JP6671080B2 - 廃プラスチック類の粗破砕装置 - Google Patents
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Description
本明細書で「大きな」、「大型」と表現したのは、ペットボトルや、スーパーで販売されている魚介類、生肉をのせているプラスチックトレイなどの廃プラスチック類の大きさとの比較で用いている。
廃プラスチック類(d)が投入される投入口(5)と、破砕後の廃プラスチック類(d)が排出される排出口(6)とが設けられた装置本体(2)と、
前記装置本体(2)内において、回転駆動される回転軸(9)の軸方向の中央部分に、刃先部(4a)が相反する向きになるように取り付けられた2つの回転刃(4A)と、
前記2つの回転刃(4A)を対称の中心にして、一方の回転刃(4A)の刃先部(4a)と、各刃先部(4a)が、前記回転軸(9)の一端側に向かうように、該回転軸(9)の回転方向に徐々にずれた状態で取り付けられた複数の回転刃(4)と、
他方の回転刃(4A)の刃先部(4a)と、各刃先部(4a)が、該回転軸(9)の他端側に向かうように、該回転軸(9)の回転方向に徐々にずれた状態で取り付けられた複数の回転刃(4)と、
前記各回転刃(4A,4)が回転した際に、前記回転軸(9)の中央から該回転軸(9)の端部に向かって、回転刃(4A,4)のそれぞれの端部側にのみ接するように配設され、該回転刃(4A,4)と交差して廃プラスチック類(d)を切断する、前記装置本体(2)内に該回転軸(9)側に突出するように並設された複数の固定刃(3)と、
前記回転軸(9)の軸方向中央部分に設けられた2つの回転刃(4A)の一方の回転刃と回転刃(4)の間、軸方向中央部分に設けられた2つの回転刃(4A)の他方の回転刃と回転刃(4)の間、及び2つの回転刃(4A)の間に、該回転軸(9)の軸中心側に先端が向き、かつ並設する前記回転刃(4)の間に該回転軸(9)を挟んだ前記固定刃(3)の反対側の位置に、その基端が取り付けられた複数の破砕物逆流防止板(11)と、
前記回転軸(9)の中央部分に、刃先部(4a)が相反する向きになるよう取り付けられた2つの回転刃(4A)の間において、先端が該回転軸(9)の軸中心側に突出するように、前記装置本体(2)の前記固定刃(3)側に取り付けられた阻止板(11A)と、を備え、
前記2つの回転刃(4A)が、前記回転軸(9)の軸方向の中央部分で同じ向きに設けられ、
前記複数の回転刃(4)は、前記2つの回転刃(4A)を対称の中心にして各刃先部(4a)が回転軸(9)の中央部分から所謂「山形」の形状になるようにずれた状態で取り付けられ、
前記複数の破砕物逆流防止板(11)は、切断された廃プラスチック類(d)が前記回転刃(4)の間に挟まれたままで移動することを阻止して、前記投入口(5)側に戻されることを防止し、
前記阻止板(11A)は、切断された廃プラスチック類(d)が、前記刃先部(4a)が相反する向きに取り付けられた2つの回転刃(4A)の間に挟まれたままで移動することを防止する、ことを特徴とする。
該刃先部(4a)の湾曲部分(4c)の基端部(k)は、直線部分(4b)の先端と回転軸(9)の軸心とを結んだ直線よりも、回転方向に突出するように配設されている、ことが好ましい。
また、回転軸(9)の中央部分から所謂「山形」の形状になるように、ずれた状態で取り付けられた回転刃(4)と、固定刃(3)とが交差する際に廃プラスチック類(d)を徐々に挟み込むようにして切断することができる。
さらに、阻止板(11A)を設けることにより、2つの回転刃(4A)の間に挟まれたままで廃プラスチック類(d)の破砕片が回転してしまうのを効率的に防ぐとともに、投入口(5)側に廃プラスチック類(d)の破砕片が逆流することも防ぐことができる。
また、回転刃(4)の刃先部(4a)を、直線部分(4b)の先端側よりも先に該湾曲部分(4c)の基端部(k)が固定刃(3)と交差するように構成することにより、回転軸(9)側に巻き込まれる廃プラスチック類(d)を湾曲部分(4c)で受け止めて固定刃(3)に押し付けていくことができ、効率よく破砕(切断)できる。詰まりや回転軸(9)に係る負荷を減らすこともできる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は実施例1の廃プラスチック類の粗破砕装置の正面図である。図2は実施例1の廃プラスチック類の粗破砕装置を示す一部切り欠いた側面図である。
