JP6644271B1 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】未舗装路での走行性能と耐カット性とを改善した空気入りタイヤを提供する。【解決手段】サイド領域に設けられるサイドブロック23として、隆起高さが異なる高ブロック23Hと低ブロック23Lを設け、タイヤ周方向に隣り合う高ブロック23Hと低ブロック23Lとからなるブロック対Bとしたとき、ブロック対Bに含まれる高ブロック23Hおよび低ブロック23Lの一部を接触させて、これらブロックに挟まれるサイド溝33を閉塞溝33Aとし、各ブロック対において、高ブロック23Hおよび低ブロック23Lのそれぞれの頂面のタイヤ周方向両側の縁部を構成する一対の輪郭線(第一直線部L1および第二直線部L2および第三直線部L3)について第一直線部L1どうしを互いに15°以内の角度差で同方向に延在させ、第二直線部L2どうしまたは第三直線部L3どうしのいずれか一方を互いに15°以内の角度差で同方向に延在させ、第二直線部L2どうしまたは第三直線部L3どうしの他方を互いに異なる方向に延在させる。【選択図】図3

Description

本発明は、未舗装路走行用タイヤとして好適な空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、未舗装路での走行性能と耐カット性を改善した空気入りタイヤに関する。
不整地、泥濘地、雪道、砂地、岩場等の未舗装路の走行を意図した空気入りタイヤでは、一般的に、エッジ成分の多いラグ溝やブロックを主体とするトレッドパターンであって、溝面積が大きいものが採用される。また、トレッド部のタイヤ幅方向最外側に位置するショルダーブロックの更にタイヤ幅方向外側のサイド領域にサイドブロックを設けることが行われている。このようなタイヤでは、トレッド部やサイド領域に設けられた溝やブロックからなる凹凸によって路面上の泥、雪、砂、石、岩等(以下、これらを総称して「泥等」と言う)を噛み込んでトラクション性能を得ると共に、大きい溝面積によって溝内に泥等が詰まることを防いで、未舗装路での走行性能を向上している(例えば、特許文献1,2を参照)。
これら特許文献1,2のタイヤを対比すると、特許文献1のタイヤは、溝面積が比較的小さく、舗装路における走行性能も考慮したタイプのタイヤであると言える。一方、特許文献2のタイヤは、溝面積が大きく、個々のブロックも大きく、未舗装路での走行性能に特化したタイプのタイヤであると言える。そのため、前者は後者に比べて未舗装路での走行性能が低く、後者は前者に比べて通常走行時の性能が低くなる傾向がある。近年、タイヤに対する要求性能の多様化が進み、これら2タイプのタイヤの中間レベルの性能を有する未舗装路走行用タイヤも求められている。そのため、例えばサイド領域に関して、溝やブロックの形状を最適化して未舗装路での走行性能を効率的に高めるための対策が求められている。また、未舗装路を走行する際にはチップカット等の故障が生じ易くなるため、上述の未舗装路での走行性能を良好に発揮しながら耐カット性を向上することも求められている。
特開2016‐007861号公報 特開2013‐119277号公報
本発明の目的は、未舗装路での走行性能と耐カット性を改善した空気入りタイヤを提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤは、タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備えた空気入りタイヤにおいて、前記トレッド部と前記サイドウォール部との境界のタイヤ径方向内側に隣接するサイド領域に、タイヤ径方向に沿って延在する複数本のサイド溝と、前記サイド溝に区画されて前記サイドウォール部の外表面から隆起する複数のサイドブロックとが設けられ、前記サイドブロックは、隆起高さが相対的に大きい高ブロックと隆起高さが相対的に小さい低ブロックとの2種類のブロックを含み、これら高ブロックおよび低ブロックはタイヤ周方向に交互に配列され、タイヤ周方向に隣り合う前記高ブロックおよび前記低ブロックをブロック対としたとき、前記ブロック対に含まれる前記高ブロックおよび前記低ブロックの一部が接することで前記ブロック対に含まれる前記高ブロックおよび前記低ブロックの間に位置するサイド溝のタイヤ径方向内側端は閉塞しており、各ブロック対において、前記高ブロックの頂面のタイヤ周方向両側の縁部を構成する一対の輪郭線と前記低ブロックの頂面のタイヤ周方向両側の縁部を構成する一対の輪郭線とは、それぞれ3本以上の直線部がタイヤ径方向に連結して構成されており、各輪郭線の前記境界から1番目に位置する直線部を第一直線部、2番目に位置する直線部を第二直線部、3番目に位置する直線部を第三直線部としたとき、前記第一直線部どうしが互いに15°以内の角度差で同方向に延在し、前記第二直線部どうしまたは前記第三直線部どうしのいずれか一方が互いに15°以内の角度差で同方向に延在し、前記第二直線部どうしまたは前記第三直線部どうしの他方に15°を超える角度差で異なる方向に延在する直線部が含まれることを特徴とする。
