JP6685086B2 - 検査対象物の状態評価装置 - Google Patents

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本発明は、検査対象物の状態を評価する検査対象物の状態評価装置に関する。
建物の外装材(外壁材)の剥離、剥落を未然に防止するため、建物の状態を診断する方法が種々提案されている。
例えば、特許文献1には、対象となるタイルを打撃手段で打撃したときに得られる反射音から得られるクレストファクタ(波高率:波形のピーク値と実効値の比:ピーク値/実効値)と所定値との比較結果に基づいて外装材の接着状態の良否を診断し、あるいは、反射音から数式に基づいて得られる期待周波数と健全タイルにおける期待周波数との比較結果に基づいて外装材の接着状態の良否を診断する方法が開示されている。
また、特許文献2には、検査対象物の表面を打撃して得られる応答音の第1の波形に含まれる基本周波数を判定基準として剥離または空洞のある箇所と無い箇所とを識別する方法が開示されている。
特許第2906973号公報 特許第3922459号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、外装材を打撃して得られる反射音(あるいは応答音)からクレストファクタ、期待周波数といった特殊な値を算出する必要があり、処理が複雑なものとなり、外装材の接着状態の良否を診断するに要する時間が掛かり、また、診断を行なう機器の構成が複雑で高価なものとなっている。
また、特許文献2に記載の技術は、波長のみを評価対象としているため、検査対象物によっては波長(基本周波数)の差が出にくく、検査対象物の評価を的確に行なう上で不利がある。
そのため、検査対象物の状態の評価に要する時間の短縮化、診断に要する機器の簡素化を図る上で、また、建物外面部の状態を的確に行なう上で改善の余地がある。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、検査対象物の状態の評価を短時間で的確に行いつつ構成の簡素化を図る上で有利な検査対象物の状態評価装置を提供することにある。
上述の目的を達成するため、発明は、検査対象物の状態を評価する検査対象物の状態評価装置であって、筐体と、前記筐体の内部に配置されたソレノイド及び打撃ハンマーを有し、前記ソレノイドの動作により前記検査対象物の表面を前記打撃ハンマーで打撃する打撃部と、前記打撃ハンマーの打撃によって発生する打音を前記筐体の外面の下部に設けられたマイクによって検出して打音検出波形を生成する波形生成部と、前記打音検出波形のうちN番目(Nは1以上の自然数)に発生する1周期分の波形を第1の波形としたとき、前記第1の波形の振幅または波長に基づいて前記検査対象物の状態を評価する評価部と備え、前記打撃ハンマーの打撃によって発生する前記検査対象物の振動を検出して検査対象物側振動検出波形を生成する検査対象物側振動検出部をさらに備え、前記検査対象物側振動検出波形のうち前記第1の波形に対応して発生する1周期分の波形を第3の波形としたとき、前記評価部は、前記第1の波形と、前記第3の波形とに基づいて前記検査対象物の状態を評価することを特徴とす
また、本発明は、前記評価部は、前記第1の波形の振幅と予め定められた第1の閾値との比較結果に基づいて前記検査対象物の内側の剥離の有無を判定することを特徴とする。
また、本発明は、前記評価部は、前記第1の波形の波長に基づいて前記検査対象物の厚さ方向において前記検査対象物の表面の内側に位置する空洞の前記厚さ方向の位置を検出することを特徴とする。
また、本発明は、前記打音検出波形をサンプリングして波形データとしてサンプリングするサンプリング部と、前記打撃ハンマーの打撃によって発生する前記打撃ハンマーの振動を検出して打撃ハンマー側振動検出波形を生成する打撃ハンマー側振動検出部とをさらに備え、前記打撃ハンマー側振動検出波形のうち前記第1の波形に対応して発生する1周期分の波形を第2の波形とし、前記第2の波形の最大値または最小値のうち時間的に早い方の値に対応する時刻を基準時刻としたとき、前記評価部は、前記サンプリング部によりサンプリングされた前記波形データのうち前記基準時刻よりも前の時点からサンプリングされた前記波形データによって形成される前記第1の波形に基づいて前記検査対象物の状態を評価することを特徴とする。
また、本発明は、前記打音検出波形をサンプリングして波形データとしてサンプリングするサンプリング部と、前記打撃ハンマーの打撃によって発生する前記打撃ハンマーの振動を検出して打撃ハンマー側振動検出波形を生成する打撃ハンマー側振動検出部とをさらに備え、前記評価部は、前記打撃ハンマー側振動検出波形の振幅が予め定められた第2の閾値未満であるときに前記サンプリング部でサンプリングされた波形データを無効として前記検査対象物の状態の評価を中止することを特徴とする。
また、本発明は、前記打音検出波形をサンプリングして波形データとしてサンプリングするサンプリング部と、前記打撃ハンマーの打撃によって発生する前記打撃ハンマーの振動を検出して打撃ハンマー側振動検出波形を生成する打撃ハンマー側振動検出部とをさらに備え、前記打撃ハンマー側振動検出波形のうち前記第1の波形に対応して発生する1周期分の波形を第2の波形としたとき、前記評価部は、前記第1の波形の振幅と前記第2の波形の振幅との比率を算出し、前記比率と予め定められた比率閾値との比較結果に基づいて前記検査対象物の状態を評価することを特徴とする。
また、本発明は、前記打撃ハンマーの打撃によって発生する前記打撃ハンマーの振動を検出して打撃ハンマー側振動検出波形を生成する打撃ハンマー側振動検出部をさらに備え、前記第1の波形の最大値および最小値のうち時間的に早い方の値を第1のピーク値とし、前記打撃ハンマー側振動検出波形のうち前記第1の波形に対応して発生する1周期分の波形を第2の波形とし、前記第2の波形の最大値および最小値のうち時間的に早い方の値を第2のピーク値としたとき、前記評価部は、前記第1のピーク値と前記第2のピーク値との時間差に基づいて前記検査対象物の状態を評価することを特徴とする。
また、本発明は、前記評価部による前記検査対象物の状態の評価結果に基づいて前記評価結果に対応する前記検査対象物の表面の箇所にマーキングを行なうマーキング部を備えることを特徴とする。
