JP6745299B2 - 吐出面に内容物を吐出する吐出容器 - Google Patents

吐出面に内容物を吐出する吐出容器 Download PDF

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本発明は、吐出面に内容物を吐出する吐出容器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示すような吐出容器が知られている。この吐出容器は、内部ピストンの上方に吸い上げられた液体を溜める受け皿が設けられている。受け皿には、内部ピストンに連通する連通孔(流通孔)と、連通孔の上側に位置する受け板と、が設けられている。受け板は、連通孔の周方向に間隔をあけて設けられた複数の固定脚を介して、連通孔の縁に連結されている。複数の固定脚は、内部ピストンの上方に吸い上げられた液体を受け皿の上面(吐出面)に排出する複数の液出し孔を構成している。
実開平1−103554号公報
ここで本願発明者は、前述の吐出容器を、例えば泡体や高粘性材料など、吐出後に少なくとも一定時間、形状を保持可能な内容物に適用することについて検討したところ、この吐出容器では、複数の液出し孔が、固定脚により周方向に分割されていることから、連通孔から吐出されて複数の液出し孔を各別に通過した後、受け皿の上面に吐出された内容物の吐出量に、周方向に沿った位置ごとでばらつきが生じ易いという問題があることを見出した。なお、受け皿の上面に吐出される内容物の吐出量が、周方向に沿った位置ごとでばらつくと、例えば、内容物の吐出速度が周方向に沿った一部分で局所的に高まり、内容物が受け皿から意図せず零れる等のおそれがある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、吐出面に吐出される内容物の吐出量が位置ごとにばらつくのを抑えることを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る吐出容器は、内容物が収容される吐出容器本体と、前記吐出容器本体に装着されたヘッド本体を有するヘッド部材と、を備え、前記ヘッド本体には、前記吐出容器本体の吐出孔に連通し、前記吐出孔から吐出された内容物が流通する流通孔と、前記流通孔が開口し、前記流通孔を通過した内容物が吐出される吐出面と、が設けられ、前記ヘッド部材には、前記流通孔を流通した内容物が各別に通過する複数の成形孔およびこれらの成形孔が開口する造形面を有し、前記複数の成形孔を各別に通過して成形された内容物それぞれにより形成される複数の造形片を、前記造形面上で組み合わせて造形物を形成する造形部が更に備えられ、前記ヘッド本体と前記造形部との間には、前記吐出面によって壁面の一部が構成されるとともに、前記吐出孔から吐出された内容物を、前記複数の成形孔それぞれに供給する供給室が設けられ、前記ヘッド部材には、前記供給室内に配置され、前記吐出面から、前記流通孔の軸線方向に沿った反吐出孔側に向かうように前記軸線方向に延び、前記軸線方向に沿った吐出孔側の端部が、前記流通孔内に挿通され芯体が更に備えられ、前記造形部は、前記反吐出孔側を向く面が前記造形面とされかつ前記吐出孔側を向く面が前記吐出孔に対向し前記供給室の壁面の一部を構成する供給面とされた本体部と、前記本体部から前記吐出孔側に向けて延び、前記供給室に配置されたシール筒部と、を更に備え、前記芯体は、前記造形部に固定されて前記供給面から前記流通孔に向けて延び、前記吐出孔と同軸に配置され、前記芯体における前記吐出孔側の端部は、前記吐出孔内に進入している
この場合、吐出容器本体の吐出孔から吐出された内容物は、流通孔を通過して吐出面に吐出される。ここで、流通孔を通過した内容物は、流通孔から、軸線方向に沿った反吐出孔側に向けて吐出されて芯体に供給され、芯体の外周面上を軸線方向に流動して芯体に保持される。このとき内容物は、例えば、吐出面の平面視において芯体を中心とした円形状をなすように芯体に保持される。内容物の吐出孔からの吐出量の増加に伴って、芯体への内容物の供給量が増加すると、内容物が芯体上で成長し、径方向の外側に向けて漸次膨張する。
この吐出容器では、内容物が流通孔を通過して吐出面に吐出されるときに、この内容物を芯体に保持させて、芯体上で径方向の外側に向けて漸次成長させることができる。これにより、内容物の吐出孔からの吐出量が増加したときに、内容物が周方向の一部分に偏って吐出されることを抑え、内容物の吐出量が位置ごとにばらつくのを抑えることができる。その結果、例えば、内容物が吐出面から意図せず零れるのを抑えること等ができる。