本発明では、サイド領域にサイドブロックを設けて未舗装路における走行性能を向上するにあたって、上述のように、タイヤ周方向に隣り合うサイドブロック(高ブロックおよび低ブロック)間に隆起高さの差を設け、且つ、これら高ブロックおよび低ブロックの一部を接触させてこれらブロックを実質的に1つの大きいブロックとして機能させることで、ブロック頂面の凹凸によって優れたエッジ効果を維持して未舗装路における走行性能を良好に発揮しながら、ブロック強度を高めて耐カット性を向上することができる。更に、各ブロックの輪郭線を上述のように構成することで、直線部が実質的に平行に延在する部分(角度差が15°以内で延在する部分)では、当該直進部で構成される溝は優れた排土性を発揮することができ、直線部が実質的に平行でない部分(角度差が15°を超える直線部を含む部分)では、上述の高ブロックおよび低ブロックの一部が接触した構造を確実に構成可能になり、未舗装路における走行性能と耐カット性を効果的に高めることができる。
本発明では、ブロック対に含まれる高ブロックまたは低ブロックの少なくとも一方において高ブロックまたは低ブロックの他方側に位置する第三直線部が高ブロックまたは低ブロックの他方に向かって延在することが好ましい。このように当該第三直線部を構成することで、高ブロックまたは低ブロックの一方の一部が他方に向かって周方向に突き出て、これら高ブロックおよび低ブロックが接触し合う構造になるため、ブロック形状が良好になり、未舗装路における走行性能と耐カット性を効果的に高めることができる。
本発明では、ブロック対に含まれる高ブロックと低ブロックとの隆起高さの差が0.5mm以上4.0mm以下であることが好ましい。これにより、高ブロックの頂面と低ブロックの頂面とで構成される凹凸の形状が良好になり、未舗装路における走行性能と耐カット性を両立するには有利になる。
本発明では、ブロック対に含まれる高ブロックまたは低ブロックの一方の頂面の面積が他方の頂面の面積の30%〜70%であることが好ましい。特に、ブロック対に含まれる低ブロックの頂面の面積が高ブロックの頂面の面積の30%〜70%であることが好ましい。このように高ブロックと低ブロックの大きさを適度な範囲に設定することで、未舗装路における走行性能と耐カット性を効果的に高めることができる。
本発明では、境界のタイヤ幅方向内側に隣接するショルダー領域に、タイヤ周方向に沿って配列された複数のショルダーブロックと、タイヤ周方向に隣り合う前記ショルダーブロックの間でタイヤ幅方向に沿って延在するショルダーラグ溝とが設けられ、サイド溝がショルダーラグ溝の延長位置に配置されることが好ましい。このようにショルダーラグ溝とサイド溝とを実質的に連続的に配置し、各ショルダーブロックのタイヤ幅方向外側にサイドブロックが配置されるようにすることで、これらブロックや溝の位置関係が良好になり、未舗装路における走行性能を効果的に高めることが可能になる。
本発明では、サイドブロックのタイヤ径方向最内側端がタイヤ赤道位置からタイヤ径方向内側に向かってタイヤ断面高さの30%〜60%の範囲に存在することが好ましい。このようにサイドブロックをサイドウォール部のタイヤ径方向の適度な範囲に配置することで、未舗装路走行時にタイヤが泥等に埋もれた際に、サイドブロックが路面と良好に接することになり、未舗装路における走行性能を効果的に高めることが可能になる。また、サイドブロックの大きさを適度に確保することができるため、ブロック剛性を確保して耐カット性を向上するには有利になる。
本発明では、境界とサイドブロックのタイヤ径方向最内側端との間のサイド領域の面積に対する高ブロックの総面積が32%〜52%であり、低ブロックの総面積が13%〜33%であり、サイド溝の総面積が25%〜45%であることが好ましい。このようにサイド領域に設けられる各要素のバランスを最適化することで、未舗装路における走行性能と耐カット性を効果的に高めることができる。
本発明において、「接地端」とは、タイヤを正規リムにリム組みして正規内圧を充填した状態で平面上に垂直に置いて正規荷重を加えたときに形成される接地領域のタイヤ軸方向の両端部である。「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えば、JATMAであれば標準リム、TRAであれば“Design Rim”、或いはETRTOであれば“Measuring Rim”とする。「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表“TIRE ROAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES”に記載の最大値、ETRTOであれば“INFLATION PRESSURE”であるが、タイヤが乗用車用である場合には180kPaとする。「正規荷重」は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表“TIRE ROAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES”に記載の最大値、ETRTOであれば“LOAD CAPACITY”であるが、タイヤが乗用車用である場合には前記荷重の88%に相当する荷重とする。