発明によれば、検査対象物の表面を打撃ハンマーで打撃した際に発生する打音を検出して打音検出波形を生成し、打音検出波形のうちN番目(Nは1以上の自然数)に発生する1周期分の波形である第1の波形の振幅または波長に基づいて検査対象物の状態を評価するようにした。
したがって、検査対象物の表面を打撃して得られる反射音(あるいは応答音)からクレストファクタ、期待周波数、基本周波数といった特殊な値を算出する必要がないため、外装材の状態の評価を短時間で的確に行いつつ状態評価装置の構成の簡素化を図る上で有利となる。
また、本発明によれば、検査対象物の内側の剥離の有無を簡単かつ確実に判定する上で有利となる。
また、本発明によれば、検査対象物の空洞の位置を簡単かつ確実に検出する上で有利となる。
また、本発明によれば、第1の波形を正確に得ることができ、検査対象物の状態の評価を正確に行なう上で有利となる。
また、本発明によれば、検査対象物の状態の評価を正確に行なう上で有利となる。
また、本発明によれば、検査対象物の状態の評価を行う際、打撃の強弱による評価結果のばらつきを抑制でき、検査対象物の状態を的確に評価する上で有利となる。
また、本発明によれば、検査対象物の状態の評価を短時間で的確に行いつつ状態評価装置の構成の簡素化を図る上で有利となる。
また、本発明によれば、検査対象物の状態の評価を正確に行なう上でより有利となる。
また、本発明によれば、検査対象物の状態の評価結果を目視で確認することができ、作業効率の向上を図る上で有利となる。
第1の実施の形態に係る検査対象物の状態評価装置の構成を示すブロック図である。 検査対象物の状態評価装置の検出ユニットの側面図である。 図2のAA線矢視図である。 図2のB矢視図である。 外装材の状態と外装材の打音の音圧との関係を示す線図である。 外装材の背面の空洞の位置と外装材の打音の音圧との関係を示す線図である。 外装材の厚さ、貼り付け方法、剥離位置を説明する図である。 第1の波形の最大値と最小値との間の時間(ピーク間波長)(μs)と剥離深さ(mm)との関係を示す図である。 第1の実施の形態に係る検査対象物の状態評価装置の動作フローチャートである。 第2の実施の形態に係る検査対象物の状態評価装置における打音検出波形および打撃ハンマー側検出波形の検出結果を示す線図であり、(A)は外装材の健全部における波形の検出結果を示す線図、(B)は外装材の剥離部における検出波形の検出結果を示す線図である。 第4の実施の形態に係る検査対象物の状態評価装置の構成を示すブロック図である。 第5の実施の形態に係る検査対象物の状態評価装置の構成を示すブロック図である。 第5の実施の形態に係る検査対象物の状態評価装置のうち検出ユニットの側面図である。 図13のA矢視図である。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態に係る検査対象物の状態評価装置(以下、状態評価装置という)について図面を参照して説明する。
まず、図1を参照して、本実施の形態の状態評価装置10の構成について説明する。
本実施の形態では、状態評価装置10が、検査対象物である建物外面部の状態、すなわち、タイルなどの外装材の浮きや剥がれなどの接着状態を評価する場合について説明する。
なお、本明細書において、検査対象物とは建物や構造物であり、検査対象物が建物であった場合、検査対象物は、建物外面部の他、例えば、室内の床、天井、壁面、室内のコンクリート躯体などを広く含むものである。
また、本明細書において建物外面とは、建物の最も外側に位置する建物の外面をいい、建物外面部とは、タイルやモルタルなどの外装材が設けられていない場合には、建物外面に加え、この建物外面近くの内部の状態を含むものとする。また、建物外面部とは、タイルやモルタルなどの外装材が設けられている場合には、外装材の表面に加え、外装材の表面の内側の外装材部分や外装材の内側の建物躯体の表面や表面近くの内部を含むものとする。
状態評価装置10は、検出ユニット12と、本体ユニット14とで構成されている。
検出ユニット12は、作業者が把持して状態を評価すべき外装材2の表面に当て付けて使用されるものであり、本体ユニット14は、検出ユニット12で検出された打音や振動を表す信号に基づいて外装材2の状態を評価するものである。
検出ユニット12と本体ユニット14とは、前記の信号を伝送する不図示のケーブルによって接続されている。
図2から図4に示すように、検出ユニット12は、筐体16と、3個のローラ18A、18B、18Cと、打撃部20と、第1マイク22Aと、第2マイク22Bと、打撃ハンマー振動センサ24とを含んで構成されている。
筐体16は、矩形状の底壁1602と、底壁1602の四辺から起立する4つの側壁1604、1606、1608、1610と、4つの側壁1604、1606、1608、1610の上部を接続する上壁1612とを備えている。
底壁1602には後述する打撃ハンマー28が出没する開口1620が設けられている。
3個のローラ18A、18B、18Cのうち、2個のローラ18A、18Bは、底壁1602の対向する一対の端面に回転可能に取着され、同軸上に配置されている。
残りの1個のローラ18Cは、側壁1608の下部に金具17を介して回転可能に取着され、平面視したときにローラ18Cは、2個のローラ18A、18Bの軸線と平行する軸線上に配置されている。
そして、3個のローラ18A、18B、18Cは、それら3個のローラ18A、18B、18Cの外周面が外装材2の表面に当接された状態で底壁1602の下面と外装材2の表面とが一定の間隔をおいて互いに平行するように設けられている。
図3に示すように、打撃部20は、ソレノイド26と、打撃ハンマー28とを備えている。
ソレノイド26は、筐体16の内部に配置され1つの側壁1606に取着されている。
ソレノイド26は、コイルを備えるソレノイド本体2602と、3個のローラ18A、18B、18Cが外装材2の表面に当接された状態で外装材2の表面と直交する方向に移動可能に設けられたプランジャ2604とを備えている。
プランジャ2604は、コイルに駆動電流が供給されることでソレノイド本体2602から突出する突出位置に移動され、駆動電流の供給が停止されることでソレノイド本体2602に没入する没入位置に移動されるように構成されている。
図3、図4に示すように、打撃ハンマー28は、プランジャ2604の下端に設けられ、プランジャ2604の移動により底壁1602の開口1620を介して出没する。