また、吐出容器本体の吐出孔から吐出された内容物が、流通孔および供給室を通して複数の成形孔に供給され、これらの成形孔を各別に通過して成形されることで、複数の造形片が形成される。そして、これらの造形片が造形面上で組み合わされることで、造形物が形成される。
ここで吐出面が、供給室の壁面の一部を構成し、芯体が、供給室内に配置されているので、流通孔を通して供給室に供給される内容物の吐出量が、供給室において周方向の一部分に偏るのを抑えることができる。その結果、複数の成形孔のうちの特定の一部に内容物が集中することを抑え、各成形孔にばらつき少なく内容物を供給することができる。これにより、内容物が成形孔に対して過剰または過少に供給されることを抑え、各成形孔に適量の内容物を供給することができる。したがって、各成形孔により形成される造形片を精度良く形成することが可能になり、造形物を高精度に形成することができる。
前記造形部は、前記本体部から前記吐出孔側に向けて延び、前記シール筒部よりも大径な操作筒部を更に備え、前記ヘッド本体は、前記吐出面から立設され、径方向の内側に前記シール筒部が嵌合されるとともに径方向の外側に前記操作筒部が嵌合される立ち上がり筒部を備えていてもよい。
本発明によれば、吐出面に吐出される内容物の吐出量が位置ごとにばらつくのを抑えることができる。
本発明の第1実施形態に係る吐出容器の側面図であって、ヘッド部材を縦断面視した図である。 図1に示すヘッド部材の平面図である。 本発明の第2実施形態に係る吐出容器の側面図であって、ヘッド部材を縦断面視した図である。 図3に示すヘッド部材の平面図である。 本発明の第3実施形態に係る吐出容器の縦断面図である。 本発明の第1変形例に係る吐出容器を構成する芯体の平面図である。 本発明の第2変形例に係る吐出容器を構成する芯体の平面図である。 本発明の第3変形例に係る吐出容器を構成する芯体の平面図である。
(第1実施形態)
以下、図面を参照し、本発明の第1実施形態に係る吐出容器を説明する。
図1および図2に示すように、吐出容器1は、内容物が収容される吐出容器本体10と、吐出容器本体10に取り付けられたヘッド部材20(吐出ヘッド、造形ヘッド)と、を備えている。
吐出容器本体10は、吐出孔11から、例えば泡体や高粘性材料など、吐出後に少なくとも一定時間、形状を保持可能な内容物Mを吐出する。本実施形態では、吐出容器本体10は、有底筒状をなし、この吐出容器本体10の口部12が頂壁13で覆われることで密閉容器状とされている。図示の例では、吐出容器本体10として、内部に液状の内容物Mが収容されたエアゾール缶を採用している。
なお、吐出容器本体10の口部12、胴部14および図示しない底部の各中心軸は、いずれも共通の容器軸(流通孔の軸線)O上に配置されている。以下では、容器軸O方向に沿う底部側(流通孔側、吐出容器本体側)を下側といい、口部12側(反流通孔側、反吐出容器本体側)を上側という。吐出容器1を容器軸O方向から見た平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
吐出容器本体10の口部12には、ステム16が立設されている。ステム16は、口部12に、上方付勢状態で下方移動可能に立設されている。ステム16は、容器軸Oと同軸に配置されている。ステム16は、前記頂壁13を貫通している。ステム16において吐出容器本体10外に位置する上端部内には、前記吐出孔11が容器軸Oと同軸に設けられ、吐出容器本体10内に位置する部分には、図示しない吐出弁が設けられている。
吐出容器本体10に対してステム16が押し下げられると、前記吐出弁が開き、吐出容器本体10内の内容物がステム16内を通って吐出孔11から吐出される。吐出孔11からは、泡状となった吐出容器本体10内の内容物Mが吐出される。ステム16の押し下げを解除すると、ステム16に作用する上方付勢力によりステム16が上昇するとともに前記吐出弁が閉じられて、内容物Mの吐出が停止される。
ヘッド部材20は、ヘッド本体21と、蓋体24と、芯体25と、を備えている。
ヘッド本体21は、吐出容器本体10に装着されている。ヘッド本体21は、吐出孔11上に配置されたベース部27と、ベース部27から突出し吐出孔11に装着された装着筒部28と、を備えている。
ベース部27は、表裏面が容器軸O方向を向く板状に形成されている。ベース部27は、容器軸Oと同軸に配置された円盤状に形成されている。装着筒部28は、ステム16を介して吐出孔11に装着されている。装着筒部28は、ステム16に径方向の外側から嵌合している。
