了し、押されていない場合にはステップS301に戻り、次に操作されるまで待機する。この処理は、中間装置303に同じアプリケーションを入れておけば修理店3(支店C)でも行うことができる。
本実施の形態によれば、作業者又はユーザは診断(情報確認)したい機器302を過去に診断した修理店1に持ち込む必要がなく、修理店1以外のどの修理店でも機器302の情報を確認することができるため、管理装置304が各店舗に設置されている場合と比較して、情報管理の煩わしさを解消することができる。更に、管理装置304の第2記憶部341はリアルタイムで各機器302の情報を得ることができるため、どの店舗からでもリアルタイムの情報を得ることができる。
更に、機器302の固有情報、例えばモータのトータル駆動時間等、機器302に記憶させておく必要がある動作情報のみを機器302の第1記憶部321に記憶させ、機器302に記憶させなくても機器302の動作管理に問題ない情報(例えば機器302の購入日等)は第1記憶部321に記憶させるのではなく、管理装置304の第2記憶部341に記憶させておくことにより、第1記憶部321の記憶容量を有効活用することができる。そのため、第1記憶部321の情報を頻繁に管理装置304の第2記憶部341に記憶、上書きして、第1記憶部321の情報を削除して記憶容量を確保する必要がない。従って、第1記憶部321に全ての情報を記憶する場合と比較して、第1記憶部321の記憶容量を有効活用できると共に、第1記憶部321を必要最小限の情報のみ(運転情報等の使用履歴)を記憶させることで小型化でき、コストを抑えて機器本体を小型化することができる。なお、機器本体を低コスト及び小型化をする必要がない場合には第1記憶部321を大容量として全ての情報を記憶するようにしても良い。
(実施の形態3)
次に、実施の形態3について図29を用いて説明する。図29は、中間装置303(パソコンやタブレット端末等)を経由せずに機器302を直接管理装置304に接続した構成を示している。この場合、実施の形態2で説明した中間装置303のアプリケーションが機器302に入れられている。更に機器302には管理装置304と接続するための接続手段が設けられている。機器302にはアプリケーションの操作ボタンや診断結果を表示するための表示部が設けられている。診断方法は実施の形態2と同様、図20及び図21の制御フローに沿って実行される。なお、この構成であれば、機器302をネットワーク306に接続すれば、機器302の表示部で情報を確認することができるため、中間装置303を設ける必要はない。
或いは、機器302の第1記憶部321の記憶容量を増やさないように、必要最小限の情報のみを管理装置304で管理しても良い。機器302には図示しないが、回転数や駆動モードを変更するための操作パネルが設けられており、管理装置304と接続した状態で操作パネルを操作することで、管理情報を作業者に報知するようにしても良い。機器302には固有IDが設けられているため、管理装置304は接続した機器302を識別することができる。そして、操作パネルの操作箇所や操作回数に応じた情報、例えば操作パネルの第1ボタンを1回押すとモータのトータル駆動時間を選択し、その情報を第1記憶部321から第2記憶部341に読み出し、管理装置304の制御部でトータル駆動時間が、識別した機器302の限界駆動時間(閾値)に到達しているか否かを判断し、到達している場合には、管理装置304から機器302に信号を出力し、機器302に設けられたライトや電池残量表示部等の表示部を点滅させることでメンテナンスを促すようにしても良い。また、中間装置303が設けられている場合には、中間装置303の表示画面に図24のように表示しても良い。この場合、中間装置303は表示部として機能するだけである。
また、アプリケーションは中間装置303に入れておき、機器302を直接管理装置304と接続し、機器302の第1記憶部321に記憶した情報と、管理装置304の第2記憶部341に記憶した情報とをそれぞれ、ネットワーク306を経由して中間装置303に読み出して、実施の形態2と同様に診断する構成としても良い。
また、アプリケーションは診断用に限らず、作業者又はユーザの要求に応じたアプリケーションを準備しておけば、幅広い利用者に適応することができる。
以上、実施の形態を例に本発明を説明したが、実施の形態の各構成要素や各処理プロセスには請求項に記載の範囲で種々の変形が可能であることは当業者に理解されるところである。以下、変形例について触れる。
電動工具は、ブラシ付きモータを駆動源とし、トライアック等のスイッチング素子の導通角制御による速度調節機能を備えるものであってもよい。診断装置100による診断結果は、画面表示に替えて又はそれに加えて、音声により報知してもよい。
1,2 電動工具、10a 作業機(ハンマドリル)、11 シリンダ、12 工具保持具、13 ピン、14 ハウジング、14a シリンダハウジング、14b ギヤハウジング、14c モータハウジング、15 軸受、16 ハンマ部材、17 打撃子、18 ピストン、19 空気室、21 フロントケース、22 先端キャップ、23 着脱スリーブ、24 コイルばね、25 係合部材、26 締結リング、28 ハンドル、31 モータ(ブラシレスモータ)、32 ステータ、33 ロータ、34 出力軸、34a ギヤ部、35,36 軸受、37 ホールIC(磁気センサ)、38 ホールIC基板、41 クランク軸、42 ピニオンギヤ、43 偏心部材、44 クランクピン、45 コネクティングロッド、46 ピストンピン、47 運動変換機構、51 回転力伝達軸、52,53 ピニオンギヤ、54 従動スリーブ、55,56 ベベルギヤ、57 コイルばね、58 給電ケーブル、59 トリガ、59a トリガスイッチ、64 コネクタ、64a ゴムキャップ(カバー部材)、65 インバータ回路、66 交流電源、67 ダイオードブリッジ(整流回路)、68 インバータ温度検出素子、69 モータ温度検出素子、72 マイコン(制御部)、73 制御信号出力回路、74 ホールIC信号検出回路、75 