3個のローラ18A、18B、18Cの外周面が外装材2の表面に当接された状態で、プランジャ2604が突出位置に移動することで打撃ハンマー28が外装材2の表面を打撃し、プランジャ2604が没入位置に移動することで打撃ハンマー28が外装材2の表面から離間する。
第1マイク22Aおよび第2マイク22Bは、打撃ハンマー28が外装材2の表面を打撃したときに発生する打音を収音して打音に対応する検出信号を生成するものである。
図2、図3、図4に示すように、第1マイク22Aは、底壁1602の下面に取着され、第2マイク22Bは、側壁1610の外面の下部に防振ゴム23を介して取着されている。
本実施の形態では、第1マイク22A、第2マイク22Bの2つのマイクを備える場合について説明するがマイクの数は1つでも3つ以上であってもよい。
図3に示すように、打撃ハンマー振動センサ24は、打撃ハンマー28に取着され、打撃ハンマー28の外装材2への打撃によって発生する打撃ハンマー28の振動を検出して振動に対応する検出信号を生成するものである。このような打撃ハンマー振動センサ24として圧電センサなど従来公知の様々なセンサが使用可能である。
図1に示すように、本体ユニット14は、駆動部30と、操作部32と、第1検出回路34Aと、第1サンプリング部36Aと、第2検出回路34Bと、第2サンプリング部36Bと、評価部38と、出力部40とを含んで構成されている。
駆動部30は、ソレノイド本体2602のコイルに駆動電流を供給するものである。
操作部32は、作業者によって操作されることで駆動部30に対してコイルへの駆動電流の供給を指示するものであり、押しボタンスイッチなどにより構成されている。
第1検出回路34Aは、第1マイク22Aおよび第2マイク22Bで生成された検出信号をA/D変換して打音検出波形を生成するものである。
本実施の形態では、第1マイク22A、第2マイク22B、第1検出回路34Aによって波形生成部が構成されている。
なお、本実施の形態では、第1検出回路34Aが第1マイク22Aおよび第2マイク22Bで検出された検出信号によって打音検出波形を生成する場合について説明するが、第1マイク22Aおよび第2マイク22Bの何れか一方のみを用いてもよい。しかしながら、本実施の形態のように2つのマイクを用いて検出信号を生成すると打音を確実に検出する上で有利となる。
また、マイクの数は1つであっても3つ以上であってもよい。
第2検出回路34Bは、打撃ハンマー振動センサ24で生成された検出信号をA/D変換して打撃ハンマー側振動検出波形を生成するものである。
本実施の形態では、打撃ハンマー振動センサ24および第2検出回路34Bによって打撃ハンマー側振動検出部が構成されている。
第1サンプリング部36Aは、第1検出回路34Aによって生成された打音検出波形を予め定められたサンプリング周期でサンプリングするものである。
第2サンプリング部36Bは、第2検出回路34Bによって生成された打撃ハンマー側振動検出波形を予め定められたサンプリング周期でサンプリングするものである。
評価部38は、打音検出波形のうちN番目(Nは1以上の自然数)に発生する1周期分の波形を第1の波形としたとき、第1の波形の振幅または波長に基づいて外装材2の状態を評価するものである。
なお、第1の波形は、その振幅が大きいほど、振幅の値、あるいは、波長の値を正確に計測する上で有利となる。したがって、本実施の形態では、打音検出波形のうち最初に発生する1周期分の波形が2番目以降の波形に比較して振幅が大きく、そのため、打音検出波形のうち最初に発生する1周期分の波形を第1の波形とした場合について説明する。
しかしながら、波形生成部(本実施の形態では、第1マイク22A、第2マイク22B、第1検出回路34A)の特性、検出時の環境、あるいは、検査対象物の状態などの諸条件によっては、打音検出波形のうち2番目以降に発生する波形が最も振幅が大きなものとなる場合がある。
したがって、その場合は、2番目以降に発生する振幅が最も大きくなる波形を第1の波形とすればよい。
詳細に説明すると、評価部38は、第1の波形の振幅と予め定められた第1の閾値との比較結果に基づいて外装材2の剥離の有無を判定する。
なお、本実施の形態では、第1の波形の振幅は、第1の波形の最大値と最小値との差分の絶対値とした。しかしながら、第1の波形の振幅は、振幅の基準値(電圧0V)を基準として第1の波形の1周期のうち前半の波形のピーク値(極値)の絶対値としてもよく、あるいは、第1の波形の1周期のうち後半の波形のピーク値(極値)の絶対値としてもよい。
ここで、第1の波形の振幅と外装材2の剥離の有無との関係について説明する。
図5は、外装材2の状態と外装材2の打音の音圧との関係を示す線図であり、言い換えると打音検出波形を示す。図5において、横軸は外装材2を打撃ハンマー28で打撃してからの経過時間(μs)を示し、縦軸は打音の音圧(Pa)を示す。
打撃ハンマー28で打撃する外装材2の箇所として以下の4箇所を選んでいる。
なお、本明細書において、外装材2の健全部とは建物躯体に対する外装材2の接着状態が良好で剥離が無い部分を示し、外装材2の剥離部とは外装材2が部分的に建物躯体から剥離した部分を示す。
a:健全部
b:健全部きわ(健全部のうち外装材2が建物躯体から剥離した剥離部に近接した部分)
c:剥離部きわ(剥離部のうち健全部に近接した部分)
d:剥離部
図5から明らかなように、a健全部、b健全部きわの打音検出波形の振幅に対して、c剥離部きわ、d剥離部の打音検出波形の振幅が大きな値となっていることがわかる。
このような知見から第1の波形の振幅と予め定められた第1の閾値との比較結果に基づいて外装材2の剥離の有無を判定することが可能となる。
なお、第1の閾値は、図5のように、外装材2の接着状態、言い換えると、外装材2の剥離の有無のそれぞれに対応した打音検出波形の振幅を実測し、外装材2の剥離を確実に判定するに足る第1の閾値を設定すればよい。
あるいは、外装材2の健全部において第1の波形の振幅を実測し、その振幅の値に予め定められた定数を乗算しあるいは定数を加算するなどして第1の閾値を設定すればよい。
また、評価部38は、第1の波形の波長に基づいて外装材2の厚さ方向において外装材2の背面側に位置する空洞の外装材2の厚さ方向における位置を検出する。言い換えると、建物躯体の厚さ方向において建物外面(検査対象物の表面)の内側に位置する空洞の位置を検出する。
