JP6831083B2 - 改装用サッシおよび改装用サッシの施工方法 - Google Patents
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Description
気密材が湿式構造である場合、専門的な技量を有する作業者でないと気密材を施工できないが、本発明では気密材が乾式構造であるため、専門的が技量のない作業者であっても施工することができ、作業者の技量に寄らず安定した止水性を維持することができる。
このような構成とすることにより、新設枠を設置すれば、カバー部材によって既設枠を室外側から覆うことができる。これにより室外側からの意匠性を向上させることができる。
また、既設枠を室外側から覆うカバー部材が新設枠と別体に設けられている場合は、カバー部材および新設枠それぞれを位置決めして既設枠や躯体に固定しなければならない。これに対し、本発明ではカバー部材と新設枠とが一体に形成されているため、カバー部材の位置決めを新設枠の位置決めを同時に行うことができ、既設枠や躯体への固定も一度に行うことができ、効率よく新設枠を固定することができる。また、カバー部材が新設枠と別体に設けられている場合と比べて部材の点数が少なくなるため、部材の管理を容易にすることができる。
このような構成とすることにより、新設枠と既設枠との間に雨水等の水が入り込んだとしても、この水を排出することができ、室外側から室内側に水が入り込むことを防止できる。
第1気密材と第2気密材とを設けることにより、新設枠と既設枠との間の気密材を容易に施工できる。
図1に示す本実施形態による改装用サッシ1は、室内と室外とを仕切る壁部11の開口部12に設けられたサッシを改装する際に用いられている。サッシの改装は、既設サッシ13のサッシ障子(不図示)が撤去され、既設サッシ13のサッシ枠2(以下、既設枠2とする)は撤去されずに残された状態で行われる。
本実施形態では、既設枠2の室内側に開口部12の縁部に沿って額縁3が設けられている。
既設枠2は、見付け方向(壁部11に沿った水平方向)に延在する既設上枠21および既設下枠22と、上下方向に延在し既設上枠21および既設下枠22それぞれの上端部と下端部との間に配置される一対の既設縦枠23,24と、を有している。
新設枠4は、見付け方向に延在する新設上枠41および新設下枠42と、上下方向に延在し新設上枠41および新設下枠42それぞれの上端部と下端部との間に配置される一対の新設縦枠43,44と、を有している。
固定部212は、略平板状に形成され、板面が見込み方向(見付け方向に直交する水平方向)を向く鉛直面となる向きに配置されている。
網戸レール213は、既設サッシの網戸(不図示)を支持していた部材である。室外側レール214は、既設サッシの室外側サッシ障子(不図示)を支持していた部材である。室内側レール215は、既設サッシの室内側サッシ障子(不図示)を支持していた部材である。これらの網戸レール213、室外側レール214および室内側レール215は、それぞれ略平板状に形成され、板面が見込み方向を向く略鉛直面となる向きに配置されている。
既設網戸レール当接部412は、略平板状に形成され、板面が見込み方向を向く略鉛直面となる向きに配置される平板部412aと、平板部412aの上端部から室内側に突出する第1突出部412bと、平板部412aの高さ方向の中間部から室内側に突出する第2突出部412cと、第2突出部412cの下側に設けられた気密材支持部412dと、第1突出部412bの下側に配置された上側気密材412eと、気密材支持部412dに支持された下側気密材412fと、を有している。
樹脂カバー417は、室内側レール415の室内側の面に沿って配置される室内側レールカバー部417aと、基部411の室内側レール415よりも室内側の部分における下面に沿って配置される基部カバー部417bと、基部カバー部417bの室内側の端部から下側に延びて樹脂カバー支持部416に係止される被係止部417cと、被係止部の下端部から室内側に延びる室内側延設部417dと、を有している。
また、新設上枠41には、見付け方向の両端部にそれぞれに外部から新設上枠41の内部に入り込んだ雨水などの水を排出する水抜き孔418が形成されている。水抜き孔418から流れ出た水は、新設縦枠43,44を伝わって新設下枠42の下方へ排水される。
