JP6641142B2 - 薬剤揮散器 - Google Patents

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Description

本発明は、薬剤揮散器に関する。
従来より、芳香剤等の薬剤が揮散される種々の形態の薬剤揮散器が提案されている。その中で、振動が生じる場所、例えば、車内で用いる薬剤揮散器も提案されているが、このような薬剤揮散器は収容された液状の薬剤がこぼれてしまうという問題があった。そのため、車内で用いる薬剤揮散器としては、液状の薬剤を用いないゲルタイプや、振動によっても薬剤が漏れにくいメンブレインタイプが用いられることが多い。メンブレインタイプとは、気体を通す膜を用い、この膜を介して揮散した薬剤を外部に放出するものである(例えば、特許文献1)。
特開2014−94619号公報
しかしながら、メンブレインタイプでは、使用できる薬剤が限定されるという問題があった。例えば、高温の環境で用いる場合には、短期間で揮散してしまうような薬剤しか用いることができなかった。そこで、温度等に関わらず、種々の環境で利用可能な薬剤を用いる場合には、次のような薬剤揮散器が考えられる。すなわち、取付対象物に取り付けられた支持体に薬剤容器を支持させるとともに、薬剤容器に収容される薬剤を吸液芯によって吸い上げ、揮散した薬剤を外部に放出するタイプの薬剤揮散器が考えられる。このとき、吸液芯が外部と接触しないように、カバー部材を設けることが必要である。そして、薬剤が使い切られたときには、カバー部材を取り外して薬剤容器の交換が必要となるが、これを容易に行えることが求められる。
本発明は、この問題を解決するためになされたものであり、薬剤を吸液芯によって吸い上げるタイプの薬剤揮散器であって、薬剤容器の交換を容易に行うことができる、薬剤揮散器を提供することを目的とする。
本発明に係る薬剤揮散器は、上部に開口を有し、液状の薬剤が収容された薬剤容器と、前記薬剤容器の開口に差し込まれる吸液芯と、前記薬剤容器を支持するとともに、取付対象物に取り付けられる支持体と、前記支持体に着脱自在に取付けられ、少なくとも前記吸液芯を覆うカバー部材と、を備え、前記カバー部材は、前記取付対象物には向かわない方向にスライドすることにより、前記支持体から取り外されるように構成されている。
この構成によれば、カバー部材が前記取付対象物には向かわない方向にスライドすることにより、前記支持体から取り外されるように構成されている。そのため、支持体を取付対象物に取り付けたままで、カバー部材の取り外しを行うことができる。そして、カバー部材を取り外すと、吸液芯が差し込まれた薬剤容器を支持体から取り外すことができるため、支持体を取付対象物に取り付けたままで、薬剤容器を簡単に交換することができる。
カバー部材がスライドする方向は、取付対象物に向かわない方向であれば、特には限定されないが、例えば、次のようにすることができる。すなわち、上記薬剤揮散器において、前記薬剤容器は、前記支持体を挟んで前記取付対象物とは反対側において、当該支持体に取付けることができ、前記取付対象物から前記薬剤容器に向かう方向とは、直交する方向に、前記カバー部材がスライドするように構成することができる。
さらに具体的には、上記薬剤揮散器において、前記カバー部材は、前記吸液芯と前記薬剤容器の少なくとも一部を覆うように形成することができ、上方に向かってスライドすることで前記支持体から離脱するように構成することができる。
上記薬剤揮散器において、前記支持体は、前記開口の軸線方向に対する径方向外方から、前記薬剤容器を挟むように保持する保持部を備えることができる。
この構成によれば、薬剤を収容する薬剤容器が、支持体において、開口の軸線方向に対する径方向外方から挟むように保持されているため、薬剤容器が径方向、つまり横方向からの振動を受けても、薬剤容器が支持体から離脱するのを防止することができる。その結果、薬剤容器から薬剤がこぼれるのを防止することができる。
