JP6650681B2 - テープシュートおよび案内板 - Google Patents
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Description
特許文献2には、部品保持テープのテープ幅に応じて変更可能な通路を含む回収箱が記載されている。それにより、回収箱の内部においてカバーテープの滞留を抑制することができる。
(1)テープフィーダから出された廃テープを回収する回収箱の上流側に設けられたテープシュートであって、
前記廃テープが通る通路を形成するシュート本体と、
前記シュート本体に設けられ、前記通路の幅である通路幅の一部に対応する幅を有する少なくとも1枚の案内板と
を含むことを特徴とするテープシュート。
シュート本体に設けられる案内板は1枚であっても、複数枚であってもよい。
(2)前記少なくとも1つの案内板の各々は、概して羽根状を成すものとすることができる。
案内板は、一端部がフリーな状態で、他端部においてシュート本体に取り付けられるようにすることができる。
(3)前記テープフィーダは、フィーダ保持部材に、複数、前記通路の幅方向に並んで保持される。
(4)前記少なくとも1つの案内板の各々は、前記通路の幅方向の中間部に設けることができる。
(5)前記少なくとも1つの案内板の各々は、前記通路の幅方向の両端部からそれぞれ前記通路幅の1/9以上離れた部分に設けることができる。
(6)前記少なくとも1つの案内板の各々の幅は、前記テープフィーダの3本分の幅より大きくすることができる。
(7)前記少なくとも1つの案内板の各々の幅は、前記テープフィーダの10本分の幅より小さくすることができる。
(8)前記少なくとも1つの案内板の各々の幅は、前記通路幅の1/20以上とすることができ、1/15以上、1/10以上とすることが望ましい。
(9)前記少なくとも1つの案内板の各々の幅は、前記通路幅の2/3以下とすることができ、1/2以下、1/3以下、1/4以下、1/5以下とすることができる。
(10)前記少なくとも1つの案内板の各々は、前記シュート本体に対して傾斜した部分を有する形状を成すものとすることができる。
案内板は、シュート本体に対する傾斜角度が一定のものであっても、長手方向において段階的に変化するものであってもよい。案内板は、例えば、折れ曲がった形状を成すものとすることができる。
前記シュート本体が、前記通路を、前記廃キャリヤテープが通る領域と、前記廃カバーテープが通る領域とに仕切る仕切り板を含むものとすることができる。
本項に記載の廃テープは、廃キャリヤテープと廃カバーテープとの両方を含むものとしたり、廃キャリヤテープと廃カバーテープとのいずれか一方としたりすること等ができる。
(12)前記仕切り板は、前記通路の幅方向とほぼ平行な姿勢で設けることができる。
(13)前記少なくとも1つの案内板の各々は、前記仕切り板より前記シュート本体の案内面に対する傾斜角度が大きい姿勢で設けることができる。
前記通路の幅である通路幅の一部に対応する幅を有することを特徴とする案内板。
本項に記載の案内板には、(1)項ないし(13)項のいずれかに記載の技術的特徴を採用することができる。
(15)複数のテープフィーダから出された廃テープを回収するテープ回収装置であって、
前記廃テープを収容する回収箱と、
その回収箱の上流側に設けられた少なくとも1枚の案内板と
を含むことを特徴とするテープ回収装置。
本項に記載のテープ回収装置には、(1)項ないし(13)項のいずれかに記載の技術的特徴を採用することができる。
部品供給部8は、図4に示すフィーダ保持部材16、そのフィーダ保持部材16に保持された複数のテープフィーダ12等を含む。フィーダ保持部材16は、テープフィーダ12を保持する保持台22と、テープフィーダ12の位置決めを行う位置決め部24とを含む。保持台22には、互いに平行に延びた複数の保持溝26が並んで設けられる。テープフィーダ12は、保持溝26の各々に、位置決め部24によって決められた姿勢で保持され得る。フィーダ保持部材16は、ユニット本体4に保持溝26が並ぶ方向がx方向(幅方向)となる姿勢で設けられる。その結果、複数のテープフィーダ12は、x方向(幅方向)に並んで保持されることになる。なお、部品装着ユニット2において、保持台22には45本の保持溝26が形成され、45本のテープフィーダ12が保持可能とされている。
部品保持テープ40は送り装置32によって送られるが、部品引き渡し位置Pに達する前にカバーテープ46が剥離装置34によって剥がされる。部品引き渡し位置Pに達した凹部43に保持された部品sが部品装着部9によってピックアップされる。部品sがピックアップされた後のキャリヤテープ44である廃キャリヤテープ44dは、フィーダ本体29の先端部から出され、図1に示すキャリヤテープシュート54を通って、回収箱56に回収される。また、剥がされたカバーテープ46である廃カバーテープ46dは、フィーダ本体29の中間下部から出されて、回収箱56に回収される。
