JP4217338B2 - エアゾール製品およびエアゾール噴射装置 - Google Patents

エアゾール製品およびエアゾール噴射装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエアゾール製品およびエアゾール噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常のエアゾール製品は、噴射ボタンを押し下げたり、傾斜させると、その操作の途中からステム孔が開放され、内容物が噴射され始める。しかし薫蒸剤、消臭剤、芳香剤などのように、上向きに噴射し、室内空間に広く拡散させるエアゾール製品では、通常の噴射装置を用いると、手にかかったり吸引してしまう問題がある。そこでこのような製品には、押しボタンを作動し、手を離してしばらくしてから内容物を噴射させる遅延噴射機構が用いられている。
【0003】
そのような遅延噴射機構としては、たとえば特公平8−29792号公報などがある。このものは噴出経路の途中に画室を設け、その中に高粘度流体を充填することにより噴出経路をシールしたものである。そのため、押しボタンを押して容器の内部と外部を連通させようとしても、その高粘度流体が内容物の圧力で外部などに移動して噴出経路が開放されるまでは内容物が噴射されない。そして高粘度流体が外部や別室などに移動し、シールされていた噴出経路が開放されてから内容物が噴出する。すなわち移動しにくい高粘度流体の移動時間および画室内に内容物が充満する時間を遅延時間として利用するものである。
【0004】
また、特開平10−53287号公報のように、スプリングで付勢したピストンを噴出経路に介在させた遅延噴出機構もある。このものはシリンダ内に内容物を導き、スプリングの付勢力に抗しながらピストンを移動させ、噴出経路が開放したときに内容物を噴出させることができる。このものはシリンダ内に内容物が所定の圧力で充満されるまでの時間を遅延時間として利用するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記高粘度流体や内容物の移動時間を遅延手段として利用した従来の遅延噴射機構では、噴射開始までの時間は、高粘度流体の粘度や内容物の圧力が温度などによって変化するため、一定でない。また高粘度流体の粘度が、内容物の圧力で移動させることができないほど高くなった場合は、噴射されない場合がある。またたとえ確実に噴射する状況であっても、使用者としては、見ていない間に噴射が始まること自体が不安になりがちであり、噴射が始まるまでしばらく待ち、噴射開始を確認した上で室外に待避する場合も多い。
【0006】
本発明は、上向きに広く拡散させるエアゾール製品であっても、噴射したものが手や顔にかかったり、吸引したりすることを防止することができ、しかも待たなくても噴射の開始を確認できるエアゾール製品を提供することを課題としている。さらに本発明は、そのようなエアゾール製品に用いるエアゾール噴射装置を提供することを課題としている。
【0007】
【課題を解決する手段】
本発明のエアゾール噴射装置は、容器の上端開口部に取り付けられたバルブに連結される噴射部材と、上端に押し部が設けられた押し棒と、容器の上端に取り付けられる有底筒状の形態を有し、噴射部材の上部を貫通させる開口部および押し棒の上部を貫通させる開口部が形成されたカバーと、前記押し棒の押し部とカバーの上面との間に押し棒を囲むように介在されるバネとを備え;前記噴射部材が上方に延びる筒状の基部と、その基部から横方向に延びるレバーとを有し;前記レバーがバルブの一部と当接する当接部と、押し棒の先端が挿入される貫通孔とを有し;前記押し棒が前記貫通孔に挿入しやすく、かつ、一旦レバーを貫通するとレバーの下面と係合して抜けにくく構成された係止突起を下端からいくらか上方に有し;前記押し棒を前記バネの付勢力に抗して前記係止突起がレバーの下面側に突き抜けるように下方に押し込むことにより、前記バネの付勢力が押し棒を介してレバーを上昇させ、そのレバーの上昇により噴射部材の基部がバルブのステムを操作してバルブが開放することを構成上の特徴としている。
【0008】