上記薬剤揮散器において、保持部は、薬剤容器のいずれの位置を保持するように構成されてもよいが、例えば、前記薬剤容器が、前記開口が形成された首部と、前記首部よりも外形が大きく、当該首部が連結される本体部と、を備え、前記保持部が、前記首部を保持するように構成することができる。
このとき、前記首部の外周面に、突部を形成し、前記突部と前記本体部との間の隙間に、前記保持部が係合するように構成することができる。こうすることで、薬剤容器の軸線方向の移動が拘束されるため、薬剤容器が軸線方向、つまり上下方向の振動を受けても、支持体から離脱するのを防止することができる。
上記薬剤揮散器において、前記本体部は、前記首部に連結される第1部位と、前記第1部位の下端部に連結され、当該第1部位よりも外形の大きい第2部位と、を備えることができる。
この構成によれば、本体部を高さ方向に大きくすることなく、薬剤容器の容積を大きくすることができる。
上記薬剤揮散器において、前記薬剤容器の前記第2部位は、前記カバー部材の下側から突出するように、前記支持体に取付けることができる。
このようにすると、カバー部材の下側から薬剤容器が突出するように配置されるため、薬剤容器の底部付近をカバー部材から露出させることができる。これにより、薬剤が使い切られるまで、薬剤の残量を視認することができる。
上記薬剤揮散器において、前記支持体とカバー部材とで、少なくとも前記吸液芯が収容される内部空間を形成することができ、前記カバー部材及び支持体の少なくとも一方に、前記内部空間と連通する少なくとも1つの通気孔を形成することができる。
この構成により、吸液芯から揮散した薬剤を、通気孔を介してカバー部材の外部に放出させることができる。
上記薬剤揮散器において、複数の前記通気孔を形成することができ、前記通気孔の少なくとも1つは、前記支持体において、前記取付対象物と対向する位置に形成することができる。
この構成によれば、例えば、取付対象物が自動車のエアコンのように空気を排出するものであるとき、その空気を通気孔から内部空間に流入させることができる。そして、この空気は、他の通気孔から外部へ放出されるため、吸液芯から揮散した薬剤を、流入した空気に乗せて、カバー部材の外部へ放出することができる。したがって、薬剤をより広い空間へ放出することができる。
本発明に係る薬剤揮散器によれば、薬剤容器の交換を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態に係る薬剤揮散器の斜視図である。 図1の正面図である。 図1の側面図である。 図1の薬剤揮散器を後方から見た斜視図である。 図2のA−A線断面図である。 図1の薬剤揮散器における薬剤容器の斜視図である。 図6の薬剤容器の正面図である。 図7の平面図である。 図6の薬剤容器において、キャップを取り付けた状態を示す正面図である。 図1の薬剤揮散器における吸液芯の斜視図である。 図1の薬剤揮散器における支持体の正面図である。 図11の平面図である。 図11の底面図である。 図11の背面図である。 図11の右側面図である。 薬剤容器の支持体への取付を示す側面図である。 薬剤容器の支持体への取付を示す側面図である。 薬剤容器が取付けられた状態の支持体の斜視図である。 図1の薬剤揮散器におけるカバー部材の正面図である。 図19の底面図である。 図19の背面図である。 支持体に対するカバー部材の取付を示す背面図である。 支持体に対するカバー部材の取付を示す正面図である。 支持体にカバー部材が取付けられた状態を示す底面図である。 薬剤容器、支持体、及びカバー部材が組立てられた状態を示す正面図である。 図1の薬剤揮散器における固定部材の側面図である。
以下、本発明に係る薬剤揮散器の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下では、説明の便宜のため、図3の左側を正面側または前側、右側を背面側または後側と称する。また、図2の左右方向を幅方向または左右方向と称し、図2の上下方向を上下方向と称する。そして、他の図面についてもこの方向にしたがって、説明を行う。但し、これらの方向は、本発明を限定するものではない。
