JP6670899B2 - エアゾール容器用吐出ヘッド - Google Patents

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本発明は、エアゾール容器用吐出ヘッドに関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示すような吐出容器が知られている。この吐出容器は、内部ピストンの上方に吸い上げられた液体を溜める受け皿が設けられている。
実開平1−103554号公報
ここで本願発明者は、前述の受け皿のような、ステムを下降させて内容物を吐出させる吐出ヘッドをエアゾール容器に適用し、吐出ヘッド付きエアゾール容器を形成することについて検討したところ、エアゾール容器から内容物を所望の吐出量、精度良く吐出することについて改善の余地があることを見出した。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、エアゾール容器から内容物を所望の吐出量、精度良く吐出することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る吐出ヘッドは、内容物が収容されたエアゾール容器に取り付けられ、前記エアゾール容器の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステムを下降させて内容物を吐出する吐出ヘッドであって、前記ステムを径方向の外側から囲繞するように前記エアゾール容器に固定される固定部材と、前記固定部材内に挿通される挿通部を有するとともに、前記ステムに、前記ステムの軸線回りに回転可能に装着され、前記軸線回りの回転に伴って下降する回転部材と、を備え、前記固定部材には、前記挿通部に設けられた摺動突部が配置される配置空間が形成され、前記配置空間は、前記摺動突部が前記軸線回りに沿う周方向の一方側から係止可能な第1係止壁と、前記摺動突部が前記周方向の他方側から係止可能な第2係止壁と、前記第1係止壁と前記第2係止壁とを前記周方向に連結する案内壁と、により形成され、前記案内壁は、前記第1係止壁に連なり、前記周方向に沿って真直に延びる真直部と、前記第2係止壁に直接、連なり、前記周方向の一方側に向かうに従い下側に向かう傾斜部と、を備え、前記配置空間は、前記摺動突部が前記第1係止壁に係止したときに、前記摺動突部を前記第2係止壁から離間させるとともに、前記回転部材を上昇端位置に位置させ、前記摺動突部および前記案内壁は、前記上昇端位置に位置する前記回転部材が前記軸線回りに回転し、前記摺動突部が前記配置空間内を前記周方向の一方側に向かうときに、前記摺動突部が前記案内壁上を摺動することで、前記ステムの上方付勢力に抗して前記回転部材を漸次下降させ、前記回転部材は、前記ステムに装着される装着部と、前記ステムから吐出された内容物が各別に通過する複数の成形孔およびこれらの成形孔が開口する造形面を有し、前記複数の成形孔を各別に通過して成形された内容物それぞれにより形成される複数の造形片を、前記造形面上で組み合わせて造形物を形成する造形部と、を備え、前記装着部と前記造形部との間には、前記ステムから吐出された内容物を前記複数の成形孔それぞれに供給する供給室が設けられていることを特徴とする。
この場合、回転部材が上昇端位置に位置しているときには、ステムも上昇端位置に位置しており、エアゾール容器から内容物が吐出されるのを規制することができる。
エアゾール容器から内容物を吐出させるときには、上昇端位置に位置する回転部材を軸線回りに回転させ、摺動突部を配置空間内で周方向の一方側に向かわせる。このとき、摺動突部が案内壁上を摺動することで、回転部材が、ステムの上方付勢力に抗してステムとともに漸次下降する。摺動突部が案内壁上を第2係止壁に係止するまで摺動すると、回転部材がステムとともに下降端位置まで下降し、このようにステムが上昇端位置から下降端位置まで下降する過程で、エアゾール容器内の内容物がステムから吐出され始める。したがって、例えば、回転部材を下降端位置に位置させ続ける等することで、内容物をステムから継続して吐出させることができる。
