JP6673240B2 - 印刷装置および印刷装置の制御方法および制御プログラム - Google Patents

印刷装置および印刷装置の制御方法および制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、印刷装置およびその制御方法および制御プログラムに関する。
従来、テープ状の記録紙に文字列を印刷して種々の物品に貼付けるラベルを作成するテーププリンタが存在する。
このテーププリンタは、印刷が行われる媒体としてのテープを収容したカセットが装着されるカセット装着部を備え、そのカセット装着部には、テープに印刷を行なうサーマルヘッド、このサーマルヘッドとの間でテープを挟んでこれを搬送するプラテンローラ、印刷されたテープを切断するカッタなどが配設される。
ところで、テーププリンタでは、印刷途中で所定の処理を行なうために印刷を中断する場合がある。例えば、印刷する文字列の前部に設定した余白を確保のためにテープを切断処理する場合、印刷途中でサーマルヘッドの温度が上昇し過ぎてしまい適切な印刷制御を行なうためにはサーマルヘッドの冷却が必要な場合、あるいは印刷中に印刷データの展開処理を行なう場合等である。
印刷を中断する場合には、所定の処理の間にテープにズレが生じるのを防ぐため、プラテンローラを印刷位置に保持した状態でサーマルヘッド及びプラテンローラの駆動用モータの駆動を停止する。そして、所定の処理が終了すれば、サーマルヘッド及びプラテンローラの駆動用モータを制御して印刷が再開される。
ところで、プラテンローラをサーマルヘッドに対して移動可能とし、上述のようなプラテンローラの駆動手段を備えたテーププリンタでは、印刷の中断時にテープが送られて印刷抜けが生じるおそれがあった。
このような問題に対して従来、印刷の中断時に、駆動モータを一律に一定角度だけ逆転駆動させることにより、印字抜けが生じることを防ぐ技術が知られている(例えば特許文献1に記載の技術)。
更に、印刷データのパターン(状態)や、印刷の中断中にテープをカットすること、或いは、印刷の中断時間とヘッド温度との関係等の条件に応じて駆動モータを逆転駆動させることにより、印字抜けが生じることを防ぐ技術も知られている(例えば特許文献2に記載の技術)。
特開2000−246980号公報 特許6036892号公報
しかし、上記従来技術を適用しても、印刷データのパターンや印刷動作の条件によっては、依然として印字抜けが誘発してしまう場合があった。
そこで、本発明は、印刷データのパターンや印刷動作の条件以外の場合においても印字抜けを抑制することができる印刷装置および印刷装置の制御方法および制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の印刷装置に係る態様の一例では、媒体に印刷する印刷データに基づいて媒体にライン毎に印刷を行うヘッドと、印刷データの前記媒体への印刷に伴って媒体を搬送する駆動モータと、ヘッドによる前記媒体への印刷が中断中に、駆動モータの回転する向きを、ヘッドによる媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御する逆回転制御部と、媒体の幅を検出する媒体幅検出部と、を備え、逆回転制御部により、ヘッドによる媒体への印刷が中断中に、駆動モータの回転する向きが、ヘッドによる前記媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御されるとき、回転の回転量を、媒体幅検出部が検出した媒体の幅が小さいほど前記回転量が大きくなるように決定する。
本発明の印刷装置の制御方法に係る態様の一例では、印刷装置の制御方法であって、印刷装置は、印刷装置は、媒体に印刷する印刷データに基づいて媒体にライン毎に印刷を行うヘッドと、印刷データの媒体への印刷に伴って媒体を搬送する駆動モータと、ヘッドによる媒体への印刷が中断中に、駆動モータの回転する向きを、ヘッドによる媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御する逆回転制御部と、媒体の幅を検出する媒体幅検出部と、を備え、逆回転制御部により、ヘッドによる媒体への印刷が中断中に、駆動モータの回転する向きが、ヘッドによる媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御されるとき、回転の回転量を、媒体幅検出部が検出した媒体の幅が小さいほど前記回転量が大きくなるように決定する。
本発明の印刷装置の制御プログラムに係る態様の一例では、媒体に印刷する印刷データに基づいて媒体にライン毎に印刷を行うヘッドと、印刷データの媒体への印刷に伴って媒体を搬送する駆動モータと、ヘッドによる媒体への印刷が中断中に、駆動モータの回転する向きを、ヘッドによる媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御する逆回転制御部と、媒体の幅を検出する媒体幅検出部と、を備える印刷装置のコンピュータに、逆回転制御部により、ヘッドによる媒体への印刷が中断中に、駆動モータの回転する向きが、ヘッドによる媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御されるとき、回転の回転量を、媒体幅検出部が検出した媒体の幅が小さいほど前記回転量が大きくなるように決定するステップを実行させる。
また、本発明の印刷装置に係る別の態様の一例では、媒体に印刷する印刷データに基づいて媒体にライン毎に印刷を行うヘッドと、印刷データの媒体への印刷に伴って媒体を搬送する駆動モータと、ヘッドによる媒体への印刷が中断中に、駆動モータの回転する向きを、ヘッドによる媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御する逆回転制御部と、ヘッドにより媒体にライン毎に印刷を行う場合に、印刷データに応じて1ラインの印刷を複数回に分割して実行する分割印刷制御部と、を備え、逆回転制御部により、ヘッドによる媒体への印刷が中断中に、駆動モータの回転する向きが、ヘッドによる媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御されるとき、回転の回転量を、分割印刷制御部が制御する1ラインの印刷の分割数が大きいほど前記回転の回転量が小さくなるように決定する。
