JP6626716B2 - 造形面を有する吐出容器 - Google Patents

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Description

この発明は、造形面を有する吐出容器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示すような吐出容器が知られている。この吐出容器では、例えば、吐出孔からブラシに吐出された泡状の吐出物を、ブラシを介して被塗布部に塗布する。
特開2014−9004号公報
ここで本願発明者は、吐出孔から吐出される吐出物を、例えば被塗布部など、吐出容器から離間した位置に供給する前に、吐出容器上で、所望の立体形状をなす造形物に造形することに想到した。なおこのように、吐出物を造形物に造形することで、例えば、吐出容器の付加価値の向上などが期待される。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、造形物を形成することができる吐出容器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明に係る吐出容器は、内容物が収容される容器体と、前記容器体の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステムを有する吐出器と、前記ステムの上方に配置されるとともに、前記ステムから吐出された吐出物を、各別に通過させることで造形片を形成する複数の成形孔が上下方向に貫通する頂壁部を有し、前記頂壁部において上方を向く造形面上で、複数の前記造形片を組み合わせて造形物を形成する外装部と、前記外装部内に移動自在に設けられ、前記頂壁部において下方を向く供給面との間に、前記ステムからの内容物を径方向に拡散して前記成形孔に供給する拡散室を形成する中皿と、を備え、前記外装部は、前記容器体に装着され、前記中皿には、前記ステムに係止され、前記中皿の下降に伴って前記ステムを下降させる係止部が設けられ、前記中皿は、前記供給面に沿う面方向に分割された複数の分割中皿により構成されるとともに、これらの分割中皿は、上方付勢状態で下方移動可能に各別に支持され、複数の前記分割中皿は、前記中皿が下降して前記ステムを下降させたときに、前記外装部の内側に配設された係合部、若しくは前記外装部に配設された係合部に離脱自在に係合される被係合部が形成された後行分割中皿と、前記後行分割中皿に対して前記後行分割中皿の下側から係合する引き上げ係合部が形成された先行分割中皿と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、上下方向に貫通する複数の成形孔が形成された頂壁部を有する外装部が備えられているため、中皿を押し下げると、下降したステムから吐出された吐出物が、成形孔を各別に通過することで、造形面上で複数の造形片が形成される。そして、これらの複数の造形片が造形面上で組み合わされて、造形物を形成することができる。
さらに、中皿の押し下げを解除すると、先行分割中皿が上方に向けて復元変位し始める一方、後行分割中皿は、被係合部が外装部内の係合部に係合されることで、係合部に対して上下方向の同じ位置で待機する。そして、先行分割中皿が上方に向けて復元変位する過程において、引き上げ係合部が後行分割中皿に係合すると、先行分割中皿に加えられている上方付勢力が、後行分割中皿に追加して加えられることによって、被係合部と係合部との係合が解除され、後行分割中皿が係合部に対して上方に向けて復元変位する。
したがって、先行分割中皿の上方に向けた復元変位が完了した後に、後行分割中皿の上方に向けた復元変位が完了するので、造形面上の造形物のうち、先行分割中皿の直上に位置する部分より、後行分割中皿の直上に位置する部分を上方に大きく膨出させることができる。これにより、一部が他の部分と比べて上方に向けて大きく膨出した造形物を形成することができる。
ここで、前記先行分割中皿が、前記外装部の周壁部に形成された挿通孔を通して前記外装部の外側に配設された押下部と、前記後行分割中皿に対して前記後行分割中皿の上側から係合する押下係合部と、を備え、前記係止部が、前記後行分割中皿に設けられ、前記係合部が、前記ステムに形成されていてもよい。
