JP6648378B2 - パネル体 - Google Patents

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Description

本発明は、化粧パネルを構成するパネル体に関する。
オフィスや公共施設、商業施設等の空間において、空間を仕切る壁面や、什器の側面などに化粧パネルを取り付けて壁面や什器の意匠を変更し、空間の雰囲気を変化させることが行われている。このような化粧パネルを用いることで、壁面の仕上げ材を貼り直したり什器を交換したりしなくても空間の雰囲気を簡便にかつ安価で変化させることができる。
このような化粧パネルとして、剛性を有するパネル状の基材と、基材の表面に設けられたクロスなどの表皮材とを有する構成のものがよく用いられている(例えば、特許文献1参照)。このような化粧パネルは、基材の一方の面が壁面や什器の側面などの取り付け対象面に取り付け可能に構成され、他方の面に表皮材が設けられている。
そして、使用者が要望する空間の雰囲気に合わせた質感や色彩の表皮材を有する化粧パネルを壁面や什器の側面などに取り付けることで、使用者の要望する雰囲気の空間を提供することができる。
特開2010−261254号公報
ところで、このような化粧パネルの表皮材は、基材の他方の面を覆うとともに、基材の外周端部を巻き込むようにして基材の一方の面(取り付け対象面に取り付けられる面)に固定されている。
しかしながら、基材の一方の面に表皮材が固定されると、表皮材が基材の一方の面から突出してしまい、化粧パネルが取り付け対象面へ取り付けづらい形態となる虞がある。また、基材の一方の面には、化粧パネルを取り付け対象面への取り付けるための取り付け部が設けられているため、表皮材と取り付け部とが干渉してしまう虞がある。
このため、表皮材と取り付け部とが干渉せず、また、基材が取り付け対象面に確実に取り付けられるように、基材を加工したり基材に他の部材を取り付けたりする必要があり、基材の構造が複雑となる虞がある。
そこで、本発明は、簡便な構造とすることができるパネル体(化粧パネル)を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るパネル体は、パネル状に形成され一方の面が取り付け対象面に対向して取り付け可能な基材と、該基材の他方の面および該他方の面の外周縁を含む外周端部を覆う表皮材と、前記基材の一方の面に設けられて前記基材を前記取り付け対象面に取り付ける取り付け部と、を備え、前記基材の外周端部には、前記基材の内方に向けて凹んだ溝部が形成され、前記表皮材の外周縁部が前記溝部の内側に巻き込まれた状態で前記基材に固定され、前記基材には、前記溝部の内側と前記一方の面側を連通可能な連通部が形成され、該連通部は、前記溝部の内側に巻き込まれた前記表皮材が挿通されるとともに、該表皮材を係止することを特徴とする。
本発明では、表皮材が溝部の内側に巻き込まれた状態で基材に固定されていることにより、表皮材が基材の一方の面(取り付け対象面に取り付けられる面)に配置されない構成とすることができる。このため、表皮材が基材の一方の面から突出することがないとともに、表皮材と取り付け部とが干渉することがなく、パネル体を簡便な構造とすることができる。
また、本発明に係るパネル体では、基材には、溝部の内側と一方の面側を連通可能な連通部が形成され、連通部は、溝部の内側に巻き込まれた表皮材が挿通されるとともに、表皮材を係止する。
このような構成とすることにより、特別な部材などを使用せずに表皮材を基材に容易に固定することができる。また、外周縁では表皮材が折り曲げられてしわが生じやすい。特に外周縁と外周縁とが交差する角部においては表皮材が異なる方向に折り曲げられることでより一層しわが生じやすくなる。この点において、溝部の内側に巻き込まれた表皮材を連通部により、まとめて引き込んで係止することができることで表皮材を緊張させてしわの発生を抑制することができる。
また、本発明に係るパネル体は、パネル状に形成され一方の面が取り付け対象面に対向して取り付け可能な基材と、該基材の他方の面および該他方の面の外周縁を含む外周端部を覆うクッション材と、該クッション材の前記基材側と反対側となる面および該面の外周縁を含む外周端部を覆う表皮材と、前記基材の一方の面に設けられて前記基材を前記取り付け対象面に取り付ける取り付け部と、備え、前記基材の外周端部には、前記基材の内方に向けて凹んだ溝部が形成され、前記表皮材の外周縁部が前記クッション材の外周縁部とともに前記溝部の内側に巻き込まれた状態で前記基材に固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、表皮材が溝部の内側に巻き込まれた状態で基材に固定されていることにより、表皮材が基材の一方の面(取り付け対象面に取り付けられる面)に配置されない構成とすることができる。このため、表皮材が基材の一方の面から突出することがないとともに、表皮材と取り付け部とが干渉することがなく、パネル体を簡便な構造とすることができる。
(a)は本発明の第1実施形態によるパネル体が什器の側面に取り付けられた様子を示す図、(b)は本発明の第1実施形態によるパネル体が壁面に取り付けられた様子を示す図である。 図1のA−A線断面図である。 本発明の第1実施形態によるパネル体の分解斜視図である。 表皮材係止部を説明する図である。 (a)は表皮材をパネル基材に係止する手順を説明する図でパネル体を裏側から見た図、(b)は(a)に続く表皮材をパネル基材に係止する手順を説明する図、(c)は(b)に続く表皮材をパネル基材に係止する手順を説明する図である。 本発明の第2実施形態によるパネル体の正面および背面を示す図である。 図6のB−B線断面図である。 (a)は上枠材の正面図、(b)は(a)のC−C線断面図、(c)はパネル体に設けられた状態の上枠材を説明する図である。 コーナー連結部材および連結金具を説明する図である。 (a)はコーナー連結部材をパネル体の裏側から見た図、(b)はコーナー連結部材の斜視図である。 (a)は表皮材固定部材の正面図、(b)は(a)のD−D線断面図である。 (a)は表皮材固定部材が表皮材を挟み込む前の様子を示す図、(b)は表皮材固定部材が表皮材を挟んだ様子を示す図、(c)は表皮材を横枠材に固定する工程を説明する図、(d)表皮材が横枠材に固定された様子を示す図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態によるパネル体について、図1乃至図5に基づいて説明する。
図1に示すように、第1実施形態によるパネル体1は、略矩形の平板状に形成されていて、一方の面1aが什器11(図1(a)参照)の側面11aや壁面12(図1(b)参照)などの取り付け対象面13に対向して取り付けられ、他方の面1bが露出するように使用されている。
ここで、パネル体1に対して、一方の面1a側を裏側とし、他方の面1b側を表側とする。また、図1(a)に示すように、パネル体1をその面が鉛直面となるように設置した状態において、その面に直交する方向を厚さ方向とし、鉛直方向を高さ方向とし、厚さ方向および高さ方向に直交する方向を幅方向とする。なお、図1(b)に示すパネル体1は、幅方向が上下方向となるようにして壁面12に取り付けられている。
図2および図3に示すように、パネル体1は、平板状のパネル基材(基材)2と、パネル基材2の表側の面2bおよび表側の面2bの外周縁2dを含む外周端部2cに沿って連続して設けられたクッション材3と、パネル基材2およびクッション材3をクッション材3の表側から覆いパネル基材2に固定される表皮材4と、パネル基材2に固定されパネル体1を取り付け対象面13に着脱可能とする着脱部(取り付け部)5と、を備えている。なお、図3に示されているクッション材3および表皮材4は、製造工程におけるパネル基材2を覆う前の形状に描かれている。
