JP6438801B2 - 造形壁を有する押出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、造形壁を有する押出容器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示すような押出容器が知られている。この種の押出容器は、上面に棒状内容物が立設される支持皿と、内部に支持皿が上昇移動可能に配設された外筒部と、を備えている。
この構成によれば、外筒部に対して支持皿を上昇させることで、棒状内容物が外筒部から突出し、この突出した部分を被塗布部に押し当てながら塗布する。
特開2009−208844号公報
ここで本願発明者は、外筒部から押し出される棒状内容物を、被塗布部に塗布する前に、押出容器上で所望の立体形状をなす造形物に造形することに想到した。このように、棒状内容物を造形物に造形することで、例えば押出容器の付加価値向上等の効果が期待される。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、造形物を高精度に形成できる造形壁を有する押出容器を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る押出容器は、上面に棒状内容物が立設される支持皿と、内部に前記支持皿が上昇移動可能に配設された外筒部と、前記外筒部の上端開口部を閉塞するとともに、上下方向に貫く複数の成形孔が形成された造形壁と、を備え、前記支持皿の上昇移動に伴い、棒状内容物を前記造形壁の下面に押し当てて、この棒状内容物を前記複数の成形孔を通過させて複数の造形片を成形しつつ、前記造形壁の上面に至らせることによって、これらの前記造形片が前記造形壁の上面で組み合わされてなる造形物を形成することを特徴とする。
このような特徴により、支持皿の上昇移動に伴い、棒状内容物を造形壁の下面に押し当てて、この棒状内容物を複数の成形孔を通過させて複数の造形片を成形しつつ、造形壁の上面に至らせることで、造形面上に立体形状の造形物を形成することができる。これにより、押出容器の付加価値向上を図ることができる。
なお、造形壁が支持皿に対して回転不能とされている場合には、棒状内容物と成形孔との位置ずれを抑制し、支持皿と造形壁との間で棒状内容物がせん断されるのを抑制できる。その結果、外筒部に対する支持皿の上昇移動に伴い、成形孔を通して造形片を連続的に供給することができるので、造形物を高精度に形成できる。
ここで、前記複数の成形孔のうち、少なくとも一部は、長穴状に形成された成形長穴とされ、前記成形長穴として、この成形長穴を画成する壁面において、この成形長穴が延びる方向に沿って延びる一対の側壁面のうち、一方の側壁面が、前記造形壁の上面に近づくに従い、他方の側壁面から離間するように傾斜する傾斜長穴が備えられてもよい。
この場合、複数の造形片のうち、成形長穴によって造形された造形片は、成形長穴が延びる方向に長く成形され、このうち、傾斜長穴では、一方の側壁面が前述のように傾斜しているので、複数の造形片のうち、傾斜長穴によって造形された造形片を、造形壁の上面で真っ直ぐに起立させるのではなく、一方の側壁面が傾斜する方向に向けて傾かせながら起立させることができる。したがって、成形長穴によって成形される造形片を、造形物の形状に応じて所望の方向に傾かせながら起立させることが可能になり、造形物を高精度に形成することができる。
本発明に係る押出容器によれば、造形物を高精度に形成できる。
実施形態に係る押出容器の縦断面図である。 図1に示す造形ヘッドの平面図である。 実施形態の他の構成に係る押出容器の縦断面図である。 図3に示す造形ヘッドの平面図である。 実施形態の他の構成に係る押出容器の縦断面図である。 実施形態の他の構成に係る造形ヘッドの縦断面図である。 実施形態の他の構成に係る造形ヘッドの縦断面図である。 実施形態の他の構成に係る造形ヘッドの縦断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。
