JP2017088159A - 車両用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の追突等によりシートバックフレームに衝撃が加わったときに、上部フレーム、クロスメンバ及びヘッドレストガイドの相対的な変形を抑制することができる車両用シートを提供する。
【解決手段】シートバックフレームS5は、シートの左右方向両側に配された左右のサイドフレーム81と、山状に形成されており、左右のサイドフレーム81の上端側に両端側を連結された上部フレーム82と、上部フレーム82に固定され、ヘッドレストピラーを案内するヘッドレストガイド82aと、左右のサイドフレーム81の両上端側又は上部フレーム82の両端側を連結するクロスメンバ83と、上部フレーム82、クロスメンバ83及びヘッドレストガイド82aを連結するブラケット84と、を備える。ブラケット84には、エアバッグを展開させるためのインフレータ86が取り付けられている。
【選択図】図3
【解決手段】シートバックフレームS5は、シートの左右方向両側に配された左右のサイドフレーム81と、山状に形成されており、左右のサイドフレーム81の上端側に両端側を連結された上部フレーム82と、上部フレーム82に固定され、ヘッドレストピラーを案内するヘッドレストガイド82aと、左右のサイドフレーム81の両上端側又は上部フレーム82の両端側を連結するクロスメンバ83と、上部フレーム82、クロスメンバ83及びヘッドレストガイド82aを連結するブラケット84と、を備える。ブラケット84には、エアバッグを展開させるためのインフレータ86が取り付けられている。
【選択図】図3
Description
本発明は、車両用シートに係り、特に、上部フレーム、クロスメンバ及びヘッドレストガイドを連結するブラケットを備える車両用シートに関するものである。
車両用シートには、エアバッグ及びエアバッグを覆うモジュールケース等から成るエアバッグモジュール並びにエアバッグを膨張させるインフレータを備えるものがある。このエアバッグモジュールやインフレータを、車両用シートを構成するシートバックの上部に配設した場合には、シートバックの重心が通常よりも上方に位置することとなる。
シートバックの重心が上方に位置することにより、車両に衝突荷重が加わったときには、シートバックの前後の振れが大きくなってしまうため、シートバックフレームの上部の剛性を高める必要があった。
シートバックの重心が上方に位置することにより、車両に衝突荷重が加わったときには、シートバックの前後の振れが大きくなってしまうため、シートバックフレームの上部の剛性を高める必要があった。
シートバックフレームの上部の剛性を高める技術として、特許文献1には、チャイルドシートの装着に適した車両用シートであって、ヘッドレストガイド(同文献には、ポールガイドと記載。)とクロスメンバ(同文献には、連結フレームと記載。)とを連結するように設けられた補強ブラケットについての開示がある。
しかし、特許文献1に記載された補強ブラケットによっては、ヘッドレストガイドとクロスメンバとを連結しているのみであるため、支持剛性を高める効果は限定的であった。
また、インフレータをシートバックの上部に配設する際に、補強ブラケットと干渉し、車両用シートの厚みが大きくなることがあった。
また、インフレータをシートバックの上部に配設する際に、補強ブラケットと干渉し、車両用シートの厚みが大きくなることがあった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両の追突等によりシートバックフレームに衝撃が加わったときに、上部フレーム、クロスメンバ及びヘッドレストガイドの相対的な変形を抑制することができる車両用シートを提供することにある。
本発明のその他の目的は、インフレータがシートバックの上部に配設された車両用シートの厚みが大きくなることを防止することにある。
本発明のその他の目的は、インフレータがシートバックの上部に配設された車両用シートの厚みが大きくなることを防止することにある。
前記課題は、本発明に係る車両用シートによれば、シートバックフレームを有する車両用シートであって、前記シートバックフレームは、シートの左右方向両側に配された左右のサイドフレームと、山状に形成されており、前記左右のサイドフレームの上端側に両端側を連結された上部フレームと、該上部フレームに固定され、ヘッドレストピラーを案内するヘッドレストガイドと、前記左右のサイドフレームの両上端側又は前記上部フレームの前記両端側を連結するクロスメンバと、前記上部フレーム、前記クロスメンバ及び前記ヘッドレストガイドを連結するブラケットと、を備え、前記ブラケットには、エアバッグを展開させるためのインフレータが取り付けられていることにより解決される。