外部通信回路(通信手段)、76 モータ電流検出回路、77 トリガスイッチ検出回路、78 モータ温度検出回路、79 冷却ファン、80 中間ケース、81 吸気孔、82 排気孔、83 入力電圧検出回路、84 整流電圧検出回路、85 制御回路電圧供給回路、86 インバータ温度検出回路、87 バッテリ、100 診断装置、101 CPU(制御部)、102 メモリ(記憶部)、103 入力装置、104 出力装置、105 外部機器通信部(通信手段)、106 電源供給回路、107 コネクタ、108 ケーブル、T 工具、301 管理システム、302 機器、321 第1記憶部、303 中間装置、331〜334 制御部、335 表示画面、336 診断開始ボタン、337 終了ボタン、338 修理履歴ボタン、304 管理装置(サーバー)、341 第2記憶部、350 表示画面、351 固有ID入力部、352 検索開始ボタン、353 終了ボタン、354 表示部

Claims (8)

  1. 自身の使用履歴情報を記憶する機能を有する電動工具と、
    前記電動工具と接続可能な診断装置と、を備え、
    前記診断装置は、接続した電動工具から前記電動工具の使用履歴情報を読み出し、前記使用履歴情報を基に、前記電動工具の故障箇所及び故障に至った若しくは異常を発生させた不具合原因を推定し、前記故障箇所及び前記不具合原因を示す情報を報知する故障診断システムであって、
    前記使用履歴情報の内容から前記故障個所及び前記不具合原因を次の(1)〜(9)のいずれかに記載のように推定することを特徴とする、故障診断システム。
    (1)前記使用履歴情報にモータ過電流異常が含まれ、モータ運転時間が所定時間以上の場合、故障個所をインバータ基板と推定し、不具合原因を機械部品の寿命超過と推定する。
    (2)前記使用履歴情報に前記モータ過電流異常が含まれ、モータ運転時間が前記所定時間未満の場合、故障箇所をフィルタ基板と推定し、不具合原因をヒューズの溶断と推定する。
    (3)前記使用履歴情報に過電圧異常が含まれる場合、故障箇所を前記フィルタ基板と推定し、不具合原因を仕様外電源での使用と推定する。
    (4)前記使用履歴情報に前記過電圧異常と前記モータ過電流異常の双方が含まれる場合、故障箇所を前記インバータ基板及び前記フィルタ基板と推定し、不具合原因を仕様外電源での使用と推定する。
    (5)前記使用履歴情報に異常が含まれない場合において、トリガスイッチの操作回数が所定回数以上であれば、故障箇所を前記トリガスイッチと推定し、不具合原因を前記トリガスイッチの寿命超過と推定する。
    (6)前記使用履歴情報に前記モータ過電流異常と前記インバータ回路の高温異常が含まれる場合、故障箇所を前記インバータ基板と推定し、不具合原因を仕様外操作と推定する。
    (7)前記使用履歴情報にモータの回転位置を検出するホールICの異常が含まれる場合、故障箇所をホールIC基板と推定し、不具合原因を前記モータの異常と推定する。
    (8)前記モータが動き、前記使用履歴情報に高温異常が含まれる場合、故障箇所は無いと推定し、不具合原因を仕様外操作と推定する。
    (9)前記モータが動き、前記使用履歴情報に過電圧異常が含まれる場合、故障箇所は無いと推定し、不具合原因を仕様外電源での使用と推定する。
  2. 前記使用履歴情報は、モータ運転時間、モータ駆動用スイッチの操作回数、電源電圧、モータ電流、モータ温度、モータ駆動回路の温度、モータ駆動の可否、高温異常の有無、過電流異常の有無、及び過電圧異常の有無、モータの回転位置を検出するセンサの出力信号、の少なくともいずれかを含むことを特徴とする、請求項1に記載の故障診断システム。
  3. 前記電動工具は、ブラシレスモータと、前記ブラシレスモータへの通電用のインバータ回路と、前記インバータ回路を制御する制御部と、を有することを特徴とする、請求項1又は2に記載の故障診断システム。
  4. 前記診断装置は、前記使用履歴情報が、次の(1)と(2)の一方又は両方を示す場合に、前記電動工具の次の(1)と(2)の一方又は両方の構成部品が故障していると推定することを特徴とする、請求項3に記載の故障診断システム。
    (1)前記ブラシレスモータが駆動不可能となっていること、過電流異常があったこと、及びモータ運転時間が所定時間を超えたことを示す場合に、前記インバータ回路が故障していると推定する。
    (2)前記電動工具が交流駆動であってフィルタ回路を有する場合であって、前記ブラシレスモータが駆動不可能となっていること、及び過電圧異常があったことを示す場合に、前記フィルタ回路が故障していると推定する。
  5. 前記診断装置は、画面上に、次の(1)〜(4)の少なくとも1つを表示することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の故障診断システム。
    (1)接続した電動工具の診断開始を使用者が指示するためのボタン。
    (2)接続した電動工具の製品情報、故障有無、及び故障推定箇所。
    (3)接続した電動工具の不具合原因。
    (4)接続した電動工具の使用履歴情報。
  6. 前記診断装置は、前記電動工具のハウジング外部に臨む有線接続用のコネクタを介して有線で前記電動工具に接続可能である、或いは、無線で前記電動工具に接続可能であることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の故障診断システム。
  7. 前記診断装置が汎用コンピュータであることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の故障診断システム。
  8. 前記診断装置は、前記使用履歴情報と前記不具合原因との関係を示す診断表を有することを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の故障診断システム。
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