JP4321942B2 - エアゾール容器の噴射装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はエアゾール容器の噴射装置に関し、未使用時には、アクチュエータをロックでき、使用済みの廃棄時には、連続噴射させてガス抜きを行うことが簡単にできるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から化粧品、殺虫剤、塗料などのエアゾール製品では、内容物と噴射剤とがエアゾール容器に充填されており、ステムに取り付けたアクチュエータを操作することで内容物を噴射剤の圧力で噴射させて使用する。
【0003】
このようなエアゾール製品を輸送したり、保管する場合に誤ってアクチュエータが押圧されるなどで操作されると、内容物が噴射されることから誤操作を防止するため種々の提案が成されており、最も簡単な方法として、アクチュエータの外側を覆うキャップをエアゾール容器のマウンテンカップに取り付けることで、アクチュエータの操作ができないようにすることが行われている。
【0004】
一方、使用済みのエアゾール容器を廃棄する場合には、エアゾール容器の内部に内容物や噴射剤が残留していると処理の際に危険なことから、使用者側で確実に残留内容物や残留ガスを放出させてもらう必要があり、簡単に放出できるようにエアゾール容器のキャップにガス抜きの機能を持たせたものが種々提案されている。
【0005】
このガス抜き兼用のキャップでは、例えば通常時にはキャップとして使用していたものを、廃棄時などに逆にして被せることでガス等内容物を連続的に噴射させて放出するようにしている。
【0006】
このようなエアゾール容器のアクチュエータを覆うキャップを用いる場合には、キャップで覆うことで誤操作を防止でき、キャップを逆に被せることでガス抜きができるものの、通常使用する場合にその都度キャップを外したり、取り付けたりする必要があり、煩雑である。
【0007】
そこで、キャップを外すことなく、使用したいときにすぐに使用できるキャップとして略筒状のキャップ内にアクチュエータを組み込んだワンタッチキャップが用いられている。
【0008】
このワンタッチキャップの場合には、アクチュエータの上面よりワンタッチキャップを高くしておくことで、アクチュエータの誤操作をある程度防止できるものの、より完全に誤操作を防止するためロック機構を設けたものが提案されている。
【0009】
たとえば特開平5−285428号公報に開示されたノズルヘッドロック機構付き容器では、アクチュエータに乗り上げ部を形成し、ワンタッチキャップに係合部を形成してロック機構とし、ロック状態にする場合には、アクチュエータを回動して係合部に乗り上げ部を乗り上げるようにしてアクチュエータの押圧操作ができないようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようなワンタッチキャップでは、アクチュエータを回動してロック状態にすることで誤操作を防止できるものの、ワンタッチキャップが略筒状で天面部がないことからガス抜き機能を持たせることが難しく、使用済みのエアゾール容器を廃棄する場合には、ワンタッチキャップに組み込まれているアクチュエータを押し続ける必要があり、ガス抜きが煩雑となる問題がある。
【0011】
この発明はかかる従来技術の有する課題を解決するためになされたもので、エアゾール容器の残留内容物および残留ガスを完全に抜くことができるガス抜き状態に簡単にでき、未使用時には、簡単にロック状態にすることができるエアゾール容器の噴射装置を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記従来技術の有する課題を解決するため、この発明の請求項1記載のエアゾール容器の噴射装置は、ステムに嵌合され押圧することで内容物を噴射するアクチュエータを備えたエアゾール容器の噴射装置であって、前記アクチュエータの噴射ノズル部以外の外側を囲んで当該アクチュエータの上面より高い略筒状のワンタッチキャップをエアゾール容器に取り付け、前記アクチュエータの側方に突出させて当該アクチュエータを、前記ステムを中心として回動させる操作部を形成し、前記ワンタッチキャップに前記操作部の回動をガイドするガイド溝を形成し、このガイド溝にアクチュエータを押圧して噴射可能とする噴射位置と、アクチュエータの押圧操作を規制するロック位置と、アクチュエータの押圧状態を保持してガス抜きを行うガス抜き位置とを連通して形成する一方、前記アクチュエータの前記噴射ノズル部を当該アクチュエータの側方に突出させた噴射ノズル筒で構成し、この噴射ノズル筒をガイドするガイド溝を前記ワンタッチキャップに形成し、このガイド溝にもアクチュエータを押圧して噴射可能とする噴射位置と、アクチュエータの押圧操作を規制するロック位置と、アクチュエータの押圧状態を保持してガス抜きを行うガス抜き位置とを連通して形成したことを特徴とするものである。