エアゾール容器から内容物を所望の吐出量、吐出し終えたときには、摺動突部が配置空間内で周方向の他方側に向かうように、回転部材を軸線回りに回転させる。このとき、ステムの上方付勢力により回転部材がステムとともに上昇させられ、摺動突部が第1係止壁に係止した状態で、回転部材が上昇端位置まで戻される。このように、ステムが下降端位置から上昇端位置まで上昇する過程で、エアゾール容器からの内容物の吐出が停止される。
以上のように、この吐出ヘッドによれば、摺動突部を第1係止壁と第2係止壁との間で周方向に往来させることで、エアゾール容器からの内容物の吐出の有無を切り替えることができる。これにより、エアゾール容器から内容物を所望の吐出量、精度良く吐出することができる。
またこの場合、エアゾール容器のステムから吐出された内容物が、供給室を通して複数の成形孔に供給され、これらの成形孔を各別に通過して成形されることで、複数の造形片が形成される。そして、これらの造形片が造形面上で組み合わされることで、造形物が形成される。
ここでこの吐出ヘッドによれば、摺動突部を第1係止壁と第2係止壁との間で周方向に往来させることで、エアゾール容器からの内容物の吐出の有無を切り替えることができる。したがって、例えば、造形面上に形成される造形物の形状などに基づいて、内容物の更なる供給や停止を速やかに切り替えることができる。これにより、内容物が成形孔に対して過剰または過少に供給されることを抑え、各成形孔に適量の内容物を供給することができる。したがって、各成形孔により形成される造形片を精度良く形成することが可能になり、造形物を高精度に形成することができる。
前記回転部材には、前記回転部材が前記軸線回りに回転する方向のうち、前記摺動突部が前記配置空間内を前記周方向の一方側に向かう開方向、および前記摺動突部が前記配置空間内を前記周方向の他方側に向かう閉方向の少なくとも一方を外部に表示する方向表示部が設けられていてもよい。
この場合、回転部材に、方向表示部が設けられているので、回転部材の回転に伴って摺動突部が配置空間内で移動する方向を外部から確認することができる。これにより、吐出ヘッドの操作性を向上させることができる。
本発明によれば、エアゾール容器から内容物を所望の吐出量、精度良く吐出することができる。
本発明の一実施形態に係る造形ヘッドを示す縦半断面図である。 図1に示す造形ヘッドの平面図である。 図1に示す造形ヘッドを構成する変換機構の模式的な展開図である。 図1に示す造形ヘッドを構成する回転部材に備えられた装着部の側面図である。 図1に示す造形ヘッドを構成する固定部材の縦断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る造形ヘッド(吐出ヘッド)を説明する。
図1から図5に示すように、造形ヘッド20は、エアゾール容器10に取り付けられる。エアゾール容器10は、吐出孔11から、例えば泡体や高粘性材料など、吐出後に少なくとも一定時間、形状を保持可能な内容物を吐出する。本実施形態では、エアゾール容器10は、有底筒状をなし、このエアゾール容器10の口部12が頂壁13で覆われることで密閉容器状とされている。図示の例では、エアゾール容器10として、内部に液状の内容物が収容されたエアゾール缶を採用している。
エアゾール容器10の口部12、胴部14および図示しない底部の各中心軸は、いずれも共通の容器軸O1上に配置されている。頂壁13には、容器軸O1(ヘッド軸O2)回りを周回する方向に延びる環状凹部15が設けられている。環状凹部15は、下側に向けて窪んでいる。
エアゾール容器10の口部12には、ステム16が立設されている。ステム16は、口部12に、上方付勢状態で下方移動可能に立設されている。ステム16は、容器軸O1と同軸に配置され、前記環状凹部15よりも小径に形成されている。ステム16は、前記頂壁13を貫通している。ステム16においてエアゾール容器10外に位置する上端部内には、前記吐出孔11が設けられ、エアゾール容器10内に位置する部分には、図示しない吐出弁が設けられている。
