JP6668697B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関する。
従来、ドリフト層へのキャリア注入促進効果(Injection Enhanced効果(以降、IE効果と略記する。))を高めるべく、トレンチゲートを格子状に配置していた(例えば、特許文献1参照)。また、従来、各々ストライプ状である第1のゲート配線と第2のゲート配線とが互いに平行に設けられ、第1のゲート配線と第2のゲート配線とには独立した制御信号が供給されていた(例えば、特許文献2参照)。さらに、従来、半導体素子における第1の素子部と第2の素子部とが、異なる信号で制御されていた(例えば、特許文献3参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1] 特開2012−190938号公報
[特許文献2] 特開2000−101076号公報
[特許文献3] 特開2012−238715号公報
一般的に、半導体基板のおもて面に酸化シリコン等のマスクでトレンチ形成領域を画定した後、当該トレンチ形成領域をエッチングすることにより、トレンチを形成する。トレンチ形成領域を格子状に画定すると、格子における二つの辺部分の間に位置する頂点部分は、辺部分と比較して深くエッチングされる。これにより、頂点部分のトレンチの深さは、辺部分よりも深くなる。トレンチ深さにバラつきが生じるとゲート閾値電圧(Vth)にバラつきが生じる問題がある。
本発明の第1の態様においては、半導体基板のおもて面側における予め定められた領域を挟んで設けられた、第1の方向に延在する2つの第1のトレンチ部と、予め定められた領域に設けられ、2つの第1のトレンチ部とは空間的に分離し、2つの第1のトレンチ部のいずれよりも短い第2のトレンチ部とを備え、第1のトレンチ部および第2のトレンチ部の各々は、トレンチ絶縁膜とトレンチ絶縁膜に接して設けられたトレンチ電極とを有する半導体装置を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
第1実施形態における半導体装置100の上面を示す概略図である。 図1のII‐II'断面を示す図である。 図1のIII‐III'断面を示す図である。 図1のIV‐IV'断面を示す図である。 比較例に係る半導体装置150を示す図である。 第1実施形態における半導体装置100と比較例における半導体装置150とのオン電圧(Von)とターンオフ損失(Eoff)との関係を示すグラフである。 IGBT領域80における第3のトレンチ部30を変形させた第1変形例を示す図である。 IGBT領域80における第2のトレンチ部20を変形させた第2変形例を示す図である。 第2実施形態における半導体装置200の上面を示す概略図である。 第3実施形態における半導体装置300の上面を示す概略図である。 第4実施形態における半導体装置400の上面を示す全体概略図である。 図11の領域XIIの拡大図である。 図12のXIII‐XIII'断面を示す図である。 G1、VG2、IおよびVCEのタイムチャートを示す図である。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、第1実施形態における半導体装置100の上面を示す概略図である。半導体装置100は、基板のおもて面および裏面に電極が形成された縦型の半導体装置である。本例における半導体装置100は、絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(IGBT)を有するIGBT領域80と、当該IGBTに逆並列に接続された還流ダイオードを有するダイオード領域90とを備える。
図1においては半導体装置100の活性領域であるIGBT領域80およびダイオード領域90の一部のみを示すが、半導体装置100は、当該活性領域を囲んで耐圧構造部を有してよい。活性領域は、半導体装置100をオン状態に制御した場合に電流が流れる領域を指す。耐圧構造部は、半導体装置100における半導体基板のおもて面側の電界集中を緩和する。耐圧構造部は、例えばガードリング、フィールドプレート、リサーフおよびこれらを組み合わせた構造を有する。
半導体装置100は、第1の方向に延在する複数の第1のトレンチ部10を有する。第1のトレンチ部10は、IGBT領域80およびダイオード領域90に設けられる。図1においては、第1のトレンチ部10は、U字形状を描くように設けられている。ただし、本明細書において、U字形状のうち第1の方向に延在する1つの長手部が、第1の方向に延在する1つの第1のトレンチ部10を意味する。つまり、U字形状には第1の方向に延在する2つの第1のトレンチ部10が存在する。本例の半導体装置100は、第1の方向とは直交する第2方向に配列された3以上の第1の方向に延在する第1のトレンチ部10を有する。なお、U字形状の湾曲部は、配線層50およびゲート電極59とのコンタクトを取るために利用される。
第1の方向に延在する2つの第1のトレンチ部10は、半導体基板のおもて面側における予め定められた領域を挟んで設けられる。本明細書において、予め定められた領域とは、半導体基板のおもて面側において第1の方向に沿って交互に設けられた、1以上の第1導電型領域および1以上の第2導電型領域を含む領域である。本例における予め定められた領域は、IGBT領域80において1以上の第1導電型のエミッタ領域42および1以上の第2導電型のコンタクト領域43が第1方向において繰り返し設けられる領域であってよく、ダイオード領域90において1以上の第2導電型のベース領域44および1以上の第2導電型のコンタクト領域43が第1方向において繰り返し設けられる領域であってよい。
