JP4918978B2 - キャップ - Google Patents
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このように構成することにより、未使用時には、密封部により、容器に内装され、容器の底部と連通される吐出パイプの吐出口が密封されて、容器内の液体と外気とが遮断される。
一方、使用時には、密封部を作動させて、容器内の吐出パイプの吐出口を開放すると共に、容器の胴部を押圧することで容器内の液体を吐出パイプの吐出口から密封部の上部に設けた吐出筒部の吐出口を経由して横方向に吐出させて、液体のまま、又は泡状体として溜まり部内に貯溜させておく。すると、溜まり部内の液体又は泡状体は壁部に設けた通気孔から外部に揮散される。
また、壁部には、上面視にて中心に向かって互いに対向するように間隔を開けて複数配列される断面クランク状の円弧片が形成され、該各円弧片の間に通気孔が形成されるので、各通気孔からの埃等の異物の侵入を抑制することができる。
このように構成することにより、さらに、各通気孔から埃等の異物が侵入しにくくなる。
一方、使用時には、密封部を作動させて吐出パイプの吐出口を開放した後、容器の胴部を押圧することで容器内の液体を所望量液体のまま、又は泡状体として吐出パイプの吐出口から溜まり部内に吐出させれば、溜まり部内の液体又は泡状体が、壁部の通気孔から外部に揮散されるようになる。また、密封部の上部に設けた吐出筒部は、天井面を有し、且つ、側面に吐出口が開口されていることにより、吐出パイプの吐出口からの液体又は泡状体は、吐出筒部の吐出口から横方向に吐出されるため、吐出された液体又は泡状体が壁部の通気孔を通って外部へ直接出ることを抑制することができる。また、壁部には、断面クランク状の円弧片の間に通気孔が形成されるので、各通気孔からの埃等の異物の侵入を抑制することができる。
このように、容器の底部と連通される吐出パイプの吐出口の開閉操作が容易であり、しかも、使用時には、使用したい量だけを溜まり部内に貯溜させればよいので、使用量の調節が可能となる。
まず、本発明の実施の形態に係るキャップが嵌着される容器について説明する。
容器1は、図1に示すように、内部に揮発性のある液体が収容された有底楕円筒状の容器本体3の口部である雄螺子筒部5にベースキャップ4が螺着されてなる。
さらに、ベースキャップ4には、内側係合筒部4fと吐出筒部4cとの接続部付近の内周面から、上方に延び、天井面を有する吐出筒部4gが突設されており、吐出筒部4gの側面に吐出口6を有している。また、外側係合筒部4dと中間筒部4eとの間、及び中間筒部4eと内側係合筒部4fとの間は、それぞれ環状壁で塞がれている。なお、符号4hで示すものは空気流入孔である。
さらにまた、外側係合筒部4dの内周面には、係合突条部4d’、4d’が上下に間隔を置いて2条形成されており、内側係合筒部4fの上部外周面にも、係合突条部4f’が1条形成されている。
さらに、図1に示すように、混合筒部10内で、吐出筒部4cの下端には、上端にメッシュ13が溶着されたメッシュ保持体12が配されている。また、チューブ15が混合筒部10の小径筒部9内から容器本体3内の底部まで延びており、容器本体3内に収容された液体に浸漬されている。
そして、図1に示すように、ベースキャップ4の下筒部4aが、容器本体3の雄螺子筒部5に螺着されると、ベースキャップ4のシール筒部4bが、容器本体3の雄螺子筒部5の内周面に密着して容器本体3の開口がシールされる。
本発明において、容器1に内装され、容器本体3内の底部と連通される吐出パイプは、チューブ15、混合筒部10、吐出筒部4c及び吐出筒部4gから構成されると共に、吐出パイプの吐出口は、吐出筒部4gの側面に設けた吐出口6に相当する。また、この吐出パイプが、後で詳述する本発明の実施の形態に係るキャップ2に連通するようになる。
本発明の実施の形態に係るキャップ2は、図1及び図4(a)に示すように、ベースキャップ4全体を上方から被うような略円筒状を呈している。このキャップ2は、ベースキャップ4の内側係合筒部4fと吐出筒部4gとの間に嵌挿され、吐出筒部4gの吐出口6を密封する筒状密閉部(密閉部)21gと、この筒状密閉部21gの周囲に設けられ、吐出口6から吐出される液体又は泡状体(本実施の形態では泡状体)を貯溜させる溜まり部20とを少なくとも有する、上面が開放されたキャップ本体21を有し、該キャップ本体21には、溜まり部20内の泡状体を外部に揮散させる複数の通気孔24を有する蓋体(壁部)22が、その上面開放を閉塞するように取り付けてある。