図1に示すように、本実施形態の押出容器10は、内部に収容される棒状内容物(不図示)を押し出して使用する。棒状内容物としては、後述するように、細孔状の成形孔43から押し出し可能で、かつ成形孔43から押し出された形状を造形面上で保持可能な粘度や硬さ等の性状を有する、例えば化粧料や(口紅やリップクリーム、スティックアイシャドー、スティックファンデーション等)、固形状の食品(バターやマーガリン等)、薬剤、糊等が挙げられる。
押出容器10は、外筒部11と、外筒部11内で昇降可能に支持された昇降部材12と、昇降部材12を操作する操作部13と、外筒部11に装着された有頂筒状の造形ヘッド14と、造形ヘッド14の成形孔43を閉塞する有頂筒状のオーバーキャップ15と、を備えている。なお、本実施形態において、外筒部11、造形ヘッド14及びオーバーキャップ15の各中心軸は共通軸上に位置している。以下では、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿ったオーバーキャップ15側を上側といい、その反対側を下側という。容器軸O方向から見た平面視において、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向とする。
外筒部11は、容器軸O方向に直交する横断面形状が例えば楕円形状を呈し、その長軸及び短軸の交点(中心)に容器軸Oが位置している。外筒部11の下端部には、径方向の内側に向けて内フランジ部21が突設されている。なお、内フランジ部21の内周部分には、内フランジ部21を容器軸O方向に貫通するスリット22が形成されている。
操作部13は、外筒部11に対して容器軸O周りに回転可能に構成されている。具体的に、操作部13は、外筒部11の下方に位置する有頂筒状の摘み片23と、摘み片23の頂部から立設された軸部24と、を有している。
摘み片23は、その頂部が外筒部11の下端縁及び内フランジ部21の下面に下方から当接している。摘み片23は、操作部13の回転に伴い、外筒部11の下端縁及び内フランジ部の下面上を摺動する。軸部24は、容器軸O方向に沿って延びる棒状とされ、内フランジ部21の内側を通して外筒部11内に挿入されている。軸部24のうち、内フランジ部21よりも上方に位置する部分には、雄ねじ部24aが形成されている。
昇降部材12は、容器軸Oと同軸上に配置された有底の二重筒形状を呈し、容器軸O周りにおいて外筒部11に対して回転不能に、かつ操作部13に対して回転可能に構成されている。具体的に、昇降部材12は、棒状内容物を支持する環状の支持皿31と、支持皿31の内周縁に連設された内筒部32と、支持皿31の外周縁に連設された摺動筒部33と、を有している。
内筒部32の内周面には、上述した雄ねじ部24aに螺合する雌ねじ部32aが形成されている。したがって、昇降部材12は、操作部13が容器軸O周りの一方側(締め付けが解除される方向)に回転することで操作部13に対して上昇するとともに、操作部13が容器軸O周りの他方側(締め付け方向)に回転することで操作部13に対して下降する。
摺動筒部33は、横断面形状が外筒部11の内面形状に倣った楕円形状を呈し、その長軸及び短軸を外筒部11の長軸及び短軸にそれぞれ一致させた状態で外筒部11内に挿入されている。したがって、昇降部材12は、外筒部11に対して回転不能に構成されている。摺動筒部33の上端部は、外筒部11の内周面に密接し、外筒部11に対する昇降部材12の昇降に伴い外筒部11の内周面に摺動可能とされている。
支持皿31は、内筒部32及び摺動筒部33のうち、容器軸O方向の中間部同士を接続している。なお、棒状内容物は、外筒部11及び造形ヘッド14で画成された収容空間内に収容され、その下端部が昇降部材12の上端部内(支持皿31に対して上方であって、支持皿31、内筒部32及び摺動筒部33で画成された部分の内側)に保持される。
ここで、造形ヘッド14は、外筒部11から押し出される棒状内容物を、単に外筒部11から押し出される場合とは異なる形状に成形し、立体形状をなす造形物に造形する。本実施形態において、造形ヘッド14は、棒状内容物を八重咲きの花形状(例えば、薔薇形状)に造形する。具体的に、造形ヘッド14は、外筒部11の上端部に外嵌された装着筒41と、装着筒41の上端開口部を閉塞する造形壁42と、を備えている。