パネル基材2は、板面が厚さ方向を向く3枚の平板状のフェルト芯材21〜23を厚さ方向に重ねあわせて接着した3層構造に形成されている。ここで、3枚のフェルト芯材21〜23のうち、表側に配置されているものを第1フェルト芯材21とし、裏側に配置されているものを第3フェルト芯材23とし、第1フェルト芯材21と第3フェルト芯材23の間に配置されているものを第2フェルト芯材22とする。
第1フェルト芯材21および第3フェルト芯材23は、厚さ方向から見て4つの角部にそれぞれRが形成された略矩形状に形成され、第2フェルト芯材22は、4つの角部にそれぞれ隅切りが形成された略矩形状に形成されている。
第1フェルト芯材21、第2フェルト芯材22および第3フェルト芯材23は、略同じ厚さ寸法に形成されている。
第1フェルト芯材21は、第2フェルト芯材22および第3フェルト芯材23と比べて幅寸法および高さ寸法が大きく形成されている。また、第2フェルト芯材22は、第3フェルト芯材23と比べて幅寸法および高さ寸法が小さく形成されている。
そして、第1フェルト芯材21の外周端面(外周端部)21cは、第2フェルト芯材22の外周端面(外周端部)22cおよび第3フェルト芯材23の外周端面(外周端部)23cよりも全周にわたって外側に配置され、第2フェルト芯材22の外周端面22cは、第3フェルト芯材23の外周端面23cよりも全周にわたって内側に配置されている。
これにより、パネル基材2の外周端部2cには、第1フェルト芯材21の裏側の面21aの外周端面21c近傍と、第3フェルト芯材23の表側の面23bの外周端面23c近傍と、第2フェルト芯材22の外周端面22cによって構成された溝部24(図2参照)が全周にわたって形成されている。
また、第2フェルト芯材22には、厚さ方向に貫通し厚さ方向から見て略矩形に形成された複数の貫通孔22d,22d…が形成されている。本実施形態では、9の貫通孔22d,22d…が、幅方向に所定の間隔をあけて3つずつ、高さ方向に所定の間隔をあけて3つずつ配列されている。
また、第3フェルト芯材23には、厚さ方向に貫通し厚さ方向から見て略矩形に形成された複数の貫通孔23d,23d…が形成されている。本実施形態では、9の貫通孔23d,23d…が、幅方向に所定の間隔をあけて3つずつ、高さ方向に所定の間隔をあけて3つずつ配列されている。
図2に示すように、第2フェルト芯材22の貫通孔22dと、第3フェルト芯材23の貫通孔23dとは、厚さ方向に重なる位置に配置されている。そして、第2フェルト芯材22の貫通孔22dは、表側が第1フェルト芯材21によって塞がれ、第3フェルト芯材23の貫通孔23dは、裏側が開放されている。これにより、パネル基材2には、裏側の面2aから内側に凹んだ凹部25が形成されている。
また、第2フェルト芯材22の貫通孔22dは、高さ寸法が第3フェルト芯材23の貫通孔23dの高さ寸法と略同じで、幅寸法が第3フェルト芯材23の貫通孔23dの幅寸法よりも大きく形成されている。なお、第2フェルト芯材22の貫通孔22dと、第3フェルト芯材23の貫通孔23dとは、幅方向の中心線を厚さ方向に合せるようにして配置されている。
また、図3および図4に示すように、パネル基材2の角部近傍には、溝部24と厚さ方向に重なる位置に、表皮材4を係止するための表皮材係止部26が形成されている。表皮材係止部26は、第3フェルト芯材23の4つの角部にそれぞれ形成されている。表皮材係止部26は、第3フェルト芯材23を厚さ方向にそれぞれ貫通して溝部24と第3フェルト芯材23の裏側の面23a側とを連通させる孔部(連通部)27および切り込み部(連通部)28を有している。
孔部27は、厚さ方向から見て円形状に形成されている。
切り込み部28は、1つの点で交差する4つの直線状の切り込み28a,28a…からなり、これらの4つの切り込み28a,28a…がそれぞれ第3フェルト芯材23を厚さ方向に貫通している。
孔部27と切り込み部28とは近接していて、厚さ方向から見て切り込み部28が孔部27よりも第3フェルト芯材23の対角方向の内側に配置されている。
図2および図3に戻り、クッション材3は、例えば、発泡ウレタン材等の柔軟性と弾性を有する材料で形成されている。クッション材3は、パネル基材2の第1フェルト芯材21の表側の面21bと外周端面21cを一体に覆っている。本実施形態では、クッション材3の外周縁部3cはパネル基材2の溝部24(図2参照)に挿入されている。
なお、図3に示すように、クッション材3は、パネル体1の製造工程において、高さ寸法および幅寸法がパネル基材2の第1フェルト芯材21よりも大きい略矩形の平板状に形成されている。そして、図2に示すように、クッション材3の外周縁部3cは、第1フェルト芯材21の外周端面21cを巻き込むように折り曲げられてパネル基材2の溝部24に挿入されている。
また、図2および図3に示すように、本実施形態では、クッション材3に厚さ方向に貫通する複数の貫通孔31,31…が形成されている。貫通孔31,31…は、厚さ方向から見て高さ方向に延びる長孔状に形成され、6つの貫通孔31,31…が、幅方向にそれぞれ所定の間隔をあけて3つずつ、高さ方向にそれぞれ間隔をあけて2つずつ配列されている。なお、高さ方向の上側に配置されている貫通孔31,31…は、下側に配置されている貫通孔31,31…よりも高さ寸法が長い長孔状に形成されている。
そして、図2に示すように、クッション材3がパネル基材2の第1フェルト芯材21の表側の面21bを覆うと、貫通孔31の裏側に第1フェルト芯材21が配置され、クッション材3の貫通孔31の内周面および第1フェルト芯材21の表側の面21bによって凹部32が形成されている。
表皮材4は、例えばポリエステルの布材等、弾性変形可能な材質で形成されている。表皮材4は、表側の面2bにクッション材3が設けられたパネル基材2を、クッション材3の表側から覆っている。表皮材4の外周縁部4cはパネル基材2の溝部24に挿入されている。
なお、図3に示すように、表皮材4は、パネル体1の製造工程において、高さ寸法および幅寸法がクッション材3よりも大きい略矩形状に形成されている。そして、表皮材4の外周縁部4cは、クッション材3の外周縁部3c近傍および第1フェルト芯材21の外周端面21cを巻き込むように折り曲げられてパネル基材2の溝部24に挿入されている。
そして、図5(a)に示すように、表皮材4の外周縁部4cの角部4dは、パネル基材2の溝部24に挿入されると、図5(b)に示すように、第3フェルト芯材23の表側から第3フェルト芯材23の表皮材係止部26の孔部27に挿入される。そして、図5(c)に示すように、孔部27を貫通し第3フェルト芯材23の裏側に引き出された表皮材4の外周縁部4cの角部4dは、第3フェルト芯材23の裏側から第3フェルト芯材23の表皮材係止部26の切り込み部28に押し込まれて溝部24に挿入されている。このとき、表皮材4の外周縁部4cの角部4dは切り込み部28に係止されている。
このとき、孔部27と切り込み部28との間の表皮材4の外周縁部4cは、第3フェルト芯材23の裏側に配置されているが、孔部27と切り込み部28とが近接しているため、表皮材4の外周縁部4cのうち第3フェルト芯材23の裏側に配置された部分はわずかな量となっている。また、表皮材4の外周縁部4cのうち第3フェルト芯材23の裏側に配置された部分は、第3フェルト芯材23の裏側の面23aからほとんど突出しないように、第3フェルト芯材23の裏側の面23aに沿うように均されている。
