JPH07251519A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JPH07251519A
JPH07251519A JP4384594A JP4384594A JPH07251519A JP H07251519 A JPH07251519 A JP H07251519A JP 4384594 A JP4384594 A JP 4384594A JP 4384594 A JP4384594 A JP 4384594A JP H07251519 A JPH07251519 A JP H07251519A
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Yasunori Kitazawa
康憲 北沢
Hiroyuki Okuchi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印字ヘッドの蓄熱・放熱、特に連続するスペ
ースの放熱を考慮することにより適正な印加エネルギー
を印加して安定した印字品質を得ること。 【構成】 最初の連続印字部分R1においては、サーマ
ルヘッドの蓄熱量はライン数の増加に伴って上昇し、通
電時間Tは蓄熱制御により判定ラインMに達する毎に減
算通電時間Tsずつ減算されるためにライン数の増加に
伴って減少する。次に、スペースライン部分R2におい
ては、前記蓄熱量はライン数の増加に伴って減少し、通
電時間Tはスペースライン数が基準ライン数Lに達する
毎に増加通電時間TLずつ加算されるのでライン数の増
加に伴って増加する。このように、スペースライン部分
においては、スペースライン数に応じて放熱した分を増
加制御することにより、連続印字部分とスペースライン
部分とが繰り返し存在しても、印字濃度は変化せず良好
な印字品質を安定に得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーマルヘッドを有す
る印字装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、サーマルヘッドを有する印字装置
は、連続印字を行うとサーマルヘッドに蓄熱されるた
め、連続印字を行う際には印字開始時に発熱素子に与え
ていた印加エネルギーを徐々に減少させる減少制御(蓄
熱制御ともいう)を行っていた。一方、印字中において
スペースが連続するとサーマルヘッドに蓄積された熱は
放熱されるため、これを考慮せずに減少制御を行うとす
ればスペースが連続した場合の印字濃度とスペースが連
続しない場合の印字濃度との間に差が生じることとな
り、印字品質が安定しないという問題が生じる。
【0003】かかる問題を解決するため、従来、キャラ
クタスペースが所定数連続すれば印加するエネルギーを
印字開始時と同じにする印字制御を行うものが知られて
いる。しかし、この印字制御はただ一つの文字サイズを
取り扱う印字装置に適用した場合には効果があるもの
の、大小種々の文字サイズを取り扱う印字装置では同じ
キャラクタスペースでも文字サイズによってキャラクタ
スペースを構成するドット数が異なるため蓄熱・放熱時
間が異なり、文字サイズを変化させると同じ印字品質が
得られなくなってしまうという問題があった。
【0004】かかる問題を解決するために、例えば特開
平1−306262号公報は、1ドット幅印字にて通電
された通電ドット数がゼロの場合にスペースカウンタを
インクリメントし、そのスペースカウンタの値が所定数
未満のときには通電時間はそのまま保持され、所定数と
なった時点で印字開始時の通電時間に戻す印字制御を提
案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
印字制御はスペースが所定数未満連続した場合であって
も蓄積された熱は放熱により減少するという事実を考慮
していないため、この場合には減少分が補償されず、印
字した文字やバーコード等がかすれるおそれがあった。
【0006】請求項1〜3記載の発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、印字ヘッドの蓄熱・放
熱を考慮することにより適正な印加エネルギーを印加し
て安定した印字品質を得ることのできる印字装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1記載の印字装置は図1に例示したように、印字
ヘッドに列設された複数の発熱素子に選択的に印加エネ
