JP5337015B2 - サイドエアバッグ取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のシートバックの側部に設けられ、主に側面衝突時に展開するサイドエアバッグ装置の取付構造に関する。
特許文献1には、シートバックの側部にエアバッグユニットを配設した車両用シートが開示されている。このエアバッグユニットは、いわゆるサイドエアバッグであり、主に側面衝突時に、車両用シートに着座した乗員の側方にエアバッグを展開させて乗員の保護を図るものである。
このエアバッグユニットは、乗員の肩部から腰部に亘る範囲に対応して配置されており、シートバックのフレーム部材に取付ブラケットを介して取り付けられている。
特開2001−219772号公報
しかし、特許文献1に記載のエアバッグユニットの取付ブラケットは、エアバッグユニットの上下方向の全域に亘って、シートバックのフレーム部材から乗員側(前側)に延出して設けられていた。そのため、側面衝突時の慣性力によって乗員が車幅方向外側(サイドエアバッグ側)に移動した際に、取付ブラケットによって乗員の胸部に大きな荷重が作用する可能性があった。
本発明は、これらの問題に鑑みて成されたものであり、乗員の胸部への荷重を低減することが可能なサイドエアバッグ取付構造を提供することを課題とする。
本発明は、インフレータから放出されるガスによって乗員の側方に膨張するエアバッグを取付ブラケットを介して車両のシートバックフレームに取り付けるサイドエアバッグ取付構造であって、前記取付ブラケットは、前記エアバッグを収容するケース部材の内部に収容されているとともに、前記シートバックフレームの長手方向に延設されており、前記取付ブラケットの中間部は、前記乗員の胸部領域と略同じ高さに位置するとともに、前記シートバックフレームの前側の端部よりも後側に位置していることを特徴とする。
かかる構成によれば、取付ブラケットのうち乗員の胸部領域と同じ高さに位置する部分である中間部が、シートバックフレームの前側の端部よりも後側に位置しているので、側面視したときに、取付ブラケットが乗員の胸部領域と重なることがない。そのため、側面衝突時の慣性力によって乗員が車外側に移動した場合に、乗員の胸部領域が取付ブラケットによって押圧されることがなく、乗員の負担を軽減することができる。
なお、「シートバックフレームの前側の端部よりも後側に位置している」とは、シートバックフレームの前側の端部よりも前側に突出していないことを意味し、シートバックフレームの前側の端部と取付ブラケットの前側の端部とが一致している状態も含むものとする。
また、前記取付ブラケットは、前記乗員の胸部領域よりも上側で前記シートバックフレームに取り付けられる上側取付部と、前記乗員の胸部領域よりも下側で前記シートバックフレームに取り付けられる下側取付部と、前記上側取付部と前記下側取付部の間の前記中間部と、を有し、前記中間部は、前記シートバックフレームの前側の端部よりも後側に位置している構成とするのが好ましい。
かかる構成によれば、取付ブラケットのうち、上側取付部と下側取付部の間の中間部が、シートバックフレームの前側の端部よりも後側に位置しているので、側面視したときに、取付ブラケットが乗員の胸部領域と重なることがない。そのため、側面衝突時の慣性力によって乗員が車外側に移動した場合に、乗員の胸部領域が取付ブラケットによって押圧されることを確実に抑制して、乗員の負担を軽減することができる。
また、前記シートバックフレームは、パイプ部材と、前記パイプ部材の下部に結合された板状のフレーム部材と、を備えて成り、前記中間部は、前記パイプ部材と略重畳する形状に形成されているのが好ましい。
かかる構成によれば、取付ブラケットの中間部は、シートバックフレームを構成するパイプ部材と略重畳する形状に形成されているので、シートバックフレームよりも乗員側にはみ出すことがなく、側面視したときに、取付ブラケットが乗員の胸部領域と重なることがない。そのため、側面衝突時の慣性力によって乗員が車外側に移動した場合に、乗員の胸部領域が取付ブラケットによって押圧されることがなく、乗員の負担を軽減することができる。
また、前記取付ブラケットの上側取付部は、前記パイプ部材と別体に構成され、前記乗員の胸部領域よりも上方において前記パイプ部材に結合されたフレーム側ブラケットに取り付けられているのが好ましい。
かかる構成によれば、フレーム側ブラケットがパイプ部材と別体に構成されているので、取付ブラケットの上側取付部の取付位置を調節することができる。そのため、乗員の胸部領域が取付ブラケットによって押圧されることを抑制しながら、安定した展開性能を発揮できる位置にエアバッグを取り付けることができる。