このような噴射装置において、前記バルブがティルトタイプのバルブであり、前記押し棒を、前記バネの付勢力に抗して前記係止突起がレバーの下面側に突き抜けるように下方に押し込むことにより、前記バネの付勢力が押し棒を介してレバーを上昇させ、そのレバーの上昇により噴射部材の基部がステムと一緒に傾動してバルブが開放するものが好ましい。また、前記バルブが上下動タイプのバルブであり、前記レバーがカバーに取り付けられたピンで揺動自在に支持されており、前記押し棒を、前記バネの付勢力に抗して前記係止突起がレバーの下面側に突き抜けるように下方に押し込むことにより、前記バネの付勢力が押し棒を介してレバーを上昇させ、そのレバーの上昇により噴射部材の基部がステムと一緒に下降してバルブが開放するものがであってもよい。
【0009】
本発明のエアゾール噴射装置の第2の態様は、容器の上端開口部に取り付けられたバルブに連結されており、上方に延びる筒状の基部と、その基部に設けられた係合フランジとを備えた噴射部材と、上端に押し部が設けられた押し棒と、容器の上端に取り付けられる有底筒状の形態を有し、噴射部材の上部を貫通させた開口部および押し棒の上部を貫通させた開口部が形成されたカバーと、前記押し棒の押し部とカバーの上面との間に押し棒を囲むように介在される第1バネと、前記噴射部材の係合フランジとカバーの天面との間に前記基部を囲むように介在される第2バネと、前記係合フランジと係合し、カバーに取り付けられたピンで揺動自在に支持された鉤型のストッパと、前記カバー部の内面の段部と下端が係合し、貫通孔を有する拘束部材とを備え;前記係止突起は前記貫通孔に挿入しやすく、かつ、一旦レバーを貫通すると、レバーの下面と係合して抜けにくく構成された係止突起を下端からいくらか上方に有し;前記押し棒を前記バネの付勢力に抗して前記係止突起がレバーの下面側に突き抜けるように下方に押し込むことにより、前記バネの付勢力が押し棒を介して拘束部材を上昇させ、その拘束部材の上昇によりストッパが回動可能となり、第2バネの付勢力によりストッパを回動させながら噴射部材およびステムを下降してバルブが開放することを構成上の特徴としている。
本発明のエアゾール製品は、容器と、その容器内に加圧状態で充填されている内容物と、内容物を外部に噴射させる上述した本発明のエアゾール噴射装置とを備えたことを構成上の特徴としている。
【0010】
【作用および発明の効果】
本発明のエアゾール製品では、噴射装置を操作している途中に噴射が開始することはない。そして手を離す動作で一連の操作が完了し、その直後に噴射が始まる。したがって使用者が、あらかじめ体をエアゾール製品からある程度離し、顔を背けたり、息を止めるなどの準備をあらかじめした上で、手を離しながらエアゾール製品から離れれば、顔や手に噴射された内容物がかかったり、吸い込んだりすることがない。そして噴射を確認しながら待避することができる。
【0011】
すなわち本発明のポイントは、「手を離す」という、一連の待避行動につながる行為を噴射開始のタイミングとした点であり、それにより使用者が噴射のタイミングを自らコントロールすることができ、しかも噴射される内容物を身に浴びる危険を充分に避けることができるのである。
【0012】
容器の内外を連通する通路を遮断しているバルブと、押しボタンと、その押しボタンを押し込む方向ではバルブと係合せず、戻る方向でバルブと係合してそのバルブを開く方向に操作する一方向係合手段と、押しボタンを戻り方向に付勢するバネとを備えている噴射装置の場合は、押しボタンを押した状態では押しボタンがバルブと係合しない。そして押しボタンから手を離すと、押しボタンが付勢手段で押す前の状態に戻ろうとする。そしてその戻る途中で一方向係合手段によりバルブと係合し、そのときに初めてバルブが開く方向に操作される。それにより手を離した直後に噴射が開始する。
【0013】
バルブとしてティルトタイプのバルブを採用する場合は、バルブの操作力が小さくてよい。そのため前記付勢手段の付勢力を小さくすることができる。そのため設計が容易になり、しかも付勢力に抗して押しボタンを押し込むのが楽になる。
【0014】