本発明によれば、印刷データのパターンや印刷動作の条件以外の場合においても印字抜けを抑制することができる印刷装置および印刷装置の制御方法および制御プログラムを提供することが可能となる。
本発明の第1、第2の実施形態に共通の印刷装置の平面図である。 印刷装置に使用するテープカセットの斜視図である。 印刷装置のテープカセット収納部の斜視図である。 印刷装置のブロック図である。 第1、第2の実施形態の説明図である。 第1、第2の実施形態に共通の印刷処理の実施形態を例示するフローチャートである。 モータ逆転処理の詳細処理の第1の実施形態の説明図である。 モータ逆転処理の詳細処理の第1の実施形態を例示するフローチャートである。 モータ逆転処理の詳細処理の第2の実施形態の説明図である。 モータ逆転処理の詳細処理の第2の実施形態を例示するフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら詳細に説明する。本発明の第1の実施形態は、印刷装置のテープ幅に応じて、逆回転時のステップ数(回転量)を制御するようにしたものである。また、本発明の第2の実施形態は、印刷装置のテープ幅と共に、印刷時の1ラインの分割印刷数に応じて、逆回転時のステップ数(回転量)を制御するようにしたものである。
図1は、本発明の第1、第2の実施形態に共通の印刷装置1の平面図であり、図2は、印刷装置1に使用するテープカセット10の斜視図、図3は、印刷装置1のテープカセット収納部5の斜視図である。この印刷装置1は、ロール状であり裏面に粘着層を有する媒体に対する印刷を行うものであり、媒体に氏名等の情報を印刷したラベル等の作成に使用することができる。
この印刷装置1は、図1に示すように、筐体2の上面に配置されたキーボード入力部3及び表示部4と、筐体2内に設けられたテープカセット収納部5と、を備えている。テープカセット収納部5は、筐体2の上面に開口しており、開閉蓋6により塞がれている。また、図示しないが,筐体2には、電源コード接続端子、外部機器接続端子、記憶媒体挿入口等が設けられている。
キーボード入力部3は、文字等の各種データを入力するための入力キー、表示部4にカーソルを移動操作するカーソルキー、各種モードの設定キー、設定されたモードの実行キー等を備えている。キーボード入力部3は、入力手段として機能する。
表示部4は、例えば液晶表示パネルからなっている。この表示部4には、印刷装置1の使用者に対する操作手順のメッセージ、キーボード入力部3から入力された各種の入力情報、各種の設定のための選択メニュー、選択された設定情報、印刷イメージ等が表示される。
この印刷装置1は、印刷が行われる媒体として、表面が印刷面とされ、裏面が粘着面とされ、この粘着面に剥離テープが貼付けられた被印刷テープを用いるものである。以下、この媒体を被印刷テープと称する。この被印刷テープは、図2に示したテープカセット10に収められている。
図2に示されるように、テープカセット10は、カセットケース11内に、被印刷テープ12が巻装されたテープコア13と、インクリボン14が巻装されたインクリボン供給コア15と、インクリボン巻取りコア16とを収容したものである。
図2に示されるように、カセットケース11は、カセットケース11の一側面から凹入した形状の印字ヘッド挿入部17を有しており、インクリボン14は、インクリボン供給コア15から繰り出され、カセットケース11内に配置された図示しないガイド手段により、印字ヘッド挿入部17内のカセットケース11側面近くの位置を通るように導かれて、インクリボン巻取りコア16に巻付けられている。
また、被印刷テープ12は、印刷面とは反対面が粘着面とされ、粘着面に剥離テープが貼付けられた紙テープ、樹脂テープまたはマグネットテープ等であり、インクリボン14と同じ幅を有している。この被印刷テープ12は、テープコア13から繰り出され、ガイド手段により、印字ヘッド挿入部17を、印刷面をインクリボン14の外面に対向させて通るように導かれ、カセットケース11に設けられた図示しないテープ出口から突き出している。
一方、図3に示されるように、筐体2のテープカセット収納部5には、テープカセット10を所定の位置に支持するための複数のカセット受け部20が設けられている。
さらに、テープカセット収納部5には、印字ヘッド22と、プラテンローラ23と、テープカセット10のテープコア13と係合するテープコア係合軸24と、テープカセット10のインクリボン巻取りコア16と係合するインクリボン巻取り駆動軸25とが設けられている。
カセット受け部20は、カセットケース11の複数の角部に形成された係合部18に対応させて設けられており、テープカセット10は、被印刷テープ12とインクリボン14の印字ヘッド挿入部17内に露出している部分とを印字ヘッド22とプラテンローラ23との間に挿入するとともに、テープコア13とインクリボン巻取りコア16とをテープコア係合軸24とインクリボン巻取り駆動軸25とにそれぞれ係合させて、各係合部18をカセット受け部20に係合させて、テープカセット収納部5内の所定の位置にセットされる
図3において、印字ヘッド22は、テープカセット10の印字ヘッド挿入部17に入り込む位置に配置されており、印刷開始時に、インクリボン14に押し付けられる。また、プラテンローラ23は、印字ヘッド22の印字面に対向させて配置されており、印字ヘッド22との間に挟み込まれたインクリボン14と被印刷テープ12とを、被印刷テープ12の長手方向に一定ピッチで間欠的に送り駆動する。プラテンローラ23は、後述する図4に示されるステッピングモータ38により一定ピッチで間欠的に回転駆動され、インクリボン巻取り駆動軸25は、ステッピングモータ38により、プラテンローラ23のテープ送りに同調させて回転駆動される。ここで、印字ヘッド22及びステッピングモータ38は、後述する図4に示される制御部30で生成された印刷制御データに基づいて、後述する図4に示される印字ヘッド駆動回路37及びモータ駆動回路39を介してそれぞれ制御される。
第1、第2の実施形態において、インクリボン14は、熱転写型のインクリボンであり、印字ヘッド22は、所定数のドット状発熱素子が、縦方向、つまりインクリボン14及び被印刷テープ12の幅方向に沿って一列に配列したサーマルヘッドである。印字ヘッド22は、印字ヘッド駆動回路37により、間欠送りされるインクリボン14及び被印刷テープ12の停止タイミングに合わせて、発熱素子列のうちの印字ヘッド22に供給された印刷データに対応した発熱素子を駆動され、インクリボン14のインクを被印刷テープ12に転写する。これにより、印字ヘッド22は、制御部30で生成された印刷データに基づいて、印字ヘッド駆動回路37の駆動により、被印刷テープ12(媒体)に1ラインずつ印刷を行うヘッドとして動作する。