この場合、先行分割中皿が、外装部の外側に配設された押下部と、後行分割中皿に対して後行分割中皿の上側から係合する押下係合部と、を備えているため、外装部及び中皿の径方向のかさ張りを抑えながら中皿を押し下げる際の操作性を確保することができる。
本発明によれば、造形物を形成することができる。
本発明の実施形態に係る吐出容器の要部の縦断面図であって、中皿が待機位置に位置する状態を示す図である。 図1に示す吐出容器の上面図である。 図1に示す吐出容器の外装部の側面図である。 図1に示す吐出容器の要部の縦断面図であって、中皿を吐出位置に下降させた状態を示す図である。 図1に示す吐出容器の要部の縦断面図であって、先行分割中皿の引き上げ係合部が後行分割中皿に係合した状態を示す図である。 図1に示す吐出容器の要部の縦断面図であって、先行分割中皿が待機位置まで復元変位した状態を示す図である。 図1に示す吐出容器の要部の縦断面図であって、後行分割中皿が待機位置まで復元変位した状態を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態に係る吐出容器を説明する。
図1及び図2に示すように、吐出容器1は、内容物が収容される容器体11と、容器体11の口部12aに立設されたステム19を有する吐出器14と、容器体11に装着される外装部15と、外装部15内に移動自在に設けられる中皿16と、を備えている。吐出容器1は、例えば泡体や高粘性材料など、吐出後に少なくとも一定時間、形状を保持可能な内容物を吐出する。
容器体11は、内容物が収容される容器本体12と、容器本体12の口部12aに装着された固定部材13と、を備えている。
ここで本実施形態においては、容器本体12は有底筒状に形成され、外装部15は有頂筒状に形成されていて、これらの各中心軸は共通軸上に配置されている。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う方向のうち容器本体12の底部側を下側といい、容器本体12の口部12a側を上側といい、容器軸Oに沿う方向を上下方向という。吐出容器1の上面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体12の内部は、口部12aが頂壁17で覆われることで密閉されている。頂壁17には、周方向に延びる環状凹部18が設けられている。環状凹部18は、下側に向けて窪んでいる。
吐出器14が有するステム19は、上方付勢状態で下方移動可能に口部12aに立設されており、容器軸Oと同軸に配置され、環状凹部18の径方向の内側に配設されている。ステム19は、頂壁17を上下方向に貫通している。吐出器14の内部において容器本体12内に位置する部分には、図示しない吐出弁が設けられている。
また、本実施形態においては、ステム19の外周面に、径方向の外側に向けて突出し、周方向に延びる係合部19aが形成されている。係合部19aは、ステム19の上端部に形成されている。
容器本体12に対してステム19が押し下げられると、前記吐出弁が開き、容器本体12内の内容物がステム19内を通ってステム19の上端開口部から吐出される。このとき本実施形態においては、ステム19の上端開口部から、例えば泡状となった容器本体12内の内容物が吐出される。ステム19の押し下げを解除すると、ステム19に作用する上方付勢力によりステム19が上昇するとともに前記吐出弁が閉じられて、内容物の吐出が停止される。
なお、前述の容器本体12及び吐出器14は、容器本体12内に収容された内容物をステム19から吐出する吐出容器本体20を構成している。図示の例では、吐出容器本体20として、内部に液状の内容物が収容されたエアゾール缶を採用している。
固定部材13は、ステム19を径方向の外側から囲繞するように容器本体12の口部12aに固定される。固定部材13は、容器軸Oと同軸の多重筒状に形成されている。固定部材13は、上側に向けて開口する環状溝を有する二重筒状に形成された外筒部21と、頂壁17の環状凹部18内に配設された内筒部22と、外筒部21と内筒部22とを連結する連結部23と、を備えている。
外筒部21の前記環状溝内には、径方向の内側に向けて突出する上側係合部21aが形成されている。図2に示すように、外筒部21の上面視形状は、容器軸Oと同軸の円形状となっている。
連結部23は、その径方向の中間部に突出部23Aが形成されており、突出部23Aは、上側に向けて突出し、後述する吐出位置において、突出部23Aの外周面と先行分割中皿16Aの内周面とが径方向に近接する位置に配置されている。
