JP2020045706A - 巾木、巾木構造、および床部の施工方法 - Google Patents

巾木、巾木構造、および床部の施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】巾木の施工を床仕上げ材の施工より前に行うことができて、壁部から巾木を取り外さなくても床仕上げ材の交換を行うことができる巾木、巾木構造、および床部の施工方法を提供する。【解決手段】壁下地材(壁構成材)21と床下地材31との境界部に沿って固定される壁固定部4と、壁固定部4に対して移動可能な可動部5と、を有し、可動部5は、床下地材31の上部に設けられた床仕上げ材32と壁下地材21との隙間を上方から覆うように配置される設置位置、および床仕上げ材32が設けられる領域と離間するように配置される離間位置に移動可能に構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、巾木、巾木構造、および床部の施工方法に関する。
従来、床仕上げ材と壁仕上げ材との境界部には巾木が設けられている(例えば、特許文献1および2参照)。
特許文献1に開示されている巾木は、床仕上げ材および壁仕上げ材を施工した後に、床仕上げ材と壁仕上げ材との境界部に沿って設けられる構成である。
また、特許文献2に開示されている巾木は、床仕上げ材を施工した後に、床仕上げ材と壁下地材との境界部に沿って設けられる構成である。また、特許文献2に開示されている巾木は、床仕上げ材と壁下地材との境界部に沿って設けられた後に、壁下地材に取り付けられる壁仕上げ材が上側に載せられる構成である。すなわち、床仕上げ材を施工した後に、巾木および壁仕上げ材が施工される。
特許第5857184号公報 特開2012−21350号公報
特許文献1および2に開示されているような巾木は、床仕上げ材を設置した後に施工されるため、巾木の取り付けを行う際に、床面に養生を行う必要があり施工性が悪いという問題がある。
また、床仕上げ材は、居住者の日常の歩行や、什器等の設置、物の落下等により、汚れたり、損傷したりすることが考えられる。しかしながら、汚れたり、損傷したりした床仕上げ材を交換しようとすると、巾木や壁仕上げ材を取り外す必要があり大掛かりな工事となる。
そこで、本発明は、巾木の施工を床仕上げ材の施工より前に行うことができて、壁部から巾木を取り外さなくても床仕上げ材の交換を行うことができる巾木、巾木構造、および床部の施工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る巾木は、壁構成材と床下地材との境界部に沿って配置され前記壁構成材に固定される壁固定部と、前記壁固定部に対して移動可能な可動部と、を有し、前記可動部は、前記床下地材の上部に設けられる床仕上げ材と前記壁構成材との隙間を上方から覆うように配置される設置位置と、前記床仕上げ材が設けられる領域から離間して配置される離間位置と、の間を移動可能に構成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る床部の施工方法は、壁構成材と床下地材との境界部に沿って配置され前記壁構成材に固定される壁固定部と、前記壁固定部に対して移動可能な可動部と、を有する巾木を用いた床部の施工方法において、前記可動部は、前記床下地材の上部に設けられる床仕上げ材と前記壁構成材との隙間を上方から覆うように配置される設置位置と、前記床仕上げ材が設けられる領域から離間して配置される離間位置と、の間を移動可能に構成され、前記壁固定部を前記壁構成材と前記床下地材との境界部に沿って配置し前記壁構成材に固定して前記巾木を設ける巾木設置工程と、前記可動部を離間位置に配置させる可動部離間位置配置工程と、前記可動部離間位置配置工程の後に、前記床下地材の上部に前記床仕上げ材を施工する床仕上げ材設置工程と、前記床仕上げ材設置工程の後に、前記可動部を移動させて前記設置位置に配置する可動部設置位置配置工程と、を有することを特徴とする。
本発明では、可動部が床下地材の上部に設けられる床仕上げ材と壁構成材との隙間を上方から覆うように配置される設置位置と、床仕上げ材が設けられる領域から離間して配置される離間位置と、の間に移動可能に構成されている。このため、巾木の壁固定部壁構成材に固定した後でも、可動部を離間位置に移動させることで床仕上げ材を施工することができる。すなわち、巾木の施工(巾木設置工程)を床仕上げ材の施工(床仕上げ材設置工程)よりも前に行うことができる。
また、可動部を離間位置に移動させることで、可動部が床仕上げ材から離間し、巾木と床仕上げ材とが干渉していない状態とすることができるため、巾木を壁部から取り外さなくても床仕上げ材の交換を行うことができる。
また、床仕上げ材と壁構成材との間に隙間を設けることができるため、施工された床仕上げ材が温度差などで伸長した際に、この隙間が伸長した部分を吸収することができる。
また、本発明に係る巾木では、前記可動部は、前記壁固定部に回動可能に支持され、回動することで前記設置位置と前記離間位置との間を移動可能に構成されていてもよい。
このような構成とすることにより、可動部を設置位置および離間位置に容易に切り替えることができる。
また、本発明に係る巾木では、前記壁固定部は、前記設置位置に配置された前記可動部の移動を拘束する移動拘束部を有していてもよい。
このような構成とすることにより、可動部を設置位置に拘束することができる。
また、本発明に係る巾木では、前記壁固定部は、壁下地材の室内側の面に固定され、前記壁固定部の室内側には、前記壁下地材に取り付けられた壁仕上げ材が設けられるように構成されていてもよい。
このように構成することにより、巾木を壁下地材に固定することができる。
また、本発明に係る巾木では、前記壁固定部と一体に設けられ、前記壁仕上げ材が載置されて前記壁仕上げ材の下端部が当接する壁仕上げ材載置部を有していてもよい。
このような構成とすることにより、壁仕上げ材の位置決めを容易に行うことができる。
また、壁仕上げ材載置部が壁仕上げ材の下端面を覆う構成とすれば、壁仕上げ材の下端面が露出することを防止することができる。
また、本発明に係る巾木構造は、上記の巾木が、出隅または入隅を形成する2つの壁面それぞれに沿って設けられる巾木構造において、前記2つの壁面それぞれに沿って設けられる前記巾木のうちの一方の壁面に沿って設けられる第1巾木と、前記2つの壁面の他方の壁面に沿って設けられる第2巾木と、は、互いの近接する側の端部間に第1隙間が形成されるように設けられ、前記第1巾木および前記第2巾木に着脱可能に構成され、前記第1巾木および前記第2巾木それぞれの互いに近接する側の端部と、前記第1隙間と、を一体に覆う第1端部材を有し、前記第1端部材は、前記可動部が設置位置に配置された前記第1巾木および前記第2巾木それぞれの互いに近接する側の端部を覆うことを特徴とする。
本発明では、出隅または入隅に設けられた第1巾木と第2巾木との第1隙間を覆う第1端部材を有することにより、第1巾木と第2巾木とを出隅または入隅の角部で当接させる必要がなく、出隅または入隅における第1巾木および第2巾木の施工を容易に行うことができる。
また、第1端部材は、可動部が設置位置に配置された第1巾木および第2巾木それぞれの互いに近接する側の端部を覆うことにより、設置された第1巾木および第2巾木の可動部が移動することを防止することができる。
