JP6659967B2 - 車両用シート - Google Patents
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Description
上記の車両用シートによれば、シートバックのサイドフレームに対して、シート後方からエアバッグモジュールを組み付けることができる。これにより、車両用シートの側部に配されるエアバッグモジュールをシート後方側から取り付ける際の作業性を向上させることができる。
また、リテーナにシート内方向及びシート上下方向に力が加わっても、リテーナとサイドフレームとの固定が外れてしまうことを抑制できる。
また、リテーナがサイドフレームに取り付けられた後、リテーナに対してシート外方向に向かう力が加わった場合にも、ボルトがリテーナの切り欠き部から外れることを抑制できる。これにより、リテーナとサイドフレームとの固定を外れにくくすることができる。
こうすることで、リテーナにおけるサイドフレームとの取り付け部分周辺の剛性を高めることができる。
こうすることで、エアバッグモジュールをコンパクトに構成できる。
こうすることで、リテーナを2つの面で、サイドフレームに対して取り付けることができる。このため、リテーナとサイドフレームとの取り付け剛性を向上させることができる。
こうすることで、サイドフレームに取り付けられたシート後方に延出するブラケットと、リテーナを取り付けることで、リテーナとサイドフレームとを簡単に固定することができる。
こうすることで、リテーナは、ボルトとナットを用いて、サイドフレームに取り付けられたブラケットに固定される。これにより、リテーナをサイドフレームに取り付ける作業を容易にできる。
このように、キャップナットによりボルトの端部を被覆することで、ボルトの端部によるシート内部の損傷を抑制することができる。
こうすることで、シートバックフレームにシートバックパッドを取り付けた後から、シートバックパッドの収容部にエアバッグモジュールを配置し、取り付けることができる。
本発明の一側面によれば、リテーナとサイドフレームとの取り付け剛性を向上させることができる。
本発明の一側面によれば、リテーナとサイドフレームとを簡単に固定することができる。
本発明の一側面によれば、リテーナをサイドフレームに取り付ける作業を容易にできる。
本発明の一側面によれば、ボルトの端部によるシート内部の損傷を抑制することができる。
本発明の一側面によれば、リテーナとサイドフレームとの固定を外れにくくすることができる。
本発明の一側面によれば、リテーナにおけるサイドフレームとの取り付け部分周辺の剛性を高めることができる。
本発明の一側面によれば、エアバッグモジュールをコンパクトに構成できる。
本発明の一側面によれば、シートバックフレームにシートバックパッドを取り付けた後から、シートバックパッドの収容部にエアバッグモジュールを配置し、取り付けることができる。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
「シート幅方向」とは、車両用シートSの横幅方向を意味し、車両用シートSの着座者から見たときの左右方向と一致する。
また、「上下方向」とは、車両用シートSの高さ方向を意味し、車両用シートSを正面から見たときの上下方向と一致する。
図1に示されるように、車両用シートSは、背もたれ部分となるシートバックS1と、着座部分となるシートクッションS2と、シートバックS1の上部に配され乗員の頭部を支持するヘッドレストS3を備える。
本実施形態では、エアバッグモジュール40がエアバッグモジュール30よりも車両のドアに近いこととする。すなわち、エアバッグモジュール30がファーサイドエアバッグ装置、エアバッグモジュール40がニアサイドエアバッグ装置とする。
なお、ファーサイドエアバッグ装置であるエアバッグモジュール30は、車両用シートSの乗員を、隣に着座する乗員との衝突から保護するものである。
また、ニアサイドエアバッグ装置であるエアバッグモジュール40は、車両用シートSの乗員を、車両のドアや車両外部との衝突から保護するものである。
本実施形態では、車両用シートSの右側にファーサイドエアバッグ装置であるエアバッグモジュール30が、左側にニアサイドエアバッグ装置であるエアバッグモジュール40が設けられる例について説明するが、両者の配置は車両用シートSの車両における配置に応じて決定されるものであり、上記の例に限定されない。