図1に示すように、外装部15は、ステム19の上方に配置された頂壁部24と、頂壁部24の外周縁から下方に向けて延びる周壁部15aと、を備えている。頂壁部24は、容器軸Oに直交する板状に形成されている。周壁部15aは、固定部材13における外筒部21の前記環状溝内に差し込まれている。周壁部15aの外周面には、径方向の外側に向けて突出し、かつ外筒部21の上側係合部21aに、上側係合部21aの下方から係合する下側係合部15bが形成されている。
外装部15は、容器軸Oと同軸に配置された有頂円筒状に形成されている。外装部15には、図1に示すように、頂壁部24から下側に向けて延びている芯体25と、頂壁部24に上下方向に貫通する複数の成形孔26と、周壁部15aを径方向に貫通する挿通孔29と、が形成されている。
芯体25は、容器軸Oと同軸に配置されている。芯体25は、ステム19の上端縁よりも上側に位置している。芯体25の外径は、ステム19の外径よりも小さく、芯体25は、ステム19の上端開口部と上下方向に対向している。芯体25は、中実の棒状、柱状に形成されている。本実施形態においては、芯体25は下側に向かうに従い漸次、縮径するテーパ状に形成されている。
成形孔26は、頂壁部24において上方を向く造形面27、及び下方を向く供給面28に各別に開口し、複数形成されている。なお造形面27及び供給面28は、容器軸Oに直交している。
図2に示すように、成形孔26は、周方向に延びる長穴状に形成されている。成形孔26は、周方向及び径方向に間隔をあけて複数配置されている。本実施形態においては、周方向に間隔をあけて配置された複数の成形孔26が、孔列L1を形成していて、この孔列L1が、容器軸Oを中心として多重に配置されている。孔列L1は、上面視において、芯体25を径方向の外側から囲うように配置されている。
挿通孔29は、図1及び図3に示すように、外装部15の周壁部15aを、周壁部15aの下端側が開口するように切り欠くことにより形成されている。挿通孔29は、中皿16の後述する押下部40が、外装部15の径方向の外側に向けて突出するように挿通可能な位置及び寸法で設けられている。
挿通孔29は、図3に示すように、径方向の外側から見て上下方向に長い長方形状に形成されている。挿通孔29は、周壁部15aに周方向に間隔をあけて4つ形成され、このうちの2つ1組では、周方向に互いに隣接し、各組は周壁部15aにおいて径方向で互いに対向する部分に各別に形成されている。
また、挿通孔29により、周壁部15aに形成された下側係合部15bが周方向に分断されている。下側係合部15bは、周壁部15aの外周面のうち、周方向で互いに隣接する2つの挿通孔29同士の間に位置する挿入壁部15c、及び挿通孔29の配設された周方向に沿う位置を回避した位置に形成されている。下側係合部15bの周方向の端部は、周壁部15aにおける挿通孔29の開口周縁部に位置している。
中皿16は、有頂筒状に形成され、外装部15内に移動自在に配設されている。
中皿16は、その内側に、下降時にステム19が挿通されるガイド筒31を備えている。ガイド筒31は、容器軸Oと同軸に配置され、下方に向けて延びており、その径方向の内側には、ステム19に係止され、中皿16の下降に伴ってステム19を下降させる係止部36が設けられている。
また、中皿16の径方向の中央部には、連通孔34が形成されている。連通孔34は、中皿16を上下方向に貫通している。連通孔34は、容器軸Oと同軸に配置されている。連通孔34は、芯体25よりも大径とされ、連通孔34内には、芯体25が挿通される。
中皿16は、図1に示すように、供給面28に当接若しくは近接する上方の待機位置と、図4に示すように、供給面28から下方に離れ、ステム19を下降させて、拡散室35を供給面28との間に形成する下方の吐出位置と、の間を上下動する。また、中皿16は待機位置において、供給面28に対して当接又は近接している必要はなく、供給面28から下方に離れていても良い。
中皿16が待機位置に位置するときには、外装部15の芯体25が、中皿16の連通孔34に挿通されている。
拡散室35は、容器軸Oと同軸に配置され、上下方向よりも径方向に大きい偏平形状に形成されており、ステム19からの内容物を径方向に拡散し、成形孔26に供給する。拡散室35の壁面の一部は、供給面28により形成されている。