また、前記取付ブラケットの下側取付部は、前記フレーム部材のうち、前記パイプ部材に結合されている部分の近傍に取り付けられているのが好ましい。
かかる構成によれば、フレーム部材のうち前記パイプ部材に結合されている部分の近傍部位は、パイプ部材によって剛性が強化されているので、取付ブラケットの下側取付部の剛性(取付剛性)を向上させることができる。そのため、乗員の胸部領域が取付ブラケットによって押圧されることを抑制しながら、安定した展開性能を発揮できる位置にエアバッグを取り付けることができる。
また、記ケース部材は、前記シートバックフレームと前記取付ブラケットに挟持される底壁を有し前記底壁の前側の端部は、前記シートバックフレームの前側の端部よりも前側に位置し、前記底壁には、前記シートバックフレームの前側の端部の形状に沿ったヒンジ部が設けられ、前記ヒンジ部は、前記底壁の他の部分に比較して厚さ寸法が小さいのが好ましい。
かかる構成によれば、ケース部材の底壁に、シートバックフレームの前側の端部の形状に沿ったヒンジ部が設けられ、前記ヒンジ部は、前記底壁の他の部分に比較して厚さ寸法が小さいので、側面衝突時の慣性力によって乗員が車外側に移動して、乗員の胸部がケース部材を押圧した場合に、ケース部材がヒンジ部に沿って撓む。そのため、乗員の胸部への荷重を低減することができる。
本発明によれば、乗員の胸部への荷重を低減することが可能なサイドエアバッグ取付構造を提供することができる。
本実施形態に係るサイドエアバッグ取付構造を備える車両用シートの斜視図である。 サイドエアバッグ装置の斜視図である。 サイドエアバッグ装置の分解斜視図である。 サイドエアバッグ装置が取り付けられたシートバックフレームをサイドエアバック装置と反対側から見た側面図である。 シートバックフレームに取り付けられたサイドエアバッグ装置を車外側から見た側面図である。 本実施形態に係るサイドエアバッグ取付構造の通常時の平面図である。 本実施形態に係るサイドエアバッグ取付構造の衝突時の平面図である。
本発明の第1実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の番号を付し、重複する説明は省略する。本実施形態では、自動車の助手席に本発明のサイドエアバッグ取付構造を適用した場合を例にとって説明する。
なお、本実施形態では、シートに着席した乗員の前後左右上下を基準にして方向を説明する。
図1は、本実施形態に係るサイドエアバッグ取付構造を備える車両用シートの斜視図である。
図1に示すように、車両用シート1は、いわゆる右ハンドル車の助手席であり、車室内にスライド自在に設置されたシートクッション2と、シートクッション2の後部に傾動可能に設けられたシートバック3と、シートバック3の上部に設置されたヘッドレスト4と、シートバック3に内蔵されたサイドエアバッグ装置5と、を主に備えている。
シートバック3は、いわゆる背もたれであり、シートバック3の骨格を成す枠状のシートバックフレーム31にクッション材と表皮材を被せて構成されている。シートバック3の左右両側縁には、乗員M(図5参照)の体側(たいそく)を支持するサポート部33,33が土手状に膨出形成されている。本実施形態では、左側(車外側)のサポート部33の内部に、サイドエアバッグ装置5が設置されている。
図2は、サイドエアバッグ装置の斜視図である。図3は、サイドエアバッグ装置の分解斜視図である。図4は、サイドエアバッグ装置が取り付けられたシートバックフレームをサイドエアバック装置と反対側から見た側面図である。
図2乃至図4に示すように、シートバックフレーム31は、円筒状のパイプ部材34と、板状のフレーム部材35とを結合して構成されている。パイプ部材34は、略門型に形成されている。フレーム部材35は、パイプ部材34と略同じ幅に形成された上側の結合部35aと、結合部35aに連続して下方に向かうほど幅広に形成された基部35bと、を有している。フレーム部材35の結合部35aは、パイプ部材34の下端部34aに重ねられて溶接接合されている。基部35bは、たとえばシートクッション2の後部に設けられた傾動機構に固定されている。
図3に示すように、パイプ部材34のうち、フレーム部材35の結合部35aよりも上方の部分には、後記する取付ブラケット6の上側取付部61を取り付けるためのフレーム側ブラケット36が設けられている。フレーム側ブラケット36は、車両用シート1に着座した乗員Mの胸部領域M1(図5参照)よりも上方に位置している。フレーム側ブラケット36は、平面視でクランク形状を呈しており、パイプ部材34から前方に張り出している。フレーム側ブラケット36は、この張り出した部分に、後記する上側取付部61の雄ねじ部61aを挿通するための透孔36aを有している。