上記構成によれば、ブラケットが上部フレーム、クロスメンバ及びヘッドレストに連結されており、前記ブラケットには、エアバッグを展開させるためのインフレータが取り付けられていることで、車両の追突等によりシートバックフレームに衝撃が加わったときに、上部フレーム、クロスメンバ及びヘッドレストガイドの相対的な変形を抑制することができ、インフレータを保持するものとしてブラケットを利用することができる。なお、ヘッドレストガイドとブラケットとは、一体的に形成されていてもよい。
また、前記ブラケットは、左右に一対設けられた前記ヘッドレストガイドのそれぞれに取り付けられており、前記インフレータは、左右にある前記ブラケットに跨るように取り付けられていると好ましい。
上記構成によれば、インフレータが左右にあるブラケットに跨るように取り付けられていることで、ブラケットの剛性を高めることができる。
上記構成によれば、インフレータが左右にあるブラケットに跨るように取り付けられていることで、ブラケットの剛性を高めることができる。
また、前記インフレータは、前記上部フレームのシート幅方向中央側の下面よりも下方に配設されていてもよい。
上記構成によれば、インフレータが上部フレームのシート幅方向中央側の下面よりも下方に配設されていることで、インフレータと上部フレームとの干渉を回避でき、車両用シートにおける上部フレーム前後の厚みの増加を抑制することができる。
上記構成によれば、インフレータが上部フレームのシート幅方向中央側の下面よりも下方に配設されていることで、インフレータと上部フレームとの干渉を回避でき、車両用シートにおける上部フレーム前後の厚みの増加を抑制することができる。
さらに、前記ブラケットは、上下に形成された湾曲部によって、前記上部フレーム及び前記クロスメンバに取り付けられる部位よりも前後に湾曲して形成されており、上下の前記湾曲部の間に前記インフレータが配設されていると好ましい。
上記構成によれば、ブラケットは、湾曲部を有することで、剛性が高められ、さらに、上下に形成され前後にブラケットを湾曲させる湾曲部の間にインフレータが配設されていることで、インフレータの前後方向の張り出しを抑制することができる。
上記構成によれば、ブラケットは、湾曲部を有することで、剛性が高められ、さらに、上下に形成され前後にブラケットを湾曲させる湾曲部の間にインフレータが配設されていることで、インフレータの前後方向の張り出しを抑制することができる。
本発明によれば、車両の追突等によりシートバックフレームに衝撃が加わったときに、上部フレーム、クロスメンバ及びヘッドレストガイドの相対的な変形を抑制することができ、インフレータを保持するものとしてブラケットを利用することができる。
また、本発明によれば、ブラケットの剛性を高めることができる。
また、本発明によれば、インフレータと上部フレームとの干渉を回避でき、車両用シートにおける上部フレーム前後の厚みの増加を抑制することができる。
また、本発明によれば、ブラケットの剛性が高められ、さらに、インフレータの前後方向の張り出しを抑制することができる。
また、本発明によれば、ブラケットの剛性を高めることができる。
また、本発明によれば、インフレータと上部フレームとの干渉を回避でき、車両用シートにおける上部フレーム前後の厚みの増加を抑制することができる。
また、本発明によれば、ブラケットの剛性が高められ、さらに、インフレータの前後方向の張り出しを抑制することができる。
本発明は、車両用シートに係り、特に、上部フレーム、クロスメンバ及びヘッドレストガイドを連結するブラケットを備える車両用シートに関するものである。
以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、以下において、前後方向、上下方向、左右方向(シート幅方向ともいう。)は、車両用シートに着座した着座者の視点を基準とした方向をいう。
以下、本発明の実施形態に係る車両用シートSについて図面を参照しながら説明する。
以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
また、以下において、前後方向、上下方向、左右方向(シート幅方向ともいう。)は、車両用シートに着座した着座者の視点を基準とした方向をいう。
以下、本発明の実施形態に係る車両用シートSについて図面を参照しながら説明する。
(シートフレーム及び車両用シートについて)
まず、本発明の一実施形態に係るシートバックフレームS5を有するシートフレームS4及び車両用シートSの構成について図1及び図2を参照して説明する。
なお、図1は、本発明の実施形態に係る車両用シートSの斜視図、図2は、シートフレームS4の斜視図である。