また、第1端部材は、第1巾木および第2巾木に対して着脱可能に構成されていることにより、床仕上げ材を交換する際に第1巾木および第2巾木から取り外すことで、第1巾木および第2巾木の可動部が移動可能となる。
また、本発明に係る巾木構造は、上記の巾木が、壁部に設けられた見切り材と隣接して設けられる巾木構造において、前記巾木は、前記見切り材側の端部と前記見切り材との間に第2隙間が形成されるように設けられ、前記巾木に着脱可能に構成され、前記巾木の前記見切り材側の端部と、前記第2隙間と、を一体に覆う第2端部材を有し、前記第2端部材は、前記可動部が設置位置に配置された前記巾木の前記見切り材側の端部を覆うことを特徴とする。
本発明では、巾木の端部と見切り材との第2隙間とを覆う第2端部材を有することにより、巾木を見切り材と当接させる必要がなく、見切り材がある部分における巾木の施工を容易に行うことができる。
また、第2端部材は、可動部が設置位置に配置された巾木の端部を覆うことにより、設置された巾木の可動部が移動することを防止することができる。
また、第2端部材は、巾木に対して着脱可能に構成されていることにより、床仕上げ材を交換する際に巾木から取り外すことで、巾木の可動部が移動可能となる。
また、本発明に係る床部の施工方法では、前記巾木設置工程では、前記壁固定部を壁下地材に固定するようにして前記巾木を設け、前記巾木設置工程よりも後で、前記床仕上げ材設置工程よりも前に、前記壁下地材に壁仕上げ材を取り付ける壁仕上げ材設置工程を有していてもよい。
このような構成とすることにより、壁仕上げ材の施工を床仕上げ材の施工よりも前に行うことができる。
本発明によれば、巾木の施工を床仕上げ材の施工より前に行うことができて、壁構成材から巾木を取り外さなくても床仕上げ材の交換を行うことができる。
本発明の実施形態による巾木の一例を示す図で、壁部および床部とともに示した巾木の長さ方向に直交する断面図ある。 図1の斜視図ある。 可動部が設置位置に配置された巾木の斜視図である。 可動部が離間位置に配置された巾木の斜視図である。 壁下地材設置工程、床下地材設置工程、および巾木設置工程を説明する図である。 壁仕上げ材設置工程を説明する図である。 可動部離間位置配置工程を説明する図である。 本発明の実施形態による第1巾木構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態による第1巾木構造を示す斜視図で壁仕上げ材および床部を省略した図である。 出隅端部材の斜視図である。 図10のA方向矢視図である。 図10のB方向矢視図である。 図8のC−C線断面図である。 本発明の実施形態による第2巾木構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態による第2巾木構造を示す斜視図で壁仕上げ材および床部を省略した図である。 入隅端部材の斜視図である。 図16のD方向矢視図である。 図16のE方向矢視図である。 入隅端部材の他の方向から見た斜視図である。 図14のF−F線断面図である。 本発明の実施形態による第3巾木構造を示す斜視図である。 本発明の実施形態による第3巾木構造を示す斜視図で壁仕上げ材および床部を省略した図である。 見切り端部材の斜視図である。 図23のG方向矢視図である。 見切り端部材の他の方向から見た斜視図である。 図22のH−H線断面図である。 本実施形態による巾木の第1変形例を示す図で、可動部が設置位置に配置された様子を示す図である。 本実施形態による巾木の第1変形例を示す図で、可動部が離間位置に配置された様子を示す図である。 本実施形態による巾木の第2変形例を示す図で、可動部が設置位置に配置された様子を示す図である。 本実施形態による巾木の第2変形例を示す図で、可動部が離間位置に配置された様子を示す図である。
以下、本発明の実施形態による巾木、巾木構造、および床部の施工方法について、図1乃至図26に基づいて説明する。
図1および図2に示すように、本実施形態による巾木1は、室内における壁部2と床部3との境界部に沿って設けられている。以下では、壁部2に対する室内側を前側とし、室内に対する壁部2側を後側とし、前側と後側とを結ぶ水平方向を前後方向とする。また、前後方向に直交する壁部2に沿った水平方向を幅方向とする。
壁部2は、柱や間柱、胴縁などの壁下地材(壁構成材)21(図1参照)と、壁下地材21の前側(室内側)に位置し壁下地材21に固定された壁仕上げ材22と、を有している。
床部3は、根太や合板などの床下地材31と、床下地材31の上面に載置された床仕上げ材32と、を有している。床仕上げ材32は、床下地材31に固定されていてもよいし、固定されていなくてもよい。
図1に示すように、床下地材31の端面31aは、壁下地材21の前側の面(室内側の面)21aに当接している。床仕上げ材32の端面32aは、壁下地材21と離間し、壁下地材21の前側の面21aとの間に隙間が形成されている。
図1−3に示すように、巾木1は、長尺の部材で、長さ方向の全体にわたって同じ断面形状に形成されている。巾木1は、樹脂や金属など成形されている。巾木1は、その長さ方向が幅方向となる向きで配置されている。
巾木1は、壁下地材21(図1参照)に固定される壁固定部4と、壁固定部4に回動可能に支持される可動部5と、を有している。
壁固定部4は、壁下地材21に固定される壁固定板部41と、壁固定板部41と一体に設けられ可動部5を支持する支持部42と、壁固定板部41と一体に設けられ壁仕上げ材22が載置される壁仕上げ材載置部43と、を有している。
壁固定板部41は、平板状に形成されている。壁固定板部41は、板面が前後方向を向く姿勢で、前側の面41aが室内を向き、後側の面41bが壁下地材21の前側の面21aと当接し、下端部41cが床下地材31(図1および図2参照)の上面31bと当接した状態で壁下地材21に固定される。
壁固定板部41には、下部側に支持部42が接続され、上部側に壁仕上げ材載置部43が接続されている。壁固定板部41における支持部42よりも下側の部分を下側部分411とし、支持部42よりも上側で壁仕上げ材載置部43よりも下側の部分を中間部分412とし、壁仕上げ材載置部43よりも上側の部分を上側部分413とする。
支持部42は、壁固定板部41の前側の面41aにおける下部側から前側に突出する第1突出片421および第2突出片422を有している。
本実施形態では、第1突出片421は、壁固定板部41の下端部41cよりも床仕上げ材32の厚さ寸法と略同じ分、上側に位置している。
第2突出片422は、第1突出片421よりも上側に位置し、第1突出片421と離間している。支持部42には、第1突出片421と第2突出片422との間に支持溝部423が形成されている。支持溝部423には、可動部5の溝挿入部51(後述する)がはめ込まれる。
第1突出片421は、後側部分(基端側の部分)が下側に張り出すように湾曲した円弧板状に形成され、前側部分(先端側の部分)が板面が水平面となる平板状に形成されている。基端側の円弧板状の部分を円弧部424とし、先端側の平板状の部分を水平部425とする。
円弧部424の上面424aは、前後方向の略中央が下側に張り出すように湾曲する円弧面に形成されている。
第2突出片422は、第1突出片421よりも突出寸法(前後方向の寸法)が小さく、さらに第1突出片421の円弧部424よりも突出寸法が小さく形成されている。第2突出片422の前端部422aは、第1突出片421の円弧部424の前端部424cよりも後側かつ上側に配置され、第1突出片421の円弧部424の前端部424cと離間している。