図1は本実施形態に係る薬剤揮散器の斜視図、図2は図1の正面図、図3は図1の側面図、図4は薬剤揮散器を後方から見た斜視図、図5は図2のA−A線断面図である。図1〜図5に示すように、本実施形態に係る薬剤揮散器は、液状の薬剤が収容された薬剤容器1と、この薬剤容器1に差し込まれ、薬剤を含浸する吸液芯2(図5参照)と、薬剤容器1を支持する支持体3と、薬剤容器1を覆うカバー部材4と、支持体3を取付対象物に取り付けるための固定部材5と、を有している。以下、これら各部材について詳細に説明する。
<1.薬剤容器>
図6は薬剤容器の斜視図、図7は薬剤容器の正面図、図8は図7の平面図、図9はキャップを取り付けた状態の薬剤容器の正面図である。図5〜図9に示すように、本実施形態に係る薬剤容器1は、直方体状の本体部11と、この本体部11の上端に連結された首部12と、を備えており、これらは一体的に形成されている。本体部11は、左右方向が前後方向よりも長く形成されており、その内部空間に液状の薬剤が収容される。また、本体部11は、首部12に連結される第1部位111と、この第1部位111の下端部に連結される第2部位112と、を備えている。第1部位111及び第2部位112は、ともに直方体状に形成されているが、第2部位112は、第1部位111の外形よりもやや大きく、左右方向及び前後方向において、第1部位111の下端から膨出するように形成されている。これにより、第1部位111と第2部位112との境界には段部113が形成されている。
首部12は、上端に開口121を有する円筒状に形成されており、本体部11の上端に連結されている。首部12の外周面において、本体部11の上面115に近接する位置には、環状の突部13が形成されており、この突部13と上面115との間の隙間に、後述する保持部が配置される。また、首部12の外周面において、突部13よりも上方には、螺旋状の雄ねじ14が形成されている。この雄ねじ14は、図9に示すキャップ15の雌ねじが螺合するようになっている。すなわち、首部12には、キャップ15が取り付けられ、使用時に取り外すようになっている。
また、図8に示すように、首部12の内壁面は平面視円形状に形成されているが、前側及び後側に溝122が形成されている。これらの溝122は、上下方向に首部12の開口121から本体部11の内部空間まで延びており、吸液芯2の外周面との間に隙間を形成している。
以上のような薬剤容器1は、種々の材料により形成することができるが、樹脂材料により形成することができる。この場合、例えば、前後方向の中心付近で分割した状態に形成したものを張り合わせたり、また、ブロー法(例えば、インジェクションブロー法、ダイレクトブロー法)により成形することができる。ブロー法のうち、特にダイレクトブロー法により薬剤容器1を成形する場合には、筒状のパリソンを用い、2つの成形型でパリソンを挾んだ後、パリソンに空気を注入しつつ薬剤容器1を一体的にを成形する。
また、薬剤容器1は、内部の薬剤が視認できるように透明または半透明の材料で形成することが好ましい。薬剤容器1に収容される液状の薬剤としては、用途に応じて、公知の芳香液、消臭液、アロマオイルなど、種々のものを用いることができる。
<2.吸液芯と薬剤容器への取付>
次に、吸液芯2及び薬剤容器1への取付について、図10も参照しつつ説明する。図10に示すように、吸液芯2は、円柱状に形成されており、外周面には、軸方向に延びる断面V字型の溝21が形成されている。この溝21は、吸液芯2の上端から下端に亘って形成されている。
吸液芯2を構成する材料は、薬剤を吸い上げ、首部12から突出している部分から薬剤を外部に揮散させることができるような材料であれば、特には限定されない。例えば、ポリエチレン等の樹脂材料、紙、布など種々の材料を用いることができる。
