JP6852567B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本開示は、アームレストおよびサイドエアバッグモジュールを有する車両用シートに関する。
特開2016−088302号公報(特許文献1)は、シートバックの側部にアームレストが設けられた車両用シートを開示している。同公報に開示されているように、アームレストは一般的に、シートバックの内部に設けられたサイドフレームに固定される。
特開2016−088302号公報
近年、シートバックの一方側の側部にアームレストおよびサイドエアバッグモジュール(以下、単にエアバッグモジュールという)の双方が設けられる場合がある。この場合、乗員の肘または腕等を保持するために、アームレストは、シートバックの側部のうちの所定の範囲内の位置に配置される。高さ方向におけるより広い範囲にわたって乗員の側方を保護するために、エアバッグモジュールも、シートバックの側部のうちの所定の範囲内の位置に配置される。シートバックの一方側の側部にアームレストおよびエアバッグモジュールの双方が設けられる場合、アームレストおよびエアバッグモジュールは相互に隣接あるいは近接して配置されることとなる。
アームレストは通常、基端側の部分がブラケットを介してサイドフレームに固定される。ブラケットの一部がエアバッグモジュール側に張り出ていたり、あるいはアームレストとブラケットとを相互に締結するための部材がエアバッグモジュール側に張り出ていたりすると、エアバッグモジュールをサイドフレームに組み付ける作業に慎重を要し、生産性を向上させることが難しくなる。
本開示は、アームレストをサイドフレームに固定するためのブラケットを備えている場合であっても、エアバッグモジュールをサイドフレームに容易に組み付けることが可能な構造を備えた車両用シートを提供することを目的とする。
本開示のある局面に基づく車両用シートは、シートバックと、サイドフレームを備え、上記シートバックの骨格を構成するバックフレームと、上記サイドフレームに固定されるエアバッグモジュールと、上記サイドフレームに固定される固定部と、上記固定部から立ち上がるとともに上記サイドフレームから遠ざかる方向に延在する立壁部と、上記立壁部の延在方向における先端部に設けられ、貫通孔が形成されており、上記貫通孔が上記エアバッグモジュールの一部に側面視で重なるように配置される支持部と、を備えるブラケットと、上記支持部のうちの上記エアバッグモジュールが位置する側とは反対側に設けられるアームレストと、上記エアバッグモジュールから遠ざかる方向に先端が向くように上記貫通孔の中に配置され、上記アームレストと上記支持部とを締結する締結具と、を有する。
上記車両用シートによれば、締結具が、エアバッグモジュールから遠ざかる方向に先端が向くように貫通孔の中に配置されているため、エアバッグモジュールが締結具に接触しにくい状態で、エアバッグモジュールをサイドフレームと支持部との間に容易に配置することができ、ひいてはエアバッグモジュールを容易にサイドフレームに組み付けることが可能となる。
本開示の他の局面に基づく車両用シートは、シートバックと、サイドフレームを備え、上記シートバックの骨格を構成するバックフレームと、上記サイドフレームに固定されるエアバッグモジュールと、上記サイドフレームに固定される固定部と、上記固定部から立ち上がるとともに上記サイドフレームから遠ざかる方向に延在する立壁部と、上記立壁部の延在方向における先端部に設けられ、上記エアバッグモジュールの一部に側面視で重なるように配置される支持部と、を備えるブラケットと、上記支持部のうちの上記エアバッグモジュールが位置する側とは反対側に設けられるアームレストと、を有し、上記ブラケットのうちの上記支持部の外周縁に位置する部分には、上記エアバッグモジュールから遠ざかる方向に延びる第1フランジが形成されている。
上記車両用シートによれば、第1フランジが、エアバッグモジュールから遠ざかる方向に延びているため、エアバッグモジュールが第1フランジに接触しにくい状態で、エアバッグモジュールをサイドフレームと支持部との間に容易に配置することができ、ひいてはエアバッグモジュールを容易にサイドフレームに組み付けることが可能となる。
上記車両用シートにおいては、上記ブラケットのうちの上記立壁部の外周縁に位置する部分には、上記エアバッグモジュールから遠ざかる方向に延びる第2フランジが形成されていてもよい。