またティルトタイプのバルブに、特定の方向に傾動しないように拘束するストッパを設け、前記押しボタンを、そのバルブのステムに取り付けたレバーに対し、前記特定の方向に押し込むように取り付ける場合は、押しボタンを押し込むときにバルブが誤作動することを確実に防ぐことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
つぎに図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明のエアゾール製品の一実施形態を示す要部側面図、図2aおよび図2bはそれぞれそのエアゾール製品の操作状態を示す側面図、図3は本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す要部側面図、図4は本発明のエアゾール製品のさらに他の実施形態を示す要部側面図である。
【0016】
図1に示すエアゾール製品Aは、容器1と、その容器1の上端開口部に取り付けられるバルブ2と、容器1内に充填される内容物と、バルブ2を操作するための噴射装置3とを備えている。容器1は従来公知のものと同じであり、上部には傾斜する肩部4が設けられ、上端開口部の周囲には外向きにカールするビード部5が設けられている。内容物は、噴射させようとする有効成分を含む原液と、その原液を加圧し、外部に噴出させるためのプロペラントとからなる。
【0017】
この実施形態におけるバルブ2はティルトタイプのバルブであり、環状のガスケット6を介してビード部5に固着されるマウンティングカップ7と、そのマウンティングカップ7に対して環状のバルブラバー8を介して取り付けたハウジング9と、下部がハウジング9内に上下動自在かつ傾動自在に収容されるステム10と、そのステム10を上方に付勢し、かつ、傾動した状態から直立状態に戻すように付勢するバネ11とを備えている。ハウジング9は有底筒状で、その下端には、ディップチューブ12が取り付けられる筒状部13が設けられている。
【0018】
このバルブ2では、ステム10はハウジング9内を摺動せず、下部近辺から放射状に突出した円盤状の係合部14の下面にバネ11の上端が係止されている。係合部14の下面はテーパー状に傾斜している。そして係合部14はそのバネ11で上方に付勢され、バルブラバー8に押しつけられている。このように係合部14が上下から挟まれ、しかも下面がテーパー状であることにより、ステム10は傾動自在で、しかも傾動したとき、バネ11の付勢力で元の直立状態に復帰する。なお上下動も可能で、下方に押し込まれたときはバネ11の付勢力で上方に復帰する。また係合部14がバルブラバー8に押しつけられているので、係合部14のすぐ上に設けたステム孔15が常時環状のバルブラバー8の内面でシールされる。そのため、ステム10を下方に押したり、横向きに傾動させた場合に、バルブラバー8に生ずる弾性変形に基づき、ステム孔15のシールが開放される。それにより、内容物がステム孔15およびステムの内孔16を通して外部に放出される。
【0019】
前記噴射装置3は、マウンティングカップ7の外周縁に係合されるカバー20と、ステム10に嵌着される噴射部材21と、カバー20に取り付けられて噴射部材21を作動させる押し棒(押しボタン)22と、その押し棒22を常時上向きに付勢するバネ23とを備えている。
【0020】
カバー20は有底筒状の形態を有し、下端内面には、マウンティングカップ7の外周縁、すなわち逆U字状のフランジ部7aの下端面と係合する係合部24を備えている。カバー20の上面には、噴射部材21の上部および押し棒22の上部を貫通させる開口部25、26が形成されている。各開口部25、26は、噴射部材21や押し棒22の傾動動作(図2b参照)を許すように、長穴にしている。とくに押し棒22用の開口部26は、バネ23の下端を支持することができる幅にしている。
【0021】