まず、本発明の一実施形態に係るシートバックフレームS5を有するシートフレームS4及び車両用シートSの構成について図1及び図2を参照して説明する。
なお、図1は、本発明の実施形態に係る車両用シートSの斜視図、図2は、シートフレームS4の斜視図である。
車両用シートSは、図1に示すように、着座者の背もたれとなるシートバックS1と着座部であるシートクッションS2と着座者の頭部を支持するヘッドレストS3とから構成されている。
シートバックS1は、シートバックフレームS5と、シートバックフレームS5に被さるように設けられたクッション材S1aと、クッション材S1aを覆う表皮材S1bとから構成されている。
シートクッションS2は、シートクッションフレームS6と、シートクッションフレームS6に被さるように設けられたクッション材S2aと、クッション材S2aを覆う表皮材S2bとから構成されている。
ヘッドレストS3は、一対のヘッドレストピラーS3aを備える。ヘッドレストS3は、ヘッドレストピラーS3aがシートバックフレームS5の左右に一対設けられたヘッドレストガイド82aに案内されて挿し込まれるようにしてシートバックS1に取り付けられている。
シートバックS1は、シートバックフレームS5と、シートバックフレームS5に被さるように設けられたクッション材S1aと、クッション材S1aを覆う表皮材S1bとから構成されている。
シートクッションS2は、シートクッションフレームS6と、シートクッションフレームS6に被さるように設けられたクッション材S2aと、クッション材S2aを覆う表皮材S2bとから構成されている。
ヘッドレストS3は、一対のヘッドレストピラーS3aを備える。ヘッドレストS3は、ヘッドレストピラーS3aがシートバックフレームS5の左右に一対設けられたヘッドレストガイド82aに案内されて挿し込まれるようにしてシートバックS1に取り付けられている。
シートバックフレームS5は、シート幅方向左右に設けられたサイドフレーム81と、左右のサイドフレーム81の上端側に、両下端側が接続された略逆U字状(山状ともいう。)の上部フレーム82と、上部フレーム82の下端側を連結するように設けられたクロスメンバ83とを主に備える。
サイドフレーム81は、断面コの字状に形成され、コの字の開放側をシート幅方向内側に向けて、上下方向に延在するように形成されている。
上部フレーム82は、サイドフレーム81の上端側において、サイドフレーム81のコの字の内側に収容された状態でシート幅方向内側に沿うように配設されており、サイドフレーム81に溶接によって接合されている。上部フレーム82のシート幅方向に延在している上部には、上下方向に延在する一対のヘッドレストガイド82aがシート幅方向に一定の間隔を開けて配設されている。
ヘッドレストガイド82aの後面側には、後述するベルト85及びブラケット84を締結するためのスタッドボルト87aが後方に立設するように溶接されている。
クロスメンバ83は、シート幅方向に延在し、上部フレーム82のシート幅方向両側にある下端側(サイドフレーム81に沿う方向である上下方向に直線的に延在する部分)を連結するように溶接により固定されている。
上部フレーム82は、サイドフレーム81の上端側において、サイドフレーム81のコの字の内側に収容された状態でシート幅方向内側に沿うように配設されており、サイドフレーム81に溶接によって接合されている。上部フレーム82のシート幅方向に延在している上部には、上下方向に延在する一対のヘッドレストガイド82aがシート幅方向に一定の間隔を開けて配設されている。
ヘッドレストガイド82aの後面側には、後述するベルト85及びブラケット84を締結するためのスタッドボルト87aが後方に立設するように溶接されている。
クロスメンバ83は、シート幅方向に延在し、上部フレーム82のシート幅方向両側にある下端側(サイドフレーム81に沿う方向である上下方向に直線的に延在する部分)を連結するように溶接により固定されている。
(ブラケット及びベルトについて)
次に、上部フレーム82とヘッドレストガイド82aとクロスメンバ83とに取り付けられるブラケット84、及びブラケット84に取り付けられてインフレータ86を保持するベルト85について、図3及び図4を参照して説明する。
なお、図3は、シートバックフレームS5の上部の背面側斜視図、図4は、シートバックフレームS5の上部の断面図であり、図3のIV−IV断面図である。
次に、上部フレーム82とヘッドレストガイド82aとクロスメンバ83とに取り付けられるブラケット84、及びブラケット84に取り付けられてインフレータ86を保持するベルト85について、図3及び図4を参照して説明する。
なお、図3は、シートバックフレームS5の上部の背面側斜視図、図4は、シートバックフレームS5の上部の断面図であり、図3のIV−IV断面図である。