実施例1の廃プラスチック類の粗破砕装置1は、装置本体2と、この装置本体2に取り付けられた固定刃3と、回転により廃プラスチック類dを切断破砕する回転刃4とから成る。この固定刃3と回転刃4部分に、大型の廃プラスチック類dを噛み込ませるように投入させる投入口5を備えた。粗破砕装置1の投入口5は、バンパー、ドア、パレットのような大型の廃プラスチック類を投入できるように大きな形状になっている。上述したようにここで「大きな」と表現したのは、ペットボトルや、プラスチックトレイなどの廃プラスチック類の大きさとの比較で用いた表現である。
図示していないが、投入口5の上部位置にシャワーノズルを備え、このシャワーノズルからは、廃プラスチック類dの破砕物を洗浄する水を噴射するように構成することも可能である。その噴射状態は、霧状に噴射することも可能である。このシャワーノズルからの噴射される水は、固定刃3と回転刃4とに噛み込まれて切断されている廃プラスチック類dの破砕物の両面を洗浄して、廃プラスチック類dに付着している泥、汚れ等を同時に洗浄する。また、洗浄水の噴射により、破砕衝撃による熱や火花の発生を抑えることもできる。
図3は装置本体内における回転刃と固定刃を示す平面図である。
装置本体2内において複数組の回転刃4と固定刃3とで廃プラスチック類dを挟むように切断し、破砕する。特に、本発明の回転刃4は、回転軸9の周囲に、各刃先部4aが回転軸9の回転方向へ徐々にずれた状態で複数枚取り付けられたものである。固定刃3は装置本体2に回転軸9側に突出して複数並列するように取り付けられている。また、各組において、回転刃4は回転した際に交差する固定刃3と一側面で接するように配設されており、各回転刃4と個々に交差して廃プラスチック類dを挟むようにして切断する。
また、各組において回転刃4は固定刃3の内側に配設され、交差する際に回転刃4が固定刃3と接するように取り付けられている。よって、回転軸9の中央部分を中心として回転刃4及び固定刃3が対称的な配置になり、この中央部分だけ、回転刃4(4A)同士が隣り合う状態になり、破砕物が逆流しやすい。これを防ぐために、2枚の回転刃4(4A)の間に破砕物逆流防止板(阻止板)11Aを設けている。また、この破砕物逆流防止板(阻止板)11Aは、投入口5側において2枚の回転刃4(4A)の間に挟まった破砕物が、回転刃4(4A)とともにスクリーン12側に回転移動してしまうことを阻止し、取り除く役目も担っている。さらに、両回転刃4(4A)と破砕物逆流防止板(阻止板)11Aとの間に空間を設けることにより、投入された廃プラスチック類dに回転刃4(4A)を噛み込ませることができるとともに、所望の大きさとなった廃プラスチック類dの破砕片をスクリーン側に移動(落下)させることができるので、効率的に切断破砕処理を行うことが可能となる。なお、このように回転刃4同士が隣り合う状態ではないときはこの破砕物逆流防止板(阻止板)11Aは必ずしも取り付ける必要はない。また、破砕物逆流防止板(阻止板)11Aを固定刃3と同様に構成してもよい。
図4は回転軸と回転刃を示す平面図である。図5は回転刃と固定刃を示す側面図である。
回転刃4は、各刃先部4aが回転軸9の軸方向の中央部分を対称の中心にして、この回転軸9の周囲に、各刃先部4aが回転方向にずれた状態で取り付けられている。図4の平面図に示すように、各刃先部4aが回転軸9の中央部分で「山形」(点線で表示した形状)の形状になるように取り付けられている。このように複数の回転刃4が回転軸9の周囲に回転方向にずれた状態で取り付けられているので、回転する各回転刃4は、大きな廃プラスチック類dを徐々に切断し、所定の大きさに破砕することができる。従来のように、回転刃の刃先部が一直線では、大きな廃プラスチック類dを同時に回転刃が噛み付き、回転刃の回転が阻止されることがあった。しかし、本発明では大きな廃プラスチック類dを徐々に切断することで、回転刃4のトルクが低いものでも、大型の廃プラスチック類dを容易に破砕することができる。
図6、図7に示すように、回転刃4には、その本体部4xに着脱可能に取り付けられる2枚1組の各刃先部4aを有し、それぞれ反対方向に向くように回転軸9に取り付けられている。回転刃4が2枚1組で回転対称となるように回転軸9に取り付けられているので、回転軸9が180度回転することで、各固定刃3とで廃プラスチック類dを切断することができる。廃プラスチック類dは、切断当初で回転刃4の刃先部4aで弾かれても、回転軸9が180度回転すれば、反対側の回転刃4の刃先部4aで切断することができ、廃プラスチック類dを効率良く切断し、破砕することができる。