次に、図2乃至図10を参照しながら、シートバックS1の構成について説明する。
図2には、シートバックS1の骨格となるシートバックフレーム10の斜視図を示した。
図2に示されるように、シートバックフレーム10は、逆さU字形のパイプフレーム11と、それぞれシート幅方向端部をなす一対の板フレーム12と、一対の板フレーム12の下端部の間に架設される下部フレーム15と、を備える。
なお、本実施形態では、パイプフレーム11の側部11Aと、板フレーム12とにより構成されるシートバックフレーム10の側部をサイドフレーム13と称する。
以下、ブラケット20へのエアバッグモジュール30の取り付けの構造に関して、図3、図5乃至図10を参照しながら詳細に説明する。
ここで、ブラケット20は、パイプフレーム11の貫通孔11Cに取り付けられる取付部21、取付部21から後方に突出した後方突出部22を備える。なお、後方突出部22は、取付部21からシート後方に延出する後方延出部22Aと、後方延出部22Aからシート外側に延出する外側延出部22Bとからなる。
インフレータ32は、車両の衝突を感知するセンサーからハーネス35を介して作動信号の入力を受けた場合にガスを発生させる。そして、インフレータ32は、発生したガスをエアバッグ31に注入してエアバッグ31を膨出展開させる。
そして、スタッドボルト36Aには、板フレーム12のシート内側からナットを締結することで、インフレータ32、リテーナ34、板フレーム12が固定される。
一方、スタッドボルト36Bにはナット37を締結させることで、インフレータ32とリテーナ34とが固定されている。なお、スタッドボルト36Bが通される板フレーム12の貫通孔は、ナット37よりも大きな径であり、この部分においてはリテーナ34と板フレーム12とは固定されていない。
また、スタッドボルト36A及びスタッドボルト36Bを上下に挟む位置に力布を固定するための力布クリップ60が板フレーム12に取り付けられる。ここで、力布は、エアバッグモジュール30の側部を覆うことで、エアバッグ31の展開方向を案内するための部材である。
具体的には、図5及び図8に示すように、第1延出部34Aには、シート内側端部の端部開口部34Dから、中央部の中央開口部34Eにかけて切り欠かれた切り欠き部34Cが形成される。
なお、上記構成によれば、ボルト24の端部24Aがシート後方を向いており、シート後方からキャップナット25を嵌めることができる。また、ボルト24の端部24Aは、キャップナット25により被覆されているためボルト24の端部24AがシートバックS1内部を損傷することを抑制できる。
このように、シートバックパッド1にエアバッグモジュール30を配置する収納部1Aを設けたことで、シートバックS1では、シートバックパッド1をシートバックフレーム10に組み付けた後に、エアバッグモジュール30をシートバックフレーム10に取り付けることができる。このため、エアバッグモジュール30をシートバックフレーム10に取り付けた後にシートバックパッド1をシートバックフレーム10に被せる場合に比べてエアバッグモジュール30の位置ずれを抑制することができる。
また、図4に示されるように、エアバッグモジュール40を取り付けるサイドプレート41の上端よりも、エアバッグモジュール30の上端の位置が高くなっている。すなわち、エアバッグモジュール30の上端の方が、エアバッグモジュール40の上端よりも高い位置にある。
また、リテーナ34にシート内方向及びシート上下方向に力が加わっても、リテーナ34とサイドフレーム13との固定が外れてしまうことを抑制できる。
また、キャップナット25によりボルト24の端部24Aが被覆されているので、ボルト24の端部24Aによるシートバックパッド1の損傷を抑制できる。
S1 シートバック
S2 シートクッション
S3 ヘッドレスト
1 シートバックパッド
1A 収納部
2 表皮
10 シートバックフレーム
11 パイプフレーム
11A 側部
11B 貫通孔
11C 貫通孔
12 板フレーム
12A 外側面
13 サイドフレーム
14 クロスメンバ
15 下部フレーム
15A 前壁部
15B 後壁部
20 ブラケット
21 取付部
22 後方突出部