第2突出片422の下面422bは、前側に向かって漸次上側に向かい、上側に張り出すように湾曲する円弧面に形成されている。
第1突出片421の円弧部424の上面424aと、第2突出片422の下面422bとは、円弧面を形成するように連続している。この円弧部424の上面424aと第2突出片422の下面422bとが連続した円弧面が支持溝部423の内周面となっている。
壁仕上げ材載置部43は、壁固定板部41の前側の面41aにおける上部側から前側に突出する載置板部431と、載置板部431の前端部431aから上側に延びる折り曲げ部432と、を有している。
載置板部431は、平板状に形成され、板面が水平面となるように配置されている。載置板部431は、壁固定板部41の上端部41dよりも下側で、支持部42の上側に設けられている。載置板部431と支持部42とは、上下方向に離間している。載置板部431の前端部431aは、支持部42の第1突出片421の前端部421aよりも前側に位置している。
折り曲げ部432は、壁固定板部41と間隔をあけて平行に設けられている。壁固定板部41と、折り曲げ部432との間隔は、壁仕上げ材22の厚さ寸法と同じ寸法または、壁仕上げ材22の厚さ寸法よりもやや大きい寸法に設定されている。
図1および図2に示すように、壁仕上げ材22は、下端部22aが壁固定板部41と折り曲げ部432との間に入り、下端面22bが載置板部431の上面431bに当接し、後側の面22cが壁固定板部41の前側の面41aと当接した状態で壁下地材21に固定される。
壁仕上げ材22は、下端部22aが壁固定板部41と折り曲げ部432との間に入ることで前側にずれることが防止され、下端面22bが載置板部431の上面431bに当接することで、載置板部431よりも下側に下がることが防止される。また、壁仕上げ材22の下端面22bは、載置板部431および折り曲げ部432によって覆われるように構成されている。
壁仕上げ材22が施工されると、壁固定板部41における載置板部431よりも上側の上側部分413は、壁下地材21と壁仕上げ材22とに挟まれた状態となる。
図1−図3に示すように、可動部5は、支持部42に回動可能に支持されている。可動部5は、回動することによって、図1−3に示すような設置位置に配置された状態と、図4に示すような離間位置に配置された状態と、に切り替えられるように構成されている。
以下の可動部5の説明では、可動部5が図1−図3に示すような設置位置に配置された状態であるものとする。
可動部5は、壁固定板部41の支持溝部423に挿入される溝挿入部51と、溝挿入部51から前側に延びる第1板部52と、第1板部52の先端部(前端部)52aから下側に延びる第2板部53と、第1板部52の前後方向の中間部から下側に延びる被係止部54と、を有している。
溝挿入部51は、断面形状がC字形状の部材で、外周面が支持溝部423の内周面に相当する円弧面状に形成されている。本実施形態では、溝挿入部51の断面のC字形は、後側の斜め上方に開口している。溝挿入部51は、支持溝部423から容易に抜け出さないように構成されている。
第1板部52は、溝挿入部51の前端部51aから前側に延びている。溝挿入部51の前端部51aは、溝挿入部51の高さ方向の略中央に位置している。第1板部52は、平板状に形成され、板面が水平面となるように配置されている。
第2板部53は、平板状に形成され、板面が前後方向を向くように配置されている。
被係止部54は、第1板部52側の基端側(上部側)が上下方向に延びていて、第1板部52と離間する側の先端側(下部側)が後側(溝挿入部51側)に張り出す凸状に形成されている。被係止部54の基端側の上下方向に延びる部分を平板部541とし、先端側の凸状の部分を凸部542とする。可動部5には、第1板部52、平板部541および凸部542に囲まれた被係止溝部543が形成されている。
第2板部53および被係止部54の第1板部52からの突出寸法は、ほぼ同じ寸法に設定されている。
このような可動部5は、設置位置に配置されると、第1板部52における被係止部54よりも後側の部分(溝挿入部51側の部分)が支持部42の第1突出片421の水平部425の上に載置され、被係止部54よりも前側の部分が第1突出片421の前端部421aよりも前側に位置している。
被係止部54は、第1突出片421の前側に位置し、被係止溝部543に第1突出片421の前端部421aが挿入されている。
可動部5は、第1突出片421の水平部425の上に載置されることで設置位置よりも下側に向かう回動が拘束されるとともに、被係止溝部543に第1突出片421の前端部421aが挿入されることにより、可動部5が離間位置に向かう方向に容易に回動しないように拘束されている。第1突出片421は、設置位置に配置された可動部5の回動を拘束する移動拘束部の役割を果たしている。
第2板部53および被係止部54は、溝挿入部51よりも下側まで延びている。第2板部53および被係止部54の先端部は、壁固定板部41の下端部41cよりも上側に配置されている。
第1板部52の前端部52aおよび第2板部53は、壁仕上げ材載置部43の載置板部431の前端部431aおよび折り曲げ部432の鉛直方向下側に配置されている。第2板部53の前側の面と、折り曲げ部432の前側の面とは、同一鉛直面に配置されている。
上述したように、可動部5は、支持部42に回動可能に支持されている。詳しくは、可動部5は、溝挿入部51が支持溝部423に挿入された状態で、溝挿入部51の軸線回りに回動可能に構成されている。
可動部5は、上述した設置位置と、溝挿入部51よりも前側の部分が上側かつ後側に位置する離間との間を回動することができる。
可動部5は、設置位置から上側かつ後側に向かって回動すると、図4に示すように、第1板部52が第2突出片422の前端部422aに当接する位置まで回動することができる。可動部5が第2突出片422の前端部422aと当接する位置が、離間位置となる。
可動部5は、離間位置に配置されると、設置位置に配置されていた場合と比べて、第1板部52の先端部52aが上方かつ後方に位置している。
なお、可動部5が離間位置に配置された状態となっても、第1板部52、第2板部53および被係止部54は、溝挿入部51よりも前側に位置している。
続いて、本実施形態による巾木1を用いた床部3の施工方法について説明する。
まず、図5に示す壁下地材21および床下地材31を施工する(壁下地材設置工程、床下地材設置工程)。
続いて、巾木1を壁下地材21に固定する(巾木設置工程)。
壁固定部4を壁下地材21と床下地材31との境界に沿って配置し、壁下地材21に固定する。壁下地材21への壁固定部4の固定は、ネジなどの固定具や接着剤を使用する。
壁固定部4の壁固定板部41の後側の面41bを壁下地材21の前側の面21aと当接させ、壁固定板部41の下端部41cを床下地材31の上面31bと当接させる。
続いて、図6に示すように、壁仕上げ材22を施工する(壁仕上げ材設置工程)。
壁仕上げ材22を壁下地材21の前側に配置し、下端部22aを壁固定板部41と壁仕上げ材載置部43の折り曲げ部432との間に挿入し、壁仕上げ材22の下端面22bを壁仕上げ材載置部43の載置板部431の上面431bと当接させる。
そして、壁仕上げ材22を、壁下地材21に固定する。
続いて、図7に示すように、可動部5を回動させて離間位置に配置する(可動部離間位置配置工程)。
巾木1の可動部5が設置位置にある場合は可動部5を離間位置に向かって上側に回動させ、離間位置に配置する。