上記車両用シートによれば、第2フランジが、エアバッグモジュールから遠ざかる方向に延びているため、エアバッグモジュールが第2フランジに接触しにくい状態で、エアバッグモジュールをサイドフレームと支持部との間に容易に配置することができ、ひいてはエアバッグモジュールを容易にサイドフレームに組み付けることが可能となる。
上記車両用シートにおいては、上記ブラケットのうちの上記固定部の外周縁に位置する部分には、上記サイドフレームから遠ざかる方向に延びる第3フランジが形成されていてもよい。
上記車両用シートによれば、第3フランジの存在によって固定部の剛性が高くなっており、ブラケットはより強い強度でアームレストを支持することが可能となる。
上記車両用シートにおいては、上記第1フランジ、上記第2フランジおよび上記第3フランジは、連続して形成されていてもよい。
上記車両用シートによれば、全体として1つのフランジを構成するように形成されているため、別々に離れてフランジが形成されている場合に比べて局所的な応力集中が発生することを抑制でき、ブラケットはより強い強度でアームレストを支持することが可能となる。
上記車両用シートにおいては、上記固定部のうちの上記エアバッグモジュールが位置している側とは反対側に位置する端部には、フランジが形成されていなくてもよい。
上記車両用シートによれば、たとえばフランジが形成されていない端部を溶接箇所として有効に利用することで、接合強度を向上させることが可能となる。
本開示の車両用シートによれば、アームレストをサイドフレームに固定するためのブラケットを備えている場合であっても、エアバッグモジュールをサイドフレームに容易に組み付けることができる。
車両用シート100を示す側面図である。 アームレスト4、サイドフレーム5、エアバッグモジュール6およびブラケット7を示す側面図である。 サイドフレーム5、エアバッグモジュール6およびブラケット7を示す斜視図である。 図2中の矢印IVの方向から見た矢視図であり、アームレスト4、サイドフレーム5、エアバッグモジュール6およびブラケット7の組み立てられた状態を示す平面図である。 アームレスト4、サイドフレーム5、エアバッグモジュール6およびブラケット7同士の分解した状態を示す平面図である。 アームレスト4、サイドフレーム5、エアバッグモジュール6およびブラケット7同士の分解した状態を示す側面図である。 ブラケット7がサイドフレーム5に固定される際の様子を示す斜視図である。 アームレスト4がブラケット7に固定される際の様子を示す斜視図である。
実施の形態における車両用シート100について、以下、図面を参照しながら説明する。同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。以下、単に前後、上下、左右の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、これらはそれぞれ、シート前後方向の前後、シート上下方向の上下、シート前後方向の前方を向いた場合の左右を示すものとする。
(車両用シート100)
図1は、車両用シート100を示す側面図である。車両用シート100は、シート前後方向が車両の前後方向に一致され、シート上下方向が車両の上下方向に一致され、シート幅方向が車両の幅方向に一致されている。
車両用シート100は、シートバック1、ヘッドレスト2、シートクッション3、およびアームレスト4を有している。ヘッドレスト2はシートバック1の上端に設けられている。シートクッション3は、シートバック1の下側に配置され、シートバック1の下端は、図示しないリクライナーを介してシートクッション3の後端に回動可能に連結されている。
アームレスト4は、基端4Aおよび先端4Bを備えており、シートバック1の側部(ここでは左側の側部)に設けられている。アームレスト4の基端4Aは、シートバック1の上下方向における中央部と下端部との間に配置されている。アームレスト4は可倒式であり、シートバック1の側部に沿って格納される格納形態と、先端4B側の部分がシートバック1から前方に突出した使用形態とが必要に応じて切り替えられる。アームレスト4は回動しないように構成された固定式であってもよい。
シートバック1の内部にはバックフレームが設けられている。このバックフレームは、幅方向において間隔を空けて設けられた一対のサイドフレーム5と、一対のサイドフレーム5の上端を接続する図示しないトップフレームとを備えている。シートバック1の内部には、エアバッグモジュール6およびブラケット7も設けられている。なお図1には、左側のサイドフレーム5のみが破線を用いて透過的に図示されている。これら一対のサイドフレーム5およびトップフレームは、シートバック1の骨格を構成している。
