JP2016084613A - 壁面造作材 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストの低減と施工性の向上とを両立させることができる壁面造作材を提供する。【解決手段】壁面造作材1は固定部材2及び被覆部材3を備えており、不陸調整部を備えていないので、固定部材及び被覆部材と不陸調整部とを備える従来の壁面造作材に比べて製造コストを低減することができる。また、従来の壁面造作材に比べて部材の個数が少ないので、施工工数を低減することができる。更に、固定部材2が有するスペーサ23を利用すれば、床Fから適長離隔するよう壁面造作材1を位置決めすることは容易である。以上の結果、壁面造作材1の施工性を向上させることができる。【選択図】図4

Description

本発明は、幅木又は廻縁として用いられる壁面造作材に関する。
従来、固定部材及び被覆部材を備える幅木が提案されている(特許文献1参照)。
特許文献1に記載されている幅木は、固定部材及び被覆部材(文中「固定部」及び「化粧部」)と不陸調整部とを備える。固定部材は壁にビス留めされる。不陸調整部は軟質であり、固定部材と床との間に配されて、床の不陸(凹凸)を吸収する。被覆部材は固定部材を被覆することによって、固定部材のビス留めの跡を目隠しする。
特許第3945478号公報
特許文献1に記載の幅木から不陸調整部を省略すると、幅木を構成する部材の数が減るので、幅木の製造コストが低減される。
使用者は斜め上から幅木を見る。故に、幅木が床から適長離隔していれば、幅木の下方の不陸は幅木によって目隠しされ、不陸調整部がなくても、使用者には見え難い。
しかしながら、床から適長離隔するよう幅木を位置決めすることは困難である。即ち、幅木の施工性が悪い。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、製造コストの低減と施工性の向上とを両立させることができる壁面造作材を提供することにある。
本発明に係る壁面造作材は、壁に固定されるべき固定部材と、該固定部材に取り付けられる被覆部材とを備え、幅木又は廻縁として用いられる壁面造作材において、前記固定部材は、前記壁に固定されるべき固定本体、該固定本体に設けられている固定係合部、及び、前記固定本体と床又は天井とのスペーサを有し、前記被覆部材は、少なくとも前記固定本体及び固定係合部を被覆する被覆本体、及び、該被覆本体に設けられており、前記固定係合部に係合する被覆係合部を有することを特徴とする。
本発明に係る壁面造作材は、前記固定本体は平板状であり、前記固定係合部は前記固定本体の床側の端部及び天井側の端部に設けられており、前記スペーサは平板状であり、前記固定本体の床側又は天井側の端部から延設されていることを特徴とする。
本発明に係る壁面造作材は、各2個の前記固定部材及び被覆部材を備え、2個の前記固定部材は入隅又は出隅にて突き合わされており、2個の前記被覆部材は2個の前記固定部材の互いに突き合わされた2個の端部を除く部分に取り付けられており、前記固定係合部は前記2個の端部及び該2個の端部を除く部分に設けられており、前記2個の端部に設けられている前記固定係合部に係合するコーナー係合部と、該コーナー係合部が前記固定係合部に係合する場合に該固定係合部に当接するコーナー当接部とを有し、2個の前記固定部材同士の間隙並びに2個の前記被覆部材同士の間隙を目隠しするコーナー部材を更に備えることを特徴とする。
本発明に係る壁面造作材は、2個の前記被覆部材を備え、2個の前記被覆部材は入隅及び出隅以外にて突き合わされており、2個の前記被覆部材の互いに突き合わされた端部同士に亘って取り付けられ、該端部同士の相対移動を抑制する抑制部材を更に備えることを特徴とする。
本発明に係る壁面造作材は、前記被覆部材は前記固定部材における前記幅木又は前記廻縁の長さ方向の端部を除く部分に取り付けられており、前記固定係合部は前記端部及び該端部を除く部分に設けられており、前記端部に設けられている前記固定係合部に係合するキャップ係合部と、該キャップ係合部が前記固定係合部に係合する場合に該固定係合部に当接するキャップ当接部とを有し、前記端部及び前記被覆部材の前記端部の側の端部を目隠しするキャップ部材を更に備えることを特徴とする。
本発明にあっては、固定部材の固定本体を壁に固定する際に、作業者は、固定本体のスペーサを利用して床(又は天井)に対する固定本体の位置決めを行なう。
次に、作業者は、固定本体の固定係合部に被覆部材の被覆係合部を係合させることによって、固定部材を被覆部材の被覆本体で被覆する。このとき、被覆部材の位置決めを行なう必要はない。
以上の結果、壁面造作材が床(又は天井)から適長離隔するので、壁面造作材の下方(又は上方)の不陸は壁面造作材によって目隠しされ、使用者には見え難い。
不陸調整部は備えていないので、これを配置する工程は不要である。
本発明にあっては、平板状のスペーサを壁に沿って配すると目立ち難い。
本発明にあっては、入隅又は出隅にて2個の固定部材が突き合わされている。コーナー部材は、入隅又は出隅にて、2個の固定部材同士の間隙と、2個の被覆部材に取り付けられている2個の被覆部材同士の間隙とを目隠しする。
2個の固定部材は何れも壁に固定されているので、温度又は湿度等の変化に伴って、2個の固定部材の互いに突き合わされる2個の端部(以下、2個の固定端部という)同士が接離することが抑制される。