ブラケット84は、シートバックフレームS5の支持剛性を高めるためのものであり、クロスメンバ83に溶接された下側部84aと、ヘッドレストガイド82aに固定された中側部84bと、上部フレーム82に溶接された上端部84cと、から成る金属板である。ブラケット84は、後述する湾曲部84d,84eにより、クロスメンバ83に取り付けられる部位よりも前後に湾曲して形成されている。
下側部84aは、クロスメンバ83に沿うように配設されて下端部を溶接されている。
中側部84bは、湾曲部84dを介して下側部84aの上側に連続して形成されており、湾曲部84dによって、下側部84aよりも前後方向前側において上下方向に延在している。
詳細には、湾曲部84dは、下側部84aの上側において上向きから後向きとなるように湾曲し、さらに、後向きから上向きとなるように湾曲して中側部84bに連続するように形成されている。
中側部84bは、湾曲部84dを介して下側部84aの上側に連続して形成されており、湾曲部84dによって、下側部84aよりも前後方向前側において上下方向に延在している。
詳細には、湾曲部84dは、下側部84aの上側において上向きから後向きとなるように湾曲し、さらに、後向きから上向きとなるように湾曲して中側部84bに連続するように形成されている。
また、中側部84bには、ヘッドレストガイド82aに溶接されたスタッドボルト87aを通す挿通孔84fが前後方向に形成されている。
上端部84cは、中側部84bの上側に連続して形成されており、湾曲した形状を有するため湾曲部84eともいい、上部フレーム82の後部に沿うように配設されて、その上端を溶接されている。
詳細には、上端部84c(湾曲部84e)は、中側部84bの上側において上向きから後向きとなるように湾曲し、さらに、後向きから上向きとなるように湾曲して形成されている。
上端部84cは、中側部84bの上側に連続して形成されており、湾曲した形状を有するため湾曲部84eともいい、上部フレーム82の後部に沿うように配設されて、その上端を溶接されている。
詳細には、上端部84c(湾曲部84e)は、中側部84bの上側において上向きから後向きとなるように湾曲し、さらに、後向きから上向きとなるように湾曲して形成されている。
このように、湾曲部84d,84eが形成されていることによって、ブラケット84の剛性が高められることとなる。
さらに、湾曲部84d,84eによって、ブラケット84の中側部84bは、下側部84a及び上端部84cに対して前側に配置されることとなる。このため、中側部84bにベルト85を介して取り付けられる後述するインフレータ86は、上部フレーム82のシート幅方向中央側(換言すると、上部フレーム82において上下に延在する両端部側よりも中央側)の下面よりも下方に位置し、且つ、クロスメンバ83のシート幅方向中央側の上面よりも上方に位置することとなる。したがって、インフレータ86が、上部フレーム82又はクロスメンバ83に前後方向に重なるように配設されて干渉することが回避され、シートバックS1の後ろ側の厚みが増加することを抑制できる。
さらに、湾曲部84d,84eによって、ブラケット84の中側部84bは、下側部84a及び上端部84cに対して前側に配置されることとなる。このため、中側部84bにベルト85を介して取り付けられる後述するインフレータ86は、上部フレーム82のシート幅方向中央側(換言すると、上部フレーム82において上下に延在する両端部側よりも中央側)の下面よりも下方に位置し、且つ、クロスメンバ83のシート幅方向中央側の上面よりも上方に位置することとなる。したがって、インフレータ86が、上部フレーム82又はクロスメンバ83に前後方向に重なるように配設されて干渉することが回避され、シートバックS1の後ろ側の厚みが増加することを抑制できる。
そして、ブラケット84によって、上部フレーム82とクロスメンバ83が一体的に接続されている。また、ブラケット84に通されるヘッドレストガイド82aに固定されたスタッドボルト87aとナット87bによって、ブラケット84はヘッドレストガイド82aに固定されている。
つまり、ブラケット84並びにスタッドボルト87a及びナット87bによって、上部フレーム82、クロスメンバ83及びヘッドレストガイド82aが一体的に固定されることとなる。このため、車両の追突等により車両用シートSに衝撃が加わったときに、上部フレーム82、クロスメンバ83及びヘッドレストガイド82aの相対的な変形が抑制され、支持剛性が高められることとなる。