続いて、床下地材31の上部に床仕上げ材32を施工する(床仕上げ材設置工程)。
床仕上げ材32を床下地材31の上面31bに敷設する。床仕上げ材32の端部31cを巾木1の可動部5の下側に配置、床仕上げ材32の端面32aと巾木1の壁固定部4との間には隙間を設けるようにする。
このとき、可動部5は、離間位置に配置されるため、床仕上げ材32と干渉することがない。可動部5は、離間位置に配置されると、床仕上げ材32が設けられる領域から離間した状態となる。
続いて、図1に示すように、可動部を回動させて設置位置に配置する(可動部設置位置配置工程)。
可動部5を設置位置に向かって下側に回動させ、設置位置に配置する。可動部5の第2板部53の先端部を床仕上げ材32の上面32bと近接または当接させる。これにより、可動部5は、床仕上げ材32と壁下地材21との隙間を上方から覆うように配置される。可動部5は、設置位置に設置されると床仕上げ材32と壁下地材21との隙間を上方から覆った状態となる。
また、可動部5の被係止溝部543に支持部42の第1突出片421の前端部421aを挿入し、可動部5が壁固定部4に係止された状態とする。これにより、床仕上げ材32が上側へ移動しようとすると、床仕上げ材32の上部に可動部5があるため、上側への移動が拘束される。
このようにして床部3が施工される。
このように床部3が施工されると、壁下地材21と床仕上げ材32との隙間は、可動部5によって覆われた状態となり、室内から見えない状態となる。壁固定板部41における支持部42よりも下側の下側部分411、および支持部42の第1突出片421も可動部5が設置位置に配置されることによって室内から見えない状態となる。
なお、上述したように、壁固定板部41における壁仕上げ材載置部43の載置板部431よりも上側の上側部分413は、前側に壁仕上げ材22が配置されているため、室内から見えない状態となっている。
また、壁固定板部41における壁仕上げ材載置部43と支持部42との間の中間部分412および壁仕上げ材載置部43は室内側に露出している。壁仕上げ材22の下側には、壁固定板部41の中間部分412、壁仕上げ材載置部43および可動部5に囲まれた巾木凹部45が形成されている。
リフォームなどにより床仕上げ材32を交換する場合は、巾木1の可動部5を回動させて離間位置に配置し、既設の床仕上げ材32を上方に移動させて撤去する。その後、新設の床仕上げ材32を床下地材31の上に敷設する。そして、可動部5を回動させて設置位置に配置し、可動部5の第2板部53の先端部53aが床仕上げ材32の上面と対向した状態にする。なお、床仕上げ材32が床下地材31に固定されていない場合は、床仕上げ材32の交換を行い易い。
(巾木構造)
続いて、本実施形態による巾木1を有する巾木構造10A−10Cについて説明する。
本実施形態の巾木1は、壁部2の出隅部分や入隅部分、ドア枠などの見切り材25が設けられている部分に設置された際に、出隅部分や入隅部分に配置される端部や、見切り材25と隣接する端部に巾木1とは別部材となる端部材を取り付け可能に構成されている。
端部材のうち、壁部2の出隅部分に配置された巾木1の端部に取り付けられる端部材を出隅端部材(第1端部材)6(図8−図13参照)とし、壁部2の入隅部分に配置された巾木1の端部に取り付けられる端部材を入隅端部材(第1端部材)7(図14−図21参照)とし、見切り材25と隣接する巾木1の端部に取り付けられる端部材を見切り端部材(第2端部材)8(図22−図27参照)とする。
これらの端部材6,7,8は、壁下地材21および床下地材31に巾木1、壁仕上げ材22および床仕上げ材32が施工され、巾木1の可動部5が設置位置に配置されている状態で巾木1に着脱可能に取り付けられている。
以下の説明では、壁下地材21および床下地材31に巾木1、壁仕上げ材22および床仕上げ材32が施工され、巾木1の可動部5が設置位置に配置されている状態であるものとする。
出隅部分に設けられた巾木1に出隅端部材6が取り付けられた巾木構造を第1巾木構造10A(図8−図13参照)とし、入隅部分に設けられた巾木1に入隅端部材7が取り付けられた巾木構造を第2巾木構造10B(図14−図21参照)とし、見切り材25と隣接する巾木1に見切り端部材8が設けられた巾木構造を第3巾木構造10C(図22−図27参照)とする。
(第1巾木構造)
まず、第1巾木構造10Aについて説明する。
図8および図9に示すように、本実施形態の壁部2の出隅部分201には、壁下地材21として柱23が設けられている。柱23の表面における出隅を形成する互いに直交する2つの面のうち、一方の面を第1柱面231とし、他方の面を第2柱面232とする。柱23における第1柱面231と第2柱面232とがなす角部を出隅角部233とする。
柱23の第1柱面231および第2柱面232には、それぞれ巾木1が取り付けられている。柱23の第1柱面231に取り付けられている巾木1を第1巾木1Aとし、第2柱面232に取り付けられている巾木1を第2巾木1Bとする。柱23の第1柱面231に取り付けられる壁仕上げ材22を第1壁仕上げ材22Aとし、柱23の第2柱面232に取り付けられる壁仕上げ材22を第2壁仕上げ材22Bとする。
図9に示すように、第1巾木1Aと第2巾木1Bとは、それぞれの出隅角部233側の端部が離間し、間に隙間(第1隙間)を介して設けられている。第1巾木1Aの出隅角部233側の端部1Aaは、出隅角部233と離間した位置に配置され、第2巾木1Bの出隅角部233側の端部1Baは、出隅角部233と離間した位置に配置されている。
図8に示すように、第1壁仕上げ材22Aと第2壁仕上げ材22Bとは、第1壁仕上げ材22Aの後側の面22Aaの縁部近傍に第2壁仕上げ材22Bの端面22Baが当接している。第1壁仕上げ材22Aは、第1巾木1Aの端部1Aaから第1巾木1Aの長さ方向の外側に突出している。第2壁仕上げ材22Bは、第2巾木1Bの端部1Baから第2巾木1Bの長さ方向の外側に突出している。
図9に示すように、出隅端部材6は、第1巾木1Aおよび第2巾木1Bそれぞれの可動部5の第2板部53を前側から覆う第1被覆部61と、第1被覆部61と連続し第1巾木1Aおよび第2巾木1Bそれぞれの可動部5の第1板部52を上側から覆う第2被覆部62と、第2被覆部62と連続し第1巾木1Aおよび第2巾木1Bそれぞれの可動部5の溝挿入部51および壁固定部4の第2突出片422を前側および上側から覆う第3被覆部63と、第3被覆部63と連続し第1巾木1Aのおよび第2巾木1Bそれぞれの壁固定板部41の中間部分412を前側から覆う第4被覆部64と、第4被覆部64と連続し第1巾木1Aのおよび第2巾木1Bそれぞれの壁仕上げ材載置部43の載置板部431を下側から覆う第5被覆部65と、第5被覆部65と連続し第1巾木1Aのおよび第2巾木1Bそれぞれの壁仕上げ材載置部43の折り曲げ部432を前側から覆う第6被覆部66と、第6被覆部66と連続し第1巾木1Aのおよび第2巾木1Bそれぞれの折り曲げ部432を上側から覆う第7被覆部67と、を有している。
図10−図12に示すように、第1被覆部61は、板面が長尺の長方形となる平板状に形成された第1被覆片611および第2被覆片612を有している。第1被覆片611と第2被覆片612とは、それぞれの面が互いに直交する向きで、それぞれの長手方向の一方の縁部どうしが接続され、L字形を成している。第1被覆部61は、第1被覆片611および第2被覆片612それぞれの板面が鉛直面となる向きに配置されている。