一方、2個の被覆部材は、係合によって固定部材に取り付けられているので、温度又は湿度等の変化に伴って、2個の被覆部材における2個の固定端部に近い端部(以下、2個の被覆端部という)同士が接離する虞がある。
しかしながら、2個の固定端部同士の離隔距離に比べて2個の被覆端部同士の離隔距離は長い。何故ならば、2個の被覆部材は、2個の固定端部には取り付けられていないからである。故に、2個の被覆端部同士が接近したとしても、両者の無用な衝突が生じる虞はない。
また、2個の被覆端部同士が離隔して2個の被覆端部同士の間隙が広がったとしても、2個の被覆部材同士の間隙はコーナー部材によって目隠しされるので、特段の問題はない。
被覆部材の被覆係合部及びコーナー部材のコーナー係合部は、何れも固定部材の固定係合部に係合する。つまり、固定部材は、コーナー係合部に係合すべき係合部を固定係合部とは別個に有しているわけではない。従って、例えば1個の長い固定部材を2個の短い固定部材に分割して用いることができる。
作業者がコーナー係合部を固定係合部に係合させると、固定係合部はコーナー部材のコーナー当接部に当接する。つまり、コーナー係合部が固定係合部に係合する場合に壁面造作材に加えられる外力は、コーナー当接部によって受け止められる。故に、係合時に加えられる外力によって壁面造作材に無用な変形又は損傷等が生じることを抑制することができる。
本発明にあっては、入隅及び出隅以外にて2個の短い被覆部材を突き合わせることによって、実質的に、1個の長い被覆部材を得ることができる。
2個の被覆部材の互いに突き合わされる2個の端部同士が、温度又は湿度等の変化に伴って接離する虞はない。何故ならば、2個の端部同士に亘って取り付けられている抑制部材が、2個の端部同士の相対移動を抑制するからである。
本発明にあっては、キャップ部材が、固定部材における幅木又は廻縁の長さ方向の端部と被覆部材における幅木又は廻縁の長さ方向の端部とを目隠しする。
被覆部材の被覆係合部及びキャップ部材のキャップ係合部は、何れも固定部材の固定係合部に係合する。つまり、固定部材は、キャップ係合部に係合すべき係合部を固定係合部とは別個に有しているわけではない。従って、例えば1個の長い固定部材を2個の短い固定部材に分割したとしても、短い固定部材夫々における幅木又は廻縁の長さ方向の端部にキャップ部材を取り付けることができる。
作業者がキャップ係合部を固定係合部に係合させると、固定係合部はキャップ部材のキャップ当接部に当接する。つまり、キャップ係合部が固定係合部に係合する場合に壁面造作材に加えられる外力は、キャップ当接部によって受け止められる。故に、係合時に加えられる外力によって壁面造作材に無用な変形又は損傷等が生じることを抑制することができる。
本発明の壁面造作材による場合、固定部材及び被覆部材と不陸調整部とを備える従来の壁面造作材に比べて、不陸調整部を備えていない分だけ、壁面造作材の製造コストを低減することができる。
また、従来の壁面造作材に比べて部材の個数が少ないので、施工工数を低減することができる。更に、固定部材が有するスペーサを利用すれば、床又は天井から適長離隔するよう壁面造作材を位置決めすることは容易である。以上の結果、壁面造作材の施工性を向上させることができる。
本発明の実施の形態1に係る壁面造作材の構成を略示する斜視図である。 図1に示す壁面造作材からコーナー部材を省いた状態を略示する斜視図である。 壁面造作材が備える固定部材及び被覆部材の構成を略示する分解斜視図である。 固定部材及び被覆部材の構成を略示する断面図である。 コーナー部材の構成を略示する側面図である。 本発明の実施の形態2に係る壁面造作材の構成を略示する斜視図である。 壁面造作材が備えるコーナー部材の構成を略示する側面図である。 本発明の実施の形態3に係る壁面造作材が備えるキャップ部材の構成を略示する側面図である。 壁面造作材の左端部側のキャップ部材の構成を略示する背面図である。 壁面造作材の右端部側のキャップ部材の構成を略示する背面図である。 本発明の実施の形態4に係る壁面造作材の構成を略示する分解斜視図である。 本発明の実施の形態5に係る壁面造作材の構成を略示する断面図である。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。以下の説明では、図において矢符で示す上下、前後、及び左右を使用する。
実施の形態 1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る壁面造作材1の構成を略示する斜視図である。
本実施の形態の壁面造作材1は幅木として適用され、室内の2面の壁W1,W2が直交している入隅の床Fとの境界部分に取り付けられている。
壁面造作材1は、夫々固定部材2及び被覆部材3を有する幅木本体11,12と、コーナー部材4とを備えている。
幅木本体11は、長さ方向が左右方向、幅方向が上下方向、厚み方向が前後方向になるよう、壁W1に取り付けられている。
幅木本体12は、長さ方向が前後方向、幅方向が上下方向、厚み方向が左右方向になるよう、壁W2に取り付けられている。
入隅においては、幅木本体11の左端部と幅木本体12の後端部とが突き合わされている。コーナー部材4は、幅木本体11の左端部と幅木本体12の後端部との間隙を目隠しする。