ヘッド本体21には、流通孔26と、吐出面29と、が設けられている。これらの流通孔26および吐出面29は、いずれもベース部27に設けられている。
流通孔26は吐出孔11に連通し、流通孔26内には、吐出孔11から吐出された内容物Mが流通する。流通孔26は、容器軸Oと同軸に配置されている。流通孔26は、吐出孔11と容器軸O方向に対向していて、吐出孔11を外部に容器軸O方向に向けて露出させる。流通孔26の内径は、吐出孔11の内径と同等となっている。ベース部27における流通孔26の開口周縁部は、ステム16の開口端上に配置されている。
吐出面29には、流通孔26が開口しており、流通孔26を通過した内容物Mが吐出される。吐出面29は、ベース部27の上面により構成されている。吐出面29は、容器軸Oに対して直交する方向に沿って延びる平坦面とされている。
蓋体24は、ヘッド本体21に着脱可能に装着され、吐出面29を上側から覆っている。蓋体24は、容器軸Oと同軸に配置された有頂筒状に形成されている。蓋体24は、例えば、ヘッド本体21に設けられた図示しない被着筒部に着脱可能に装着させること等が可能である。
芯体25は、吐出面29から上側に向かうように容器軸O方向に延びている。芯体25は、中実の棒状、柱状に形成されている。本実施形態では、芯体25は、円柱状に形成されていて、容器軸Oに直交する方向に沿う横断面視において真円形をなす。芯体25の外径は、容器軸O方向の位置によらず同等となっている。芯体25の外径は、流通孔26および吐出孔11の各内径よりも小さい。芯体25は、容器軸Oと同軸に配置され、吐出孔11、流通孔26および芯体25は互いに同軸に配置されている。
芯体25は、蓋体24から流通孔26に向けて延び、蓋体24に固定されている。芯体25は、蓋体24と一体に形成されている。芯体25の上端部は、蓋体24に連結され、芯体25の下端部(流通孔の軸線方向に沿った吐出孔側の端部)は、流通孔26内に挿通されている。なお芯体25の下端部は、吐出孔11内に進入していてもよい。
次に、前記吐出容器1の作用について説明する。
内容物Mの使用に際し、ヘッド部材20を介してステム16を押下すると、泡状の内容物Mが吐出孔11から吐出され、流通孔26を通過して吐出面29に吐出される。ここで、流通孔26を通過した内容物Mは、流通孔26から上側に向けて吐出されて芯体25に供給され、芯体25の外周面上を容器軸O方向に流動して芯体25に保持される。このとき内容物Mは、例えば、吐出面29の平面視において芯体25を中心とした円形状をなすように芯体25に保持される。内容物Mの吐出孔11からの吐出量の増加に伴って、芯体25への内容物Mの供給量が増加すると、内容物Mが芯体25上で成長し、径方向の外側に向けて漸次膨張する。
その後、内容物Mの使用に際しては、蓋体24をヘッド本体21から離脱させ、吐出面29上に吐出された内容物Mから芯体25を引き抜く。
以上説明したように、本実施形態に係る吐出容器1によれば、内容物Mが流通孔26を通過して吐出面29に吐出されるときに、この内容物Mを芯体25に保持させて、芯体25上で径方向の外側に向けて漸次成長させることができる。これにより、内容物Mの吐出孔11からの吐出量が増加したときに、内容物Mが周方向の一部分に偏って吐出されることを抑え、内容物Mの吐出量が位置ごとにばらつくのを抑えることができる。その結果、例えば、内容物Mが吐出面29から意図せず零れるのを抑えること等ができる。
また流通孔26が、吐出孔11を外部に向けて露出させている。したがって、例えば、流通孔26と吐出孔11とが、中間位置で屈曲された接続流路を介して連通されていて、吐出孔11が流通孔26から外部に向けて露出されていない構成などに比べて、吐出孔11から吐出された内容物Mを、流通孔26を通して芯体25に速やかに供給することができる。これにより、内容物Mを芯体25に高精度に保持させ易くすることができる。
また芯体25の外径が、流通孔26および吐出孔11の各内径よりも小さいので、流通孔26を通過した内容物Mを、芯体25の外周面上に円滑に供給することが可能になり、内容物Mを芯体25に一層高精度に保持させ易くすることができる。
また芯体25が、円柱状に形成されているので、内容物Mの吐出孔11からの吐出量が増加したときに、内容物Mを吐出面29上で、全周にわたって同等に成長させ易くすることができる。
