JP6086758B2 - 揮散装置 - Google Patents

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Description

本発明は、揮散装置に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるような揮散装置が知られている。この揮散装置は、側周壁と底壁とを有する容器体と、側周壁の開口端に突設されたフランジと、フランジに接着された揮散板と、揮散板の上面に貼着されたシール材と、を備えている。この揮散装置では、シール材を揮散板から剥離することで、揮散板に穿設された揮散孔を通して、容器体の内部から外部に揮散剤を揮散させる。
特開2009−208798号公報
しかしながら、前記従来の揮散装置では、シール材を揮散板から剥離した状態でこの揮散装置を放置しておくと、揮散剤を揮散させる必要が無くなった場合でも揮散剤が揮散され続けるため、このような無駄な揮散剤の揮散を抑えて揮散剤を効率的に揮散させることについて改善の余地がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、揮散剤を効率的に揮散させることができる揮散装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る揮散装置は、送風口の正面に配置され、前記送風口を覆うとともに通気口が貫設された背面壁部を有する支持部材と、前記背面壁部を間に挟んで前記送風口の反対側に配置されるとともに前記支持部材に支持され、内部に収容する揮散剤を背面壁部側に向けて吐出する吐出容器と、前記背面壁部と前記吐出容器との間に配置され、前記吐出容器から吐出された揮散剤が含浸されるとともに前記通気口を覆う含浸体と、を備えていることを特徴とする。
この発明では、揮散剤を揮散させるときには、支持部材を送風口の正面に配置した状態で、吐出容器から揮散剤を背面壁部側に向けて吐出して含浸体に含浸させる。すると、送風口から通気口を通して含浸体に空気が吹き付けられながら、含浸体に含浸された揮散剤が蒸発し、この揮散剤が空気の流れに伴って放散される。
このように、この揮散装置によれば、吐出容器内に収容されている揮散剤ではなく、吐出容器から吐出された揮散剤を揮散させるので、この揮散装置を放置したとしても、吐出容器から吐出した分よりも多くの量の揮散剤が無駄に揮散するのを抑えることができる。
また揮散剤が、含浸体に吹き付けられた空気の流れに伴って放散されるので、この流れの向きを調整することで、揮散剤を意図する場所に放散させ易くすることができる。
以上のように、揮散剤が無駄に揮散することを抑え、かつ揮散剤を意図する場所に放散させ易くすることが可能になり、揮散剤を効率的に揮散させることができる。
また前述のように、吐出容器から吐出された揮散剤を揮散させるので、吐出容器からの揮散剤の吐出量を調整し含浸体に含浸される揮散剤の含浸量を調節することで、例えば揮散剤の揮散を継続させる時間や、揮散剤の単位時間当たりの揮散量などを調整することができる。これにより、揮散剤の揮散により得られる揮散効果を多様に変化させることができる。
また、前記送風口に取り付けられるとともに前記支持部材に固定された取付け部材を備えていてもよい。
この場合、前記取付け部材を備えているので、支持部材を送風口の正面に配置した状態で、支持部材を、取付け部材を介して送風口に固定することができる。これにより、例えば送風口から吹き出される空気の流れの強さ等によらず、支持部材が送風口に対して位置ずれするのを抑えることが可能になり、送風口から通気口を通して含浸体に空気を確実に吹き付けて、揮散剤をより効率的に揮散させることができる。
また、前記支持部材と前記取付け部材とは、一体に形成されていてもよい。
この場合、支持部材と取付け部材とが一体に形成されているので、部品点数の増大を抑えつつ、取付け部材の支持部材に対する固定強度を確保し易くすることが可能になり、支持部材が送風口に対して位置ずれするのを確実に抑えることができる。