また、キャップ本体21の略中央に位置する筒状密閉部21gの上部に、上壁21hから上方に延び、天井面を有し、且つ、側面に吐出口21f’を開口した吐出筒部21fを備えている。
そこで、最外側筒部21a及び外側筒部21bそれぞれの下端は、底壁21iにて接続されており、この部位が、環状に延びる溜まり部20として構成される。また、最外側筒部21aの上部外周面には、係止段部21a’が周設されている。
さらに、図4(a)に示すように、蓋体22は、外側から間隔を置いて、下方で且つ環状に延びる、係合筒部22aと、保持筒部22bとを備えている。係合筒部22aの下端内周面には係合突条部22a’が1条形成されている。
すなわち、キャップ本体21の外側筒部21bがベースキャップ4の外側係合筒部4dの外周面を、キャップ本体21の外側係合筒部21cがベースキャップ4の外側係合筒部4dと中間筒部4eとの間を、キャップ本体21の空気シール筒部21dがベースキャップ4の中間筒部4eの内周面を、キャップ本体21の内側係合筒部21eがベースキャップ4の内側係合筒部4fの外周面を、それぞれ上下にスライド自在に嵌挿される。さらに、キャップ本体21の筒状密封部21gが、ベースキャップ4の内側係合筒部4fの内周面を上下方向にスライド自在に嵌挿される。
このように、所望量の泡状体を溜まり部20内に貯溜させた後は、キャップ2を閉位置まで下方にスライドさせて、容器1の吐出口6を密封することにより、容器1内の液体が必要以上に外部に揮散されるのを防ぐ。
一方、使用時には、キャップ2を開位置まで上方にスライドさせて、容器1内の吐出パイプの吐出口6を開放させた後、容器1の胴部を押圧すれば、容器1内の液体及び空気が共に気液混合室10aに送り込まれて混合され、この気液混合物がメッシュ13を通過して均質に泡状化される。その後、この泡状体は、容器1内の吐出パイプの吐出口6から吐出されて、キャップ本体21の上壁21h及び外側筒部21bに沿って流下し、溜まり部20内に貯溜される。そして、溜まり部20内に溜まった泡状体は、蓋体22に設けた複数の通気孔24から外部に揮散される。
このように、キャップ2を上下にスライドさせるだけで、容器1内の吐出パイプの吐出口6を開閉でき、吐出口6の開閉操作が容易となる。また、このようなスライド式の筒状密封部21gにより、輸送時の予期せぬ衝撃に対しても、十分な密封性を保持できる。
さらに、容器本体3の胴部を押圧して、所望量の液体を泡状体として溜まり部20内に貯溜させた後は、キャップ2を閉位置までスライドさせれば、容器1内の液体は揮散されず、溜まり部20内の泡状体だけが揮散されるので、外部に揮散させる量を使用者が容易に調節することができる。
また、キャップ本体21の吐出筒部21fは、天井面を有し、且つ、側面に吐出口21f’が、開口されていることにより、液体又は泡状体は、吐出口21f’から横方向に吐出されるため、吐出された液体又は泡状体が蓋体22の通気孔24を通って外部へ直接出ることを抑制することができる。
2 キャップ
4c 吐出筒部
4g 吐出筒部
6 吐出口
10 混合筒部
15 チューブ
20 溜まり部
21 キャップ本体
21g 筒状密封部(密封部)
22 蓋体(壁部)
24 通気孔
25 スポンジ(多孔質体)
Claims (2)
- 揮発性のある液体が収容された容器に嵌着されると共に、前記容器の底部と、前記容器に内装される吐出パイプを介して連通されるキャップであって、
該キャップは、前記吐出パイプの吐出口を開閉可能に密封する密封部と、
該密封部の上部に設けられ、天井面を有し、且つ、側面に前記吐出パイプの吐出口に連通する吐出口を有する吐出筒部と、
前記密封部及び吐出筒部の周囲に設けられた溜まり部と、
前記密封部及び前記溜まり部を覆うように配置された、通気孔を有する壁部と、
を有し、
前記壁部には、上面視にて中心に向かって互いに対向するように間隔を開けて複数配列される断面クランク状の円弧片が形成され、該各円弧片の間に前記通気孔が形成され、
前記容器の胴部を押圧することにより、前記吐出パイプの前記吐出口から吐出される液体又は泡状体を前記吐出筒部の吐出口を経由して横方向に吐出させて、前記溜まり部に貯溜させ、前記溜まり部内に貯溜された液体又は泡状体を前記壁部の通気孔から外部に揮散させることを特徴とするキャップ。 - 前記隣り合う円弧片において、一方の円弧片の径方向外端と、他方の円弧片の径方向内端とは径方向でほぼ同一位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載のキャップ。
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