JPH0534665Y2 - - Google Patents

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JPH0534665Y2
JPH0534665Y2 JP1410488U JP1410488U JPH0534665Y2 JP H0534665 Y2 JPH0534665 Y2 JP H0534665Y2 JP 1410488 U JP1410488 U JP 1410488U JP 1410488 U JP1410488 U JP 1410488U JP H0534665 Y2 JPH0534665 Y2 JP H0534665Y2
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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、吸揚げ芯により芳香を発散させる液
状芳香剤収納容器の中栓に関するものである。
「従来の技術」 この種の液状芳香剤収納容器は、収納容器内に
収容した液状芳香剤(芳香液)を吸揚げ芯によつ
て吸い揚げ、芳香を発散させるものであるが、外
部の気温変化に伴い生じる吸揚げ芯の毛細管現象
や、収納容器内の内圧上昇などに起因して、芳香
液が外部に溢れたり、噴出したりするといつた問
題点があつた。
そこで、従来の液状芳香剤収納容器にあつて
は、これらの問題点を解決するために、収納容器
の口部に嵌め込まれる中栓に、吸揚げ芯を保持す
る保持筒を設けるとともに溢れでる保持液を収納
する空間を形成し、さらに溢れでたこの芳香液を
再度内部に戻す通孔を設ける手段や、第6図およ
び第7図に示すように、容器本体1の口部2に嵌
め込まれる中栓3に、吸揚げ芯4を内部に挿込む
スリーブ5を設け、該スリーブ5の内周面に内外
に連通する縦長のスリツト6を形成する手段など
が適用されている(たとえば実公昭61−7614号公
報、実公昭61−33957号公報参照)。
「考案が解決しようとする課題」 前記した従来技術のうち前者の手段(実公昭61
−7614号公報の手段)にあつては、中栓に芳香液
を還流させるための通孔を形成するのが難しく、
また、通孔自身目詰まりしやすいといつた問題点
があつた。
また、後者のものでは、スリツト6を通じて容
器本体1内の空気の一部が空気圧が平衡するまで
放出されるので、芳香液の噴出による浪費を回避
できる反面、吸揚げ芯3の毛細管現象に起因して
溢れでる芳香液をスリツト6を介して積極的に還
流させることが難しいといつた問題点があつた。
本考案は、前記従来技術がもつ問題点に鑑みて
提案されたもので、その目的とするところは、単
純な構造で液状芳香剤の噴出および毛細管現象に
起因して溢れ出る液状芳香剤の還流を達成するこ
とのできる液状芳香剤収納容器の中栓を提供しよ
うとするものである。
「課題を解決するための手段」 かかる目的を達成するために本考案の中栓にお
いては、液状芳香剤収納容器の口部に嵌めこまれ
て芳香剤が浸透する吸揚げ芯を保持する中栓にお
いて、口部の内周に嵌め合わされる嵌合筒と、該
嵌合筒の下端に口部の中心に向つて突出形成され
た環状のフランジ部と、この環状のフランジ部の
内側に連設されて前記吸揚げ芯を保持する保持筒
とから構成し、かつ、前記フランジ部を口部の軸
線に対して傾斜させて形成し、しかも、前記保持
筒にその下端からフランジ部の最下部に達する大
きさの切り欠き部を形成したものである。
「作用」 前記構成の中栓は、その保持筒に吸揚げ芯を挿
入した状態で収納容器の口部に嵌め込まれる。
この状態において、収納容器内の内圧は、外部
と挿通する切り欠き部を通じて外部と平衡状態が
維持されるから、収納容器内の液状芳香剤が収納
容器の内圧の上昇により噴出することがない。
一方、吸揚げ芯の毛細管現象によつて溢れでた
液状芳香剤は、嵌合筒下端のフランジ部をつたつ
てその最下部に集水されつつ、切り欠き部を介し
て容器内に還流される。
「実施例」 以下、本考案の実施例を図面を参照して説明す
る。第1図ないし第3図は本考案の第1実施例を
示すもので、これらの図において、符号10は液
状芳香剤収納容器であり、この収納容器10はガ
ラスもしくは合成樹脂等から形成され、上端部に
胴部より小径の口部11が形成されるとともに、
口部11の外周にはおねじ11aが設けられてい
る。そして、この口部11のおねじ11aには蓋
体12が螺合されるとともに、口部11内に吸揚
げ芯13を保持する一実施例の中栓15が嵌め込
まれている。
この中栓15は適宜の合成樹脂によつて形成さ
れ、第2図および第3図などに示すように、口部
11の内周に嵌め合わされる嵌合筒16と、該嵌
合筒16の下端に口部の中心に向つて突出形成さ
れた環状のフランジ部17と、この環状のフラン
ジ部17の内側に連設されて前記吸揚げ芯13を
保持する保持筒18とから構成されている。
前記嵌合筒16は口部11の内径とほぼ等しい
円筒状に形成され、その上端外周に口部上面に面
接触する鍔部19が周設されている。また、この
嵌合筒16の下端に突出形成されたフランジ部1
7は下方に行くに従つて内径が縮小する円錐状に
形成され、しかも全体が前記口部11の軸線に対
して傾斜して形成されている。一方、前記保持筒
18は、フランジ部17の下端からさらに収納容
器10の内方へ向けて垂設されており、また、こ
の保持筒18にはその下端よりフランジ部17の
最下部に達する大きさの切り欠き部20が形成さ
れている。
なお、この中栓15には嵌合筒16の内周に嵌
め込まれる上蓋25が装着され、この上蓋25の
上から蓋体12が被せられるようになつている
