JP2023046434A - 印刷装置、印刷装置の制御方法、及び、プログラム - Google Patents

印刷装置、印刷装置の制御方法、及び、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】発熱素子への通電をより適切に制御する。【解決手段】印刷装置は、それぞれ複数の発熱素子を有する複数の小領域が配列されてなるサーマルヘッドと、制御部を備える。制御部は、複数の小領域の発熱状態に関する情報を印刷データに基づいて推定し、複数の小領域の各々の推定された発熱状態に関する情報と印刷データとに基づいて、補助通電データを生成し、通電期間中に、印刷データに基づく複数の発熱素子への通電制御と補助通電データに基づく前記複数の発熱素子への通電制御を実行する。【選択図】図9

Description

本明細書の開示は、印刷装置、印刷装置の制御方法、及び、プログラムに関する。
印刷装置の一種として、サーマルヘッドが有する複数の発熱素子への通電を制御することで、被印刷媒体に所望の文字、画像等を印刷するサーマルプリンタが知られている。サーマルプリンタには、同じ時間だけ発熱素子へ通電を行った場合であってもサーマルヘッドの温度に依存して発色の濃度が異なってしまうといった課題がある。
これに関連する技術は、例えば、特許文献1などに記載されている。特許文献1に記載のサーマルプリンタによれば、センサで検出したサーマルヘッドの温度と印字データの1ライン毎の印字密度とに基づいてチョッピング制御を行うことで、発熱素子への通電時間の細かな制御を実現し、高品質な印字を提供することができる。
特開2005-231180号公報
ところで、特許文献1に記載の技術では、ライン毎に通電時間が一律に制御される。このため、ライン内におけるデータの偏りによって生じる発熱素子間の温度差には十分に対応することが難しい。
以上のような実情を踏まえ、本発明の一側面に係る目的は、発熱素子への通電をより適切に制御する技術を提供することである。
本発明の一態様に係る印刷装置は、それぞれ複数の発熱素子を有する複数の小領域が配列されてなるサーマルヘッドと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記複数の小領域の発熱状態に関する情報を印刷データに基づいて推定し、前記複数の小領域の各々の推定された発熱状態に関する情報と前記印刷データとに基づいて、補助通電データを生成し、通電期間中に、前記印刷データに基づく前記複数の発熱素子への通電制御と前記補助通電データに基づく前記複数の発熱素子への通電制御を実行する。
本発明の一態様に係る制御方法は、それぞれ複数の発熱素子を有する複数の小領域が配列されてなるサーマルヘッドを備える印刷装置の制御方法であって、前記複数の小領域の発熱状態に関する情報を印刷データに基づいて推定し、前記複数の小領域の各々の推定された発熱状態に関する情報と前記印刷データとに基づいて、補助通電データを生成し、通電期間中に、前記印刷データに基づく前記複数の発熱素子への通電制御と前記補助通電データに基づく前記複数の発熱素子への通電制御を実行する。
本発明の一態様に係るプログラムは、それぞれ複数の発熱素子を有する複数の小領域が配列されてなるサーマルヘッドを備える印刷装置のコンピュータに、前記複数の小領域の発熱状態に関する情報を印刷データに基づいて推定し、前記複数の小領域の各々の推定された発熱状態に関する情報と前記印刷データとに基づいて、補助通電データを生成し、通電期間中に、前記印刷データに基づく前記複数の発熱素子への通電制御と前記補助通電データに基づく前記複数の発熱素子への通電制御を実行する処理を実行させる。
上記の態様によれば、発熱素子への通電をより適切に制御することができる。
印刷装置1の斜視図である。 印刷装置1に収納されるテープカセット30の斜視図である。 印刷装置1のカセット収納部19の斜視図である。 印刷装置1の断面図である。 印刷装置1の制御ブロック図である。 サーマルヘッド10へ出力される信号のタイミングチャートの一例である。 印刷制御処理のフローチャートである。 補助通電データ生成処理のフローチャートである。 印刷制御処理において生成されるデータを説明するための図である。 ラインデータから発熱状態を決定する方法を説明するための図である。 寄与値を算出するためのテーブルの一例を示した図である。 隣接領域を考慮した発熱状態の決定方法を説明するための図である。 補助通電データを生成するためのテーブルの一例を示した図である。 ライン内で生じる発熱素子に実際に電流が供給される期間の違いを説明するための図である。
図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下では、被印刷媒体であるテープに文字、画像等を印刷し、印刷されたテープ(ラベル)をカットして装置の外部に排出することが可能な印刷装置を例にして、本発明の実施形態について説明する。