噴出部材21は、ステム10の上部に嵌合される筒状の基部28と、その基部から連続して上方に延びる筒部29と、基部28から横方向に延びるレバー30とを備えている。基部28および筒部29とレバー30とは、両方でL字状の形態を呈している。基部28と筒部29の間には、ステム10の上面と当接する仕切り部31が設けられている。筒部29の上端は上面壁32で閉じられ、その上面壁32に、従来公知のノズルチップ33が取り付けられている。ノズルチップ33には内容物を霧状に噴出する噴孔33aが形成されている。レバー30の先端には、マウンティングカップ7の逆U字状のフランジ部7aの上面と当接する当接部34が設けられ、中間部には押し棒22の先端が挿入される貫通孔35が形成されている。
【0022】
押し棒22の上端には指で押すための押し部36が設けられ、その押し部36とカバー20の上面の間に、押し棒22を囲むように、前記バネ23が介在されている。押し棒22の下端からいくらか上方には、係止突起37が設けられている。係止突起37はレバー30の貫通孔35に挿入しやすく、かつ、一旦レバー30を貫通すると、レバー30の下面と係合して抜けにくくなる三角形状を呈している。なお、係止突起37は、貫通孔35への嵌入を容易にするため、弾力的に変形可能な可撓片にしてもよい。
【0023】
つぎに上記のごとく構成されるエアゾール製品Aの使用法を説明する。図1の状態では、バルブ2のバネ11の付勢力でステム10が直立し、かつ、上方に位置するので、ステム孔15はバルブラバー8でシールされている。したがって内容物は噴射されない。
【0024】
この状態から図2aに示すようにバネ23の付勢力に抗して押し部36を下方に押し込むと、押し棒22が下降し、係止突起37が貫通孔35内を通り、レバー30の下面側に突き抜ける。そのとき、レバー30は当接部34がマウンティングカップのフランジ部7aに当接しているので、図2の時計方向に傾動しない。そのため内容物はまだ噴射されない。
【0025】
ついで図2bのように押し部36から指を離すと、押し棒22はバネ23の付勢力で上昇しようとする。そのとき、係止突起37がレバー30の下面に引っかかるので、レバー30を持ち上げようとする。そのため、噴射部材21全体が、ステム10と一緒に反時計方向に傾動する。それによりステム孔15のシールが解除され、内容物はステム孔15、ステム10の内孔16、噴射部材21の内孔21aを通り、ノズルチップ33の噴孔から外部に噴出し始める。そして内容物がすべて噴出し、容器1が空になったときに噴出が終了する。
【0026】
上記のようにこのエアゾール製品Aでは、押し棒22を押し込んだときにはまだ内容物の噴射が始まらず、押し棒22から指を離した直後に噴出を開始する。そのため使用者は、押し棒22を押し込んだ状態で顔を背けるなどの待避の姿勢をとり、指を離しながら待避行動に移ればよい。したがって使用者は、噴出を確認することができ、しかも使用者の顔や手に内容物がかかることもない。
【0027】
上記の実施形態はティルトタイプのバルブを採用しているが、上下動タイプのバルブを利用することもできる。たとえば図3に示すエアゾール製品Bは、カバー20に取り付けたピン40でレバー30を揺動自在に支持し、それにより押し棒22の上向きの力を下向きに変換するようにしており、それ以外は図1の噴射装置3と実質的に同じ機構を採用している。そのため同じ部位には同じ符号を付して説明を省略する。なお、レバー30と噴出部材21の基部28とは、樹脂ヒンジ42により連結し、レバー30が傾斜しても基部28にトルクが伝わらないように工夫している。それによりステム10はスムーズに上下動することができる。また、カバー20に形成した開口部25、26は噴出部材21の筒部29および押し棒22の上下動をガイドする形態としている。
【0028】
さらにこの実施形態では、噴出部材21の筒部29の内部に、軸方向に伸びる複数本の溝ないし通路を形成するためのセンターポストチップ43を挿入している。軸方向の溝は、センターポストチップ43の表面に設けることもできるが、図3の場合は筒部29の内周面に放射状に複数本のリブ44を設け、リブ同士の隙間と円筒状のセンターポストチップ43の表面との間により縦溝を構成している。このセンターポストチップ43は、内容物を細かな霧で噴射させるためのものである。
【0029】