上流側シュート本体60は、上流側の開口である入口66aが、テープフィーダ12の先端部の廃キャリヤテープ44dが出される部分の近傍に位置し、下流側の開口である出口66bがテープ切断装置64の上流側に位置する状態で設けられる。上流側シュート本体60の内側の入口66a,出口66bの間が上流側通路66sとされる。
テープ切断装置64は、廃キャリヤテープ44dを切断するものであり、アクチュエータ70、カッタ71、カッタ受け部72等を含む。アクチュエータ70はエアシリンダであり、エアシリンダ70の駆動によりカッタ71が、カッタ受け部72に向かって前進したり、後退したりする。このカッタ71のy(前後)方向の移動により、フィーダ保持部材16にx(幅)方向に並んで保持された複数のテープフィーダ12から出され、概してz(上下)方向に伸びた複数の廃キャリヤテープ44dが同時に切断される。
回収箱56は、廃キャリヤテープ44d、廃カバーテープ46d等の廃テープを収容するものであり、ユニット本体4の下部に前後方向に相対移動可能、かつ、着脱可能に設けられる。回収箱56は、上方に開放された開口78を有するものであり、正面には取手79が設けられる。回収箱56がフル状態になると、溜まった廃テープが作業者によって捨てられる。
下流側シュート本体76は、図1,6,7に示すように、断面が概して四角形状を成す枠状とされ、ユニット本体4の下部の、回収箱56の上方にボルト等により固定的に設けられる。下流側シュート本体76は、一対の側板80、前板81、後板82、仕切り板84等を含み、仕切り板84により、下流側シュート本体76の内側の通路である下流側通路86が前後方向に、前側通路86fと後側通路86rとに仕切られる。また、下流側通路86の上流側の開口である入口88と、下流側の開口である出口90も、仕切り板84により、前側入口88f、前側出口90fと後側入口88r、後側出口90rとに仕切られる。
後側通路86rは、下流側シュート本体76のうちの一対の側板80の各々の後部と、仕切り板84と後板82とによって規定される。後板82、仕切り板84は、中間シュート本体62と同様に、下方へ行くにつれて前方へ行く向きに傾斜して設けられる。また、後側入口88rは、中間シュート本体62の出口74bに対向し、かつ、開口面積が出口74bの開口面積より大きくされている。そのため、中間シュート本体62の出口74bから出された廃キャリヤテープ44dは下流側シュート本体76の後側入口88rに良好に受けられる。
(1)2枚の案内板92,94の各々は、概して長手形状を成す羽根状のものである。案内板92,94の各々は、上端部において後板82にボルト等により取り付けられ、中間部において折り曲げられて、後板82の内側の案内面82hに対する角度がφとなる向きに伸ばされ、下端部がフリーとされる。このように、案内板92,94を折り曲げ形状を成すものとすることにより、強度を大きくすることができる。
(2)案内板92,94の各々の幅wは、図6に示すように、テープフィーダ12のほぼ7本分の幅とされる。案内板92,94の幅が狭すぎる場合には廃キャリヤテープ44dを良好に案内することが困難となり、幅が広すぎる場合には良好に分散させることが困難になったり、強度を大きくする必要が生じたりする。以上の事情から、案内板92,94の各々の幅wは、テープフィーダ12の3本分以上、15本分以下とすることが望ましく、5本以上、10本以下とすることがさらに望ましい。なお、下流側通路86の幅である通路幅は、テープフィーダ12のほぼ45本分である。そのため、案内板92,94の幅は、ほぼ通路幅の7/45となる。
一方、部品装着ユニット2において部品の基板への装着作業が行われる場合に、すべての保持溝26にテープフィーダ12が保持され、すべての保持溝26に保持されたテープフィーダ12から供給される部品が用いられるとは限らない。例えば、一部の保持溝26にのみテープフィーダ12が保持される場合、複数のテープフィーダ12のうちの一部から供給される部品のみが用いられる場合等がある。これらの場合には、フィーダ保持部材16の中間部に位置する保持溝26が用いられたり、中間部に位置するテープフィーダ12から供給される部品のみが用いられたりすることが多い。また、通常、使用頻度が高い部品を供給するテープフィーダ12は、中間部に位置する保持溝26に保持されるようにすることが多い。
したがって、これらの場合であっても、廃キャリヤテープ44dが良好に分散して回収されるように、隙間Smの大きさ、案内板92,94の幅w等を設計することができる。