また、図3、図4に示すように、フレーム部材35のうち、結合部35aの近傍(例えば、結合部35aと基部35bの境界付近であって、パイプ部材34の下端部34aの直下)には、後記する取付ブラケット6の下側取付部62を取り付けるための取付孔35cが設けられている。また、フレーム部材35は、取付孔35cのさらに下方に、ナットN3を収容するためのナット収容孔35dを有している。
図3に示すように、サイドエアバッグ装置5は、ガスを放出するインフレータ52と、このガスによって膨張して乗員M(図5参照)の側方に展開するエアバッグ本体51と、エアバッグ本体51及びインフレータ52を支持するインフレータ用ブラケット53と、これらを収容するケース部材7と、ケース部材7及びインフレータ用ブラケット53をシートバックフレーム31に取り付ける取付ブラケット6と、を備えている。
エアバッグ本体51は、袋状の部材であり、ケース部材7の内部に、例えば蛇腹状あるいは渦巻状に折り畳まれて収納されている。エアバッグ本体51の基部は、インフレータ用ブラケット53に取り付けられている。
インフレータ52は、衝突時に上端部52aからガスを放出してエアバッグ本体51を膨張・展開させる部材である。インフレータ52の上端部52aは、エアバッグ本体51の内部に挿入されている。
インフレータ用ブラケット53は、インフレータ52を支持するための鋼製の筒状部材である。インフレータ用ブラケット53の内空部53aには、エアバッグ本体51の基部とインフレータ52が挿設されている。インフレータ用ブラケット53の側面には、固定用の雄ねじ部53b,53bが、互いに上下に離間して突設されている。
取付ブラケット6は、ケース部材7を(ひいてはサイドエアバッグ装置5を)シートバックフレーム31に取り付けるための鋼製の板状部材である。取付ブラケット6は、上端側の上側取付部61と、下端側の下側取付部62と、上側取付部61と下側取付部62との間の部分である中間部63と、を有している。
上側取付部61は、中間部63に対して前方かつ上方に突出するように屈曲している。上側取付部61のシートバックフレーム31側の面には、雄ねじ部61aが突設されている。
下側取付部62は、中間部63に対して前方に膨出するように幅広に形成されている。下側取付部62には、インフレータ用ブラケット53の雄ねじ部53b,53bを挿通するための透孔62a,62aが上下に離間して形成されている。このうち、上側の透孔62aは、フレーム部材35の取付孔35cに対応する位置に形成されている。また、下側の透孔62aは、フレーム部材35のナット収容孔35dに対応する位置に形成されている。
中間部63は、上側取付部61と下側取付部62とを連結する部分であり、シートバックフレーム31のパイプ部材34と略同じ太さに形成されている。中間部63については図5を参照して後に詳しく説明する。
ケース部材7は、エアバッグ本体51とインフレータ52とインフレータ用ブラケット53と取付ブラケット6とを収容する樹脂製の箱状部材である。ケース部材7は、上端側よりも下端側の方が前後方向に若干幅広に形成されている。
ケース部材7は、シートバックフレーム31に沿って垂直に設けられた底壁71と、底壁71の周囲から略水平に延出する周壁72と、周壁72の車外側の開口部を閉塞する蓋部73と、を有している。
底壁71は、取付ブラケット6の上側取付部61をシートバックフレーム31側に露出させるための開口部71a(図4参照)と、インフレータ用ブラケット53の雄ねじ部53b,53bをそれぞれ挿通するための開口部71b,71bと、を有している。
上側及び前側の周壁72の縁部には、蓋部73を係止するためのクリップ72aが複数設けられている。
蓋部73は、後側の周壁72の先端部に樹脂ヒンジ73aを介して一体に成形されている。蓋部73の上側及び前側の周縁には、周壁72のクリップ72aに係止する係止部73bが複数設けられている。
なお、図4に示すように、底壁71のシートバックフレーム31側の側面には、乗員M(図5参照)が底壁71を押圧した際に、底壁71を変形し易くするためのヒンジ部71cが設けられている。ヒンジ部71cは、シートバックフレーム31の前側の端部31aの形状に沿って設けられている。ヒンジ部71cは、図6に示すように、底壁71の他の部分に比較して厚さ寸法が小さくなっている。
