JP6593368B2 - 車両用シート - Google Patents
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Description
上記の車両用シートによれば、シート後方からエアバッグモジュールを組み付けることができる。また、エアバッグモジュールをサイドフレームに対して、シート内方向に向けて簡単に取り付けることができる。また、エアバッグモジュールがサイドフレームに取り付けられた後、シート内方向及びシート上下方向に衝撃が加わっても、エアバッグモジュールがサイドフレームから外れることを抑制することができる。
こうすることで、ブラケットの後方から、ブラケットとリテーナとを固定する作業を行うことができる。
こうすることで、リテーナを2つの面で、サイドフレームに対して取り付けることができる。このため、リテーナとサイドフレームとの取り付け剛性を向上させることができる。
こうすることで、エアバッグモジュールの取付部分の左右方向の幅がコンパクトになる。
こうすることで、ブラケットとリテーナを固定する作業を容易とすることができる。
こうすることで、リテーナは、ボルトとナットを用いて、サイドフレームに取り付けられたブラケットに固定される。これにより、リテーナをサイドフレームに取り付ける作業を容易にできる。
このように、キャップナットによりボルトの端部を被覆することで、ボルトの端部によるシート内部の損傷を抑制することができる。
こうすることで、リテーナがサイドフレームに取り付けられた後、リテーナに対してシート外方向に向かう力が加わった場合にも、ボルトがリテーナの切り欠き部から外れることを抑制できる。これにより、リテーナとサイドフレームとの固定を外れにくくすることができる。
こうすることで、リテーナにおけるサイドフレームとの取り付け部分周辺の剛性を高めることができる。
こうすることで、エアバッグモジュールをコンパクトに構成できる。
こうすることで、エアバッグモジュールを、ブラケットと板フレームのシート外側の側面の両方に取り付けることができる。これにより、エアバッグモジュールをブラケットと板フレームのどちらか一方に取り付ける場合と比較して、シートクッションフレームへのエアバッグモジュールの取り付けを強固にできる。
本発明の一側面によれば、ブラケットの後方から、ブラケットとリテーナとを固定する作業を行うことができる。
本発明の一側面によれば、リテーナとサイドフレームとの取り付け剛性を向上させることができる。
本発明の一側面によれば、エアバッグモジュールの取付部分の左右方向の幅がコンパクトになる。
本発明の一側面によれば、ブラケットとリテーナを固定する作業を容易とすることができる。
本発明の一側面によれば、リテーナをサイドフレームに取り付ける作業を容易にできる。
本発明の一側面によれば、ボルトの端部によるシート内部の損傷を抑制することができる。
本発明の一側面によれば、リテーナとサイドフレームとの固定を外れにくくすることができる。
本発明の一側面によれば、リテーナにおけるサイドフレームとの取り付け部分周辺の剛性を高めることができる。
本発明の一側面によれば、エアバッグモジュールをコンパクトに構成できる。
本発明の一側面によれば、エアバッグモジュールをブラケットと板フレームのどちらか一方に取り付ける場合と比較して、シートクッションフレームへのエアバッグモジュールの取り付けを強固にできる。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
「シート幅方向」とは、車両用シートSの横幅方向を意味し、車両用シートSの着座者から見たときの左右方向と一致する。
また、「上下方向」とは、車両用シートSの高さ方向を意味し、車両用シートSを正面から見たときの上下方向と一致する。
図1に示されるように、車両用シートSは、背もたれ部分となるシートバックS1と、着座部分となるシートクッションS2と、シートバックS1の上部に配され乗員の頭部を支持するヘッドレストS3を備える。
本実施形態では、エアバッグモジュール40がエアバッグモジュール30よりも車両のドアに近いこととする。すなわち、エアバッグモジュール30がファーサイドエアバッグ装置、エアバッグモジュール40がニアサイドエアバッグ装置とする。
なお、ファーサイドエアバッグ装置であるエアバッグモジュール30は、車両用シートSの乗員を、隣に着座する乗員との衝突から保護するものである。
また、ニアサイドエアバッグ装置であるエアバッグモジュール40は、車両用シートSの乗員を、車両のドアや車両外部との衝突から保護するものである。
本実施形態では、車両用シートSの右側にファーサイドエアバッグ装置であるエアバッグモジュール30が、左側にニアサイドエアバッグ装置であるエアバッグモジュール40が設けられる例について説明するが、両者の配置は車両用シートSの車両における配置に応じて決定されるものであり、上記の例に限定されない。