幅木本体11,12は、取り付けられている位置及び向きを除けば、同様の構成である。
以下では、幅木本体11(又は幅木本体12)について、壁W1(又は壁W2)に近い側を壁側といい、壁W1(又は壁W2)から遠い側を手前側といい、左右方向(又は前後方向)を横方向という。また、入隅に近い側(幅木本体11における左側及び幅木本体12における後ろ側)を入隅側といい、入隅から遠い側(幅木本体11における右側及び幅木本体12における前側)を非入隅側という。
図2は、図1に示す壁面造作材1からコーナー部材4を省いた状態を略示する斜視図である。
図3と図4とは、固定部材2及び被覆部材3の構成を略示する分解斜視図と断面図とである。
固定部材2は合成樹脂を用いてなり、固定本体20と固定係合部21,22とスペーサ23とを備えている。
固定本体20は、長手方向が横方向であり、短手方向が上下方向である縦姿勢の矩形平板状である。固定本体20は、壁W1に沿って配される。固定本体20の上辺部及び下辺部は、固定本体20の天井側の端部及び床側の端部である。
固定係合部21,22は、固定本体20に突設されている。
更に詳細には、固定係合部21は、係合支持部211及び係合本体部212を有する。
係合支持部211は横方向の条状部であり、固定本体20の上辺部から手前側へ突出している。係合支持部211の横方向の長さは固定本体20の上辺部の横方向の長さと同じである。
係合本体部212は横方向の条状部であり、係合支持部211の上部から上側へ突出している。即ち、係合本体部212は係合支持部211に支持されている。
係合支持部211の手前側先端部から係合本体部212の上側先端部に亘って、傾斜面が設けられている。この傾斜面は、壁側ほど高くなる。
固定係合部22は、係合支持部221及び係合本体部222を有する。
係合支持部221は横方向の条状部であり、固定本体20の下辺部から手前側へ突出している。係合支持部221の横方向の長さは固定本体20の下辺部の横方向の長さと同じである。
係合本体部222は横方向の条状部であり、係合支持部221の下部から下側へ突出している。即ち、係合本体部222は係合支持部221に支持されている。
係合支持部221の手前側先端部から係合本体部222の下側先端部に亘って、傾斜面が設けられている。この傾斜面は、壁側ほど低くなる。
スペーサ23は、固定本体20から延設されている。
更に詳細には、スペーサ23は、長手方向が横方向であり、短手方向が上下方向である縦姿勢の矩形平板状である。スペーサ23の厚さは固定本体20の厚さと同じである。スペーサ23は固定本体20の下端部から下側へ突出している。スペーサ23は、壁W1に沿って配される。スペーサ23の下辺部は、少なくとも一部が床Fに接する。即ち、スペーサ23は、固定本体20と床Fとの間に介在する。
以上の固定本体20及びスペーサ23は、壁側から見ると、1枚の矩形平板のように見える。換言すれば、この矩形平板の固定係合部22の突設位置から上側が固定本体20であり、下側がスペーサ23である。
なお、スペーサ23の厚さは固定本体20の厚さとは異なっていてもよい。
被覆部材3は合成樹脂を用いてなり、被覆本体30と被覆係合部31,32と化粧シート33を備えている。
被覆本体30は、第1カバー301及び第2カバー302を有する。
第1カバー301は、長手方向が横方向であり、短手方向が上下方向である縦姿勢の矩形平板状である。第1カバー301は固定部材20を手前側から覆う部分である。
第2カバー302は、長手方向が横方向である傾斜姿勢の矩形平板状である。第2カバー302の傾斜は、手前側ほど低くなる傾斜である。第2カバー302の下辺部は、第1カバー301の上辺部と一体である。第2カバー302の厚さは第1カバー301の厚さと同じである。第2カバー302の短手方向の長さは第1カバー301の短手方向の長さよりも短い。第2カバー301は固定部材20を手前上側から覆う部分である。
第2カバー302が手前側ほど低くなるよう傾斜している理由は、被覆部材3の上部に塵又は埃等が堆積し難くするためである。
被覆係合部31,32は、被覆本体30に突設されている。
更に詳細には、被覆係合部31は、係合支持部311及び係合本体部312を有する。
係合支持部311は横方向の条状部であり、被覆本体30の第2カバー302の上辺部から壁側へ突出している。係合支持部311の横方向の長さは第2カバー302の上辺部の横方向の長さと同じである。係合支持部311は固定部材20を上側から覆う部分である。
係合本体部312は横方向の条状部であり、係合支持部311の先端部(壁側端部)から下側へ突出している。即ち、係合本体部312は係合支持部311に支持されている。係合本体部312の壁側部分には、手前側ほど低くなる傾斜面が設けてある。
被覆係合部32は、係合支持部321及び係合本体部322を有する。
係合支持部321は横方向の条状部であり、被覆本体30の第1カバー301の下辺部から壁側へ突出している。係合支持部321の横方向の長さは第1カバー301の下辺部の横方向の長さと同じである。
係合本体部322は横方向の条状部であり、係合支持部321の先端部(壁側端部)から上側へ突出している。即ち、係合本体部322は係合支持部321に支持されている。