第1接続部714および第2接続部715は、それぞれ略平板状に形成され、板面が見込み方向を向く略鉛直面となる向きに配置されている。第1接続部714は、上端部が第1連結部711の室内側の縁部と接続され、下端部が第2連結部712の室外側の縁部と接続されている。第2接続部715は、上端部が第1固定部713の室外側の縁部と接続され、下端部が第2連結部712の見込み方向の中間部に接続されている。
第1連結部711には、見込み方向に間隔をあけて配置された2つのネジ孔711aが見付け方向に間隔をあけて複数形成されている。第2連結部712には、ネジ孔712aが見付け方向に間隔をあけて複数形成されている。第1固定部713には、ネジ孔713aが見付け方向に間隔をあけて複数形成されている。
第3連結部721は、第1連結部711と連結されるように構成されている。第1連結部711と第3連結部721とは、第1連結部711のネジ孔711aおよび第3連結部721の長孔721aに挿入されたネジ70aによって互いの位置を見込み方向に調整した状態で連結可能に構成されている。このとき、第1連結部711には見込み方向に間隔をあけて2つのネジ孔711aが形成されているため、2つのネジ孔711aのどちらにネジを挿入するかによっても第1連結部711と第3連結部721との連結位置を調整することができる。
なお、第1連結部711と第2連結部712とは一体であり、第3連結部721と第4連結部722とは一体であるため、第1連結部711と第3連結部721との位置調整、および第2連結部712と第4連結部722との位置調整は、同時に行うことになる。
第3固定部724および第4固定部725は、略平板状に形成され板面が水平面となる向きに略同じ高さに配置されている。第3固定部724は、第4固定部725よりも室内側に配置されている。
第4接続部727は、第3固定部724の室内側の縁部と第4連結部722の室外側の縁部とを接続している、第3固定部724は、第4連結部722よりも室外側かつ下側に配置されている。このため、第4接続部727は、室外側から室内側に向かって漸次上側に向かって傾斜した平板状に形成されている。
第5接続部728は、第4連結部722の室内側の縁部と第4固定部725の室外側の縁部とを接続している、第4連結部は、第4固定部725よりも室外側かつ上側に配置されている。このため、第5接続部728は、室外側から室内側に向かって漸次下側に向かって傾斜した平板状に形成されている。
室外側レール当接部729は、第2固定部723の下縁部から室外側に突出している。
まず、第1部材71の第1連結部711と第2部材72の第3連結部721とを連結し、第1部材71の第2連結部712と第2部材72の第4連結部722とを連結して第1部材71と第2部材72とを連結する。このとき、連結された第1部材71および第2部材72の室内側レール挿入部716に既設上枠21の室内側レールが挿入可能であるとともに、室外側レール当接部729に室外側レール214の下端部が当接可能となるように、第1部材71と第2部材72との見込み方向の位置を調整する。
この状態で、第1固定部713を既設上枠21の基部211をネジ70dで固定し、第2固定部723を室外側レール214にビスで固定することで上枠アタッチメント51が既設上枠21に固定される。本実施形態では、第2固定部723が傾斜していることにより、室内側から傾斜した向きで第2固定部723を室外側レール214に固定することができる。
まず、新設上枠41を上枠アタッチメント51の下側に配置し、新設上枠41の基部411を上枠アタッチメントの第2部材72の第3固定部724および第4固定部725にネジ70eで固定する。このとき、新設上枠41の基部411のうち第4固定部725に固定される部分は樹脂カバー417の基部カバー部417bが設けられているため、樹脂カバー417も基部411とともに第4固定部725にネジ70eで固定される。
これにより、新設上枠41が上枠アタッチメント51を介して既設上枠21に固定される。