本明細書において、テープとは、プラスチック、紙、その他の任意の材料からなる細長く薄い帯状の被印刷媒体である。テープは、典型的には粘着層を有し、貼り付け可能である。ただし、テープは、粘着層を有しなくてもよい。また、ラベルとは、テープを被印刷媒体として利用して、テープ上に何らかの情報を印刷したもののことである。
なお、被印刷媒体は、テープに限らない。実施形態に係る印刷装置は、サーマルヘッドを備える印刷装置、即ち、サーマルプリンタであればよく、所謂ラベルプリンタに限らない。また、サーマルプリンタの印刷方式は、特に限定せず、例えば、熱転写方式であっても感熱方式であってもよい。
図1は、本発明の一実施形態に係る印刷装置1の斜視図である。印刷装置1は、被印刷媒体に印刷を行うサーマルヘッドを備える印刷装置であり、例えば、被印刷媒体Mにシングルパス方式で印刷を行うラベルプリンタである。以降では、インクリボンを使用する熱転写方式のラベルプリンタを例にして説明するが、上述したように、印刷装置1の印刷方式は特に限定されない。例えば、感熱紙を使用する感熱方式であってもよい。
被印刷媒体Mは、例えば、接着層を有する基材と、接着層を覆うように剥離可能に基材に貼付された剥離紙と、を有するテープである。被印刷媒体Mは、離型紙なしのテープであってもよい。
印刷装置1は、図1に示すように、装置筐体2と、入力部3と、表示部4と、開閉蓋18と、カセット収納部19を備える。装置筐体2の上面には、入力部3、表示部4、及び開閉蓋18が配置されている。また、図示しないが、装置筐体2には、電源コード接続端子、外部機器接続端子、記憶媒体挿入口等が設けられている。
入力部3は、入力キー、十字キー、変換キー、決定キーなどの種々のキーを備える。表示部4は、例えば液晶表示パネルであり、入力部3からの入力に対応する文字等、各種設定のための選択メニュー、各種処理に関するメッセージ等を表示する。なお、表示部4にはタッチパネルユニットが設けられていてよく、その場合、表示部4を入力部3の一部として看做してもよい。
開閉蓋18は、カセット収納部19の上部に開閉可能に配置されている。開閉蓋18は、ボタン18aが押下されることにより開く。開閉蓋18には、この開閉蓋18が閉じた状態でもカセット収納部19にテープカセット30(図2参照)が収納されているか否かを目視で確認可能とするために、窓18bが形成されている。また、装置筐体2の側面には、排出口2aが形成されている。印刷装置1内で印刷が行われた被印刷媒体Mは、排出口2aから装置外へ排出される。
図2は、印刷装置1に収納されるテープカセット30の斜視図である。図3は、印刷装置1のカセット収納部19の斜視図である。図4は、印刷装置1の断面図である。図2に示すテープカセット30は、図3に示すカセット収納部19に着脱自在に収納される。図4には、テープカセット30がカセット収納部19に収納された状態が示されている。
テープカセット30は、図2に示すように、サーマルヘッド被挿入部36及び係合部37が形成された、被印刷媒体MとインクリボンRを収容するカセットケース31を有する。カセットケース31には、テープコア32とインクリボン供給コア34とインクリボン巻取りコア35が設けられている。被印刷媒体Mは、カセットケース31内部のテープコア32にロール状に巻かれている。また、熱転写用のインクリボンRは、その先端がインクリボン巻取りコア35に巻きつけられた状態で、カセットケース31内部のインクリボン供給コア34にロール状に巻かれている。
装置筐体2のカセット収納部19には、図3に示すように、テープカセット30を所定の位置に支持するための複数のカセット受け部20が設けられている。また、カセット受け部20には、テープカセット30が収容するテープ(被印刷媒体M)の幅を検出するためのテープ幅検出スイッチ24が設けられている。テープ幅検出スイッチ24は、カセットの形状に基づいて被印刷媒体Mの幅を検出する。
カセット収納部19には、さらに、被印刷媒体Mに印刷を行う複数の発熱素子を有するサーマルヘッド10と、被印刷媒体Mを搬送するプラテンローラ21と、テープコア係合軸22と、インクリボン巻取り駆動軸23が設けられている。さらに、サーマルヘッド10には、サーミスタ13が埋め込まれている。サーミスタ13は、サーマルヘッド10の温度を測定する。
テープカセット30がカセット収納部19に収納された状態では、図4に示すように、カセットケース31に設けられた係合部37がカセット収納部19に設けられたカセット受け部20に支持されて、サーマルヘッド10がカセットケース31に形成されたサーマルヘッド被挿入部36に挿入される。また、テープコア係合軸22には、テープカセット30のテープコア32が係合し、さらに、インクリボン巻取り駆動軸23には、インクリボン巻取りコア35が係合する。
