JP3471429B2 - 液体芳香剤容器 - Google Patents

液体芳香剤容器

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、容器本体の内部に貯溜
された液状芳香剤を吐散させることができると共に自然
蒸散させる液体芳香剤容器に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、容器本体の内部に貯溜された
液体芳香剤を吐散させることができると共に自然蒸散さ
せる液体芳香剤容器が知られている。この容器本体は偏
平形状を有し、部分的に押圧変形可能かつ弾性復帰可能
で、その上部には開口が形成されている。この開口には
内部に貯溜された液体芳香剤(又は液体活性剤)の流出
を防止するための中栓部材が着脱可能に装着されてい
る。 【0003】その中栓部材には、液体芳香剤を外気に向
かって案内して吐散させるために上部から下方に向かっ
て延びて液体芳香剤に浸漬された液体吐出管と、液体芳
香剤を浸透現象により外気に導いて自然蒸散させるため
に上部から下方に向かって延びて液体芳香剤に浸漬され
るろ紙等の吸液材を案内するための吸液材案内管とが設
けられている。その吸液材の上部は外気に広範囲で接触
する蒸散助長部とされている。中栓部材と液体吐出管と
吸液材案内管とは一体成形される。吸液材案内管の下部
には、液体芳香剤の吐散の際に、液体芳香剤が吸液材案
内管に流入するのを防止するためにボール弁が設けられ
ている。 【0004】この従来の液体芳香剤容器によれば、容器
本体を押圧することにより液体吐出管を通じて液体芳香
剤を外気に向かって吐散させることができる。また、吸
液材案内管を介して液体芳香剤に浸漬された吸液材を通
じて浸透現象により液体芳香剤を自然蒸散させることが
できる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の液体芳香剤容器は、液体芳香剤を外気に向かって案
内して吐散させるための液体吐出管と液体芳香剤を浸透
現象により外気に導いて自然蒸散させるための吸液材を
案内するための吸液材案内管との2本の管が必要である
ので、中栓部材が大型化し、従来の液体芳香剤容器は、
概して構造が複雑で、大型であるという問題点が存在す
る。更に、容器本体の形状によっては、吸液材案内管の
下端が容器本体の底に突き当たるために中栓部材の開口
への装着に留意しなければならないという問題点もあ
る。 【0006】本発明は上記の事情に鑑みて為されたもの
で、その第1の目的は、小型でかつ簡単な構造の液体芳
香剤容器を提供することにある。その第2の目的は中栓
部材の開口への装着の容易化を図ることのできる液体芳
香剤容器を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の液体芳香剤容器は、上記課題を解決するため、内部に
液体芳香剤が貯溜された押圧変形可能かつ弾性復帰可能
な容器本体と、前記液体芳香剤を外気に向かって案内し
て吐散させるために上部から下方に向かって延びて前記
液体芳香剤に浸漬された液体吐出管と、該液体吐出管及
び前記吸液性棒状芯材を保持する中栓部材と、前記液体
芳香剤を浸透現象により外気に導いて自然蒸散させるた
めに上部から下方に向かって延びかつ前記液体吐出管の
外部に該液体吐出管に隣接して設けられて前記液体芳香
剤に浸漬された前記吸液性棒状芯材と、前記中栓部材の
上部にあって前記吸液性棒状芯材を保持する前記液体芳
香剤に浸漬されていない保持円筒と、該保持円筒の上部
に立設され前記液体吐出管を保持すると共に頂部の小孔
を外気に連通するように開設した保持孔とを有し、該吸
液性棒状芯材はアクリル樹脂又はポリエステル樹脂から
なる繊毛を固形化して形成されていることを特徴とす
る。 【0008】 【作用】請求項1に記載の液体芳香剤容器によれば、容
器本体が小型軽量で簡潔な構造を有し、これを押圧する
と、液体吐出管を通じて液体芳香剤が外気に向かって吐
散され、また、吸液性棒状芯材を通じて浸透現象により
液体芳香剤が自然蒸散される。 【0009】 【実施例】以下に本発明に係わる液体芳香剤容器の実施
例を図面を参照しつつ説明する。 【0010】図1は本発明に係わる液体芳香剤容器の縦
断面図を示し、この図1において、1は偏平状の容器本
体、2はカバー部材である。容器本体1はその側部3が
部分的に押圧変形可能かつ弾性復帰可能に形成されてい
る。容器本体1には液体芳香剤4が貯溜されている。カ
バー部材2は容器本体1に着脱可能で、カバー部材2に
はその上部中央に円形孔5が形成されると共に、その円
形孔5の両側に細長く延びる溝状開口6が形成されてい
る。 【0011】容器本体1の上部には円形開口部7が形成
され、この円形開口部7の外周にはネジ部8が形成さ
れ、このネジ部8には着脱可能のキャップ9が螺着され