また、テープカセット収納部5には、印刷の進行に伴ってテープカセット10から送り出されてくる印刷済みの被印刷テープ12を筐体2外に排出するためのテープ排出部26と、被印刷テープ12の印刷済み部分、つまり作成された印刷片(例えばラベル)を被印刷テープ12から切り離すフルカット機構27とハーフカット機構28とを備えている。フルカット機構27とハーフカット機構28とは、テープ排出部26に配置されており、何れか一方を選択され、後述する図4に示されるテープカットモータ40により駆動される。ここで、テープカットモータ40は、制御部30で生成された印刷制御データに基づいて、カットモータ駆動回路41を介してそれぞれ制御される。
フルカット機構27は、被印刷テープ12を剥離テープとともに切断するフルカットを行う。このフルカット機構27が選択された場合、作成された印刷片は、剥離テープ付きの印刷片として排出される。また、ハーフカット機構28は、被印刷テープ12を、剥離テープを残して切断するハーフカットを行う。このハーフカット機構28が選択された場合、印刷片は、筐体2内のテープカセット10に繋がったままの剥離テープから剥ぎ取って取り出されるか、或いは、適当な時期にフルカット機構27を作動させて剥離テープを切断することにより、剥離テープ付きの印刷片として取り出される。
一方、テープカセット10には、被印刷テープ12及びインクリボン14の幅が異なる複数種類のものがあり、作成したい印刷片のサイズに応じて、そのサイズに合ったテープ幅のテープカセットがテープカセット収納部5にセットされる。
そのため、第1、第2の実施形態では、印字ヘッド22として、各種のテープ幅のうちの最も広いテープ幅に対応した印刷幅(発熱素子の配列長)のものを用い、テープカセット収納部5にセットされたテープカセット10のテープ幅に応じて、印字ヘッド22の発熱素子列のうちの、被印刷テープ12の幅に対応した有効範囲の各発熱素子を駆動するようにしている。
さらに、第1、第2の実施形態では、カセットケース11に設けられた係合部18のカセット受け部20と係合する面に、テープカセット10の種類毎に異なる識別用の凹凸部(図示せず)を形成し、テープカセット収納部5のカセット受け部20に、係合部18の凹凸部の形状を検知するテープ幅検出スイッチ29(媒体幅検出部)を設けることにより、テープカセット10の種類、つまり被印刷テープ12のテープ幅(媒体の幅)を自動的に判別し、印字ヘッド22の有効範囲を設定できるようにしている。
図4は、印刷装置1のブロック図であり、この印刷装置1は、印字ヘッド22(図3参照)と、印字ヘッド22を駆動する印字ヘッド駆動回路37と、ステッピングモータ38と、ステッピングモータ38を駆動するモータ駆動回路39と、テープカットモータ40と、テープカットモータ40を駆動するカットモータ駆動回路41と、テープ幅検出スイッチ29を備える。また、印刷装置1は、表示部4(図1参照)と、表示部4を駆動する表示部駆動回路35と、キーボード入力部3(図1参照)を備える。さらに、印刷装置1は、制御部30、ROM32、およびRAM33を備える。
表示部駆動回路35は、制御部30で生成される表示制御データに基づく指示により、キーボード入力部3からの入力に関する情報や、各種の設定のための選択メニュー、各種の処理に関するメッセージ等を表示部4に表示させる。
ステッピングモータ38は、図3の説明で前述したプラテンローラ23とインクリボン巻取り駆動軸25を回転駆動させる。ステッピングモータ38は、印刷データの被印刷テープ12(媒体)への印刷に伴って一の向きに回転することによって、被印刷テープ12を一定の向きに沿って搬送する駆動モータとして動作する。また、後述するように、ステッピングモータ38は、必要に応じて、印刷データの被印刷テープ12への印刷の中断中に、中断前の回転の向きである一の向きとは逆の向きに回転する動作も行うことができる。また、ステッピングモータ38は、制御部30で生成される印刷制御データに基づく指示により、モータ駆動回路39を介して制御される。
テープカットモータ40は、図3の説明で前述したフルカット機構27とハーフカット機構28とを駆動する共用モータであり、フルカット機構27,ハーフカット機構28のうちの一方に対して係合及び他方に対して切り離し可能に設けられ、これらのフルカット機構27,ハーフカット機構28のうちの選択されたカット機構を駆動する。また、テープカットモータ40は、制御部30で生成される印刷制御データに基づく指示により、カットモータ駆動回路41を介して制御される。
ROM32には、システムプログラム、JISコードで定められた各種の文字等のパターンデータ、入力データの処理プログラム、表示プログラム、印刷プログラム等が予め登録されている。なお、これらのプログラムは、印刷装置1の図示しない記憶媒体挿入口に挿入されたメモリカード等の記憶媒体、または外部機器接続端子に接続されたパーソナルコンピュータ等の外部機器から読み込まれて記憶されてよい。
制御部30は、例えばマイクロプロセッサであり、キーボード入力部3からのユーザによるキー入力に応じて、ROM33に記憶されているシステムプログラム等を起動させ、RAM32をワークメモリとして、キーボード入力部3へのユーザによるキー入力とテープ幅検出スイッチ29によるテープ幅検出信号を受け付ける。そして、制御部30は、被印刷テープ12(媒体)に印刷する印刷データを生成する印刷データ生成部として動作する。また、制御部30は、印字ヘッド駆動回路37、モータ駆動回路39、およびカットモータ駆動回路41をそれぞれ介して、印字ヘッド22、ステッピングモータ38、およびテープカットモータ40を制御するための印刷制御データを生成する印刷制御データ生成部として動作する。さらに、制御部30は、表示部駆動回路35を介して、表示部4を制御する表示制御部として動作する。またさらに、制御部30は、モータ駆動回路39を介して、ステッピングモータ38を制御するための逆回転制御部として動作する。
