JP7270482B2 - 薬液揮散器 - Google Patents
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Description
図1に、本実施形態に係る薬液揮散器1を正面側から視た斜視図を示し、図2にその背面側から視た斜視図を示し、図3にその左側面図を示す。ただし、図1及び図2では、図3に示される固定具50が省略されている。以下の説明では、特に断らない限り、前後、左右、及び上下方向は、図1~図3の通りに定義され、前側は正面側を意味し、後側は背面側を意味するものとする。
以下、各部の構成について、詳細に説明する。
吸収体10は、多孔質の構造体であり、多量の薬液を内部に保持することができる。本実施形態の吸収体10は、合成樹脂製の繊維、特にポリエステル繊維から構成され、不織の構造を有し、これを直方体形状のブロック塊に加工した部材である。
容器20は、上述した通り、正面側部材30及び背面側部材40を有し、正面側部材30に対し背面側部材40を着脱することにより、開閉することができる。これに限定されないが、正面側部材30及び背面側部材40は、いずれもポリプロピレン等の合成樹脂製である。本実施形態では、正面側部材30は、1つの部品としてその全体が分離不能に一体的に構成されており、背面側部材40も、1つの部品としてその全体が分離不能に一体的に構成されている。また、本実施形態の正面側部材30及び背面側部材40は、透明又は半透明に構成されている。
固定具50は、容器20の背面部41がエアコンの空気の吹出口に対面するように、容器20をエアコンの吹出口の近傍に固定する部材である。これに限定されないが、固定具50は、ポリプロピレンやポリアセタール等の樹脂製である。図3に示す通り、固定具50は、ベース部51と、ベース部51から後方に延び、エアコンの吹出口の近傍、典型的にはルーバーに固定されるクリップ部52とを有する。本実施形態では、固定具50は、1つの部品としてその全体が分離不能に一体的に構成されている。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。また、以下の変形例の要旨は適宜組み合わせることができる。
薬液揮散器1は、エアコンに限らず、送風機等、外部空間に空気を吹き出す外部装置に含まれる空気の吹出口の近傍に、好ましく配置することができる。また、空気の吹出口の近傍以外にも、配置することができる。
上記実施形態では、容器20に通気孔が3つ形成されたが、通気孔の数は、特に限定されず、1つであってもよい。この場合、1つの通気孔が、空気の導入口及び排出口を兼用して含むことになる。
正面側部材30と背面側部材40とは、分離可能ではなく、例えば、一端がヒンジ等により固定され、回動式に開閉してもよい。
上記実施形態では、固定具50にクリップ部52が設けられ、薬液揮散器1はクリップ式にルーバー等に固定可能とされた。しかし、薬液揮散器1の設置方法はこれに限られず、例えば、両面シール等によりルーバー等に固定可能としてもよい。
上記実施形態では、背面部41の内面の全面に、薬液を保持可能な微細な凹凸パターンが形成された。しかし、容器20の内面において、凹凸パターンが形成される箇所は、これに限られない。例えば、背面部41の内面の一部にのみ凹凸パターンが形成されてもよいし、正面側部材30の内面の全面又は一部に凹凸パターンが形成されてもよい。
上記実施形態とは反対に、突起33L及び33Rを背面側部材40に設け、突起44L及び44Rを正面側部材30に設けてもよい。
上記実施形態では、離間部材302、303、401及び402は、吸収体10から離間される面(離間面)である、正面部31及び背面部41の内面から起立するように構成された。しかしながら、離間部材を、離間面ではなく、例えば、正面側部材30の側面部32の内面から起立させ、吸収体10の正面側及び背面側の側面10cに接触させることにより、吸収体10を離間面から離間させるようにもよい。
上記実施形態では、吸収体10の4つの側面10cが加工面とされ、上面10a及び下面10bが非加工面とされた。しかしながら、吸収体10は、加工面を有していなくてもよいし、加工面を有するとしても、加工面を上記実施形態とは異なる位置に配置することができる。また、吸収体10の外表面の全面を、加工面とすることもできる。
10 吸収体
10a 上面(加工面)
10b 下面(加工面)
10c 側面(非加工面)
20 容器(筐体)
30 正面側部材
301 突出片(液戻し部、突出部)
302 突出片(離間部材)
303 突出片(離間部材、液戻し部、突出部)
322~325 薄片(液受け部)
333 薄片(液受け部)
335 薄片(液受け部)
40 背面側部材
41 背面部
401 リブ(離間部材、液戻し部、突出部)
402 リブ(離間部材、液戻し部、突出部)
403 リブ(液戻し部、突出部)
S1 内部空間
50 固定具
C1 通気孔(導入口)
C2 通気孔(排出口)
C3 通気孔(排出口)
Claims (4)
- 外部空間に薬液を揮散する薬液揮散器であって、
前記薬液が含浸した吸収体と、
前記吸収体全体を収容する内部空間を有し、開閉可能であり、閉状態で前記内部空間と前記外部空間とを連通させる1又は複数の通気孔を有する容器と
を備え、
前記容器は、前記容器の内面から起立し、前記吸収体に接触することにより、前記吸収体と、前記容器の内面の少なくとも一部である離間面とが面接触しないように、前記吸収体と前記離間面とを離間させる離間部材を有する、
薬液揮散器。 - 前記離間部材は、前記離間面から起立する、
請求項1に記載の薬液揮散器。 - 前記容器は、前記外部空間に空気を吹き出す外部装置に含まれる前記空気の吹出口の近傍に配置され、
前記1又は複数の通気孔は、前記空気を前記内部空間へ導入する導入口と、前記空気を前記内部空間から排出する排出口とを含む、
請求項1又は2に記載の薬液揮散器。 - 前記容器の背面部に固定されており、前記背面部が前記吹出口に対面するように、前記容器を前記吹出口の近傍に固定する固定具
をさらに備え、
前記導入口は、前記背面部に形成されている、
請求項3に記載の薬液揮散器。
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JP2019120230A JP7270482B2 (ja) | 2019-06-27 | 2019-06-27 | 薬液揮散器 |
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