ここで、第1の波形の波長と、外装材2の厚さ方向における空洞の位置との関係について説明する。
図6は外装材2の背面の空洞の位置と外装材2の打音の音圧との関係を示す線図であり、言い換えると打音検出波形を示す。図6において、横軸は外装材2を打撃ハンマー28で打撃してからの経過時間(μs)を示し、縦軸は打音の音圧(Pa)を示す。
すなわち、外装材2としてタイルの張り付け方法を異ならせた5種類の試験体を用意し、打撃ハンマー28を用いて打撃を行った。
図6における符号XDT、XDH、XMH、XMS、XMSwは、試験体とした各外装材2を示し、図7に試験体とした各外装材2の仕様、貼り付け方法、剥離位置を示す。
なお、符号のうちXD、XMは、タイルの貼り付け方法を示しており、XDは、タイル〜張付けモルタル〜コンクリート躯体の順番で貼り付けており、XMは、タイル〜張付けモルタル〜下地モルタル〜コンクリート躯体の順番で貼り付けている。
各試験体における剥離深さは以下の通りである。
なお、剥離深さとは、外装材2の厚さ方向において外装材2の表面から剥離箇所または空洞までの距離であり、言い換えると、外装材2の厚さ方向における空洞の位置を示す。
XDT:剥離深さ7mm
XDH:剥離深さ9mm
XMH:剥離深さ9mm
XMS:剥離深さ19mm
XMSw:剥離深さ19mm
図6から明らかなように剥離深さすなわち空洞の位置が深いほど打音検出波形の波長が短い傾向にあることがわかる。
なお、図6に示すように、実際の打音検出波形は音圧0(Pa)を中心とした線対称の形状になるとは限らないため、第1の波形の1周期の長さを正確に規定できない場合が多い。そのため、本実施の形態では、第1の波形の最大値と最小値との間の時間を波長というものとする。また、第1の波形の1周期の長さを実測できる場合は、第1の波形の1周期の長さを波長としてもよい。
図8は第1の波形の最大値と最小値との間の時間(ピーク間波長)(μs)と剥離深さ(mm)との関係を示す図である。
打撃ハンマー28で打撃する外装材2として、厚さ及び取付工法が異なるXタイル、Yタイル、Zタイルの3種類を用いてピーク間波長と剥離深さとの関係を実測した。
ここでXタイルは二丁掛タイル(厚7mm)を張り付けモルタルで張り付けた試験体、Yタイルは二丁掛タイル(厚13mm)を張り付けモルタルで張り付けた試験体、Zタイルは二丁掛タイル(厚11mm)を弾性接着剤で張り付けた試験体である。
なお、張り付けモルタルおよび弾性接着剤を含む接着剤は、建物躯体の表面にタイルとともに配置されるものであり、本明細書において張り付けモルタルおよび接着剤はタイルとともに外装材に含まれる。
図8から明らかなように、剥離深さが大きいほどピーク間波長が長くなることがわかる。
このような知見から第1の波形の波長に基づいて外装材2の厚さ方向において外装材2の背面側に位置する空洞の外装材2の厚さ方向における位置を検出することが可能となる。
すなわち、図8のように、多数の外装材2について第1の波形の波長と空洞の位置とを実測して第1の波形の波長と空洞の位置との関係を示す相関式を求め、このような相関式を用いることで第1の波形の波長から空洞の位置を検出するようにすればよい。
また、打撃ハンマー側振動検出波形のうち第1の波形に対応して発生する1周期分の波形を第2の波形とし、第2の波形の最大値または最小値のうち時間的に早い方の値に対応する時刻を基準時刻とする。
したがって、本実施の形態では、打撃ハンマー側振動検出波形のうち最初に発生する1周期分の波形を第2の波形とする。
この場合、評価部38は、サンプリング部によりサンプリングされた波形データのうち基準時刻よりも前の時点からサンプリングされた波形データによって形成される第1の波形に基づいて外装材2の状態、すなわち、外装材2の剥離の有無、空洞の位置を検出する。
このようにすることで第1の波形を確実に検出する上で有利となる。
また、評価部38は、打撃ハンマー側振動検出波形の振幅が予め定められた第2の閾値を下回ったときに第1サンプリング部36Aでサンプリングされた波形データを無効として外装材2の状態の評価を中止する。
すなわち、何らかの原因によって打撃ハンマー28による外装材2の表面に対する打撃がなされなかった場合(空打ち)か、打撃が不十分であった場合には、外装材2の状態の評価を中止することで、外装材2の状態の評価を正確に行なう上で有利となる。
なお、第2の閾値は、打撃ハンマー28により外装材2の表面を打撃した場合と、空打ちした場合とのそれぞれで検出された打撃ハンマー側振動検出波形の振幅を実測し、外装材2に対して正確に打撃がなされた状態と、空打ちあるいは不十分な打撃がなされた状態とを確実に判定するに足る第2の閾値を設定すればよい。
出力部40は、判定部による外装材2の剥離の有無の判定結果、および、判定部による空洞の位置検出結果を出力するものである。
出力部40として以下のものが例示される。
判定結果および位置検出結果を表示するディスプレイ装置。
判定結果および位置検出結果を印刷媒体に印刷するプリンタ装置。
判定結果および位置検出結果を記録媒体に記録する記録装置。
判定結果および位置検出結果を回線を介して各種端末装置やデータロガーに送信する通信装置。
なお、評価部38は、コンピュータによって構成することができる。
コンピュータは、CPU、ROM、RAM、ハードディスク装置、キーボード、マウス、ディスプレイ装置、入出力インターフェースなどを有している。
ROMは所定の制御プログラムなどを格納し、RAMはワーキングエリアを提供するものである。
ハードディスク装置は、評価部38を実現するための制御プログラムを格納している。
キーボードおよびマウスは、操作者による操作入力を受け付けるものである。
ディスプレイ装置は、画像を表示するものであり、例えば、液晶表示装置などで構成される。ディスプレイ装置は出力部40として機能させることができる。
次に、図9のフローチャートを参照して状態評価装置10の動作について説明する。
まず、作業者は、検出ユニット12の3個のローラ18A、18B、18Cを診断対象となる外装材2の表面に当接させる(ステップS10)。
次に、作業者は、操作部32を操作し(ステップS12)、これにより打撃部20が外装材2の表面を打撃する(ステップS14)。