RAM32は、キーボード入力部3及びタッチパネル7からの入力データ、表示データ、印刷データ、印刷制御データ、制御部30によりROM32から読み込まれた文字等のパターンデータ、表示データ、印刷データ等を一時的に記憶する。
次に、印刷装置1における、第1、第2の実施形態に共通の印刷処理について説明する。
印刷装置1において、印刷途中で所定の処理を行なうために印刷を中断する場合がある。例えば、図3の説明で前述したように、フルカット機構27により被印刷テープ12を剥離テープとともに切断する場合、ハーフカット機構28により被印刷テープ12のみを切断し剥離テープは切断しない場合である。あるいは、印刷途中でサーマルヘッドの温度が上昇し過ぎてしまい適切な印刷制御を行なうためにはサーマルヘッドの冷却が必要な場合、あるいは印刷中に印刷データの展開処理を行なう場合等である。なお、所定の処理はこれらの例に限らず、当該所定の処理を行うために、印刷を中断する必要がある処理であれば、他の処理であっても良い。印刷を中断する場合には、所定の処理の間に被印刷テープ12にズレが生じるのを防ぐため、図4において、制御部30は、プラテンローラ23
(図3参照)を印刷位置に保持した状態で、印字ヘッド駆動回路37による印字ヘッド22の駆動およびステッピングモータ38によるプラテンローラ23の回転駆動を停止する。そして、上記所定の処理が終了すれば、制御部30は、印字ヘッド駆動回路37およびモータ駆動回路39を制御して、印刷を再開させる。
ここで、印刷を中断した際に、例えば図5(a)に示されるように、印刷抜けが生じてしまうおそれがある。そこで、以下に説明する各実施形態では、印刷の中断制御時に、印刷データに基づいて被印刷テープ12の逆転処理を実行することにより、例えば図5(b)に示されるように、印刷抜けを生じない印字を可能とするものである。なお、印刷抜けが生じてしまう理由の一つとして、上記印刷の中断制御時に被印刷テープ12が送られてしまうことが考えられるが、その他にも様々な要因が絡み合って印刷抜けが生じると考えられる。
図6は、図4の制御部30が実行する第1、第2の実施形態に共通の印刷処理を例示するフローチャートである。この処理は、制御部30が、ROM32に記憶された印刷処理プログラムを実行する動作である。以下の説明では、適宜図1から図4を参照するものとする。
まず、ユーザがキーボード入力部3を操作することにより、印刷すべきデータが入力されるとともに、文字サイズや余白の長さ等の書式が設定され、印刷キーが操作される。この結果、キーボード入力部3から入力された文字データに対応するパターンデータがROM32からから読み出されてRAM33の印刷データ領域に展開される。ここで、本明細書において、文字データとは純粋な文字のデータを含むが、それに限らず、文字以外の数字や記号、各種図案等、本発明の印刷装置を用いて媒体に印刷可能な様々な種類のデータを含み得る。なお、この展開される印刷データのデータ量が多いときには、印刷が指定された全てのデータが一度にRAM33に展開できないことがある。そのときには、制御部30は、適宜印刷を中断させながら、複数回に分けて印刷データが展開され印刷される。
続いて、制御部30は、モータ駆動回路39を介してステッピングモータ38を正転駆動させる。これにより、プラテンローラ23が印字ヘッド22に圧接する印刷位置に移動される。
その後、制御部30は、図6のフローチャートで例示される印刷処理の実行を開始する。
まず、制御部30は、RAM33の印刷データ領域から、1ライン分の印刷データを読み込む(ステップS601)。当該1ライン分の印刷データは、印字ヘッド22の所定数のドット状発熱素子のうちのどの発熱素子に印刷のための通電を行うかを指定するものである。
次に、制御部30は、ステップS601で読み出した1ライン分の印刷データに基づいて、印字ヘッド駆動回路37を介して印字ヘッド22の所定数のドット状発熱素子のうちの当該1ライン分の印刷データによって定められた1個以上の発熱素子に通電を行い、当該1ライン分の印刷を実行する(ステップS602)。
次に、制御部30は、前述した所定の処理により、印刷動作を停止させるか否かを判定する(ステップS603)。
制御部30は、印刷動作を停止させない(ステップS603の判定がNo)と判定したならば、モータ駆動回路39を介してステッピングモータ38に対して、正転駆動のモータパルス信号を出力することにより、被印刷テープ12を正転方法に搬送させる(ステップS604)。
その後、制御部30は、次ラインを指定する(ステップS605)。
制御部30は、ステップS605の次ラインの指定の結果、印刷の終了位置に達したか否かを判定する(ステップS606)。
制御部30は、印刷の終了位置に達していない(ステップS606の判定がNo)と判定したならば、ステップS601の処理に戻り、次ラインの印刷処理を実行する。
制御部30は、印刷動作を停止させる(ステップS603の判定がYes)と判定したならば、まず、印刷データまたは印刷制御データに基づいて、ステッピングモータ38の逆転駆動を実施するか否かを判定する(ステップS607、S608)。
制御部30は、ステップS607での判定の結果、逆転駆動を実施しないと判定した場合(ステップS608の判定がNoの場合)には、前述したステップS604の処理に移行する。
一方、制御部30は、ステップS607での判定の結果、逆転駆動を実施すると判定した場合(ステップS608の判定がYesの場合)には、モータ駆動回路39を介してステッピングモータ38を、印刷制御データに基づいて逆転駆動させるモータ逆転処理を実行する(ステップS609)。この処理の詳細については後述する。
続いて、制御部30は、カットモータ駆動回路41を介してテープカットモータ40を印刷制御データに基づいて駆動させることにより、フルカット機構27またはハーフカット機構28(図3参照)を動作させて、図3の説明で前述したフルカットまたはハーフカットによる被印刷テープ12の切断処理を実行する(ステップS610)。
その後、制御部30は、ステップS601の処理に戻り、1ラインの印刷処理を実行する。
制御部30は、印刷の終了位置に達した(ステップS606の判定がYes)と判定したならば、図6のフローチャートを終了して印刷処理を終了する。