装着筒41は、横断面形状が外筒部11に倣った楕円形状とされ、外筒部11にアンダーカット嵌合されている。したがって、造形ヘッド14は、外筒部11及び昇降部材12に対して回転不能に構成されている。なお、装着筒41は、内周面が外筒部11の内周面と面一とされ、昇降部材12の上昇時に摺動筒部33が摺動可能とされている。
造形壁42には、棒状内容物を造形して供給する複数の成形孔43が形成されている。成形孔43は、造形壁42を容器軸O方向に貫通し、造形壁42の上面(造形面)及び下面(供給面)に各別に開口している。なお、造形面及び供給面は、容器軸Oに直交する方向に延設されている。また、容器軸O方向から見た平面視において、不図示の棒状内容物の外径は、装着筒41の内径とほぼ同等とされ、全ての成形孔43と重なり合っている。但し、棒状内容物の外径は、装着筒41の内径よりも小さくなっていても構わない。
図2に示すように、各成形孔43は、容器軸O方向から見た平面視において、径方向の外側に向けて突の円弧状を呈する長孔である。各成形孔43は、周方向に間隔をあけて複数配設されて孔列44を構成している。孔列44は、容器軸Oを中心にして多重(図示の例では三重)に配設されている。なお、径方向に隣り合う孔列44同士の径方向の間隔は、例えば1mm〜5mm程度になっている。また、図示の例において、各孔列44は、径方向の外側に位置するものほど成形孔43の数が多く、かつ各成形孔43の周方向の長さが長くなっている。
オーバーキャップ15は、造形ヘッド14の装着筒に着脱可能に外嵌されている。オーバーキャップ15は、造形ヘッド14に装着された状態において、造形壁42(各成形孔43)を上方から覆っている。
次に、上述した押出容器10の作用について説明する。
押出容器10を使用する際は、まず造形ヘッド14からオーバーキャップ15を取り外す。その後、外筒部11及び操作部13の摘み片23をそれぞれ把持し、操作部13を外筒部11に対して容器軸O周りの一方側に相対回転させる。このとき、昇降部材12は、外筒部11及び造形ヘッド14に対して回転不能に、かつ操作部13に対して回転可能に構成されているため、昇降部材12に対して操作部13が容器軸O周りの一方側に向けて回転する。これにより、操作部13が軸部24と内筒部32との締め付けが解除される方向に回転することで、昇降部材12が棒状内容物とともに外筒部11及び操作部13に対して上昇する。なお、本実施形態の押出操作は、造形壁42の造形面を被塗布部から離した状態で行う。
昇降部材12の上昇移動に伴い、棒状内容物の上端面が造形壁42の供給面に下方から押し当てられる。この状態で、さらに昇降部材12を上昇させると、棒状内容物が造形壁42に押し付けられて変形することで、造形壁42の供給面上に拡散した後、各成形孔43内に進入する。その後、各成形孔43内に進入した内容物は、各成形孔43を通過して造形面に至らされる過程において、成形孔43の形状に倣って成形される。これにより、各成形孔43によって各別に成形された造形片が造形面上に連続的に供給される。そして、これら造形片が造形面上で組み合わされることで、造形物が形成される。
そして、造形面上に形成された造形物を被塗布部に直接塗布したり、造形物を造形面上から掬い上げて被塗布部上に供給したりすることで、内容物を被塗布部に供給できる。
ここで、押出操作時において、特に昇降部材12が操作部13に対して上昇する過程では、昇降部材12の摺動筒部33が外筒部11の内周面上を摺動することで、棒状内容物のうち、外筒部11の内周面上に付着した内容物を掻き上げながら昇降部材12が上昇する。そのため、内容物が外筒部11と昇降部材12との間の隙間を通して昇降部材12よりも下方に漏れ出るのを抑制できる。
以上のように、本実施形態では、棒状内容物の押出操作時において、成形孔43を通過させて造形壁42の造形面に至らせることで、造形面上に立体形状の造形物を形成することができる。これにより、押出容器10の付加価値向上を図ることができる。
特に、本実施形態では、造形壁42が昇降部材12に対して回転不能とされているため、棒状内容物と成形孔43との位置ずれを抑制し、昇降部材12と造形壁42との間で棒状内容物がせん断されるのを抑制できる。その結果、外筒部11に対する昇降部材12の上昇移動に伴い、成形孔43を通して造形片を連続的に供給することができるので、造形物を高精度に形成できる。