そして、この吸液芯2は、図7に示すように、薬剤容器1の首部12の開口121から挿入され、本体部11の内部空間の底面に接するように配置されている。このとき、吸液芯2の上端部は、首部12の開口121から上方へ突出している。また、吸液芯2の外径は、首部12の開口121の内径とほぼ同じであるため、吸液芯2は、首部12の内周面と当接し、起立状態が保持される。但し、上述したように、吸液芯2の外周面には溝21が形成され、さらに首部12の内壁面にも溝122が形成されているため、吸液芯2の外周面と首部12の内壁面との間には、これら溝21,122によって隙間が形成され、この隙間が本体部11の内部空間と外部とを連通する空気の流通路となる。この流通路は、次のように作用する。例えば、高温の環境で薬剤容器1を用い、薬剤容器1の内圧が上昇したときには、薬剤容器1内の空気が隙間21,122を通じて外部に排出されるようになっている。一方、このような隙間が設けられていないと、内圧が上昇したとき、吸液芯2を通じて薬剤が過剰に押し出されるおそれがある。
<3.支持体>
続いて、支持体3について、図11〜図15を参照しつつ説明する。図11は支持体の正面図、図12は図11の平面図、図13は図11の底面図、図14は図11の背面図、図15は図11の右側面図である。
図11〜図15に示すように、支持体3は、正面視矩形状で板状に形成された支持本体31と、この支持本体31の前面に設けられ、薬剤容器1の首部12を保持する保持部32と、を備えている。また、支持本体31の両側には、それぞれ、前方へ突出する側壁33が設けられ、支持本体31の上端には、前方へ突出する上壁34が形成されている。さらに、支持本体31の中央には、背面側に突出する矩形状の取付部35が形成されている。以下、各部材について説明する。
まず、保持部32は、支持本体31における上下方向の中央よりやや下側に設けられている。具体的には、板状に形成された一対の保持片321a,321bを備えており、これら保持片321は前方に向かって延びている。そして、これら保持片321は、左右方向の中央に隙間を空けて配置されており、この隙間に薬剤容器1の首部12が保持される。より詳細に説明すると、両保持片321a,321bの隙間は、首部12の外周面に沿うように平面視円形状に形成されているが、両保持片321a,321bの前端部間の隙間は、首部12の直径よりも狭くなっている。これにより、首部12の抜け止めを形成している。
次に、側壁33について説明する。ここでは、両側壁33は左右対称であるため、以下では、図11の右側の側壁33について説明する。図15に示すように、この側壁33は、支持本体31の上端付近から前方へ突出する上縁部331と、この上縁部331の後端部から支持本体31の側縁に沿って下方に延びる延在部332と、を備えており、全体としてL字型に形成されている。延在部332は、支持本体31の上端付近から保持部32付近まで延びている。また、上縁部331の下端縁と、延在部332の前縁部とに沿っては、外側(図11の右側)に突出するL字型のレール333が形成されている。さらに、上縁部331の外側の面には、レール333の上部から上方へ突出する突出部334が形成されている。
続いて、上壁34について説明する。上壁34は、側壁33の上端部同士を連結するように平面視矩形状に形成されており、側壁33の延在部332とほぼ同じ突出長さで、支持本体31から前方へ突出している。また、上壁34の前縁からは、一対の支持片36が前方へ突出している。各支持片36は、側壁33よりも前方へ、保持部32と概ね同じ長さで突出している。
次に、取付部35について説明する。図14に示すように、取付部35の中央には、貫通孔351が形成されており、この貫通孔351と通じるように、下側に開放された切欠き352が形成されている。貫通孔351には、切欠き352を介して、後述する固定部材5の軸部511が嵌め込まれるようになっている。また、取付部35の両側及び上部には、支持本体31を前後に貫通する複数の通気孔316が形成されている。
<4.支持体への薬剤容器の取付>