以上説明した第1、第2の実施形態に共通の印刷処理において、印刷の停止時に、印刷データに基づいてステッピングモータ38の逆転駆動が行われる。この場合、逆転駆動の動作を印刷停止時に常に一律の量だけ行うと、印刷抜けが生じるおそれがあった。具体的には、例えば図5(a)に示されるように、印刷停止直前のラインであるラインL1における文字データ部分のドット数aが多く、且つ、ラインL1の次のラインであり印刷再開直後のラインであるラインL2における文字データ部分のドット数bが少ないような場合(以下、簡便のため第1条件と言う)に、ドット数aがある程度少ないか、またはドット数bがある程度多いような場合(以下、簡便のため第2条件と言う)と同様に逆転駆動の動作を行うと、かえって印刷抜けが発生してしまうおそれがあった。逆に、上記の第2条件を満たす場合には、逆転駆動の動作を行ったほうが、印刷抜けを抑制できることがわかった。即ち、印刷を中断する前後の印刷データが上記の第1条件を満たしている場合には、ステッピングモータの逆転動作を行わず、且つ、上記の第1条件を満たしていない場合(即ち、上記の第2条件を満たしている場合)には、ステッピングモータを逆転動作させることによって、上記の第1条件及び第2条件のいずれを満たす場合にも、印刷抜けの発生を抑制することができる。なお、ヘッドが有する複数の発熱素子のうちの、各ラインL1,L2の印刷データによって指定されたドットに対応する発熱素子に通電させるため、印刷データのドット数とその印刷データに基づいて通電させる発熱素子の数は等しい。このように、制御部30は、ステッピングモータ38を、ステッピングモータ38の動作が中断される前とは逆の向きに、ステッピングモータ38の動作が中断中に回転させるかどうかを、印刷データの状態に基づいて決定する逆回転制御部として動作する。上述の例では、印刷を中断する前後の印刷データに基づいてステッピングモータの逆転動作を制御したが、印刷の中断時間やサーマルヘッドである印字ヘッド22の温度などに基づいて、ステッピングモータ38の逆転駆動を制御してもよい。例えば、前述したように、中断中にヘッドの温度変化が十分小さい場合、即ち、印刷の中断時間が比較的短いため印刷の中断中にヘッド温度が一定の範囲内に保持される場合や、印刷の中断中に適宜通電を行うことによって印刷の中断中にヘッド温度が一定の範囲内に保持される場合には、印字ヘッド22とインクリボン14(図2、図3参照)との凝着現象が起こりにくく、ステッピングモータ38の逆転駆動の動作を行うことによって、印刷抜けを抑制できる。即ち、このときの印刷の中断時間や印刷の中断中の通電制御を行うための印刷制御データに基づいて、印刷の中断中にヘッド温度が一定の範囲内に保持されると制御部が判断した場合には、逆転駆動の動作を行うが、逆に、印刷の中断時間や通電制御等の印刷制御データに基づいて、印刷の中断中にヘッド温度が一定の範囲内に保持されないと制御部が判断した場合には、逆転駆動の動作を行わない。このように、制御部30は、ステッピングモータ38を、ステッピングモータ38の動作が中断される前とは逆の向きに、ステッピングモータ38の動作が中断中に回転させるかどうかを、印刷制御データの状態に基づいて決定する逆回転制御部として動作する。これによって、印刷抜けの発生を効果的に抑制することが可能となる。そこで、本実施形態では、制御部30が、以上の印刷データまたは印刷制御データに基づく判定処理をステップS607で実行し、ステップS608で逆転駆動を実施するか否かを決定するものである。
次に、図6のフローチャートで例示される印刷処理における、ステップS609のモータ逆転処理の詳細例の第1の実施形態について、以下に説明する。上述のようにして、制御部30がステッピングモータ38を逆転駆動させる制御を行う場合、ステッピングモータ38を逆転駆動させるステップ数(回転量)が重要であり、適切なステップ数を与えないとかえって印刷抜けが発生してしまうおそれがあった。
図7は、第1の実施形態の説明図であり、図3のテープ幅検出スイッチ29によってテープ幅検出信号として検出される被印刷テープ12のテープ幅(縦軸、単位:ミリメートル)と、ステッピングモータ38の逆転駆動時の逆転駆動ステップ数n(横軸)との組合せにおいて、印刷抜けが発生するか否かを示す実験結果である。この実験結果は、図4のステッピングモータ38が、2−2相励磁駆動を採用しており、ギア比は1ライン(0.06mm)当たり2ステップで構成されている。すなわち、1ステップで、0.03mmの搬送を行うように設計された場合の実験結果で、○は印刷抜けが発生しなかったことを示し、△は印刷抜けが発生する場合と発止しない場合の両方の場合があったことを示し、×は印刷抜けが常に発生したことを示す。この実験結果より、テープ幅が24〜46mm(ミリメートル)のときには逆転駆動ステップ数が4回のときが印刷抜けが発生せず最適で、テープ幅が12〜18mmのときには逆転駆動ステップ数が6回のときが印刷抜けが発生せず最適で、テープ幅が3.5〜9mmのときには逆転駆動ステップ数が8回のときが印刷抜けが発生せず最適であることがわかる。
図8は、図7の実験結果に基づいて制御部30が実施する図6のステップS609のモータ逆転処理の詳細処理の第1の実施形態を例示するフローチャートである。ここで、前述したように、図3に示される印字ヘッド22は各種のテープ幅のうちの最も広いテープ幅に対応した印刷幅(発熱素子の配列長)を有しており、ユーザは使用用途に応じて、図1のテープカセット収納部5に、24〜46mm、12〜18mm、又は3.5〜9mmの各種テープ幅のテープカセット10をセットすることができる。そして、前述したようにテープカセット10のテープ幅は、テープ幅検出スイッチ29によってテープ幅検出信号として検出することができる。
制御部30はまず、図3のテープ幅検出スイッチ29によってテープ幅検出信号として検出される被印刷テープ12のテープ幅が、3.5〜9mmの範囲に含まれるか否かを判定する(図8のステップS801)。ステップS801の判定がYESの場合、制御部30は、図4のRAM33に変数として保持される逆転駆動ステップ数Xの値として8を設定する(図8のステップS802)。その後、制御部30は、ステップS808の処理に移行する。
ステップS801の判定がNOの場合、制御部30は、テープ幅が、12〜18mmの範囲に含まれるか否かを判定する(図8のステップS803)。ステップS803の判定がYESの場合、制御部30は、逆転駆動ステップ数Xの値として6を設定する(図8のステップS804)。その後、制御部30は、ステップS808の処理に移行する。