本例において第1導電型はn型であり第2導電型はp型であるが、第1導電型がp型であって第2導電型がn型であってもよい。本例では、第1導電型のエミッタ領域42はn型のエミッタ領域42であり、第2導電型のコンタクト領域43はp型のコンタクト領域43であり、第2導電型のベース領域44はp型のベース領域44である。なお本明細書において、n型はn型よりもn型の不純物濃度が高いことを意味し、n型はn型よりもn型の不純物濃度が低いことを意味する。また、p型はp型よりもp型の不純物濃度が高いことを意味し、p型はp型よりもp型の不純物濃度が低いことを意味する。
IGBT領域80の予め定められた領域において、エミッタ領域42とコンタクト領域43とは、第1方向において長さの比を1:3として第1方向に連続して周期的に設けられる。例えば、エミッタ領域42の第1方向の長さは1μmであり、コンタクト領域43の第1方向の長さは3μmである。ダイオード領域90においても、ベース領域44とコンタクト領域43とは、第1方向において長さの比を1:3として第1方向に連続して周期的に設けられる。ただし、図1において、U字形状の湾曲部に最も近いコンタクト領域43は、例外的に、第1方向の長さが他のコンタクト領域43に比べて短くてよい。
第2のトレンチ部20は、IGBT領域80およびダイオード領域90に設けられる。第2のトレンチ部20は、上述の予め定められた領域に、第1の方向に延在する2つの第1のトレンチ部10とは空間的に分離して設けられる。第2のトレンチ部20は、少なくとも1つの第1導電型領域としてのエミッタ領域42内に設けられる。第2方向におけるそれぞれの第1のトレンチ部10に挟まれるそれぞれの予め定められた領域に、第2のトレンチ部20が形成される。また、複数の第2のトレンチ部20が、予め定められた領域において第1の方向に沿って設けられる。
本明細書において、空間的に分離されるとは、半導体基板のおもて面に所定のパターンのエッチングマスクを設けて、エッチングによりトレンチ部を形成したときに、各トレンチ部が空間的につながっていないことを意味する。それゆえ、本明細書においては、各トレンチ部をエッチングにより形成したときに各トレンチ部がつながっていないのであれば、各トレンチ部のトレンチ絶縁膜が隣接するまたは共通であるとしても、各トレンチ部は空間的に分離されていると見なす。
第2のトレンチ部20は、自身が挟まれる第1の方向に延在する2つの第1のトレンチ部10のいずれよりも短い。また、第2のトレンチ部20が延在する方向と第1方向とは平行ではない。本例において、第2のトレンチ部20が延在する方向と第1方向とは直交する第2方向である。本例において、第1のトレンチ部10の幅12と第2のトレンチ部20の幅22との各々は同じ幅を有する。
本例において、第1のトレンチ部10および第2のトレンチ部20のそれぞれをエッチングにより形成するときに、第1のトレンチ部10および第2のトレンチ部20それぞれのエッチングマスクの開口領域は、交差せずに離間させておく。これにより、第1のトレンチ部10および第2のトレンチ部20の交差部分は形成されず、トレンチ深さを均一にすることができる。よって、Vthばらつきを防ぐことができる。加えて、IE効果を高めることによりオン電圧を下げることができる。
本例の半導体装置100は、第1のトレンチ部10および第2のトレンチ部20の各々と空間的に分離して設けられ、且つ、第2のトレンチ部20とは延在する方向が異なる第3のトレンチ部30を備える。本例の第3のトレンチ部30は第1の方向と平行に延在する。
第3のトレンチ部30の少なくとも一部の領域は、第2導電型領域としてのコンタクト領域43に設けられる。本例では、第3のトレンチ部30の全ての領域が、コンタクト領域43内に設けられる。本例の第3のトレンチ部30は、第1方向に延在して設けられる。第3のトレンチ部30は、第1方向において第2のトレンチ部20から離間され、第2方向において第1のトレンチ部10から離間される。コンタクト領域43を第3のトレンチ部30を設けることにより、コンタクト領域43を有効利用して、IE効果をさらに高めることができる。
半導体装置100は、複数の電極コンタクト部61、複数の配線層コンタクト部62、配線層50、ならびに、電極層としてのエミッタ電極58およびゲート電極59を有する。電極コンタクト部61は、エミッタ電極58またはゲート電極59と、各トレンチ部に設けられたトレンチ電極との間の電気的コンタクトを与える。配線層コンタクト部62は、配線層50と、各トレンチ部に設けられたトレンチ電極との間の電気的コンタクトを与える。
エミッタ電極58およびゲート電極59は、電極コンタクト部61を介して、半導体基板の予め定められた領域の一部に電気的に接続される。図1においては、電極コンタクト部61に斜線を付して示す。本例では、エミッタ電極58は、電極コンタクト部61を介して、ベース領域44に隣接するコンタクト領域43と、当該コンタクト領域43に隣接するエミッタ領域42とに電気的に接続されている。
また、エミッタ電極58は、第1方向に連続して周期的に設けられるエミッタ領域42とコンタクト領域43とに設けられる電極コンタクト部61を介して電気的に接続されている。エミッタ電極58は、電極コンタクト部61を介して、ダイオード領域90における第1のトレンチ部10のトレンチ電極と電気的に接続されている。また、ゲート電極59は、電極コンタクト部61を介して、IGBT領域80における第1のトレンチ部10と、IGBT領域80における配線層50とに電気的に接続されている。