また、前記吐出容器は、前記支持部材に着脱可能に支持されていてもよい。
この場合、吐出容器が、支持部材に着脱可能に支持されているので、吐出容器を支持部材から取り外し、この吐出容器から揮散剤を意図する場所に直接、吐出することも可能になり、揮散剤をより効率的に揮散させることができる。
また、前記吐出容器は、前記揮散剤が収容された容器体と、前記容器体の口部に装着された吐出器と、を備え、前記吐出器は、背面壁部側に向けて突出し前記揮散剤を吐出する吐出筒部を備え、前記支持部材には、前記吐出筒部に係合し、前記吐出容器の軸線回りの回転を規制する規制部材が備えられていてもよい。
この場合、支持部材に前記規制部材が備えられているので、例えば吐出容器を操作して吐出筒部から揮散剤を吐出させるとき等に、吐出容器が意図せず前記軸線回りに回転するのを抑えることが可能になり、この揮散装置の操作性を向上させることができる。
また、前記吐出器には、前記吐出筒部を有し、押下されることで前記揮散剤を前記吐出筒部から吐出する押下ヘッドが備えられ、前記規制部材は、前記吐出筒部を前記軸線回りに挟み込むように一対配設されていてもよい。
この場合、規制部材が、吐出筒部を前記軸線回りに挟み込むように一対配設されているので、押下ヘッドを押下して吐出筒部から揮散剤を吐出するときに、押下ヘッドの移動が規制部材によって阻害されるのを抑えることが可能になり、この揮散装置の操作性を確実に向上させ易くすることができる。
また、前記背面壁部には、吐出容器側に向けて突出する操作部材が設けられ、前記操作部材は、前記背面壁部に回動軸回りに回動可能に連結され、前記回動軸回りに回動することで前記押下ヘッドを押下してもよい。
この場合、操作部材が、前記回動軸回りに回動することで押下ヘッドを押下するので、押下ヘッドを押下するために必要な、操作部材に加える回動力を、梃子の原理によって小さく抑えることができる。
またこのように、押下ヘッドを押下するために必要な回動力を小さく抑えることができるので、押下ヘッドを押下して吐出器を作動させるときに、吐出容器に過度に大きな力が加えられるのを抑えることができる。したがって、前述のように揮散装置が前記取付け部材を備えているような場合であっても、吐出容器から揮散剤を吐出させるときに、取付け部材に受け止めさせる必要がある力を小さく抑え、この揮散装置の姿勢を安定させることが可能になり、この揮散装置の操作性をより確実に向上させ易くすることができる。
また、前記支持部材には、前記背面壁部から吐出容器側に向けて突出し、前記吐出容器を把持する把持部が備えられ、前記把持部には、内部に前記吐出容器が嵌合する嵌合孔と、前記嵌合孔から、この嵌合孔の径方向の外側に向けて開口する通過孔と、が形成され、前記吐出容器は、前記通過孔を通過することで前記嵌合孔内に嵌合されてもよい。
この場合、吐出容器が、把持部の嵌合孔内に嵌合しているので、吐出容器の底部を把持部により把持することなく、吐出容器を支持部材により支持することが可能になり、吐出容器の少なくとも底部を支持部材から露出させることができる。したがって、吐出容器の露出部分から揮散剤の残量を容易に確認することが可能になり、この揮散装置の利便性を向上させることができる。
また吐出容器が、通過孔を通過することで嵌合孔内に嵌合するので、吐出容器を径方向の外側から内側に向けて移動させるという容易な作業により、吐出容器を嵌合孔内に嵌合させることが可能になり、この揮散装置の利便性を一層向上させることができる。
さらに、嵌合孔内に嵌合された吐出容器が、通過孔を通過することで嵌合孔から離脱するように構成することで、吐出容器を径方向の内側から外側に向けて移動させるという容易な作業により、吐出容器を嵌合孔から離脱させることもできる。この場合、この揮散装置の利便性をより一層向上させることが可能になり、例えば、使用した吐出容器を新しい吐出容器に容易に交換したり、使用している吐出容器が収容する揮散剤とは異なる揮散剤を収容している他の吐出容器に容易に交換したりすること等ができる。
本発明に係る揮散装置によれば、揮散剤を効率的に揮散させることができる。