本発明の実施形態からなる空気入りタイヤの子午線断面図である。 本発明の実施形態からなる空気入りタイヤのトレッド面を示す正面図である。 本発明の実施形態からなる空気入りタイヤの要部を拡大して示す説明図である。 図3のブロック対を抽出して示す説明図である。 本発明の別の実施形態からなるブロック対の例を示す説明図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の空気入りタイヤは、トレッド部1と、このトレッド部1の両側に配置された一対のサイドウォール部2と、サイドウォール部2のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部3とを備えている。図1において、符号CLはタイヤ赤道を示し、符号Eは接地端を示す。尚、図1は子午線断面図であるため描写されないが、トレッド部1、サイドウォール部2、ビード部3は、それぞれタイヤ周方向に延在して環状を成しており、これにより空気入りタイヤのトロイダル状の基本構造が構成される。以下、図1を用いた説明は基本的に図示の子午線断面形状に基づくが、各タイヤ構成部材はいずれもタイヤ周方向に延在して環状を成すものである。
左右一対のビード部3間にはカーカス層4が装架されている。このカーカス層4は、タイヤ径方向に延びる複数本の補強コードを含み、各ビード部3に配置されたビードコア5の廻りに車両内側から外側に折り返されている。また、ビードコア5の外周上にはビードフィラー6が配置され、このビードフィラー6がカーカス層4の本体部と折り返し部とにより包み込まれている。一方、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には複数層(図1では2層)のベルト層7が埋設されている。各ベルト層7は、タイヤ周方向に対して傾斜する複数本の補強コードを含み、かつ層間で補強コードが互いに交差するように配置されている。これらベルト層7において、補強コードのタイヤ周方向に対する傾斜角度は例えば10°〜40°の範囲に設定されている。更に、ベルト層7の外周側にはベルト補強層8が設けられている。ベルト補強層8は、タイヤ周方向に配向する有機繊維コードを含む。ベルト補強層8において、有機繊維コードはタイヤ周方向に対する角度が例えば0°〜5°に設定されている。
本発明は、このような一般的な断面構造の空気入りタイヤに適用されるが、その基本構造は上述のものに限定されない。
本発明は、後述のショルダー領域とサイド領域(特にサイド領域)に関するものであるので、トレッド部1の詳細な形状は、未舗装路に好適なブロックを主体としたトレッドパターンであれば、図2の例に限定されない。
図2に示す空気入りタイヤのトレッド部1の表面には、タイヤ赤道CLの両側でタイヤ周方向に沿って延在する一対の主溝10が形成される。これら主溝10は、最大幅が例えば9mm〜20mm、溝深さが10mm〜18mmである。これら主溝10は、後述のように、所定の方向に直進する部分が屈曲点を介して連結したジグザグ形状を有している。
これら主溝10によって区画された3列の陸部は、様々な溝によって更にブロック20に区画され、トレッドパターン全体がブロック20を基調としたブロックパターンになっている。図示の例では、複数のブロック20のうち一対の主溝のタイヤ幅方向外側にショルダーブロック21が区画され、一対の主溝の間にはセンターブロック22が区画されている。ショルダーブロック21は、主溝10から接地端Eを超えて延在するショルダーラグ溝31によって区画されて、タイヤ周方向に複数個のショルダーブロック21が配列されている。センターブロック22は、一対の主溝10どうしを連結してタイヤ幅方向に延在するセンターラグ溝32aと、タイヤ周方向に隣り合うセンターラグ溝32aどうしを連結する補助溝32bとによって区画されて、補助溝32bの両側に配置された2列のセンターブロック22がタイヤ周方向に繰り返し配列されている。これらセンターブロック22の踏面やショルダーブロック21の踏面およびタイヤ幅方向外側の側面には任意でサイプ41や細溝42を設けることができる。