配線層50は、IGBT領域80およびダイオード領域90に設けられる。配線層50は、エミッタ電極58およびゲート電極59と半導体基板との間において櫛歯形状に形成される。配線層50は、ポリシリコンからなる配線であってよい。配線層50は、タングステン(W)、銅(Cu)および/または金(Au)の1以上を有する金属配線であってもよく、2層配線であっても、3層配線であってもよい。配線層50が金属配線である場合には、ポリシリコンからなる配線の場合と比較して微細なパターンに成形することができる。
ただし、IGBT領域80の配線層50とダイオード領域90の配線層50とは、IGBT領域80とダイオード領域90との境界に位置する切断部51において電気的に分離されている。本例の配線層50は、第1方向に延在して形成され、配線層コンタクト部62を介して、第1のトレンチ部10のトレンチ電極、ならびに、予め定められた領域のそれぞれの第2のトレンチ部20および第3のトレンチ部30のトレンチ電極をそれぞれ電気的に接続する。図1においては、配線層コンタクト部62には、電極コンタクト部61と異なる模様を付して示す。
IGBT領域80の配線層50は、第2方向に延在して形成され、電極コンタクト部61を介してゲート電極59と電気的に接続する。これにより、IGBT領域80では、各トレンチ電極とゲート電極59とが同電位となる。
これに対して、ダイオード領域90の配線層50は、第2方向に延在して形成されるが、ゲート電極59とは電気的に接続しない。ダイオード領域90では、電極コンタクト部61を介して、第1のトレンチ部10のトレンチ電極とエミッタ電極58とが電気的に接続する。各トレンチ電極は配線層50により電気的に接続されているので、ダイオード領域90の各トレンチ電極はエミッタ電極58に電気的に接続する。これにより、IGBT領域80およびダイオード領域90の各トレンチ部がゲート電極59に電気的に接続された場合に生じる、IGBT領域80とダイオード領域90との干渉を防ぐことができる。
本例では、配線層50をIGBT領域80とダイオード領域90とに設けている。配線層50をダイオード領域90に設けない場合と比較して、半導体基板の表面を平坦にすることができる。これにより、半導体装置100をパッケージ化した場合におけるパッケージ内部の応力を緩和することができる。
なお、図1においては、全ての構成物に符号を付していない。しかしながら、第2のトレンチ部20、第3のトレンチ部30、エミッタ領域42、コンタクト領域43、ベース領域44、ウェル領域45、電極コンタクト部61、および、配線層コンタクト部62は、IGBT領域80およびダイオード領域90では、各々同じ構成であることが図面上明らかである。
図2は、図1のII‐II'断面を示す図である。II‐II'断面は、第1のトレンチ部10および第2のトレンチ部20を含む領域であって、IGBT領域80とダイオード領域90とに跨る領域を第2方向と平行な方向で切断した断面である。エミッタ電極58は、半導体基板40のおもて面に形成される。エミッタ電極58は、エミッタ端子と電気的に接続されてよい。コレクタ電極56は、半導体基板40の裏面に形成される。エミッタ電極58およびコレクタ電極56は、金属等の導電材料で形成される。本明細書において、基板、層、領域等の各部材のエミッタ電極58側の面をおもて面、コレクタ電極56側の面を裏面または底部と称する。
半導体基板40は、シリコン基板であってよく、炭化シリコン基板、窒化物半導体基板等であってもよい。半導体基板40のおもて面側には、第2導電型のベース領域44が設けられる。なお、本例のベース領域44はp型である。また、第1導電型のエミッタ領域42が、IGBT領域80におけるベース領域44のおもて面側に設けられる。ただし、第1導電型のエミッタ領域42は、ダイオード領域90におけるベース領域44のおもて面側には設けられない。なお、本例のエミッタ領域42はn型である。
半導体基板40は、第1導電型のドリフト層46、第1導電型のバッファ層47、第2導電型のコレクタ層48、および、第1導電型のカソード層49を有する。なお、本例において、ドリフト層46はn型であり、バッファ層47はn型であり、コレクタ層48はp型であり、カソード層49はn型である。
ドリフト層46は、ベース領域44の裏面側に設けられる。バッファ層47は、ドリフト層46の裏面側に設けられる。バッファ層47は、ベース領域44の裏面側から広がる空乏層が、コレクタ層48に到達することを防ぐフィールドストップ層として機能してよい。コレクタ層48はIGBT領域80においてバッファ層47の裏面側に設けられ、カソード層49はダイオード領域90においてバッファ層47の裏面側に設けられる。また、コレクタ層48およびカソード層49の裏面にはコレクタ電極56が設けられる。
半導体基板40のおもて面側には、複数の第1のトレンチ部10および複数の第2のトレンチ部20が設けられる。第2のトレンチ部20の第2方向の長さは、第1のトレンチ部10の第2方向の長さ(すなわち、幅12)よりも長い。
第1のトレンチ部10および第2のトレンチ部20は、半導体基板40のおもて面から、エミッタ領域42およびベース領域44またはベース領域44を貫通して、ドリフト層46に到達する。第1のトレンチ部10および第2のトレンチ部20の各々は、半導体基板40のおもて面側に形成されたまた、トレンチ絶縁膜54とトレンチ絶縁膜54に接して設けられたトレンチ電極52とを有する。
トレンチ絶縁膜54は、各トレンチ部の内壁を覆って設けられる。トレンチ絶縁膜54は、トレンチ部の内壁の半導体を酸化または窒化することにより形成されてよい。トレンチ電極52は、トレンチ部の内部においてトレンチ絶縁膜54よりも内側に設けられ、トレンチ電極52と半導体基板40とを絶縁する。トレンチ電極52は、ポリシリコン等の導電材料で形成されてよい。