(第1図参照)。
次いで、以上のように構成された本実施例の作
用を説明する。
この液状芳香剤収納容器は、第1図に示すよう
に、保持筒18の内周に吸揚げ芯13を差し込ん
だ中栓15を、収納容器10の口部11内に嵌め
込み、吸揚げ芯13を収納容器10内に垂らした
状態で使用に供される。
この際に、たとえば外部の気温の変化に伴い生
じる毛細管現象によつて収納容器10内の液状芳
香剤が吸揚げ芯13を介して中栓15内に溢れで
ると、この溢れでた液状芳香剤は、フランジ部1
7上をつたつてその最下部に集水されつつ、切り
欠き部20を通して収納容器10内に落ちること
になる。
一方、実施例においては、前記切り欠き部20
を介して収納容器20の内外が連通させられてい
るため、温度上昇にともなつて収納容器20内の
内圧が上昇しても、外部と連通する前記切り欠き
部20を通じて常に内圧が外部と平衡になるよう
に維持されるから、収納容器10内の液状芳香剤
が収納容器10の内圧の上昇により噴出すること
がない。
第4図は本考案の第2実施例を示すもので、こ
こに示す中栓15Aは、嵌合筒16の下端に突出
形成されたフランジ部17を平坦に形成したもの
で、このような形状の中栓15Aにあつても、先
の実施例と同様の作用効果を奏することができ
る。
第5図は本考案の第3実施例を示すもので、こ
こに示す中栓15Bは、第2実施例と同様にフラ
ンジ部17を平坦に形成した上で、保持筒18の
上端を上方に延出して吸揚げ芯13を安定した状
態で保持できるようにしたものである。
「考案の効果」 以上説明したように本考案によれば、次のよう
な優れた効果を奏する。
(a) 本考案の中栓は、口部の内周に嵌め合わされ
る嵌合筒と、該嵌合筒の下端に口部の中心に向
つて突出形成された環状のフランジ部と、この
環状のフランジ部の内側に連設されて前記吸揚
げ芯を保持する保持筒とから構成し、かつ、前
記フランジ部を口部の軸線に対して傾斜させて
形成し、しかも、前記保持筒にその下端からフ
ランジ部の最下部に達する大きさの切り欠き部
を形成したから、保持筒の切り欠き部を通じて
収納容器内外の気圧を平衡状態に維持すること
ができ、この結果、収納容器内の内圧上昇に起
因した液状芳香剤の噴出を防止することができ
る。
また、前記切り欠き部を介して吸揚げ芯の毛
細管現象によつて溢れでた液状芳香剤を収納容
器内に落とし込むことができるので、液状芳香
剤を外部に溢れさせるおそれがない。
なお、前記切り欠き部は、保持筒の下端に開
口しているので、かすなども収納容器内に落と
し込むことができ、切り欠き部の目詰まりを防
止することができる。
(b) 前記により単純な構造で、液状芳香剤の噴出
および毛細管現象に起因して溢れ出る液状芳香
剤の還流といつた本考案の目的を達成すること
ができる、またコスト低下を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の第1実施例を示
すもので、第1図は液状芳香剤収納容器に中栓を
取り付けた状態を示す断面図、第2図は中栓の断
面図、第3図は中栓の平面図、第4図は本考案の
第2実施例を示す第1図と同様の断面図、第5図
は本考案の第3実施例を示す第1図と同様の断面
図、第6図および第7図は従来例を説明するため
に示したもので、第6図は断面図、第7図は分解
斜視図である。 10……液状芳香剤収納容器、11……口部、
12……蓋体、13……吸揚げ芯、15,15
A,15B……中栓、16……嵌合筒、17……
フランジ部、18……保持筒、19……鍔部、2
0……切り欠き部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 液状芳香剤収納容器10の口部11に嵌めこま
    れて芳香剤が浸透する吸揚げ芯13を保持する中
    栓15において、口部11の内周に嵌め合わされ
    る嵌合筒16と、該嵌合筒16の下端に口部11
    の中心に向つて突出形成された環状のフランジ部
    17と、この環状のフランジ部17の内側に連設
    されて前記吸揚げ芯13を保持する保持筒18と
    からなり、かつ、前記フランジ部17は口部の軸
    線に対して傾斜して形成され、しかも、前記保持
    筒18にはその下端よりフランジ部17の最下部
    に達する大きさの切り欠き部20が形成されてい
    ることを特徴とする液状芳香剤収納容器の中栓。
JP1410488U 1988-02-04 1988-02-04 Expired - Lifetime JPH0534665Y2 (ja)

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JP1410488U JPH0534665Y2 (ja) 1988-02-04 1988-02-04

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JPH01119644U JPH01119644U (ja) 1989-08-14
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JP6626305B2 (ja) * 2015-09-30 2019-12-25 小林製薬株式会社 薬液揮散器及びこれに用いられる容器の製造方法

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JPH01119644U (ja) 1989-08-14

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