係合本体部312の壁側部分には、手前側ほど高くなる傾斜面が設けてある。
被覆係合部32は、固定部材20の固定係合部22を下側から覆い、スペーサ23の上部を前側から覆う。
化粧シート33(図4以外は図示省略)は、被覆本体30の手前側の面を全面的に覆っている。
図5は、コーナー部材4の構成を略示する側面図である。
コーナー部材4は入隅専用のものである。コーナー部材4は合成樹脂を用いてなり、コーナー本体40と、各2個のコーナー係合部41,41、コーナー係合部42,42、コーナー当接部43,43、及びコーナー当接部44,44と、4個の補強リブ45,45,…とを備えている。
コーナー部材4は、幅木本体11に対応する第1部分4aと、幅木本体12に対応する第2部分4bと、第1部分4a及び第2部分4bを連結し、入隅の角部に対応する第3部分4cとを有する。コーナー部材4は平面視L字状であり、コーナー部材4の第1部分4a、第2部分4b、及び第3部分4cは、L字の一側部、他側部、及び屈曲部に相当する。コーナー部材4の第1部分4a及び第2部分4bの構成は、連結部を中心とする鏡面対象をなしている。
コーナー本体40は平面視L字状であり、第1部分4a、第2部分4b、及び第3部分4cを有する。コーナー本体40は、L字の外側が壁側である。コーナー本体40は、夫々第1部分4aと第3部分4cと第2部分4bとに亘る第1カバー46、第2カバー47、及び第3カバー48を有する。図1及び図5においては、第1部分4aにあるものの符号46〜48の末尾に「a」を付し、第2部分4bにあるものの符号の末尾に「b」を付してある。
コーナー本体40の第1部分4a及び第2部分4b夫々には、各1個のコーナー係合部41,42、コーナー当接部43,44、及び2個の補強リブ45,45が設けられている。図5においては、第1部分4aに設けられているものの符号41〜45の末尾に「a」を付し、第2部分4bに設けられているものの符号の末尾に「b」を付してある。
第1カバー46及び第2カバー47は被覆部材3における被覆本体30の第1カバー301及び第2カバー302に類似している。即ち、第1カバー46は縦姿勢の板状であり、第2カバー47は傾斜姿勢の板状である。第1カバー46は固定部材2及び被覆部材3を手前側から覆い、第2カバー47は固定部材2及び被覆部材3を手前上側から覆う。
第3カバー48は被覆部材3における被覆係合部31の係合支持部311に対応する横姿勢の板状である。第3カバー48は固定部材2及び被覆部材3を上側から覆う。
各コーナー係合部41,42は、コーナー本体40に突設されている。
コーナー本体40の第1部分4a(又は第2部分4b)において、コーナー係合部41は、コーナー本体40の第3カバー48の壁側端部から下側へ突出している舌片状である。コーナー係合部41の横方向の長さは、コーナー本体40の第1部分4a(又は第2部分4b)の横方向の長さの半分程度である。コーナー係合部41は、コーナー本体40の第1部分4a(又は第2部分4b)の入隅側の半分に配されている。
コーナー係合部41の下端部の位置は、コーナー本体40の第1カバー46と第2カバー47との境界部分の上下方向の位置より上側である。
コーナー係合部41の先端部の壁側部分には、手前側ほど低くなる傾斜面が設けてある。
コーナー係合部42は、係合支持部421及び係合本体部422を有する。
コーナー本体40の第1部分4a(又は第2部分4b)において、係合支持部421は、コーナー本体40の第1カバー46の下辺部(即ちコーナー本体40の下端部)近傍から壁側へ突出している横姿勢の平板状である。係合本体部422は横方向の条状部であり、係合支持部421の先端部から上側へ突出している。即ち、係合本体部422は係合支持部421に支持されている。
係合本体部422の先端部の壁側部分には、手前側ほど高くなる傾斜面が設けてある。
コーナー係合部42はコーナー係合部41の下方に位置している。コーナー係合部42の横方向の長さはコーナー係合部41の横方向の長さに等しい。コーナー係合部42はコーナー本体40の下端部から適長離隔しているが、コーナー本体40の下端部からコーナー係合部42までの距離は、固定部材2のスペーサ23の上下方向の長さよりは短い。
コーナー本体40の第1部分4a(又は第2部分4b)において、コーナー当接部43,44及び補強リブ45,45夫々は、壁側へ突出した横姿勢のリブ状である。コーナー当接部43、補強リブ45,45、及びコーナー当接部44は、コーナー係合部41とコーナー係合部42との間にてこの順に上から下に等間隔で並設されている。コーナー当接部43は、コーナー本体40の第1カバー46における第1カバー46と第2カバー47との境界部分に配されている。コーナー当接部43はコーナー係合部42の近傍に配されているが、コーナー当接部43の上下方向の位置は、コーナー係合部42の係合本体部422の上端部の上下方向の位置よりも高い。
補強リブ45はコーナー本体40を補強している。
次に、壁W1,W2に対する壁面造作材1の取り付けを説明する。
壁面造作材1を取り付ける作業者は、幅木本体11となすべき固定部材2の固定本体20を、両面テープTを用いて壁W1に固定する。同様に、作業者は、幅木本体12となすべき固定部材2の固定本体20を、両面テープTを用いて壁W2に固定する。