また、図7に示す回転刃4は、2枚1組の刃先部4aが本体部4xの異なる側面に取り付けられており、一組の固定刃3と回転刃4において、これらが交差する際には、回転刃4の一方の刃先部4aと固定刃3とでは廃プラスチック類dを挟み込むように切断して破砕し、回転刃4の略幅(厚さ)分の間隔が空くように配設された回転刃4の他方の刃先部4aと固定刃3とでは廃プラスチック類dを噛み込むように切断(破断)して破砕することができる。このような構成とすることにより、様々な素材、大きさ、厚さからなる廃プラスチック類dを効率的に破砕処理することができる。なお、図7の回転刃4の本体部4xの厚さは図示のものに限らず、例えば、図示のものより厚くして、上述の他方の刃先部4aが、両側の固定刃3(一緒に組み付けられている固定刃3と隣り合う内側の組の固定刃3)の略中間を通るように構成して、より効率的に破砕処理できるようにしてもよい。
図9は回転刃の動作状態を示し、(a)は廃プラスチック類を受け止める状態、(b)は廃プラスチック類を固定刃へ移動させる状態、(c)は廃プラスチック類を固定刃に押し付けて、固定刃とで挟み切断する状態である。ハッチング部分は廃プラスチック類を噛み込む、切断する部分を示している。
先ず、図9(a)に示すように、回転している回転刃4は、投入口5から廃プラスチック類dが投入されると、これを回転刃4が受け止め、これを噛み込む。特に、回転刃4は、各刃先部4aが回転軸9の軸方向の中央部分を対称の中心にして、この回転軸9の周囲に、各刃先部4aが回転方向にずれた状態で取り付けられているので、回転する各回転刃4は、大きな廃プラスチック類dでも徐々に噛み込むようになる。従来のように同時に回転刃4が噛み付き、回転刃4の回転が阻止されることがない。
最後に、図9(c)に示すように、この回転刃4の回転で廃プラスチック類dが回転軸9側に移動する。この回転軸9側に移動した廃プラスチック類dを固定刃3と回転刃4により切断し、破砕する。このとき複数の回転刃4が回転軸9の周囲に回転方向にずれた状態で取り付けられているので、回転する各回転刃4は、大きな廃プラスチック類dでも回転が阻止されることなく、これを徐々に切断し、所定の大きさに破砕することができる。また、回転刃4の刃先部4aを上述のように設け、ずれた状態で取り付けた複数の回転刃4が覆い被さるように、投入された廃プラスチック類dを回転軸9側に巻き込むので、廃プラスチック類dの逃げを防止することができる。なお、回転刃4の湾曲部分4cを、切欠きを有する刃(例えば、鋸状の刃)として、廃プラスチック類dの逃げを防ぐようにしてもよい。
このような動作の繰り返しで廃プラスチック類dを効率良く破砕(切断)する。
図10は、固定刃の変形例を説明するための概略側面図である。
変形例1の固定刃3は、図10(a)に示すように、先端側(回転軸9側)に徐々に上方に向かって湾曲する湾曲部分3cが形成されている。廃プラスチック類dの接触部分を増すとともに、上述した回転刃4の湾曲部分4cとの交差を早めて、回転軸9側に巻き込まれる廃プラスチック類dをより効率よく破砕(切断)し、詰まりや回転軸9に係る負荷を減らすことができる。
変形例2の固定刃3は、図10(b)に示すように、先端側(回転軸9側)から基端側(装置本体2取付側)に向かって下方に傾斜するように配設されおり、中間部分よりも基端側の上面に上方に突き出た突出部tが形成されている。回転軸9側へ巻き込む回転刃4に対して、固定刃3の傾斜や突出部tにより廃プラスチック類dを回転刃4の先端側に留まるように構成することにより、より効率よく破砕(切断)処理できるとともに、詰まりや回転軸9に係る負荷を減らすことができる。
図11は本発明のスクリーンの一例を示し、(a)は底面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
図15に示すような従来の格子状スクリーン51では、一旦通孔52を構成する枠部材53の位置に破砕片が来ると、回転刃が回転していても、図15(a)、(c)に示すようにこの格子状スクリーン51の通孔52を通過させることができなかった。即ち、従来の格子状スクリーン51では、格子状スクリーン51の枠部材53が格子状に組まれているので、廃プラスチック類dの破砕片は回転刃の回転により同じ方向に回転するのみで、格子状スクリーン51を通過させることができず、破砕処理の効率が低下するという問題を有していた。