尚、主溝10によって区画された陸部を更にブロック20に分割するラグ溝のうち、ショルダーラグ溝31は、溝幅が例えば9mm〜20mm、溝深さが例えば12mm〜17mmであるとよく、センターラグ溝32aは、溝幅が例えば7mm〜13mm、溝深さが例えば11mm〜14mmであるとよい。特に、ショルダーラグ溝31は主溝10と同一の溝深さを有するとよい。また、補助溝32bは、溝幅が例えば7mm〜10mm、溝深さが例えば9mm〜12mmであるとよい。更に、任意で形成されるサイプ41とは、溝幅が例えば0.5mm〜2.0mm、溝深さが例えば2mm〜15mmである微細な溝であり、任意で形成される細溝42とは、主溝10やラグ溝に対して溝幅および溝深さが充分に小さい溝であり、溝幅が例えば0.5mm〜4.0mm、溝深さが例えば2mm〜15mmである。
ショルダーブロック21が設けられたショルダー領域のタイヤ幅方向外側に隣接するサイド領域には、図3,4に示すように、サイドウォール部2の外表面から隆起したサイド陸部が設けられ、このサイド陸部は、サイド溝33によって更に複数のサイドブロック23に区画されている。図示の例では、ショルダーブロック21のタイヤ幅方向外側の側面とサイドブロック23の頂面との境界(ショルダー領域とサイド領域との境界)に、これら側面および頂面よりも隆起してタイヤ全周に亘って延在する突条24が存在している。従って、見方を変えると、ショルダー領域は突条24(ショルダー領域とサイド領域との境界)のタイヤ幅方向内側に隣接し、サイド領域は突条24(ショルダー領域とサイド領域との境界)のタイヤ径方向内側に隣接し、これらショルダー領域とサイド領域にそれぞれ前述のショルダーブロック21およびサイドブロック23が設けられている。
サイドブロック23を区画するサイド溝33は、図示の例のように、ショルダーラグ溝31の延長線上に位置し、実質的に連続的に延在しているとよい。また、この溝どうしの位置関係によって、各ショルダーブロック21のタイヤ幅方向外側の延長位置にサイドブロック23は配置されることが好ましい。尚、図2のようにトレッド部1の踏面側から見た場合には、サイドブロック23やサイド溝33はショルダーブロック21やショルダーラグ溝31のタイヤ幅方向外側に位置するが、図3,4のようにサイドウォール部2側から見た場合は、サイドブロック23やサイド溝33はショルダーブロック21やショルダーラグ溝31のタイヤ径方向内側に位置する。尚、溝が延長線上に位置するとは、対象となる溝をそれぞれ延長した仮想の溝どうしの少なくとも一部が溝幅方向に重複することを意味する。
本発明では、サイドブロック23は、隆起高さが相対的に大きい高ブロック23Hと隆起高さが相対的に小さい低ブロック23Lとの2種類のブロックを含む。これら高ブロック23Hおよび低ブロック23Lはタイヤ周方向に交互に配列されている。そして、タイヤ周方向に隣り合う高ブロック23Hおよび低ブロック23Lをブロック対Bとしたとき、ブロック対Bに含まれる高ブロック23Hおよび低ブロック23Lの一部は接触しており、それによりブロック対Bに含まれる高ブロック23Hおよび低ブロック23Lの間に位置するサイド溝33のタイヤ径方向内側端は閉塞している。以下、タイヤ径方向内側端が閉塞したサイド溝33を閉塞溝33A、タイヤ周方向に隣り合うブロック対Bどうしの間に位置してタイヤ径方向内側端が開放されたサイド溝33を開放溝33Bと言う場合がある。
各ブロック対Bにおいて、高ブロック23Hの頂面のタイヤ周方向両側の縁部を構成する一対の輪郭線と、低ブロック23Hの頂面のタイヤ周方向両側の縁部を構成する一対の輪郭線とは、それぞれ3本以上の直線部がタイヤ径方向に連結して構成されている。そして、各輪郭線の前記境界から1番目に位置する直線部を第一直線部L1、2番目に位置する直線部を第二直線部L2、3番目に位置する直線部を第三直線部L3としたとき、ブロック対Bに含まれるすべての第一直線部L1どうしは互いに15°以内の角度差で同方向に延在し、実質的に平行になっている。また、第二直線部L2どうしまたは第三直線部L3どうしのいずれか一方が互いに15°以内の角度差で同方向に延在し、実質的に平行になる一方で、第二直線部L2どうしまたは前記第三直線部L3どうしの他方には15°を超える角度差で異なる方向に延在する直線部が含まれている。
例えば、図4の例では、ブロック対Bに含まれるすべての第一直線部L1どうしが互いに15°以内の角度差で同方向に延在している。また、ブロック対Bに含まれるすべての第二直線部L2どうしが互いに15°以内の角度差で同方向に延在し、実質的に平行になっている。一方で、ブロック対Bに含まれる第三直線部L3には15°を超える角度差で異なる方向に延在する直線部が含まれており、第三直線部L3は互いに異なる方向に延在している。
これに対して、図5の例では、ブロック対Bに含まれるすべての第一直線部L1どうしが互いに15°以内の角度差で同方向に延在している。また、ブロック対Bに含まれるすべての第三直線部L3どうしが互いに15°以内の角度差で同方向に延在し、実質的に平行になっている。一方で、ブロック対Bに含まれる第二直線部L2には15°を超える角度差で異なる方向に延在する直線部が含まれており、第二直線部L2は互いに異なる方向に延在している。