また、図2および図3に示すように、表皮材4は、クッション材3の全体を覆うよう設けられている。表皮材4は、クッション材3の外表面3aと、貫通孔31において外表面3aに直交する内周面31bと、貫通孔31の底部に露出する第1フェルト芯材21の表側の面21bとに沿うよう、接着されている。このようにして、表皮材4が、クッション材3に形成された複数の貫通孔31に沿うことで、パネル体1の表面には、複数の長円形状の凹部1dが形成されている。そして、各凹部1dにおいて、表皮材4は、貫通孔31を通して、パネル基材2の表面を形成する第1フェルト芯材21に接着されている。ここで、表皮材4は、例えばポリエステル等、弾性変形可能な材質で形成され、伸長した状態でクッション材3及びパネル基材2を覆っている。クッション材3は、外表面3a側の貫通孔31の周縁において外方に向けて凸となる角部31aが、表皮材4によって内方に向けて押圧される。これにより、クッション材3は、角部31aにおいて圧縮方向に弾性変形し、貫通孔31の角部31aは、円弧状断面とされている。
着脱部5は、取り付け対象面13に吸着可能な磁石51と、磁石51をパネル基材2に係止する磁石係止具52と、を有している。
磁石係止具52は、鋼板などの板材を断面形状ハット状に形成した部材で、板面が厚さ方向を向く略矩形板状の第1板部53と、第1板部53の幅方向の両端部からそれぞれ厚さ方向の一方側(表側)に突出する略矩形板状の一対の第2板部54,54と、一対の第2板部54,54の厚さ方向の一方側の端部から幅方向のそれぞれ離間する方向に突出する板面が略矩形板状の一対の第3板部55,55と、を有している。なお、一対の第2板部54,54の板面はそれぞれ幅方向を向き、一対の第3板部55,55の板面はそれぞれ厚さ方向を向いている。
磁石係止具52は、厚さ方向から見て、第2フェルト芯材22の貫通孔22dよりもやや小さい略矩形状に形成されている。また、磁石係止具52の第1板部53は、厚さ方向から見て第3フェルト芯材23の貫通孔23dよりもやや小さい略矩形状に形成されている。
このような磁石係止具52は、パネル基材2の凹部25内に配置されて、第3板部55,55側が第2フェルト芯材22の貫通孔22d内に配置され、第1板部53側が第3フェルト芯材23の貫通孔23d内に配置されている。そして、一対の第3板部55,55の表側の面55bが、第1フェルト芯材21の裏側の面21aに固定されている。
なお、第3板部55の厚さ寸法は、第2フェルト芯材22の厚さ寸法よりも小さく設定されていて、第3板部55の裏側に第3フェルト芯材23が配置されている。また、第1板部53の裏側の面53aは、第3フェルト芯材23の裏側の面23aよりも内側(表側)に位置している。
図2に示すように、磁石51は、平板状に形成されていて、一方の面51bが磁石係止具52の第1板部53の裏側の面53aに固定されている。そして、磁石51の他方の面51aは、第3フェルト芯材23の裏側の面23aと略面一に配置されている。
ここで、取り付け対象面13は、磁石51が吸着可能に構成されている。なお、取り付け対象面13は、表面そのものが磁性を有していてもよいし、表面そのものが磁性を有していなくても磁性体が近接していて磁石51が吸着可能に構成されていてもよい。
そして、取り付け対象面13に対してパネル体1の裏側の面1aを接触させると、磁石51が取り付け対象面13に吸着し、パネル体1が取り付け対象面13に固定される。
次に、上述したパネル体1の作用・効果について図面を用いて説明する。
上述した本実施形態によるパネル体1では、表皮材4の外周縁部4cが溝部24の内側に巻き込まれた状態でパネル基材2に固定され、パネル基材2の裏側の面2aに配置されないため、表皮材4の外周縁部4cがパネル基材2の裏側の面2aから突出することがないとともに、表皮材4と着脱部5とが干渉することがなく、パネル体1を簡便な構造とすることができる。
また、表皮材4の外周縁部4cが溝部24の内側に巻き込まれた状態でパネル基材2に固定されていることにより、表皮材4の外周縁部4cが露出しないため、パネル体1の外観を良好にすることができる。また、表皮材4の外周縁部4cの処理を簡便に行うことができるため、パネル体1の製造の簡便化を図ることができる。
また、パネル基材2には、孔部27および切り込み部28を有する表皮材係止部26が形成されていて、孔部27および切り込み部28に表皮材4の外周縁部4cの角部4dを挿入させると表皮材4がパネル基材2に係止されるため、特別な部材などを使用せずに表皮材4をパネル基材2に容易に固定することができる。
また、パネル基材2には、磁石51を有する着脱部5が設けられていることにより、磁性を有する取り付け対象面13に対してパネル体1を容易に着脱することができる。
また、パネル基材2には、裏側の面2aからの内方に向けて凹んだ凹部25が形成され、凹部25に着脱部5が配置されている。これにより、パネル基材2の裏側の面2aから着脱部5が突出しないため、パネル体1が取り付け対象面13に取り付けられた際に、パネル体1の取り付け対象面13からの突出寸法を抑えることができる。このため、パネル体1が取り付けられた什器や壁面などの外観を良好にすることができる。
また、パネル基材2と表皮材4の間に弾性を有するクッション材3が配置され、パネル基材2の表側の面2bおよび表側の面2bの外周縁2dを含む外周端部2cがクッション材3に覆われている。これにより、取り付け対象面13に取り付けられたパネル体1のうち露出して使用者が触れることができる部分には、パネル基材2およびクッション材3を覆った表皮材4が配置されていることになる。このため、パネル体1に対して使用者が視覚に加えて触覚の点でも柔らかさを感じることができる。
また、表皮材4はクッション材3の外周縁部3cを圧縮方向に弾性変形させてクッション材3およびパネル基材2を覆っている。これにより、クッション材3の外周縁部3cが表皮材4に巻き込まれて丸みを帯びた形状となり、パネル体1の外周端部1cを丸みを帯びた形状とすることができる。これにより、パネル体1を視覚の点でより柔らかな雰囲気にすることができる。
(第2実施形態)
図6および図7に示すように、第2実施形態によるパネル体1Bでは、パネル基材(基材)2Bは、パネル基材2Bの外縁部全周にわたって配置される枠体7と、枠体7の内側に配置され枠体7に支持されるパネル基材本体(基材本体)8と、を有している。枠体7には、表皮材4を固定するための溝部24Bが形成されている。
第2実施形態によるパネル体1Bでは、第1実施形態と同様のクッション材3が、パネル基材本体8の表側の面8b、枠体7の表側の面7b、および枠体7の表側の面7bの外周縁7dを含む外周端部7cに沿って連続して設けられている。
また、第2実施形態によるパネル体1Bは、表皮材4の外周縁部4cに取り付けられて表皮材4の外周縁部4cとともに溝部24Bに挿入される表皮材固定部材9を備えている。また、第2実施形態によるパネル体1Bは、固定部材10を介して取り付け対象面13に固定されている。
枠体7は、樹脂などを材料として形成されている。
枠体7は、幅方向に延在しパネル基材2Bの上縁部および下縁部に配置される一対の横枠材71,71と、高さ方向に延在しパネル基材2Bの幅方向の両側縁部に配置される一対の縦枠材72,72と、横枠材71と縦枠材72とを連結するコーナー連結部材(連結部材)75と、横枠材71と縦枠材72とを連結する連結金具76と、を有している。枠体7は、一対の横枠材71,71それぞれの両端部と一対の縦枠材72,72それぞれの上端部および下端部とが連結され、厚さ方向から見て略ロの字状になるように組まれている。
これらの一対の横枠材71,71および一対の縦枠材72,72は、それぞれ延在方向全体にわたって、略同じ断面形状に形成されている。また、一対の横枠材71,71と一対の縦枠材72,72とは、互いに略同じ断面形状に形成されている。なお、一対の横枠材71,71はパネル体1Bの幅寸法に対応する寸法に形成され、一対の縦枠材72,72はパネル体1Bの高さ寸法に対応する寸法に形成されている。