【0013】
このエアゾール容器の噴射装置によれば、アクチュエータの噴射ノズル部以外の外側を囲んでアクチュエータの上面より高い略筒状のワンタッチキャップをエアゾール容器に取り付け、アクチュエータの側方に突出させて当該アクチュエータを回動させる操作部を形成し、前記ワンタッチキャップに前記操作部の回動をガイドするガイド溝を形成し、このガイド溝にアクチュエータを押圧して噴射可能とする噴射位置と、アクチュエータの押圧操作を規制するロック位置と、アクチュエータの押圧状態を保持してガス抜きを行うガス抜き位置とを連通して形成する一方、前記アクチュエータの前記噴射ノズル部を当該アクチュエータの側方に突出させた噴射ノズル筒で構成し、この噴射ノズル筒をガイドするガイド溝を前記ワンタッチキャップに形成し、このガイド溝にもアクチュエータを押圧して噴射可能とする噴射位置と、アクチュエータの押圧操作を規制するロック位置と、アクチュエータの押圧状態を保持してガス抜きを行うガス抜き位置とを連通して形成するようにしており、アクチュエータから突出する操作部をワンタッチキャップのガイド溝で噴射位置、ロック位置、ガス抜き位置のいずれかにガイドすることで、キャップを着脱すること無く、簡単にロック状態にしたり、ガス抜き状態にすることができる。
また、アクチュエータの噴射ノズル部を当該アクチュエータの側方に突出させた噴射ノズル筒で構成し、この噴射ノズル筒をガイドするガイド溝をワンタッチキャップに形成し、このガイド溝にもアクチュエータを押圧して噴射可能とする噴射位置と、アクチュエータの押圧操作を規制するロック位置と、アクチュエータの押圧状態を保持してガス抜きを行うガス抜き位置とを連通して形成するようにしており、アクチュエータから突出する操作部に加え、噴射ノズル部をもアクチュエータから突出させて設け、2つの突出部をワンタッチキャップのガイド溝で噴射位置、ロック位置、ガス抜き位置のいずれかにガイドすることで、キャップを着脱すること無く、簡単にロック状態にしたり、ガス抜き状態にすることができ、しかも確実に各位置に保持することができる。
【0014】
また、この発明の請求項2記載のエアゾール容器の噴射装置は、請求項1記載の構成に加え、前記ガイド溝に形成するロック位置とガス抜き位置を前記噴射位置を挾んで形成したことを特徴とするものである。
【0015】
このエアゾール容器の噴射装置によれば、ガイド溝に形成するロック位置とガス抜き位置を前記噴射位置を挾んで形成するようにしており、噴射位置からどちら側かに回動することで簡単にロック状態にしたり、ガス抜き状態にすることができ、容易に操作することができるようになる。
【0016】
さらに、この発明の請求項3記載のエアゾール容器の噴射装置は、請求項1または2記載の構成に加え、前記ガイド溝に突起を形成するとともに、前記操作部にこの突起を乗り越えて噴射位置とロック位置との間を操作される凸条を形成する一方、前記ワンタッチキャップに突片を形成するとともに、前記アクチュエータにこの突片を乗り越えて噴射位置とロック位置との間を切り替えられる突出片を形成したことを特徴とするものである。
【0017】
このエアゾール容器の噴射装置によれば、前記ガイド溝に突起を形成するとともに、前記操作部にこの突起を乗り越えて噴射位置とロック位置との間を操作される凸条を形成する一方、前記ワンタッチキャップに突片を形成するとともに、前記アクチュエータにこの突片を乗り越えて噴射位置とロック位置との間を切り替えられる突出片を形成しており、噴射位置からロック位置に切り替えられたことが確実に分かるとともに、ロック位置を保持することもでき、誤操作を一層確実に防止できるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明のエアゾール容器の噴射装置の一実施の形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0019】