図2は、アームレスト4、サイドフレーム5、エアバッグモジュール6およびブラケット7を示す側面図である。図3は、サイドフレーム5、エアバッグモジュール6およびブラケット7を示す斜視図である。図4は、図2中の矢印IVの方向から見た矢視図であり、アームレスト4、サイドフレーム5、エアバッグモジュール6およびブラケット7の組み立てられた状態を示す平面図である。図5および図6は、それぞれ、アームレスト4、サイドフレーム5、エアバッグモジュール6およびブラケット7同士の分解した状態を示す平面図および側面図である。図7は、ブラケット7がサイドフレーム5に固定される際の様子を示す斜視図である。
(サイドフレーム5)
図2に示すように、サイドフレーム5は、上端5A、下端5Bおよび側面5Cを備えている。サイドフレーム5の上端5Aは、図示しないトップフレームに接続される。サイドフレーム5の側面5Cは、上端5Aから下端5Bに向かって上下方向に沿って長く延びる形状を備えている。側面5Cの短手方向(図2紙面内の左右方向)は、シートバック1(図1)の前後方向(図1紙面内の左右方向)に対して概ね平行である。
図2および図6に示すように、側面5Cは、上端5Aから下端5Bに向かうにしたがってシートバック1の前後方向における幅寸法が徐々に長くなるように形成されている。側面5Cはすなわち、上側が幅狭となり、下側が幅広となるように略テーパー状に形成されている。詳細は後述するが、側面5Cのうちの高さ方向における中央部と下端5Bとの間には、補強用のビード10(図6,図7参照)が形成されている。
(エアバッグモジュール6)
図3〜図6に示すように、エアバッグモジュール6は全体として、上端6A(図2,図4,図5)から下端6B(図3,図6)に向かって略直方体状に延びる形状を備えている。
エアバッグモジュール6を側面視した場合には(図2)、エアバッグモジュール6は側面5Cのうちの前方寄りの部分であって、上端5Aと下端5Bとの間(略中央の位置)に固定されている。エアバッグモジュール6は、サイドフレーム5が延びている方向に沿って略上下方向に延びるように配置され、シートバック1(図1)の図示しない表皮部材によって覆われてシートバック1の側部の内部に収容される。
本実施の形態のエアバッグモジュール6は、本体部8および固定金具9を有している。固定金具9は、たとえばL字状の断面形状を備えており、上端6A側から下端6B側に向かって長く延在している。本体部8は、ガス発生装置としてのインフレータと、インフレータからガス供給を受けることで膨張展開されるエアバッグとを備えている。本体部8は、固定金具9および図示しない締結手段などを利用して、サイドフレーム5の側面5Cに固定される。
(ブラケット7)
図3〜図7に示すように、ブラケット7は、固定部11、立壁部12および支持部13を有している。ブラケット7がサイドフレーム5の側面5Cに固定された(溶接された)状態では、固定部11は、側面5Cのうちのエアバッグモジュール6が固定されている位置よりも後側に位置する。固定部11は、側面5Cのうちの当該位置とは異なる位置に固定されてもよい。
本実施の形態の固定部11は、その構成要素として、第1板状部11A、第2板状部11Bおよび中央部11Cを備えている。第1板状部11Aおよび第2板状部11Bは、いずれも平板状の形状を備えており、互いに略同一平面状に位置している。中央部11Cは、第1板状部11Aと第2板状部11Bとの間に設けられている。中央部11Cは、側面5C(後述するビード10)から遠ざかる方向に膨らむ形状を備えている。中央部11Cは、後述の中央部12Cおよび中央部13Cとともに、ブラケット7に形成された他のビードを構成する。
第1板状部11Aおよび第2板状部11Bにはそれぞれ、長穴11AH,11BHが貫通して形成されている。ブラケット7がサイドフレーム5の側面5Cに固定された(溶接された)状態では、長穴11AH,11BHはいずれも、サイドフレーム5の長手方向に沿うように略上下方向に延びている(図6参照)。
第1板状部11Aのうちの長穴11AHを形成している内周縁部と側面5Cとが互いに溶接されることで、これらの間に第1溶接部21(図3)が形成される。第1溶接部21は、第1板状部11Aの長穴11AHを形成している内周縁部のうち、後述するアームレスト4が位置する側の部分(すなわち前側の部分)に形成される。すなわち本実施の形態の第1溶接部21は、固定部11(第1板状部11A)のうちの前側の部分に形成されている。