パネル基材2Bの上縁部に配置される横枠材71を上枠材71Aとし、パネル基材2Bの下縁部に配置される横枠材71を下枠材71Bとすると、下枠材71Bは、上枠材71Aを上下反転した形状に形成されている。
縦枠材72,72は、上枠材71Aにおける高さ方向を幅方向とし、上枠材71Aにおける幅方向を高さ方向とするように上枠材71Aの向きを変えるとともに、高さ寸法をパネル体1Bの高さ寸法に対応する寸法とした形状に形成されている。
このため、一対の横枠材71,71および一対の縦枠材72,72の形状の説明は、上枠材71Aのみについて行う。上枠材71Aの説明では、高さ方向の上側を外側とし、下側を内側とする。
図8に示すように、上枠材71Aには、コーナー連結部材75(図9参照)の第1突出部752および第3突出部754のいずれかが挿入される第1コーナー連結部材挿入部(孔部)741と、コーナー連結部材75の第2突出部753および第4突出部755のいずれかが挿入される第2コーナー連結部材挿入部(孔部)742と、連結金具76が挿入される連結金具挿入部743と、表皮材とともに表皮材固定部材9が差し込まれる溝部24Bと、固定部材10の第1係止部102(図7参照)が挿入される第1固定部材挿入部745と、固定部材10の第2係止部103(図7参照)が挿入される第2固定部材挿入部746と、パネル基材本体8の外周縁部8cを係止するパネル基材本体係止部747と、取り付け対象面13に着脱可能なマグネットシート15を貼付可能なマグネットシート貼付部748と、を有している。
本実施形態では、上枠材71Aは、表側の端部に配置され板面が厚さ方向を向く第1鉛直板部711と、板面が高さ方向を向き第1鉛直板部711の高さ方向の中間部から裏側に突出する第1突出板部721および第2突出板部722と、板面が高さ方向を向き第1鉛直板部711の内側の端部から裏側に突出する第3突出板部723と、を有している。
第1突出板部721は、第2突出板部722よりも外側に配置されている。
第3突出板部723は、裏側の端部が第1突出板部721および第2突出板部722の裏側の端部よりもやや表側に位置している。
また、上枠材71Aは、板面が厚さ方向を向き第1突出板部721の裏側の端部から外側に突出する第2鉛直板部712と、板面が高さ方向を向き第1鉛直板部711の外側の端部から裏側に突出する第4突出板部724と、板面が高さ方向を向き第1鉛直板部711の外側の端部と第1突出板部721との間の高さにおいて第1鉛直板部711から裏側に突出する第5突出板部725と、板面が厚さ方向を向き第4突出板部724の裏側の端部と第5突出板部725の裏側の端部とを連結する第3鉛直板部713と、第1突出板部721の厚さ方向の中間部から外側へ突出する第1突出片731と、を有している。
第2鉛直板部712の外側の端部は、第1鉛直板部711の外側の端部よりも低く、第4突出板部724と第5突出板部725との間の高さに位置している。第2鉛直板部712の後側の面と外側の端面との角部の断面形状は、円弧状に形成されている。
第2鉛直板部712は、第3鉛直板部713および第1突出片731と厚さ方向に離間している。
上枠材71Aには、第2鉛直板部712、第1突出板部721、第1突出片731、および第3鉛直板部713に囲まれた凹部が形成されていて、この凹部が溝部24Bとなっている。
また、上枠材71Aには、第1鉛直板部711、第4突出板部724、第3鉛直板部713、第5突出板部725に囲まれた孔部が形成されていて、この孔部が第1コーナー連結部材挿入部741となっている。
また、上枠材71Aには、第1コーナー連結部材挿入部741の内側に、第1鉛直板部711、第1突出板部721、第1突出片731、および第5突出板部725に囲まれ、溝部24Bと連通する空部が形成されていて、この空部が第2コーナー連結部材挿入部742となっている。
第1コーナー連結部材挿入部741および第2コーナー連結部材挿入部742は、溝部24Bよりも裏側に配置されている。
さらに、上枠材71Aは、板面が厚さ方向を向き第3突出板部723の厚さ方向の中間部から内側に突出する第4鉛直板部714と、板面が厚さ方向を向き第3突出板部723の裏側の端部から内側に突出する第5鉛直板部715と、を有している。
第4鉛直板部714は、第5鉛直板部715と厚さ方向に離間している。
上枠材71Aには、第3突出板部723の内側の面と第4鉛直板部714の表側の面とがなす角部が形成されていて、この角部の内側がパネル基材本体係止部747となっている。
また、上枠材71Aには、第4鉛直板部714、第3突出板部723、および第5鉛直板部715囲まれた凹部が形成されていて、この凹部の内側が第1固定部材挿入部745となっている。
さらに、上枠材71Aは、板面が厚さ方向を向き第1突出板部721および第2突出板部722それぞれの厚さ方向の中間部を連結する第6鉛直板部716と、第1鉛直板部711と第6鉛直板部716との中間部において第1突出板部721から内側に突出する第2突出片732と、第1鉛直板部711と第6鉛直板部716との中間部において第2突出板部722から外側に突出する第3突出片733と、を有している。
第2突出片732の内側の端部と第3突出片733の外側の端部とは高さ方向に離間している。
上枠材71Aには、第1鉛直板部711、第2突出板部722、第6鉛直板部716、および第3突出片733に囲まれた孔部が形成されていて、この孔部が連結金具挿入部743となっている。連結金具76は、連結金具挿入部743のうちの第2突出片732および第3突出片733よりも後側に配置され、第2突出片732および第3突出片733よりも前側には、連結金具76に螺合されたネジ763の先端部分が配置される。
なお、第6鉛直板部716には、連結金具挿入部743に挿入された連結金具76に螺合されるネジ763が挿通される孔部716aが形成されている。
また、第6鉛直板部716は、その裏側の面が第1突出板部721および第2突出板部722の後側の端部よりも表側に配置されている。このため、上枠材71Aには、第1突出板部721の内側の面、第6鉛直板部716の後側の面および第2突出板部722の外側の面に囲まれた凹部が形成されている。この凹部は、連結金具76に螺合されるネジ763の頭部が収容されるネジ頭部収容部749Bとなっている。ネジ頭部収容部749Bは、収容したネジ763の頭部が第2鉛直板部712および第4鉛直板部714の裏側の面よりも裏側に突出しない形状に形成されている。
さらに、上枠材71Aは、板面が厚さ方向を向き第3突出板部723および第2突出板部722の厚さ方向の中間部を連結する第7鉛直板部717と、板面が厚さ方向を向き第2突出板部722の裏側の端部よりやや表側となる位置から内側に突出する第8鉛直板部718と、を有している。
第7鉛直板部717は、第1鉛直板部711および第8鉛直板部718と厚さ方向に離間している。第8鉛直板部718は、内側の端部が第3突出板部723に達しておらず、第3突出板部723と高さ方向に離間している。第8鉛直板部718の内側の端面の断面形状は、略半円弧状に形成されている。
第8鉛直板部718の裏側の面は、第5鉛直板部715の裏側の面と厚さ方向に同じ位置に配置されている。これらの第8鉛直板部718および第5鉛直板部715それぞれの裏側が、マグネットシート貼付部748となっている。マグネットシートは、第8鉛直板部718および第5鉛直板部715に渡すように貼りつけられている。
上枠材71Aには、第1鉛直板部711、第3突出板部723、第7鉛直板部717,第2突出板部722に囲まれた孔部749が形成されている。この孔部749は、上枠材71Aを軽量化するために形成されている。なお、この孔部749は、必要に応じた断面形状に形成されてよく、また上枠材71Aに形成されていなくてもよい。