図3に示すように、取付ブラケット6の上側取付部61は、上側取付部61を開口部71a(図4参照)から露出させた上で、雄ねじ部61aをフレーム側ブラケット36の透孔36aに挿通し、雄ねじ部61aにナットN1を螺合することで、シートバックフレーム31に取り付けられている。
また、取付ブラケット6の下側取付部62は、インフレータ用ブラケット53の上側の雄ねじ部53bを、下側取付部62に形成された上側の透孔62aと、ケース部材7の上側の開口部71bと、フレーム部材35の取付孔35cに挿通し、雄ねじ部53bにナットN2を螺合することにより、シートバックフレーム31に取り付けられている。
これにより、ケース部材7の底壁71が、シートバックフレーム31と取付ブラケット6に挟持されることとなる。
なお、インフレータ用ブラケット53の下側の雄ねじ部53bは、取付ブラケット6の下側取付部62の下側の透孔62aに挿通した状態で、ナットN3を螺合することにより、取付ブラケット6に固定されている。ナットN3は、ケース部材7の下側の開口部71bを通って、フレーム部材35のナット収容孔35dに収容されている。
図5は、シートバックフレームに取り付けられたサイドエアバッグ装置を車外側から見た側面図である。説明の便宜のため、図5においては、シートバックフレーム31とケース部材7を仮想線で描くとともに、エアバッグ本体51を省略して描いている。
図5に示すように、取付ブラケット6の上側取付部61は、乗員Mの胸部領域M1よりも上側に設けられている。また、取付ブラケット6の下側取付部62は、乗員Mの胸部領域M1よりも下側に設けられている。
なお、乗員Mの胸部領域M1とは、主に肋骨に覆われている部分である。
そして、取付ブラケット6の中間部63は、乗員Mの胸部領域M1とほぼ同じ高さに位置しているとともに、シートバックフレーム31の前側の端部31aよりも後側に位置しており、側面視で乗員Mの胸部領域M1と重ならないようになっている。
具体的には、取付ブラケット6の中間部63は、側面視でシートバックフレーム31と重なり合うように配置されており、中間部63の前側の端部63aは、シートバックフレーム31の前側の端部31aと略同じ位置に延在している。
また、インフレータ用ブラケット53は、取付ブラケット6の下側取付部62よりも前後方向の幅が狭く、側面視で下側取付部62に重なり合うように配置されている。
一方、ケース部材7は、シートバックフレーム31の前側の端部31aよりも前方に張り出した状態で、シートバックフレーム31に取り付けられている。そのため、ケース部材7の一部は、側面視で、乗員Mの胸部領域M1と重なり合っている。
本実施形態に係るサイドエアバッグ取付構造は、基本的に以上のように構成されるものであり、次に、サイドエアバッグ取付構造の動作及び作用効果について図5乃至図7を参照して説明する。
図6は、本実施形態に係るサイドエアバッグ取付構造の通常時の平面図である。図7は、本実施形態に係るサイドエアバッグ取付構造の衝突時の平面図である。
図5、図6に示すように、通常時において、エアバッグ本体51は、ケース部材7に収容されており、ケース部材7の前側の周壁72と蓋部73とは閉じられた状態になっている。
次に、図7に示すように、ドアDに衝突荷重Pが車外側から車内側に向かって作用すると、インフレータ52(図3参照)からガスが放出され、エアバッグ本体51が、サポート部33を破って乗員Mの側方に展開する。
一方、乗員Mは、慣性力によってドアD側(車外側)に残ろうとするため、ドアDと乗員Mとの距離が近くなり、乗員Mの体側にサポート部33が強く押し当てられることとなる。
このとき、図5に示すように、取付ブラケット6の上側取付部61は、乗員Mの胸部領域M1よりも上側に配置されており、取付ブラケット6の下側取付部62は、乗員Mの胸部領域M1よりも下側に配置されている。また、取付ブラケット6の中間部63は、シートバックフレーム31の前側の端部31aよりも後側に位置している。つまり、側面視で乗員Mの胸部領域M1に取付ブラケット6が重ならないので、乗員Mの体側にサポート部33が強く押し当てられたときに、取付ブラケット6が乗員Mの胸部領域M1を押圧してしまうことがない。そのため、乗員Mの胸部領域M1にかかる荷重を軽減することができる。
また、図7に示すように、エアバッグ本体51が膨張・展開した状態では、ケース部材7の前側の周壁72と蓋部73との係合が外れ、ケース部材7の底壁71の一部と前側の周壁72とが、乗員Mの胸部領域M1とエアバッグ本体51との間に存在した状態となる。