エアゾール容器10に対してステム16が押し下げられると、前記吐出弁が開き、エアゾール容器10内の内容物がステム16内を通って吐出孔11から吐出される。吐出孔11からは、泡状となったエアゾール容器10内の内容物が内容物として吐出される。ステム16の押し下げを解除すると、ステム16に作用する上方付勢力によりステム16が上昇するとともに前記吐出弁が閉じられて、内容物の吐出が停止される。
造形ヘッド20は、ステム16を下降させて内容物を吐出する。造形ヘッド20は、エアゾール容器10の吐出孔11から吐出された内容物を、単に吐出孔11から吐出された場合とは異形状に成形し、立体形状をなす造形物を造形する。本実施形態では、造形ヘッド20は、造形物として、八重咲きの花、具体的には薔薇を造形する。
図1に示すように、造形ヘッド20は、固定部材21と、回転部材22と、を備えている。固定部材21および回転部材22は、筒状に形成され、これらの固定部材21および回転部材22の各中心軸は、いずれも共通軸上に位置している。以下、この共通軸をヘッド軸O2という。ヘッド軸O2は、容器軸O1上に位置している。ヘッド軸O2に沿う方向を上下方向といい、上下方向に沿うエアゾール容器側を下側といい、反エアゾール容器側を上側という。造形ヘッド20を上下方向から見た平面視において、ヘッド軸O2に直交する方向(造形面に沿う方向)を径方向といい、ヘッド軸O2回りに周回する方向を周方向という。
固定部材21は、ステム16を径方向の外側から囲繞するようにエアゾール容器10の口部12に固定される。
固定部材21は、ヘッド軸O2と同軸の多重筒状に形成されている。固定部材21は、エアゾール容器10の口部12に、ヘッド軸O2回りに回転不能に、かつ上昇不能に固定されている。固定部材21は、外筒部23と、内筒部24と、連結部25と、を備えている。
外筒部23は、二重筒状に形成され、エアゾール容器10の口部12に径方向の外側から嵌合されている。図示の例では、外筒部23が、口部12に径方向の外側から加締められることで、固定部材21のヘッド軸O2回りの回転移動、および固定部材21の上昇移動が規制されている。
内筒部24は、前記環状凹部15内に嵌合されている。内筒部24は、環状凹部15において、径方向の内側を向く外周面に、径方向の内側から嵌合されている。
連結部25は、エアゾール容器10の口部12の上側に配置されている。連結部25は、内筒部24および外筒部23の上端部同士を連結している。
回転部材22は、エアゾール容器10の吐出孔11に装着される。回転部材22は、ステム16を介して吐出孔11に装着される。回転部材22は、ステム16に、ヘッド軸O2回りに回転可能に装着され、ステム16に対する回転移動に伴って下降させられる。回転部材22は、装着部26と、造形部27と、挿通部28と、を備えている。
装着部26は、ヘッド軸O2と同軸に配置された有底筒状に形成されている。装着部26は、ステム16の上端部に装着され、固定部材21の上側に配置されている。装着部26の底壁部と、固定部材21の連結部25と、の間には、回転部材22の下降を許容する上下方向の許容隙間Sが設けられている。
装着部26には、下方に向けて延びる嵌合筒29が設けられている。嵌合筒29は、装着部26の底壁部に開口している。嵌合筒29は、ヘッド軸O2と同軸に配置され、ステム16に回転可能に嵌合されている。嵌合筒29は、ステム16に、径方向の外側から嵌合している。嵌合筒29には、径方向の内側に向けて突出する突出部30が設けられている。突出部30は、ヘッド軸O2と同軸の環状に配置され、ステム16に上側から当接している。突出部30内は、吐出孔11内に連通する連通孔31とされている。
図1および図2に示すように、造形部27は、ヘッド軸O2に直交する板状に形成された本体部32と、本体部32の外周縁から下方に向けて延びる操作筒部33と、を備えている。造形部27は、本体部32および操作筒部33によって全体として有頂筒状に形成されている。