次に、上記のように構成された支持体3への薬剤容器1の取付について、図16〜図18を参照しつつ、説明する。図16及び図17は、薬剤容器の支持体への取付を示す側面図、図18は薬剤容器が取付けられた状態の支持体の斜視図である。まず、図16及び図17に示すように、保持部32の両保持片321a,321bの間に、薬剤容器1の首部12を挿入する。具体的には、首部12の突部13と本体部11の上面115との隙間に、両保持片321a,321bの内縁が係合するようにする。この状態で、両保持片321a,321bの前端側の隙間は、首部12の径よりも狭いので、これが抜け止めになって、首部12が保持部32から離脱するのが防止される。このとき、薬剤容器1にキャップ15が取り付けられていなくても、保持部32に取付けることができる。
こうして、首部12が保持部32に装着されたとき、薬剤容器1は、支持体3に吊り下げられた状態となる。そのため、支持本体31の下端縁は、薬剤容器1の本体部11の背面において、第1部位111と第2部位112との境界の段部113に沿って配置される。したがって、薬剤容器1が支持体3に取付けられたときは、薬剤容器1の本体部11の第2部位112は、支持本体31よりも下方に配置される。このとき、薬剤容器1の首部12、吸液芯2、及びキャップ15は、支持体3の上壁34よりも下側に配置されている。また、薬剤容器1の本体部11の両側は、支持本体31の両側よりもやや外側に突出している。
<5.カバー部材>
続いて、カバー部材4について、図19〜図21を参照しつつ、説明する。図19はカバー部材の正面図、図20は図19の底面図、図21は図19の背面図である。カバー部材4は、支持体3に取付けられるものであり、支持体3に取り付けられた状態では、支持体3とともに薬剤容器1の上部を覆う内部空間を形成するものである。以下、詳細に説明する。
図19〜図21に示すように、カバー部材4は、前壁41、上壁42、及び一対の側壁43を備え、全体として直方体状に形成されている。そして、これらによって囲まれる空間が上述した内部空間を形成する。図20に示すように、各側壁43は、前壁41の両側と連結される前部431、前部431の両側から後方へ延びる側部432、及側部432の後端から左右方向にやや内側へ延びる後部433とを備え、全体として断面コ字状に形成されている。そして、図1に示すように、側部432には、上下方向に並ぶ複数の貫通孔44が形成されており、これら貫通孔44は、内部空間と連通し、後述するように通気孔となる。
図21に示すように、各側壁43の後部433の内側縁、及び上壁42の後端縁は、全体として背面視コ字状に連結されて開口45を形成しており、この開口45に対し、下側から支持体3の支持本体31が嵌め込まれる。そのために、各側壁43における後部433の内側縁と、支持体3の側壁33のレール333とが係合する。具体的には、支持体3のレール333が、後部433の内側縁の前側にスライドしつつ、係合する。また、各側壁43の内部の上端部には、凹部435が形成されており、この凹部435には、支持体3の各側壁33の突出部334が嵌まるようになっている。
<6.カバー部材の取付>
続いて、上記のように構成された支持体3へのカバー部材4の取付について、図22〜図25を参照しつつ、説明する。図22及び図23は支持体に対するカバー部材の取付を示す背面図及び正面図、図24は支持体にカバー部材が取付けられた状態を示す底面図、図25は薬剤容器、支持体、及びカバー部材が組立てられた状態を示す背面図である。
図22に示すように、カバー部材4は、支持体3の上方から取付ける。このとき、図23に示すように、カバー部材4の後部433の内側縁の前側が、支持体3のレール333の背面に沿ってスライドする。そして、図24に示すように、支持体3の支持本体31の上端が、カバー部材4の上壁の内縁に当接したときに、スライドが完了し、カバー部材4が支持体3に取付けられる。このとき、図22に示す支持体3の突出部334が、カバー部材4の内部で、各側壁43に形成された凹部435に対し、スナップ式に嵌まり込み、カバー部材4が支持体3に固定される。また、カバー部材4がスライドしているときには、支持体3の支持片36、及び側壁33の上縁部331が、カバー部材4の前壁41の背面に当接しつつスライドする。これにより、支持体3に対するカバー部材4の前後の位置決めがなされる。この状態で、薬剤容器1の首部12、本体部11の第1部位111、吸液芯2が、カバー部材4によって覆われ、特に吸液芯2が外部に接触するのが防止される。