例えば、第1スペーサ板91が第2スペーサ板92の上側に配置され、第1スペーサ板91の下面と第2スペーサ板92の上側が傾斜面である場合、図3(c)に示すように、第1スペーサ板91を第2スペーサ板92に対して見付け方向の一方側に移動した場合の方が、図3(d)のように第1スペーサ板91と第2スペーサ板92とを重ねて配置した場合よりも、第1スペーサ板91と第2スペーサ板92とを重ねた厚さを大きくすることができる。
アングルカバー81は、下部側に配置された中空状の中空部811と、中空部811の上側に接続された平板状の平板部812と平板部812から室外側に突出する複数の突起部813とを有している。アングルカバー81は、樹脂などで形成されている。図4に示すように、アングルカバー81は、平板部812が上下方向に長く形成され、平板部812の高さ方向全体にわたって複数の突起部813が間隔をあけて形成されている。平板部812は、樹脂カバー417の室内側延設部417dと額縁3との寸法に合わせて切断されるように構成されている。本実施形態では、平板部812は、切断しやすいように突起部813それぞれの基端部付近に切り込みが形成されている。
第1気密材611および第2気密材612は、例えば、アルミ箔とブチルゴム系接着剤とが積層された乾式構造の気密テープなどが用いられている。第1気密材611および第2気密材612は、既設上枠21、新設上枠41および額縁3の見付け方向全体にわたって設けられていて、第2気密材612のうちの額縁3に設けられる部分が第1気密材611のうちの額縁3に設けられた部分に積層されるように貼りつけられている。
まず、既設上枠21の内周側に上枠アタッチメント51および新設上枠41を設置する前に既設上枠21および額縁3の見付け方向全体にわたって、既設上枠21のアングル部216から額縁3にわたるように第1気密材611を設ける(第1気密材設置工程)。
続いて、上枠アタッチメント51および新設上枠41を設置した後に、新設上枠41のおよび額縁3の見付け方向全体にわたって、新設上枠41の樹脂カバー支持部416か額縁3にわたるとともに第1気密材611と重なるように第2気密材612を設ける(第2気密材設置工程)。
このようにして上枠気密材61が設置される。上枠気密材61が設置されると、アングルカバー81および補助部材82を設置することができる。
固定部222は、略平板状に形成され板面が見込み方向を向く鉛直面となる向きに配置されている。
網戸レール223は、既設サッシの網戸(不図示)を支持していた部材である。室外側レール224は、既設サッシの室外側サッシ障子(不図示)を支持していた部材である。室内側レール225は、既設サッシの室内側サッシ障子(不図示)を支持していた部材である。網戸レール223、室外側レール224および室内側レール225は、それぞれ略平板状に形成され、板面が見込み方向を向く略鉛直面となる向きに配置されている。
既設網戸レール当接部422は、平板状に形成され、板面が見込み方向を向く鉛直面となる向きに配置されている。既設網戸レール当接部422には、気密材422aを支持する気密材支持部422bが設けられている。既設網戸レール当接部422は、気密材422aを介して既設下枠22の網戸レール223の室外側の面と当接している。
気密材422aは、見付け方向に延在していて、見付け方向の両端部が、新設縦枠43,44の基部431(図6参照)に当接している。気密材支持部422bは既設網戸レール当接部422に対して高さ方向に複数形成されている。このため、既設下枠22の網戸レール223の下端部近傍に気密材422aが当接するように気密材422aが支持される気密材支持部422bを選択することができる。なお、既設網戸レール当接部422のうちの気密材422aより下側の部分を切除してもよい。
樹脂カバー係止部426は、略平板状に形成され、板面が見込み方向を向く略鉛直面となる向きに配置されている。
樹脂カバー427は、基部421の室内側レール425よりも室内側の部分における上面に沿って配置される基部カバー部427aと、基部カバー部427aの室内側の端部から上側に延びて樹脂カバー係止部426に係止される被係止部427bと、被係止部427bの上端部から室内側に延びる室内側延設部427cと、を有している。