第2板状部11Bのうちの長穴11BHを形成している内周縁部と側面5Cとが互いに溶接されることで、これらの間に第2溶接部22(図3)が形成される。第2溶接部22は、第2板状部11Bの長穴11BHを形成している内周縁部のうち、後述するアームレスト4が位置する側の部分(すなわち前側の部分)に形成される。すなわち本実施の形態の第2溶接部22は、固定部11(第2板状部11B)のうちの前側の部分に形成されている。
第1板状部11Aのうち、後述するアームレスト4が位置している側とは反対側に位置する端部11ATと側面5Cとが互いに溶接されることで、これらの間に第3溶接部23が形成される。第1溶接部21、第2溶接部22および第3溶接部23の形成により、ブラケット7の固定部11は、側面5Cのうちのエアバッグモジュール6が固定されている位置よりも後側の部分に溶接されることとなる。なお固定部11は、当該部分に、必要に応じて溶接以外の手段によって接合されていても構わない。
立壁部12は、その構成要素として、第1立上部12A、第2立上部12Bおよび中央部12Cを備えている。第1立上部12Aは、第1板状部11Aの前側の端部から立ち上がるとともにサイドフレーム5(側面5C)から遠ざかる方向に延在しており、第2立上部12Bは、第2板状部11Bの前側の端部から立ち上がるとともに側面5Cから遠ざかる方向に延在している。中央部12Cは、第1立上部12Aと第2立上部12Bとの間に設けられている。中央部12Cは、側面5C(後述するビード10およびエアバッグモジュール6)から遠ざかる方向に、すなわち後側に向けて膨らむ形状を備えている。
支持部13は、その構成要素として、第1延出部13A、第2延出部13Bおよび中央部13Cを備えている。第1延出部13Aは、第1立上部12Aの延在方向(立ち上がり方向)における先端部から前側に向かって延出しており、第2延出部13Bは、第2立上部12Bの延在方向(立ち上がり方向)における先端部から前側に向かって延出している。第1延出部13Aおよび第2延出部13Bは、いずれも平板状の形状を備えており、互いに略同一平面状に位置している。
中央部13Cは、第1延出部13Aと第2延出部13Bとの間に設けられている。中央部13Cは、側面5C(後述するビード10およびエアバッグモジュール6)から遠ざかる方向に膨らむ形状を備えている。中央部13Cには、締結部としてのボルト18を挿通するための貫通孔13Hが形成されている。中央部13Cのうちの貫通孔13Hの周囲には、アームレスト4に設けられた複数の固定片4C(後述する)を嵌め込むための複数の貫通孔13Gも形成されている。
ブラケット7およびエアバッグモジュール6がサイドフレーム5の側面5Cに固定された状態では、ブラケット7の第1延出部13A、第2延出部13Bおよび中央部13Cは、エアバッグモジュール6の一部(ここでは下端6B側の一部)に側面視で重なるように配置される(図3,図4参照)。この状態では、貫通孔13Hも、エアバッグモジュール6の一部(ここでは下端6B側の一部)に側面視で重なるように配置される(図3参照)。
(フランジ)
本実施の形態においては、ブラケット7のうちの支持部13の外周縁に位置する部分に、補強用の第1フランジF3A,F4,F3Bが連続して形成されている。第1フランジF3Aは、第1延出部13Aから見て下側に位置し、第1フランジF4は、中央部13Cから見て前側に位置し、第1フランジF3Bは、第2延出部13Bから見て上側に位置している。第1フランジF3A,F4,F3Bはいずれも、エアバッグモジュール6から遠ざかる方向に延びる形状を備えている(図3参照)。
さらに、ブラケット7のうちの立壁部12の外周縁に位置する部分に、補強用の第2フランジF2A,F2Bが形成されている。第2フランジF2Aは、第1立上部12Aから見て下側に位置し、第2フランジF2Bは、第2立上部12Bから見て上側に位置している。第2フランジF2A,F2Bはいずれも、エアバッグモジュール6から遠ざかる方向に延びる形状を備えている(図3参照)。
さらに、ブラケット7のうちの固定部11の外周縁に位置する部分に、補強用の第3フランジF1A,F1Bが形成されている。第3フランジF1Aは、第1板状部11Aから見て下側に位置し、第3フランジF1Bは、第2板状部11Bから見て上側に位置している。第3フランジF1A,F1Bはいずれも、サイドフレーム5(側面5C)から遠ざかる方向に延びる形状を備えている(図3参照)。