<7.固定部材>
次に、固定部材5について、図26も参照しつつ説明する。図26は固定部材の側面図である。固定部材5は、図4に示すように、支持本体31の取付部35から背面側に延びるように形成されている。より詳細に説明すると、固定部材5は、取付部35に連結される連結部51と、この連結部51から後方に延びる板状の第1固定片52と、この第1固定片52の下側に平行に延びる板状の第2固定片53と、を備えており、これらは一体的に形成されている。連結部51は、小径の軸部511と、その前側に取り付けられ、軸部511よりも径の大きい円形の抜け止め部512とを備えており、軸部511が、取付部35の貫通孔351に切欠き352を介して取り付けられる。取付部35の内径は、軸部511とほぼ同じであるが、抜け止め部512よりは小さいため、連結部51は、取付部35において前後方向に延びる軸周りに取り付けられる。また、貫通孔351に隣接する切欠き352の最小幅D(図14参照)は、軸部511の径よりも小さいため、切欠き352は軸部511の抜け止めになる。
第1固定片52及び第2固定片53は連結部51に対して、弾性変形可能となっており、これにより、両固定片52,53は、互いに近接離間するように変形可能である。初期状態では、両固定片52,53の後端部は接しており、これを弾性力に抗して押し広げることで、両固定片52,53の間には、取付対象物を弾性的に挟むことができるようになっている。
<8.薬剤揮散器の使用方法>
次に、上記のように構成された薬剤揮散器の使用方法について説明する。まず、図9の状態から、薬剤容器1のキャップ15を取り外し、吸液芯2を露出させる。続いて、キャップ15を取り外した薬剤容器1を、図16で示したように、支持体3に取付ける。すなわち、支持体3の両保持片321a,321bの間に、薬剤容器1の首部12を挿入する。具体的には、首部12の突部13と本体部11の上面115との隙間に、両保持片321a,321bの内縁が係合するようにする。この状態で、両保持片321a,321bの前端側の隙間は、首部12の径よりも狭いので、これが抜け止めになって、首部12が保持部32から離脱するのが防止される。なお、固定部材5は、支持体3に対して予め取付けておく。
こうして、薬剤容器1が装着されると、図22及び図23で示したように、カバー部材4を支持体に対して、上方からスライドさせつつ取付ける。続いて、固定部材5を取付対象部に取り付ける。すなわち、固定部材5の両固定片52,53で取付対象物を挟むようにする。こうして、薬剤揮散器の取り付けが完了する。なお、取付対象物は特には限定されないが、例えば、自動車のエアコンやデフロスターの排気口などにすることができる。
その後、薬剤容器1内の薬剤は、吸液芯2に吸い上げられ、吸液芯2を伝って、薬剤容器1の外部へと揮散する。すなわち、カバー部材4の複数の通気孔44から外部へと揮散する。これにより、芳香効果等を得ることができる。なお、この薬剤揮散器を自動車のエアコンに取付けた場合には、例えば、図4に示すように、エアコンからの空気が、薬剤揮散器の背面、つまり支持体3に形成された通気孔316から、内部空間に流入する。そして、この空気は、カバー部材4の側面に形成された通気孔44から外部に排出される。この過程で、吸液芯2から放出された薬剤は、エアコンの空気の流れに乗って、カバー部材4の側面の通気孔44から排出される。これにより、薬剤をエアコンの空気とともに、車内に行き渡らせることができ、車内全体で芳香効果を得ることができる。
また、本実施形態に係る薬剤揮散器では、吸液芯2の下端が、薬剤容器1の底面に接しているため、薬剤を最後まで使い切ることができる。