22A 後方延出部
22B 外側延出部
23 ネジ
24 ボルト
24A 端部
25 キャップナット
30 エアバッグモジュール
31 エアバッグ
32 インフレータ
33 ケース
34 リテーナ
34A 第1延出部
34B 第2延出部
34C 切り欠き部
34D 端部開口部
34E 中央開口部
34F ビード部
34G 第1貫通孔
34H 第2貫通孔
35 ハーネス
36A スタッドボルト
36B スタッドボルト
37 ナット
38 パイプ
40 エアバッグモジュール
41 サイドプレート
42 ネジ
50A 溶接部
50B 溶接部
60 力布クリップ
Claims (8)
- シートバックフレームの側部を構成するサイドフレームと、
前記サイドフレームに取り付けられるエアバッグモジュールと、を備え、
前記エアバッグモジュールは、
前記サイドフレームに取り付けられるリテーナを有し、
前記リテーナは、前記サイドフレームの後方において、シート内側に延出する第1延出部を有し、
前記第1延出部には、切り欠き部が形成され、
前記切り欠き部に挿通される取付部材を用いて、前記リテーナが前記サイドフレームに対し固定され、
前記切り欠き部は、前記サイドフレームに取り付けられる、シート後方に延出するブラケットと固定され、
前記ブラケットは、前記切り欠き部に挿通されるボルトと、前記ボルトに螺合するナットにより前記リテーナに固定され、
前記切り欠き部における前記シート内側の端部の開口幅は、前記ボルトが挿通される部分の開口幅よりも狭いことを特徴とする車両用シート。 - シートバックフレームの側部を構成するサイドフレームと、
前記サイドフレームに取り付けられるエアバッグモジュールと、を備え、
前記エアバッグモジュールは、
前記サイドフレームに取り付けられるリテーナを有し、
前記リテーナは、前記サイドフレームの後方において、シート内側に延出する第1延出部を有し、
前記第1延出部には、切り欠き部が形成され、
前記切り欠き部に挿通される取付部材を用いて、前記リテーナが前記サイドフレームに対し固定され、
前記第1延出部には、前記切り欠き部の周囲にビードが形成されることを特徴とする車両用シート。 - シートバックフレームの側部を構成するサイドフレームと、
前記サイドフレームに取り付けられるエアバッグモジュールと、を備え、
前記エアバッグモジュールは、
前記サイドフレームに取り付けられるリテーナを有し、
前記リテーナは、前記サイドフレームの後方において、シート内側に延出する第1延出部を有し、
前記第1延出部には、切り欠き部が形成され、
前記切り欠き部に挿通される取付部材を用いて、前記リテーナが前記サイドフレームに対し固定され、
前記エアバッグモジュールは、前記リテーナと、エアバッグと、前記エアバッグにガスを供給するインフレータと、前記リテーナと前記エアバッグと前記インフレータとを覆うケースと、を有し、
前記リテーナは、前記ケースの上端と下端との間から露出していることを特徴とする車両用シート。 - 前記リテーナは、前記第1延出部と連結し、シート前方に延出する第2延出部を有し、
前記第2延出部は、前記サイドフレームに取り付けられることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両用シート。 - 前記切り欠き部は、前記サイドフレームに取り付けられる、シート後方に延出するブラケットと固定されることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載の車両用シート。
- 前記ブラケットは、前記切り欠き部に挿通されるボルトと、前記ボルトに螺合するナットにより前記リテーナに固定されることを特徴とする請求項5に記載の車両用シート。
- 前記ナットは、前記ボルトの端部を被覆するキャップナットであることを特徴とする請求項6に記載の車両用シート。
- 前記シートバックフレームに載置されるシートバックパッドを備え、
前記シートバックパッドは、側部にシート外側に向けて開口し、前記エアバッグモジュールを収納する収納部を有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の車両用シート。
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