打撃部20が外装材2の表面を打撃することで発生した打音は、第1マイク22A、第2マイク22Bによって検出され、それら2つのマイクから生成された検出信号に基づいて第1検出回路34Aにより打音検出波形が生成され、生成された打音検出波形は第1サンプリング部36Aによってサンプリングされ評価部38に供給される(ステップS16)。
また、打撃部20が外装材2の表面を打撃することで打撃ハンマー28で発生した振動は、打撃ハンマー振動センサ24によって検出され、打撃ハンマー振動センサ24から生成された検出信号に基づいて第2検出回路34Bにより打撃ハンマー側振動検出波形が生成され、生成された打撃ハンマー側振動検出波形は第2サンプリング部36Bによってサンプリングされ評価部38に供給される(ステップS18)。
評価部38は、打撃ハンマー側振動検出波形の振幅が予め定められた第2の閾値未満であるか否かを判定する(ステップS20)。
打撃ハンマー側振動検出波形の振幅が予め定められた第2の閾値未満であると判定された場合には、評価部38は、第1サンプリング部36Aでサンプリングされた波形データを無効として外装材2の状態の評価を中止し、出力部40から測定のやり直しを促す旨の報知を行なう(ステップS26)。このような報知は例えばディスプレイ装置により定のやり直しを促す旨のコメントを表示することでなされる。
そして、ステップS10に移行する。
一方、ステップS20で打撃ハンマー側振動検出波形の振幅が予め定められた第2の閾値未満でないと判定された場合には、評価部38は、外装材2の剥離の有無の判定と、空洞の位置の検出とを行なう(ステップS24)。
すなわち、評価部38は、第1サンプリング部36Aによりサンプリングされた波形データのうち基準時刻よりも前の時点からサンプリングされた波形データによって形成される第1の波形に基づいて、外装材2の剥離の有無、空洞の位置を検出する。
具体的には、評価部38は、第1の波形の振幅と予め定められた第1の閾値との比較結果に基づいて外装材2の剥離の有無を判定すると共に、第1の波形の波長に基づいて外装材2の厚さ方向において外装材2の背面側に位置する空洞の外装材2の厚さ方向における位置を検出する。
出力部40は、評価部38から供給された外装材2の剥離の有無の判定結果と、空洞の外装材2の厚さ方向における位置の検出結果とを出力し(ステップS24)、一連の動作を終了する。これ以降、次の診断対象となる外装材2について上記と同様の処理を繰り返して行なう。
なお、外装材2の剥離が無いと判定された場合は、空洞の外装材2の厚さ方向における位置の検出結果は無効であり出力部40から出力されない。
本実施の形態の状態評価装置10によれば、建物躯体に接着された外装材2の表面を打撃ハンマー28で打撃した際に発生する打音を検出して打音検出波形を生成し、打音検出波形のうち最初に発生する1周期分の波形を第1の波形としたとき、第1の波形の振幅または波長に基づいて外装材2の状態を評価するようにした。
したがって、従来のように、外装材2を打撃して得られる反射音(あるいは応答音)からクレストファクタ、期待周波数、基本周波数といった特殊な値を算出する必要がないため、外装材2の状態の診断を短時間で的確に行いつつ構成の簡素化を図る上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、第1の波形の振幅と予め定められた第1の閾値との比較結果に基づいて外装材2の剥離の有無を判定するようにしたので、外装材2の剥離の有無を簡単かつ確実に判定する上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、第1の波形の波長に基づいて外装材2の厚さ方向において外装材2の背面側に位置する空洞の厚さ方向の位置を検出するようにしたので、空洞の位置を簡単かつ確実に検出する上で有利となる。
また、本実施の形態によれば、打撃ハンマー側振動検出波形のうち最初に発生する1周期分の波形を第2の波形とし、第2の波形の最大値または最小値のうち時間的に早い方の値に対応する時刻を基準時刻としたとき、第1サンプリング部36Aによりサンプリングされた波形データのうち基準時刻よりも前の時点からサンプリングされた波形データによって形成される第1の波形に基づいて外装材2の状態を評価するようにした。
したがって、第1の波形を正確に得ることができ、外装材2の状態の診断を正確に行なう上で有利となる。
なお、駆動部30からソレノイド20に供給される駆動信号からトリガ信号を生成し、第1検出回路34Aによって生成された打音検出波形を第1サンプリング部36Aでトリガ信号に同期してサンプリングして第1の波形を得るようにしてもよいが、駆動信号は時間的なばらつきがあるため、第1の波形を安定して正確に得る上で不利となる。
これに対して、本実施の形態のようにすると、打撃ハンマー側振動検出波形から生成された第2の波形から得た基準時刻よりも前の時点からサンプリングされた波形データによって第1の波形を得ることができるため、第1の波形を安定して正確に得る上でより有利となる。
また、本実施の形態によれば、打撃ハンマー側振動検出波形の振幅が予め定められた第2の閾値未満であるときに第1サンプリング部36Aでサンプリングされた波形データを無効として外装材2の状態の評価を中止するようにした。
したがって、打撃ハンマー28による外装材2の表面に対する打撃がなされなかった場合(空打ち)か、打撃が不十分であった場合には、外装材2の状態の評価を中止することにより、誤った評価を行なうことが回避でき、外装材2の状態の評価を正確に行なう上で有利となる。
(第2の実施の形態)
次に第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態は、打音検出波形から得られる第1の波形に加えて、打撃ハンマー側振動検出波形から得られる第2の波形を検出し、これら第1の波形のピーク値と第2の波形のピーク値との時間差に基づいて外装材2の状態を評価するものである。
図10(A)は外装材の健全部における打音検出波形および打撃ハンマー側検出波形の検出結果を示す線図、(B)は外装材の剥離部における打音検出波形および打撃ハンマー側検出波形の検出結果を示す線図である。
図10において横軸は時間、縦軸は各波形の電圧を示す。
打音検出波形のうち最初に発生する1周期分の波形を第1の波形とし、打撃ハンマー側振動検出波形のうち第1の波形に対応して発生する(最初に発生する)1周期分の波形を第2の波形とする。