以下では、L字形の部材におけるL字形を構成する2片がなす角部の内側を「L字形の内側」とし、外側を「L字形の外側」とする。
第2被覆部62は、板面がL字形となる平板状に形成されている。第2被覆部62は、板面が水平面となる向きで、L字形の外側の2辺に対応する縁部が、第1被覆片611および第2被覆片612の上縁部と接続されている。第2被覆部62は、第1被覆部61の上端部からL字形の内側に突出している。
第3被覆部63は、棒状に形成された第3被覆片631および第4被覆片632を有している。第3被覆片631と第4被覆片632とは、それぞれの軸線が直交する向きで、それぞれの長手方向の一方の縁部どうしが接続され、L字形を成している。第3被覆部63は、平面視形状がL字形となる向きに配置される。このように配置された第3被覆部63は、L字形の外側となる端面が鉛直面となり、上面が水平面となっている。第3被覆部63の下面は、L字形の外側から内側に向かって漸次上側に向かう円弧面に形成されている。第3被覆部63は、第2被覆部62のL字形の内側の2辺に対応する縁部に接続され、第2被覆部62から上方かつL字形の内側に突出している。
第4被覆部64は、板面が長尺の長方形となる平板状に形成された第5被覆片641および第6被覆片642を有している。第5被覆片641と第6被覆片642とは、それぞれの面が互いに直交する向きで、それぞれの長手方向の一方の縁部どうしが接続され、L字形を成している。第4被覆部64は、第5被覆片641および第6被覆片642それぞれの板面が鉛直面となる向きで、下縁部が第3被覆部63のL字形の内側の2辺に対応する縁部と接続されている。第4被覆部64は、第3被覆部63のL字形の内側の2辺に対応する縁部から上方に突出している。
第4被覆部64には、第5被覆片641と第6被覆片642とがなす角部の内側に、上下方向に延びる溝部643が形成されている。
第5被覆部65は、板面がL字形となる平板状に形成されている。第5被覆部65は、板面が水平面となる向きで、L字形の外側の2辺に対応する縁部が、第5被覆片641および第6被覆片642の上縁部と接続されている。第5被覆部65は、第4被覆部64の上端部からL字形の内側に突出している。
第6被覆部66は、板面が長尺の長方形となる平板状に形成された第7被覆片661および第8被覆片662を有している。第7被覆片661と第8被覆片662とは、それぞれの面が互いに直交する向きで、それぞれの長手方向の一方の縁部どうしが接続され、L字形を成している。第6被覆部66は、第7被覆片661および第8被覆片662それぞれの板面が鉛直面となる向きで、下縁部が第5被覆部65のL字形の外側の2辺に対応する縁部から上方に突出している。
第7被覆部67は、板面がL字形となる平板状に形成されている。第7被覆部67は、板面が水平面となる向きで、L字形の外側の2辺に対応する縁部が、第7被覆片661および第8被覆片662の上縁部と接続されている。第7被覆部67は、第6被覆部66の上端部からL字形の内側に突出している。
図9および図13に示すように、出隅端部材6は、第2−第5被覆部62−65が、第1巾木1Aの端部1Aa近傍における巾木凹部45、および第2巾木1Bの端部1Ba近傍における巾木凹部45に挿し込まれ、第1被覆部61が第1巾木1Aのおよび第2巾木1Bの可動部5の第2板部53の前側に位置し、第6被覆部66が第1巾木1Aのおよび第2巾木1Bの壁仕上げ材載置部43の折り曲げ部432の前側に位置し、第7被覆部67が第1巾木1Aのおよび第2巾木1Bの折り曲げ部432の上側に位置するように出隅部分201に取り付けられる。第4被覆部64の溝部643には、出隅角部233が入り込んでいる。
これにより、第1巾木1Aの端部1Aa近傍、第2巾木1Bの端部1Ba近傍、および第1巾木1Aの端部1Aaと第2巾木1Bの端部1Baと隙間(第1隙間)が、出隅端部材6に覆われた状態となる。
このとき、第1被覆部61は、第1被覆片611が第1巾木1Aの可動部5の第2板部53の前側の面と対向し、第2被覆片612が第2巾木1Bの可動部5の第2板部53の前側の面と対向している。
第2被覆部62は、第1巾木1Aのおよび第2巾木1Bの可動部5の第1板部52の上面と対向している。
第3被覆部63は、第3被覆片631が第1巾木1Aの可動部5の溝挿入部51および壁固定部4の第2突出片422それぞれに前側および上側から対向し、第4被覆片632が第2巾木1Bの可動部5の溝挿入部51および壁固定部4の第2突出片422それぞれに前側および上側から対向している。
第1−第3被覆部61−63が設置位置に配置された可動部5の前側および上側に配置されるため、可動部5が上側に回動して離間位置に移動することが拘束される。
第4被覆部64は、第5被覆片641が第1巾木1Aの壁固定板部41の中間部分412の前側の面と対向し、第6被覆片642が第2巾木1Bの壁固定板部41の中間部分412の前側の面と対向している。
第5被覆部65は、第1巾木1Aのおよび第2巾木1Bの壁仕上げ材載置部43の載置板部431の下側の面と対向している。
第6被覆部66は、第7被覆片661が第1巾木1Aの壁仕上げ材載置部43の折り曲げ部432の前側の面と対向し、第8被覆片662が第2巾木1Bの壁仕上げ材載置部43の折り曲げ部432の前側の面と対向している。
第7被覆部67は、第1巾木1Aのおよび第2巾木1Bの折り曲げ部432の上端面と対向している。
第1巾木1Aおよび第2巾木1Bの可動部5は、出隅端部材6が第1巾木1Aおよび第2巾木1Bに取り付けられることにより移動が拘束されるが、出隅端部材6が第1巾木1Aおよび第2巾木1Bから取り外されれば、再度移動可能となる。
(第2巾木構造)
続いて、第2巾木構造10Bについて説明する。
図14に示すように、本実施形態の壁部2の入隅部分202には、壁下地材21として柱23に隣接する間柱24,24が設けられている。柱23の連続する2面それぞれに間柱24A,24Bが固定されていて、一方の間柱24Aの面241(第1間柱面241とする)と、他方の間柱24の面242(第2間柱面242とする)とが直交して設けられることで入隅部分202を形成している。第1間柱面241と第2間柱面242とがなす角部を入隅角部243とする。
第1間柱面241および第2間柱面242には、それぞれ巾木1が取り付けられている。第1間柱面241に取り付けられている巾木1を第1巾木1Cとし、第2間柱面242に取り付けられている巾木1を第2巾木1Dとする。第1間柱面241に取り付けられる壁仕上げ材22を第1壁仕上げ材22Cとし、第2間柱面242に取り付けられる壁仕上げ材22を第2壁仕上げ材22Dとする。
図15に示すように、第1巾木1Cと第2巾木1Dとは、互いに近接する側の端部1Ca,1Cbが離間して隙間(第1隙間)を介して設けられている。第1巾木1Cの入隅角部243側の端部は、入隅角部243と離間した位置に配置され、第2巾木1Dの入隅角部243側端部は、入隅角部243と離間した位置に配置されている。
図14に示すように、第1壁仕上げ材22Cと第2壁仕上げ材22Dとは、第1壁仕上げ材22Cの前側の面22dの縁部近傍に第2壁仕上げ材22Dの端面22eが当接している。