また、上枠材71Aには、第7鉛直板部717、第3突出板部723,第8鉛直板部718および第2突出板部722に囲まれて上枠材71Aの裏側と連通する空部が形成されていて、この空部が第2固定部材挿入部746となっている。なお、第2固定部材挿入部746には、後側から第8鉛直板部718と第3突出板部723との間を通って固定部材10の第2係止部103が挿入される。このため、第2固定部材挿入部746に固定部材10の第2係止部103を挿入する場合は、マグネットシートは設けられていない。
一対の横枠材71,71および縦枠材72,72の延在方向の両端部には、それぞれ隅切り部71a,72aが形成されている。横枠材71と縦枠材72とは、それぞれの隅切り部71a,72が合わされるように連結される。
図9に示すように、コーナー連結部材75は、横枠材71の側方で縦枠材72の上方または下方に配置される基部751と、基部751からそれぞれ突出する4つの第1〜第4突出部752〜755と、を有している。基部751および4つの第1〜第4突出部752〜755は、樹脂などを材料として一体に形成されている。
基部751には、表皮材4とともに表皮材固定部材9が差し込まれる溝部24Cが形成されている。
図10に示すように、基部751は、板面が略正方形の板状の第1板部756と、板面が第1板部756の板面よりも大きい略正方形で板厚が第1板部756の板厚よりも大きい板状の第2板部757と、第1板部756と第2板部757とをそれぞれの板面が厚さ方向に間隔をあけて対向するように連結する連結部758と、を有している。コーナー連結部材75は、横枠材71と縦枠材72とを連結する際に、第1板部756が裏側、第2板部757が表側となる向きに配置される。
ここで、第1板部756の板面の略正方形の4辺それぞれに対応する端面を第1〜第4端面756a〜756dとし、第2板部757の板面の略正方形の4辺それぞれに対応する端面を第1〜第4端面757a〜757dとする。また、第1板部756の第1端面756aと第2端面756bとがなす角部を第1角部756eとし、第2板部757の第1端面757aと第2端面757bとがなす角部を第1角部757eとする。
第1板部756と第2板部757とは、第1板部756の第1端面756aと第2板部757の第1端面757aとが厚さ方向に並び、第1板部756の第2端面756bと第2板部757の第2端面757bとが厚さ方向に並び、それぞれの第1角部756e,757eが厚さ方向に並んだ状態で、それぞれの第1角部756e,757eの近傍が連結部758によって連結されている。
このため、第1板部756の第3端面756cは、第2板部757の第3端面757cよりも内側(第1端面756a側)に配置され、第1板部756の第4端面756dは、第2板部757の第4端面757dよりも内側(第2端面756b側)に配置されている。
第1板部756の第1端面756aおよび第2端面756bは、平坦に形成されていて、第1板部756の表側の面および裏側の面と連続する部分が角部となっている。
第1板部756の第3端面756cおよび第4端面756dは、第1板部756の表側の面の連続する部分が角部となっていて、第1板部756の裏側の面と連続する部分が円弧面状となっている。
第2板部757の第1端面757aおよび第2端面757bは、平坦に形成されていて、第2板部757の表側の面および裏側の面と連続する部分が角部となっている。
第2板部757の第3端面757cおよび第4端面757dは、第2板部757の表側の面および裏側の面との連続する部分が円弧面状となっている。
第2板部757には、厚さ方向に貫通する孔部757fが形成されている。また、第1板部756の第2板部757と対向する面(表側の面)には、第2板部757側に突出する突出部が形成されている。
連結部758は、第1板部756と第2板部との間において、第1板部756および第2板部757の第1端面756a,757aと平行となる第1連結面758aと、第1板部756および第2板部757の第2端面756b,757bと平行となる第2連結面758bと、を有している。
第1突出部752および第2突出部753は、第2板部757の第1端面757aにそれぞれ突設されている。第1突出部752と第2突出部753とは、第1突出部752が第4端面757d側、第2突出部753が第2端面757b側となるように間隔をあけて配置されている。
第1突出部752は、横枠材71および縦枠材72の第1コーナー連結部材挿入部741に横枠材71または縦枠材72の延在方向の端部側から挿入されると嵌合する形状に形成されている。本実施形態では、第1突出部752は、突出する方向に直交する断面形状が第1板部756側が開口する略C字状に形成されている。
第2突出部753は、横枠材71および縦枠材72の第2コーナー連結部材挿入部742に横枠材71または縦枠材72の延在方向の端部側から挿入されると嵌合する形状に形成されている。本実施形態では、第2突出部753は、突出する方向に直交する断面形状が第1板部756側が開口する略C字状に形成されている。
第3突出部754および第4突出部755は、第2板部757の第2端面757bにそれぞれ突設されている。第3突出部754と第4突出部755とは、第3突出部754が第1端面757a側、第4突出部755が第3端面757c側となるように間隔をあけて配置されている。
第3突出部754は、横枠材71および縦枠材72の第1コーナー連結部材挿入部741に横枠材71または縦枠材72の延在方向の端部側から挿入されると嵌合する形状に形成されている。本実施形態では、第3突出部754は、突出する方向に直交する断面形状が第1板部756側が開口する略C字状に形成されている。
第4突出部755は、横枠材71および縦枠材72の第2コーナー連結部材挿入部742に横枠材71または縦枠材72の延在方向の端部側から挿入されると嵌合する形状に形成されている。本実施形態では、第3突出部754は、突出する方向に直交する断面形状が第1板部756側が開口する略C字状に形成されている。
このようなコーナー連結部材75は、第1板部756および第2板部757の第1端面756a,757aが横枠材71および縦枠材72の一方の枠材の端面と当接し、第1板部756および第2板部757の第2端面756b,757bが横枠材71および縦枠材72の他方の枠材の端面と当接するとともに、第1突出部752が一方の枠材の第1コーナー連結部材挿入部741に挿入されて嵌合し、第2突出部753が一方の枠材の第2コーナー連結部材挿入部742に挿入されて嵌合し、第3突出部754が他方の枠材の第1コーナー連結部材挿入部741に挿入されて嵌合し、第4突出部755が他方の枠材の第2コーナー連結部材挿入部742に挿入されて嵌合することによって、横枠材71と縦枠材72とを連結している。
このとき、コーナー連結部材75の第1板部756と第2板部757との溝部24Cが横枠材71および縦枠材72の溝部24Bと連通し、第1板部756の表側の面が横枠材71および縦枠材72の第2鉛直板部712の表側の面と連続して面一となり、第2板部757の裏側の面が横枠材71および縦枠材72の第3鉛直板部713の裏側の面と連続して面一となる。また、連結部758の第2連結面758bが一方の枠材の第1突出板部721の外側の面と連続して面一となり、第1連結面758aが他方の枠材の第1突出板部721外側の面と連続して面一となる。
図9に戻り、連結金具76は、板面が略L字状に形成された板状の金具で、直交するように連結された第1板部761と第2板部762とを有している。第1板部761および第2板部762には、それぞれネジ孔761a,762aが形成されている。