第1の波形の最大値および最小値のうち時間的に早い方の値を第1のピーク値とし、第2の波形の最大値および最小値のうち時間的に早い方の値を第2のピーク値としたとき、第1のピーク値と前記第2のピーク値との時間差Δtに着目する。
図10(A)、(B)から明らかなように、外装材2の健全部における時間差をΔt1、外装材2の剥離部における時間差をΔt2としたとき、Δt1>Δt2となっている。
したがって、時間差Δtが予め定められた第3の閾値未満であるか否かに基づいて外装材2の剥離の有無を判定することができることが明らかである。
なお、第3の閾値は、外装材2の接着状態、言い換えると、外装材2の剥離の有無のそれぞれに対応した時間差Δtを実測し、外装材2の剥離を確実に判定するに足る第3の閾値を設定すればよい。
あるいは、外装材2の健全部において時間差Δtを実測し、その時間差Δtの値に予め定められた定数を乗算しあるいは定数を加算するなどして第3の閾値を設定すればよい。
また、時間差Δtと空洞の位置とを実測することで時間差Δtと空洞の位置との相関式を求めることできる。このような相関式を用いることで時間差Δtから空洞の位置を検出することが可能である。
第2の実施の形態によれば、打音検出波形から得られる第1の波形のピーク値と、打撃ハンマー側振動検出波形から得られる第2の波形のピーク値との時間差Δtに基づいて外装材2の状態を評価するため、外装材2の状態の診断を短時間で的確に行いつつ構成の簡素化を図る上で有利となる。
(第3の実施の形態)
第2の実施の形態では、第1の波形のピーク値と第2の波形のピーク値との時間差に基づいて外装材2の状態を評価する場合について説明した。
これに対して、第3の実施の形態では、第1の波形の振幅A1と第2の波形の振幅A2との比率に基づいて外装材の状態を評価する。
すなわち、図10(A)、(B)に示すように、第1の波形の振幅A1と第2の波形の振幅A2との比率A1/A2を考えた場合、健全部と剥離部とで比率A1/A2が大きく異なっているため、この比率A1/A2の値に基づいて外装材2の状態を評価することが可能である。
詳細には、評価部38は、第1の波形の振幅A1と第2の波形の振幅A2との比率A1/A2を算出する。
そして、比率A1/A2と予め定められた比率閾値Bとの比較結果に基づいて、すなわち、比率A1/A2が比率閾値Bを上回るか、あるいは、下回るかによって、外装材の剥離を評価する。
なお、第2の波形の振幅は、第2の波形の最大値と最小値との差分の絶対値として規定される。あるいは、第2の波形の振幅は、振幅の基準値(電圧0V)を基準として第2の波形の1周期のうち前半の波形のピーク値(極値)の絶対値としてもよく、あるいは、第2の波形の1周期のうち後半の波形のピーク値(極値)の絶対値としてもよい。
また、比率閾値Bは、外装材2の剥離の有無のそれぞれに対応した比率A1/A2を実測し、外装材2の剥離を確実に判定するに足る比率閾値Bを設定すればよい。
あるいは、外装材2の健全部において比率A1/A2を実測し、その比率A1/A2に予め定められた定数を乗算しあるいは定数を加算するなどして比率閾値Bを設定すればよい。
第3の実施の形態によれば、第1の波形の振幅A1と第2の波形の振幅A2との比率A1/A2に基づいて外装材2の状態を評価するので、打撃ハンマー28の打撃の強弱による評価結果のばらつきを抑制でき、外装材2の状態を的確に評価する上で有利となる。
(第4の実施の形態)
次に第4の実施の形態について説明する。
第4の実施の形態は、打音検出波形から得られる第1の波形に加えて、打撃ハンマー28の打撃によって発生する前記外装材2の振動を検出して外装材側振動検出波形(検査対象物側振動検出波形)を生成し、この外装材側振動検出波形から得られる第3の波形を得ると共に、第1の波形と、第3の波形とに基づいて外装材2の状態を評価するものである。
すなわち、第1の実施の形態では、打音検出波形から得られる第1の波形の振幅および波長によって外装材2の剥離の有無の判定を行い、空洞の位置を検出したが、第4の実施の形態では、外装材側振動検出波形から得られる第3の波形の振幅および波長によって第1の実施の形態と同様に外装材2の剥離の有無の判定を行い、空洞の位置を検出する。
図11は第4の実施の形態に係る外装材2の状態評価装置10の構成を示すブロック図である。なお、以下の実施の形態において、第1の実施の形態と同様の部分、部材については同一の符号を付してその説明を省略する。
第4の実施の形態では、第1の実施の形態における打撃ハンマー振動センサ24、第2検出回路34B、第2サンプリング部36Bに代えて、外装材振動センサ42、第3検出回路34C、第3サンプリング部36Cを設けている。
外装材振動センサ42は、検出ユニット12に設けられ、打撃ハンマー28により打撃される外装材2の表面に当接されて外装材2の振動を検出して振動に対応する検出信号を生成するものである。このような外装材振動センサ42として圧電センサなど従来公知の様々なセンサが使用可能である。
第3検出回路34Cおよび第3サンプリング部36Cは、本体ユニット14に設けられている。
第3検出回路34Cは、外装材振動センサ42で生成された検出信号をA/D変換して外装材側振動検出波形(検査対象物側振動検出波形)を生成するものである。
本実施の形態では、外装材振動センサ42および第3検出回路34Cによって外装材側振動検出部(検査対象物側振動検出部)が構成されている。
第3サンプリング部36Cは、第3検出回路34Cによって生成された外装材側振動検出波形を予め定められたサンプリング周期でサンプリングするものである。
そして、外装材側振動検出波形のうち第1の波形に対応して発生する(本実施の形態では最初に発生する)1周期分の波形を第3の波形としたとき、評価部38は、第1の波形と、第3の波形とに基づいて外装材2の状態を評価する。
具体的には、第1の実施の形態と同様に、第1の波形の振幅の振幅と予め定められた第1の閾値との比較結果に基づいて外装材2の剥離の有無を判定し、また、第1の波形の波長に基づいて外装材2の厚さ方向において外装材2の背面側に位置する空洞の位置を検出する。
さらに、第3の波形の振幅の振幅と予め定められた第4の閾値との比較結果に基づいて外装材2の剥離の有無を判定し、また、第3の波形の波長に基づいて外装材2の厚さ方向において外装材2の背面側に位置する外装材2の厚さ方向における空洞の位置を検出する。