また芯体25が、蓋体24に固定されているので、内容物Mの吐出面29への吐出後、蓋体24をヘッド本体21から離脱させることで、内容物Mを吐出面29に保持させたまま、内容物Mから芯体25を抜き出すことができる。したがって、例えば、吐出面29上に吐出された内容物Mを、その外形を保持したまま使用すること等ができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の吐出容器を、図3および図4を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態に係る吐出容器2では、蓋体24が設けられておらず、芯体25が、蓋体24に固定されているのに代えて、ヘッド本体21に固定されている。芯体25は、流通孔26の内周面にブリッジ部30を介して連結されている。ブリッジ部30は、芯体25の下端部と流通孔26の内周面とを連結している。ブリッジ部30は、流通孔26内に配置され、吐出面29よりも上側には突出していない。ブリッジ部30の上面は、吐出面29と面一に形成されている。ブリッジ部30は、周方向に間隔をあけて複数配置されている。
以上説明したように、本実施形態に係る吐出容器2によれば、芯体25が、流通孔26の内周面にブリッジ部30を介して連結されているので、芯体25と流通孔26との相対的な位置関係を精度良く維持することができる。これにより、内容物Mを芯体25に高精度に保持させ易くすることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態の吐出容器を、図5を参照して説明する。
なお、この第3実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態に係る吐出容器3では、ヘッド部材20は、吐出容器本体10の吐出孔11から吐出され流通孔26を流通した内容物Mを、単に吐出孔11から吐出された場合とは異形状に成形し、立体形状をなす造形物を造形する。前記造形物としては、例えば、文字やロゴタイプ、花などが挙げられる。
ヘッド部材20は、蓋体24に代えて、補助部22と、造形部23と、を備えている。
補助部22は、ヘッド本体21の下降を補助する。補助部22は、吐出容器本体10の口部12に固定されている。補助部22は、多段筒状に形成され、補助部22内には、ヘッド本体21のベース部27から下側に向けて延びる垂下筒32が挿通されている。
ヘッド本体21と補助部22との間には、変換機構35が設けられている。変換機構35は、ヘッド本体21のステム16に対する回転動作をヘッド本体21の口部12に対する下降動作に変換する。変換機構35は、ヘッド本体21のステム16に対する周方向の一方側に向けた回転動作を許容し、この回転動作を、ヘッド本体21の前記口部12に対する下降動作に変換する。
変換機構35は、ヘッド本体21(垂下筒32)に設けられた突起部36と、補助部22に設けられた螺旋溝37と、を備えている。突起部36は、螺旋溝37内に配置されており、ヘッド本体21の回転動作時に、突起部36が螺旋溝37の螺旋壁上を摺動することで、ヘッド本体21が、ステム16の上方付勢力に抗して漸次下方に向けて移動する。
なお変換機構35は、適宜構成を変更することが可能であり、例えばヘッド本体21に螺旋溝37を設け、補助部22に突起部36を設ける等してもよい。
図1および図2に示すように、造形部23は、容器軸Oに直交する板状に形成された本体部43と、本体部43の外周縁から下方に向けて延びる操作筒部44と、を備えている。造形部23は、本体部43および操作筒部44によって全体として有頂筒状に形成されている。
本体部43は、ヘッド本体21のベース部27から立設された立ち上がり筒部46上に配置されている。立ち上がり筒部46は、容器軸Oと同軸に配置され、吐出面29の外周縁部に立設されている。本体部43には、立ち上がり筒部46内に嵌合するシール筒部45が設けられている。シール筒部45は、容器軸Oと同軸に配置され、本体部43から下方に向けて延びている。
操作筒部44は、ヘッド本体21に径方向の外側から嵌合されていて、補助部22を径方向の外側から囲繞している。操作筒部44の内周面は、立ち上がり筒部46の外周面に係止していて、操作筒部44の回転に伴って、ヘッド本体21も回転する。このように造形部23は、ヘッド本体21に、容器軸O回りに相対的に回転不能に装着されている。
造形部23には、成形孔47が形成されている。成形孔47は、本体部43を容器軸O方向に貫通している。成形孔47は、本体部43において上側を向く造形面48、および本体部43において下側を向く供給面49に各別に開口している。なお造形面48および供給面49は、容器軸Oに直交する方向に延びている。
成形孔47は、互いに径方向の位置を異ならせて複数配置されている。成形孔47は、本体部43のうち、容器軸O上に位置する部分である中央部を回避して配置されている。