第1連結部731は、略平板状に形成され板面が水平面となる向きで配置されている。第1固定部732は、略平板状に形成され、板面が見込み方向を向く鉛直面となる向きに配置されている。第1部材73は、第1連結部731の室外側の縁部が第1固定部732の上縁部と接続されていて、見込み方向に直交する断面形状が略L字形状に形成されている。第1連結部731と第1固定部732とが接続される角部には、既設下枠22の室内側レール225の上端部が当接するように構成されている。第1固定部732は、既設下枠22の室内側レール225の室外側の面と当接し、既設下枠22の室内側レール225に固定されるように構成されている。
第1連結部731および第1固定部732にはそれぞれネジ孔731a,732aが形成されている。
第2連結部741は、平板状に形成され、板面が水平面となる向きで第1固定部732の上に配置される。第2連結部741には、見込み方向に延びる長孔741aが形成されている。
室外側レール当接部742は、既設下枠22の室外側レール224の上側に配置される。室外側レール当接部742には、ネジ742aとネジ742aに連結されて室外側レール224の上端部と直接当接する当接部材742bと、が設けられていて、ネジ742aを調整することで当接部材742bの高さを調整可能に構成されている。
まず、第1部材73を既設下枠22に固定する。このとき、第1部材73の第1連結部731と第1固定部732との角部の下側に室内側レール225の上端部が当接した状態で第1部材73を既設下枠22に固定する。第1部材73の第1固定部732に形成されたネジ孔732aに挿通されたネジ70fを既設下枠22の室内側レール225に固定して、第1部材73を既設下枠22に固定する。
続いて、既設下枠22に固定された第1部材73に第2部材74を固定する。室外側レール224の上端部に室外側レール当接部742の当接部材742bが当接するように第1部材73に対する第2部材74の見込み方向の位置を調整する。第1部材73の第1連結部731の上に第2部材74の第2連結部741を載置し、重なった第1連結部731のネジ孔731aと第2連結部741の長孔741aにネジ70gを挿通して締結することで第2部材74を第1部材73に固定する。これにより下枠アタッチメント52が既設下枠22に固定される。
まず、新設下枠42を下枠アタッチメント52の上側に配置し、新設下枠42の基部421を下枠アタッチメント52の第2部材74の第2連結部741に固定する。基部421に形成されたネジ孔421aに挿通されたネジ70hで基部421を第2連結部741に固定して、新設下枠42を下枠アタッチメント52に固定する。
このとき、新設下枠42の既設網戸レール当接部422を既設下枠22の網戸レール223に室外側から当接させて位置決めを行う。
第1気密材621および第2気密材622は上枠気密材61の第1気密材611および第2気密材612と同様に、例えば、アルミ箔とブチルゴム系接着剤とが積層された乾式構造の気密テープなどが用いられている。第1気密材621および第2気密材622は、既設下枠22、新設下枠42および額縁3の見付け方向全体にわたって設けられていて、第2気密材622のうちの額縁3に設けられる部分が第1気密材621のうちの額縁3に設けられた部分に積層されるように貼りつけられている。
まず、既設下枠22の内周側に下枠アタッチメント52および新設下枠42を設置する前に既設下枠22および額縁3の見付け方向全体にわたって、既設下枠22のアングル部226から額縁3にわたるように第1気密材621を設ける(第1気密材設置工程)。
続いて、下枠アタッチメント52および新設下枠42を設置した後に、新設下枠42のおよび額縁3の見付け方向全体にわたって、新設下枠42の樹脂カバー係止部426から額縁3にわたるとともに第1気密材621と重なるように第2気密材622を設ける(第2気密材設置工程)。
このようにして下枠気密材62が設置される。下枠気密材62が設置されると、アングルカバー83および補助部材84を設置することができる。
固定部232は、略平板状に形成され、板面が見込み方向を向く鉛直面となる向きに配置されている。
第1ヒレ部233、第2ヒレ部234および第3ヒレ部235は、それぞれ板面が見込み方向を向く鉛直面となる向きに配置されている。