図1〜図4はこの発明のエアゾール容器の噴射装置の一実施の形態にかかリ、図1はアクチュエータの概略斜視図、ワンタッチキャップの概略斜視図、組立状態の断面図、図2はアクチュエータの正面図、左側面図、右側面図、図3はワンタッチキャップの正面図、左側面図、右側面図、図4は噴射状態で示す平面図、断面図、左側面図、右側面図、底面図である。
【0020】
このエアゾール容器の噴射装置10は、エアゾール容器1からキャップを外すこと無くそのままステム2に嵌合連結されたアクチュエータ20を操作することで噴射させることができるワンタッチキャップ40を備えて構成されており、アクチュエータ20を回動操作することで噴射位置、ロック位置、ガス抜き位置にすることができるようにしたものである。
【0021】
このエアゾール容器の噴射装置10では、アクチュエータ20が上面21が塞がれた円筒状の側壁部22を備えており、上面21の中心軸上に下方に突き出して小径円筒状のステム嵌合部23が一体に形成してある。このアクチュエータ20のステム嵌合部23には、下端が開口したステム嵌合穴24が形成され、このステム嵌合穴24に連通して小径の噴射通路25が形成してあり、噴射通路25とステム嵌合穴24との段差にステム2の上端面が当るように嵌合される。
【0022】
このアクチュエータ20では、側壁部22の側方に突き出すとともに、側壁部22を貫通してステム嵌合部23に連結して中空楕円状の噴射ノズル部26が一体に形成され、噴射ノズル部26の流路27と噴射通路25とが連通している。また、アクチュエータ20の噴射ノズル部26と対角位置の側壁部22には、側方に突き出して操作部28が設けられ、長方形断面の操作棒29の外側端部に上下に突出する係止部30が形成されるとともに、操作棒29の底面に沿って凸条31が一体に形成してある。
【0023】
さらに、このアクチュエータ20では、操作部28が突出する側壁部22の内側に縦に薄板状の突出片32が設けてあり、後述するワンタッチキャップ側の対応する突出片とで、操作時に操作が確実に行われたことを知ることができるようにする。
【0024】
またアクチュエータ20の上面21の噴射ノズル部26と反対の後方が傾斜面33とされるとともに、上面全体が凹面とされ、指に沿うようにしてあり、傾斜面33上に滑り止め用の突起34が形成してある。
【0025】
このようなアクチュエータ20が組み込まれるワンタッチキャップ40は、略円筒状に形成され、外筒41が外周壁42と上端部が逆U字状に連結された内周壁43とこれらを連結する補強リブとで中空状に形成されるとともに、アクチュエータ20の噴射ノズル部26および操作部28に対応する部分に上端が開口する前後開口部44,45が形成してあり、これらの部分以外を囲むようになっている。そして、ワンタッチキャップ40の外周壁42の下端周縁部がエアゾール容器1のマウンテンカップ3の外側に係止されて取り付けられるようになっており、確実に取り付けることができるように内周に沿って係止突起46が形成してある。
【0026】
また、このワンタッチキャップ40の外筒41の高さがアクチュエータ20を組み込んだときにアクチュエータ20の上面21より高くしてあり、直接アクチュエータ20の上面21を押さない場合には、アクチュエータ20が押圧されないようにしてある。
【0027】
このワンタッチキャップ40の外筒41には、その前後開口部44,45に連続してアクチュエータ20の噴射ノズル部26および操作部28の操作棒29をガイドするガイド溝47,48が形成してある。このガイド溝47,48は、前後開口部44,45の中央下部にアクチュエータ20を噴射位置Fまで押し込むことができる前後噴射用溝49,50が形成され、この前後噴射用溝49,50の一方側の対角位置には、アクチュエータ20の押圧操作を規制するロック位置Lに保持する前後ロック用溝51,52が噴射用溝49,50より上方に段差を介して形成され、他方側の対角位置には、アクチュエータ20を押圧状態にして残留ガスを放出するガス抜き位置Gに保持する前後ガス抜き用溝53,54が噴射用溝49,50と同一高さに形成され、これ前後噴射用溝49,50、前後ロック用溝51,52、前後ガス抜き用溝53,54が前後で一連のガイド溝として連通している。
【0028】
また、これら前後ガイド溝47,48のうち後方のガイド溝48には、ロック用溝52およびガス抜き用溝54の入口部上下に突起55が形成してあり、操作棒29の凸条31を乗り越えるように操作することで、アクチュエータ20が簡単に噴射位置Fに戻らないようにしてある。