本体部32には、装着部26内に嵌合するシール筒部34が設けられている。シール筒部34は、ヘッド軸O2と同軸に配置され、本体部32から下方に向けて延びている。
操作筒部33は、装着部26に径方向の外側から嵌合されていて、固定部材21を径方向の外側から囲繞している。
造形部27は、装着部26に、ヘッド軸O2回りに相対的に回転不能に固定されている。造形部27と装着部26との間には、回り止め部35(図4参照)が設けられている。回り止め部35は、造形部27および装着部26それぞれに、凹状または凸状に設けられている。造形部27および装着部26の各回り止め部35が互いに係止し合うことで、造形部27と装着部26との相対的な回転移動が規制される。
造形部27には、複数の成形孔36が形成されている。複数の成形孔36は、本体部32を上下方向に貫通している。複数の成形孔36は、本体部32において上側を向く造形面37、および本体部32において下側を向く供給面38に各別に開口している。なお造形面37および供給面38は、ヘッド軸O2に直交する方向に延びている。
成形孔36は、周方向に延びる長穴状に形成されている。成形孔36は、周方向に間隔をあけて複数配置されている。成形孔36は、径方向に間隔をあけて複数配置されている。本実施形態では、周方向に間隔をあけて配置された複数の成形孔36が、孔列39を形成していて、この孔列39が、ヘッド軸O2を中心として多重に配置されている。
図1に示すように、装着部26と造形部27との間には、供給室40が設けられている。供給室40は、吐出孔11から吐出された内容物を径方向に拡散して複数の成形孔36それぞれに供給する。供給室40は、ヘッド軸O2と同軸に配置され、前記連通孔31を通して吐出孔11に連通している。供給室40の壁面の一部は、前記供給面38により形成されている。
供給室40には、吐出孔11に対向する拡散部材41が設けられている。拡散部材41は、表裏面が上下方向を向く板状に形成されている。拡散部材41は、ヘッド軸O2と同軸に配置されている。拡散部材41は、前記連通孔31を通して吐出孔11に対向していて、連通孔31よりも小径に形成されている。拡散部材41は、連通孔31の開口周縁部にブリッジ部42を介して連結されている。ブリッジ部42は、周方向に間隔をあけて複数配置されている。
挿通部28は、固定部材21内に挿通される。挿通部28は、装着部26から下側に向けて延びていて、装着部26と一体に形成されている。挿通部28は、ヘッド軸O2と同軸に配置された筒状に形成されている。挿通部28は、嵌合筒29よりも大径で、固定部材21内に嵌合されている。
固定部材21と回転部材22との間には、変換機構43が設けられている。変換機構43は、回転部材22のステム16に対する回転動作を回転部材22の口部12に対する下降動作に変換する。
図3から図5に示すように、変換機構43は、固定部材21および挿通部28のうちのいずれか一方に設けられた摺動突部44と、いずれか他方に設けられた配置空間45と、を備えている。本実施形態では、摺動突部44が挿通部28に設けられ、配置空間45が固定部材21に設けられている。摺動突部44は、径方向に突出する一方、配置空間45は、径方向に開口しており、配置空間45内に摺動突部44が配置されている。
摺動突部44は、挿通部28の外周面から径方向の外側に向けて突出している。摺動突部44は、周方向に間隔をあけて複数配置されている。図示の例では、摺動突部44は、周方向に同等の間隔をあけて4つ設けられている。複数の摺動突部44は、互いに同等の形状でかつ同等の大きさに形成されている。摺動突部44は、正面視において矩形状に形成されている。
摺動突部44には、ガイド突部44aが上下方向に連なっている。ガイド突部44aは、挿通部28の外周面から突出していて、摺動突部44から下側に向けて延びている。ガイド突部44aの突出量は、摺動突部44から上下方向に離間するに従い漸次、小さくなっている。ガイド突部44aは、挿通部28が固定部材21内に嵌合されるときに、摺動突部44が固定部材21の内周面を上側から下側に向けて乗り越えて配置空間45内に配置されることをガイドする。