印刷装置1に印刷指示が入力されると、被印刷媒体Mは、プラテンローラ21の回転によりテープコア32から繰り出される。この際、インクリボン巻取り駆動軸23がプラテンローラ21に同調して回転することで、被印刷媒体MとともにインクリボンRがインクリボン供給コア34から繰り出される。これにより、被印刷媒体MとインクリボンRは重なった状態で搬送される。そして、サーマルヘッド10とプラテンローラ21の間を通過する際にインクリボンRがサーマルヘッド10によって加熱されることで、インクが被印刷媒体Mに転写され、印刷が行われる。
サーマルヘッド10とプラテンローラ21の間を通過した使用済みのインクリボンRは、インクリボン巻取りコア35に巻き取られる。一方、サーマルヘッド10とプラテンローラ21の間を通過した印刷済みの被印刷媒体Mは、ハーフカット機構16及びフルカット機構17で切断され、排出口2aから排出される。
図5は、印刷装置1の制御ブロック図である。印刷装置1は、上述の入力部3、表示部4、サーマルヘッド10、サーミスタ13、ハーフカット機構16、フルカット機構17、プラテンローラ21、テープ幅検出スイッチ24に加えて、制御部5、ROM(Read Only Memory)6、RAM(Random Access Memory)7、表示部駆動回路8、ヘッド駆動回路9、搬送用モータ駆動回路11、ステッピングモータ12、カッターモータ駆動回路14、及び、カッターモータ15を備える。なお、制御部5、ROM6、及びRAM7は、印刷装置1のコンピュータを構成する。
制御部5は、例えばCPU(Central Processing Unit)などのプロセッサ5aを含む。制御部5は、ROM6に記憶されているプログラムをRAM7に展開し実行することで、サーマルヘッド10を含む印刷装置1の各部を制御する。
ROM6は、被印刷媒体Mに印刷を行う印刷制御プログラム、印刷制御プログラムの実行に必要な各種データ(例えば、フォント等)を記憶する。また、ROM6は、サーマルヘッド10の温度と後述する各種通電期間(本通電期間、履歴通電期間、補助通電期間)の長さ(以降、通電期間長と記す。)が対応付けられた通電期間長テーブルを格納する記憶部である。なお、温度と各種通電期間長の対応関係は、搬送速度等によって異なるため、ROM6には、温度と各種通電期間長の対応関係が異なる複数の通電期間長テーブルが格納されていてもよい。ROM6は、制御部5によって読取り可能なプログラムが記憶された記憶媒体としても機能する。
RAM7は、印刷する文字や記号などを記憶する入力データメモリとして機能する。また、RAM7は、入力データメモリに記憶された情報に基づいて生成される、被印刷媒体に形成すべき印刷パターンを示すデータ(以降、印刷データと記す)を記憶する印刷データメモリとしても機能する。さらに、RAM7は、表示部4に表示される表示用データを記憶する表示データメモリとしても機能する。
表示部駆動回路8は、RAM7に記憶された表示用データに基づいて表示部4を制御する。表示部4は、表示部駆動回路8の制御下で、例えば、印刷処理の進捗状況が認識可能な態様で印刷内容を表示してもよい。
ヘッド駆動回路9は、制御部5から供給された印刷データとストローブ信号に基づいて複数の発熱素子10aへの通電を行う。詳細には、ストローブ信号がONである期間中に、印刷データに応じて発熱素子10aへの電流の供給(通電)を制御する。より詳細には、ストローブ信号がONで、且つ、印刷データが印字ドットを示す場合には、印字ドットに対応する発熱素子10aへ電流を供給する。
サーマルヘッド10は、主走査方向に一列に整列した複数の発熱素子10aを有する印刷ヘッドであり、それぞれ複数の発熱素子10aを有する複数の小領域が配列されている。なお、小領域については後述する。サーマルヘッド10は、制御部5から送出されたストローブ信号がONである期間に印刷データに応じて発熱素子10aをヘッド駆動回路9が選択的に通電することで、発熱素子10aでインクリボンRを加熱して熱転写により被印刷媒体Mに1ラインずつ印刷を行う。
搬送用モータ駆動回路11は、ステッピングモータ12を駆動する。ステッピングモータ12は、プラテンローラ21を駆動する。プラテンローラ21は、ステッピングモータ12の動力によって回転し、被印刷媒体Mの長手方向(副走査方向)に被印刷媒体Mを搬送する搬送部である。
カッターモータ駆動回路14は、カッターモータ15を駆動する。ハーフカット機構16及びフルカット機構17は、カッターモータ15の動力によって動作し、被印刷媒体Mをハーフカット又はフルカットする。フルカットとは、被印刷媒体Mの基材を剥離紙とともに幅方向に沿って切断する動作のことである。ハーフカットは、基材のみを幅方向に沿って切断する動作のことであってもよく、ミシン目が入るように被印刷媒体Mを切断する動作のことであってもよい。
図6は、ヘッド駆動回路9へ出力される信号のタイミングチャートの一例である。以下、図6を参照しながら、制御部5から出力されるストローブ信号による通電期間の調整について説明する。
ストローブ信号SSは、図6に示すように、印刷装置1が1ライン分の印刷と搬送を行う期間(以降、この期間の時間幅を1ライン周期Tと記す。)を1周期とする周期的な信号である。