【0029】
さらに、このワンタッチキャップ40では、内容物として化粧品などが入れられたエアゾール容器1に用いると、爪の長い女性が使用する場合も多く、アクチュエータ20の操作の際に前方の開口部44の内側に爪が当たることがあることから、前方の開口部44の内側の内周壁43が外周壁42と接するように切欠部56が形成してあり、アクチュエータ20の押圧操作に支障のないできるだけ大きな空間を確保するようにしてある。
【0030】
このワンタッチキャップ40には、エアゾール容器1のマウンテンカップ3に装着した状態で、マウンテンカップ3の上方に位置する仕切板57が設けられ、その中心部にステム2が突出する穴が形成されるとともに、上方に突出する円筒部58が一体に形成してあり、この円筒部58の内側にアクチュエータ20のステム嵌合部23が位置するようになっている。そして、この円筒部58の外側にアクチュエータ20に形成した突起32と接触しながら乗り越えることができる突片59が形成され、アクチュエータ20を噴射位置Fとロック位置Lとの間を回動操作する場合に突起32と突片59とが接触しながら乗り越えることで、アクチュエータ20の位置が切り替えられたことを知ることができるようになっている。
【0031】
このようなアクチュエータ20とワンタッチキャップ40とを備えたエゾール容器の噴射装置10では、ワンタッチキャップ40の外壁部42の下端周縁部をエアゾール容器1のマウンテンカップ3の外側に被せるようにし、係止突起46で確実に係止する。そして、このワンタッチキャップ40の内側にアクチュエータ20を入れ、ステム嵌合部23を円筒部58の内側に配置してステム嵌合穴24にステム2を噴射通路25の下面に当るまで嵌合する。
【0032】
この組立時には、ワンタッチキャップ40の前後開口部44,45および前後噴射用溝49,50にアクチュエータ20の噴射ノズル部26および操作部28が位置するようにする。
【0033】
こうしてアクチュエータ20とワンタッチキャップ40とを組み立てた状態では、アクチュエータ20の下端とワンタッチキャップ40の仕切板57との間に押圧操作用の空間が形成されるとともに、噴射ノズル部26および操作部28がロック用溝51,52と同一高さになっている。
【0034】
このように組み立てられたエゾール容器の噴射装置10では、内容物を噴射させて使用する場合には、ワンタッチキャップ40の前後開口部44,45の直下に形成した前後噴射用溝49,50にアクチュエータ20の噴射ノズル部26および操作部28が位置するようにし、アクチュエータ20の上面に指をのせて押圧操作することでステム2が押し下げられ、内容物がアクチュエータ20の噴射通路25、流路27を経て噴射ノズル部26の先端から噴射される。
【0035】
一方、輸送時や保管時など誤操作による噴射を規制する場合には、アクチュエータ20をロック位置Lにするよう、図5に示すように、操作部28を操作してアクチュエータ20をステム2を中心に回動させ、噴射ノズル部26および操作部28がそれぞれ前後ロック用溝51,52内に位置するようにする。
【0036】
この前後ロック用溝51,52への移動操作にともなって溝の入り口に形成した突起55を操作棒29の凸条31が乗り越えるとともに、アクチュエータ20の突出片32とワンタッチキャップ40の突片59とが接触した後乗り越えることで、噴射位置Fからロック位置Lに切り替えられたことが分かる。
【0037】
このロック位置Lでは、アクチュエータ20の押圧操作が噴射ノズル部26および操作部28が前後ガイド溝47,48のロック用溝51,52内に位置することで規制され、このロック状態を保持することで誤操作を完全に防止することができる。
【0038】
そして、これまでのワンタッチキャップのように直接アクチュエータが押されるような場合であってもアクチュエータ20自体の押圧操作が規制された状態にでき、完全に噴射しないロック状態にできる。
【0039】
こうしてエアゾール容器1の内容物を使用する場合にはアクチュエータ20を噴射位置Fに回動し、使用しない場合にはロック位置Lにすることで、噴射とロックを簡単に切り替えることができる。
【0040】