ステップS803の判定がNOの場合、制御部30は、テープ幅が、24〜46mmの範囲に含まれるか否かを判定する(図8のステップS805)。ステップS805の判定がYESの場合、制御部30は、逆転駆動ステップ数Xの値として4を設定する(図8のステップS806)。その後、制御部30は、ステップS808の処理に移行する。
ステップS805の判定がNOの場合、制御部30は、あり得ないテープ幅が検出されたと判定して、表示部4へのエラー表示等のエラー処理を実行する(図8のステップS807)。その後、制御部30は、図8のフローチャートで例示される図6のステップS609のモータ逆転処理を終了する。
ステップS802、S804、又はS806の処理の後、制御部30は、図4のモータ駆動回路39に指示を出して、RAM33の変数Xに設定されたステップ数だけ、ステッピングモータ38を逆転駆動させる(図8のステップS808)。その後、制御部30は、図8のフローチャートで例示される図6のステップS609のモータ逆転処理を終了する。
図8のフローチャートとして例示した図6のステップS609のモータ逆転処理の詳細処理の第1の実施形態によれば、ユーザがセットしたテープカセット10のテープ幅に応じて、印刷中断後の再開時のモータ逆転処理において、最適な逆転駆動ステップ数を与えることが可能となる。
次に、図6のフローチャートで例示される印刷処理における、ステップS609のモータ逆転処理の詳細例の第2の実施形態について、以下に説明する。印字ヘッド22の解像度が上がると発熱素子の数が多くなる一方、電源回路の制限等により発熱素子全体に流せる電流には制限がある。その場合に、一度に全ての発熱素子を発熱させることはできず、1ラインを印刷する場合に、何回かに分割して印刷する分割印刷の技術が採用される。さらにこの場合に、分割印刷時の分割数に応じて、テープ速度が可変させられる。図9は、分割印刷数(縦軸)と、ステッピングモータ38の逆転駆動時の逆転駆動ステップ数nとの組合せにおいて、印刷抜けが発生するか否かを示す実験結果である。△、×の意味は、図7の場合と同様である。この実験結果より、分割数が3の場合には、逆転駆動ステップ数nが0、2、4の何れの場合にも印刷抜けが発生しなかった。一方、分割数が1の場合には、逆転駆動ステップ数nが2、4の場合に印刷抜けが発生しなかった。これより、余裕を持たせて、分割数が3の場合には逆転駆動ステップ数nが2以上であれば印刷抜けが発生せず最適で、分割数が1の場合には逆転駆動ステップ数nが4以上であれば印刷抜けが発生せず最適であるという判定ルーチンを構築できる。ここで、分割数が3の場合は、前述のテープ幅が46mmの場合であって印字ヘッド22の幅いっぱいに印字が行われる場合に相当し、分割数が1、2の場合はテープ幅が12〜18mm又は3.5〜9mmの場合に相当する。これらと、図7の第1の実施形態の場合の判定ルーチンとを組み合わせと、テープ幅が3.5〜24mmの場合には、図7の実験結果より逆転駆動ステップ数nは常に4以上となるため、図9の分割数が1、2となる場合の最適条件を満たしており、従って分割数を考慮する必要がない。テープ幅が46mmの場合のみ、分割数が3となる場合には図9の実験結果に余裕を持たせて逆転駆動ステップ数nを2とすればよく、分割数が1となる場合には図9の実験結果に余裕を持たせて逆転駆動ステップ数nを4とすればよいということになる。
図10は、図7、図9の実験結果に基づいて制御部30が実施する図6のステップS609のモータ逆転処理の詳細処理の第2の実施形態を例示するフローチャートである。図10において、図8の場合と同じステップ番号が付された処理は図8の場合と同じ処理である。従って、テープ幅が12〜18mm又は3.5〜9mmの場合のステップS801からS804までの処理は、図8の場合と同様の処理となる。
次に、ステップS803の判定がNOとなる場合に、制御部30は、テープ幅が24mmであるか否かを判定する(ステップS1001)。ステップS1001の判定がYESの場合には、制御部30は、逆転駆動ステップ数Xの値として4を設定する(図10のステップS1002)。これは、第1の実施形態における図8のステップS806の場合と同じである。その後、制御部30は、ステップS808の処理に移行する。
ステップS1002の判定がNOならば、制御部30は、テープ幅が36mm〜46mmの範囲にあるか否かを判定する(ステップS1003)。ステップS1003の判定がYESならば、制御部30は更に、図4の印字ヘッド駆動回路37に対して与えている現在(印刷中断時)のラインの分割数が3であるか否かを判定する(ステップS1004)。
ステップS1004の判定がYESならば、制御部30は、図9に基づく判定論理に従って、逆転駆動ステップ数Xの値として2を設定する(図10のステップS1005)。その後、制御部30は、ステップS808の処理に移行する。
ステップS1004の判定がYESならば、制御部30は、図9に基づく判定論理に従って、逆転駆動ステップ数Xの値として4を設定する(図10のステップS1006)。その後、制御部30は、ステップS808の処理に移行する。
ステップS1003の判定がNOの場合、制御部30は、あり得ないテープ幅が検出されたと判定して、図7の場合と同様に、表示部4へのエラー表示等のエラー処理を実行する(図10のステップS807)。その後、制御部30は、図10のフローチャートで例示される図6のステップS609のモータ逆転処理を終了する。
ステップS802、S804、S1002、S1005、又はS1006の処理の後、制御部30は、図4のモータ駆動回路39に指示を出して、RAM33の変数Xに設定されたステップ数だけ、ステッピングモータ38を逆転駆動させる(図10のステップS808)。その後、制御部30は、図10のフローチャートで例示される図6のステップS609のモータ逆転処理を終了する。
図10のフローチャートとして例示した図6のステップS609のモータ逆転処理の詳細処理の第2の実施形態によれば、1ラインの印刷実行時の分割印刷の分割数に応じて、印刷中断後の再開時のモータ逆転処理において、最適な逆転駆動ステップ数を与えることが可能となる。
上述の第1、第2の実施形態において、被印刷テープ12は、印刷面とは反対面が粘着面とされ、粘着面に剥離テープが貼付けられている各種テープであるとしたが、これに限らず、被印刷テープ12として、粘着面に剥離テープが貼付けられず、且つ、粘着面が露出した各種テープを用いた場合であっても、各実施形態と同様に、印刷データのパターンによらず印字抜けが生じることを効果的に抑制することが可能である。