ストローブ信号SSでは、履歴通電期間T1と、本通電期間T2と、補助通電期間T3と、非通電期間T4とで、1ライン周期Tを構成する。また、補助通電期間T3は、さらに、第1補助通電期間T31、第2補助通電期間T32、第3補助通電期間T33、第4補助通電期間T34から構成される。
履歴通電期間T1は、ヘッド駆動回路9の図示しないラッチ回路に後述する履歴通電データが保持される期間であり、履歴通電データに応じて発熱素子10aへの通電を制御する期間である。一方、本通電期間T2は、ラッチ回路に後述する本通電データが保持される期間であり、本通電データに応じて発熱素子10aへの通電を制御する期間である。さらに、補助通電期間T3は、ラッチ回路に後述する補助通電データが保持される期間である。補助通電期間T3は、補助通電データに応じて発熱素子10aへの通電を制御する期間である。より詳細には、補助通電期間T3を構成する各期間(第1補助通電期間T31、第2補助通電期間T32、第3補助通電期間T33、第4補助通電期間T34)には、それぞれ第1補助通電データ、第2補助通電データ、第3補助通電データ、第4補助通電データがラッチ回路に保持され、各期間に保持されている補助通電データ(第1補助通電データ、第2補助通電データ、第3補助通電データ、第4補助通電データ)に応じて発熱素子10aへの通電を制御する。非通電期間T4は、ラッチ回路に補助通電データが保持されているが、データ(補助通電データ)によらず常に通電しない期間である。
ラッチ回路には、本通電データ、履歴通電データ、又は、補助通電データ(第1補助通電データ、第2補助通電データ、第3補助通電データ、第4補助通電データ)が保持される。ラッチ回路に保持されるデータは、図6に示すように、ラッチ回路に保持されるデータの切り替えを指示するラッチ信号RSに従って、1ライン周期T内の途中で切り替わる。より具体的には、履歴通電期間T1の開始時、本通電期間T2の開始時、第1補助通電期間T31の開始時、第2補助通電期間T32の開始時、第3補助通電期間T33の開始時、第4補助通電期間T34の開始時にラッチ信号RSがONになり、ラッチ回路に保持されるデータが切り替わる。
また、ストローブ信号SSのON/OFFとの関係で分類すると、履歴通電期間T1と本通電期間T2と補助通電期間T3では、ストローブ信号SSは常にONであるのに対して、非通電期間T4では、ストローブ信号SSは常にOFFである。
本明細書では、ストローブ信号がONに設定されている期間を通電期間と表現する。即ち、通電期間は、ラッチ回路に保持されているデータに応じて発熱素子への通電が制御される期間である。
印刷装置1は、印刷パターンを示す印刷データから補助通電データを生成することで、発熱素子へ電流が供給される通電時間を調整可能であり、発熱素子10aへの通電をより適切に制御することができる。
より詳細には、印刷装置1では、制御部5は、ライン毎に通電時間が一律に制御される従来の印刷制御における技術的課題を踏まえて、次のように動作する。制御部5は、まず、サーマルヘッド10に配列された複数の小領域の発熱状態に関する情報を印刷データに基づいて推定する。次に、制御部5は、複数の小領域の各々の推定された発熱状態に関する情報と印刷データに基づいて、補助通電データを生成する。さらに、制御部5は、通電期間中に、印刷データに基づく発熱素子10aへの通電制御と補助通電データに基づく発熱素子10aへの通電制御を実行する。
これにより、発熱状態に応じて通電期間中に発熱素子10aへ電流が実際に供給される期間を調整することができる。例えば、印刷データが印字ドットを示す場合であっても、温度が高い部分については温度が低い部分に比べて通電期間中に実際に電流が供給される期間を短くするなど、温度に起因する発色濃度の違いを補正するように、同一ライン内であっても発熱素子10aへ実際に電流が供給される期間を調整することが可能となる。このため、印刷装置1によれば、発熱素子10aへの通電をより適切に制御することができる。
図7は、印刷制御処理のフローチャートである。図8は、補助通電データ生成処理のフローチャートである。図9は、印刷制御処理において生成されるデータを説明するための図である。図10は、ラインデータから発熱状態を決定する方法を説明するための図である。図11は、寄与値を算出するためのテーブルの一例を示した図である。図12は、隣接領域を考慮した発熱状態の決定方法を説明するための図である。図13は、補助通電データを生成するためのテーブルの一例を示した図である。図14は、ライン内で生じる発熱素子に実際に電流が供給される期間の違いを説明するための図である。
印刷装置1では、入力部3を用いて印刷処理の開始指示が入力されると、制御部5が印刷プログラムを実行して、1ライン毎に図7に示す印刷制御処理を行う。まず、制御部5は、本通電データを取得する(ステップS10)。ここでは、制御部5は、図9に示すように、印刷データから1ラインの分のデータ(ラインデータ)を本通電データとして取得する。