このとき、作業者は、固定部材2の固定本体20の壁側の面を、両面テープTを介して壁W1又は壁W2に接触させることによって、固定本体20の壁W1又は壁W2に対する鉛直方向の位置決めを行なう。また、作業者は、固定部材2のスペーサ23を床Fに接触させることによって、固定本体20の上下方向の位置決めを行なう。更に、作業者は、幅木本体11となすべき固定部材2の固定本体20の入隅側端部と、幅木本体12となすべき固定部材2の固定本体20の入隅側端部とを、入隅にて突き合わせる。
なお、壁W1,W2に対する固定本体20の固定は、両面テープTに替えて、ビス、釘、又はステープル等を用いたものであってもよく、両面テープT、ビス、釘、及びステープル等の内の2つ以上が併用されてもよい。
次いで、作業者は、幅木本体11,12夫々について、固定部材2の入隅側端部以外に被覆部材3を取り付ける。ここで、固定部材2の入隅側端部における被覆部材3が取り付けられない範囲は、横方向の長さがコーナー係合部41の横方向の長さと同程度である。
このために、作業者は、固定係合部21,22が被覆係合部31,32間に押し込まれるように、被覆部材3に対して壁側へ外力を加える。
すると、被覆部材3の被覆係合部31の傾斜面が固定部材2の固定係合部21の傾斜面に摺動して固定係合部21の係合本体部212を乗り越え、被覆係合部31の係合本体部312の先端部が、係合支持部211と係合本体部212との境界部分に係合する。また、被覆部材3の被覆係合部32の傾斜面が固定部材2の固定係合部22の傾斜面に摺動して固定係合部22の係合支持部221を乗り越え、被覆係合部32の係合本体部322の先端部が、係合支持部221と係合本体部222との境界部分に係合する。被覆部材3の位置決めは、固定係合部21,22に対する被覆係合部31,32の係合によって行なわれる。
以上の結果、固定部材2の入隅側端部を除く固定本体20、固定係合部21,22、及びスペーサ23の上部は、被覆部材3によって上側、手前側、及び下側から覆われる。
次に、作業者は、幅木本体11,12夫々の固定部材20の入隅側端部に、コーナー部材4を取り付ける。
このために、作業者は、幅木本体11(及び幅木本体12)の入隅側端部における固定部材2の固定係合部21,22がコーナー部材4のコーナー本体の第1部分4a(及び第2部分4b)におけるコーナー係合部41,42間に押し込まれるように、コーナー部材4に対して壁側へ外力を加える。
すると、コーナー部材4のコーナー係合部41の傾斜面が固定部材2の固定係合部21の傾斜面に摺動して固定係合部21の係合本体部212を乗り越え、コーナー係合部41の先端部が、係合支持部211と係合本体部212との境界部分に係合する。また、コーナー部材4のコーナー係合部42の傾斜面が固定部材2の固定係合部22の傾斜面に摺動して固定係合部22の係合支持部221を乗り越え、コーナー係合部42の係合本体部422の先端部が、係合支持部221と係合本体部222との境界部分に係合する。コーナー部材4の位置決めは、固定係合部21,22に対するコーナー係合部41,42の係合によって行なわれる。
コーナー部材4に加えられた外力は、作業者による係合作業時にコーナー係合部41,42から固定係合部21,22に伝達する。このとき、固定係合部21がコーナー当接部43に当接して互いを支持する。同様に、固定係合部22がコーナー当接部44に当接して互いを支持する。従って、係合作業時の外力による固定部材2,2若しくはコーナー部材4の変形又は破損等が抑制される。
以上の結果、入隅にて突き合わされている固定部材2,2夫々の入隅側端部における各固定本体20、固定係合部21,22、及びスペーサ23の上部と、被覆部材3,3夫々の入隅側端部とは、コーナー部材4によって上側、手前側、及び下側から覆われる。ここで、各被覆部材3の入隅側端部は、コーナー部材4におけるコーナー本体40の第1部分4a又は第2部分4bの非入隅側の半分に覆われる。
つまり、コーナー部材4は、入隅における固定部材2,2同士の間隙及び被覆部材3,3同士の間隙を目隠しする。
スペーサ23の下部は被覆部材3にもコーナー部材4にも覆われず、壁面造作材1の下側の床Fは壁面造作材1に覆われないので、何れも露出する。しかしながら、スペーサ23は壁W1又は壁W2に沿う平板状であり、しかも、壁面造作材1の使用者は、斜め上側から壁W1,W2と床Fとの境界部分を視認する。この場合、スペーサ23の下部及び壁面造作材1の下側の床Fは、何れも被覆部材3又はコーナー部材4によって目隠しされる。故に、スペーサ23も壁面造作材1の下側の床Fの不陸も目立たない。換言すれば、使用者に見えるのは化粧シート33に覆われた被覆部材3及びコーナー部材4だけであるので、壁W1,W2と床Fとの境界部分及び入隅における美観が向上する。
また、固定部材2が壁W1又は壁W2に対してビス、釘、又はステープル等で固定されていたとしても、ビス、釘、又はステープル等による固定の痕跡は、被覆部材3又はコーナー部材4によって目隠しされるので、壁面造作材1の美観が向上する。
被覆部材3の被覆係合部31,32は固定部材2の固定係合部21,22に対して係脱可能に係合し、コーナー部材4のコーナー係合部41,42は固定部材2の固定係合部21,22に対して係脱可能に係合するので、被覆部材3及びコーナー部材4夫々は固定部材2に対して着脱可能である。