トレンチ電極52とエミッタ電極58との間には、第1の絶縁膜72が設けられる。さらに、配線層50の側面およびおもて面は、第2の絶縁膜74に覆われおり、これにより配線層50はエミッタ電極58から電気的に絶縁される。なお、図2において、第2のトレンチ部20のトレンチ電極52は、配線層コンタクト部62を介して、配線層50に電気的に接続される。
図3は、図1のIII‐III'断面を示す図である。III‐III'断面は、第1のトレンチ部10および第3のトレンチ部30を含む領域であって、IGBT領域80とダイオード領域90とに跨る領域を第2方向と平行な方向で切断した断面である。半導体基板40は、ベース領域44のおもて面側に設けられた第2導電型のコンタクト領域43をさらに有する。なお、本例において、コンタクト領域43はp型である。コンタクト領域43は、電極コンタクト部61を介してエミッタ電極58に電気的に接続する。
第3のトレンチ部30のトレンチ電極52は、配線層コンタクト部62を介して配線層50と電気的に接続する。なお、IGBT領域80においては、各トレンチ部のトレンチ電極52が、電極コンタクト部61または配線層コンタクト部62を介してゲート電極59と電気的に接続する。トレンチ電極52に所定の電圧が印加されると、ベース領域44にチャネルが形成される。さらに、エミッタ電極58とコレクタ電極56とに所定の電圧が印加されると、コレクタ電極56からエミッタ電極58に電流が流れる。
ダイオード領域90においては、各トレンチ部のトレンチ電極52が、電極コンタクト部61または配線層コンタクト部62を介してエミッタ電極58と電気的に接続する。エミッタ電極58はアノード電極として機能し、コレクタ電極56はカソード電極として機能する。エミッタ電極58とコレクタ電極56とに所定の電圧が印加されると、エミッタ電極58からコレクタ電極56に電流が流れる。
図4は、図1のIV‐IV'断面を示す図である。IV‐IV'断面は、第3のトレンチ部30、第2のトレンチ部20および第1のトレンチ部10を含むIGBT領域80を第1方向と平行な方向で切断した断面である。半導体基板40は、ドリフト層46のおもて面側に第2導電型のウェル領域45を有する。なお、本例のウェル領域45はp型である。
ウェル領域45における第1のトレンチ部10は、U字形状の湾曲部における第1のトレンチ部10である。ウェル領域45は、第1のトレンチ部10の底部よりも裏面側まで設けられる。それゆえ、第1のトレンチ部10に所定の電圧が印加された場合においても、ウェル領域45においてはチャネルとコレクタ電極56とが電気的に導通しなくてよい。IGBT領域80において、実質的にチャネル形成に寄与するのは、第1の方向に延在する第1のトレンチ部10のみであるとしてよい。
配線層50は、配線層コンタクト部62を介して、各トレンチ部のトレンチ電極52と電気的に接続する。また、配線層50は、電極コンタクト部61を介してゲート電極59と電気的に接続する。なお、エミッタ電極58とゲート電極59とは、ウェル領域45のおもて面側において互いに電気的に分離されている。
次に、第1実施形態に係る半導体装置100の製造方法の一例を説明する。ただし、半導体装置100の製造方法は本例に限定されない。まず、ドリフト層46と同一の導電型(本例ではn型として説明する)の半導体基板40を準備する。次に、半導体基板40の表面に所定のパターンのエッチングマスクを設け、第1のトレンチ部10、第2のトレンチ部20および第3のトレンチ部30を形成する。
このとき、各トレンチ部を形成するためのマスク開口幅を、同じ幅とする。トレンチを形成した後、各トレンチ部の内壁にトレンチ絶縁膜54を形成する。そして、各トレンチ部の内部にトレンチ電極52を充填する。
次に、半導体基板40のおもて面側からp型不純物を注入して、1100℃程度の温度で2時間程度の熱処理を行い、半導体基板40のおもて面全体に、各トレンチ部よりも浅いp型ベース領域44を形成する。
次に、エミッタ領域42に対応する部分が開口したエッチングマスクを用いて、半導体基板40のおもて面側からn型不純物を選択的に注入する。これにより、p型ベース領域44の内部にn型のエミッタ領域42を選択的に形成する。その後、半導体基板40のおもて面側に配線層50、エミッタ電極58、第1の絶縁膜72および第2の絶縁膜74等を適宜形成する。また、第1の絶縁膜72および第2の絶縁膜74には、コンタクトホールを形成し、電極コンタクト部61および配線層コンタクト部62とする。
次に、半導体基板40の裏面側から例えば1.0×1014/cm程度でセレン(Se)をイオン注入した後、900℃程度の温度で2時間程度の熱処理を行う。これにより、半導体基板40の裏面側にn型のバッファ層47を形成する。n型のバッファ層47よりも表面側の半導体基板40がn型のドリフト層46になる。拡散係数の大きいセレンを用いることで、深い位置(半導体基板40のおもて面側)にバッファ層47を形成できる。また、バッファ層47を形成する前に、半導体基板40を研磨して、厚みを調整してもよい。
セレンのイオン注入に代えて、プロトンを異なるドーズ量で複数回イオン注入することで、n型バッファ層47を形成してもよい。これにより、不純物濃度が半導体基板40のおもて面側から裏面側に向けて不純物濃度が増加するバッファ層47を形成できる。