図8に示すように、第1板部761は、横枠材71および縦枠材72の一方の枠材の連結金具挿入部743に端部側から挿入されて、一方の枠材の第6鉛直板部716の孔部716aに挿通されたネジ763と螺合することによって一方の枠材に固定される。第2板部762は、横枠材71および縦枠材72の他方の枠材の連結金具挿入部743に端部側から挿入されて、他方の枠材の第6鉛直板部716の孔部716aに挿通されたにネジ763と螺合することによって他方の枠材に固定される。
このような連結金具76は、第1板部761が一方の枠材に固定されるとともに、第2板部762が他方の枠材に固定されることによって、横枠材71と縦枠材72とを連結している。
なお、本実施形態では、コーナー連結部材75によって横枠材71と縦枠材72とが連結されると、コーナー連結部材75によって横枠材71および縦枠材72の連結金具挿入部743が塞がれてしまうため、横枠材71と縦枠材72とを連結する際には、まず、連結金具76で横枠材71と縦枠材72とを連結した後に、コーナー連結部材75で横枠材71と縦枠材72を連結するようにする。
図6および図7に戻り、パネル基材本体8は、フェルト等の吸音性材料を板面が略矩形の板状に形成されている。パネル基材本体8の外周縁部は、横枠材71および縦枠材72のパネル基材本体係止部747に配置されている。具体的には、パネル基材本体8の端面が横枠材71および縦枠材72の第3突出板部723の内側の面と当接し、パネル基材本体8の裏側の面の縁部近傍が横枠材71および縦枠材72の第4鉛直板部714の表側の面と当接している。
そして、パネル基材本体8は、一対の横枠材71,71および一対の縦枠材72,72によって四方から囲まれることで枠体7に支持される。本実施形態では、枠体7は、パネル基材本体8をパネル状に維持することができる強度に形成されている。
本実施形態では、横枠材71および縦枠材72のパネル基材本体係止部747は、角部の内側に形成されていて、パネル基材本体8の表側の面と、横枠材71および縦枠材72の表側の面(第1鉛直板部711の表側の面)とが面一となるように横枠材71および縦枠材72の第4鉛直板部の表側の面の位置が調整されている。このようにすることにより、パネル基材の表面に段差が生じることを防止できる。
図11に示すように、表皮材固定部材9は、略矩形状に形成された表皮材4の外周縁部4cのうちの上縁部、下縁部および両側縁部にそれぞれ取り付けられている。表皮材固定部材9は、表皮材4の外周縁部4cが延びる方向に延在していて、延在方向に直交する断面形状は、延在方向全体にわたって略同じ形状に形成されている。
表皮材固定部材9は、表皮材4の裏側の面4a側に配置される平板状の第1板部91と、表皮材4の表側の面4b側に配置される平板状の第2板部92と、第1板部91と第2板部92とを連結する連結部93と、第1板部91と第2板部92とを固定する固定部94と、を有している。これらの第1板部91、第2板部92、連結部93および固定部94は、樹脂などを材料として一体に形成されている。
表皮材固定部材9は、表皮材4の外周縁部4cに取り付けられる前には、第1板部91と第2板部92とがそれぞれの板面が面一となるように配置されていて、表皮材4の外周縁部4cに取り付けられる際には、連結部93を介して折り曲げられて第1板部91と第2板部92とが表皮材4の外周縁部4cを挟んで重なるように配置される。
まず、表皮材4の外周縁部4cに取り付けられる前の表皮材固定部材9について説明する。
ここでは、表皮材固定部材9は、第1板部91および第2板部92の板面がそれぞれ同じ水平方向を向き、第1板部91が連結部を介して第2板部92よりも下側となる向きに配置されているものとする。
第1板部91および第2板部92が延在する方向を長さ方向とし、第1板部91および第2板部92の板面に直交する方向を厚さ方向とする。また、長さ寸法および厚さ寸法に直交する高さ寸法の上側と外側とし、下側を内側とする。
第1板部91は、板面が外側(連結部側)と内側の辺とが平行となり、外側(連結部側)の辺が内側の辺よりも長い略台形状に形成されている。これらの外側の辺と内側の辺とを繋ぐ2つの斜辺は、外側の辺から内側の辺に向かって互いに近付くように伸びていて、外側の辺と斜辺とがなす角度がそれぞれ略45°となっている。
第1板部91は、厚さ方向の一方側の第1面91aに、厚さ方向の一方側に突出し長さ方向全体にわたって延在する複数の第1突条911,911…が高さ方向に間隔をあけて形成されている。本実施形態では、4つの第1突条911,911…が高さ方向に等間隔をあけて配置されており、これらの第1突条911,911…の断面形状は、略三角形状に形成されている。
第1板部91の厚さ方向の他方側の第2面91bは、平坦に形成されている。
第1板部91は、表皮材固定部材9が表皮材4の外周縁部4cに取り付けられると、第1面91aが表皮材4の外周縁部4cの裏面に当接している。
第2板部92は、板面が第1板部91の板面の形状を高さ方向に反転した形状と略等しい形状に形成されている。
第2板部92は、厚さ方向の一方側の第1面92aに、厚さ方向の一方側に突出し長さ方向全体にわたって延在する複数の第2突条921,921…が高さ方向に略等間隔をあけて形成されている。本実施形態では、4つの第2突条921,921…が高さ方向に等間隔をあけて配置されており、これらの第2突条921,921…の断面形状は、それぞれ略三角形状に形成されている。
第2板部92の厚さ方向の他方側の第2面92bは、下部側が平坦に形成されていて、上部側に長さ方向に延在し厚さ方向に突出する突出部923が形成されている。
第2板部92は、表皮材固定部材9が表皮材4の外周縁部4cに取り付けられると、第1面92aが表皮材4の外周縁部4cの表面に当接している。
連結部93は、第1板部91の外側の端部と第2板部92の内側端部との間に配置され、長さ方向に延在する板状に形成されている。連結部93は、第1板部91および第2板部92よりも薄く形成され、厚さ方向の一方側の第1面93aが第1板部91の第1面および第2板部92の第1面と略面一となるように配置されている。
表皮材固定部材9には、第1板部91の上端部と第2板部92の下端部と連結部93の厚さ方向の他方側の第2面93bとに囲まれた溝部931が形成されている。
固定部94は、板面が高さ方向を向く板状に形成されて厚さ方向の一方側の端部が第2板部92の外側の端部に連続する固定板部941と、固定板部941の厚さ方向の他方側の端部から内側に突出する突出部942と、を有している。
固定板部941は、外側の面と厚さ方向の一方側の端面とがなす角部、および外側の面と厚さ方向の他方側の端面とがなす角部が円弧面状(R状)に形成されている。固定板部941の厚さ方向の他方側の端面の円弧面は、第2板部92の突出部923の表面と段差なく連続している。
突出部942の断面形状は、略三角形に形成されている。
ここで、固定部94の固定板部941、突出部942および第2板部92に囲まれた凹部を固定凹部943とする。固定凹部943は、厚さ方向の寸法が第1板部91の板厚よりもやや大きくなるように形成されている。
続いて、表皮材4に表皮材固定部材9を取付けて、表皮材4を溝部24に巻き込む方法について説明する。
まず、図12(a)に示すように、第1板部91の第1面91aを表皮材4の裏側の面4aと当接させる。このとき、連結部93の位置を表皮材4の外縁部のやや外側に配置する。
続いて、図12(b)第に示すように、第1板部91の第1面91aと第2板部92の第1面92aとを近づけるように、表皮材固定部材9を溝部931を広げるようにして連結部93で折り曲げて、第1板部91と第2板部92とで表皮材4の外周縁部4cを挟む。
このとき、固定部94の突出部942を弾性変形させて、第1板部91の第1面91a側から第2面91b側に移動させ、固定凹部943に第1板部91の内側の端部を表皮材4が介在した状態で嵌合させる。