図4に示すように、中皿16に設けられている係止部36は、連通孔34の開口周縁部に位置し、ステム19の上端開口部に上側から当接し、ステム19を下降させる。このとき連通孔34は、ステム19内と拡散室35とを連通している。
そして、本実施形態では、中皿16は、供給面28に沿う面方向に分割された複数の分割中皿により構成されるとともに、これらの分割中皿は、上方付勢状態で下方移動可能に各別に支持されている。
分割中皿は、径方向の外側に配設された先行分割中皿16Aと、径方向の内側に配設された後行分割中皿16Bと、により構成されている。
先行分割中皿16Aは、有頂筒状に形成された先行分割中皿本体60と、外装部15の周壁部15aに形成された挿通孔29を通して、外装部15の径方向の外側に配設された押下部40と、を備えている。
先行分割中皿本体60は、外装部15内に上下動自在に嵌合され、外周面が外装部15の内周面上を上下方向に摺動する。先行分割中皿本体60の平面視形状は、外装部15の内周面における平面視形状と、同等の形状でかつ同等の大きさに形成されている。
また、先行分割中皿本体60には、下方に向けて突出する円筒状の垂下部61が形成されている。垂下部61は、容器軸Oと同軸に配置されている。垂下部61の内周面の下端部には、後行分割中皿16Bに対して後行分割中皿16Bの下側から係合する引き上げ係合部62が、周方向に沿って形成されている。先行分割中皿本体60における径方向の中央部には、上下方向に貫く貫通孔63が形成されている。
押下部40は、表裏面が外装部15の外周面に沿って延びる側板39と、側板39から径方向の外側に向けて突出しかつ表裏面が上下方向を向く押下板33と、側板39と先行分割中皿本体60とを連結し挿通孔29に挿通された連結板38と、を備えている。
押下部40は、2つ備えられ、先行分割中皿本体60の外周面において、容器軸Oを径方向に挟む位置に各別に配置されている。連結板38は、先行分割中皿本体60の外周面の下端部から、径方向の外側に向けて突出している。連結板38は、1つの側板39に対して周方向に間隔をあけて複数(図示の例では2つ)配置されている。連結板38は、挿通孔29に挿通された状態で、先行分割中皿本体60と側板39とを連結している。
図1に示すように、連結板38は、挿通孔29の開口周縁部のうち上端に位置して下方を向く上縁に当接若しくは近接している。
また、連結板38は、挿通孔29の開口周縁部のうち、周方向の両端に位置して周方向を向く側縁に当接若しくは近接している。このため、中皿16は、外装部15に対して回転移動が規制されている。
側板39は、上下方向に延びて配設されている。側板39の表裏面は外装部15の外周面に沿って延びている。側板39は、連結板38と押下板33とを連結している。また、側板39と先行分割中皿16Aの外周面との間には、径方向の隙間が設けられている。
押下板33は、側板39の上端部から径方向の外側に向けて突出している。押下板33の表裏面は上下方向を向いている。押下板33の表面は、外装部15の造形面27と面一となっている。
なお、押下板33の表面は、造形面27と面一でなくてもよい。
後行分割中皿16Bは、有頂筒状に形成され、その天壁部70に、前述のガイド筒31及び連通孔34が形成され、周壁部71の外周面が、先行分割中皿16Aの垂下部61の内周面に当接若しくは近接している。
また、ガイド筒31には、中皿16が下降してステム19を下降させたときに、外装部15内のステム19に配設された係合部19aに離脱自在に係合される被係合部73が形成されている。被係合部73は、ガイド筒31の内周面の下端部に形成されている。被係合部73は、ガイド筒31の内周面から径方向の内側に向けて突出し、周方向に沿って延びている。
天壁部70の外周部に窪み部(以下、押下被係合部という)72が全周にわたって形成されている。先行分割中皿本体60の天壁部における内周部(以下、押下係合部という)64が、後行分割中皿16Bの天壁部70における押下被係合部72内に配置されている。
すなわち、上側に位置する先行分割中皿16Aの押下係合部64が、下側に位置する後行分割中皿16Bの押下被係合部72に対して、押下被係合部72の上側から係合している。これにより、先行分割中皿16Aが下方に移動する際に、後行分割中皿16Bが同時に下方に移動できる。
また、天壁部70のうち、押下被係合部72より径方向の内側に位置する張出部74が、先行分割中皿本体60の貫通孔63内に挿入されている。