次に、IGBT領域80に対応する領域において、半導体基板40の裏面側から例えば1.0×1013/cm以上、4.0×1013/cm以下のドーズ量でp型不純物をイオン注入する。これにより、半導体基板40の裏面側に、バッファ層47よりも薄い厚みでp型のコレクタ層48を形成する。p型不純物のドーズ量が1.0×1013/cm未満の場合、コレクタ層48とコレクタ電極56とがオーミック接合できないので、好ましくない。また、ダイオード領域90に対応する領域にコレクタ層48と同程度のn型不純物を、例えば1.0×1014/cm以上、1.0×1016/cm以下のドーズ量で適宜注入して、バッファ層47よりも薄い厚みでn型のカソード層49を形成する。そして、半導体基板40の裏面側にコレクタ電極56等を適宜形成する。
図5は、比較例に係る半導体装置150を示す図である。本例の半導体装置150は、図1から図4に示した半導体装置100の構成と異なり、第2のトレンチ部20、第3のトレンチ部30、配線層50、配線層コンタクト部62を有さない。また、それゆえ、第1のトレンチ部10の第1の方向に延在する1つの長手部同士の間隔は、半導体装置100の例と比較して狭い。
半導体装置150は、第2のトレンチ部20および第3のトレンチ部30を有さないので、キャリアの蓄積効果が半導体装置100と比較して低い。このため、半導体装置150では、IGBT領域80のオン電圧が高くなる。
なお、IGBT領域80の第1のトレンチ部10は、U字形状の湾曲部において、電極コンタクト部61を通じてゲート電極59と電気的に接続する。また、ダイオード領域90の第1のトレンチ部10は、第1の方向に延在する1つの長手部において、電極コンタクト部61を通じてエミッタ電極58と電気的に接続する。
図6は、第1実施形態における半導体装置100と比較例における半導体装置150とのオン電圧(Von)とターンオフ損失(Eoff)との関係を示すグラフである。比較例は第1のトレンチ部10のみを有するのに対して、第1実施形態は第1のトレンチ部10、第2のトレンチ部20および第3のトレンチ部30を有しているので、IE効果が高い。したがって、第1の実施形態では比較例よりもオン電圧(Von)を低くすることができる。これにより、第1実施形態では、Von‐Eoff特性を大幅に改善することができる。
図7は、IGBT領域80における第3のトレンチ部30を変形させた第1変形例を示す図である。本例の第3のトレンチ部30は、コンタクト領域43と、コンタクト領域43に隣接する少なくとも1つのエミッタ領域42とに設けられる。つまり、第1実施形態と比べて、第3のトレンチ部30が第1方向において長い。係る点で第1実施形態と異なる。他の点は、第1実施形態と同じであってよい。
第3のトレンチ部30は、第2のトレンチ部20から空間的に分離される限りにおいて、可能な限り第2のトレンチ部20に近づけて設けてよい。第3のトレンチ部30は、上述の空間的に分離の定義に従い、第2のトレンチ部20および第3のトレンチ部30のトレンチ絶縁膜54が隣接するまたは共通であるとしてもよい。これにより、第1実施形態と比較してさらに高いIE効果を得ることができる。
図8は、IGBT領域80における第2のトレンチ部20を変形させた第2変形例を示す図である。本例の第2のトレンチ部20は、配線層コンタクト部62を介して配線層50に接続されるのではなく、電極コンタクト部61を介してエミッタ電極58に電気的に接続される。係る点で第1変形例と異なる。他の点は、第1第1変形例と同じであってよい。
本例では、IGBT領域80がオン状態のとき、第2のトレンチ部20のトレンチ電極52はゲート電極59ではなくエミッタ電極58と同電位となる。つまり、第2のトレンチ部20は、IGBT領域80がオン状態のとき、いわゆるトレンチゲートではなくダミートレンチとして機能する。本例においても、図5の比較例よりも高いIE効果を得ることができる。
図9は、第2実施形態における半導体装置200の上面を示す概略図である。本例においては、ダイオード領域90の配線層50は、エミッタ電極58の裏面側には設けられるが、ゲート電極59の裏面側には設けられない。配線層50は、エミッタ電極58とゲート電極59との境界付近であって、ウェル領域45の上部に設けられた電極コンタクト部61を介してエミッタ電極58に電気的に接続する。係る点で第1実施形態と異なる。他の点は、第1実施形態と同じであってよい。第1実施形態と同様の、IE効果およびVon‐Eoff特性を得ることができる。なお、本例に対して、第1変形例(図7)または第2変形例(図8)を組み合わせてもよい。
図10は、第3実施形態における半導体装置300の上面を示す概略図である。本例においては、ダイオード領域90には、配線層50を全く設けない。それゆえ、第2のトレンチ部20および第3のトレンチ部30は、電極コンタクト部61を介してエミッタ電極に電気的に接続する。係る点で第1実施形態と異なる。他の点は、第1実施形態と同じであってよい。パッケージ内部の応力緩和効果は第1実施形態と比較して劣ると考えられるが、第1実施形態と同様の、IE効果およびVon‐Eoff特性を得ることができる。なお、本例に対して、第1変形例(図7)または第2変形例(図8)を組み合わせてもよい。
図11は、第4実施形態における半導体装置400の上面を示す全体概略図である。半導体装置400は、活性領域110、パッド領域120および周辺領域130を有する。周辺領域130は、第1方向および第2方向からなる平面において、活性領域110およびパッド領域120を囲む。周辺領域130は、耐圧構造を有してよい。耐圧構造は、ガードリングおよびフィールドプレート等を含んでよい。
活性領域110は、複数のIGBT領域80と複数のダイオード領域90とを有する。図11において、1つのIGBT領域80は四角形のブロックで示し、1つのダイオード領域90は四角形のブロックに斜線を付して示す。第2方向において隣接するIGBT領域80とダイオード領域90との境界部分は、第1から第3実施形態と同じであってよい。なお、活性領域110の中央に位置する斜線で示した領域は温度検知ダイオードである。