上述の第1、第2の実施形態において説明したテープ幅や分割印刷の分割数としては、様々なテープ幅や分割数のものを適用することが可能である。
上述の第1、第2の実施形態においては、テープ幅や分割印刷の分割数によって逆転駆動ステップ数(回転数)を制御するようにしたが、テープの素材や色を検出するセンサを設けて、それらの検出結果に応じて同様の制御が実施されるようにしてもよい。
以上の実施形態に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
媒体に印刷する印刷データに基づいて前記媒体にライン毎に印刷を行うヘッドと、
前記印刷データの前記媒体への印刷に伴って前記媒体を搬送する駆動モータと、
前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断中に、前記駆動モータの回転する向きを、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御する逆回転制御部と、
前記媒体の幅を検出する媒体幅検出部と、
を備え、
前記逆回転制御部により、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断中に、前記駆動モータの回転する向きが、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御されるとき、前記回転の回転量を、前記媒体幅検出部が検出した前記媒体の幅に応じて決定する、
ことを特徴とする印刷装置。
(付記2)
前記逆回転制御部は、前記媒体幅検出部が検出した前記媒体の幅が小さいほど前記回転量が大きくなるように、前記回転量を決定する、ことを特徴とする付記1に記載の印刷装置。
(付記3)
媒体に印刷する印刷データに基づいて前記媒体にライン毎に印刷を行うヘッドと、
前記印刷データの前記媒体への印刷に伴って前記媒体を搬送する駆動モータと、
前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断中に、前記駆動モータの回転する向きを、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御する逆回転制御部と、
前記ヘッドにより前記媒体にライン毎に印刷を行う場合に、前記印刷データに応じて1ラインの印刷を複数回に分割して実行する分割印刷制御部と、
を備え、
前記逆回転制御部により、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断中に、前記駆動モータの回転する向きが、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御されるとき、前記回転の回転量を、前記分割印刷制御部が制御する前記1ラインの印刷の分割数に応じて決定する、
ことを特徴とする印刷装置。
(付記4)
前記媒体の幅を検出する媒体幅検出部を更に備え、
前記逆回転制御部により、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断中に、前記駆動モータの回転する向きが、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御されるとき、前記回転の回転量を、前記分割印刷制御部が制御する前記1ラインの印刷の分割数と前記媒体幅検出部が検出した前記媒体の幅とに基づいて決定する、ことを特徴とする付記3に記載の印刷装置。
(付記5)
前記逆回転制御部は、前記媒体幅検出部が検出した前記媒体の幅が小さいほど前記回転量が大きくなるように前記回転量を決定し、かつ前記媒体幅検出部が検出した前記媒体の幅が所定幅以上である場合に、前記分割印刷制御部が制御する前記1ラインの印刷の分割数が大きいほど前記回転の回転量が小さくなるように前記回転量を決定する、ことを特徴とする付記4に記載の印刷装置。
(付記6)
印刷装置の制御方法であって、
前記印刷装置は、媒体に印刷する印刷データに基づいて前記媒体にライン毎に印刷を行うヘッドと、前記印刷データの前記媒体への印刷に伴って前記媒体を搬送する駆動モータと、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断中に、前記駆動モータの回転する向きを、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御する逆回転制御部と、前記媒体の幅を検出する媒体幅検出部と、を備え、
前記逆回転制御部により、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断中に、前記駆動モータの回転する向きが、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御されるとき、前記回転の回転量を、前記媒体幅検出部が検出した前記媒体の幅に応じて決定することを特徴とする印刷装置の制御方法。
(付記7)
媒体に印刷する印刷データに基づいて前記媒体にライン毎に印刷を行うヘッドと、前記印刷データの前記媒体への印刷に伴って前記媒体を搬送する駆動モータと、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断中に、前記駆動モータの回転する向きを、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御する逆回転制御部と、前記媒体の幅を検出する媒体幅検出部と、を備える印刷装置のコンピュータに、
前記逆回転制御部により、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断中に、前記駆動モータの回転する向きが、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御されるとき、前記回転の回転量を、前記媒体幅検出部が検出した前記媒体の幅に応じて決定するステップを実行させるための印刷装置の制御プログラム。
1 印刷装置
2 筐体2
3 キーボード入力部
4 表示部
5 テープカセット収納部
6 開閉蓋
10 テープカセット
11 カセットケース
12 被印刷テープ
13 テープコア
14 インクリボン
15 インクリボン供給コア
16 インクリボン巻取りコア