この実施形態では、ステム10のシールが解放されると、内容物はステム孔、仕切り部31を通り、筒部29の内部に導入され、さらにセンターポストチップ43を迂回しながら縦溝を通って上昇し、噴射孔へ到達する。それにより、センターポストチップ43の上端とノズルチップ33の間で内容物が旋回し、微細化され、噴射孔33aから噴射される。
【0030】
前記の実施形態では押し棒22を戻すためのバネ23の付勢力でステム10を傾動したり、押し込んだりするようにしているが、ステムを作動させるバネを別個に設けるようにしてもよい。図4に示すエアゾール製品Cでは、カバー20と噴射部材21に設けた係合フランジ50との間に、別個のバネ51をあらかじめ圧縮状態で介在させている。そして噴射部材21およびステム10が下降しないように、鉤型のストッパ52を係合フランジ50に係合させている。ストッパ52はピン53により、カバー20に揺動自在に支持させている。ストッパ52の背面とカバー20の側壁との間には、ストッパ52の揺動を拘束するための拘束部材54を介在させている。拘束部材54には、押し棒22の下部を通す貫通孔35が形成されている。
【0031】
カバー20の内面には拘束部材54の背面と摺動する突出部55が設けられ、その突出部55には拘束部材54の下端と係合する段部56が形成されている。さらに前述の場合と同様に、押し棒22の周囲には、押し棒を上向きに付勢するバネ23が設けられ、押し棒22の下端よりいくらか上方には、拘束部材54の下面と係合して拘束部材54を上向きに引き上げるための係止突起37が設けられている。
【0032】
上記のように構成されるエアゾール製品Cでは、通常の状態では鉤型のストッパ52が噴射部材21の係合フランジ50と係合しており、ストッパ52は拘束部材54により回動が拘束されているので、噴射部材21およびステム10が下降せず、噴射しない。この状態から押し棒22をバネ23の付勢力に抗して下方に押し込むと、係止突起37が貫通孔35内を通り、拘束部材54の下面側に突き抜ける。そのとき、拘束部材54は下端が突出部55の段部56に当接しているので下降しない。
【0033】
ついで押し棒22から指を離すと、押し棒22はバネ23の付勢力で上昇しようとする。そのとき、係止突起37が拘束部材54の下面に引っかかり、拘束部材54を引き上げる。そのため、鉤型のストッパ52が回動可能の状態となり、噴射部材21およびステム10は、バネ51の付勢力によりストッパ52を回動させながら下降する。それによりステム孔のシールが解除され、内容物はステム孔15、ステム10の内孔、噴射部材21の内孔21aを通り、ノズルチップ33の噴孔から外部に噴出する。
【0034】
上記の実施形態ではいずれも押し棒22が上下に移動自在に設けられているが、水平方向に移動自在に設けてもよい。ティルトタイプのバルブを採用する場合は、レバー30を設けずに、その水平方向に移動する押し棒22を噴出部材21の筒部29に直接係合させることもできる。また、上下動式のバルブを用いる場合は、レバーやカムなどの左右方向の動きを上下動に変換する機構を採用すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のエアゾール製品の一実施形態を示す要部側面図である。
【図2】 図2aおよび図2bはそれぞれそのエアゾール製品の操作状態を示す側面図である。
【図3】 本発明のエアゾール製品の他の実施形態を示す要部側面図である。
【図4】 本発明のエアゾール製品のさらに他の実施形態を示す要部側面図である。
【符号の説明】
A エアゾール製品
1 容器
2 バルブ
3 噴射装置
4 肩部
5 ビード部
6 ガスケット
7 マウンティングカップ
8 バルブラバー
9 ハウジング
10 ステム
11 バネ
12 ディップチューブ
13 筒状部
14 係合部
15 ステム孔
16 内孔
20 カバー
21 噴射部材
22 押し棒
23 バネ
24 係合部
25 開口部
26 開口部
28 基部
29 筒部
30 レバー
31 仕切り部
32 上面壁
33 ノズルチップ
34 当接部
35 貫通孔
36 押し部
37 係止突起
B エアゾール製品
40 ピン
42 樹脂ヒンジ
43 センターポストチップ
C エアゾール製品
50 係合フランジ
51 バネ
52 ストッパ
53 ピン