また、棒状内容物が、複数の成形孔43を通過した複数の造形片に分割された状態で造形面上に到達するので、内容物を被塗布部に伸ばして均等に塗布しやすくなる。したがって、例えば内容物がバターやマーガリン等の食品の場合、内容物を被塗布部上で容易に溶かすことができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、押出容器10の横断面視形状が楕円形状とした場合について説明したが、これに限らず、種々の形状を採用することが可能である。例えば図3、図4に示す押出容器10は、横断面視形状が真円形状とされている。図3に示すように、押出容器10において、外筒部11及び造形ヘッド14の装着筒41と、昇降部材12と、の間には、外筒部11及び造形ヘッド14に対する昇降部材12の回り止めを行う回り止め部80が設けられている。回り止め部80は、昇降部材12に配設された係合部81と、外筒部11の内周面において、昇降部材12の係合部81に周方向で係合するリブ82と、を有している。図示の例において、回り止め部80は、容器軸Oを間に挟んで径方向で対向する位置に一対配設されている。
係合部81は、昇降部材12の摺動筒部33において、周方向の一部から径方向の外側に向けて突設されている。係合部81の外周面は、昇降部材12の昇降に伴い外筒部11の内周面に摺動可能に構成されている。なお、図示の例において、昇降部材12は、二材成形やインサート成形等によって上半部及び下半部が異種材料により形成されている。具体的に、昇降部材12のうち、上半部は、下半部を構成する材質よりも軟らかい軟材質(エラストマー等)により構成されている。この場合、係合部81は、少なくとも軟材質の部分のみが外筒部11の内周面に摺動する構成であっても構わない。
リブ82は、径方向の内側に向けて突設されるとともに、外筒部11の内周面において、昇降部材12の昇降範囲全域に亘って形成されている。なお、リブ82は、上述した係合部81を間に挟んで周方向で一対配設されている。また、係合部81を収容する溝部をリブ82に代えて配設しても構わない。
この構成によれば、押出操作時において、回り止め部80(係合部81及びリブ82)が周方向で互いに係合することで、操作部13と昇降部材12との共回りを防止できる。これにより、操作部13の回転に伴い、昇降部材12を操作部13に対して昇降させることができ、優れた操作性を具備させることができる。特に、係合部81の一部が少なくとも軟材質により構成されているため、81が外筒部11の内周面に倣って柔軟に変形した状態で外筒部11の内周面に密接する。そのため、押出操作時に係合部81が外筒部11の内周面上を摺動することで、棒状内容物のうち、外筒部11の内周面上に付着した内容物を掻き上げながら昇降部材12が上昇する。そのため、内容物が外筒部11と昇降部材12との間の隙間を通して昇降部材12よりも下方に漏れ出るのを抑制できる。なお、図示の例において、外筒部11に対する造形ヘッド14の回転を規制する規制部を装着筒と外筒部11との間に配設しても構わない。
また、上述した実施形態及び変形例では、押出容器10内への内容物の充填時において、造形ヘッド14の成形孔43を通して内容物を充填し、外筒部11及び造形ヘッド14で画成された収容空間内で棒状内容物を成形する、いわゆる挿し紅タイプの押出容器10に本発明を適用した場合について説明した。しかしながら、挿し紅タイプに限らず、図5に示すように、押出容器10内への内容物の充填時において、容器軸O方向の造形ヘッド140側とは反対側(下方)から内容物を充填する、いわゆるバック充填タイプに本発明を適用しても構わない。
バック充填タイプの押出容器100は、外筒部110、昇降部材120、造形ヘッド140、及びオーバーキャップ15を備えている。
外筒部110は、有底筒状とされ、その筒部の内周面には雌ねじ部101が形成されている。外筒部110の底部には、内容物の充填ノズルが挿し入れられる挿入孔102が形成されている。
造形ヘッド140は、有頂筒状とされ、外筒部110内に容器軸O周りに回転可能に挿入されている。造形ヘッド140は、筒部141の下半部が外筒部110内に上方から挿入され、上半部が外筒部110から上方に突出している。筒部141の下半部には、容器軸O方向に沿って延びる案内溝143が形成されている。案内溝143は、筒部141の下端縁において下方に向けて開口している。なお、外筒部110内には、造形ヘッド140の筒部141に外挿されて外筒部110に対する造形ヘッド140の上方への抜け止めを行う抜け止めリング105が、上方から嵌合されている。