このとき、第1板部91の第1突条911,911と第2板部92第2突条921とが高さ方向にずれた位置に配置される。これにより、表皮材4が第1突条911,911…および第2突条922,922…によって噛まれた状態となり、表皮材固定部材9が表皮材4から外れることが防止される。
このようにして、表皮材4の外周縁部4cに表皮材固定部材9が取り付けられる。
続いて、図12(c)に示すように、第1板部91の第2面が表皮材4の裏面と当接するように、表皮材固定部材9を固定部を中心に略180°回動させて、表皮材4を固定部94との境界において折り曲げる。
続いて、図12(d)に示すように、表皮材固定部材9を固定部側が下側となるように上枠材71Aの溝部24Bおよびコーナー連結部材75の溝部24Cに挿入する。このとき、表皮材固定部材9は、固定部94が先端となって上枠材71Aの溝部24Bおよびコーナー連結部材75の溝部24Cに挿入される。固定部94の外周面には角部が無いため、表皮材固定部材9を上枠材71Aの溝部24Bおよびコーナー連結部材75の溝部24Cにスムーズに挿入することができる。
コーナー連結部材75の溝部24Bには、表皮材固定部材9の長さ方向の端部が、コーナー連結部材の角部とこの角部の対角となる角部とを結ぶ線の一方側に配置される。コーナー連結部材の角部とこの角部の対角となる角部とを結ぶ線の他方側には、横枠材71に挿入される表皮材固定部材9の端部が挿入される。
このとき、表皮材固定部材9のうち上枠材71Aの溝部24Bに挿入された部分は、上枠材71Aの第2鉛直板部と第4鉛直板部との間に挟まれ、第2板部92の突出部923が上枠材71Aの第5突出板部725に引っ掛かり、上枠材71Aに係止される。
このようにして表皮材4がパネル基材2Bに固定される。
固定部材10は、取り付け対象面に接着される板状の接着板部101と、接着板部101の上端部に連続して形成されて横枠材71の第1固定部材挿入部745に挿入可能な第1係止部102と、接着板部101の下端部に連続して形成されて横枠材71の第2固定部材挿入部746に挿入可能な第2係止部103と、を有している。
接着板部101は、厚さ方向の一方の面が接着剤や接着テープを介して取り付け対象面と対向するように接着され、厚さ方向の他方の面がパネル基材2Bの裏側の面と対向するように配置されている。
第1係止部102は、接着板部101の上端部から厚さ方向の他方側に突出する第1板片102aと、第1板片102aの先端部から上側向かって漸次に厚さ方向の一方側向かうように接着板部101の板面に対して斜め方向に延びる第2板片102bと、を有している。
第2係止部103は、接着板部101の下端部から厚さ方向の他方側に突出する第3板部103aと、第3板部103aの先端部に形成され下方に突出する爪部103bと、を有している。
第1係止部102の第2板片102bは、横枠材71の第1固定部材挿入部745に下側から挿入可能な形状に形成されている。第2板片102bが横枠材71の第1固定部材挿入部745に挿入されると、第2板片102bが横枠材71の第4鉛直板部714の下端部と対向するように配置される。
第2係止部103の第3板部103aおよび爪部103bは、横枠材71の第2固定部材挿入部746に、
第8鉛直板部718の下端部と第3突出板部723の上面との間から挿入可能な形状に形成されている。第3板部103aおよび爪部103bが横枠材71の第2固定部材挿入部746に挿入されると、爪部103bが横枠材71の第8鉛直板部718の内側の端部に係止される。
このような固定部材を使用してパネル体1Bを取り付け対象面へ固定する方法を図7を参照して説明する。
まず、取り付け対象面13にパネル体1Bが取り付けられた際に上枠材71Aの第1固定部材挿入部745が配置される高さに、第1係止部102の第2板片102bが配置されるように、固定部材10を取り付け対象面13に接着する。
また、取り付け対象面13にパネル体1Bが取り付けられた際に下枠材71Bの第2固定部材挿入部746が配置される高さに、第2係止部103の第3板部103aおよび爪部103bが配置されるように、他の固定部材を取り付け対象面に接着する。
続いて、パネル体1Bを取り付け対象面13に近づけて上枠材71Aの第1固定部材挿入部745に上側に固定された固定部材10の第2板片102bを下側から挿入して、パネル体1Bを固定部材10に引っ掛け、下枠材71Bの第2固定部材挿入部746に下側に固定された固定部材10の第3板部103aを挿入して、パネル体1Bを固定部材に係止する。このとき、下枠材71Bの第8鉛直板部718の上端面が円弧状に形成されているため、固定部材10の、第2係止部103の爪部103bを容易に第2固定部材挿入部746に挿入させることができる。
このようにすることにより、パネル体1Bが固定部材10介して取り付け対象面に固定される。
第2実施形態によるパネル体1Bでは、パネル基材2Bは、枠体7と、パネル基材本体8と、を有することにより、枠体7にパネル基材本体8をパネルの状態に維持できる強度を持たせることで、パネル基材本体8をそれ自体では外力によって屈曲したり撓んだりしてパネルの状態を維持することが困難なフェルトを材料として形成する場合でもパネル基材2Bをパネル状に維持することができる。このため、パネル基材本体8に使用される材料をより多くの材料の中から選択可能とすることができる。
また、横枠材71および縦枠材72に溝部を形成すればよいため、パネル基材本体8を形成する材料にかかわらず溝部を容易に形成することができる。
また、本発明に係るパネル体では、パネル基材本体8は、吸音性材料で形成されていることにより、パネル体の吸音性能を高めることができる。
また、横枠材71と縦枠材72とはコーナー連結部材75を介して連結されていることにより、コーナー連結部材75の第1〜第4突出部752〜755を横枠材71および縦枠材72それぞれに形成された孔部にそれぞれ挿入することによって、横枠材71と縦枠材72とを位置精度よく容易に連結することができる。
また、コーナー連結部材75には、溝部が形成されていることにより、コーナー連結部材75に表皮材を固定することができて、横枠材71と縦枠材72との連結部分においても表皮材を容易にかつ見た目よく固定することができる。
また、表皮材の外周縁部に固定される表皮材固定部材9を備えていることにより、表皮材固定部材9を溝部の内部に挿入すれば、表皮材の外周縁部を溝部の内側に容易に固定することができる。特に表皮材がクロスなどの柔らかい材料で形成されている場合に、表皮材固定部材9を表皮材よりも硬い材料で形成することにより、表皮材の外周縁部を溝部の内側に容易に挿入させることができる。
また、表皮材の外周縁部の略全体に表皮材固定部材9を取り付けることにより、表皮材の外周縁部全体を、容易に溝部に固定することができるとともに、仕上がりをきれいにすることができる。
以上、本発明によるパネル体の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の実施形態では、パネル体1は、平板状に形成されているが、屈曲した面状や、曲面状などに形成されていて、屈曲した取り付け対象面や曲面状の取り付け対象面などに取り付けられるように構成されていてもよい。
また、パネル体1が取り付けられる取り付け対象面13は、什器の11の側面11aや壁面12以外でもよく、例えば、建具などに取り付けられてもよい。また、什器11の天板など鉛直面以外の取り付け対象面13に取り付けてもよい。
また、上記の実施形態では、パネル基材2は、3つのフェルト芯材21〜23を接着した3層構造であるが、フェルト芯材による3層以外の構造であってもよいし、フェルト芯材21〜23に代わって、紙系材料、樹脂系材料、木質系材料などで形成されたパネル基材2としてもよい。なお、パネル基材2にフェルト芯材を用いることで、パネル基材2の軽量化を図ることができる。