54 拘束部材
55 突出部
56 段部

Claims (5)

  1. 容器の上端開口部に取り付けられたバルブに連結される噴射部材と、
    上端に押し部が設けられた押し棒と、
    容器の上端に取り付けられる有底筒状の形態を有し、噴射部材の上部を貫通させる開口部および押し棒の上部を貫通させる開口部が形成されたカバーと、
    前記押し棒の押し部とカバーの上面との間に押し棒を囲むように介在されるバネとを備え、
    前記噴射部材が上方に延びる筒状の基部と、その基部から横方向に延びるレバーとを有し、
    前記レバーがバルブの一部と当接する当接部と、押し棒の先端が挿入される貫通孔とを有し、
    前記押し棒が前記貫通孔に挿入しやすく、かつ、一旦レバーを貫通するとレバーの下面と係合して抜けにくく構成された係止突起を下端からいくらか上方に有し、
    前記押し棒を前記バネの付勢力に抗して前記係止突起がレバーの下面側に突き抜けるように下方に押し込むことにより、前記バネの付勢力が押し棒を介してレバーを上昇させ、そのレバーの上昇により噴射部材の基部がバルブのステムを操作してバルブが開放する、エアゾール噴射装置。
  2. 前記バルブがティルトタイプのバルブであり、
    前記押し棒を、前記バネの付勢力に抗して前記係止突起がレバーの下面側に突き抜けるように下方に押し込むことにより、前記バネの付勢力が押し棒を介してレバーを上昇させ、そのレバーの上昇により噴射部材の基部がステムと一緒に傾動してバルブが開放する、請求項1記載のエアゾール噴射装置。
  3. 前記バルブが上下動タイプのバルブであり、
    前記レバーがカバーに取り付けられたピンで揺動自在に支持されており、
    前記押し棒を、前記バネの付勢力に抗して前記係止突起がレバーの下面側に突き抜けるように下方に押し込むことにより、前記バネの付勢力が押し棒を介してレバーを上昇させ、そのレバーの上昇により噴射部材の基部がステムと一緒に下降してバルブが開放する、請求項1記載のエアゾール噴射装置。
  4. 容器の上端開口部に取り付けられたバルブに連結されており、上方に延びる筒状の基部と、その基部に設けられた係合フランジとを備えた噴射部材と、
    上端に押し部が設けられた押し棒と、
    容器の上端に取り付けられる有底筒状の形態を有し、噴射部材の上部を貫通させた開口部および押し棒の上部を貫通させた開口部が形成されたカバーと、
    前記押し棒の押し部とカバーの上面との間に押し棒を囲むように介在される第1バネと、
    前記噴射部材の係合フランジとカバーの天面との間に前記基部を囲むように介在される第2バネと、
    前記係合フランジと係合し、カバーに取り付けられたピンで揺動自在に支持された鉤型のストッパと、
    前記カバー部の内面の段部と下端が係合し、貫通孔を有する拘束部材とを備え、
    前記係止突起は前記貫通孔に挿入しやすく、かつ、一旦レバーを貫通すると、レバーの下面と係合して抜けにくく構成された係止突起を下端からいくらか上方に有し、
    前記押し棒を前記バネの付勢力に抗して前記係止突起がレバーの下面側に突き抜けるように下方に押し込むことにより、前記バネの付勢力が押し棒を介して拘束部材を上昇させ、その拘束部材の上昇によりストッパが回動可能となり、第2バネの付勢力によりストッパを回動させながら噴射部材およびステムを下降してバルブが開放する、エアゾール噴射装置。
  5. 容器と、その容器内に加圧状態で充填されている内容物と、内容物を外部に噴射させる請求項1〜4いずれか記載のエアゾール噴射装置とを備えた、エアゾール製品。
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JP6568806B2 (ja) * 2016-01-20 2019-08-28 株式会社吉野工業所 吐出面に内容物を吐出する吐出容器
JP6568805B2 (ja) * 2016-01-20 2019-08-28 株式会社吉野工業所 吐出面に内容物を吐出する吐出容器

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