一方、内容物がなくなりエアゾール容器1を廃棄する場合には、残留ガスを完全に放出するガス抜きを行う必要があり、このガス抜きを行う場合には、図6に示すように、アクチュエータ20を噴射位置Fにして押圧操作しながら操作部26でアクチュエータ20を回動して前後ガイド溝47,48の前後ガス抜き用溝53,54内に噴射ノズル部26および操作部28を位置させる。
【0041】
こうしてアクチュエータ20の噴射ノズル部26および操作部28を前後ガス抜き用溝53,54内に位置させることで連続噴射状態に保持され、残留ガスを完全に放出することができる。
【0042】
このようなエゾール容器の噴射装置10によれば、ワンタッチキャップ40によりキャップを外すことなく直ちにアクチュエータ20を操作できるようにする場合でも、アクチュエータ20を前後ガイド溝47,48のロック用溝51,52でロックすることができるとともに、ガス抜き用溝53,54でガス抜き状態にすることもでき、簡単にそれぞれの状態にすることができる。
【0043】
また、アクチュエータ20をロック位置Lやガス抜き位置Gとする場合に、前後のガイド溝47,48でそれぞれの状態を保持するので、アクチュエータ20が傾くこともなく、確実にそれぞれの状態にすることができる。
【0044】
なお、アクチュエータ20をロック位置Lやガス抜き位置Gとする場合に、後方のガイド溝48だけで操作部28を規制するようにしても良く、あるいは噴射ノズル部26を操作部と兼用し、この噴射ノズル部26だけで規制するようにしても良い。
【0045】
さらに、このエアゾール容器の噴射装置10によれば、噴射位置Fを挾んで一方側にロック位置Lを設け、他方側にガス抜き位置Gを設けるようにしたので、使用する噴射位置Fから簡単にいずれかの位置L,Gに切り替えることができ、容易に操作することができる。
【0046】
また、ワンタッチキャップ40の前方の開口部44の内側に切欠部56を形成して内側に空間を確保するようにしたので、爪の長い女性などが使用する場合にも支障なく操作することができる。
【0047】
なお、上記実施の形態では、噴射ノズル部の流路が円形断面とされ、内容物を泡沫状に噴射するアクチュエータの場合で説明したが、これに限らず、霧状に噴射できるように流路や噴口を形成したアクチュエータとしたり、ストレート状に噴射できるように流路や噴口を形成したアクチュエータなど他の噴射形態のアクチュエータにも同様に適用することができる。
【0048】
【発明の効果】
以上一実施の形態とともに具体的に説明したように、この発明の請求項1記載のエアゾール容器の噴射装置によれば、アクチュエータの噴射ノズル部以外の外側を囲んでアクチュエータの上面より高い略筒状のワンタッチキャップをエアゾール容器に取り付け、アクチュエータの側方に突出させて当該アクチュエータを回動させる操作部を形成し、前記ワンタッチキャップに前記操作部の回動をガイドするガイド溝を形成し、このガイド溝にアクチュエータを押圧して噴射可能とする噴射位置と、アクチュエータの押圧操作を規制するロック位置と、アクチュエータの押圧状態を保持してガス抜きを行うガス抜き位置とを連通して形成する一方、前記アクチュエータの前記噴射ノズル部を当該アクチュエータの側方に突出させた噴射ノズル筒で構成し、この噴射ノズル筒をガイドするガイド溝を前記ワンタッチキャップに形成し、このガイド溝にもアクチュエータを押圧して噴射可能とする噴射位置と、アクチュエータの押圧操作を規制するロック位置と、アクチュエータの押圧状態を保持してガス抜きを行うガス抜き位置とを連通して形成するようにしたので、アクチュエータから突出する操作部をワンタッチキャップのガイド溝で噴射位置、ロック位置、ガス抜き位置のいずれかにガイドすることで、キャップを着脱すること無く、簡単にロック状態にしたり、ガス抜き状態にすることができる。
また、アクチュエータの噴射ノズル部を当該アクチュエータの側方に突出させた噴射ノズル筒で構成し、この噴射ノズル筒をガイドするガイド溝をワンタッチキャップに形成し、このガイド溝にもアクチュエータを押圧して噴射可能とする噴射位置と、アクチュエータの押圧操作を規制するロック位置と、アクチュエータの押圧状態を保持してガス抜きを行うガス抜き位置とを連通して形成するようにしたので、アクチュエータから突出する操作部に加え、噴射ノズル部をもアクチュエータから突出させて設け、2つの突出部をワンタッチキャップのガイド溝で噴射位置、ロック位置、ガス抜き位置のいずれかにガイドすることで、キャップを着脱すること無く、簡単にロック状態にしたり、ガス抜き状態にすることができ、しかも確実に各位置に保持することができる。