配置空間45は、固定部材21の内周面に設けられている。配置空間45は、径方向の内側に向けて開口しつつ径方向の外側には非開口の窪み状に形成されている。配置空間45は、周方向に間隔をあけて複数配置されている。配置空間45は、各摺動突部44に対応して複数設けられていて、図示の例では、周方向に同等の間隔をあけて4つ設けられている。複数の配置空間45は、互いに同等の形状でかつ同等の大きさに形成されている。
配置空間45は、固定部材21の下端面から下側に向けて開口している。配置空間45は、第1係止壁46と、第2係止壁47と、案内壁48と、により形成されている。
第1係止壁46および第2係止壁47は、いずれも上下方向に真直に延び、互いに周方向に対向している。第1係止壁46は、上下方向に摺動突部44よりも大きく、第2係止壁47は、上下方向に摺動突部44と同等の大きさに形成されている。第2係止壁47は、第1係止壁46よりも上下方向に小さく、第1係止壁46に対して上下方向に沿った内側に位置している。第1係止壁46の上端部は、第2係止壁47の上端部よりも上側に位置している。第1係止壁46および第2係止壁47の下端部同士は、上下方向に同等の位置に配置されている。
第1係止壁46は、周方向の一方側を向くとともに周方向の他方側に位置し、第1係止壁46には、摺動突部44が周方向の一方側から係止可能である。第2係止壁47は、周方向の他方側を向くとともに周方向の一方側に位置し、第2係止壁47には、摺動突部44が周方向の他方側から係止可能である。
案内壁48は、第1係止壁46と第2係止壁47とを周方向に連結する。案内壁48は、第1係止壁46および第2係止壁47の上端部同士を連結している。案内壁48は、周方向に延び、下側を向いている。
案内壁48は、第1係止壁46に連なる真直部49と、第2係止壁47に連なる傾斜部50と、を備えている。真直部49は、周方向に沿って真直に延びていて、周方向の位置によらず、上下方向に同等の位置に配置されている。傾斜部50は、真直部49に対して傾斜して延びていて、周方向の一方側に向かうに従い漸次、下側に向かっている。真直部49は、摺動突部44と周方向に同等の大きさとされている。傾斜部50は、真直部49および摺動突部44よりも周方向に大きい。
ここで図1に示すように、回転部材22には、方向表示部51が設けられている。方向表示部51は、回転部材22がヘッド軸O2回りに回転する方向のうち、摺動突部44が配置空間45内を周方向の一方側に向かう開方向、および摺動突部44が配置空間45内を周方向の他方側に向かう閉方向の少なくとも一方を外部に表示する。方向表示部51は、操作筒部33の外周面に設けられている。図示の例では、方向表示部51は、開方向および閉方向の両方を表示していている。方向表示部51は、開方向を、開方向に向かう矢印とともに“ON”という文字に基づいて表示し、閉方向を、閉方向に向かう矢印とともに“OFF”という文字に基づいて表示する。
次に、前記造形ヘッド20の作用について説明する。
図3に示すような操作前の初期状態では、摺動突部44が、第1係止壁46に係止していて、案内壁48の真直部49に近接または当接している。このとき配置空間45は、摺動突部44を第2係止壁47から離間させるとともに、回転部材22およびステム16を上昇端位置に位置させ、エアゾール容器10から内容物が吐出されることを規制している。
エアゾール容器10から内容物を吐出させるときには、上昇端位置に位置する回転部材22を、方向表示部51に従って開方向である周方向の一方側に向けて回転させ、摺動突部44を配置空間45内で周方向の一方側に向かわせる。このとき、摺動突部44が案内壁48上を摺動することで、摺動突部44が傾斜部50に沿って下側に向けて案内され、回転部材22がステム16の上方付勢力に抗してステム16とともに漸次下降する。