アングル部236は、基部231の室内側の縁部から見付け方向他方側に延びる第1アングル部237と、第1アングル部237の見付け方向他方側の縁部から室内側に延びる第2アングル部238と、を有している。第1アングル部237は、額縁3の室外側の端面と当接またはわずかな隙間をあけて対向している。第2アングル部238は、額縁3の見付け方向他方側の面の室外側の端部近傍と当接またはわずかな隙間をあけて対向をしている。
カバー部432は、略平板状に形成され、板面が見込み方向を向く鉛直面となる向きに配置されている。カバー部432の室内側の面には、端部気密材437aと通し気密材437bと、が設けられている。端部気密材437aは、カバー部432の上端部近傍および下端部近傍にそれぞれ設けられている。通し気密材437bは、カバー部432の高さ方向全長にわたって設けられている。端部気密材437aは、通し気密材437bよりも見付け方向の他方側に配置されている。端部気密材437aは、新設上枠41に設けられた上側気密材412eおよび下側気密材412fと通し気密材437bとの隙間に配置されている。また、端部気密材437aは、新設下枠42に設けられた気密材422aと通し気密材437bとの隙間に配置されている。これにより、新設上枠41に設けられた上側気密材412eおよび下側気密材412f、新設下枠42に設けられた気密材422a、新設縦枠43,44に設けられた端部気密材437aおよび通し気密材437bによって新設枠4と既設枠2との間の気密が保持されている。
樹脂カバー436は、樹脂カバー係止部435に係止される被係止部436aと、被係止部436aから室内側に延びる室内側延設部436bと、を有している。
第1連結部751と第1固定部752とはそれぞれ板面が見付け方向を向く向きで見付け方向に間隔をあけ、第1連結部751が第1固定部752よりも室内側に配置されている。第1接続部753は見込み方向を向く向きに配置され、見付け方向一方側の縁部が第1固定部752の室外側の縁部と接続され、見付け方向他方側の縁部が第1連結部751の室内側の縁部と接続されている。
第1固定部752は、平板状に形成され板面が水平面となるように配置される。第1固定部752は第1連結部751の間隔をあけた見付け方向一方側における室内側に配置されている。第1固定部752には、ネジ孔752aが高さ方向に間隔をあけて複数形成されている。
第2連結部761には、見込み方向に延びる長孔761aが高さ方向に間隔をあけて複数形成されている。第2固定部762は、室外側の端部に板面が見込み方向を向く鉛直面となる鉛直板部762aを有している。
まず、第1部材75の第1連結部751と第2部材76の第2連結部761とを連結し、第1部材75と第2部材76とを連結する。第1部材75の第1連結部751と第2部材76の第2連結部761とを重ね、重なった第1連結部751のネジ孔751aと第2連結部761の長孔761aにネジ70jを挿通して締結して、第1部材75と第2部材76とを連結する。このとき、第2連結部761に対する第1連結部751の見込み方向の位置を調整して縦枠アタッチメント53を既設縦枠23に固定できる形状とする。具体的には、第1部材75の第1固定部752室内側の縁部が既設縦枠23の第1アングル部237と当接し、第2部材76の第2固定部762の鉛直板部762aにおける室内の端面が既設縦枠23の第1ヒレ部233の室外側の面と当接する形状とする。
そして、第1部材75の第1固定部752に挿通されたネジ70iを既設縦枠23の基部231に固定するとともに、第2部材76の第2固定部762を既設縦枠23にネジ70mで固定する。これにより、縦枠アタッチメント53が既設縦枠23に固定される。
なお、第1部材75を既設縦枠23に固定した後に、第2部材76を第1部材75に固定して、縦枠アタッチメント53を既設縦枠23に固定してもよい。
新設縦枠43を縦枠アタッチメント53の見付け方向他方側に配置し、新設縦枠43の基部431に形成されたネジ孔431a,431bに挿通されたネジ70k,70lを縦枠アタッチメント53の第2部材76の第2連結部761に固定する。これにより、新設縦枠43が縦枠アタッチメント53に固定される。