入隅端部材7は、第1巾木1Cのおよび第2巾木1Dそれぞれの可動部5の第2板部53を前側から覆う第1被覆部71と、第1被覆部71と連続し第1巾木1Cのおよび第2巾木1Dの可動部5それぞれの第1板部52を上側から覆う第2被覆部72と、第2被覆部72と連続し第1巾木1Cのおよび第2巾木1Dそれぞれの可動部5の溝挿入部51および壁固定部4の第2突出片422を前側および上側から覆う第3被覆部73と、第3被覆部73と連続し第1巾木1Cのおよび第2巾木1Dそれぞれの壁固定板部41の中間部分412を前側から覆う第4被覆部74と、第4被覆部74と連続し第1巾木1Cのおよび第2巾木1Dそれぞれの壁仕上げ材載置部43の載置板部431を下側から覆う第5被覆部75と、第5被覆部75と連続し第1巾木1Cのおよび第2巾木1Dそれぞれの壁仕上げ材載置部43の折り曲げ部432を前側から覆う第6被覆部76と、第6被覆部76と連続し第1巾木1Cのおよび第2巾木1Dそれぞれの折り曲げ部432を上側から覆う第7被覆部77と、を有している。
図16−図19に示すように、第1被覆部71は、板面が長尺の長方形となる平板状に形成された第1被覆片711および第2被覆片712を有している。第1被覆片711と第2被覆片712とは、それぞれの面が互いに直交する向きで、それぞれの長手方向の一方の縁部どうしが接続され、L字形を成している。第1被覆部71は、第1被覆片711および第2被覆片712それぞれの板面が鉛直面となる向きに配置されている。
第2被覆部72は、板面がL字形となる平板状に形成されている。第2被覆部72は、板面が水平面となる向きで、L字形の内側の2辺に対応する縁部が、第1被覆片711および第2被覆片712の上縁部と接続されている。第2被覆部72は、第1被覆部71の上端部からL字形の外側に突出している。
第3被覆部73は、棒状に形成された第3被覆片731および第4被覆片732を有している。第3被覆片731と第4被覆片732とは、それぞれの軸線が直交する向きで、それぞれの長手方向の一方の縁部どうしが接続され、L字形を成している。第3被覆部73は、平面視形状がL字形となる向きに配置される。このように配置された第3被覆部73は、L字形の内側となる端面が鉛直面となり、上面が水平面となっている。第3被覆部73の下面は、L字形の内側から外側に向かって漸次上側に向かう円弧面に形成されている。第3被覆部73は、第2被覆部72のL字形の外側の2辺に対応する縁部に接続され、第2被覆部72から上方かつL字形の外側に突出している。
第4被覆部74は、板面が長尺の長方形となる平板状に形成された第5被覆片741および第6被覆片742を有している。第5被覆片741と第6被覆片742とは、それぞれの面が互いに直交する向きで、それぞれの長手方向の一方の縁部どうしが接続され、L字形を成している。第4被覆部74は、第5被覆片741および第6被覆片742それぞれの板面が鉛直面となる向きで、下縁部が第3被覆部73のL字形の外側の2辺に対応する縁部と接続されている。第4被覆部74は、第3被覆部73のL字形の外側の2辺に対応する縁部から上方に突出している。
第4被覆部74には、第5被覆片741と第6被覆片742とがなす角部の外側に、上下方向に延びる凸部743が形成されている。
第5被覆部75は、板面がL字形となる平板状に形成されている。第5被覆部75は、板面が水平面となる向きで、L字形の外側の2辺に対応する縁部が、第5被覆片741および第6被覆片742の上縁部と接続されている。第5被覆部75は、第4被覆部74の上端部からL字形の内側に突出している。
第6被覆部76は、板面が長尺の長方形となる平板状に形成された第7被覆片761および第8被覆片762を有している。第7被覆片761と第8被覆片762とは、それぞれの面が互いに直交する向きで、それぞれの長手方向の一方の縁部どうしが接続され、L字形を成している。第6被覆部76は、第7被覆片761および第8被覆片762それぞれの板面が鉛直面となる向きで、下縁部が第5被覆部75のL字形の内側の2辺に対応する縁部から上方に突出している。
第7被覆部77は、板面がL字形となる平板状に形成されている。第7被覆部77は、板面が水平面となる向きで、L字形の内側の2辺に対応する縁部が、第7被覆片761および第8被覆片762の上縁部と接続されている。第7被覆部77は、第6被覆部76の上端部からL字形の外側に突出している。
図20に示すように、入隅端部材7は、第2−第5被覆部72−75が、第1巾木1Cの端部1Ca(図15参照)近傍における巾木凹部45、および第2巾木1Dの端部1Da(図15参照)近傍における巾木凹部45に挿し込まれ、第1被覆部71が第1巾木1Cのおよび第2巾木1Dの可動部5の第2板部53の前側に位置し、第6被覆部76が第1巾木1Cのおよび第2巾木1Dの折り曲げ部432の前側に位置し、第7被覆部77が第1巾木1Cのおよび第2巾木1Dの折り曲げ部432の上側に位置するように出隅に取り付けられる。第4被覆部74の凸部743は、入隅角部243に挿入されている。
これにより、第1巾木1Cの端部1Ca近傍、第2巾木1Dの端部1Da近傍、および第1巾木1Cの端部1Caと第2巾木1Dの端部1Daと隙間(第1隙間)が、入隅端部材7に覆われた状態となる。
このとき、第1被覆部71は、第1被覆片711が第1巾木1Cの可動部5の第2板部53の前側の面と対向し、第2被覆片712が第2巾木1Dの可動部5の第2板部53の前側の面と対向している。
第2被覆部72は、第1巾木1Cのおよび第2巾木1Dの可動部5の第1板部52の上面と対向している。
第3被覆部73は、第3被覆片731が第1巾木1Cの可動部5の溝挿入部51および壁固定部4の第2突出片422それぞれに前側および上側から対向し、第4被覆片732が第2巾木1Dの可動部5の溝挿入部51および壁固定部4の第2突出片422それぞれに前側および上側から対向している。
第1−第3被覆部71−73が設置位置に配置された可動部5の前側および上側に配置されるため、可動部5が上側に回動して離間位置に移動することが拘束される。
第4被覆部74は、第5被覆片741が第1巾木1Cの壁固定板部41の中間部分412の前側の面と対向し、第6被覆片742が第2巾木1Dの壁固定板部41の中間部分412の前側の面と対向している。
第5被覆部75は、第1巾木1Cのおよび第2巾木1Dの壁仕上げ材載置部43の下側の面と対向している。
第6被覆部76は、第7被覆片761が第1巾木1Cの折り曲げ部432の前側の面と対向し、第8被覆片762が第2巾木1Dの折り曲げ部432の前側の面と対向している。
第7被覆部77は、第1巾木1Cのおよび第2巾木1Dの折り曲げ部432の上端面と対向している。
第1巾木1Cおよび第2巾木1Dの可動部5は、入隅端部材7が第1巾木1Cおよび第2巾木1Dに取り付けられることにより移動が拘束されるが、入隅端部材7が第1巾木1Cおよび第2巾木1Dから取り外されれば、再度移動可能となる。
(第3巾木構造)
続いて、第3巾木構造10Cについて説明する。
図21に示すように、第3巾木構造10Cでは、壁部2の端部に位置する柱23にドア枠などの見切り材25が取り付けられていて、その見切り材25に隣接して巾木1Eが設けられている。巾木1Eは、柱23に固定されている。
見切り材は、室内側の端面が壁仕上げ材22よりも室内側に突出し、壁仕上げ材22の端面が側方から当接するように設けられている。
図22に示すように、巾木1Eは、見切り材25と離間して設けられていて巾木1Eの長さ方向の端部1Eaと見切り材25との間には隙間(第2隙間)が形成されている。図21に示す壁仕上げ材22は、巾木1Eよりも見切り材25側に突出し、見切り材25と当接している。