本発明の発明者は、回転刃の並び方を工夫することにより、弱いトルクでも大型の廃プラスチック類を粗破砕できることに着目した。更に、スクリーンの形状も工夫することにより、破砕処理の効率化を図ることができることに着目した。
図12は本発明のスクリーンの変形例を示す底面図である。
スクリーン12の形状は図11に示した形状に限定されない、図12に示すように、いわゆるハニカム構造の通孔にしたものでもよい。このように通孔13がハニカム構造になれば、回転刃4の回転方向で一か所目の通孔13では通過しない切断片は、向きが変えられ、その通孔13から通過させることができる。
これらのスクリーン12の形状は、回転刃4の回転方向に沿って各通孔13がずれた状態で並ぶよう構成されたものであれば、図11、図12に示した形状に限定されないことは勿論である。
図13は本発明の粗破砕装置に粉砕装置を連結した状態を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
本発明の粗破砕装置1は大きな廃プラスチック類dを粗く切断し、次工程の細かく切断する装置の負荷を低減することが目的である。そこで、廃プラスチック類dの粗破砕装置1は、図示するように、必要に応じて粉砕装置21に連結して使用する。
図14は本発明の粗破砕装置を用いて廃プラスチック類について粉砕処理し、再資源化するユニット化した一連の設備を示す正面図である。
本発明の粗破砕装置1を用いて廃プラスチック類dについて粉砕処理を実施する際は、図14に示すような一連の設備を用いて廃棄物からプラスチック原料を製造し、又はその容量を容易に縮小化することができる。粗破砕装置1にはベルトコンベア22を用いて、廃プラスチック類dを粗破砕装置1の投入口5に搬送する。粗破砕装置1では、回転する回転刃4により廃プラスチック類dを所定の形状及び大きさの破砕物に粉砕処理する。このときは、スクリーン12の目(通孔13)の大きさで破砕物の寸法を調整する。次に粗破砕装置1の直下に配置して粉砕装置21で破砕片に粉砕する。このときもスクリーン12の目の大きさで破砕片の寸法を調整する。
その後、必要に応じて、プラスチック類と金属類とに分離することもある。
以下、上述した実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお、実施例で示した構成要素との対応がわかるように明示しているが、明示した構成に限定されず、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
廃プラスチック類の粗破砕装置Aは、廃棄されたプラスチック類を再資源化する際に、それを粗く切断することで、次工程の細かく切断する粉砕装置の負荷を低減することができる廃プラスチック類の粗破砕装置に関する。
本明細書で「大きな」、「大型」と表現したのは、ペットボトルや、スーパーで販売されている魚介類、生肉をのせているプラスチックトレイなどの廃プラスチック類の大きさとの比較で用いている。
廃プラスチック類(d)を切断する廃プラスチック類(d)の粗破砕装置(1)であって、
廃プラスチック類(d)が投入される投入口(5)と、破砕後の廃プラスチック類(d)が排出される排出口(6)とが設けられた装置本体(2)と、
前記装置本体(2)内において、回転駆動される回転軸(9)の周囲に、各刃先部(4a)が該回転軸(9)の回転方向に徐々にずれた状態で取り付けられた複数の回転刃(4)と、
各回転刃(4)と個々に交差して廃プラスチック類(d)を切断する、装置本体(2)に取り付けられた複数の固定刃(3)と、
前記回転刃(4)と固定刃(3)の下方に取り付けられた、切断された廃プラスチック片を所定の大きさに選別するスクリーン(12)と、を備え、
複数の回転刃(4)が、回転方向に徐々にずれた状態で回転軸(9)に取り付けられているので、回転する各回転刃(4)は廃プラスチック類(d)を徐々に切断するように構成された、ことを特徴とする。
廃プラスチック類の粗破砕装置A1において、前記回転刃(4)は、2枚1組で各刃先部(4a)が前記回転軸(9)の軸心を中心にそれぞれ反対方向に向くように取り付けられた、ことを特徴とする。