尚、第一乃至第三直線部L1〜L3がタイヤ径方向に沿って連続するにあたって、直線部どうしが円弧を介して滑らかに連続してもよい。例えば、図4の高ブロック23Hの閉塞溝33A側の第一直線部L1と第二直線部L2、図4の低ブロック23Lの閉塞溝33A側の第二直線部L2と第三直線部L3、図4の低ブロック23Lの開放溝33B側の第一直線部L1と第二直線部L2、図5の高ブロック23Hの閉塞溝33A側の第一直線部L1と第二直線部L2、図5低ブロック23Lの開放溝33B側の第一直線部L1と第二直線部L2はいずれも円弧を介して滑らかに連続している。
このようにブロック対Bを構成しているので、タイヤ周方向に隣り合うサイドブロック23(高ブロック23Hおよび低ブロック23L)間の隆起高さの差によって生じたブロック頂面の凹凸によって優れたエッジ効果を発揮することができ、未舗装路における走行性能を良好に発揮することができる。一方で、高ブロック23Hおよび低ブロック23Lの一部が接触して、これらブロック(ブロック対B)が実質的に1つの大きいブロックとして機能するので、ブロック強度を高めて耐カット性を向上することができる。更に、各ブロックの輪郭線を上述のように構成しているのでで、直線部が実質的に平行に延在する部分(図4の例の第一直線部L1および第二直線部L2の部分、図5の例の第一直線部L1および第三直線部L3の部分)では、当該直線部で構成される溝は優れた排土性を発揮することができる。また、直線部が実質的に平行でない部分(図4の例の第三直線部L3、図5の例の第二直線部L2)では、前述の高ブロック23Hおよび低ブロック23Lの一部が接触する構造を確実に構成することができ、未舗装路における走行性能と耐カット性を効果的に高めることができる。
直線部が実質的に平行に延在する部分(図4の例の第一直線部L1および第二直線部L2の部分、図5の例の第一直線部L1および第三直線部L3の部分)において、直線部どうしの角度差が15°を超えると、当該直線部で構成される溝幅が一定にならず、排土性を向上する効果が得られない。本発明では、上述のように輪郭線を構成する3本以上の直線部に含まれる第一乃至第三直線部L1〜L3のうち、2種類の直線部(図4の例の第一直線部L1および第二直線部L2、図5の例の第一直線部L1および第三直線部L3)が実質的に平行に延在するが、実質的に平行に延在する直線部が2種類未満であると、溝形状が不適当になり、排土性を向上する効果が得られなくなる。
図4,5の態様を比較した場合、第三直線部L3に異なる方向に延在する直線部が含まれる図4の態様が好ましい。特に、図示のように、ブロック対Bに含まれる高ブロック23Hの閉塞溝33A側の第三直線部L3が低ブロック23Lに向かって延在することが好ましい。このように当該第三直線部L3を構成することで、高ブロック23Hの一部が低ブロック23Lに向かって周方向に突き出て、これらブロックが接触し合う構造になるため、ブロック形状が良好になり、未舗装路における走行性能と耐カット性を効果的に高めることができる。尚、図示の構造とは逆に、ブロック対Bに含まれる低ブロック23Lの閉塞溝33A側の第三直線部L3が高ブロック23Hに向かって延在してもよい。この場合も、低ブロック23Lの一部が高ブロック23Hに向かって周方向に突き出て、これらブロックが接触し合うので、未舗装路における走行性能と耐カット性を効果的に高めることができる。
サイドブロック23の隆起高さは例えば3mm〜7mmに設定するとよい。これにより、未舗装路を走行する際にサイドブロック23が適切に路面に当接するようになり、サイドブロック23による走行性能を良好に発揮することができる。更に、ブロック対Bに含まれる高ブロック23Hと低ブロック23Lとの隆起高さの差を好ましくは0.5mm以上4.0mm以下に設定するとよい。これにより、高ブロック23Hの頂面と低ブロック23Lの頂面とで構成される凹凸の形状が良好になり、未舗装路における走行性能と耐カット性を両立するには有利になる。隆起高さの差が0.5mm未満であると、実質的に隆起高さが同じになるため、隆起高さの高低差によるエッジ効果を得ることができず、未舗装路における走行性能を向上する効果を充分に得ることができない。隆起高さの差が4.0mmを超えると、低ブロック23Lのブロック強度を充分に確保することが難しくなり、耐カット性を充分に向上することが難しくなる。
ブロック対Bに含まれる高ブロック23Hまたは低ブロック23Lの一方の頂面の面積は他方の頂面の面積の好ましくは30%〜70%であるとよい。このように高ブロック23Hと低ブロック23Lとの間に面積差(ブロック体積の差)を設けることで、サイドブロック23の凹凸が複雑化し、未舗装路における走行性能を向上するには有利になる。特に、高ブロック23Hを相対的に大きくすることが好ましく、ブロック対Bに含まれる低ブロック23Lの頂面の面積を高ブロック23Hの頂面の面積の好ましくは30%〜70%にするとよい。頂面の面積が相対的に小さいブロックの面積が他方の頂面の面積の30%未満であると、頂面の面積が相対的に小さいブロックが小さくなり過ぎてブロック強度が低下するため、耐カット性を充分に向上することが難しくなる。頂面の面積が相対的に小さいブロックの面積が他方の頂面の面積の70%を超えると、面積差が小さくなり、頂面の面積が同程度のブロックが周方向に並ぶことになるため、サイドブロック23の凹凸を充分に複雑化することができず、未舗装路における走行性能を向上する効果が限定的になる。