本実施の形態においては、第1フランジF3A,F4,F3B、第2フランジF2A,F2Bおよび第3フランジF1A,F1Bは、連続して形成されている。より具体的には、第3フランジF1A、第2フランジF2A、第1フランジF3A、第1フランジF4、第2フランジF2B、第3フランジF1Bがこの順に並んで連続して形成されている。
一方で、固定部11のうちのエアバッグモジュール6が位置している側とは反対側に位置する端部11AT,11BTには、フランジが形成されていない。上述のとおり、本実施の形態では端部11ATと側面5Cとが互いに溶接されることで、これらの間に第3溶接部23が形成されている。
(アームレスト4およびボルト18)
図8は、アームレスト4がブラケット7に固定される際の様子を示す斜視図である。図5および図8に示すように、ブラケット7の支持部13(中央部13C)のうち、エアバッグモジュール6が配置される側とは反対側の表面上に、アームレスト4の基端4A側の部分が配置および固定(ここでは回動可能に固定)される。
具体的には、アームレスト4は、外装カバー30(図8)および回動機構31を有している。回動機構31のうちの基端4A側には、後述するナット19を配置するための凹部32が設けられており、凹部32の底部33には開口部34が貫通して形成されている。さらに、回動機構31(底部33)の外表面には、複数の固定片4C(図5)が突出して設けられている。
図8に示すように、締結具としてのボルト18は、エアバッグモジュール6(エアバッグモジュール6が配置される領域)から遠ざかる方向に先端18Tが向くように貫通孔13Hの中に配置される。ボルト18はさらに、回動機構31(底部33)に設けられた開口部34の内側を通過するように配置され、ボルト18の先端18Tにナット19が螺合する。ボルト18の頭部とナット19との間で中央部13Cおよび底部33が挟み込まれることで、回動機構31のうちの基端4A側の部分は、ブラケット7(支持部13)に締結される。その後、蓋体35が凹部32を覆うように固定されるとともに、外装カバー30が回動機構31の全体を覆うように配置される。以上のようにして、アームレスト4はブラケット7の支持部13(中央部13C)に回動可能に固定されることとなる。
(ビード10)
図6および図7に示すように、側面5Cのうちの高さ方向における中央部と下端5Bとの間には、ビード10が形成されている。ビード10は、プレス成型等によって形成されており、サイドフレーム5のうちのビード10が形成されている部分の近傍の強度を向上させている。
本実施の形態のビード10は、ブラケット7の固定部11から遠ざかる方向(幅方向の内側)に膨らむ形状を有している。ビード10は、側面5Cのうちの外側の表面(ブラケット7が固定される側の面)が凹となり、内側の表面(その反対側の面)が凸となる形状を備えている。ビード10は、側面視において、第1端部10Aから第2端部10Bまで略円弧状に湾曲するように延びる形状(いわゆる四分の一円弧の形状)を備えている。
図3および図6に示すように、ブラケット7の固定部11は、ビード10の第1端部10Aを上下方向においてまたぐように配置される。換言すると、ブラケット7がサイドフレーム5の側面5Cに固定された状態では、ビード10は側面視において、第1板状部11Aと第2板状部11Bとの間の部分に差し掛かるように(本実施の形態では第1板状部11Aと第2板状部11Bとの間の部分を通過する程度にまで)第1端部10Aから第2端部10Bにまで延在している。ビード10は、側面視において、第1溶接部21と第2溶接部22との間の位置から前側下方に向かって湾曲するように延びる形状を備えている。
ブラケット7がサイドフレーム5の側面5Cに固定された状態では、ブラケット7の固定部11には、ビード10に対して一方側(ここでは下方側)に位置して側面5Cに溶接されている第1溶接部21と、ビード10に対して他方側(ここでは上方側)に位置して側面5Cに溶接されている第2溶接部22とが形成されていることとなる。すなわち第1溶接部21は、第2溶接部22よりも下方に位置しており、第1溶接部21は、ビード10のうちの前側下方に向かって湾曲している部分(より特定的には、当該部分のうちの後側に位置する周縁部分)に沿って延びるように形成されている(図6参照)。本実施の形態ではさらに、固定部11(第1板状部11A)には、ビード10の第1端部10Aに対して下方側であって且つ第1溶接部21よりも後側に位置して側面5Cに溶接されている第3溶接部23が形成されていることとなる。
(作用および効果)