つまり、ブラケット84並びにスタッドボルト87a及びナット87bによって、上部フレーム82、クロスメンバ83及びヘッドレストガイド82aが一体的に固定されることとなる。このため、車両の追突等により車両用シートSに衝撃が加わったときに、上部フレーム82、クロスメンバ83及びヘッドレストガイド82aの相対的な変形が抑制され、支持剛性が高められることとなる。
インフレータ86は、円筒状に形成されており、パイプ86aを介してモジュールケース60bの図示せぬエアバッグに接続されている。インフレータ86は、ガスを発生させ、発生したガスを、パイプ86aを介してエアバッグに供給してエアバッグを膨張・展開させるという機能を有する。
また、インフレータ86は、シート幅方向に延在するように、シート幅方向に一定の間隔を空けて配置された一対のベルト85によって保持されている。
ベルト85は、本実施形態においては合成樹脂で帯状に形成され、下側で折り返すようにして両端側が上部において前後に重ねられて形成されている。ベルト85の重ねられた両端側には、スタッドボルト87aが通される挿通孔85aが前後方向に連通するように形成されている。
そして、ベルト85は、ベルト85の挿通孔85aから突出するスタッドボルト87aにナット87bが締め込まれることによって、ブラケット84とともに共締めされている。このようにして、一対のベルト85は、インフレータ86の周面の一部を周方向に覆うようにして、インフレータ86を保持している。
ベルト85は、本実施形態においては合成樹脂で帯状に形成され、下側で折り返すようにして両端側が上部において前後に重ねられて形成されている。ベルト85の重ねられた両端側には、スタッドボルト87aが通される挿通孔85aが前後方向に連通するように形成されている。
そして、ベルト85は、ベルト85の挿通孔85aから突出するスタッドボルト87aにナット87bが締め込まれることによって、ブラケット84とともに共締めされている。このようにして、一対のベルト85は、インフレータ86の周面の一部を周方向に覆うようにして、インフレータ86を保持している。
上記実施形態においては、クロスメンバ83は、上部フレーム82のシート幅方向両側にある下端側に両端部を固定(溶接)されているものとして説明したが、シート幅方向に延在するようにシートバックフレームS5に配設された部材であればよい。例えば、左右のサイドフレーム81を連結するように配設された部材であってもよい。
また、上記実施形態においては、ベルト85は、合成樹脂によって形成され、スタッドボルト87a及びナット87bによって締結されることによってブラケット84に固定されるものとして説明した。
この構成によれば、軽量にできるが、より支持剛性を高めることを目的とするならば、ベルト85は、金属によって形成され、ブラケット84と一体的に溶接される構成であってもよい。
この構成によれば、軽量にできるが、より支持剛性を高めることを目的とするならば、ベルト85は、金属によって形成され、ブラケット84と一体的に溶接される構成であってもよい。
<変形例>
次に、本発明の第2実施形態に係るブラケット94について図5及び図6を参照して説明する。なお、図5は、変形例に係るブラケット94を上部フレーム82に取り付ける前の状態を示す背面側斜視図、図6は、ブラケット94を上部フレーム82に取り付けた後の状態を示す背面側斜視図である。
次に、本発明の第2実施形態に係るブラケット94について図5及び図6を参照して説明する。なお、図5は、変形例に係るブラケット94を上部フレーム82に取り付ける前の状態を示す背面側斜視図、図6は、ブラケット94を上部フレーム82に取り付けた後の状態を示す背面側斜視図である。
上記実施形態においては、ブラケット84とヘッドレストガイド82aは別体とし設けられており、さらにインフレータ86は、ベルト85によって保持された状態でスタッドボルト87aによる締結によってブラケット84に取り付けられていた。
本変形例は、ヘッドレストガイド92が一体的に形成され、インフレータ86を保持するブラケット94に係るものである。
本変形例は、ヘッドレストガイド92が一体的に形成され、インフレータ86を保持するブラケット94に係るものである。
ブラケット94は、上面視において凹部94aを有して角ばったC字状に形成されており、上下に延在し形成されている。
ブラケット94の上面視C字状の両端部における、上下方向における中央よりも上側には、側面視U字状の取付溝94bが、前側に開放側が向けられるようにして横向きに形成されている。
この取付溝94bの後側の縁は、上部フレーム82の断面の外径と同じか、大きな径の円弧状の断面を有している。このように取付溝94bが形成されていることで、上部フレーム82が取付溝94bの後ろ側の縁の奥に至るまでブラケット94を配設することができる。