図21および図22に示すように、見切り端部材8は、巾木1Eの可動部5の第2板部53を前側から覆う第1被覆部81と、第1被覆部81と連続し巾木1Eの可動部5の第1板部52を上側から覆う第2被覆部82と、第2被覆部82と連続し巾木1Eの可動部5の溝挿入部51および壁固定部4の第2突出片422を前側および上側から覆う第3被覆部83と、第3被覆部83と連続し巾木1Eの壁固定板部41の中間部分412を前側から覆う第4被覆部84と、第4被覆部84と連続し巾木1Eの壁仕上げ材載置部43を下側から覆う第5被覆部85と、第5被覆部85と連続し巾木1Eの折り曲げ部432を前側から覆う第6被覆部86と、第6被覆部86と連続し巾木1Eの折り曲げ部432を上側から覆う第7被覆部87と、第2−第5被覆部82−85の一方の端部側に連続し見切り材25と当接する見切り材当接部88と、を有している。
図23−図25に示すように、第1被覆部81は、板面が長尺の長方形となる平板状に形成されている。第1被覆部81は、板面が前後方向を向く鉛直面となる向きに配置される。
第2被覆部82は、板面が長方形となる平板状に形成されている。第2被覆部82は、第1被覆部81の上端部に後側に突出するように接続されている。
第3被覆部83は、棒状に形成され、軸線が巾木1Eの長さ方向(前後方向に直交する水平方向)にのびる向きに配置されている。このように配置された第3被覆部83は、前側の端面が鉛直面となり、上面が水平面となっている。第3被覆部83の下面は、前側から後側に向かって漸次上側に向かう円弧面に形成されている。第3被覆部83は、第2被覆部82の後側の縁部に接続され、第2被覆部82から上方かつ後側に突出している。
第4被覆部84は、板面が長尺の長方形となる平板状に形成され、板面が前後方向を向く鉛直面となる向きに配置されている。
第4被覆部84は、第3被覆部83の後縁部から上方に突出するように接続されている。
第5被覆部85は、板面が長方形となる平板状に形成されている。第5被覆部85は、第4被覆部84の上端部に前側に突出するように接続されている。
第6被覆部86は、板面が長尺の長方形となる平板状に形成され、板面が前後方向を向く鉛直面となる向きに配置されている。
第6被覆部86は、第5被覆部85の前縁部から上方に突出するように接続されている。
第7被覆部87は、板面が長方形となる平板状に形成されている。第7被覆部87は、第6被覆部86の上端部に後側に突出するように接続されている。
見切り材当接部88は、平板状に形成され、第2−第5被覆部82−85の一方の端面と対向するように第2−第5被覆部85の一方の端側に接続されている。見切り材当接部88は、第2−第5被覆部85が形成する凹部の形状に対応した形状となっている。見切り材当接部88の前端面88aは、第1被覆部81の前側の面81aおよび第6被覆部86の前側の面86aと面一となっている。
図26に示すように、見切り端部材8は、第2−第5被覆部82−85および見切り材当接部88が、巾木1Eの端部1Ea(図23参照)近傍において巾木凹部45に挿し込まれ、第1被覆部81が巾木1Eの可動部5の第2板部53の前側に位置し、第6被覆部86が巾木1Eの折り曲げ部432の前側に位置し、第7被覆部87が巾木1Eの折り曲げ部432の上側に位置し、見切り材当接部88が見切り材25と当接するように設置される。
これにより、巾木1Eの端部1a近傍と、巾木1Eの端部E1aと見切り材25との隙間(第2隙間)が見切り端部材8によって覆われた状態となる。
このとき、第1被覆部81は、巾木1Eの可動部5の第2板部53の前側の面と対向している。
第2被覆部82は、巾木1Eの可動部5の第2板部53の上側の面と対向している。
第3被覆部83は、巾木1Eの可動部5の溝挿入部51および壁固定部4の第2突出片422と前側および上側から対向している。
第1−第3被覆部81−83が設置位置に配置された可動部5の前側および上側に配置されるため、可動部5が上側に回動して離間位置に移動することが拘束される。
第4被覆部84は、巾木1Eの壁固定板部41の中間部分412の前面と対向している。
第5被覆部85は、巾木1Eの壁仕上げ材載置部43の下面と対向している。
第6被覆部86は、巾木1Eの折り曲げ部432の前側の面と対向している。
第7被覆部87は、巾木1Eの折り曲げ部432の上端面と対向している。
巾木1Eの可動部5は、見切り端部材8が巾木1Eに取り付けられることにより移動が拘束されるが、見切り端部材8が巾木1Eから取り外されれば、再度移動可能となる。
次に、上述した本実施形態による巾木、巾木構造、および床部の施工方法の作用・効果について図面を用いて説明する。
上述した本実施形態による巾木1および床部3の施工方法は、可動部5が設置位置および離間位置に移動可能に構成されている。このため、巾木1の壁固定部4を壁下地材21に固定した後でも、可動部5を離間位置に移動させることで床仕上げ材32を施工することができる。すなわち、床仕上げ材32の施工(床仕上げ材設置工程)の前に前に巾木1の施工(巾木設置工程)を行うことができる。
また、可動部5を離間位置に移動させることで、可動部5が床仕上げ材32から離間し、巾木1と床仕上げ材32とが干渉していない状態とすることができるため、巾木1を壁部2から取り外さなくても床仕上げ材32の交換を行うことができる。
また、床仕上げ材32と壁下地材21との間に隙間を設けることができるため、施工された床仕上げ材32が温度差などで伸長した際に、この隙間が伸長した部分を吸収することができる。
また、可動部5は、壁固定部4に回動可能に支持され、回動することで設置位置および離間位置に移動可能に構成されていることにより、可動部5を設置位置および離間位置に容易に切り替えることができる。
また、壁固定部4は、設置位置に配置された可動部5の移動を拘束する第1突出片421(移動拘束部)を有していることにより、可動部5を設置位置に拘束することができる。
また、本実施形態による第1巾木構造10Aでは、出隅部分に設けられた第1巾木1Aと第2巾木1Bとの隙間を覆う出隅端部材6を有することにより、第1巾木1Aと第2巾木1Bとを出隅の角部で当接させる必要がなく、出隅における第1巾木1Aおよび第2巾木1Bの施工を容易に行うことができる。
また、出隅端部材6は、可動部が5設置位置に配置された第1巾木1Aおよび第2巾木1Bそれぞれの互いに近接する側の端部を覆うことにより、設置された第1巾木1Aおよび第2巾木1Bの可動部5が移動することを防止することができる。
また、本実施形態による第2巾木構造10Bでは、入隅部分に設けられた第1巾木1Cと第2巾木1Dとの隙間を覆う入隅端部材7を有することにより、第1巾木1Cと第2巾木1Dとを入隅の角部で当接させる必要がなく、入隅における第1巾木1Cおよび第2巾木1Dの施工を容易に行うことができる。
また、入隅端部材7は、可動部5が設置位置に配置された第1巾木1Cおよび第2巾木1Dそれぞれの互いに近接する側の端部を覆うことにより、設置された第1巾木1Cおよび第2巾木1Dの可動部5が移動することを防止することができる。
また、本実施形態による第3巾木構造10Cでは、巾木1Eの端部と見切り材との隙間とを覆う見切り端部材8を有することにより、巾木1Eを見切り材と当接させる必要がなく、見切り材がある部分における巾木1Eの施工を容易に行うことができる。
また、見切り端部材8は、可動部5が設置位置に配置された巾木1Eの端部を覆うことにより、設置された巾木1Eの可動部5が移動することを防止することができる。