エアバッグモジュール6に備えられたエアバッグは、インフレータからのガス供給を受けて、乗員に対する幅方向の側方で膨張展開される。シートバック1(図1)の表皮部材のうち、側部の前側に位置する部分には図示しないバーストラインが形成されている。シートバック1の表皮部材は、エアバッグの膨張圧によってバーストラインを起点として開裂され、アームレスト4と乗員との間で前向きに膨張展開する。これにより乗員は保護されることとなる。
また、ブラケット7は、固定部11から立ち上がるとともに側面5Cから遠ざかる方向に延在する立壁部12と、立壁部12の延在方向における先端部から前側に向かって延出し、エアバッグモジュール6の一部に側面視で重なるように配置される支持部13とを備えている。エアバッグモジュール6は、側面視において上端6Aからブラケット7に重なる下端6Bの位置にまで下方に向かって延びているが、上記のブラケット7の構成によれば、ブラケット7がエアバッグモジュール6の膨張展開を阻害することもなく、エアバッグモジュール6は高さ方向におけるより広い範囲にわたって乗員の側方を保護することが可能となっている。
冒頭で述べたとおり、シートバック1の一方側の側部にアームレスト4およびエアバッグモジュール6の双方が設けられる場合、アームレスト4の腕および肘に対する支持機能や、エアバッグが乗員の側方全体を広く保護可能にするという機能を考慮すると、アームレスト4およびエアバッグモジュール6は相互に隣接あるいは近接して配置されることとなる。本実施の形態では、ブラケット7およびエアバッグモジュール6がサイドフレーム5の側面5Cに固定された状態では、エアバッグモジュール6は、シートバック1(図1)の側部内で幅方向においてアームレスト4とサイドフレーム5との間に位置する。ブラケット7の支持部13(第1延出部13A、第2延出部13Bおよび中央部13C)および貫通孔13Hは、エアバッグモジュール6の一部(ここでは下端6B側の一部)に側面視で重なるように配置される(図3,図4参照)。
以上のような配置構造を実現するためには、たとえば、ブラケット7をサイドフレーム5の側面5Cに溶接する。その後、ボルト18を用いてアームレスト4がブラケット7に締結される。この状態で、エアバッグモジュール6の下端6B側の一部がサイドフレーム5の側面5Cとブラケット7の支持部13との間に配置されて、エアバッグモジュール6がサイドフレーム5の側面5Cに固定される。ボルト18は、エアバッグモジュール6(エアバッグモジュール6が配置される領域)から遠ざかる方向に先端18Tが向くように貫通孔13Hの中に配置されているため、エアバッグモジュール6がボルト18に接触しにくい状態で、エアバッグモジュール6を側面5Cと支持部13との間に容易に配置することができ、エアバッグモジュール6を容易にサイドフレーム5に組み付けることが可能となる。
また本実施の形態においては、ブラケット7のうちの支持部13の外周縁に位置する部分に第1フランジF3A,F4,F3Bが形成されている。これらの第1フランジは、いずれもエアバッグモジュール6(エアバッグモジュール6が配置される領域)から遠ざかる方向に延びている。したがって、エアバッグモジュール6が第1フランジF3A,F4,F3Bに接触しにくい状態で、エアバッグモジュール6を側面5Cと支持部13との間に容易に配置することができ、エアバッグモジュール6を容易にサイドフレーム5に組み付けることが可能となる。
同様に、ブラケット7のうちの立壁部12の外周縁に位置する部分に第2フランジF2A,F2Bが形成されている。これらの第2フランジは、いずれもエアバッグモジュール6(エアバッグモジュール6が配置される領域)から遠ざかる方向に延びている。したがって、エアバッグモジュール6が第2フランジF2A,F2Bに接触しにくい状態で、エアバッグモジュール6を側面5Cと支持部13との間に容易に配置することができ、エアバッグモジュール6を容易にサイドフレーム5に組み付けることが可能となる。
本実施の形態においてはさらに、ブラケット7のうちの固定部11の外周縁に位置する部分に、サイドフレーム5(側面5C)から遠ざかる方向に延びる第3フランジF1A,F1Bが形成されている。第3フランジF1A,F1Bの存在によって固定部11の剛性が高くなっており、ブラケット7は各溶接部においてより強い強度でアームレスト4を支持することが可能となる。
また、第1フランジF3A,F4,F3B、第2フランジF2A,F2Bおよび第3フランジF1A,F1Bは連続して形成されている。全体として1つのフランジを構成するように形成されているため、別々に離れてフランジが形成されている場合に比べて局所的な応力集中が発生することを抑制でき、ブラケット7はより強い強度でアームレスト4を支持することが可能となる。またこのような構成を備えたブラケット7は、プレス成型加工などによって容易に作製することが可能である。