ルギーを印加して該印字ヘッドにより一度に印字される
ラインを連続して形成することにより、被印字媒体上に
所定の印字パターンを形成する印字制御手段と、前記印
字ヘッドの蓄熱に応じて前記印加エネルギーを減少制御
する減少制御手段とを備えた印字装置において、前記印
字制御手段により形成されるライン毎に、前記印加エネ
ルギーが印加される前記発熱素子の数をカウントするド
ットカウンタと、前記ドットカウンタのカウント数が基
準値以下であるラインがいくつ連続したかをカウントす
るラインカウンタと、前記ラインカウンタのカウント数
に応じて前記印加エネルギーを増加制御する増加制御手
段とを備えたことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の印字装置は請求項1記載の
印字装置であって、前記増加制御手段における前記印加
エネルギーには上限値が設定されていることを特徴とす
る。請求項3記載の印字装置は請求項1又は2記載の印
字装置であって、前記ラインカウンタの基準値がゼロで
あることを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1記載の印字装置では、印字制御手段は
印字ヘッドに列設された複数の発熱素子に選択的に印加
エネルギーを印加して該印字ヘッドにより一度に印字さ
れるラインを連続して形成することにより、被印字媒体
上に所定の印字パターンを形成する。一方、減少制御手
段は印字ヘッドの蓄熱に応じて印加エネルギーを減少制
御する。即ち、印字ヘッドにより連続印字を行っている
場合には印字ヘッドの蓄熱量が増加するため、印加エネ
ルギーを減少させる。
【0010】ドットカウンタは印字制御手段により形成
されるライン毎に印加エネルギーが印加される発熱素子
の数をカウントし、ラインカウンタはそのカウント数が
基準値以下であるラインがいくつ連続したかをカウント
する。基準値としては、例えば、印加される発熱素子数
であって、その数だけ印加しても放熱量の方が大きく印
字ヘッドに蓄熱されない数をセットする。増加制御手段
はこのラインカウンタのカウント数に応じて印加エネル
ギーを増加制御する。
【0011】従って、連続印字を実行中は減少制御手段
により印加エネルギーは減少していくが、連続印字を実
行後、ドットカウンタのカウント数が基準値以下のライ
ンが連続すると印字ヘッドの蓄熱量は放熱により減少す
る。このとき、増加制御手段によりラインカウンタのカ
ウント数即ちライン数に応じて減少した分を補償するこ
とにより、印字を再開したとき十分な印加エネルギーを
与えることができる。
【0012】請求項2記載の印字装置では、増加制御手
段により増加制御した印加エネルギーが上限値を超えな
いように制御することとした。請求項3記載の印字装置
では、ラインカウンタの基準値をゼロとした。これによ
りラインカウンタのカウント数はスペースラインのライ
ン数と一致する。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基づい
て説明する。本実施例は、アルファベット文字や記号な
どの多数のキャラクタやバーコードを印字用テープに印
字可能な英語専用のテープ印字装置に本発明を適用した
ものである。図2はテープ印字装置の斜視図、図3は本
体フレーム内部を表す説明図、図4は制御系のブロック
図である。
【0014】図2に示すように、テープ印字装置1の本
体フレーム2の前部にはキーボード3が配設され、キー
ボード3の後方で本体フレーム2内には印刷機構PMが
配設され、またキーボード3のすぐ後側には、文字や記
号を表示可能な液晶ディスプレイ(LCD)22が設け
られている。更に、LCD22のすぐ後側には、印刷機
構PMに装着するテープ収納カセットCSを着脱すると
きにカバーフレーム6を開放するためのリリースボタン
4が設けられ、カバーフレーム6の左側には、印刷テー
プ19を手動で切断するための切断用操作ボタン5が設
けられている。
【0015】キーボード3には、アルファベットや数字
や記号等を入力するための文字キー、スペースキー、リ
ターンキー、改行キー、カーソルキーを右方或いは左方
に移動させるためのカーソル移動キー、印刷する文字の
サイズを任意に設定するためのサイズ設定キー、その任
意の文字サイズを16、24、32、48、64、96
のドットサイズに設定するための6つの文字サイズキ
ー、印刷する文字サイズを印刷テープ19のテープ幅又
は行数に応じて自動で設定する自動設定キー、印刷を指