昇降部材120は、外筒部110及び造形ヘッド140に対して容器軸O方向に移動可能とされるとともに、外筒部110に対して容器軸O周りに回転可能で、かつ造形ヘッド140に対して回転不能に構成されている。具体的に、昇降部材120は、外筒部110内に配設された被案内筒部111と、被案内筒部111の上端開口部を閉塞する支持皿112と、を有している。
被案内筒部111には、外筒部110の雌ねじ部101内に係合する突起部113が径方向の外側に向けて突設されている。突起部113は、造形ヘッド140の上述した案内溝143を通じて雌ねじ部101内に係合している。したがって、外筒部110を、造形ヘッド140の筒部141に対して容器軸O周りに回転させると、昇降部材120および造形ヘッド140が一体に容器軸O方向に移動する。
支持皿112は、有底筒状を呈し、被案内筒部111に上方からアンダーカット嵌合されている。支持皿112の底部には、被案内筒部111の上端開口部を開閉する弁部材115が配設されている。弁部材115は、いわゆる一点弁タイプの逆止弁であって、図示する閉位置において下方に向けた回動が規制されている。
したがって、弁部材115は、外筒部110の挿入孔102、及び被案内筒部111の上端開口部を通した充填ノズルの進入に伴い開放され、被案内筒部111の上端開口部を通して造形ヘッド140内外を連通させる。これにより、造形ヘッド140内に内容物が充填可能とされる。この際、造形ヘッド140の上端部に、図示されないキャップを離脱自在に装着して、造形壁142の造形面における成形孔43の開口を密閉しておき、造形ヘッド140内へ内容物の充填が完了した後に、前記キャップを除去し、オーバーキャップ15に付け替える。一方、弁部材115は、充填ノズルが退避した状態では、被案内筒部111を上方から閉塞し、被案内筒部111の上端開口部を通した造形ヘッド140内外の連通を遮断する。これにより、造形ヘッド140内に充填される内容物が被案内筒部111の上端開口部を通して漏れ出るのを抑制できる。
また、支持皿112の上端部には、造形ヘッド140における装着筒41の内周面に摺動可能な摺動部117が形成されている。
ここで、造形壁142に形成された複数の成形孔145のうち、少なくとも一部は、長穴状に形成された成形長穴144とされている。本実施形態では、複数の成形孔145の全てが、成形長穴144により形成されている。
成形長穴144は、周方向に延びている。成形長穴144は、周方向に間隔をあけて複数配置されている。成形長穴144は、径方向に間隔をあけて複数配置されている。本実施形態では、周方向に間隔をあけて配置された複数の成形長穴144からなる孔列151a〜151cが、容器軸Oを中心として多重に配置されている。なお径方向に隣り合う孔列151a〜151c同士の径方向の間隔は、例えば1mm〜5mm程度となっている。
そして、成形長穴144として、真直長穴146と、傾斜長穴147,148と、が備えられている。
真直長穴146では、この真直長穴146を画成する壁面において、この真直長穴146が延びる方向に沿って延びる一対の側壁面149が、いずれも容器軸O方向に真直に延びている。前記一対の側壁面149は、真直長穴146が延びる方向に直交する直交方向を向いている。真直長穴146の前記直交方向に沿う大きさである真直長穴146の幅は、容器軸O方向の全長にわたって同等に形成されていて、例えば0.4〜1.0mm程度となっている。
傾斜長穴147,148では、一対の側壁面150のうち、一方の側壁面150が、造形面に近づくに従い、他方の側壁面150から離間するように傾斜し、他方の側壁面150は、容器軸O方向に沿って延びている。なお他方の側壁面150は、例えば金型の抜きテーパ等を考慮して若干傾斜していてもよい。
傾斜長穴147,148の幅は、造形面に近づくに従い漸次大きくなっていて、傾斜長穴147,148の下端開口における幅は、傾斜長穴147,148の上端開口における幅よりも小さい。傾斜長穴147,148の下端開口における幅は、例えば0.4〜1.0mm程度であり、傾斜長穴147,148の上端開口における幅は、例えば0.4〜1.5mm程度である。