以上、本発明による巾木の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記の実施形態では、可動部5は、回動することで設置位置および離間位置に移動可能に構成されているが、上下方向や前後方向などの所定の方向に移動することで設置位置および離間位置に移動可能に構成されていてもよい。
例えば、図27に示す巾木1Fは、壁下地材21に固定される壁固定部4Fと、壁固定部4Fに上下方向に移動可能に支持された可動部5Fと、を有している。可動部5Fは、床仕上げ材32と壁下地材21との隙間を上方から覆うように配置される設置位置と、床仕上げ材32が設けられる領域から離間して配置される離間位置と、の間を移動可能に構成されている。可動部5Fは、図27に示すように下方に位置すると設置位置に配置され、図28に示すように上方に位置すると離間位置に配置される。
可動部5Fは、設置位置および離間位置に配置された際に、壁固定部4Fにその位置を拘束されるように構成されていてもよい。
また、例えば、図29に示す巾木1Gは、壁下地材21に固定される壁固定部4Gと、壁固定部4Gに前後方向に移動して着脱可能な可動部5Gと、を有している。可動部5Gは、床仕上げ材32と壁下地材21との隙間を上方から覆うように配置される設置位置と、床仕上げ材32が設けられる領域から離間して配置される離間位置と、の間を移動可能に構成されている。可動部5Gは、図29に示すように、壁固定部4Gと近接する後側に位置すると設置位置に配置され、図30に示すように、壁固定部4Gと離間する前側に位置すると離間位置に配置される。
可動部5Gは、設置位置に配置された際に、壁固定部4Gにその位置を拘束されるように構成されていてもよい。
また、上記の実施形態では、壁固定部4は、設置位置に配置された可動部5の移動を拘束する第1突出片421(移動拘束部)を有しているが、可動部5の移動を拘束する機構が設けられていなくてもよい。
また、上記の実施形態では、可動部5は、第1突出片421の水平部425の上に載置されることで設置位置よりも下側に向かう回動が拘束されるとともに、被係止溝部543に第1突出片421の前端部421aが挿入されることにより、可動部5が離間位置に向かう方向に容易に回動しないように拘束されている。これに対し、設置位置に配置された可動部5がネジなどの固定具で壁固定部4に着脱可能に固定されていてもよい。
また、上記の実施形態では、巾木1の壁固定部4が壁下地材21の前面に固定されているが、壁仕上げ材22の前面に固定されていてもよい。このような場合は、巾木1に壁仕上げ材載置部43が設けられていなくてもよい。
また、上記の実施形態では、巾木1に端部材6,7,8が取り付けられているが、出隅部分や入隅部分に取り付けられる巾木1は、互いの端部を突き合わすように設けられて出隅端部材6や入隅端部材7が取り付けられていなくてもよいし、見切り材25と隣接する巾木1は、見切り材25と当接し見切り端部材8が設けられていなくてもよい。
1,1E,1F,1G 巾木
1A,1C 第1巾木
1B,1D 第2巾木
4 壁固定部
5 可動部
6 出隅端部材(第1端部材)
7 入隅端部材(第1端部材)
8 見切り端部材(第2端部材)
10A 第1巾木構造(巾木構造)
10B 第2巾木構造(巾木構造)
10C 第3巾木構造(巾木構造)
21 壁下地材(壁構成材)
22 壁仕上げ材
31 床下地材
32 床仕上げ材
43 壁仕上げ材載置部

Claims (9)

  1. 壁構成材と床下地材との境界部に沿って配置され前記壁構成材に固定される壁固定部と、
    前記壁固定部に対して移動可能な可動部と、を有し、
    前記可動部は、前記床下地材の上部に設けられる床仕上げ材と前記壁構成材との隙間を上方から覆うように配置される設置位置と、前記床仕上げ材が設けられる領域から離間して配置される離間位置と、の間を移動可能に構成されていることを特徴とする巾木。
  2. 前記可動部は、前記壁固定部に回動可能に支持され、回動することで前記設置位置と前記離間位置との間を移動可能に構成されている請求項1に記載の巾木。
  3. 前記壁固定部は、前記設置位置に配置された前記可動部の移動を拘束する移動拘束部を有している請求項1又は2に記載の巾木。
  4. 前記壁固定部は、壁下地材の室内側の面に固定され、
    前記壁固定部の室内側には、前記壁下地材に取り付けられた壁仕上げ材が設けられるように構成されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の巾木。
  5. 前記壁固定部と一体に設けられ、前記壁仕上げ材が載置されて前記壁仕上げ材の下端部が当接する壁仕上げ材載置部を有する請求項4に記載の巾木。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の巾木が、出隅または入隅を形成する2つの壁面それぞれに沿って設けられる巾木構造において、
    前記2つの壁面それぞれに沿って設けられる前記巾木のうちの一方の壁面に沿って設けられる第1巾木と、前記2つの壁面の他方の壁面に沿って設けられる第2巾木と、は、互いの近接する側の端部間に第1隙間が形成されるように設けられ、
    前記第1巾木および前記第2巾木に着脱可能に構成され、前記第1巾木および前記第2巾木それぞれの互いに近接する側の端部と、前記第1隙間と、を一体に覆う第1端部材を有し、
    前記第1端部材は、前記可動部が設置位置に配置された前記第1巾木および前記第2巾木それぞれの互いに近接する側の端部を覆うことを特徴とする巾木構造。
  7. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の巾木が、壁部に設けられた見切り材と隣接して設けられる巾木構造において、
    前記巾木は、前記見切り材側の端部と前記見切り材との間に第2隙間が形成されるように設けられ、
    前記巾木に着脱可能に構成され、前記巾木の前記見切り材側の端部と、前記第2隙間と、を一体に覆う第2端部材を有し、
    前記第2端部材は、前記可動部が設置位置に配置された前記巾木の前記見切り材側の端部を覆うことを特徴とする巾木構造。
  8. 壁構成材と床下地材との境界部に沿って配置され前記壁構成材に固定される壁固定部と、前記壁固定部に対して移動可能な可動部と、を有する巾木を用いた床部の施工方法において、
    前記可動部は、前記床下地材の上部に設けられる床仕上げ材と前記壁構成材との隙間を上方から覆うように配置される設置位置と、前記床仕上げ材が設けられる領域から離間して配置される離間位置と、の間を移動可能に構成され、
    前記壁固定部を前記壁構成材と前記床下地材との境界部に沿って配置し前記壁構成材に固定して前記巾木を設ける巾木設置工程と、
    前記可動部を離間位置に配置させる可動部離間位置配置工程と、
    前記可動部離間位置配置工程の後に、前記床下地材の上部に前記床仕上げ材を施工する床仕上げ材設置工程と、
    前記床仕上げ材設置工程の後に、前記可動部を移動させて前記設置位置に配置する可動部設置位置配置工程と、を有することを特徴とする床部の施工方法。
  9. 前記巾木設置工程では、前記壁固定部を壁下地材に固定するようにして前記巾木を設け、
    前記巾木設置工程よりも後で、前記床仕上げ材設置工程よりも前に、前記壁下地材に壁仕上げ材を取り付ける壁仕上げ材設置工程を有する請求項8に記載の床部の施工方法。
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