次に、制御部5は、履歴通電データを生成する(ステップS20)。ここでは、制御部5は、履歴通電データを、例えば、1つ前のライン(先行ライン)の本通電データに基づいて生成する。履歴通電データは、発熱素子間の温度差を抑制する目的で作成されてもよく、例えば、先行ラインの本通電データを反転したデータであってもよい。
さらに、制御部5は、図8に示す補助通電データ生成処理を実行する(ステップS30)。ここでは、制御部5は、まず、サーマルヘッド10の発熱領域を複数の小領域に区画する(ステップS31)。ここでは、制御部5は、例えば、図9に示すように、1byteなど予め決められたデータ量で表現可能な大きさに小領域を区画する。つまり、例えば、それぞれ8個の発熱素子を含む複数の小領域に発熱領域を区画する。
その後、制御部5は、小領域毎に寄与値を決定して、積算寄与値を更新する(ステップS32からステップS34)。具体的には、制御部5は、まず、複数の小領域から処理対象とする小領域を選択する(ステップS32)。ここでは、制御部5は、例えば、発熱領域の端から順番に1つずつ小領域を選択すればよい。次に、制御部5は、本通電データからステップS32で選択した小領域の温度に対する寄与値を決定する(ステップS33)。
ステップS33では、制御部5は、まず、本通電データに基づいて、ステップS32で選択した小領域内で印字ドットに対応する発熱素子の数をカウントする。例えば、図10に示す例では、第1小領域R1が選択された場合には6ドット、第2小領域R2が選択された場合には3ドット、・・・、第N小領域RNが選択された場合には4ドットとカウントされる。
ステップS33では、制御部5は、その後、カウントされた印字ドット数に基づいて、ステップS32で選択した小領域の温度に対する寄与値を決定する。ここでは、制御部5は、図11に示すROM6に格納されているテーブル100を参照して、カウントした印字ドット数とその小領域の累積寄与値とに基づいて寄与値を決定する。例えば、図10に示す例では、累積寄与値はどの小領域も1000未満であるため、寄与値は、第1小領域R1が選択された場合には+10、第2小領域R2が選択された場合には+3、・・・、第N小領域RNが選択された場合には+3と決定される。
寄与値が決定されると、制御部5は、ステップS33で決定した寄与値をステップS32で選択した小領域の累積寄与値に積算して、累積寄与値を更新する(ステップS34)。例えば、図10に示す例では、寄与値は、第1小領域R1が選択された場合には800、第2小領域R2が選択された場合には400、・・・、第N小領域RNが選択された場合には450に更新される。なお、累積寄与値とは、印刷データに基づく印刷の開始からその時点における先行ラインの印刷までの間で小領域毎に寄与値を累積したものである。
全ての小領域が選択済み、つまり、全ての小領域に対して累積寄与値が更新されると(ステップ35YES)、制御部5は、小領域毎に発熱状態を決定する(ステップS36)。ここでは、制御部5は、隣接する小領域との間の熱の流入出を考慮して、ステップS33で選択された小領域の累積寄与値とその小領域に隣接する小領域の累積寄与値に基づいて、その小領域の発熱状態を決定し、発熱状態に関する情報を生成する。ここで、発熱状態に関する情報とは、小領域の温度と相関のある値であればよい。なお、この例では、発熱状態に関する情報が実際の温度と正の相関を有する場合を例に記載したが、発熱状態に関する情報は温度と負の相関を有してもよい。
より具体的には、例えば、n番目の小領域の発熱状態に関する情報をTS[n]とし、n-1番目、n番目、n+1番目の小領域の累積寄与値をそれぞれC[n-1]、C[n]、C[n+1]とするときに、図12に示すように、下式のような加重平均の算出式を用いて小領域の発熱状態を決定し、発熱状態に関する情報を生成してもよい。
TS[n]={C[n-1]+4×C[n]+C[n]}/6
その場合、例えば、図10に示す例では、発熱状態に関する情報は、第1小領域R1が選択された場合には600、第2小領域R2が選択された場合には450、・・・、第N小領域RNが選択された場合には380に更新される。なお、両端の小領域(第1小領域R1と第N小領域RN)の発熱状態に関する情報が累積寄与値よりも小さくなっているのは、隣接する領域が一つしか存在しないことが影響している。
発熱状態が決定されると、制御部5は、発熱状態と本通電データ(印刷データ)に基づいて補助通電データを生成する(ステップS37)。ここでは、制御部5は、図13に示すROM6に格納されているテーブル200を参照して、第1補助通電データから第4補助通電データを生成する。具体的には、本通電データが非印字ドットを示す場合には、発熱状態によらず、非印字ドットを示す補助通電データを生成する。本通電データが印字ドットを示す場合には、テーブル200を参照して発熱状態に応じた印字ドットまたは非印字ドットを示す補助通電データを生成する。これにより、図9に示すように、発熱素子毎に異なる補助通電データを生成することができる。