なお、第4の閾値は、外装材2の剥離の有無のそれぞれに対応した外装材側振動検出波形の振幅を実測し、外装材2の剥離を確実に判定するに足る第4の閾値を設定すればよい。
あるいは、外装材2の健全部において外装材側振動検出波形の振幅を実測し、その振幅の値に予め定められた定数を乗算しあるいは定数を加算するなどして第4の閾値を設定すればよい。
第4の実施の形態によれば、第1の波形によって得られる外装材2の剥離の有無の判定結果に加えて、第3の波形によって得られる外装材2の剥離の有無の判定結果を考慮することで、外装材2の剥離の有無の判定結果をより正確に得る上で有利となる。
また、第1の波形によって得られる空洞の位置の検出結果に加えて、第3の波形によって得られる空洞の位置の検出結果を考慮することで、空洞の位置の検出結果をより正確に得る上で有利となる。
なお、第4の実施の形態において第1の実施の形態における打撃ハンマー振動センサ24、第2検出回路34B、第2サンプリング部36Bを設けてもよい。
また、第4の実施の形態に第2の実施の形態を適用してもよいことは無論である。
(第5の実施の形態)
次に第5の実施の形態について図12〜図14を参照して説明する。
第5の実施の形態は、第1の実施の形態の変形例であり、打撃部20の構成が第1の実施の形態と異なっている。また、第5の実施の形態では、評価部38による外装材2の状態の評価結果に基づいてその評価結果に対応する外装材2の箇所にマーキングを行なうようにしている。
図12に示すように、検出ユニット12に外装材2にマーキングを行なうマーキング部44が設けられ、本体ユニット12にマーキング部44を動作させる駆動部46が設けられている。
図13,図14に示すように、検出ユニット12は、筐体48と、ベース50と、打撃部20と、マイク22と、打撃ハンマー振動センサ24(図12のみに示す)とを含んで構成されている。
筐体48は、ベース50の四辺から起立する4つの側壁4802,4804,4806,4808と、4つの側壁4802,4804,4806,4808の上部を接続する上壁4810とを備えている。
ベース50には打撃ハンマー28が出没する第1開口5002と、後述するスタンプ70が出没する第2開口5004が設けられている。
打撃部20は、第1ロータリーソレノイド56と、打撃ハンマー58とを備えている。
第1ロータリーソレノイド56は、筐体48の内部に配置されブラケット57を介してベース50に取着されている。
第1ロータリーソレノイド56は、コイルを備えるソレノイド本体5602と、ソレノイド本体5602に駆動部30から駆動電流が供給されることで第1回転位置に回動され、駆動電流の供給が停止されることで第2回転位置に回動されるシャフト5604とを備えている。
シャフト5604には、取り付け部材60を介してアーム62の一端が取着され、アーム62の他端には打撃ハンマー58が取着されている。本実施の形態では、アーム62はコイルスプリングで構成されている。
そして、ベース50が外装材2の表面に当接された状態で、シャフト5604が第1回転位置に回動されることで打撃ハンマー58が第1開口5002を介して外装材2の表面を打撃し、シャフト5604が第2回転位置に回動されることで打撃ハンマー58が外装材2の表面から離間する。
本実施の形態では、図13,図14に示すように、ブラケット57に第1、第2ストッパ61A、61Bが設けられており、取り付け部材60が第1、第2ストッパ61A、61Bに当接することで、アーム62の回転位置が規制されるように構成されている。
マーキング部44は、第2ロータリーソレノイド64と、スタンプ70とを備えている。
第2ロータリーソレノイド64は、筐体48の内部に配置されブラケット65を介してベース50に取着されている。
第2ロータリーソレノイド64は、第1ロータリーソレノイド56と同様に、ソレノイド本体6402と、第1、第2回転位置に回動されるシャフト6404とを備えている。
シャフト6404には、取り付け部材66を介してアーム68の一端が取着され、アーム68の他端にはスタンプ70が取着されている。
スタンプ70は、所定形状のマークを押印する印字面を有し、予めインクが含浸されており、スタンプ70の印字面が外装材2の表面に当接することで所定形状のマークを外装材2の表面にマーキングするものである。
スタンプ70は、打撃ハンマー58が打撃する外装材2の箇所に隣接した箇所にマーキングを行なうように配設されている。
そして、ベース50が外装材2の表面に当接された状態で、シャフト6404が第1回転位置に回動されることでスタンプ70が第2開口5004を介して外装材2の表面に当接して外装材2の表面にマーキングがなされ、シャフト6404が第2回転位置に回動されることでスタンプ70が外装材2の表面から離間する。
マイク22は、単一のマイクであり、ベース50にブラケット72および防振ゴム74を介して取着されている。なお、図13において符号5010はマイク22に対向するベース50の箇所に設けられた収音用の開口を示す。
図12に示すように、本体ユニット14は、駆動部46が設けられていることを除いて第1の実施の形態と同様である。
駆動部46は、第2ロータリーソレノイド64のコイルに駆動電流を供給するものである。
評価部38は、第1の実施の形態と同様の手順で外装材2の剥離の有無を判定する。
さらに、評価部38は、外装材2の剥離があると判定した場合、駆動部46を制御して第2ロータリーソレノイド64を駆動させ、スタンプ70により外装材2の表面に押印を行なう。すなわち、評価部38による外装材2の状態の評価結果に基づいて評価結果に対応する外装材2の箇所にマーキングがなされる。
第5の実施の形態によれば、第1の実施の形態の効果が奏されることは無論のこと、マーキング部44によって、評価部38による外装材2の状態の評価結果に基づいて、
外装材2の状態の評価結果に対応する外装材2の箇所にマーキングがなされるので、外装材2の状態の評価と同時に外装材2の箇所にマークをつける。
そのため、外装材2の状態の評価結果を目視で確認することができ、作業効率の向上を図る上で有利となる。
また、作業者が外装材2の状態の評価を行なう作業の流れを妨げることなく外装材2の状態の評価に対応してマーキングを行なうことができ作業の効率化を図る上で有利となる。
また、第5の実施の形態のマーキング部44を第2〜第4の実施の形態に適用できることは無論である。