図1に示すように、固定部材13と先行分割中皿16A及び後行分割中皿16Bとの間には、コイル状の圧縮ばねからなる付勢部材50、51がそれぞれ設けられている。
このうち、径方向の外側に配設される付勢部材50は、固定部材13と先行分割中皿16Aとの上下方向の間に設けられている。付勢部材50は、吐出位置に位置する先行分割中皿16Aを上方付勢して待機位置まで上昇させるとともに、付勢部材51と協働して、ステム19の係合部19aと、後行分割中皿16Bの被係合部73と、の係合を解除する。
付勢部材50の上端部は、その内側に垂下部61が挿入された状態で、先行分割中皿16Aの下面に当接し、付勢部材50の下端部は、突出部23A内に挿入された状態で、連結部23の上面に当接している。
また、径方向の内側に配設される付勢部材51は、固定部材13と後行分割中皿16Bとの上下方向の間に設けられ、吐出位置に位置する後行分割中皿16Bを上方付勢して待機位置まで上昇させる。
付勢部材51の上端部は、後行分割中皿16Bの周壁部71内に挿入された状態で、後行分割中皿16Bの下面に当接し、付勢部材51の下端部は、固定部材13の内筒部22のフランジ部22aの上面に当接している。
付勢部材51の上方付勢力は、係合部19a及び被係合部73の係合力以下となっている。また、付勢部材50、51の上方付勢力の和は、係合部19a及び被係合部73の係合力よりも大きくなっている。なお、付勢部材50の上方付勢力が、係合部19a及び被係合部73の係合力よりも大きくなっていてもよい。
次に、本実施形態に係る吐出容器1の作用について説明する。
吐出容器1の使用前の初期状態では、中皿16が、図1に示すような待機位置に配置されている。そして、図4に示すように、外装部15の造形面27上に内容物を吐出させる際、押下部40の押下板33を押し下げる。このとき、押下部40が形成された先行分割中皿16Aの押下係合部64が、後行分割中皿16Bの押下被係合部72に、押下被係合部72の上側から係合しているため、押下部40に加えた押し下げ力が、後行分割中皿16Bに伝達されることになる。これにより、付勢部材50、51の付勢力に抗して中皿16が下方に移動され、外装部15の頂壁部24と中皿16との間に位置する拡散室35の内容積が増大する。またこの際、後行分割中皿16Bのうち、後行分割中皿16Bのガイド筒31に形成された被係合部73が、ステム19の係合部19aに係合し、係止部36が、ステム19の上端開口部に係止する。
さらに押下部40を押し下げると、中皿16の下降に伴って、係止部36によりステム19が上方付勢力に抗して下降させられることにより、容器本体12内の内容物がステム19内を通して拡散室35に流入する。拡散室35に流入した内容物は、拡散室35内で径方向に拡散された後に複数の成形孔26に供給され、これら複数の成形孔26から造形面27に吐出される。この際、ステム19から拡散室35内に流入した内容物が、頂壁部24から下側に向けて延びている芯体25に当たることによって、径方向に積極的に拡散しやすくなっている。
その後、押下部40の押し下げを解除すると、中皿16が、ステム19の上方に向けた復元変位にともなって、外装部15に対して上方に移動する。このとき、拡散室35の内容積が減少し、拡散室35に流入していた内容物が拡散室35から成形孔26を通じて外部に押し出される。
以上のように、拡散室35内の内容物が、複数の成形孔26を各別に通過し、造形面27上で複数の造形片が形成され、これらの造形片が組み合わされることで、造形物Mが造形面27上に形成される。なお、成形孔26によって造形された造形片は、吐出容器1の上面視において、成形孔26が延びる方向に長く成形される。
以上の過程において、押下部40の押し下げを解除すると、図5に示すように、先行分割中皿16Aが上方に向けて復元変位し始める一方、後行分割中皿16Bは、被係合部73が外装部15内の係合部19aに係合していることで、係合部19aに対して上下方向の同じ位置で待機する。これに伴って、拡散室35のうち、先行分割中皿16Aの直上に位置する部分の内容積が減少する。このため、拡散室35に流入していた内容物のうち、先行分割中皿16Aの直上に位置していた内容物が、拡散室35内の後行分割中皿16Bの直上に位置する部分にも拡がりながら、成形孔26を通じて造形面27上に押し出される。またこの際、ステム19への押し下げも解除されるため、ステム19に作用する上方付勢力により、ステム19も上方に向けて復元変位する。