廃プラスチック類の粗破砕装置A1又は廃プラスチック類の粗破砕装置A2において、前記回転刃(4)は、各刃先部(4a)が前記回転軸(9)の軸方向の中央部分を対称の中心にして、該回転軸(9)の周囲に、各刃先部(4a)が回転方向に徐々にずれた状態で取り付けられた、ことを特徴とする。
廃プラスチック類の粗破砕装置A1乃至A3のいずれか1つにおいて、前記スクリーン(12)は、回転刃(4)の回転方向に沿って各通孔(13)が交互に並ぶよう構成された、ことを特徴とする。
廃プラスチック類の粗破砕装置A1乃至A3のいずれか1つにおいて、前記スクリーン(12)は、通孔(13)がハニカム構造になる、ことを特徴とする。
2 装置本体
3 固定刃
4 回転刃
4A 回転刃
4a 刃先部
5 投入口
6 排出口
9 回転軸
11 破砕物逆流防止板
11A 阻止板
12 スクリーン
13 通孔
d 廃プラスチック類
Claims (3)
- 廃プラスチック類(d)を切断する廃プラスチック類の粗破砕装置(1)であって、
廃プラスチック類(d)が投入される投入口(5)と、破砕後の廃プラスチック類(d)が排出される排出口(6)とが設けられた装置本体(2)と、
前記装置本体(2)内において、回転駆動される回転軸(9)の軸方向の中央部分に、刃先部(4a)が相反する向きになるように取り付けられた2つの回転刃(4A)と、
前記2つの回転刃(4A)を対称の中心にして、一方の回転刃(4A)の刃先部(4a)と、各刃先部(4a)が、前記回転軸(9)の一端側に向かうように、該回転軸(9)の回転方向に徐々にずれた状態で取り付けられた複数の回転刃(4)と、
他方の回転刃(4A)の刃先部(4a)と、各刃先部(4a)が、該回転軸(9)の他端側に向かうように、該回転軸(9)の回転方向に徐々にずれた状態で取り付けられた複数の回転刃(4)と、
前記各回転刃(4A,4)が回転した際に、前記回転軸(9)の中央から該回転軸(9)の端部に向かって、回転刃(4A,4)のそれぞれの端部側にのみ接するように配設され、該回転刃(4A,4)と交差して廃プラスチック類(d)を切断する、前記装置本体(2)内に該回転軸(9)側に突出するように並設された複数の固定刃(3)と、
前記回転軸(9)の軸方向中央部分に設けられた2つの回転刃(4A)の一方の回転刃と回転刃(4)の間、軸方向中央部分に設けられた2つの回転刃(4A)の他方の回転刃と回転刃(4)の間、及び2つの回転刃(4A)の間に、該回転軸(9)の軸中心側に先端が向き、かつ並設する前記回転刃(4)の間に該回転軸(9)を挟んだ前記固定刃(3)の反対側の位置に、その基端が取り付けられた複数の破砕物逆流防止板(11)と、
前記回転軸(9)の中央部分に、刃先部(4a)が相反する向きになるよう取り付けられた2つの回転刃(4A)の間において、先端が該回転軸(9)の軸中心側に突出するように、前記装置本体(2)の前記固定刃(3)側に取り付けられた阻止板(11A)と、を備え、
前記2つの回転刃(4A)が、前記回転軸(9)の軸方向の中央部分で同じ向きに設けられ、
前記複数の回転刃(4)は、前記2つの回転刃(4A)を対称の中心にして各刃先部(4a)が回転軸(9)の中央部分から所謂「山形」の形状になるようにずれた状態で取り付けられ、
前記複数の破砕物逆流防止板(11)は、切断された廃プラスチック類(d)が前記回転刃(4)の間に挟まれたままで移動することを阻止して、前記投入口(5)側に戻されることを防止し、
前記阻止板(11A)は、切断された廃プラスチック類(d)が、前記刃先部(4a)が相反する向きに取り付けられた2つの回転刃(4A)の間に挟まれたままで移動することを防止する、ことを特徴とする廃プラスチック類の粗破砕装置。 - 前記回転刃(4)は、その刃先部(4a)が直線部分(4b)と湾曲部分(4c)とを有するJ字形状であり、
該刃先部(4a)の湾曲部分(4c)の基端部(k)は、直線部分(4b)の先端と回転軸(9)の軸心とを結んだ直線よりも、回転方向に突出するように配設されている、ことを特徴とする請求項1の廃プラスチック類の粗破砕装置。 - 前記固定刃(3)は、前記回転軸(9)側から前記装置本体(2)側へ下方に傾斜するように取り付けられている、ことを特徴とする請求項1又は2の廃プラスチック類の粗破砕装置。
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