【0049】
また、この発明の請求項2記載のエアゾール容器の噴射装置によれば、ガイド溝に形成するロック位置とガス抜き位置を前記噴射位置を挾んで形成したので、噴射位置からどちら側かに回動することで簡単にロック状態にしたり、ガス抜き状態にすることができ、容易に操作することができる。
【0050】
さらに、この発明の請求項3記載のエアゾール容器の噴射装置によれば、前記ガイド溝に突起を形成するとともに、前記操作部にこの突起を乗り越えて噴射位置とロック位置との間を操作される凸条を形成する一方、前記ワンタッチキャップに突片を形成するとともに、前記アクチュエータにこの突片を乗り越えて噴射位置とロック位置との間を切り替えられる突出片を形成したので、噴射位置からロック位置に切り替えられたことが確実に分かるとともに、ロック位置を保持することもでき、誤操作を一層確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のエアゾール容器の噴射装置の一実施の形態にかかるアクチュエータの概略斜視図、ワンタッチキャップの概略斜視図、組立状態の断面図である。
【図2】この発明のエアゾール容器の噴射装置の一実施の形態にかかるアクチュエータの正面図、左側面図、右側面図である。
【図3】この発明のエアゾール容器の噴射装置の一実施の形態にかかるワンタッチキャップの正面図、左側面図、右側面図である。
【図4】この発明のエアゾール容器の噴射装置の一実施の形態にかかる噴射状態で示す平面図、断面図、左側面図、右側面図、底面図である。
【図5】この発明のエアゾール容器の噴射装置の一実施の形態にかかるロック状態で示す正面図、背面図である。
【図6】この発明のエアゾール容器の噴射装置の一実施の形態にかかるガス抜き状態で示す正面図、背面図である。
【符号の説明】
1 エアゾール容器
2 ステム
3 マウンテンカップ
10 エアゾール容器の噴射装置
20 アクチュエータ
21 上面
22 側壁部
23 ステム嵌合部
24 ステム嵌合穴
25 噴射通路
26 噴射ノズル部
27 流路
28 操作部
29 操作棒
30 係止部
31 凸条
32 突出片
33 傾斜面
34 突起
40 ワンタッチキャップ
41 外筒
42 外周壁
43 内周壁
44,45 前後開口部
46 係止突起
47,48 前後ガイド溝
49,50 前後噴射用溝
51,52 前後ロック用溝
53,54 前後ガス抜き用溝
55 突起
56 切欠部
57 仕切板
58 円筒部
59 突片
F 噴射位置
L ロック位置
G ガス抜き位置
Claims (3)
- ステムに嵌合され押圧することで内容物を噴射するアクチュエータを備えたエアゾール容器の噴射装置であって、
前記アクチュエータの噴射ノズル部以外の外側を囲んで当該アクチュエータの上面より高い略筒状のワンタッチキャップをエアゾール容器に取り付け、
前記アクチュエータの側方に突出させて当該アクチュエータを、前記ステムを中心として回動させる操作部を形成し、
前記ワンタッチキャップに前記操作部の回動をガイドするガイド溝を形成し、このガイド溝にアクチュエータを押圧して噴射可能とする噴射位置と、アクチュエータの押圧操作を規制するロック位置と、アクチュエータの押圧状態を保持してガス抜きを行うガス抜き位置とを連通して形成する一方、
前記アクチュエータの前記噴射ノズル部を当該アクチュエータの側方に突出させた噴射ノズル筒で構成し、この噴射ノズル筒をガイドするガイド溝を前記ワンタッチキャップに形成し、このガイド溝にもアクチュエータを押圧して噴射可能とする噴射位置と、アクチュエータの押圧操作を規制するロック位置と、アクチュエータの押圧状態を保持してガス抜きを行うガス抜き位置とを連通して形成したことを特徴とするエアゾール容器の噴射装置。 - 前記ガイド溝に形成するロック位置とガス抜き位置を前記噴射位置を挾んで形成したことを特徴とする請求項1記載のエアゾール容器の噴射装置。
- 前記ガイド溝に突起を形成するとともに、前記操作部にこの突起を乗り越えて噴射位置とロック位置との間を操作される凸条を形成する一方、前記ワンタッチキャップに突片を形成するとともに、前記アクチュエータにこの突片を乗り越えて噴射位置とロック位置との間を切り替えられる突出片を形成したことを特徴とする請求項1または2記載のエアゾール容器の噴射装置。
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