さらにこの際、図5に示すように、垂下部61の内周面に設けられた引き上げ係合部62が、ステム19に保持されている後行分割中皿16Bの周壁部71の下端開口縁に係合する。これにより、付勢部材50による上方付勢力が、後行分割中皿16Bにも伝達される。
これにより、図6に示すように、ステム19の係合部19aと、後行分割中皿16Bの被係合部73と、の係合が解除され、後行分割中皿16Bがステム19に対して上方に向けて復元変位する。これに伴って、図7に示すように、拡散室35のうち、後行分割中皿16Bの直上に位置する部分の内容積が減少する。このため、拡散室35に流入していた内容物のうち、後行分割中皿16Bの直上に位置する部分の内容物が、拡散室35から成形孔26を通じて造形面27上に押し出される。
ここで、後行分割中皿16Bの径方向の外側は、先行分割中皿16Aの垂下部61により囲まれており、かつ先行分割中皿16Aの上面と供給面28とが当接若しくは近接している。このため、後行分割中皿16Bの直上に位置していた内容物が、径方向の外側に拡がることなく、造形面27上において、径方向の内側に位置する後行分割中皿16Bの直上に位置する部分に集中して造形物Mをさらに上方に膨出させることになる。
以上説明したように、本実施形態の吐出容器1によれば、複数の成形孔26が形成された頂壁部24を有する外装部15を備えているため、中皿16を押し下げると、下降したステム19から吐出された吐出物が、成形孔26を各別に通過することで、造形面27上で複数の造形片が形成され、これらの複数の造形片が組み合わされて、造形物Mを形成することができる。
また、先行分割中皿16Aの上方に向けた復元変位が完了した後に、後行分割中皿16Bの上方に向けた復元変位が完了するので、造形面27上の造形物Mのうち、先行分割中皿16Aの直上に位置する部分より、後行分割中皿16Bの直上に位置する部分を上方に大きく膨出させることができる。これにより、一部が他の部分と比べて上方に向けて大きく膨出した造形物Mを形成することができる。
また、先行分割中皿16Aが、外装部15の周壁部15aに形成された挿通孔29を通して外装部15の外側に配設された押下部40と、後行分割中皿16Bに対して後行分割中皿16Bの上側から係合する押下係合部64と、を備え、係止部36が、後行分割中皿16Bに設けられ、係合部19aが、ステム19に形成されているため、外装部15及び中皿16の径方向のかさ張りを抑えながら中皿16を押し下げる際の操作性を確保することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、中皿16が、径方向の外側に配設された先行分割中皿16Aと、径方向の内側に配設された後行分割中皿16Bとを備える構成を示したが、このような態様に限られない。中皿は、供給面に沿う面方向に分割されていれば、例えば径方向のうちの一方向に分割されてもよいし、周方向に分割されてもよいし、3つ以上に分割されてもよい。
また、前記実施形態では、径方向の内側に配設された分割中皿が、外装部15内に配設された係合部19aに係合される構成を示したが、このような態様に限らない。径方向の外側に配設された分割中皿が、外装部の内側若しくは外装部に配設された係合部に係合される構成であってもよい。
また、前記実施形態では、付勢部材50による先行分割中皿16Aの復元変位速度に比べて、ステム19の復元変位速度が遅い構成を示したが、このような態様に限られない。ステムの復元変位速度は、先行分割中皿の復元変位速度よりも速くてもよく、任意に設定可能である。
なお、先行分割中皿の上面が外装部の供給面と当接するまでに、先行分割中皿の垂下部における引き上げ係合部が、後行分割中皿の周壁部の下端開口縁に係合するように、引き上げ係合部及び周壁部の下端開口縁の上下方向の相対的な距離を調整することで、先行分割中皿とステムとの復元変位速度の差に対応させることができる。
すなわち、ステムの復元変位速度が、先行分割中皿の復元変位速度よりも速い場合には、ステムの係合部と係合している被係合部が形成された後行分割中皿の押下被係合部が、先行分割中皿の押下係合部を押下係合部の下側から上方に向けて押し上げる。これにより、先行分割中皿及び後行分割中皿が、ステムの初期位置まで同時に復元し、ステムの初期位置において、後行分割中皿がステムの係合部に対して上下方向の同じ位置で待機する。