令する印刷キー、各種の設定処理を終了する実行キー、
電源をON・OFFするための電源キーなどが設けられ
ている。
【0016】次に、印刷機構PMについて、図3に基い
て簡単に説明すると、印刷機構PMに着脱自在に矩形状
のテープ収納カセットCSが装着されており、このテー
プ収納カセットCSには、透明なラミネートフィルム7
が巻装されたテープスプール8と、印字リボン9が巻装
されたリボン供給スプール10と、この印字リボン9を
巻取る巻取りスプール11と、ラミネートフィルム7と
同一幅を有する両面テープ12が剥離紙を外側にして巻
装された供給スプール13と、これらラミネートフィル
ム7と両面テープ12とを接合させる接合ローラ14と
が回転自在に設けられている。尚、両面テープ12は、
ベーステープの両面に粘着剤層が形成されており、その
一方の面側の粘着剤層に剥離紙が貼付られているもので
ある。
【0017】前記ラミネートフィルム7と印字リボン9
とが重なる位置には、サーマルヘッド15が立設され、
これらラミネートフィルム7と印字リボン9とをサーマ
ルヘッド15に押圧するプラテンローラ16と、ラミネ
ートフィルム7と両面テープ12とを接合ローラ14に
押圧して印刷テープ19を作成する送りローラ17と
は、本体フレーム2に回動自在に枢着された支持体18
に回転可能に枢支されている。このサーマルヘッド15
には、128個の発熱素子からなる発熱素子群が上下方
向に列設されている。
【0018】従って、テープ送りモータ47(図4参
照)の所定回転方向への駆動により接合ローラ14と巻
取りスプール11とが所定回転方向に各々同期して駆動
されながら発熱素子群に通電され、所定の発熱素子が発
熱し印字リボン9を熱転写する。この結果、ラミネート
フィルム7上には複数のドット列により文字やバーコー
ドが印字され、しかもラミネートフィルム7は両面テー
プ12を接合した状態で印刷テープ19としてテープ送
り方向Aにテープ送りされ、図2、図3に示すように、
本体フレーム2の外部に送り出される。尚、印刷機構P
Mの詳細については、特開平2−106555号公報を
参照。
【0019】次に、この印刷テープ19を切断する手動
式の切断装置30について、図3に基いて簡単に説明す
ると、本体フレーム2のすぐ内側には板状の補助フレー
ム31が立設され、この補助フレーム31に固定刃32
が上向きに固着されている。補助フレーム31に固着さ
れた枢支軸33には、前後方向に延びる操作レバー34
の前端近傍部が回動可能に枢支され、その操作レバー3
4の枢支軸33より前側に対応する部位において、可動
刃35が前記固定刃32と対向して取付けられている。
また、操作レバー34の後端部は、切断用操作ボタン5
の下側に位置し、操作レバー34は常には、可動刃35
が固定刃32から離間する方向に図示しないバネ部材で
弾性付勢されている。更に、前記操作レバー34の前端
部には、切断用操作ボタン5の押圧により操作レバー3
4が切断のために回動したことを検出する切断スイッチ
41が取り付けられている。
【0020】印刷テープ19に印字した後においては、
印刷テープ19は固定刃32と可動刃35との間を通っ
て本体フレーム2外に延びているので、その切断用操作
ボタン5を下方に押圧操作すると、操作レバー34を介
して可動刃35が固定刃32に接近して、これら両刃3
2,35で印刷テープ19が切断される。
【0021】ここで、前記テープ収納カセットCSから
繰出される印刷テープ19として、テープ幅を6mm、9
mm、12mm、18mm、24mmとする5種類が準備されて
いる。更に、各テープ幅毎に、両面テープ12を構成す
るベーステープの色(以下、端に両面テープ12の色と
略する。このベーステープの色がテープの地色とな
る。)と印字リボン9のインク色とを、「黒」、
「赤」、「青」、「黄」・・・「白」とから任意に組み
合わせた複数種類のテープカセットが準備されている。
【0022】そして、これらテープ収納カセットCSの
底壁部には、これら5種類のテープ幅のいずれかを検知
するために、3つの突出爪を組合わせた第1突出片20
と、これら複数色の両面テープ12の色と印字リボン9
のインク色との組合せがいずれであるかを検知するため
に、5つの突出爪を組合せた第2突出片21が各々設け
られている。そして、本体フレーム2には、第1突出片
20の突出爪の状態からテープ幅を検知するテープ幅セ
ンサ43(図4参照)と、第2突出片21の突出爪の状
態から両面テープ12と印字リボン9との組合せ色を検
知するテープ色センサ44(図4参照)とが各々取り付
