JP2015143129A - フォーマディスペンサ - Google Patents
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Abstract
Description
フォーマディスペンサは、押下ヘッドを押し下げてステムを下方に移動させることにより、容器体内の液体を移送するとともに空気と混合させ、これらの気液混合体が発泡されてなる泡体を吐出する。
本発明に係るフォーマディスペンサは、液体が収容される容器体の口部に、上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステムを有するポンプと、前記ステムの上端部に配設されノズル孔が形成された押下ヘッドと、を備えたフォーマディスペンサであって、前記ポンプには、前記ステムに連係する液用ピストン及び空気用ピストンと、前記液用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された液用シリンダと、前記空気用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された空気用シリンダと、前記液用シリンダからの液体と前記空気用シリンダからの空気とを混合する気液混合室と、前記空気用シリンダ内と前記気液混合室内とを連通する空気通路と、前記気液混合室からの気液混合体を発泡させる発泡部材と、が備えられ、前記ステムは、前記押下ヘッドが装着された上ステムと、前記上ステムから下方に向けて延設された下ステムと、を備え、前記上ステムは、前記下ステムに対して上方付勢状態で下方移動可能に支持され、前記ノズル孔と前記発泡部材との間には、上下方向に延びる上下流路を有する接続路が配設され、前記下ステムには、上方に向けて立設されるとともに、前記上下流路の上端開口を閉塞する閉塞体が備えられ、前記上ステムの前記下ステムに対する下降に伴い、前記閉塞体が前記上端開口を開放し、前記空気用ピストンは、内側に前記下ステムが挿通される筒部を備え、前記下ステムには、該下ステムの径方向の外側に向けて張り出して、前記筒部の下端に該筒部の下方から当接するフランジ状の当接部が形成され、前記空気通路の一部が、前記筒部と前記下ステムとの間に形成され、前記上ステム及び前記下ステムのうち、何れか一方のステムには、他方のステムに離間可能に密接するシール部が配設され、前記シール部は、前記空気通路を通した前記気液混合室内と前記空気用シリンダ内との連通を遮断するとともに、前記押下ヘッドの押下により前記他方のステムから離間して、前記空気通路を通して前記気液混合室内と前記空気用シリンダ内とを連通させることを特徴とする。
一方、押下ヘッドの押下を解除すると、押下ヘッド、ステム、液用ピストン、及び空気用ピストンが上方に向けて復元変位する。この際、上ステムが下ステムに対して上方に向けて復元変位することで、閉塞体が上下流路の上端開口を閉塞する。これにより、接続路を通したノズル孔内と気液混合室内との連通が遮断される。
そして、本発明のフォーマディスペンサにおいて、上下流路の上端開口を閉塞する閉塞体が下ステムに備えられているので、押下ヘッドを押下する前の待機状態において、ノズル孔及び上端開口を通して、発泡部材が外気に晒されるのを抑制できる。これにより、発泡部材上で液体が乾いて固化するのを抑えることが可能になり、例えば適性な泡質の安定した発泡を維持することが可能になる。
この構成によれば、上ステムと下ステムとの間のシール性を確保できる。
この構成によれば、空気用シリンダの内圧が上昇する等して、下ステムに対して空気用ピストンが上昇した場合であっても、シール部と他方のステムとの密接状態が維持されることになる。すなわち、空気通路を通した気液混合室内と空気用シリンダ内との連通がシール部によって遮断された状態が維持されるため、気液混合室側から液体が空気通路を通して空気用シリンダ内に流入するのを、シール部によってより確実に阻止することができる。
図1に示す吐出容器1は、液体が収容される容器体2と、容器体2の口部2aに、上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステム16を有するポンプ3、及びステム16の上端部に配設されノズル孔33が形成された押下ヘッド20を有するフォーマディスペンサ10と、を備え、容器体2内の液体を泡状にして吐出する。
以下、この共通軸を軸線Oといい、軸線Oに沿う方向を上下方向といい、上下方向に沿った容器体2の底部側を下側といい、下側の反対側を上側という。また、上下方向から見た平面視において、軸線Oに直交する方向を径方向といい、軸線O回りに周回する方向を周方向という。
内筒32は、外筒31よりも下方に延在するとともに、その下部が上筒部22内に挿入されている。なお、内筒32の上部は、下部に比べて内径が縮小している。
各シール部45,46は、下方に向かうに従い径方向の内側に向けて延在するとともに、その下端縁が後述する第2下ステム52の外周面に密接している。
第1下ステム51は、下部が液用ピストン14の後述する小筒部72に外嵌され、かつ上部に、径方向の内側に向けて突出する環状の台座部53が配設されている。また、第1下ステム51における上部と下部との間に位置する中間部に、径方向の外側に向けて突出するフランジ状の当接部54が配設されている。
そして、上述した上ステム41の各シール部45,46のうち、第1シール部45は基筒55における貫通孔59よりも上側に位置する部分に、上下摺動自在に密接している。一方、上ステム41の第2シール部46は、基筒55における貫通孔59よりも下側に位置する部分に、離間可能に密接している。なお、押下ヘッド20を押下する前の待機状態、すなわち上ステム41が上昇端位置にあるとき、第2シール部46は張出部56に密接している。また、第2シール部46と押下ヘッド20の内筒32との間には、環状溝61が形成されている。