摺動突部44が案内壁48上を第2係止壁47に係止するまで摺動すると、回転部材22が、許容隙間Sを上下方向に狭めながらステム16とともに下降端位置まで下降する。このようにステム16が上昇端位置から下降端位置まで下降する過程で、エアゾール容器10内の内容物がステム16から吐出され始める。したがって、例えば、回転部材22を下降端位置に位置させ続ける等することで、内容物をステム16から継続して吐出させることができる。なお、内容物の吐出量や吐出速度などの吐出態様は、例えば、傾斜部50の周方向の長さや傾斜角度を予め調整して前記吐出弁の開き量を調節すること等により、適宜変更することができる。
エアゾール容器10のステム16から吐出された内容物は、その直進移動が拡散部材41によって規制されながら、連通孔31、および周方向に隣り合うブリッジ部42の間を通して供給室40内に供給される。供給室40内に供給された内容物は径方向に拡散し、前記供給面38から複数の成形孔36に供給される。
内容物が、複数の成形孔36を各別に通過して成形されると、複数の造形片が形成され、これらの造形片が造形面37上で組み合わされることで、造形物が形成される。なお、成形孔36によって造形された造形片は、成形孔36が延びる方向に長く成形される。
エアゾール容器10から内容物を所望の吐出量、吐出し終えたときには、回転部材22を、方向表示部51に従って閉方向である周方向の他方側に向けて回転させ、摺動突部44を配置空間45内で周方向の他方側に向かわせる。このとき、ステム16の上方付勢力により回転部材22がステム16とともに上昇させられ、摺動突部44が第1係止壁46に係止した状態で、回転部材22が上昇端位置まで戻される。このように、ステム16が下降端位置から上昇端位置まで上昇する過程で、エアゾール容器10からの内容物の吐出が停止される。
ここで本実施形態では、第2係止壁47が、第1係止壁46に対して上下方向に沿った内側に位置しているので、摺動突部44を配置空間45内で周方向の他方側に向かわせるときに、例えば、回転部材22を把持して高速に回転させる等しても、摺動突部44を第1係止壁46に突き当てて係止させることができる。この場合、摺動突部44を第1係止壁46に係止させた後、回転部材22の把持を解除することで、ステム16および回転部材22を、ステム16の上方付勢力に基づいて上昇端位置まで復元変位させることができる。
なお、上昇端位置に位置する回転部材22を回転させて、ステム16を上昇端位置から下降端位置まで下降させる過程で、回転部材22およびステム16が下降端位置に到達する前に、エアゾール容器10から内容物が所望の吐出量、吐出された場合には、回転部材22およびステム16を下降端位置まで下降させることなく、回転部材22を逆回転させて、回転部材22およびステム16を上昇させることが可能である。
以上説明したように、本実施形態に係る造形ヘッド20によれば、摺動突部44を第1係止壁46と第2係止壁47との間で周方向に往来させることで、エアゾール容器10からの内容物の吐出の有無を切り替えることができる。これにより、エアゾール容器10から内容物を所望の吐出量、精度良く吐出することができる。
また、摺動突部44を第1係止壁46と第2係止壁47との間で周方向に往来させることで、エアゾール容器10からの内容物の吐出の有無を切り替えることができる。したがって、例えば、造形面37上に形成される造形物の形状などに基づいて、内容物の更なる供給や停止を速やかに切り替えることができる。これにより、内容物が成形孔36に対して過剰または過少に供給されることを抑え、各成形孔36に適量の内容物を供給することができる。したがって、各成形孔36により形成される造形片を精度良く形成することが可能になり、造形物を高精度に形成することができる。
また回転部材22に、方向表示部51が設けられているので、回転部材22の回転に伴って摺動突部44が配置空間45内で移動する方向を外部から確認することができる。これにより、造形ヘッド20の操作性を向上させることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、方向表示部51や造形部27がなくてもよい。