けられている。
【0023】更に、本体フレーム2には、これら複数種
類のテープ収納カセットCSが択一的に装着されたこと
を検出するために、カセットスイッチ42(図4参照)
が取り付けられている。次に、テープ印字装置1の制御
系は、図4のブロック図に示すように構成されている。
【0024】制御装置Cの入出力インターフェース50
には、キーボード3と、切断スイッチ41と、カセット
スイッチ42と、テープ幅センサ43と、テープ色セン
サ44と、液晶ディスプレイ(LCD)22に表示デー
タを出力するためのビデオRAM24を有するディスプ
レイコントローラ(LCDC)23と、環境温度を判断
するためのサーミスタ46と、サーマルヘッド15を駆
動するための駆動回路48と、テープ送りモータ47を
駆動するための駆動回路49とが各々接続されている。
【0025】制御装置Cは、CPU52と、このCPU
52にデータバスなどのバス51を介して接続された入
出力インターフェース50、CGROM53、ROM5
4,55及びRAM60とから構成されている。CGR
OM53には、多数のキャラクタの各々に関して、表示
のためのドットパターンデータがコードデータに対応さ
せて格納されている。
【0026】ROM(ドットパターンデータメモリ)5
4には、アルファベット文字や記号などのキャラクタを
印刷するために多数のキャラクタの各々に関して、印刷
用ドットパターンデータが、書体(ゴシック系書体、明
朝体書体など)毎に分類され、各書体毎に7種類(1
6、24、32、48、64、96、128のドットサ
イズ)の印刷文字サイズ分、コードデータに対応させて
格納されている。
【0027】ROM55には、キーボード3から入力さ
れた文字や数字や記号などのキャラクタのコードデータ
に対応させてディスプレイコントローラ(LCDC)2
3を制御する表示駆動制御プログラム、印字バッファ6
4のデータを順次読み出してサーマルヘッド15やテー
プ送りモータ47を駆動する印刷駆動制御プログラム、
本願特有の後述のテープ印刷制御の制御プログラムなど
が格納されている。
【0028】RAM60のテキストメモリ61には、キ
ーボード3から入力された文書データが格納される。テ
キストポインタ(この内容をポインタ値TPとする)6
2には、テキストメモリ61の1つのアドレスが格納さ
れる。印刷文字サイズメモリ63には、設定された印刷
に用いる文字サイズのデータが格納される。印字バッフ
ァ64には、複数の文字や記号の印刷用ドットパターン
データが印字データとして格納される。
【0029】次に、テープ印字装置1の制御装置Cで行
われる印字制御処理について、図5のフローチャートに
基づいて説明する。キーボード3に設けられた印刷キー
が押され印字の開始が指令されると、まず各パラメータ
の初期化を行う(S100)。即ち、最大通電時間Tm
axに2450(μsec)、ドットカウンタ値Ndに
0、ラインカウンタ値NLに0、基準ドット数Dに0、
基準ライン数Lに20、加算通電時間TLに20をそれ
ぞれセットする。ここでラインとは、サーマルヘッド1
5に列設された発熱素子群が一度に印字する印字領域を
意味する。
【0030】続いて、ドットカウンタ値Ndに今回印字
するラインに対して通電すべき発熱素子数をカウントし
た値をセットする(S110)。そして、このドットカ
ウンタ値Ndと基準ドット数Dとを比較し(S12
0)、ドットカウンタ値Ndの方が大きいならば(S1
20でYES)、後述の蓄熱制御(S130)を行った
後1ライン分印字する(S190)。一方、ドットカウ
ンタ値Ndが基準ドット数D以下ならば(S120でN
O)、ラインカウンタ値NLをインクリメントし(S1
40)、このラインカウンタ値NLと基準ライン数Lと
を比較する(S150)。ラインカウンタ値NLが基準
ライン数L以下ならば(S150でNO)、S190に
進む。一方、ラインカウンタ値NLの方が大きいならば
(S150でYES)、通電時間Tに加算通電時間TL
を加算した値を新たな通電時間Tにセットすると共に、
ラインカウンタ値NLをリセットする(S160)。そ
して、この通電時間Tと最大通電時間Tmaxとを比較
し(S170)、通電時間Tが最大通電時間Tmax以
下ならば(S170でNO)、S190に進む。一方、
通電時間Tの方が大きければ(S170でYES)、通
電時間Tに最大通電時間Tmaxをセットし(S18
0)、S190に進む。以上のS140〜S180まで
の処理を便宜上、放熱制御(増加制御)と呼ぶ。