ヘッド本体21と造形部23との間には、供給室50が設けられている。供給室50は、吐出孔11から吐出された内容物Mを径方向に拡散して複数の成形孔47それぞれに供給する。供給室50は、容器軸Oと同軸に配置され、前記流通孔26を通して吐出孔11に連通している。供給室50の壁面の一部は、前記吐出面29および前記供給面49により形成されている。
芯体25は、造形部23の供給面49から流通孔26に向けて延び、造形部23に固定されている。芯体25の下端部は、流通孔26内に挿通され、吐出孔11内に進入している。
次に、前記吐出容器3の作用について説明する。
この吐出容器3では、まず、吐出孔11から内容物Mを吐出するため、ステム16を下降させる。このとき、造形部23を吐出容器本体10に対して相対的に回転移動させることで、造形部23を介してヘッド本体21をステム16に対して容器軸O回りに回転させる。するとヘッド本体21の回転動作が、変換機構35によってヘッド本体21の下降動作に変換され、ヘッド本体21が、ステム16とともに吐出容器本体10の口部12に対して下降する。これにより、ステム16内の吐出孔11から内容物Mが吐出される。
吐出孔11から吐出された内容物Mは、流通孔26を通して供給室50内に供給される。供給室50内に供給された内容物Mは径方向に拡散し、前記供給面49から複数の成形孔47に供給される。
内容物Mが、複数の成形孔47を各別に通過して成形されると、複数の造形片が形成され、これらの造形片が造形面48上で組み合わされることで、造形物が形成される。
なお前記造形ヘッド20では、成形孔47の形状を適宜変更することにより、多様な形状をなす造形物を成形することができる。例えば、所望する造形物の形状に応じて、平面視における成形孔47の形状や、縦断面視において成形孔47の内周面が容器軸Oに対してなす傾斜角度などを適宜調整することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る吐出容器3によれば、吐出面29が、供給室50の壁面の一部を構成し、芯体25が、供給室50内に配置されているので、流通孔26を通して供給室50に供給される内容物Mの吐出量が、供給室50において周方向の一部分に偏るのを抑えることができる。その結果、複数の成形孔47のうちの特定の一部に内容物Mが集中することを抑え、各成形孔47にばらつき少なく内容物Mを供給することができる。これにより、内容物Mが成形孔47に対して過剰または過少に供給されることを抑え、各成形孔47に適量の内容物Mを供給することができる。したがって、各成形孔47により形成される造形片を精度良く形成することが可能になり、造形物を高精度に形成することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
前記実施形態では、芯体25は、横断面視において真円形であるが、本発明はこれに限られない。例えば芯体25を、横断面視において実質的に真円形とされた多角形にすることも可能である。なお本発明において、円柱状の芯体25は、横断面視において真円形をなす芯体25のみに限定されず、例えば、横断面視において実質的に真円形とされた多角形をなす芯体25なども含む。
図6から図8に示すように、芯体25に、容器軸O方向に延びる芯本体25aと、芯本体25aの外周面に設けられ容器軸O方向に延びる突条部25bと、を備えさせることも可能である。
図6に示す芯体25では、芯本体25aが角柱状に形成されている。芯本体25aは、横断面視において正方形をなしていて、芯本体25aの4つの側面それぞれに、突条部25bが設けられている。突条部25bは、芯本体25aと同等の形状でかつ同等の大きさに形成されている。
図7に示す芯体25では、突条部25bが、横断面視において、径方向の外側に向けて突となる三角形とされている。突条部25bの先端部は、鋭角をなしている。突条部25bは、芯本体25aの全周にわたって連続して多数、図示の例では、12個設けられている。
図8に示す芯体25では、図7に示す芯体25と、突条部25bの先端部の形状以外については共通している。図8に示す芯体25では、突条部25bの先端部が、曲面状に形成されている。
図6から図8に示すような芯体25では、芯体25の最大外径、つまり芯体25の外径が、各突条部25bの先端部上を通過する仮想円の直径となり、芯体25の最小外径が、芯本体25aの外径となる。
図6から図8に示すような芯体25を備える吐出容器1では、芯体25が、芯本体25aおよび突条部25bを備えているので、例えば、芯体25の外周面の面積を増大させることが可能になり、流通孔26を通過した内容物Mを芯体25に保持させ易くすること等ができる。