また、上記の実施形態では、パネル基材2と表皮材4の間にクッション材3が配置された形態であるが、クッション材3が配置されず、パネル基材2を表皮材4が直接覆う形態としてもよい。
また、上記の実施形態では、クッション材3に貫通孔31が形成されていて、パネル体1の表側の面に凹部が形成されているが、クッション材3に貫通孔31が形成されず、パネル体1の表側の面に凹部が形成されていなくてもよい。
また、上記の実施形態では、孔部27と切り込み部28とを有する表皮材係止部26によって表皮材4がパネル基材2に固定されているが、表皮材係止部26以外の手段によって表皮材4がパネル基材2に固定されていてもよい。
また、上記の実施形態では、パネル体1は、パネル基材2に設けられた磁石51を有する着脱部5によって取り付け対象面13に着脱可能に構成されているが、着脱部5に代わって吸盤や接着剤、ビスなどの固定具などによって取り付け対象面13に取り付けられる構成としてもよい。
また、上記の実施形態では、着脱部5の磁石51は、磁石係止具52を介してパネル基材2に固定されているが、磁石係止具52を介さずにパネル基材2に直接固定されていてもよい。また、磁石係止具52が設けられている場合も、磁石係止具52の形状は適宜設定されてよい。
また、上記の実施形態では、着脱部5は、パネル基材2の裏側の面2aに形成された凹部25の内部に配置されているが、パネル基材2の裏側の面2aに凹部25が形成されず、パネル基材2の裏側の面2aなどに取り付けられていてもよい。
また、磁石51の他方の面51aは、第3フェルト芯材23の裏側の面23aと略面一に配置されているとしたが、これに限るものではない。例えば、凹部25の内部に磁石51が配置されつつ、その一部が裏側の面2aから突出しても良い。また、凹部25aが無い構成とし、磁石51全体が裏側の面2aから突出するようにしても良い。いずれにおいても、磁石51の他方の面51aが裏側の面23aから突出した位置に配置されることで、他方の面51aを取り付け対象面13に当接させるようにして磁石を吸着させた場合、取り付け対象面13とパネル体1の裏側の面23aとの間には隙間を作ることができる。
このため、この隙間により形成される空気層を吸音層として機能させることができ、これによりパネル体の吸音性能を向上させることができる。
また、表皮材4は、上記のようにクッション材3の外表面3aと、貫通孔31の内周面31bと、第1フェルト芯材21の表側の面21bとに沿うよう、接着されているが、表皮材4を形成する生地が弾性的に伸縮して撓むことで沿う形態に限るものではない。表皮材4を、クッション材3の外表面3aと、貫通孔31の内周面31bと、第1フェルト芯材21の表側の面21bとにより形成される凹部と対応する凸部形状にプレス成型等で塑性変形させて、当該凸部を凹部に嵌合させるようにしても良い。このようにプレス成型等で塑性変形させて凸形状を形成するようにすることで、表皮材4が伸縮性の低い材料であったとしても、パネル体1に容易に凹部1dを形成することができる。
また、上記の第2実施形態では、上枠材71Aは、コーナー連結部材75の第1突出部752および第3突出部754のいずれかが挿入される第1コーナー連結部材挿入部741と、コーナー連結部材75の第2突出部753および第4突出部755のいずれかが挿入される第2コーナー連結部材挿入部742と、連結金具76が挿入される連結金具挿入部743と、固定部材10の第1係止部102(図7参照)が挿入される第1固定部材挿入部745と、固定部材10の第2係止部103(図7参照)が挿入される第2固定部材挿入部746と、パネル基材本体8の外周縁部8cを係止するパネル基材本体係止部747と、取り付け対象面13に着脱可能なマグネットシート15を貼付可能なマグネットシート貼付部748と、を有しているが、パネル基材本体8を支持可能であって、表皮材が固定される溝部24Bが形成されていれば、上記の機能を有していなくてもよく、上枠材71Aの断面形状についても上記以外でもよい。
また、上記の第2実施形態では、枠体7は、一対の横枠材と一対の縦枠材とがコーナー連結部材および連結金具で連結された形態であるが、一対の横枠材と一対の縦枠材とが直接接合されていてもよいし、横枠材のみ、または縦枠材のみを有する形態としてもよい。
また、上記の第2実施形態では、表皮材4は、表皮材固定部材9が取り付けられた状態で溝部24Bに固定されているが、表皮材固定部材9が取り付けられずに直接溝部24Bに固定されていてもよい。また、表皮材固定部材9は、表皮材4の外周縁部4c全体に取り付けられていなくてもよく、表皮材4の外周縁部4cに部分的に取り付けられていてもよい。
また、上記の第2実施形態では、パネル体1Bを固定部材10で取り付け対象面に固定するように構成されているが、固定部材10を使用せずに取り付け対象面に取り付けるように構成されていてもよい。
また、上記の第2実施形態では、パネル基材本体8の外周縁部がパネル基材本体係止部747に配置されているが、固定部材10の第1係止部102に代わって第1固定部材挿入部745に挿入されていてもよい。また、複数のパネル基材本体8が設けられていて、パネル基材本体係止部747と第1固定部材挿入部745とがそれぞれパネル基材本体8を支持していてもよい。また、パネル基材本体係止部747および第1固定部材挿入部745のいずれか一方または両方が複数のパネル基材本体8を支持していてもよい。
1,1B パネル体
2,2B パネル基材(基材)
2a 裏側の面(一方の面)
2b 表側の面(他方の面)
2c 外周端部
2d 外周縁
4 表皮材
4c 外周縁部
5 着脱部(取り付け部)
7 枠体
8 パネル基材本体(基材本体)
9 表皮材固定部材
10 固定部材
13 取り付け対象面
21c 外周端面(外周端部)
22c 外周端面(外周端部)
23c 外周端面(外周端部)
24,24B,24C 溝部
25 凹部
26 表皮材係止部
27 孔部(連通部)
28 切り込み部(連通部)
51 磁石
71 横枠材
72 縦枠材
75 コーナー連結部材(連結部材)
741 第1コーナー連結部材挿入部(孔部)
742 第2コーナー連結部材挿入部(孔部)
752 第1突出部(突出部)
753 第2突出部(突出部
754 第3突出部(突出部
755 第4突出部(突出部

Claims (2)

  1. パネル状に形成され一方の面が取り付け対象面に対向して取り付け可能な基材と、
    該基材の他方の面および該他方の面の外周縁を含む外周端部を覆う表皮材と、
    前記基材の一方の面に設けられて前記基材を前記取り付け対象面に取り付ける取り付け部と、を備え、
    前記基材の外周端部には、前記基材の内方に向けて凹んだ溝部が形成され、
    前記表皮材の外周縁部が前記溝部の内側に巻き込まれた状態で前記基材に固定され、
    前記基材には、前記溝部の内側と前記一方の面側を連通可能な連通部が形成され、
    該連通部は、前記溝部の内側に巻き込まれた前記表皮材が挿通されるとともに、該表皮材を係止することを特徴とするパネル体。
  2. パネル状に形成され一方の面が取り付け対象面に対向して取り付け可能な基材と、
    該基材の他方の面および該他方の面の外周縁を含む外周端部を覆うクッション材と、
    該クッション材の前記基材側と反対側となる面および該面の外周縁を含む外周端部を覆う表皮材と、
    前記基材の一方の面に設けられて前記基材を前記取り付け対象面に取り付ける取り付け部と、を備え、
    前記基材の外周端部には、前記基材の内方に向けて凹んだ溝部が形成され、
    前記表皮材の外周縁部が前記クッション材の外周縁部とともに前記溝部の内側に巻き込まれた状態で前記基材に固定されていることを特徴とするパネル体。
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