【0031】ここで、蓄熱制御(減少制御)について図
6のフローチャートに基づいて説明する。蓄熱制御が開
始されると、ラインカウンタ値NPをインクリメントす
る(S300)。ラインカウンタ値NPは、ドットカウ
ンタ値Ndが基準ドット数Dよりも大きい値であるライ
ンの数を累算するものである。尚、ラインカウンタ値N
Pは印字制御処理のS100においてゼロがセットされ
る。
【0032】続いて、ラインカウンタ値NPと判定ライ
ン数Mとを比較し(S310)、ラインカウンタ値NP
が判定ライン数Mより小さければ(S310でYE
S)、本処理を終える。ラインカウンタ値NPが判定ラ
イン数M以上ならば(S310でNO)、通電時間Tか
ら減算通電時間Tsを減算した値を新たな通電時間Tと
してセットすると共にラインカウンタ値NPをリセット
する(S320)。そして、この通電時間Tと最小通電
時間Tminとを比較し(S330)、通電時間Tの方
が大きければ(S330でYES)、本処理を終える。
一方、通電時間Tが最小通電時間Tmin以下ならば
(S330でNO)、通電時間Tに最小通電時間Tmi
nをセットして(S340)本処理を終える。このS3
30及びS340の処理により最小限必要とされる最小
通電時間Tminは確保されるため、文字やバーコード
がかすれて印字されるおそれがない。
【0033】図5に戻り、上記蓄熱制御(S130)又
は放熱制御(S140〜S180)の処理を終えた後、
通電時間Tだけパルスをサーマルヘッド15の発熱素子
に印加することにより、1ライン分の印字を行う(S1
90)。その後、印字が終了したか否かを判断し(S2
00)、終了していなければ再びS110以下の処理を
繰り返す。一方、終了したならば印字制御処理を終え
る。
【0034】本実施例では印字開始時から印字終了後ま
で環境温度が変化しないとして、最大通電時間Tmax
の値はその環境温度によって求められた印字開始時の通
電時間としている。つまり、蓄熱したサーマルヘッド1
5は長期間放熱したとしても、その温度が印字開始時の
温度よりも下がることはないことを前提としている。但
し、サーミスタ46(図4参照)からCPU52が環境
温度を検知し、その環境温度が変化した場合にはこれを
加味して最大通電時間Tmaxを適宜セットし直すよう
に制御してもよい。
【0035】以上の印字制御処理のタイムチャートを図
7に示す。図7において、上段にはライン数と通電時間
との関係を、下段にはライン数とサーマルヘッドの蓄熱
量との関係を示した。最初の連続印字部分R1において
は、サーマルヘッド15の蓄熱量はライン数の増加に伴
って上昇する。一方、通電時間Tは上記蓄熱制御(図6
参照)により判定ライン数Mに達する毎に減算通電時間
Tsずつ減算されるため、ライン数の増加に伴って減少
する。次に、非印字であるスペースライン部分R2にお
いては、サーマルヘッド15の蓄熱量はライン数の増加
に伴って減少する。一方、通電時間Tはそのスペースラ
イン数が基準ライン数Lに達する毎に増加通電時間TL
ずつ加算されるためライン数の増加に伴って増加する。
尚、範囲R21ではS170で「YES」と判断されるた
めS180が実行され、通電時間Tは最大通電時間Tm
axにセットされる。
【0036】印字が再開された後の連続印字部分R3に
おいては、ライン数の増加に伴ってサーマルヘッド15
の蓄熱量は上昇し、通電時間Tは減少する。その後のス
ペースライン部分R4においては、ライン数の増加に伴
ってサーマルヘッド15の蓄熱量は減少し、通電時間T
は増加する。その後のスペースライン部分R4は短く、
増加制御において通電時間Tが最大通電時間Tmaxを
超える前に印字が再開される。従って、S160にて設
定された通電時間Tにより印字が再開され、連続印字部
分R5に至る。
【0037】以上のように、本実施例のテープ印字装置
1は、連続印字部分R1,R3,R5とスペースライン
部分R2,R4とが混在する場合、スペースライン部分
R2,R4においてサーマルヘッド15の蓄熱量が放熱
により減少する点(図7下段参照)を考慮してスペース
ライン数に応じて放熱した分を増加制御することによ
り、連続印字部分R1,R3,R5とスペースライン部
分R2,R4とが繰り返し存在しても、印字濃度は変化
せず良好な印字品質を安定に得ることができるという優
れた効果を奏するものである。
【0038】尚、本発明は上記実施例に何ら限定される
ことなく、本発明の技術的範囲を逸脱しない範囲内であ
れば、種々の態様で実施できることはいうまでもない。