このとき、ケース部材7の底壁71には、シートバックフレーム31の前側の端部31aに沿ってヒンジ部71cが設けられているので、底壁71が変形し易くなっている。そのため、乗員Mの胸部領域M1が底壁71を押圧した際に、底壁71がヒンジ部71cに沿って折れ曲がるので、乗員Mの胸部領域M1にかかる荷重が軽減されることとなる。
また、本実施形態では、フレーム側ブラケット36がパイプ部材34と別体に構成されているので、取付ブラケット6の上側取付部61の取付位置を調節することができる。そのため、乗員Mの胸部領域M1が取付ブラケット6によって押圧されることを抑制しながら、安定した展開性能を発揮できる位置にサイドエアバッグ装置5を取り付けることができる。
また、本実施形態では、取付ブラケット6の下側取付部62が、フレーム部材35のうちパイプ部材34に結合されて剛性が高められている部分の近傍部位(取付孔35c)に締結されているので、取付ブラケット6の下側取付部62の取付剛性を向上させて、サイドエアバッグ装置5を安定して展開させることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、インフレータ用ブラケット53の雄ねじ部53bを用いて、取付ブラケット6の下側取付部62をシートバックフレーム31に取り付けたが、取付ブラケット6の下側取付部62に雄ねじ部を設けるようにしてもよい。
また、本実施形態では、シートバックフレーム31を、パイプ部材34とフレーム部材35の二部材で構成したが、単一の部材あるいは三部材以上で構成してもよい。
1 車両用シート
2 シートクッション
3 シートバック
31 シートバックフレーム
31a 前側の端部
34 パイプ部材
35 フレーム部材
36 フレーム側ブラケット
4 ヘッドレスト
5 サイドエアバッグ装置
51 エアバッグ本体
52 インフレータ
53 インフレータ用ブラケット
6 取付ブラケット
61 上側取付部
62 下側取付部
63 中間部
7 ケース部材

Claims (6)

  1. インフレータから放出されるガスによって乗員の側方に膨張するエアバッグを取付ブラケットを介して車両のシートバックフレームに取り付けるサイドエアバッグ取付構造であって、
    前記取付ブラケットは、前記エアバッグを収容するケース部材の内部に収容されているとともに、前記シートバックフレームの長手方向に延設されており、
    前記取付ブラケットの中間部は、前記乗員の胸部領域と略同じ高さに位置するとともに、前記シートバックフレームの前側の端部よりも後側に位置していることを特徴とするサイドエアバッグ取付構造。
  2. 前記取付ブラケットは、前記乗員の胸部領域よりも上側で前記シートバックフレームに取り付けられる上側取付部と、前記乗員の胸部領域よりも下側で前記シートバックフレームに取り付けられる下側取付部と、前記上側取付部と前記下側取付部の間の前記中間部と、を有し、
    前記中間部は、前記シートバックフレームの前側の端部よりも後側に位置していることを特徴とする請求項1に記載のサイドエアバッグ取付構造。
  3. 前記シートバックフレームは、パイプ部材と、前記パイプ部材の下部に結合された板状のフレーム部材と、を備えて成り、
    前記中間部は、前記パイプ部材と略重畳する形状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のサイドエアバッグ取付構造。
  4. 前記取付ブラケットの上側取付部は、前記パイプ部材と別体に構成され、前記乗員の胸部領域よりも上方において前記パイプ部材に結合されたフレーム側ブラケットに取り付けられていることを特徴とする請求項3に記載のサイドエアバッグ構造。
  5. 前記取付ブラケットの下側取付部は、前記フレーム部材のうち、前記パイプ部材に結合されている部分の近傍に取り付けられていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のサイドエアバッグ取付構造。
  6. 記ケース部材は、前記シートバックフレームと前記取付ブラケットに挟持される底壁を有し
    前記底壁の前側の端部は、前記シートバックフレームの前側の端部よりも前側に位置し、
    前記底壁には、前記シートバックフレームの前側の端部の形状に沿ったヒンジ部が設けられ
    前記ヒンジ部は、前記底壁の他の部分に比較して厚さ寸法が小さいことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のサイドエアバッグ取付構造。
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