ている。このキャップ9は円形開口部7の開口を密封す
る役割を果たし、キャップ9は使用の際には円形開口部
7から取り外される。 【0012】円形開口部7には中栓部材10が着脱可能
に装着される。この中栓部材10の上縁外周部には円形
開口部7の開口端部11に嵌合される環状溝12´が形
成されている。中栓部材10は図2に示すように蒸散助
長部材17設置用の円形凹処12を有する。この円形凹
処12の中央には上下方向に延びる筒体13が形成され
ている。筒体13の上部には、液体芳香剤4を外気に向
かって案内して吐散させるために上部から下方に向かっ
て延びて液体芳香剤4に浸漬される液体吐出管14を保
持するための保持孔15が形成されている。その保持孔
15は小孔16を介して外気に通じている。 【0013】円形凹処12には図3に示すろ紙、フェル
ト材等の蒸散助長部材17を押圧保持するための押圧壁
部18が形成されている。蒸散助長部材17は筒体13
の頂部に嵌合される嵌合孔19aと切込み19bとを有
する。この蒸散助長部材17は筒体13を包囲するよう
にして円形凹処12に取り付けられる。なお、蒸散助長
部材17の形状は図3に示すものに限るものではなく、
外気との接触面積を大きくとることができる形状であれ
ば十分である。 【0014】中栓部材10の円形凹処12には筒体13
に隣接して後述する吸液性棒状芯材を保持するための保
持円筒21が形成されている。この保持円筒21には吸
液性棒状芯材22が取り付けられる。吸液性棒状芯材2
2は可とう性を有しており、アクリル樹脂又はポリエス
テル樹脂からなる繊毛を固形化して形成され、液体芳香
剤4を浸透現象により外気に導いて自然蒸散させるため
に上部から下方に向かって延びて液体芳香剤4に浸漬さ
れている。この吸液性棒状芯材22は液体吐出管14に
隣接してその外部に設けられている。 【0015】その吸液性棒状芯材22の上端は保持円筒
21から上方に突出されて、蒸散助長部材17に接触さ
れ、浸透現象により吸液性棒状芯材22を通じて吸い上
げられた液体芳香剤4は保持用吸液部材20を介して蒸
散助長部材17に導かれ、外気中に自然蒸散される。ま
た、容器本体1を押圧すると、液体芳香剤4が液体吐出
管14を通って小孔16に導かれ、小孔16から外気に
向かって吐散される。その際、液体吐出管14を通って
小孔16に導かれた余剰の液体芳香剤4は、筒体13の
管路を通って下方に還流される。また、容器本体1が弾
性復帰すると、外気が筒体13の管路を通って容器本体
1内に吸い込まれる。 【0016】 【発明の効果】本発明の請求項1に記載の液体芳香剤容
器は、以上説明したように構成したので、小型でかつ構
造の簡単化を図ることができるという効果を奏する。す
なわち、液体芳香剤の吐散の際に、液体芳香剤が吸液材
案内管に流入するのを防止するためのボール弁を有する
従来のような吸液材案内管を必要としないという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明に係わる液体芳香剤容器の実施例1を
説明するための要部断面図である。 【図2】 図1に示す中栓部材の平面図である。 【図3】 図1に示す蒸散助長部材の平面図である。 【符号の説明】 1…容器本体 4…液体芳香剤 7…円形開口部(開口) 10…中栓部材 12…円形凹処 13…筒体 14…液体吐出管 15…保持孔 16…小孔 17…蒸散助長部材 21…保持円筒 22…吸液性棒状芯材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 85/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 内部に液体芳香剤が貯溜された押圧変形
    可能かつ弾性復帰可能な容器本体と、前記液体芳香剤を
    外気に向かって案内して吐散させるために上部から下方
    に向かって延びて前記液体芳香剤に浸漬された液体吐出
    管と、該液体吐出管及び吸液性棒状芯材を保持する中栓
    部材と、前記液体芳香剤を浸透現象により外気に導いて
    自然蒸散させるために上部から下方に向かって延びかつ
    前記液体吐出管の外部に該液体吐出管に隣接して設けら
    れて前記液体芳香剤に浸漬された前記吸液性棒状芯材
    と、前記中栓部材の上部にあって前記吸液性棒状芯材を
    保持する前記液体芳香剤に浸漬されていない保持円筒
    、該保持円筒の上部に立設され前記液体吐出管を保持
    すると共に頂部の小孔を外気に連通するように開設した
    保持孔とを有し、該吸液性棒状芯材はアクリル樹脂又は
    ポリエステル樹脂からなる繊毛を固形化して形成されて
    いる液体芳香剤容器。
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