固定部材2は壁W1又は壁W2に固定されているので、温度又は湿度等の変化に伴う横方向の伸縮は生じ難い。
一方、被覆部材3は係合によって固定部材2に取り付けられているので、温度又は湿度等の変化に伴う横方向の伸縮は生じ易い。
幅木本体11,12の被覆部材3,3が共に伸長すると、被覆部材3,3間の間隙は狭まるが、被覆部材3,3同士が衝突することはない。何故ならば、被覆部材3の伸長の長さはコーナー係合部41の横方向の長さよりも短く、被覆部材3の入隅側端部が固定部材2の入隅側端部よりも横方向に突出することはないからである。
幅木本体11,12の被覆部材3,3が共に収縮すると、被覆部材3,3間の間隙は広がるが、被覆部材3,3間の間隙が露出することはない。何故ならば、被覆部材3の収縮の長さは、コーナー本体40の第1部分4a又は第2部分4bの非入隅側の半分の横方向の長さよりも短く、被覆部材3の入隅側端部がコーナー部材4の非入隅側端部よりも非入隅側に退出することはないからである。
ところで、スペーサ23の上下方向の長さが長すぎると被覆部材3及びコーナー部材4による目隠しの効果が減少する。かといって、スペーサ23の上下方向の長さが短すぎると固定部材2に対する被覆部材3及びコーナー部材4の取り付けが困難になる。従って、スペーサ23の上下方向の長さは、被覆部材3及びコーナー部材4による目隠しの確実性と被覆部材3及びコーナー部材4の取り付けの容易さとが両立するよう適宜に設計される。
以上のような壁面造作材1は、従来の不陸調整部に相当するものは備えていないので、これを配置する工程は不要である。しかも、固定部材2のスペーサ23を利用して、壁面造作材1を容易に位置決めすることができる。つまり、壁面造作材1は施工性が向上している。また、不陸調整部を備える壁面造作材に比べて部品点数が減少しているので、壁面造作材1の製造コストは安価である。
被覆部材3及びコーナー部材4は、何れも固定部材2の固定係合部21,22に対する係合によって固定部材2に取り付けられる。つまり、固定部材2においては、被覆部材3に関する係合部とコーナー部材4に関する係合部とが共通化されているので、被覆部材3に関する係合部とコーナー部材4に関する係合部とが別個に設けられている場合よりも、固定部材2の形状を単純化することができる。
幅木本体11の固定部材2(又は被覆部材3)と幅木本体12の固定部材2(又は被覆部材3)とは、例えば個別に押出成形されてなる構成でもよく、又は、押出成形によって得られた1本の長い固定部材(又は被覆部材)を2分割することによって得られる構成でもよい。
実施の形態 2.
図6は、本発明の実施の形態2に係る壁面造作材1の構成を略示する斜視図である。
図7は、壁面造作材1が備えるコーナー部材5の構成を略示する側面図である。
図6及び図7は、実施の形態1の図1及び図5に対応する。
本実施の形態の壁面造作材1は、実施の形態1の壁面造作材1と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
本実施の形態の壁面造作材1は幅木として適用され、室内の2面の壁W1,W2が直交している出隅の床Fとの境界部分に取り付けられている。
壁面造作材1は、実施の形態1の幅木本体11,12と同じ幅木本体11,12と、コーナー部材5とを備えている。
出隅においては、幅木本体11の右端部と幅木本体12の前端部とが突き合わされている。コーナー部材5は、幅木本体11の右端部と幅木本体12の前端部との間隙を目隠しする。
以下では、出隅に近い側(幅木本体11における右側及び幅木本体12における前側)を出隅側という。
コーナー部材5は出隅専用のものである。コーナー部材5は合成樹脂を用いてなり、幅木本体11に対応する第1部分5aと、幅木本体12に対応する第2部分5bと、第1部分5a及び第2部分5bを連結し、出隅の角部に対応する第3部分5cとを有する。コーナー部材5は、コーナー本体50と、各2個のコーナー係合部51,51、コーナー係合部52,52、コーナー当接部53,53、及びコーナー当接部54,54と、4個の補強リブ55,55,…とを備えている。コーナー本体50と、各コーナー係合部51、コーナー係合部52、コーナー当接部53、コーナー当接部54、及び補強リブ55とは、実施の形態1のコーナー本体40と、各コーナー係合部41、コーナー係合部42、コーナー当接部43、コーナー当接部44、及び補強リブ45に相当する。
ただし、コーナー本体50は、L字の内側が壁側である。また、コーナー係合部51は、コーナー本体50の第1部分5a(又は第2部分5b)の出隅側の半分に配されている。
以上のような壁面造作材1においても、幅木本体11,12は実施の形態1の幅木本体11,12と同様に壁W1,W2に取り付けられる。このとき、幅木本体11となすべき固定部材2の固定本体20の出隅側端部と、幅木本体12となすべき固定部材2の固定本体20の出隅側端部とが、出隅にて突き合わされる。被覆部材3は、固定部材2の出隅側端部以外に取り付けられる。
コーナー部材5は、幅木本体11,12夫々の固定部材20の出隅側端部に取り付けられる。この結果、コーナー部材5は出隅における固定部材2,2同士の間隙及び被覆部材3,3同士の間隙を目隠しする。
壁面造作材1は、実施の形態1の壁面造作材1と同様の作用効果を奏する。
実施の形態 3.