(4-1) 案内板92,94の傾斜角度θgが小さく、後板82に対する傾斜角度φが大きい場合には、廃キャリヤテープ44dを、案内板92,94に沿って、隙間Se,Smを通って回収箱56に回収された廃キャリヤテープ44dから遠く離れた部分に収容させる(良好に分散させる)ことができるが、廃キャリヤテープ44dが滞り易くなる。それに対して、傾斜角度θgが大きく傾斜角度φが小さい場合には、廃キャリヤテープ44dを、案内板92,94に沿ってスムーズに通すことが可能になるが、廃キャリヤテープ44dを良好に分散させることが困難となる。そこで、案内板92,94の傾斜角度θg、φは、廃キャリヤテープ44dが、案内板92,94の上で滞ることなく流れ得、かつ、回収箱56において、隙間Se,Smを通って収容される廃キャリヤテープ44dから離れた部分に収容され得る大きさに設計することができる。
(4-2) また、複数のテープフィーダ12から出される廃カバーテープ46dと廃キャリヤテープ44dとの容積の比率、複数のテープフィーダ12の使用状況等に基づき、隙間Se,Smに対応するテープフィーダ12から出される廃キャリヤテープ44dと、案内板92,94に対応するテープフィーダ12から出される廃キャリヤテープ44dと、廃カバーテープ46dとのおよその比率(γ1:γ2:γ3)を求めることができる。廃キャリヤテープ44d、廃カバーテープ46dが、回収箱56において、この比率に基づいて分散して収容されるように、傾斜角度θh、θg、θdが設計されるようにすることができる。
このように、案内板92,94を設けることにより(簡単な構造を追加するだけで)、廃キャリヤテープ44dを回収箱56の部分Q1,2に分けて回収することができる。廃テープが回収箱56の一部に偏って溜まることを良好に回避し、回収箱56の容積を有効に利用することができる。それにより、回収箱56から廃テープを捨てる頻度を少なくすることができ、作業者の手間を軽減することができる。
以上、本実施例においては、下流側シュート本体76がシュート本体に対応し、下流側シュート本体76、案内板92,94等によりテープシュートが構成される。
なお、下流側シュート本体76の一部(仕切り板84、後板82、一対の側板80の一部等)によりシュート本体が構成され、これらシュート本体と、案内板92,94等によりテープシュートが構成されると考えることもできる。この場合には、廃キャリヤテープ44dが廃テープに対応する。
なお、案内板は仕切り板84に設けることもできる。また、仕切り板84は不可欠ではない。
本発明は、前記実施例に記載の態様の他、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。
Claims (5)
- 一方向に並んで保持された複数のテープフィーダから出された廃テープを少なくとも上流側通路と、その上流側通路より下流側に位置する下流側通路とを経て回収する回収箱の上流側の前記下流側通路を含んで設けられたテープシュートであって、
前記下流側通路を規定し、前板と、後板と、前記後板の幅方向の両端部に位置する一対の側板とを備えたシュート本体と、
前記後板に設けられ、前記下流側通路の前記後板の前記一対の側板の間の長さである通路幅より小さい幅を有する少なくとも1枚の案内板と
を含み、
前記後板において、前記少なくとも1枚の案内板が設けられた部分と前記少なくとも1枚の案内板が設けられていない部分とが、前記一方向に沿って並び、
前記少なくとも一枚の案内板が、前記後板の案内面に対して傾いて設けられたことを特徴とするテープシュート。 - 前記少なくとも1つの案内板が、それぞれ、前記下流側通路の幅方向の中間部に設けられた請求項1に記載のテープシュート。
- 前記テープフィーダが、前記廃テープとして、廃キャリヤテープと廃カバーテープとを出すものであり、
前記シュート本体が、前記下流側通路を、前記廃キャリヤテープが通る領域と、前記カバーテープが通る領域とに仕切る仕切り板を含み、
前記少なくとも1つの案内板の各々の、前記後板の案内面に対する傾斜角度が前記仕切り板の前記案内面に対する傾斜角度より大きくされた請求項1または2に記載のテープシュート。 - 前記少なくとも1つの案内板が、下端部がフリーな状態で、上端部において前記後板に取り付けられるとともに、
上記少なくとも1つの案内板の前記上端部の幅が、前記通路幅より小さくされた請求項1ないし3のいずれか1つに記載のテープシュート。 - 前記廃テープが、前記上流側通路、中間通路および前記下流側通路を経て前記回収箱に回収され、
前記シュート本体が、前記中間通路を含んで設けられた請求項1ないし4のいずれか1つに記載のテープシュート。
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