ブラケット94の上面視C字状の両端部における、上下方向における中央よりも上側には、側面視U字状の取付溝94bが、前側に開放側が向けられるようにして横向きに形成されている。
この取付溝94bの後側の縁は、上部フレーム82の断面の外径と同じか、大きな径の円弧状の断面を有している。このように取付溝94bが形成されていることで、上部フレーム82が取付溝94bの後ろ側の縁の奥に至るまでブラケット94を配設することができる。
また、ブラケット94における、凹部94aを成す後ろ側の壁において、C字状に突出するブラケット94の両端部よりも内側の部位には、前後方向に貫通する2つの通し穴94cが左右方向に所定の間隔を空けて形成されている。通し穴94cは、取付溝94bの中心と同じ高さに形成されている。
この2つの通し穴94cは、上部フレーム82の後ろ側において左右に2つ形成されたネジ穴82bと同じ間隔を空けて形成されており、図6に示すように、ネジ穴82bに螺合する2本の取付ねじ96が通される穴である。
この2つの通し穴94cは、上部フレーム82の後ろ側において左右に2つ形成されたネジ穴82bと同じ間隔を空けて形成されており、図6に示すように、ネジ穴82bに螺合する2本の取付ねじ96が通される穴である。
このように、本実施形態に係るブラケット94は、取付ねじ96のネジ穴82bへの締結によって上部フレーム82に取り付けられるものであるが、本発明はこのような構成に限定されない。例えば、上部フレーム82に後方に突出するように2本のスタッドボルトを溶接して、これらを2つの通し穴94cに通して、2個のナットでブラケット94を締結するようにしてもよい。
ブラケット94の上部における上面視C字状の両端部には、図1に示すヘッドレストピラーS3aを保持するヘッドレストガイド92が形成されている。ヘッドレストガイド92は、取付溝94bによって、上側にある上側ガイド部92aと、下側にある下側ガイド部92bとに分断されている。上側ガイド部92aと下側ガイド部92bとは、直線的に延在するヘッドレストピラーS3aを保持するように、上下方向の延長上に形成されている。
なお、取付溝94bは、図6に示すように、ブラケット94が上部フレーム82に取り付けられた状態において、上側ガイド部92a及び下側ガイド部92bにヘッドレストピラーS3aが通ることを阻害しないように形成されている。具体的には、取付溝94bは、ブラケット94が上部フレーム82に取り付けられた状態において、上部フレーム82よりも前方に上側ガイド部92a及び下側ガイド部92bが位置するように形成されている。
インフレータ86は、ブラケット94において取付溝94bよりも下方に保持されている。ブラケット94は、上面視において角ばったC字状に形成されているものとして説明しが、必ずしも上下方向において同じ形状で形成されている必要はなく、インフレータ86を保持する部位において前後方向の厚さを大きく形成してもよい。このように形成することで、インフレータ86を安定して保持できるようになる。
また、ブラケット94は、後面の下縁部とクロスメンバ83の上縁部とに溶接が施されており、溶接ビード95によって一体的にクロスメンバ83と接合されている。このように、ブラケット94は、上部において取付ねじ96によって上部フレーム82に締結され、下部において溶接ビード95によってクロスメンバ83と接合されている。したがって、ブラケット94は、上部フレーム82とクロスメンバ83とに上下において支持されているため、インフレータ86とともにシートフレームS4に安定して取り付けられることとなる。
なお、ブラケット94は、取付ねじ96により上部フレーム82への安定した取付状態を確保できれば、溶接ビード95によってクロスメンバ83と接合されていなくてもよい。
なお、ブラケット94は、取付ねじ96により上部フレーム82への安定した取付状態を確保できれば、溶接ビード95によってクロスメンバ83と接合されていなくてもよい。
また、ブラケット94によって、ヘッドレストガイド92及びインフレータ86が相対的に定められた位置に取り付けられることとなり、位置決めが容易となる。さらに、このブラケット94によれば、ベルト85、スタッドボルト87a及びナット87b等が不要となるため、インフレータ86の取り付けが容易となる。つまり、ブラケット94は、ヘッドレストガイド92を一体的に有してヘッドレストピラーS3aをガイドするガイド機能と、インフレータ86を保持する保持機能と、を有する部材である。このため、これらの機能を有する部材を個別に上部フレーム82に取り付けるよりも、取り付けが容易となるという効果を奏し得る。
さらには、ヘッドレストガイド92と上部フレーム82とを溶接せずに取り付けることができるためヘッドレストガイド92の取り付けも容易となる。