その後、先行分割中皿が上方に向けて復元変位する過程において、引き上げ係合部が後行分割中皿に係合すると、先行分割中皿に加えられている上方付勢力が、後行分割中皿に追加して加えられることによって、被係合部と係合部との係合が解除され、後行分割中皿が係合部に対して上方に向けて復元変位する。
また、前記実施形態では、先行分割中皿16Aが、外装部15の径方向の外側に配設された押下部40と、押下部40に加えられた押し下げ力を、後行分割中皿16Bに伝達する押下係合部64と、を備えている構成を示したが、このような態様に限られない。先行分割中皿は、押下部と押下係合部とを備えていなくてもよい。
また、前記実施形態では、係止部36が、後行分割中皿16Bに設けられ、係合部19aが、ステム19に形成されることで、外装部15の内側に配設されている構成を示したが、このような態様に限られない。係止部は先行分割中皿に設けられてもよいし、係合部は外装部の内側若しくは外装部の任意の場所に配設することが可能である。
また、造形物として、文字やロゴタイプなどを造形することも可能であり、造形する造形物の形状や、吐出する内容物の用途などにより、成形孔26の数や形状を適宜変更することが可能である。
また、容器体11は、容器本体12と固定部材13が別体で設けられることに限定されず、一体に設けられていてもよい。
また、前記実施形態では、吐出容器本体20としてエアゾール缶を採用したが、このような態様に限られず、吐出容器本体として、ポンプ機構を有する吐出器を備える構成を採用することも可能である。
また、吐出器14の前記吐出弁として、ステム19の一度の押し込み操作により一定量の内容物が吐出される定量バルブを採用してもよい。このような場合には、内容物が造形面27に吐出された際に、複数の成形孔を介して造形面27上で組み合わされて形成される造形物を精度よく形成することができる。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 吐出容器
11 容器体
12a 口部
14 吐出器
15 外装部
15a 周壁部
16 中皿
16A 先行分割中皿
16B 後行分割中皿
19 ステム
19a 係合部
24 頂壁部
26 成形孔
27 造形面
28 供給面
29 挿通孔
35 拡散室
36 係止部
40 押下部
62 引き上げ係合部
64 押下係合部(内周部)
73 被係合部

Claims (2)

  1. 内容物が収容される容器体と、
    前記容器体の口部に上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステムを有する吐出器と、
    前記ステムの上方に配置されるとともに、前記ステムから吐出された吐出物を、各別に通過させることで造形片を形成する複数の成形孔が上下方向に貫通する頂壁部を有し、前記頂壁部において上方を向く造形面上で、複数の前記造形片を組み合わせて造形物を形成する外装部と、
    前記外装部内に移動自在に設けられ、前記頂壁部において下方を向く供給面との間に、前記ステムからの内容物を径方向に拡散して前記成形孔に供給する拡散室を形成する中皿と、を備え、
    前記外装部は、前記容器体に装着され、
    前記中皿には、前記ステムに係止され、前記中皿の下降に伴って前記ステムを下降させる係止部が設けられ、
    前記中皿は、前記供給面に沿う面方向に分割された複数の分割中皿により構成されるとともに、これらの分割中皿は、上方付勢状態で下方移動可能に各別に支持され、
    複数の前記分割中皿は、
    前記中皿が下降して前記ステムを下降させたときに、前記外装部の内側に配設された係合部、若しくは前記外装部に配設された係合部に離脱自在に係合される被係合部が形成された後行分割中皿と、
    前記後行分割中皿に対して前記後行分割中皿の下側から係合する引き上げ係合部が形成された先行分割中皿と、を備えることを特徴とする吐出容器。
  2. 前記先行分割中皿は、前記外装部の周壁部に形成された挿通孔を通して前記外装部の外側に配設された押下部と、前記後行分割中皿に対して前記後行分割中皿の上側から係合する押下係合部と、を備え、
    前記係止部は、前記後行分割中皿に設けられ、
    前記係合部は、前記ステムに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の吐出容器。
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