傾斜長穴147,148として、外傾斜長穴147と、内傾斜長穴148と、が備えられている。外傾斜長穴147では、一対の側壁面150のうち、径方向の外側に位置する側壁面150が傾斜している。内傾斜長穴148では、一対の側壁面150のうち、径方向の内側に位置する側壁面150が傾斜している。
ここで複数の成形長穴144のうち、径方向の最も外側に位置するものは、外傾斜長穴147である。本実施形態では、上述した複数の孔列151a〜151cのうち、径方向の外側に位置する外孔列151aを形成する成形長穴144は、全て外傾斜長穴147とされ、径方向の内側に位置する内孔列151cを形成する成形長穴144は、全て真直長穴146とされ、外孔列151aと内孔列151cとの間に位置する中孔列151bを形成する成形長穴144は、全て内傾斜長穴148とされている。
このような構成において、押出操作を行う場合には、オーバーキャップ15を取り外し、外筒部110及び造形ヘッド140(筒部141の上半部)をそれぞれ把持した状態で、外筒部110及び造形ヘッド140を容器軸O周りに相対回転させる。すると、昇降部材120が造形ヘッド140とともに外筒部110に対して容器軸O周りに回転することで、突起部113が外筒部110の雌ねじ部101内を摺動し、外筒部110及び造形ヘッド140に対して上昇する。これにより、棒状内容物が各成形孔43を通過する際に造形片に成形され、これら造形片が造形面上で組み合わされることで、造形物が形成される。
ここで、上述した押出操作時において、昇降部材120の摺動部117が造形ヘッド140の内周面上を摺動することで、棒状内容物のうち、造形ヘッド140の内周面上に付着した内容物を掻き上げながら昇降部材120が上昇する。そのため、内容物が外筒部110と昇降部材120との間の隙間を通して昇降部材120よりも下方に漏れ出るのを抑制できる。
また、成形長穴144が周方向に延びているので、例えば、この成形長穴144によって、造形壁142の造形面で一片の花弁のような造形片を成形すること等ができる。
さらに成形長穴144が、周方向に間隔をあけて複数配置されているので、造形壁142の造形面で花弁のような造形片を、周方向に複数並べて配置することができる。これにより、例えば、これらの複数の造形片全体によって、花冠を精度良く造形し易くすること等ができる。
しかも成形長穴144が、径方向に間隔をあけて複数配置されているので、造形壁142の造形面で花弁のような造形片を、径方向に多重に配置することができる。これにより、例えば薔薇のようないわゆる八重咲きの花を高精度に造形し易くすること等ができる。
ここで傾斜長穴147,148では、一方の側壁面150が前述のように傾斜しているので、複数の造形片のうち、傾斜長穴147,148によって造形された造形片を、造形壁142の造形面で真っ直ぐに起立させるのではなく、一方の側壁面150が傾斜する方向に向けて傾かせながら起立させることができる。したがって、成形長穴144によって成形される造形片を、造形物の形状に応じて所望の方向に傾かせながら起立させることが可能になり、造形物を高精度に形成することができる。
そして複数の成形長穴144のうち、径方向の最も外側に位置するものが、外傾斜長穴147なので、造形壁142の造形面において径方向の外側に位置する部分で成形長穴144により成形される造形片を、径方向の外側に傾かせながら起立させることができる。これにより、例えば、八重咲きの花において外周に位置する花弁に相当する造形片を、径方向の外側に向かわせることが可能になり、花のような造形物を精度良く造形すること等ができる。
なお本実施形態では、外孔列151aに設けられた成形長穴144が、全て外傾斜長穴147とされ、内孔列151cに設けられた成形長穴144が、全て真直長穴146とされ、中孔列151bに設けられた成形長穴144が、全て内傾斜長穴148とされている。したがって、造形壁142の造形面において径方向の外周部に形成される造形片を、径方向の外側に傾かせながら起立させつつも、造形壁142の造形面において径方向の中央部に形成される造形片を、径方向の内側に密集させることができる。これにより、例えば、八重咲きの花を一層高精度に造形し易くすること等ができる。