本発明の第1実施形態に係る揮散装置の部分縦断面図である。 図1に示す揮散装置の上面図である。 図1に示す揮散装置の背面図である。 図1に示す揮散装置の正面図である。 図1に示す揮散装置の部分横断面図である。 図1に示す揮散装置において、開口部を開放した状態を示す側面図である。 本発明の第2実施形態に係る揮散装置の部分縦断面図である。 図7に示す揮散装置において、操作部材を操作した状態を示す部分縦断面図である。 本発明の第3実施形態に係る揮散装置の部分縦断面図である。 図9に示す揮散装置の上面図である。 図9に示す揮散装置を構成する連結体を展開した状態を示す縦断面図である。 本発明の第4実施形態に係る揮散装置の部分縦断面図である。 図12に示す揮散装置の上面図である。 図12に示す揮散装置を構成する連結体を展開した状態を示す縦断面図である。 図12に示す揮散装置を構成する連結体を展開した状態を示す上面図である。
(第1実施形態)
以下、図1から図6を参照し、本発明の第1実施形態に係る揮散装置10を説明する。この揮散装置10は、例えば芳香剤、消臭剤、殺虫剤、忌避剤、除菌剤などの揮発性を有する液状の揮散剤を揮散させる。
図1に示すように、この揮散装置10は、例えば図示しない車両などに設けられた送風口Aに着脱可能に取り付けられる。送風口Aには、この送風口Aから吹き出す空気の流れの向きを調整するフィンA1が設けられている。フィンA1は、鉛直方向(軸線方向)Zに間隔をあけて複数配置されている。送風口Aは、鉛直方向Zに隣り合うフィンA1同士の間を通して空気を吹き出す。送風口Aは、鉛直方向Zに直交する前後方向Xに沿って前方から後方に向けて空気を吹き出す。フィンA1は、鉛直方向Zおよび前後方向Xの両方向に直交する左右方向Yに延在している。
図1から図6に示すように、揮散装置10は、取付け部材11と、支持部材12と、蓋部材13と、吐出容器14と、含浸体15と、を備えている。
図1に示すように、取付け部材11は、前記フィンA1を鉛直方向Zに挟持している。取付け部材11は、上下一対の挟持片11aを備えている。取付け部材11は、これらの両挟持片11aのうちの後端部同士のみが限定して連結されてなる。取付け部材11の後端部には、後方に向けて突出する固定部22が設けられている。
支持部材12は、送風口Aの正面に配置される。支持部材12は、背面壁部23と、底面壁部24と、一対の第1側面壁部25と、保持部26と、を備えている。背面壁部23は、送風口Aを後方から覆う。背面壁部23は、鉛直方向Zに延在し前後方向Xを向いている。背面壁部23には、取付け部材11が固定されている。図1および図3に示すように、背面壁部23における左右方向Yの中央部には、貫通孔27と、一対の突条部28と、が設けられている。貫通孔27内には前記固定部22が嵌合されている。一対の突条部28は、前記取付け部材11の後端部を左右方向Yに挟み込んでいる。
図3に示すように、背面壁部23には、通気口29が貫設されている。通気口29は、背面壁部23における取付け部材11の固定部分を回避した位置に配置されている。通気口29は、左右方向Yに延在する長穴状に形成され、鉛直方向Zに間隔をあけて複数配置されている。
図1に示すように、底面壁部24は、背面壁部23の下端部から後方に向けて突設され、鉛直方向Zを向いている。底面壁部24には、鉛直方向Zに貫通する装着孔30が形成されている。
一対の第1側面壁部25は、背面壁部23の左右方向Yの両端部から後方に向けて突設されている。第1側面壁部25は、鉛直方向Zに延在し左右方向Yを向いている。第1側面壁部25の下端部は、底面壁部24の左右方向Yの端部に連結されている。第1側面壁部25の背面壁部23から後方に向けた突出量は、この第1側面壁部25の上部と下部とで異なっている。第1側面壁部25の上部の前記突出量は、第1側面壁部25の下部の前記突出量よりも小さくなっている。
保持部26は、前記装着孔30に装着されている。保持部26は、ベース板部31と、装着部32と、を備えている。ベース板部31は、底面壁部24上に配置されて、一対の第1側面壁部25に左右方向Yに挟まれている。装着部32は、底面壁部24から下方に向けて突設され、装着孔30内に嵌合されている。