ケーシング82は、上側が大径部82aとされ、下側が小径部82bとされた2段筒状に形成されている。大径部82aは、上述した第2下ステム52の基筒55内に嵌合され、小径部82bは第1下ステム51の上端部内に嵌合されている。
上下流路85aは、上ステム41と第2下ステム52とによって画成され、発泡部材18から上方に向けて延びるとともに、軸線Oと同軸状に配設されている。すなわち、上下流路85aのうち、下端開口は発泡部材18に接続され、上端開口は横流路85bを介してノズル孔33に接続されている。
横流路85bは、ノズル筒34内において、ノズル孔33よりも径方向の内側に位置する部分により構成されている。
また、押下ヘッド20及び上ステム41が第2下ステム52に対して下降することで、空気用ピストン17における内摺動筒部75の上端部が押下ヘッド20における内筒32の内周面上を摺動する。これにより、内摺動筒部75の上端部が第2シール部46の外側に形成された環状溝61内に進入する。
このとき、空気用ピストン17の内摺動筒部75が第1下ステム51の上述した摺動部分の外周面上を摺動するとともに、内摺動筒部75の上端部が押下ヘッド20(内筒32)の内周面上を摺動する。これにより、内摺動筒部75の上端縁が、環状溝61の頂面に突き当たり、空気用ピストン17の上下方向の位置が保持される。その結果、第1下ステム51の当接部54と、空気用ピストン17の内摺動筒部75の下端縁と、の間に、空気通路Rと下室78bとを連通する連通隙間Raが形成される。またこのとき、弁部材73も下降することで、下部弁体73bが液用シリンダ13のテーパ部67に着座して、液用シリンダ13の下端開口部が閉塞される。なお、連通隙間Raが形成された時点で、弁部材73の上部弁体73aが液用ピストン14の弁座部から離間していても構わない。
しかも、本実施形態では、第2シール部46に密接する張出部56が第2下ステム52に配設されているため、上ステム41と第2下ステム52との間のシール性を確保できる。
また、上述した実施形態では、下ステム42が第1下ステム51及び第2下ステム52を有する構成について説明したが、これに限られない。
また、上述した実施形態では、上ステム41が押下ヘッド20の内筒32内に嵌合された構成について説明したが、これに限らず、内筒32と上ステム41とを一体で形成しても構わない。
第1シール部145は、上方に向かうに従い径方向の外側に向けて延在しており、その上端縁が上ステム41の内周面上に、上下摺動自在に密接している。
そして、図9に示すように、押下ヘッド20を押下することで、第2シール部146が上ステム41の張出部156から離間し、中間通路R3を通して気液混合室19内と空気用シリンダ12内とが連通するようになっている。
2a…口部
3…ポンプ
10…フォーマディスペンサ
12…空気用シリンダ
13…液用シリンダ
14…液用ピストン
16…ステム
17…空気用ピストン
18…発泡部材
19…気液混合室
20…押下ヘッド
33…ノズル孔
41…上ステム
42…下ステム
46…第2シール部(シール部)
56,156…張出部
75…内摺動筒部(筒部)
85…接続路
85a…上下流路
87…閉塞体
R…空気通路
Claims (3)
- 液体が収容される容器体の口部に、上方付勢状態で下方移動可能に立設されたステムを有するポンプと、
前記ステムの上端部に配設されノズル孔が形成された押下ヘッドと、を備えたフォーマディスペンサであって、
前記ポンプには、
前記ステムに連係する液用ピストン及び空気用ピストンと、
前記液用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された液用シリンダと、
前記空気用ピストンが内部に上下摺動自在に収容された空気用シリンダと、
前記液用シリンダからの液体と前記空気用シリンダからの空気とを混合する気液混合室と、
前記空気用シリンダ内と前記気液混合室内とを連通する空気通路と、
前記気液混合室からの気液混合体を発泡させる発泡部材と、が備えられ、
前記ステムは、
前記押下ヘッドが装着された上ステムと、
前記上ステムから下方に向けて延設された下ステムと、を備え、
前記上ステムは、前記下ステムに対して上方付勢状態で下方移動可能に支持され、
前記ノズル孔と前記発泡部材との間には、上下方向に延びる上下流路を有する接続路が配設され、
前記下ステムには、上方に向けて立設されるとともに、前記上下流路の上端開口を閉塞する閉塞体が備えられ、
前記上ステムの前記下ステムに対する下降に伴い、前記閉塞体が前記上端開口を開放し、
前記空気用ピストンは、内側に前記下ステムが挿通される筒部を備え、
前記下ステムには、該下ステムの径方向の外側に向けて張り出して、前記筒部の下端に該筒部の下方から当接するフランジ状の当接部が形成され、
前記空気通路の一部が、前記筒部と前記下ステムとの間に形成され、
前記上ステム及び前記下ステムのうち、何れか一方のステムには、他方のステムに離間可能に密接するシール部が配設され、
前記シール部は、前記空気通路を通した前記気液混合室内と前記空気用シリンダ内との連通を遮断するとともに、前記押下ヘッドの押下により前記他方のステムから離間して、前記空気通路を通して前記気液混合室内と前記空気用シリンダ内とを連通させることを特徴とするフォーマディスペンサ。 - 前記他方のステムには、前記一方のステム側に向けて張り出して、前記シール部が接離する張出部が配設されていることを特徴とする請求項1記載のフォーマディスペンサ。
- 前記上ステムは、前記下ステムに対する上昇移動が規制されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のフォーマディスペンサ。
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