本例のパッド領域120は、ゲートパッド122、エミッタパッド124(図中Eを付して示す。)、および、ゲート‐エミッタ間の保護ダイオード126を有する。本例のゲートパッド122は、第1のゲートパッド122‐1(図中G1を付して示す。)と第2のゲートパッド122‐2(図中G2を付して示す。)とを有する。本例では、第1のゲートパッド122‐1と第2のゲートパッド122‐2とに、各々独立した制御信号を入力する。
図12は、図11の領域XIIの拡大図である。本例のゲート電極59は、ゲート電極59‐1とゲート電極59‐2とを有する。ゲート電極59‐1は、第1のトレンチ部10のトレンチ電極52に電気的に接続する第1の電極層である。ゲート電極59‐1は、電極コンタクト部61‐1を介して、第1のトレンチ部10のトレンチ電極52に電気的に接続する。ゲート電極59‐2は、第2のトレンチ部20のトレンチ電極52に電気的に接続する第2の電極層である。ゲート電極59‐2は、電極コンタクト部61‐2、配線層50および配線層コンタクト部62を介して、第2のトレンチ部20および第3のトレンチ部30のトレンチ電極52に電気的に接続する。
活性領域110におけるゲート電極59‐1は、パッド領域120における第1のゲートパッド122‐1(G1)に電気的に接続する。活性領域110におけるゲート電極59‐2は、パッド領域120における第2のゲートパッド122‐2(G2)に電気的に接続する。これにより、第1のゲートパッド122‐1(G1)に入力する制御信号により第1のトレンチ部10のオンおよびオフを制御し、第2のゲートパッド122‐2(G2)に入力する制御信号により第2のトレンチ部20および第3のトレンチ部30のオンおよびオフを制御する。
図13は、図12のXIII‐XIII'断面を示す図である。図13は、第1実施形態の図4に対応する。ただし、本例では、第1のトレンチ部10と配線層50とは電気的に接続しない。それゆえ、p型のウェル領域45中における第1のトレンチ部10のトレンチ電極52と配線層50とは、第1の絶縁膜72により電気的に分離されている。係る点が図4と異なる。
図14は、VG1、VG2、IおよびVCEのタイムチャートを示す図である。VG1は、第1のゲートパッド122‐1(G1)に入力される制御信号の電圧波形である。VG2は、第2のゲートパッド122‐2(G2)に入力される制御信号の電圧波形である。Iは、コレクタ電極56からエミッタ電極58へ流れる電流の波形である。VCEは、エミッタ電極58に対するコレクタ電極56の電圧の波形である。VG1、VG2およびVCEの単位は[V]であり、Iの単位は[A]である。各グラフの横軸は時間である。
本例では、第1のゲートパッド122‐1(G1)に、第1のパルス信号VG1が入力され、第2のゲートパッド122‐2(G2)に、第2のパルス信号VG2が入力される。本例において第1のパルス信号VG1は第1のトレンチ部10近傍においてチャネルを形成するための制御信号であり、第2のパルス信号VG2は第2のトレンチ部20および第3のトレンチ部30近傍においてチャネルを形成するための制御信号である。なお、他の例において、第3のトレンチ部30を設けない場合には、第2のパルス信号VG2は第2のトレンチ部20近傍においてのみチャネルを形成する制御信号であってよい。
本例では、第1のトレンチ部10と第2のトレンチ部20および第3のトレンチ部30とのおもて面における面積のうち、面積が小さい方に入力されるパルス信号を面積が大きい方に入力されるパルス信号よりも先に低レベル電位とする。つまり、第2のトレンチ部20および第3のトレンチ部30とのおもて面における面積が、第1のトレンチ部10のおもて面における面積よりも小さい場合には、第2のパルス信号VG2を第1のパルス信号VG1よりも先に低レベル電位とする。これに対して、第1のトレンチ部10のおもて面における面積が、第2のトレンチ部20および第3のトレンチ部30のおもて面における面積よりも小さい場合には、第1のパルス信号VG1を第2のパルス信号VG2よりも先に低レベル電位とする。
本例において、トレンチ部のおもて面における面積とは、半導体基板40のおもて面におけるトレンチ電極52の面積を指す。本例では、第2のトレンチ部20および第3のトレンチ部30のおもて面における面積が、第1のトレンチ部10のおもて面における面積よりも小さいとする。それゆえ、VG2をVG1よりも先にオフする。
G1およびVG2において、高レベル電位の値および低レベル電位の値は同じであってよい。また、VG1およびVG2は、予め定められた期間において共に高レベル電位を有し、かつ、一方が先に低レベル電位となる。本例では、VG1およびVG2は同時に高レベル電位になり、所定期間においてVG1およびVG2は共に高レベル電位であり、その後、VG2がVG1よりも先に低レベル電位となる。
G1およびVG2のうち一方のパルス信号を先にオフすると、オフされたトレンチ電極52の近傍ではドリフト層46のおもて面側に電荷が蓄積された状態となる。これにより、IE効果を得ることができる。
図14のVCEのグラフでは、特許文献2に記載のストライプ電極の場合におけるVCEの飽和電圧の定性的振る舞いを点線により示す。これに対して本例では、VG2オフ後において、ストライプ電極の例よりもVCEの飽和電圧を低減することができる。つまり、本例では、ストライプ電極の例と比較して、オン電圧(Von)を低減することができる。加えて、オフ時のサージ電圧をストライプ電極の例よりも低減することができる。