境界とサイドブロックのタイヤ径方向最内側端(図4,5の破線を参照)との間のサイド領域の面積に対する高ブロック23Hの総面積は好ましくは32%〜52%であるとよく、低ブロック23Lの総面積は好ましくは13%〜33%であるとよく、サイド溝33の総面積は好ましくは25%〜45%であるとよい。このようにサイド領域に設けられる各要素のバランスを最適化することで、未舗装路における走行性能と耐カット性を効果的に高めることができる。尚、高ブロック23Hや低ブロック23Lの総面積は、各ブロックの頂面の面積の総和であり、サイド溝33の総面積は、各溝の底面の面積の総和である。各要素の面積が上述の範囲から外れると、サイド領域内における各要素のバランスが崩れるため、未舗装路における走行性能と耐カット性をバランスよく高度に両立することが難しくなる。
サイドブロック23は、未舗装路走行時にタイヤが泥等に埋もれた際に、路面に適切に接するように、タイヤ径方向の適度な領域に配置することが好ましい。具体的には、サイドブロック23のタイヤ径方向最内側端がタイヤ赤道CL位置からタイヤ径方向内側に向かってタイヤ断面高さSHの好ましくは30%〜60%の範囲に存在することが好ましい。言い換えると、タイヤ赤道CL位置からサイドブロック23のタイヤ径方向最内側端までの距離Dがタイヤ断面高さSHの好ましくは30%〜60%であるとよい。このようにサイドブロック23をサイドウォール部2のタイヤ径方向の適度な範囲に配置することで、未舗装路における走行性能を効果的に高めることが可能になる。また、サイドブロック23の大きさを適度に確保することができるため、ブロック剛性を確保して耐カット性を向上するには有利になる。距離Dがタイヤ断面高さSHの30%未満であると、サイドブロック23が小さくなるため、耐カット性を良好に維持することが難しくなる。距離Dがタイヤ断面高さSHの60%を超えると、サイドブロック23が大きくなり過ぎて、通常の走行性能に影響が出る虞がある。尚、サイドブロック23の配置に関連して、ショルダー領域とサイド領域との境界は、突条24の有無に依らず、タイヤ赤道CL位置からタイヤ径方向内側に向かってタイヤ断面高さSHの20%〜25%の範囲に位置するとよい。
図示のように、ブロック対Bのタイヤ幅方向内側に位置する1対のショルダーブロック21のうち一方のブロックのタイヤ幅方向外側のエッジ部に、凹面状に加工されて他方のブロックのタイヤ幅方向外側のエッジ部よりもタイヤ幅方向内側に窪んだ抉れ部21aを設けてもよい。これによりショルダーブロック21のエッジ部のタイヤ周方向に沿った形状が複雑化するため、未舗装路における走行性能を向上するには有利になる。
図示の例のように、ショルダーブロック21のタイヤ幅方向外側の側面に細溝42が設けられる場合、サイドブロック23の頂面にも細溝42を設けることが好ましい。サイドブロック23に設けられた細溝42は、ショルダーブロック21のタイヤ幅方向外側の側面に設けられた細溝42のタイヤ径方向内側端部の位置からタイヤ径方向内側に向かって延在するとよい。更に、サイドブロック23に設けられた細溝42は、第一直線部L1に対して15°以内の角度差で同方向に延在するとよい。これにより、細溝42よる排土性やエッジ効果を付加することができ、未舗装路における走行性能を向上するには有利になる。
サイドブロック23の頂面には、幅が例えば0.5mm〜2.0mm、ブロック頂面からの突出高さが例えば0.5mm〜1.5mmである線状凸部50を設けることもできる。図示の例では、各サイドブロック23の輪郭線に沿って当該輪郭線から5mm〜20mmの範囲で離間して延在する線状凸部50と、一端が細溝42に連結してサイドブロック23のタイヤ周方向の中心位置において当該サイドブロック23のタイヤ周方向両側の一対の輪郭線の中間位置を通るように延在する線状凸部50とが設けられている。このような線状凸部50もエッジ成分として機能するので、未舗装路における走行性能を向上するには有利になる。
上述のサイドブロック23は、図2に示すように、タイヤ幅方向両側のサイド領域のうち少なくとも一方のサイド領域(図示の例では右側のサイド領域)に設ければ、上述の効果を発揮することができる。勿論、タイヤ幅方向両側のサイド領域の両方に上述のサイドブロック23を適用することもできる。また、図2のように、一方のサイド領域に上述のサイドブロック23を適用する一方で、他方のサイド領域に異なる形状を採用することで、タイヤ幅方向の一方側のサイド領域と他方側のサイド領域を異なる性能に特化させることもできる。