図8は、本発明の実施の形態3に係る壁面造作材が備えるキャップ部材6(又はキャップ部材7)の構成を略示する側面図である。
図9及び図10は、キャップ部材6,7の構成を略示する背面図である。
本実施の形態の壁面造作材1は、実施の形態1,2の壁面造作材1と略同様の構成である。以下では、実施の形態1,2との差異について説明し、その他、実施の形態1,2に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
本実施の形態の壁面造作材1は幅木として適用され、壁W1の床Fとの境界部分に取り付けられている。壁面造作材1の両端部は、入隅及び出隅以外(例えばドアの横手)に配されている。
壁面造作材1は、実施の形態1の幅木本体11と同様の幅木本体11と、夫々合成樹脂を用いてなるキャップ部材6,7とを備えている。
被覆部材3は、固定部材2の横方向両端部以外(即ち横方向中央部)に取り付けられている。
キャップ部材6は、固定部材2の左端部に取り付けられ、固定部材2及び被覆部材3夫々の左端部を覆う。キャップ部材7は、固定部材2の右端部に取り付けられ、固定部材2及び被覆部材3夫々の左端部を覆う。
キャップ部材6は、キャップ本体60、キャップ係合部61,62、キャップ当接部63,64、及び2個の補強リブ65,65を備えている。
キャップ部材7は、キャップ本体70、キャップ係合部71,72、キャップ当接部73,74、及び2個の補強リブ75,75を備えている。
図8〜図10と実施の形態1,2の図5及び図7とを参照すればわかるように、キャップ部材6の構成は、実施の形態1のコーナー部材4の第1部分4aの構成と略同様であり、キャップ部材7の構成は、実施の形態2のコーナー部材5の第1部分5aの構成と同様である。
つまり、キャップ本体60、キャップ係合部61,62、キャップ当接部63,64、及び補強リブ65,65は、実施の形態1のコーナー部材4におけるコーナー本体40の第1部分4a、コーナー係合部41,42、コーナー当接部43,44、及び補強リブ45,45に対応する。
また、キャップ本体70、キャップ係合部71,72、キャップ当接部73,74、及び補強リブ75,75は、実施の形態2のコーナー部材5におけるコーナー本体50の第1部分5a、コーナー係合部51,52、コーナー当接部53,54、及び補強リブ55,55に相当する。
以上のような壁面造作材1は、実施の形態1,2の壁面造作材1と同様の作用効果を奏する。
なお、壁面造作材1の両端部は、入隅又は出隅に配されていてもよい。即ち、コーナー部材4,5をキャップ部材6,7に置き換えることができる。
実施の形態1〜3の固定部材2、被覆部材3、コーナー部材4,5、又はキャップ部材6,7は、合成樹脂を用いてなる構成に限定されず、例えば金属を用いてなる構成でもよい。
実施の形態 4.
図11は、本発明の実施の形態4に係る壁面造作材1の構成を略示する分解斜視図である。
本実施の形態の壁面造作材1は、実施の形態1の壁面造作材1と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
本実施の形態の壁面造作材1は幅木として適用され、壁W1の床Fとの境界部分に取り付けられている。壁面造作材1は、幅木本体13を備えている。
幅木本体13は、幅木本体11と略同様の構成であるが、幅木本体11の2倍の長さを有する。このために、幅木本体13は、各2個の固定部材2,2及び被覆部材3,3と、抑制部材8とを有する。
固定部材2,2は、横方向に並置されて壁W1に固定されている。左側の固定部材2の右端部と右側の固定部材2の左端部とは密着して突き合わされてもよく、多少の隙間を有して突き合わされてもよい。
図11の左側部には、壁W1に固定されている固定部材2,2が示されている。
各被覆部材3は固定部材2に取り付けられている。従って、被覆部材3,3は横方向に並置される。左側の被覆部材3の右端部と右側の被覆部材3の左端部とは密着して突き合わされる。
図11の右側部には、壁W1に固定されている固定部材2,2への被覆部材3,3の取り付けが示されている。
抑制部材8は、木質材又は合成樹脂等を用いてなる縦姿勢の横長の矩形板状部材である。抑制部材8の上下方向の長さは、固定部材2の固定係合部21,22間の長さよりも短い。
抑制部材8は、壁側の面が固定部材2,2の固定本体20,20に亘って接着剤で接着されており、手前側の面が被覆部材3,3の被覆本体30,30に亘って接着剤で接着されている。
幅木本体13を形成する場合、作業者は、固定部材2,2の壁W1への取り付けと、抑制部材8の固定部材2,2への接着と、被覆部材3,3の固定部材2,2への取り付け及び抑制部材8への接着とを、この順に行なう。
なお、抑制部材8は、両面テープで固定部材2及び被覆部材3に接着されてもよい。また、抑制部材8自体が両面テープ又は接着剤であってもよい。
また、2個の固定部材2,2に替えて、固定部材2の2倍の長さを有する固定部材が用いられてもよい。
以上のような壁面造作材1は、実施の形態1の壁面造作材1と同様の作用効果を奏する。
しかも、隣り合う被覆部材3,3に接着されている抑制部材8が、被覆部材3,3の伸縮に伴う被覆部材3,3の接離(即ち被覆部材3,3同士の相対移動)を抑制する。
従って、収縮した被覆部材3,3間の隙間が広がることが抑制される。また、伸長した被覆部材3,3同士が衝突することが抑制される。
実施の形態 5.