本例では、第2のトレンチ部20および第3のトレンチ部30のおもて面における面積が、第1のトレンチ部10のおもて面における面積よりも小さいので、第2のトレンチ部20および第3のトレンチ部30とコレクタ電極56との間の寄生容量Ccg2が、第1のトレンチ部10とコレクタ電極56との間の寄生容量Ccg1よりも小さい。このように、寄生容量Ccgが小さいトレンチ部へのパルス信号を先に低レベル電位とすることで、トレンチゲートの本来のオンオフ特性への影響を最小限にしつつ、IE効果を得ることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順序で実施することが必須であることを意味するものではない。
10・・第1のトレンチ部、12・・幅、20・・第2のトレンチ部、22・・幅、30・・第3のトレンチ部、40・・半導体基板、42・・エミッタ領域、43・・コンタクト領域、44・・ベース領域、45・・ウェル領域、46・・ドリフト層、47・・バッファ層、48・・コレクタ層、49・・カソード層、50・・配線層、51・・切断部、52・・トレンチ電極、54・・トレンチ絶縁膜、56・・コレクタ電極、58・・エミッタ電極、59・・ゲート電極、61・・電極コンタクト部、62・・配線層コンタクト部、72・・第1の絶縁膜、74・・第2の絶縁膜、80・・IGBT領域、90・・ダイオード領域、100・・半導体装置、110・・活性領域、120・・パッド領域、122・・ゲートパッド、124・・エミッタパッド、130・・周辺領域、126・・保護ダイオード、150・・半導体装置、200・・半導体装置、300・・半導体装置、400・・半導体装置

Claims (15)

  1. 半導体基板のおもて面側における予め定められた領域を挟んで設けられた、第1の方向に延在する2つの第1のトレンチ部と、
    前記予め定められた領域に設けられ、前記2つの第1のトレンチ部とは空間的に分離し、延在する方向が前記第1方向とは平行ではなく、前記2つの第1のトレンチ部のいずれよりも短い2つの第2のトレンチ部と、
    前記第1のトレンチ部および前記第2のトレンチ部の各々と空間的に分離して設けられ、前記第1の方向において2つの前記第2のトレンチ部に挟まれて配置され、且つ、前記第2のトレンチ部とは延在する方向が異なる第3のトレンチ部と、
    前記半導体基板の前記予め定められた領域の一部に電気的に接続される電極層と、
    前記半導体基板の前記おもて面側において前記第1の方向に沿って設けられ、前記電極層と接続する1以上の第1導電型領域と、
    前記半導体基板の前記おもて面側において前記第1導電型領域に接し、少なくとも一部が前記第1導電型領域の下方に位置する第2導電型領域と、
    を備え、
    前記第1のトレンチ部、前記第2のトレンチ部および前記第3のトレンチ部の各々は、トレンチ絶縁膜と前記トレンチ絶縁膜に接して設けられたトレンチ電極とを有し、
    同一の前記電極層に覆われた前記第2導電型領域に、前記第1のトレンチ部、前記第2のトレンチ部および前記第3のトレンチ部の各々が接している
    半導体装置。
  2. 前記第1のトレンチ部、前記第2のトレンチ部および第3のトレンチ部は、前記第2導電型領域を前記半導体基板の深さ方向に貫通して設けられる、
    請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1のトレンチ部および前記第2のトレンチ部の各々は同じ幅を有する、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第2のトレンチ部が延在する方向と前記第1方向とは直交する、請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記第3のトレンチ部は前記第1の方向と平行に延在する
    請求項1から4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 半導体基板のおもて面側における予め定められた領域を挟んで設けられた、第1の方向に延在する2つの第1のトレンチ部と、
    前記予め定められた領域に設けられ、前記2つの第1のトレンチ部とは空間的に分離し、延在する方向が前記第1方向とは平行ではなく、前記2つの第1のトレンチ部のいずれよりも短い第2のトレンチ部と、
    前記第1のトレンチ部および前記第2のトレンチ部の各々と空間的に分離して設けられ、且つ、前記第2のトレンチ部とは延在する方向が異なる第3のトレンチ部と、
    前記半導体基板の前記おもて面側において前記第1の方向に沿って交互に設けられた、1以上の第1導電型領域および1以上の第2導電型領域と、
    を備え、
    前記第2導電型領域の少なくとも一部は、前記第1導電型領域の下方に位置し、
    前記第1のトレンチ部および前記第2のトレンチ部の各々は、トレンチ絶縁膜と前記トレンチ絶縁膜に接して設けられたトレンチ電極とを有し、
    前記第2のトレンチ部は、少なくとも1つの第1導電型領域内に設けられ、
    前記第3のトレンチ部の少なくとも一部の領域は、第2導電型領域に設けられる
    半導体装置。
  7. 前記第3のトレンチ部の全ての領域が、前記第2導電型領域内に設けられる
    請求項6に記載の半導体装置。
  8. 前記第3のトレンチ部は、前記第2導電型領域と、前記第2導電型領域に隣接する少なくとも1つの第1導電型領域とに設けられる
    請求項6に記載の半導体装置。
  9. 前記第1のトレンチ部の前記トレンチ電極と、前記第2のトレンチ部の前記トレンチ電極とを電気的に接続する配線層を更に備える
    請求項1から8のいずれか一項に記載の半導体装置。