17 印字ヘッド挿入部
18 係合部
20 カセット受け部
22 印字ヘッド
23 プラテンローラ
24 テープコア係合軸
25 インクリボン巻取り駆動軸
26 テープ排出部
27 フルカット機構
28 ハーフカット機構
29 テープ幅検出スイッチ
30 制御部(印刷データ生成部、印刷制御データ生成部、逆回転制御部)
32 ROM
33 RAM
35 表示部駆動回路
37 印字ヘッド駆動回路
38 ステッピングモータ(駆動モータ)
39 モータ駆動回路
40 テープカットモータ
41 カットモータ駆動回路

Claims (6)

  1. 媒体に印刷する印刷データに基づいて前記媒体にライン毎に印刷を行うヘッドと、
    前記印刷データの前記媒体への印刷に伴って前記媒体を搬送する駆動モータと、
    前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断中に、前記駆動モータの回転する向きを、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御する逆回転制御部と、
    前記媒体の幅を検出する媒体幅検出部と、
    を備え、
    前記逆回転制御部により、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断中に、前記駆動モータの回転する向きが、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御されるとき、前記回転の回転量を、前記媒体幅検出部が検出した前記媒体の幅が小さいほど前記回転量が大きくなるように決定する、
    ことを特徴とする印刷装置。
  2. 媒体に印刷する印刷データに基づいて前記媒体にライン毎に印刷を行うヘッドと、
    前記印刷データの前記媒体への印刷に伴って前記媒体を搬送する駆動モータと、
    前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断中に、前記駆動モータの回転する向きを、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御する逆回転制御部と、
    前記ヘッドにより前記媒体にライン毎に印刷を行う場合に、前記印刷データに応じて1ラインの印刷を複数回に分割して実行する分割印刷制御部と、
    を備え、
    前記逆回転制御部により、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断中に、前記駆動モータの回転する向きが、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御されるとき、前記回転の回転量を、前記分割印刷制御部が制御する前記1ラインの印刷の分割数が大きいほど前記回転の回転量が小さくなるように決定する、
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 前記媒体の幅を検出する媒体幅検出部を更に備え、
    前記逆回転制御部により、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断中に、前記駆動モータの回転する向きが、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御されるとき、前記回転の回転量を、前記分割印刷制御部が制御する前記1ラインの印刷の分割数が大きいほど前記回転の回転量が小さくなるように決定し、且つ前記媒体幅検出部が検出した前記媒体の幅が小さいほど前記回転量が大きくなるように前記回転量を決定する、ことを特徴とする請求項2に記載の印刷装置。
  4. 前記逆回転制御部は、前記媒体幅検出部が検出した前記媒体の幅が所定幅以上である場合に、前記分割印刷制御部が制御する前記1ラインの印刷の分割数が大きいほど前記回転の回転量が小さくなるように前記回転量を決定する、ことを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 印刷装置の制御方法であって、
    前記印刷装置は、媒体に印刷する印刷データに基づいて前記媒体にライン毎に印刷を行うヘッドと、前記印刷データの前記媒体への印刷に伴って前記媒体を搬送する駆動モータと、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断中に、前記駆動モータの回転する向きを、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御する逆回転制御部と、前記媒体の幅を検出する媒体幅検出部と、を備え、
    前記逆回転制御部により、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断中に、前記駆動モータの回転する向きが、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御されるとき、前記回転の回転量を、前記媒体幅検出部が検出した前記媒体の幅が小さいほど前記回転量が大きくなるように決定することを特徴とする印刷装置の制御方法。
  6. 媒体に印刷する印刷データに基づいて前記媒体にライン毎に印刷を行うヘッドと、前記印刷データの前記媒体への印刷に伴って前記媒体を搬送する駆動モータと、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断中に、前記駆動モータの回転する向きを、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御する逆回転制御部と、前記媒体の幅を検出する媒体幅検出部と、を備える印刷装置のコンピュータに、
    前記逆回転制御部により、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断中に、前記駆動モータの回転する向きが、前記ヘッドによる前記媒体への印刷が中断される前とは逆の向きになるよう制御されるとき、前記回転の回転量を、前記媒体幅検出部が検出した前記媒体の幅が小さいほど前記回転量が大きくなるように決定するステップを実行させるための印刷装置の制御プログラム。
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