タイヤサイズがLT265/70R17 121Qであり、図1に例示する基本構造を有し、図2のトレッドパターンを基調とし、ブロック対においてタイヤ周方向に隣り合う高ブロックと低ブロックの接触の有無、ブロック対を構成する高ブロックと低ブロックの隆起高さの差、ブロック対に含まれる高ブロックおよび低ブロックのそれぞれの頂面のタイヤ周方向両側の縁部を構成する一対の輪郭線(第一直線部、第二直線部、第三直線部)の延長方向の関係、対応図面、ブロック対に含まれる高ブロックと低ブロックの頂面の面積の大小関係、ブロック対に含まれる高ブロックおよび低ブロックのうち相対的に頂面の面積が大きいブロックに対する相対的に頂面の面積が小さいブロックの頂面の面積の割合、サイド領域の面積に対する高ブロック、低ブロック、サイド溝のそれぞれの総面積の割合、タイヤ断面高さSHに対するタイヤ赤道CL位置からサイドブロックのタイヤ径方向最内側端までの距離Dの割合(D/SH×100%)を、それぞれ表1〜2のように設定した比較例1〜3、実施例1〜13の16種類の空気入りタイヤを作製した。
表1〜2の「高/低ブロックの接触の有無」の欄について、図4,5のようにブロック対においてタイヤ周方向に隣り合う高ブロックと低ブロックとが接触している場合を「有」と表示し、第一乃至第三直線部のすべてがそれぞれ互いに平行に延在し、すべてのサイド溝が閉塞せずにタイヤ径方向内側に解放された場合を「無」と表示した。尚、比較例1〜2のように隆起高さに差が無い場合も、図4の高ブロックに相当する位置のブロックを便宜的に高ブロックと見做し、図4の低ブロックに相当するブロックを便宜的に低ブロックと見做した。
表1〜2の第一乃至第三直線部の延長方向の欄について、各直線部が互いに15°以内の角度差で同方向に延在している場合を「平行」と表示し、各直線部に15°を超える角度で異なる方向に延在するものが含まれる場合を「異方向」と表示した。表1〜2の「対応図面」の欄について、図4のブロック形状を基調として、第一乃至第三直線部のすべてがそれぞれ互いに平行に延在し、すべてのサイド溝が閉塞せずにタイヤ径方向内側に解放された場合を便宜的に「図4′」と表示した。また、図4のブロック形状を基調として、高ブロックに相当する部分と低ブロックに相当する部分との間に隆起高さの差が存在しない場合を便宜的に「図4″」と表示した。
表1〜2の「頂面の面積の大小関係」の欄について、高ブロックの頂面の面積が低ブロックの頂面の面積よりも大きい場合を「高>低」と表示し、低ブロックの頂面の面積が高ブロックの頂面の面積よりも大きい場合を「高<低」と表示した。表1〜2の「総面積」の欄について、比較例1〜2のように隆起高さに差が無い場合は、すべてのブロックの頂面の面積の和を「高ブロック」の欄に記載し、「低ブロック」の欄は空欄とした。
これら空気入りタイヤについて、下記の評価方法により、未舗装路における発進性と耐カット性を評価し、その結果を表1〜2に併せて示した。
発進性
各試験タイヤをリムサイズ17×8Jのホイールに組み付けて、空気圧を350kPaとして試験車両(四輪駆動のSUV)に装着し、未舗装路(グラベル路面)からなる試験路にて発進性についてテストドライバーによる官能評価を行った。評価結果は、比較例1の値を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど未舗装路における発進性が優れることを意味する。尚、指数値が「105」未満では、従来レベル(基準とした比較例1)との差が小さく、未舗装路における発進性を向上する効果が充分に得られなかったことを意味する。
耐カット性
各試験タイヤをリムサイズ17×8Jのホイールに組み付けて、空気圧を350kPaとして試験車両(四輪駆動のSUV)に装着し、オフロード耐久路にて1000km走行した後に、サイド部に生じたカットの総長さを測定した。評価結果は、比較例1の測定値の逆数を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほどカットの総長さが小さく、耐カット性に優れることを意味する。尚、指数値が「105」未満では、従来レベル(基準とした比較例1)との差が小さく、耐カット性を向上する効果が充分に得られなかったことを意味する。
Figure 0006644271
Figure 0006644271
表1〜2から明らかなように、実施例1〜13はいずれも、比較例1と比較して、未舗装路における発進性と耐カット性を効果的に向上した。尚、グラベル路面における発進性のみを評価したが、他の未舗装路(泥濘路や岩場や雪道など)を走行した場合であっても、本発明のタイヤは、路面上の泥や岩や雪などに対して有効に作用するので、優れた発進性能を発揮することができる。