  10. 前記予め定められた領域において複数の前記第2のトレンチ部が第1の方向に沿って設けられ、
    前記配線層は、前記第1の方向に延在して形成され、前記複数の第2のトレンチ部と電気的に接続する
    請求項9に記載の半導体装置。
  11. 前記第1の方向とは直交する方向に配列された3以上の前記第1のトレンチ部を備え、
    それぞれの前記第1のトレンチ部に挟まれるそれぞれの前記予め定められた領域に前記第2のトレンチ部が形成され、
    前記配線層は、前記第1の方向とは直交する方向に延在して形成され、それぞれの前記予め定められた領域のそれぞれの前記第2のトレンチ部と電気的に接続する
    請求項9に記載の半導体装置。
  12. 前記半導体基板の前記おもて面から前記第2導電型領域の底部より深くまで設けられ、前記第2導電型領域よりも高濃度の第2導電型のウェル領域を更に備える
    請求項1から11のいずれか一項に記載の半導体装置。
  13. IGBT領域およびダイオード領域を備える半導体装置であって、
    半導体基板のおもて面側における予め定められた領域を挟んで設けられた、第1の方向に延在する2つの第1のトレンチ部と、
    前記予め定められた領域に設けられ、前記2つの第1のトレンチ部とは空間的に分離し、延在する方向が前記第1の方向とは平行ではなく、前記2つの第1のトレンチ部のいずれよりも短い第2のトレンチ部と
    を備え、
    前記第1のトレンチ部および前記第2のトレンチ部の各々は、トレンチ絶縁膜と前記トレンチ絶縁膜に接して設けられたトレンチ電極とを有し、
    前記半導体装置は、
    前記第1のトレンチ部の前記トレンチ電極と、前記第2のトレンチ部の前記トレンチ電極とを電気的に接続する配線層と、
    前記半導体基板の前記予め定められた領域の一部に電気的に接続される電極層と
    を更に備え、
    前記配線層は、前記電極層と前記半導体基板との間に形成され、
    前記IGBT領域および前記ダイオード領域の各々は、前記第1のトレンチ部、前記第2のトレンチ部および前記配線層を有し、
    それぞれの前記配線層は、対応する前記第1のトレンチ部および前記第2のトレンチ部の前記トレンチ電極に電気的に接続され、
    前記電極層は、前記ダイオード領域における前記第1のトレンチ部および前記第2のトレンチ部の前記トレンチ電極に電気的に接続され、
    前記IGBT領域の前記配線層と前記ダイオード領域の前記配線層とは電気的に分離されている
    半導体装置。
  14. 半導体基板のおもて面側における予め定められた領域を挟んで設けられた、第1の方向に延在する2つの第1のトレンチ部と、
    前記予め定められた領域に設けられ、前記2つの第1のトレンチ部とは空間的に分離し、延在する方向が前記第1の方向とは平行ではなく、前記2つの第1のトレンチ部のいずれよりも短い第2のトレンチ部と、
    前記第1のトレンチ部および前記第2のトレンチ部の各々と空間的に分離して設けられ、且つ、前記第2のトレンチ部とは延在する方向が異なる第3のトレンチ部と、
    配線層と、
    前記配線層よりも前記半導体基板の前記おもて面側に設けられる電極層と
    を備え、
    前記第1のトレンチ部、前記第2のトレンチ部および前記第3のトレンチ部の各々は、トレンチ絶縁膜と前記トレンチ絶縁膜に接して設けられたトレンチ電極とを有し、
    前記配線層は、前記第2のトレンチ部の前記トレンチ電極に電気的に接続し、
    前記電極層は、
    前記第1のトレンチ部の前記トレンチ電極に電気的に接続する第1の電極層と、
    前記第2のトレンチ部および前記第3のトレンチ部の前記トレンチ電極に電気的に接続する第2の電極層と
    を有し、
    前記第1の電極層には第1のパルス信号が入力され、
    前記第2の電極層には第2のパルス信号が入力され、
    前記第1のパルス信号と前記第2のパルス信号とは、予め定められた期間において共に高レベル電位を有し、
    前記第1のトレンチ部と前記第2のトレンチ部および前記第3のトレンチ部との前記おもて面における面積のうち、面積が小さい方に入力される前記第1のパルス信号および前記第2のパルス信号の一方は、前記第1のパルス信号および前記第2のパルス信号の他方よりも先に低レベル電位となる
    半導体装置。
  15. 半導体基板のおもて面側における予め定められた領域を挟んで設けられた、第1の方向に延在する2つの第1のトレンチ部と、
    前記予め定められた領域に設けられ、前記2つの第1のトレンチ部とは空間的に分離し、延在する方向が前記第1方向とは平行ではなく、前記2つの第1のトレンチ部のいずれよりも短い2つの第2のトレンチ部と、
    前記第1のトレンチ部および前記第2のトレンチ部の各々と空間的に分離して設けられ、前記第1の方向において2つの前記第2のトレンチ部に挟まれて配置され、且つ、前記第2のトレンチ部とは延在する方向が異なる第3のトレンチ部と、
    前記半導体基板の前記おもて面側において前記第1の方向に沿って交互に設けられた、1以上の第1導電型領域および1以上の第2導電型領域と、
    を備え、
    前記第2導電型領域の少なくとも一部は、前記第1導電型領域の下方に位置し、
    前記第1のトレンチ部、前記第2のトレンチ部および前記第3のトレンチ部の各々は、トレンチ絶縁膜と前記トレンチ絶縁膜に接して設けられたトレンチ電極とを有し、
    前記第2のトレンチ部は、少なくとも1つの前記第1導電型領域内に設けられる
    半導体装置。
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