前記実施形態では、造形部27および装着部26それぞれに凹状または凸状に設けられた回り止め部35を、互いに係止させることで、造形部27と装着部26との相対的な回転移動を規制したが、本発明はこれに限られない。例えば、造形部27の内周面の平面視形状および装着部26の外周面の平面視形状をそれぞれ、同等の形状でかつ同等の大きさの非真円形状に形成し、造形部27内に装着部26を嵌合させることで、造形部27と装着部26との相対的な回転移動を規制してもよい。
前記実施形態では、摺動突部44が回転部材22に設けられ、配置空間45が固定部材21に設けられているが、本発明はこれに限られない。例えば、摺動突部44が固定部材21に設けられ、配置空間45が回転部材22に設けられていてもよい。この場合、回転部材22の回転に伴って配置空間45が周方向に移動することで、摺動突部44を配置空間45内で周方向に相対的に移動させることができる。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 エアゾール容器
12 口部
16 ステム
20 造形ヘッド(吐出ヘッド)
21 固定部材
22 回転部材
26 装着部
27 造形部
28 挿通部
36 成形孔
37 造形面
40 供給室
44 摺動突部
45 配置空間
46 第1係止壁
47 第2係止壁
48 案内壁
51 方向表示部

Claims (2)

  1. 内容物が収容されたエアゾール容器に取り付けられ、前記エアゾール容器の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステムを下降させて内容物を吐出する吐出ヘッドであって、
    前記ステムを径方向の外側から囲繞するように前記エアゾール容器に固定される固定部材と、
    前記固定部材内に挿通される挿通部を有するとともに、前記ステムに、前記ステムの軸線回りに回転可能に装着され、前記軸線回りの回転に伴って下降する回転部材と、を備え、
    前記固定部材には、前記挿通部に設けられた摺動突部が配置される配置空間が形成され、
    前記配置空間は、前記摺動突部が前記軸線回りに沿う周方向の一方側から係止可能な第1係止壁と、前記摺動突部が前記周方向の他方側から係止可能な第2係止壁と、前記第1係止壁と前記第2係止壁とを前記周方向に連結する案内壁と、により形成され、
    前記案内壁は、
    前記第1係止壁に連なり、前記周方向に沿って真直に延びる真直部と、
    前記第2係止壁に直接、連なり、前記周方向の一方側に向かうに従い下側に向かう傾斜部と、を備え、
    前記配置空間は、前記摺動突部が前記第1係止壁に係止したときに、前記摺動突部を前記第2係止壁から離間させるとともに、前記回転部材を上昇端位置に位置させ、
    前記摺動突部および前記案内壁は、前記上昇端位置に位置する前記回転部材が前記軸線回りに回転し、前記摺動突部が前記配置空間内を前記周方向の一方側に向かうときに、前記摺動突部が前記案内壁上を摺動することで、前記ステムの上方付勢力に抗して前記回転部材を漸次下降させ、
    前記回転部材は、
    前記ステムに装着される装着部と、
    前記ステムから吐出された内容物が各別に通過する複数の成形孔およびこれらの成形孔が開口する造形面を有し、前記複数の成形孔を各別に通過して成形された内容物それぞれにより形成される複数の造形片を、前記造形面上で組み合わせて造形物を形成する造形部と、を備え、
    前記装着部と前記造形部との間には、前記ステムから吐出された内容物を前記複数の成形孔それぞれに供給する供給室が設けられていることを特徴とする吐出ヘッド。
  2. 前記回転部材には、前記回転部材が前記軸線回りに回転する方向のうち、前記摺動突部が前記配置空間内を前記周方向の一方側に向かう開方向、および前記摺動突部が前記配置空間内を前記周方向の他方側に向かう閉方向の少なくとも一方を外部に表示する方向表示部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の吐出ヘッド。
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