図12は、本発明の実施の形態5に係る壁面造作材の構成を略示する斜視図である。図12は、実施の形態1の図4に対応する。
本実施の形態の壁面造作材1は廻縁として適用されている。
本実施の形態の壁面造作材1は廻縁として適用され、壁W1の天井Cとの境界部分に取り付けられている。壁面造作材1は、幅木本体14を備えている。
幅木本体14は、幅木本体11の天地が逆転した構成である。即ち、幅木本体14は、天地が逆転した固定部材2と、天地が逆転した姿勢で固定部材2に取り付けられている被覆部材3とを有する。
固定部材2のスペーサ23は、少なくとも一部が天井Cに接する。即ち、スペーサ23は、固定本体20と天井Cとの間に介在する。固定部材2を壁W1に固定する場合、作業者は、固定部材2のスペーサ23を天井Cに接触させることによって、固定本体20の上下方向の位置決めを行なう。
壁面造作材1の使用者は、斜め下側から壁W1と天井Cとの境界部分を視認する。この場合、スペーサ23及び壁面造作材1の上側の天井Cは、何れも被覆部材3によって目隠しされる。故に、スペーサ23も壁面造作材1の上側の天井Cの不陸も目立たない。換言すれば、使用者に見えるのは化粧シート33に覆われた被覆部材3だけであるので、壁W1と天井Cとの境界部分における美観が向上する。
以上のような壁面造作材1は、床Fに替えて天井Cに関して、実施の形態1の壁面造作材1と同様の作用効果を奏する。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
また、本発明の効果がある限りにおいて、壁面造作材1に、実施の形態1〜5に開示されていない構成要素が含まれていてもよい。
各実施の形態に開示されている構成要件(技術的特徴)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせによって新しい技術的特徴を形成することができる。
1 壁面造作材
2 固定部材
20 固定本体
21,22 固定係合部
23 スペーサ
3 被覆部材
30 被覆本体
31,32 被覆係合部
4,5 コーナー部材
41,42,51,52 コーナー係合部
43,44,53,54 コーナー当接部
6,7 キャップ部材
61,62,71,72 キャップ係合部
63,64,73,74 キャップ当接部
8 抑制部材
C 天井
F 床
W1,W2 壁

Claims (5)

  1. 壁に固定されるべき固定部材と、
    該固定部材に取り付けられる被覆部材と
    を備え、
    幅木又は廻縁として用いられる壁面造作材において、
    前記固定部材は、
    前記壁に固定されるべき固定本体、
    該固定本体に設けられている固定係合部、及び、
    前記固定本体と床又は天井とのスペーサ
    を有し、
    前記被覆部材は、
    少なくとも前記固定本体及び固定係合部を被覆する被覆本体、及び、
    該被覆本体に設けられており、前記固定係合部に係合する被覆係合部
    を有することを特徴とする壁面造作材。
  2. 前記固定本体は平板状であり、
    前記固定係合部は前記固定本体の床側の端部及び天井側の端部に設けられており、
    前記スペーサは平板状であり、前記固定本体の床側又は天井側の端部から延設されていることを特徴とする請求項1に記載の壁面造作材。
  3. 各2個の前記固定部材及び被覆部材を備え、
    2個の前記固定部材は入隅又は出隅にて突き合わされており、
    2個の前記被覆部材は2個の前記固定部材の互いに突き合わされた2個の端部を除く部分に取り付けられており、
    前記固定係合部は前記2個の端部及び該2個の端部を除く部分に設けられており、
    前記2個の端部に設けられている前記固定係合部に係合するコーナー係合部と、該コーナー係合部が前記固定係合部に係合する場合に該固定係合部に当接するコーナー当接部とを有し、2個の前記固定部材同士の間隙並びに2個の前記被覆部材同士の間隙を目隠しするコーナー部材を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の壁面造作材。
  4. 2個の前記被覆部材を備え、
    2個の前記被覆部材は入隅及び出隅以外にて突き合わされており、
    2個の前記被覆部材の互いに突き合わされた端部同士に亘って取り付けられ、該端部同士の相対移動を抑制する抑制部材を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の壁面造作材。
  5. 前記被覆部材は前記固定部材における前記幅木又は前記廻縁の長さ方向の端部を除く部分に取り付けられており、
    前記固定係合部は前記端部及び該端部を除く部分に設けられており、
    前記端部に設けられている前記固定係合部に係合するキャップ係合部と、該キャップ係合部が前記固定係合部に係合する場合に該固定係合部に当接するキャップ当接部とを有し、前記端部及び前記被覆部材の前記端部の側の端部を目隠しするキャップ部材を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の壁面造作材。
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