例えば、本実施例では基準ドット数Dにゼロをセットし
たが、256ドットのような多ドット数のサーマルヘッ
ドを使用する場合には、印字ドットが1ドットや2ドッ
トの場合と0ドットの場合とで蓄熱や放熱に大差がない
ため、これを考慮して基準ドット数Dに適当な値をセッ
トするのが好ましい。即ち、基準ドット数Dに2とか5
のような適当な正の整数をセットすれば、サーマルヘッ
ドのドット数に適切に対応した制御により印字を行うこ
とができ、安定した印字品質を得ることができる。
【0039】また、印字範囲が小さい範囲に限定されて
いる印字装置の場合には、スペースライン部分が大きく
なることがないため、敢えて上限値を設ける処理(図5
におけるS170及びS180)を行う必要はなく、こ
の場合にも上記実施例と同様の効果が得られる。
【0040】更に、最大通電時間Tmax、基準ライン
数L、加算通電時間TLは印字リボンの色の種類に応じ
てセットしてもよい。印字リボンの色の種類によってこ
れらの最適値は異なるため、かかる構成とすれば上記効
果を一層顕著に得ることができる。
【0041】更にまた、上記実施例の蓄熱制御(減少制
御)はライン数に応じて減算する制御を行ったが、これ
に限らずサーマルヘッドの駆動時間やキャラクタのカウ
ント数に応じて減算する制御を行ってもよい。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜3記載
の印字装置によれば、印字ヘッドの蓄熱・放熱を考慮す
ることにより適正な印加エネルギーを印加して安定した
印字品質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一構成を例示した概略構成図であ
る。
【図2】 テープ印字装置の斜視図である。
【図3】 本体フレーム内部を表す説明図
【図4】 制御系のブロック図である。
【図5】 印字制御処理のフローチャートである。
【図6】 蓄熱制御のフローチャートである。
【図7】 印字制御処理のタイムチャートである。
【符号の説明】
1・・・テープ印字装置、 9・・・印
字リボン、15・・・サーマルヘッド、
52・・・CPU、C・・・制御装置、
PM・・・印刷機構、D・・・基準ドット数、
L・・・基準ライン数、M・・・判
定ライン数、 NL・・・ラインカウ
ンタ値、NP・・・ラインカウンタ値、 N
d・・・ドットカウンタ値、T・・・通電時間、
TL・・・加算通電時間、Tmax・
・・最大通電時間、

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドに列設された複数の発熱素子
    に選択的に印加エネルギーを印加して該印字ヘッドによ
    り一度に印字されるラインを連続して形成することによ
    り、被印字媒体上に所定の印字パターンを形成する印字
    制御手段と、前記印字ヘッドの蓄熱に応じて前記印加エ
    ネルギーを減少制御する減少制御手段とを備えた印字装
    置において、 前記印字制御手段により形成されるライン毎に、前記印
    加エネルギーが印加される前記発熱素子の数をカウント
    するドットカウンタと、 前記ドットカウンタのカウント数が基準値以下であるラ
    インがいくつ連続したかをカウントするラインカウンタ
    と、 前記ラインカウンタのカウント数に応じて前記印加エネ
    ルギーを増加制御する増加制御手段とを備えたことを特
    徴とする印字装置。
  2. 【請求項2】 前記増加制御手段における前記印加エネ
    ルギーには上限値が設定されていることを特徴とする請
    求項1記載の印字装置。
  3. 【請求項3】 前記ラインカウンタの基準値がゼロであ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の印字装置。
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JP2012214039A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Sinfonia Technology Co Ltd プリンタ、印刷システム及びコンピュータプログラム
JP2021112831A (ja) * 2020-01-16 2021-08-05 東芝テック株式会社 サーマルプリンタ

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