図13には、発熱状態に関する情報が大きな値を有する(この場合、温度が高い)ほど、より多くの種類の補助通電データが印字ドットを示すように生成される例が示されている。具体的には、発熱状態に関する情報を5つの区分(0-50、51-500、501-3000、3001-8000、8001-)に分類し、小領域の発熱状態に関する情報が最も低い分類(0-50)の場合には、本通電データが印字ドットであれば、補助通電期間T3中(つまり、第1補助通電期間T31から第4補助通電期間T34まで)も発熱素子に電流が供給されるように、第1補助通電データから第4補助通電データの全てが印字ドットを示すように生成される。そして、段階的に印字ドットを有する補助通電データの種類が少なくなるように補助通電データを生成し、小領域の発熱状態に関する情報が最も高い分類(8001-)の場合には、本通電データが印字ドットであっても、第1補助通電データから第4補助通電データの全てが非印字ドットを示すように生成される。
これにより、印刷装置1では小領域の発熱状態に関する情報に応じて、小領域に属する発熱素子に実際に電流が供給される時間を調整することができる。具体的には、小領域の発熱状態に関する情報が高いほど、印刷データが印字ドットを示す場合であっても発熱素子に電流が供給される時間を短くすることができる。例えば、図14に示す画像を印刷する場合であれば、10Byte目については、印刷が進むにつれて発熱状態に関する情報が高く推定されるため、10Byte目に所属する発熱素子に実際に電流が供給される時間が短くなるのに対いて、96Byte目については印刷が進んでも累積寄与値がそれほど変化しないため、10Byte目に所属する発熱素子に比べて実際に電流が供給される時間は短くならない。このように、印刷データが印字ドットを示す場合であっても、発熱状態に関する情報に応じて1ライン内で発熱素子への通電を異ならせることができる。
最後に、制御部5は、ライン印刷を行う(ステップS40)。ここでは、制御部5は、ストローブ信号をヘッド駆動回路9に出力し、本通電データ、履歴通電データ、補助通電データに基づいて通電期間中の発熱素子への通電を制御する。これにより、ヘッド駆動回路9がストローブ信号とラッチ回路に保持されているデータに応じて複数の発熱素子10aに電流を供給し、サーマルヘッド10が1ライン分の印刷を実行する。
以上のように、印刷装置1では、制御部5がプログラムを実行して図7の処理を行うことで、サーミスタ13の発熱素子10aへの通電をより適切に制御することができる。より具体的には、小領域毎に発熱状態に関する情報を推定して、推定した発熱状態に関する情報に応じて小領域毎に通電期間を制御することで、温度に起因する発色濃度の違いを補正するように各発熱素子10aへ実際に電流が供給される期間を調整することができる。
特に、制御部5は、発熱状態に関する情報の推定に当たり、ラインデータから各小領域の温度に対する寄与値を算出し、それを先行ラインまでの累積寄与値に積算する。これにより、過去の印刷を考慮して現在の発熱状態に関する情報を推定することができる。また、制御部5は、小領域の発熱状態を、その小領域の累積寄与値と隣接する小領域の累積寄与値に基づいて決定し、発熱状態に関する情報を生成する。これにより、隣接領域との間の熱の流入出を考慮して小領域の発熱状態に関する情報を推定することができる。従って、制御部5は、高い精度で小領域の発熱状態に関する情報を推定することが可能であり、正確な発熱状態に基づいて各発熱素子10aへ実際に電流が供給される期間を決定することができる。
また、制御部5は、ラインデータに基づいてカウントした小領域内の印字ドットに対応する発熱素子の数に基づいて寄与値を決定する。これにより、小領域内の温度に対して確実に寄与する小領域内の印字ドット数に応じて寄与値を決定することができるため、さらに高い精度で発熱状態に関する情報を推定することができる。
さらに、制御部5は、印字ドット数だけではなく、累積寄与値も考慮して寄与値を決定する。これにより、温度が高いときと低いときで生じ得る温度変化特性の違いを考慮して寄与値を決定することが可能となる。例えば、図11のテーブル100は、累積寄与値が低い状態、つまり、温度が比較的低い状態では、温度は上昇しやすいが低下しにくいという特性を考慮して寄与値が決定されるように設計されている。また、累積寄与値が高い状態、つまり、温度が比較的高い状態では、温度は低下しやすいが上昇しにくいという特性を考慮して寄与値が決定されるように設計されている。従って、印刷データに発熱素子の状態を加味して発熱状態に関する情報が推定されるため、より高い精度で発熱状態に関する情報を推定することができる。