次に、図2乃至図10を参照しながら、シートバックS1の構成について説明する。
図2には、シートバックS1の骨格となるシートバックフレーム10の斜視図を示した。
図2に示されるように、シートバックフレーム10は、逆さU字形のパイプフレーム11と、それぞれシート幅方向端部をなす一対の板フレーム12と、一対の板フレーム12の下端部の間に架設される下部フレーム15と、を備える。
なお、本実施形態では、パイプフレーム11の側部11Aと、板フレーム12とにより構成されるシートバックフレーム10の側部をサイドフレーム13と称する。
以下、ブラケット20へのエアバッグモジュール30の取り付けの構造に関して、図3、図5乃至図10を参照しながら詳細に説明する。
インフレータ32は、車両の衝突を感知するセンサーからハーネス35を介して作動信号の入力を受けた場合にガスを発生させる。そして、インフレータ32は、発生したガスをエアバッグ31に注入してエアバッグ31を膨出展開させる。
そして、スタッドボルト36Aには、板フレーム12のシート内側からナットを締結することで、インフレータ32、リテーナ34、板フレーム12が固定される。
一方、スタッドボルト36Bにはナット37を締結させることで、インフレータ32とリテーナ34とが固定されている。なお、スタッドボルト36Bが通される板フレーム12の貫通孔は、ナット37よりも大きな径であり、この部分においてはリテーナ34と板フレーム12とは固定されていない。
また、スタッドボルト36A及びスタッドボルト36Bを上下に挟む位置に力布を固定するための力布クリップ60が板フレーム12に取り付けられる。ここで、力布は、エアバッグモジュール30の側部を覆うことで、エアバッグ31の展開方向を案内するための部材である。
ここで、ブラケット20は、パイプフレーム11の貫通孔11Cに取り付けられる取付部21、取付部21から後方に突出した後方突出部22を備える。なお、後方突出部22は、取付部21からシート後方に延出する後方延出部22Aと、後方延出部22Aからシート外側に延出する外側延出部22Bとからなる。
具体的には、図5及び図8に示すように、外側延出部22Bには、シート外側端部の端部開口部22Dから、中央部の中央開口部22Eにかけて切り欠かれた切り欠き部22Cが形成される。
なお、上記構成によれば、ボルト24の端部24Aがシート後方を向いており、シート後方からキャップナット25を嵌めることができる。また、ボルト24の端部24Aは、キャップナット25により被覆されているためボルト24の端部24AがシートバックS1内部を損傷することを抑制できる。
このように、シートバックパッド1にエアバッグモジュール30を配置する収納部1Aを設けたことで、シートバックS1では、シートバックパッド1をシートバックフレーム10に組み付けた後に、エアバッグモジュール30をシートバックフレーム10に取り付けることができる。このため、エアバッグモジュール30をシートバックフレーム10に取り付けた後にシートバックパッド1をシートバックフレーム10に被せる場合に比べてエアバッグモジュール30の位置ずれを抑制することができる。
また、図4に示されるように、エアバッグモジュール40を取り付けるサイドプレート41の上端よりも、エアバッグモジュール30の上端の位置が高くなっている。すなわち、エアバッグモジュール30の上端の方が、エアバッグモジュール40の上端よりも高い位置にある。
また、リテーナ34にシート内方向及びシート上下方向に力が加わっても、リテーナ34とサイドフレーム13との固定が外れてしまうことを抑制できる。
また、キャップナット25によりボルト24の端部24Aが被覆されているので、ボルト24の端部24Aによるシートバックパッド1の損傷を抑制できる。
すなわち、図11に示すように、ブラケット120の外側延出部22Bには、切り欠き部22Cではなく、貫通孔22Gが形成されている点でブラケット20と相違する。なお、変形例に係る車両用シートSは、他の点では前述した実施形態と共通するため、共通点については説明を省略する。
まず、ブラケット120の外側延出部22Bに形成される貫通孔22Gに対し、シート後方に向けてリテーナ34に固定されたボルト24を挿通する。そして、ボルト24の端部24Aにキャップナット25が嵌められて締結される。これにより、ブラケット20とリテーナ34とが固定される。
変形例に係る車両用シートSにおいても、サイドフレーム13に対し、シート後方からエアバッグモジュール30のリテーナ34を組み付けることができるため作業性が向上できる。
例えば、ブラケット20の後方突出部22と、リテーナ34と一体化されたボルト24とを溶接することによりブラケット20とリテーナ34を固定してもよい。