なお、図6では、アングルカバー85と樹脂カバー463の室内側延設部436bとはネジなどで固定されていないが、ネジなどで固定されていてもよい。
第1気密材631および第2気密材632は上枠気密材61の第1気密材611および第2気密材612と同様に、例えば、アルミ箔とブチルゴム系接着剤とが積層された乾式構造の気密テープなどが用いられている。第1気密材631および第2気密材632は、既設縦枠23、新設縦枠43および額縁3の高さ方向全体にわたって設けられていて、第2気密材632のうちの額縁3に設けられる部分が第1気密材631のうちの額縁3に設けられた部分に積層されるように貼りつけられている。
まず、既設縦枠23の内周側に縦枠アタッチメント53および新設縦枠43を設置する前に既設縦枠23および額縁3の高さ方向全体にわたって、既設縦枠23のアングル部236から額縁3にわたるように第1気密材631を設ける(第1気密材設置工程)。
続いて、縦枠アタッチメント53および新設縦枠43を設置した後に、新設縦枠43のおよび額縁3の見付け方向全体にわたって、新設縦枠43の樹脂カバー係止部435から額縁3にわたるとともに第1気密材631と重なるように第2気密材632を設ける(第2気密材設置工程)。
このようにして縦枠気密材63が設置される。縦枠気密材63が設置されると、アングルカバー85および補助部材86を設置することができる。
上述した本実施形態による改装用サッシ1では、既設枠2と新設枠4との間を覆う気密材6が室内側に設けられていることにより、気密材6の施工を室内側から行うことができる。このため、新設枠4を設置する際に室外側から行う作業を少なく、または無くすことができる。
また、このようなカバー部材がサッシ障子支持部材と別体に設けられている場合は、カバー部材およびサッシ障子支持部材それぞれを位置決めして既設枠2や躯体に固定しなければならない。これに対し、本実施形態ではカバー部材とサッシ障子支持部材とが一体に形成されているため、カバー部材の位置決めをサッシ障子支持部材の位置決めを同時に行うことができ、既設枠2や躯体への固定も一度に行うことができ、効率よく新設枠4を固定することができる。また、カバー部材が新設枠4と別体に設けられている場合と比べて部材の点数が少なくなるため、部材の管理を容易にすることができる。
また、既設枠2の室内側には額縁3が設けられていて、既設枠2の内周側に新設枠4を取り付ける前に、既設枠2と額縁3とにわたるように第1気密材611,621,631を設け、既設枠2の内周側に新設枠4を取り付けた後に、新設枠4と額縁3とにわたるとともに第1気密材611,621,631と重なるように第2気密材612,622,632を設けることにより、新設枠4と既設枠2との間の気密材6を容易に施工することができる。
例えば、上記の実施形態では、既設枠2にシャッター枠や雨戸枠が取り付けられていないが、取り付けられていてもよい。図8に示すように、既設枠2にシャッター枠25や雨戸枠が取り付けられている場合に設けられる改装用サッシ1Aでは、新設縦枠43にカバー部432を設けず、新設縦枠43と既設縦枠23との隙間を塞ぐ塞ぎ材10を設けてもよい。
塞ぎ材10は、新設縦枠43の高さ方向全体にわたって延在している。塞ぎ材10には、室外側の面に、カバー部432の室外側の面に設けられていた端部気密材437aおよび通し気密材437b(図6参照)と同様の端部気密材101aおよび通し気密材101bが設けられている。端部気密材101aは、塞ぎ材10の上端部近傍および下端部近傍にそれぞれ設けられている。通し気密材101bは、塞ぎ材10の高さ方向全長にわたって設けられている。端部気密材101aは、通し気密材101bよりも見付け方向の他方側に配置されている。端部気密材101aaは、新設上枠41に設けられた上側気密材412eおよび下側気密材412fと通し気密材101bとの隙間に配置されている。
また、端部気密材101aは、新設下枠42に設けられた気密材422aと通し気密材101bとの隙間に配置されている。これにより、新設上枠41に設けられた上側気密材412eおよび下側気密材412f、新設下枠42に設けられた気密材422a、新設縦枠43,44に設けられた端部気密材101aおよび通し気密材101bによって新設枠4と既設枠2との間の気密が保持されている。