上述のとおり、本実施の形態においては、固定部11のうちのエアバッグモジュール6が位置している側とは反対側に位置する端部11AT,11BTに、フランジが形成されていない。本実施の形態では端部11ATと側面5Cとが互いに溶接されることで、これらの間に第3溶接部23が形成されている。フランジが形成されていない端部11ATを溶接箇所として有効に利用することで、接合強度を向上させることが可能となっている。必要に応じて、端部11BTと側面5Cとを溶接してもよい。
以上、実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 シートバック、2 ヘッドレスト、3 シートクッション、4 アームレスト、4A 基端、4B,18T 先端、4C 固定片、5 サイドフレーム、5A,6A 上端、5B,6B 下端、5C 側面、6 エアバッグモジュール(サイドエアバッグモジュール)、7 ブラケット、8 本体部、9 固定金具、10 ビード、10A 第1端部、10B 第2端部、11 固定部、11A 第1板状部、11AH,11BH 長穴、11AT,11BT 端部、11B 第2板状部、11C,12C,13C 中央部、12 立壁部、12A 第1立上部、12B 第2立上部、13 支持部、13A 第1延出部、13B 第2延出部、13G,13H 貫通孔、18 ボルト(締結具)、19 ナット、21 第1溶接部、22 第2溶接部、23 第3溶接部、30 外装カバー、31 回動機構、32 凹部、33 底部、34 開口部、35 蓋体、100 車両用シート、F1B,F1A 第3フランジ、F2B,F2A 第2フランジ、F3A,F3B,F4 第1フランジ。

Claims (6)

  1. シートバックと、
    サイドフレームを備え、前記シートバックの骨格を構成するバックフレームと、
    前記サイドフレームに固定されるエアバッグモジュールと、
    前記サイドフレームに固定される固定部と、前記固定部から立ち上がるとともに前記サイドフレームから遠ざかる方向に延在する立壁部と、前記立壁部の延在方向における先端部に設けられ、貫通孔が形成されており、前記貫通孔が前記エアバッグモジュールの一部に側面視で重なるように配置される支持部と、を備えるブラケットと、
    前記支持部のうちの前記エアバッグモジュールが位置する側とは反対側に設けられるアームレストと、
    前記エアバッグモジュールから遠ざかる方向に先端が向くように前記貫通孔の中に配置され、前記アームレストと前記支持部とを締結する締結具と、を有する、
    車両用シート。
  2. シートバックと、
    サイドフレームを備え、前記シートバックの骨格を構成するバックフレームと、
    前記サイドフレームに固定されるエアバッグモジュールと、
    前記サイドフレームに固定される固定部と、前記固定部から立ち上がるとともに前記サイドフレームから遠ざかる方向に延在する立壁部と、前記立壁部の延在方向における先端部に設けられ、前記エアバッグモジュールの一部に側面視で重なるように配置される支持部と、を備えるブラケットと、
    前記支持部のうちの前記エアバッグモジュールが位置する側とは反対側に設けられるアームレストと、を有し、
    前記ブラケットのうちの前記支持部の外周縁に位置する部分には、前記エアバッグモジュールから遠ざかる方向に延びる第1フランジが形成されている、
    車両用シート。
  3. 前記ブラケットのうちの前記立壁部の外周縁に位置する部分には、前記エアバッグモジュールから遠ざかる方向に延びる第2フランジが形成されている、
    請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記ブラケットのうちの前記固定部の外周縁に位置する部分には、前記サイドフレームから遠ざかる方向に延びる第3フランジが形成されている、
    請求項3に記載の車両用シート。
  5. 前記第1フランジ、前記第2フランジおよび前記第3フランジは、連続して形成されている、
    請求項4に記載の車両用シート。
  6. 前記固定部のうちの前記エアバッグモジュールが位置している側とは反対側に位置する端部には、フランジが形成されていない、
    請求項5に記載の車両用シート。
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