なお、薬剤が使い切られた場合には、薬剤容器1の交換が必要となる。この場合、薬剤揮散器を取付対象物に取付けたまま、薬剤容器1の交換を行うことができる。まず、カバー部材4を上方に引き上げ、支持体3から取り外す。そして、露出した薬剤容器1を前方に引っ張り、支持体3から取り外す。このとき、両保持片321a,321bが弾性変形しつつ押し広げられ、両保持片321a,321bに挟まれた首部12が、保持部32から離脱する。そして、新たな薬剤容器1を支持体3に取付けた後、カバー部材4を支持体3に取付ければ、薬剤容器1の交換が完了する。
<8.特徴>
以上のように、本実施形態によれば、次の特徴を有している。
<8−1>
カバー部材4を、取付対象物側に向かわない方向、つまり上方にスライドすることにより、支持体3から取り外すことができるため、カバー部材4のスライドに際し、カバー部材4は、取付対象物とは干渉しない。そのため、支持体3を取付対象物に取り付けたままで、カバー部材4の取り外しを行うことができる。そして、カバー部材4を取り外すと、吸液芯2が差し込まれた薬剤容器1が現れ、これを取り外すことができるため、支持体3を取付対象物に取り付けたままで、薬剤容器1を簡単に交換することができる。
<8−2>
薬剤を収容する薬剤容器1の首部12が、支持体3の保持部32により左右から挟まれるように保持されているため、薬剤容器1が横方向からの振動を受けても、薬剤容器1が支持体から離脱するのを防止することができる。その結果、薬剤容器1から薬剤がこぼれるのを防止することができる。
<8−3>
首部12の外周面に、突部13が形成されており、突部13と本体部11の上面115との隙間に、保持部32が係合するため、薬剤容器1の上下方向の移動が拘束される。そのため、薬剤容器1が上下方向の振動を受けても、支持体3から離脱するのを防止することができる。
<8−4>
薬剤容器1の本体部11が、首部12に連結される第1部位111と、第1部位111の下端部に連結され、当該第1部位111よりも外形の大きい第2部位112と、を備えているため、本体部11を高さ方向に大きくすることなく、薬剤容器1の容積を大きくすることができる。
また、この第2部位112を、カバー部材4の下側から突出するように、薬剤容器1が支持体3に取付けられているため、薬剤容器1の底部付近をカバー部材4から露出させることができる。これにより、薬剤が使い切られるまで、薬剤の残量を視認することができる。また、カバー部材4の左右方向の幅と、薬剤容器1の第2部位112の左右方向の幅がほぼ同じであるため、第2部位112がカバー部材4の下側から突出していても、デザインの統一感を奏することができる。
<9.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。なお、以下の変形例は、適宜組合わせ可能である。
<9−1>
上記実施形態では、カバー部材4を上下方向にスライド可能とし、上方にスライドさせることで、支持体3から取り外せるようにしているが、これに限定されない。すなわち、取付対象物に向かわない方向であれば、いずれの方向にスライドさせて、支持体3から取り外せるようにしてもよい。
<9−2>
カバー部材4の構成は、特には限定されず、吸液芯2にユーザが接触しないように、少なくとも吸液芯を覆うように構成されていればよい。
<9−3>
上記実施形態では、首部12の突部13と本体部11の上面115との間に保持部32を係合させているが、これに限定されるものでない。すなわち、首部12に設けられた雄ねじ14を利用して保持部32を係合させることもできる。また、首部12の突部13は、首部12の全周に亘って設ける必要はなく、一部でもよい。さらに、突部13を首部12の軸方向に複数設け、隣接する突部13の間に保持部32を係合させてもよい。
保持部32の形態は、特には限定されず、首部12の径方向外方から首部12を挟むように保持するものであれば、特には限定されない。また、首部12に限られず、本体部11を径方向外方から挟むように保持することもできる。