また、既設枠2の室内側に額縁3が設けられている場合などで、アングルカバー81,83,85の平板部の多くが切断されてアングルカバー81,83,85が小さい場合は、補助部材82,84,86を設けずにアングルカバー81,83,85のみが設けられていてもよい。
なお、アングルカバー81,83,85および補助部材82,84,86の形状は上記以外であってもよく、アングルカバー81,83,85および補助部材82,84,86が設けられていなくてもよい。
また、上記の実施形態では、気密材6は乾式構造であるが、湿式構造であってもよい。気密材6の設置方法についても上記以外であってもよい。
また、上記の実施形態では、新設上枠41に水抜き孔418が設けられていて、新設枠4と既設枠2との間に入り込んだ雨水などを排水できるように構成されているが、新設枠4と既設枠2との間に入り込んだ雨水などの排水機構は上記以外であってもよい。
また、上記の実施形態では、既設枠2の内周側に新設枠4を取り付ける前に、既設枠2と額縁3とにわたるように第1気密材を設け、既設枠2の内周側に新設枠4を取り付けた後に、新設枠4と額縁3とにわたるとともに第1気密材と重なるように第2気密材を設けているが、気密材6の施工方法は適宜設定されてよい。
また、上記の実施形態では、新設枠4はアタッチメント5を介して既設枠2に固定されているが、アタッチメント5が設けられず新設枠4が直接既設枠2や躯体に固定されていてもよい。
2 既設枠
3 額縁
4 新設枠
5 アタッチメント
6 気密材
11 壁部
12 開口部
21 既設上枠
22 既設下枠
23,24 既設縦枠
81,83,85 アングルカバー
82,84,86 補助部材
412,422 既設網戸レール当接部
432 カバー部(カバー部材)
611,621,631 第1気密材
612,622,632 第2気密材
Claims (6)
- 室内と室外とを仕切る壁部の開口部に設けられた既設枠の内周側に取り付けられる新設枠を有する改装用サッシにおいて、
前記既設枠と前記新設枠との間の見付け面に沿った方向に開いた隙間を覆い気密性を確保する気密材を有し、
前記気密材は、接着面を有するシート状に形成され、前記既設枠および前記新設枠の室内側に、見付け面に沿った方向に重ならない位置に配置されている前記既設枠の見付け面と前記新設枠の見付け面とにわたるように設けられていることを特徴とする改装用サッシ。 - 前記気密材は、乾式構造である請求項1に記載の改装用サッシ。
- 前記新設枠は、サッシ障子を支持するサッシ障子支持部材と、前記既設枠を室外側から覆うカバー部材と、を有し、
前記サッシ障子支持部材と、前記カバー部材とは一体に形成されている請求項1又は2に記載の改装用サッシ。 - 前記新設枠の上枠には、水抜き孔が設けられている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の改装用サッシ。
- 室内と室外とを仕切る壁部の開口部に設けられた既設枠の内周側に新設枠を取り付ける改装用サッシの施工方法において、
前記既設枠と前記新設枠との間の見付け面に沿った方向に開いた隙間を覆い気密性を確保する気密材を設ける気密材設置工程を有し、
前記気密材は、接着面を有するシート状に形成され、
前記気密材設置工程は、前記気密材を前記既設枠および前記新設枠の室内側に、見付け面に沿った方向に重ならない位置に配置されている前記既設枠の見付け面と前記新設枠の見付け面とにわたるように設けることを特徴とする改装用サッシの施工方法。 - 前記既設枠の室内側には額縁が設けられていて、
前記気密材設置工程では、
前記既設枠の内周側に前記新設枠を取り付ける前に、前記既設枠と前記額縁とにわたるように第1気密材を設ける第1気密材設置工程と、
前記既設枠の内周側に前記新設枠を取り付けた後に、前記新設枠と前記額縁とにわたるとともに前記第1気密材と重なるように第2気密材を設ける第2気密材設置工程と、を有する請求項5に記載の改装用サッシの施工方法。
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