さらには、ヘッドレストガイド92と上部フレーム82とを溶接せずに取り付けることができるためヘッドレストガイド92の取り付けも容易となる。
S 車両用シート
S1 シートバック
S1a クッション材
S1b 表皮材
S2 シートクッション
S2a クッション材
S2b 表皮材
S3 ヘッドレスト
S3a ヘッドレストピラー
S4 シートフレーム
S5 シートバックフレーム
S6 シートクッションフレーム
60b モジュールケース
81 サイドフレーム
82 上部フレーム
82a ヘッドレストガイド
82b ネジ穴
83 クロスメンバ
84 ブラケット
84a 下側部
84b 中側部
84c 上端部
84d,84e 湾曲部
84f 挿通孔
85 ベルト
85a 挿通孔
86 インフレータ
86a パイプ
87a スタッドボルト
87b ナット
92 ヘッドレストガイド
92a 上側ガイド部
92b 下側ガイド部
94 ブラケット
94a 凹部
94b 取付溝
94c 通し穴
95 溶接ビード
96 取付ねじ
S1 シートバック
S1a クッション材
S1b 表皮材
S2 シートクッション
S2a クッション材
S2b 表皮材
S3 ヘッドレスト
S3a ヘッドレストピラー
S4 シートフレーム
S5 シートバックフレーム
S6 シートクッションフレーム
60b モジュールケース
81 サイドフレーム
82 上部フレーム
82a ヘッドレストガイド
82b ネジ穴
83 クロスメンバ
84 ブラケット
84a 下側部
84b 中側部
84c 上端部
84d,84e 湾曲部
84f 挿通孔
85 ベルト
85a 挿通孔
86 インフレータ
86a パイプ
87a スタッドボルト
87b ナット
92 ヘッドレストガイド
92a 上側ガイド部
92b 下側ガイド部
94 ブラケット
94a 凹部
94b 取付溝
94c 通し穴
95 溶接ビード
96 取付ねじ
Claims (4)
- シートバックフレームを有する車両用シートであって、
前記シートバックフレームは、
シートの左右方向両側に配された左右のサイドフレームと、
山状に形成されており、前記左右のサイドフレームの上端側に両端側を連結された上部フレームと、
該上部フレームに固定され、ヘッドレストピラーを案内するヘッドレストガイドと、
前記左右のサイドフレームの両上端側又は前記上部フレームの前記両端側を連結するクロスメンバと、
前記上部フレーム、前記クロスメンバ及び前記ヘッドレストガイドを連結するブラケットと、を備え、
前記ブラケットには、エアバッグを展開させるためのインフレータが取り付けられていることを特徴とする車両用シート。 - 前記ブラケットは、左右に一対設けられた前記ヘッドレストガイドのそれぞれに取り付けられており、
前記インフレータは、左右にある前記ブラケットに跨るように取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。 - 前記インフレータは、前記上部フレームのシート幅方向中央側の下面よりも下方に配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用シート。
- 前記ブラケットは、上下に形成された湾曲部によって、前記上部フレーム及び前記クロスメンバに取り付けられる部位よりも前後に湾曲して形成されており、
上下の前記湾曲部の間に前記インフレータが配設されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両用シート。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015219870 | 2015-11-09 | ||
JP2015219870 | 2015-11-09 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017088159A true JP2017088159A (ja) | 2017-05-25 |
Family
ID=58768933
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016184606A Pending JP2017088159A (ja) | 2015-11-09 | 2016-09-21 | 車両用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017088159A (ja) |
-
2016
- 2016-09-21 JP JP2016184606A patent/JP2017088159A/ja active Pending
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