一方、比較例2は、タイヤ周方向に隣り合うサイドブロックどうしが接触しているものの、これらブロック間に隆起高さの差が無いため、未舗装路における発進性と耐カット性を向上する効果が充分に得られなかった。比較例3は、タイヤ周方向に隣り合う高ブロックと低ブロックとが接触しないため、未舗装路における発進性と耐カット性を向上する効果が充分に得られなかった。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
5 ビードコア
6 ビードフィラー
7 ベルト層
8 ベルト補強層
10 主溝
20 ブロック
21 ショルダーブロック
21a 抉れ部
22 センターブロック
23 サイドブロック
24 突条
31 ショルダーラグ溝
32a センターラグ溝
32b 補助溝
33 サイド溝
41 サイプ
42 細溝
50 線状凸部
B ブロック対
L1 第一直線部
L2 第二直線部
L3 第三直線部
CL タイヤ赤道
E 接地端

Claims (8)

  1. タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備えた空気入りタイヤにおいて、
    前記トレッド部と前記サイドウォール部との境界のタイヤ径方向内側に隣接するサイド領域に、タイヤ径方向に沿って延在する複数本のサイド溝と、前記サイド溝に区画されて前記サイドウォール部の外表面から隆起する複数のサイドブロックとが設けられ、
    前記サイドブロックは、隆起高さが相対的に大きい高ブロックと隆起高さが相対的に小さい低ブロックとの2種類のブロックを含み、これら高ブロックおよび低ブロックはタイヤ周方向に交互に配列され、タイヤ周方向に隣り合う前記高ブロックおよび前記低ブロックをブロック対としたとき、前記ブロック対に含まれる前記高ブロックおよび前記低ブロックの一部が接することで前記ブロック対に含まれる前記高ブロックおよび前記低ブロックの間に位置するサイド溝のタイヤ径方向内側端は閉塞しており、
    各ブロック対において、前記高ブロックの頂面のタイヤ周方向両側の縁部を構成する一対の輪郭線と前記低ブロックの頂面のタイヤ周方向両側の縁部を構成する一対の輪郭線とは、それぞれ3本以上の直線部がタイヤ径方向に連結して構成されており、各輪郭線の前記境界から1番目に位置する直線部を第一直線部、2番目に位置する直線部を第二直線部、3番目に位置する直線部を第三直線部としたとき、前記第一直線部どうしが互いに15°以内の角度差で同方向に延在し、前記第二直線部どうしまたは前記第三直線部どうしのいずれか一方が互いに15°以内の角度差で同方向に延在し、前記第二直線部どうしまたは前記第三直線部どうしの他方に15°を超える角度差で異なる方向に延在する直線部が含まれることを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記ブロック対に含まれる前記高ブロックまたは前記低ブロックの少なくとも一方において前記高ブロックまたは前記低ブロックの他方側に位置する第三直線部が前記高ブロックまたは前記低ブロックの他方に向かって延在する請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ブロック対に含まれる前記高ブロックと前記低ブロックとの隆起高さの差が0.5mm以上4.0mm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記ブロック対に含まれる前記高ブロックまたは前記低ブロックの一方の頂面の面積が他方の頂面の面積の30%〜70%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記ブロック対に含まれる前記低ブロックの頂面の面積が前記高ブロックの頂面の面積の30%〜70%であることを特徴とする請求項4に記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記境界のタイヤ幅方向内側に隣接するショルダー領域に、タイヤ周方向に沿って配列された複数のショルダーブロックと、タイヤ周方向に隣り合う前記ショルダーブロックの間でタイヤ幅方向に沿って延在するショルダーラグ溝とが設けられ、前記サイド溝が前記ショルダーラグ溝の延長位置に配置されたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  7. 前記サイドブロックのタイヤ径方向最内側端がタイヤ赤道位置からタイヤ径方向内側に向かってタイヤ断面高さの30%〜60%の範囲に存在することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  8. 前記境界と前記サイドブロックのタイヤ径方向最内側端との間のサイド領域の面積に対する前記高ブロックの総面積が32%〜52%であり、前記低ブロックの総面積が13%〜33%であり、前記サイド溝の総面積が25%〜45%であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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