<9−4>
支持体3の形態も、特には限定されず、少なくとも保持部32が設けられ、カバー部材4が着脱されるように構成されていればよい。
<9−5>
連結部51の軸部511を多角形状に形成し、各辺が取付部315の貫通孔351に係合するように構成することができる。これにより、連結部51の回転する際に、所定角度おきに、連結部51を取付部315に対して固定することができ、薬剤揮散器を取付対象物に対して所望の角度に固定することができる。あるいは、固定部材5の連結部51は、ほぼ抵抗なく取付部315に対して回転するようにしても良い。これによって、例えば、支持体3が振動を受けた場合、支持体3は固定部材5に対して回転することができる。
なお、固定部材5の形態は特には限定されず、取付対象物に固定できればよい。また、固定部材5を設けず、両面テープなどで、支持体3を取付対象物に直接固定することもできる。
<9−6>
薬剤容器1の形態も特には限定されず、少なくとも上部に開口121を有し、この開口121から薬剤に含浸されるように吸液芯2が挿入可能であればよい。したがって、形状、材料などは特には限定されない。
<9−7>
薬剤容器1の首部12の開口121に形成された溝122や、吸液芯2の溝21は、少なくともいずれかがあればよい。したがって、首部12の開口の溝のみ、または吸液芯2の溝21のみが設けられていてもよい。
1 :薬剤容器
11 :本体部
12 :首部
121 :開口
13 :突部
2 :吸液芯
3 :支持体
31 :支持本体
32 :保持部
4 :カバー部材
5 :固定部材

Claims (7)

  1. 上部に開口を有し、液状の薬剤が収容された薬剤容器と、
    前記薬剤容器の開口に差し込まれる吸液芯と、
    前記薬剤容器を支持するとともに、取付対象物に取り付けられる支持体と、
    前記支持体に着脱自在に取付けられ、少なくとも前記吸液芯を覆うカバー部材と、
    を備え、
    前記カバー部材は、前記取付対象物には向かわない方向にスライドすることにより、前記支持体から取り外されるように構成され、
    前記薬剤容器は、前記支持体を挟んで前記取付対象物とは反対側において、当該支持体に取付けられており、
    前記取付対象物から前記薬剤容器に向かう方向とは、直交する方向に、前記カバー部材がスライドするように構成され、
    前記カバー部材は、前記吸液芯と前記薬剤容器の少なくとも一部を覆うように形成されており、上方に向かってスライドすることで前記支持体から離脱するように構成されている、薬剤揮散器。
  2. 前記支持体は、前記開口の軸線方向に対する径方向外方から、前記薬剤容器を挟むように保持する保持部を備えている、請求項に記載の薬剤揮散器。
  3. 前記薬剤容器は、前記開口が形成された首部と、前記首部よりも外形が大きく、当該首部が連結される本体部と、を備え、
    前記保持部は、前記首部を保持するように構成されている、請求項に記載の薬剤揮散器。
  4. 前記本体部は、前記首部に連結される第1部位と、前記第1部位の下端部に連結され、当該第1部位よりも外形の大きい第2部位と、を備えている、請求項に記載の薬剤揮散器。
  5. 前記薬剤容器の前記第2部位が、前記カバー部材の下側から突出するように、前記支持体に取付けられている、請求項に記載の薬剤揮散器。
  6. 前記支持体とカバー部材とで、少なくとも前記吸液芯が収容される内部空間を形成し、
    前記カバー部材及び支持体の少なくとも一方に、前記内部空間と連通する少なくとも1つの通気孔が形成されている、請求項1からのいずれかに記載の薬剤揮散器。
  7. 複数の前記通気孔が形成されており、
    前記通気孔の少なくとも1つは、前記支持体において、前記取付対象物と対向する位置に形成されている、請求項に記載の薬剤揮散器。

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