また例えば、リテーナ34には、内側延出部34Aから後方に突出したロッドを設け、ロッドを後方突出部22の切り欠き部22Cに挿通した状態で、プッシュナットを嵌め込むことにより、リテーナ34とブラケット20を固定してもよい。
S1 シートバック
S2 シートクッション
S3 ヘッドレスト
1 シートバックパッド
1A 収納部
2 表皮
10 シートバックフレーム
11 パイプフレーム
11A 側部
11B 貫通孔
11C 貫通孔
12 板フレーム
12A 外側面
13 サイドフレーム
14 クロスメンバ
15 下部フレーム
15A 前壁部
15B 後壁部
20 ブラケット
21 取付部
22 後方突出部
22A 後方延出部
22B 外側延出部
22C 切り欠き部
22D 端部開口部
22E 中央開口部
22F ビード部
22G 貫通孔
23 ネジ
24 ボルト
24A 端部
25 キャップナット
30 エアバッグモジュール
31 エアバッグ
32 インフレータ
33 ケース
34 リテーナ
34A 内側延出部
34B 前方延出部
34C 第1貫通孔
34D 第2貫通孔
35 ハーネス
36A スタッドボルト
36B スタッドボルト
37 ナット
38 パイプ
40 エアバッグモジュール
41 サイドプレート
42 ネジ
50A 溶接部
50B 溶接部
60 力布クリップ
120 ブラケット
Claims (11)
- シートバックフレームの側部を構成するサイドフレームと、
前記サイドフレームに取り付けられるリテーナを有するエアバッグモジュールと、
前記サイドフレームと前記エアバッグモジュールとを連結させるブラケットと、を備え、
前記ブラケットは、前記サイドフレームの後方において、シート外側に延出する外側延出部を有し、
前記外側延出部には、シート外側の端部からシート内側に向けて切り欠き部が形成されており、
前記リテーナは、シート内側に延出する内側延出部を有し、
前記内側延出部と前記外側延出部は、前記切り欠き部に挿通される取付部を用いて固定されることを特徴とする車両用シート。 - 前記内側延出部は前記外側延出部の後方に配置されることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
- 前記リテーナは、前記内側延出部と連結し、シート前方に延出する前方延出部を有し、
前記前方延出部は、前記サイドフレームに取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用シート。 - 前記ブラケットは、前記サイドフレームのシート内側の側面に取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両用シート。
- 前記リテーナは、前記取付部を有し、
前記取付部は、前記内側延出部から後方に突出している部分を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の車両用シート。 - 前記ブラケットは、前記取付部であるボルトと、前記ボルトに螺合するナットにより前記リテーナに固定されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の車両用シート。
- 前記ナットは、前記ボルトの端部を被覆するキャップナットであることを特徴とする請求項6に記載の車両用シート。
- 前記外側延出部には、前記切り欠き部の周囲にビードが形成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の車両用シート。
- 前記エアバッグモジュールは、前記リテーナと、エアバッグと、前記エアバッグにガスを供給するインフレータと、前記リテーナと前記エアバッグと前記インフレータとを覆うケースと、を有し、
前記リテーナは、前記ケースの上端と下端との間から露出していることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の車両用シート。 - 前記シートバックフレームに載置されるシートバックパッドを備え、
前記シートバックパッドは、側部にシート外側に向けて開口し、前記エアバッグモジュールを収納する収納部を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の車両用シート。 - 前記サイドフレームは、円筒状のパイプフレームと、前記パイプフレームの下部に取り付けられる板状の板フレームと、を有し、
前記エアバッグモジュールは、前記板フレームのシート外側の側面に取り付けられることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の車両用シート。
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