上述した実施形態は、発明の理解を容易にするために具体例を示したものであり、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、上述の実施形態の各種変形形態および代替形態を包含するものとして理解されるべきである。例えば、各実施形態は、その趣旨および範囲を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できることが理解されよう。また、上述した実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることにより、種々の実施形態が実施され得ることが理解されよう。更には、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除して、または実施形態に示される構成要素にいくつかの構成要素を追加して種々の実施形態が実施され得ることが当業者には理解されよう。即ち、印刷装置、印刷装置の制御方法、及び、プログラムは、特許請求の範囲の記載を逸脱しない範囲において、さまざまな変形、変更が可能である。
上述した実施形態では、図6に示すように、補助通電期間T3は、本通電期間T2と時間的に連続した期間であるが、必ずしも本通電期間T2と時間的に連続した期間でなくてもよい。
上述した実施形態では、各種通電期間の時間的長さ(通電期間長)は、例えば、ROM6に格納されている通電期間長テーブルを参照することで、決定される。具体的には、制御部5が、サーミスタ13で測定された温度と搬送速度(又は1ライン周期T)とに基づいて参照する通電期間長テーブルを決定し、決定したテーブルから各種通電期間の通電期間長を読み出すことで、各種通電期間の通電期間長を決定してもよい。
上述した実施形態では、サーミスタ13を有する印刷装置1を例示したが、印刷装置1は、サーミスタ13を有しなくてもよい。ROM6から読み出される通電期間長テーブルは搬送速度に基づいて決定されてもよく、また、常に固定の通電期間長テーブルが読み出されてもよい。
上述した実施形態では、発熱領域を1Byte毎に分割して小領域を定義したが、小領域のサイズはこの例に限らない。1Byteよりも大きくても小さくてもよく、例えば1bit毎に分割されてもよい。また、複数の小領域のサイズは必ずしも一定である必要はない。小領域間で発熱状態に関する情報を正しく比較可能であれば2以上の異なるサイズの小領域が含まれていてもよい。
上述した実施形態では、1ライン分の補助通電データを作成後に、ヘッド駆動回路9がストローブ信号とラッチ回路に保持されているデータに応じて複数の発熱素子10aに電流を供給し、サーマルヘッド10が1ライン分の印刷を実行する形態を例示したが、必ずしも1ライン分のデータ作成毎に1ラインの印刷を行う必要はない。予め全ラインの補助通電データを作成した後に、全ラインの印刷をまとめて実行してもよい。
本明細書において、“Aに基づいて”という表現は、“Aのみに基づいて”を意味するものではなく、“少なくともAに基づいて”を意味している。即ち、“Aに基づいて”はAに加えてBに基づいてもよい。
本明細書において、名詞を修飾する“第1(の)”、“第2(の)”などの用語は、名詞で表現される要素の量又は順序を限定するものではない。これらの用語は、2つ以上の要素間を区別するために用いられ、それ以下でもそれ以上でもない。従って、“第1(の)”と“第2(の)”要素が特定されていることは、“第1(の)”要素が“第2(の)”要素に先行することを意味するものではなく、また、“第3(の)”要素の存在を否定するものでもない。
以下、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
それぞれ複数の発熱素子を有する複数の小領域が配列されてなるサーマルヘッドと、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記複数の小領域の発熱状態に関する情報を印刷データに基づいて推定し、
前記複数の小領域の各々の推定された発熱状態に関する情報と前記印刷データとに基づいて、補助通電データを生成し、
通電期間中に、前記印刷データに基づく前記複数の発熱素子への通電制御と前記補助通電データに基づく前記複数の発熱素子への通電制御を実行する
印刷装置。
[付記2]
付記1に記載の印刷装置において、
前記制御部は、前記複数の小領域毎に、
前記印刷データを構成する1ライン分のデータから温度に対する寄与値を決定し、
決定した前記寄与値を当該小領域の累積寄与値に積算して前記累積寄与値を更新し、
当該小領域の前記累積寄与値と当該小領域に隣接する小領域の前記累積寄与値に基づいて、当該小領域の発熱状態を決定する
印刷装置。
[付記3]
付記2に記載の印刷装置において、
前記制御部は、前記複数の小領域毎に、
前記1ライン分のデータに基づいて、当該小領域内で印字ドットに対応する発熱素子の数をカウントし、
カウントされた前記数に基づいて、前記寄与値を決定する
印刷装置。
[付記4]
付記3に記載の印刷装置において、
前記制御部は、前記複数の小領域毎に、カウントされた前記数と当該小領域の累積寄与値とに基づいて、前記寄与値を決定する
印刷装置。
[付記5]
それぞれ複数の発熱素子を有する複数の小領域が配列されてなるサーマルヘッドを備える印刷装置の制御方法であって、
前記複数の小領域の発熱状態に関する情報を印刷データに基づいて推定し、