上述した実施形態では、造形壁42、142が容器軸Oに直交する方向に延設された構成について説明したが、これに限られない。例えば、図6に示す造形ヘッド240Aのように、造形壁242Aを容器軸Oに対して交差する方向に延設させても構わない。この場合には、押出容器を、造形壁242Aが真下を向いた倒立状態ではなく、斜めに傾いた状態で塗布作業を行うことができ、優れた操作性を具備させることができる。
ここで、上述した各実施形態において、造形面上の造形物を被塗布部に塗布するに際し、造形面を被塗布部に向けて造形物を直接被塗布部に塗布するだけでなく、例えばヘラや刷毛等に、造形面上の造形物を例えば少量ずつ付着させながら順次、被塗布部に塗布するようにしてもよい。
この場合、図7に示す造形ヘッド240Bのように、造形壁242Bを下方に向けて窪む湾曲形状に形成しても構わない。この構成では、造形面上の造形物をヘラや刷毛等に付着させるに際し、造形面上での造形物の位置を安定させやすい。
また、図8に示す造形ヘッド240Cのように、造形壁242Cを上方に向けて突の湾曲形状に形成しても構わない。この場合には、造形壁242Cが容器軸Oに直交する方向に延設された構成に比べて、造形面の面積を拡大することができ、塗布作業が行い易くなる。
上述した実施形態では、孔列44,151a〜151cが径方向に間隔をあけて三重で配設された構成について説明したが、これに限らず、二重や四重以上の多重でもよく、一重であっても構わない。
上述した実施形態において、成形孔43,145が周方向に間隔をあけて複数配置された構成について説明したが、これに限られない。
上述した実施形態では、成形孔43,145が周方向に延設された構成について説明したが、これに限られない。例えば、径方向に沿って延設されていても構わない。
また、成形孔43,145は、長孔に限らず、円形孔や矩形孔であっても構わない。
上述した実施形態では、造形ヘッドが八重咲きの花形状に造形する構成について説明したが、これに限らず、文字やロゴタイプなどを造形しても構わない。
上述した実施形態では、押出容器10,100として、外筒部11に対する操作部13の相対回転、または造形ヘッド140に対する外筒部110の相対回転に伴い昇降部材12,120が昇降する構成について説明したが、これに限られない。例えば、昇降部材を直接押圧等して、スライドさせても構わない。
上述した実施形態では、造形壁42,142,242A,242B,242Cが、支持皿31,112に対して容器軸O周り回転不能とされた構成について説明したが、造形壁42,142,242A,242B,242Cを、支持皿31,112に対して容器軸O周りに回転可能としてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記変形例を適宜組み合わせてもよい。
10,100…押出容器
11,110…外筒部
14,140,240A,240B,240C…造形ヘッド
31,112…支持皿
42,142,242A,242B,242C…造形壁
43,145…成形孔

Claims (2)

  1. 上面に棒状内容物が立設される支持皿と、
    内部に前記支持皿が上昇移動可能に配設された外筒部と、
    前記外筒部の上端開口部を閉塞するとともに、上下方向に貫く複数の成形孔が形成された造形壁と、を備え、
    前記支持皿の上昇移動に伴い、棒状内容物を前記造形壁の下面に押し当てて、この棒状内容物を前記複数の成形孔を通過させて複数の造形片を成形しつつ、前記造形壁の上面に至らせることによって、これらの前記造形片が前記造形壁の上面で組み合わされてなる造形物を形成することを特徴とする押出容器。
  2. 前記複数の成形孔のうち、少なくとも一部は、長穴状に形成された成形長穴とされ、
    前記成形長穴として、この成形長穴を画成する壁面において、この成形長穴が延びる方向に沿って延びる一対の側壁面のうち、一方の側壁面が、前記造形壁の上面に近づくに従い、他方の側壁面から離間するように傾斜する傾斜長穴が備えられていることを特徴とする請求項1記載の押出容器。
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