なお、実施の形態では、検査対象物が建物であり、タイルなどの外装材2の浮きや剥がれなどの接着状態を評価する場合について説明したが、本発明は、タイルやモルタルなどの外装材が設けられていない場合には、建物外面に加え、この建物外面近くの内部の状態を評価する場合、また、タイルやモルタルなどの外装材が設けられている場合には、外装材の表面に加え、外装材の表面の内側の外装材部分や外装材の内側の建物躯体の表面や表面近くの内部を評価する場合に広く適用可能である。
さらに、本発明は、建物の室内の床、天井、壁面、室内のコンクリート躯体などを評価する場合に広く適用可能である。
また、本発明は、検査対象物が建物に限定されず、高架橋やダムなどの構造物などを評価する場合に広く適用可能である。
2 外装材
10 状態評価装置
20 打撃部
22A 第1マイク
22B 第2マイク
24 打撃ハンマー振動センサ
26 ソレノイド
28 打撃ハンマー
30 駆動部
32 操作部
34A 第1検出回路
34B 第2検出回路
34C 第3検出回路
36A 第1サンプリング部
36B 第2サンプリング部
36C 第3サンプリング部
38 評価部
40 出力部
42 外装材振動センサ
44 マーキング部
46 駆動部
70 スタンプ

Claims (8)

  1. 検査対象物の状態を評価する検査対象物の状態評価装置であって、
    筐体と、
    前記筐体の内部に配置されたソレノイド及び打撃ハンマーを有し、前記ソレノイドの動作により前記検査対象物の表面を前記打撃ハンマーで打撃する打撃部と、
    前記打撃ハンマーの打撃によって発生する打音を前記筐体の外面の下部に設けられたマイクによって検出して打音検出波形を生成する波形生成部と、
    前記打音検出波形のうちN番目(Nは1以上の自然数)に発生する1周期分の波形を第1の波形としたとき、前記第1の波形の振幅または波長に基づいて前記検査対象物の状態を評価する評価部と備え、
    前記打撃ハンマーの打撃によって発生する前記検査対象物の振動を検出して検査対象物側振動検出波形を生成する検査対象物側振動検出部をさらに備え、
    前記検査対象物側振動検出波形のうち前記第1の波形に対応して発生する1周期分の波形を第3の波形としたとき、
    前記評価部は、前記第1の波形と、前記第3の波形とに基づいて前記検査対象物の状態を評価する、
    ことを特徴とする検査対象物の状態評価装置。
  2. 前記評価部は、前記第1の波形の振幅と予め定められた第1の閾値との比較結果に基づいて前記検査対象物の内側の剥離の有無を判定する、
    ことを特徴とする請求項1記載の検査対象物の状態評価装置。
  3. 前記評価部は、前記第1の波形の波長に基づいて前記検査対象物の厚さ方向において前記検査対象物の表面の内側に位置する空洞の前記厚さ方向の位置を検出する、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の検査対象物の状態評価装置。
  4. 前記打音検出波形をサンプリングして波形データとしてサンプリングするサンプリング部と、
    前記打撃ハンマーの打撃によって発生する前記打撃ハンマーの振動を検出して打撃ハンマー側振動検出波形を生成する打撃ハンマー側振動検出部とをさらに備え、
    前記打撃ハンマー側振動検出波形のうち前記第1の波形に対応して発生する1周期分の波形を第2の波形とし、前記第2の波形の最大値または最小値のうち時間的に早い方の値に対応する時刻を基準時刻としたとき、
    前記評価部は、前記サンプリング部によりサンプリングされた前記波形データのうち前記基準時刻よりも前の時点からサンプリングされた前記波形データによって形成される前記第1の波形に基づいて前記検査対象物の状態を評価する、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項記載の検査対象物の状態評価装置。
  5. 前記打音検出波形をサンプリングして波形データとしてサンプリングするサンプリング部と、
    前記打撃ハンマーの打撃によって発生する前記打撃ハンマーの振動を検出して打撃ハンマー側振動検出波形を生成する打撃ハンマー側振動検出部とをさらに備え、
    前記評価部は、前記打撃ハンマー側振動検出波形の振幅が予め定められた第2の閾値未満であるときに前記サンプリング部でサンプリングされた波形データを無効として前記検査対象物の状態の評価を中止する、
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項記載の検査対象物の状態評価装置。
  6. 前記打音検出波形をサンプリングして波形データとしてサンプリングするサンプリング部と、
    前記打撃ハンマーの打撃によって発生する前記打撃ハンマーの振動を検出して打撃ハンマー側振動検出波形を生成する打撃ハンマー側振動検出部とをさらに備え、
    前記打撃ハンマー側振動検出波形のうち前記第1の波形に対応して発生する1周期分の波形を第2の波形としたとき、
    前記評価部は、前記第1の波形の振幅と前記第2の波形の振幅との比率を算出し、前記比率と予め定められた比率閾値との比較結果に基づいて前記検査対象物の状態を評価する、
    ことを特徴とする請求項1から5の何れか1項記載の検査対象物の状態評価装置。
  7. 前記打撃ハンマーの打撃によって発生する前記打撃ハンマーの振動を検出して打撃ハンマー側振動検出波形を生成する打撃ハンマー側振動検出部をさらに備え、
    前記第1の波形の最大値および最小値のうち時間的に早い方の値を第1のピーク値とし、
    前記打撃ハンマー側振動検出波形のうち前記第1の波形に対応して発生する1周期分の波形を第2の波形とし、前記第2の波形の最大値および最小値のうち時間的に早い方の値を第2のピーク値としたとき、
    前記評価部は、前記第1のピーク値と前記第2のピーク値との時間差に基づいて前記検査対象物の状態を評価する、
    ことを特徴とする請求項1から6の何れか1項記載の検査対象物の状態評価装置。
  8. 前記評価部による前記検査対象物の状態の評価結果に基づいて前記評価結果に対応する前記検査対象物の表面の箇所にマーキングを行なうマーキング部を備える、
    ことを特徴とする請求項1からの何れか1項記載の検査対象物の状態評価装置。
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