前記複数の小領域の各々の推定された発熱状態に関する情報と前記印刷データとに基づいて、補助通電データを生成し、
通電期間中に、前記印刷データに基づく前記複数の発熱素子への通電制御と前記補助通電データに基づく前記複数の発熱素子への通電制御を実行する
印刷装置の制御方法。
[付記6]
それぞれ複数の発熱素子を有する複数の小領域が配列されてなるサーマルヘッドを備える印刷装置のコンピュータに、
前記複数の小領域の発熱状態に関する情報を印刷データに基づいて推定し、
前記複数の小領域の各々の推定された発熱状態に関する情報と前記印刷データとに基づいて、補助通電データを生成し、
通電期間中に、前記印刷データに基づく前記複数の発熱素子への通電制御と前記補助通電データに基づく前記複数の発熱素子への通電制御を実行する
処理を実行させるプログラム。
1 印刷装置
2 装置筐体
2a 排出口
3 入力部
4 表示部
5 制御部
5a プロセッサ
6 ROM
7 RAM
8 表示部駆動回路
9 ヘッド駆動回路
10 サーマルヘッド
10a 発熱素子
11 搬送用モータ駆動回路
12 ステッピングモータ
13 サーミスタ
14 カッターモータ駆動回路
15 カッターモータ
16 ハーフカット機構
17 フルカット機構
18 開閉蓋
19 カセット収納部
20 カセット受け部
21 プラテンローラ
22 テープコア係合軸
23 インクリボン巻取り駆動軸
24 テープ幅検出スイッチ
30 テープカセット
31 カセットケース
32 テープコア
34 インクリボン供給コア
35 インクリボン巻取りコア
36 サーマルヘッド被挿入部
37 係合部
100、200 テーブル
M 被印刷媒体
R インクリボン
R1 第1小領域
R2 第2小領域
RN 第N小領域
RS ラッチ信号
SS ストローブ信号
T 1ライン周期
T1 履歴通電期間
T2 本通電期間
T3 補助通電期間
T31 第1補助通電期間
T32 第2補助通電期間
T33 第3補助通電期間
T34 第4補助通電期間
T4 非通電期間

Claims (6)

  1. それぞれ複数の発熱素子を有する複数の小領域が配列されてなるサーマルヘッドと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記複数の小領域の発熱状態に関する情報を印刷データに基づいて推定し、
    前記複数の小領域の各々の推定された発熱状態に関する情報と前記印刷データとに基づいて、補助通電データを生成し、
    通電期間中に、前記印刷データに基づく前記複数の発熱素子への通電制御と前記補助通電データに基づく前記複数の発熱素子への通電制御を実行する
    印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置において、
    前記制御部は、前記複数の小領域毎に、
    前記印刷データを構成する1ライン分のデータから温度に対する寄与値を決定し、
    決定した前記寄与値を当該小領域の累積寄与値に積算して前記累積寄与値を更新し、
    当該小領域の前記累積寄与値と当該小領域に隣接する小領域の前記累積寄与値に基づいて、当該小領域の発熱状態を決定する
    印刷装置。
  3. 請求項2に記載の印刷装置において、
    前記制御部は、前記複数の小領域毎に、
    前記1ライン分のデータに基づいて、当該小領域内で印字ドットに対応する発熱素子の数をカウントし、
    カウントされた前記数に基づいて、前記寄与値を決定する
    印刷装置。
  4. 請求項3に記載の印刷装置において、
    前記制御部は、前記複数の小領域毎に、カウントされた前記数と当該小領域の累積寄与値とに基づいて、前記寄与値を決定する
    印刷装置。
  5. それぞれ複数の発熱素子を有する複数の小領域が配列されてなるサーマルヘッドを備える印刷装置の制御方法であって、
    前記複数の小領域の発熱状態に関する情報を印刷データに基づいて推定し、
    前記複数の小領域の各々の推定された発熱状態に関する情報と前記印刷データとに基づいて、補助通電データを生成し、
    通電期間中に、前記印刷データに基づく前記複数の発熱素子への通電制御と前記補助通電データに基づく前記複数の発熱素子への通電制御を実行する
    印刷装置の制御方法。
  6. それぞれ複数の発熱素子を有する複数の小領域が配列されてなるサーマルヘッドを備える印刷装置のコンピュータに、
    前記複数の小領域の発熱状態に関する情報を印刷データに基づいて推定し、
    前記複数の小領域の各々の推定された発熱状態に関する情報と前記印刷データとに基づいて、補助通電データを生成し、
    通電期間中に、前記印刷データに基づく前記複数の発熱素子への通電制御と前記補助通電データに基づく前記複数の発熱素子への通電制御を実行する
    処理を実行させるプログラム。
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