また流通孔26が、吐出孔11を外部に向けて露出させている上で、芯体25の最小外径である芯本体25aの外径が、吐出孔11および流通孔26の各内径よりも小さい場合には、例えば、芯体25の外周面において、互いに隣り合う突条部25b同士の間に、内容物Mを保持させ易くすること等ができる。これにより、流通孔26を通過した内容物Mを芯体25に一層保持させ易くすることができる。
なお図6から図8に示すように、芯体25が、芯本体25aと突条部25bとを備えている構成において、突条部25bを周方向の全周にわたって多数個設けることで、芯体25を、横断面視において実質的に真円形とし、本発明における円柱状の芯体25を構成することも可能である。
前記実施形態では、芯体25の下端部が、流通孔26内に挿通されているが、本発明はこれに限られない。例えば、芯体25の下端部が、流通孔26よりも上側に位置して、流通孔26に対して上側から近接していてもよい。本発明では、例えば、流通孔26を流通した内容物Mが、芯体25の下端部に到達し得る程度の範囲で、芯体25の下端部を流通孔26に対して上側に離間させることが可能である。
前記実施形態では、芯体25の外径は、流通孔26および吐出孔11の各内径よりも小さいが、本発明はこれに限られない。例えば、芯体25の外径が、流通孔26および吐出孔11の各内径よりも大きくてもよい。
前記実施形態では、吐出容器本体10としてエアゾール缶を採用したが、本発明はこれに限られない。吐出容器本体10として、吐出孔11がステム16の内部に設けられた他の構成に適宜変更することができる。例えば、ポンプ機構を有する吐出器を備える吐出容器本体10を採用することも可能である。さらには、吐出容器本体10として、吐出孔11がステム16の内部に設けられていない他の構成を採用することも可能である。例えば、胴部14がスクイズ変形可能なチューブ容器やボトル容器なども採用することができる。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1、2、3 吐出容器
10 吐出容器本体
11 吐出孔
12 口部
20 ヘッド部材
21 ヘッド本体
23 造形部
25 芯体
26 流通孔
29 吐出面
43 本体部
44 操作筒部
45 シール筒部
46 立ち上がり筒部
48 造形面
50 供給室
M 内容物
O 容器軸(流通孔の軸線)

Claims (2)

  1. 内容物が収容される吐出容器本体と、
    前記吐出容器本体に装着されたヘッド本体を有するヘッド部材と、を備え、
    前記ヘッド本体には、前記吐出容器本体の吐出孔に連通し、前記吐出孔から吐出された内容物が流通する流通孔と、前記流通孔が開口し、前記流通孔を通過した内容物が吐出される吐出面と、が設けられ、
    前記ヘッド部材には、前記流通孔を流通した内容物が各別に通過する複数の成形孔およびこれらの成形孔が開口する造形面を有し、前記複数の成形孔を各別に通過して成形された内容物それぞれにより形成される複数の造形片を、前記造形面上で組み合わせて造形物を形成する造形部が更に備えられ、
    前記ヘッド本体と前記造形部との間には、前記吐出面によって壁面の一部が構成されるとともに、前記吐出孔から吐出された内容物を、前記複数の成形孔それぞれに供給する供給室が設けられ、
    前記ヘッド部材には、前記供給室内に配置され、前記吐出面から、前記流通孔の軸線方向に沿った反吐出孔側に向かうように前記軸線方向に延び、前記軸線方向に沿った吐出孔側の端部が、前記流通孔内に挿通され芯体が更に備えられ、
    前記造形部は、前記反吐出孔側を向く面が前記造形面とされかつ前記吐出孔側を向く面が前記吐出孔に対向し前記供給室の壁面の一部を構成する供給面とされた本体部と、前記本体部から前記吐出孔側に向けて延び、前記供給室に配置されたシール筒部と、を更に備え、
    前記芯体は、前記造形部に固定されて前記供給面から前記流通孔に向けて延び、前記吐出孔と同軸に配置され
    前記芯体における前記吐出孔側の端部は、前記吐出孔内に進入していることを特徴とする吐出容器。
  2. 前記造形部は、前記本体部から前記吐出孔側に向けて延び、前記シール筒部よりも大径な操作筒部を更に備え、
    前記ヘッド本体は、前記吐出面から立設され、径方向の内側に前記シール筒部が嵌合されるとともに径方向の外側に前記操作筒部が嵌合される立ち上がり筒部を備えている請求項1に記載の吐出容器。
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