この支持部材12には、後方に向けて開口する開口部33が形成されている。開口部33の開口周縁部は、一対の第1側面壁部25の後端部、底面壁部24の後端部、および背面壁部23の上端部により構成されている。
蓋部材13は、前記開口部33を開閉可能に閉塞する。蓋部材13は、頂面壁部34と、正面壁部35と、一対の第2側面壁部36と、を備えている。頂面壁部34は、背面壁部23の上端部から後方に向けて延在し、鉛直方向Zを向いている。正面壁部35は、頂面壁部34の後端部から下方に向けて延設されている。正面壁部35は、鉛直方向Zに延在し前後方向Xを向いている。正面壁部35の下端部は、底面壁部24の後端部に、この底面壁部24の後方から当接している。
一対の第2側面壁部36は、正面壁部35の左右方向Yの両端部から前方に向けて突設されている。第2側面壁部36は、鉛直方向Zに延在し左右方向Yを向いている。第2側面壁部36の上端部は、頂面壁部34の左右方向Yの端部に連結されている。第2側面壁部36の前端部は、鉛直方向Zの全長にわたって第1側面壁部25の後端部に当接している。
この蓋部材13は、支持部材12に、左右方向Yに延在する回動軸L回りに回動可能に連結されている。背面壁部23の上端部には、上方に向けて開口する切り欠き部37が形成され、頂面壁部34の前端部には、前方に向けて突出し切り欠き部37内に配置される連結片38が設けられている。これらの切り欠き部37と連結片38とは、左右方向Yに延在する軸部39を介して連結されていて、この軸部39の中心軸が前記回動軸Lとなっている。
これらの支持部材12および蓋部材13は、蓋部材13が開口部33を閉塞した状態で、鉛直方向Zの両側から閉塞される筒状の収容体40を構成する。収容体40のうち、通気口29を回避した部分には、導出口41が貫設されている。図1、図2および図4に示すように、導出口41は、蓋部材13に配設されている。導出口41は、頂面壁部34および正面壁部35に一体に形成されている。
図1に示すように、吐出容器14は、背面壁部23の後方に位置していて、背面壁部23を間に挟んで送風口Aの反対側に配置されている。吐出容器14は、収容体40内に収容されている。吐出容器14は、容器体42と、吐出器43と、を備えている。容器体42には、揮散剤が収容される。容器体42は、有底筒状に形成されていて、この容器体42の中心軸が、吐出容器14の軸線Oとなっている。軸線Oは、鉛直方向Zに沿って延在している。容器体42は、下方から上方に向けて、底部42a、胴部42b、肩部42cおよび口部42dがこの順に連設されてなる。
吐出器43は、容器体42の口部42dに装着されている。吐出器43は、図示しないステムと、押下ヘッド44と、を備えている。前記ステムは、容器体42の口部42dに、上方付勢状態で下方移動可能に配設されている。押下ヘッド44は、前記ステムの上端部に装着されている。押下ヘッド44は、前方(背面壁部側)に向けて突出する吐出筒部45を備えている。吐出筒部45は、前記ステム内に連通している。押下ヘッド44は、押下されることで揮散剤を吐出筒部45から吐出する。押下ヘッド44は、押下されたときに前記ステムを押し下げることで、前記ステムから吐出筒部45に揮散剤を供給させ、この揮散剤を吐出筒部45から吐出する。押下ヘッド44は、前記導出口41から、収容体40の外部に向けて露出している。
この吐出容器14は、支持部材12に着脱可能に支持されている。図示の例では、容器体42の底部42aが、この底部42aの下方から前記底面壁部24により支持されている。吐出容器14は、内部に収容する揮散剤を前方(背面壁部側)に向けて吐出する。
なお吐出容器14としては、例えば図1に示すようないわゆるポンプタイプの構成の他、エアゾールタイプの構成などが挙げられる。ポンプタイプとしては、揮散剤を霧状に吐出するスプレータイプが好ましい。
ここで支持部材12には、吐出容器14の位置決めをする位置決め手段47と、吐出容器14の軸線O回りの回転を規制する規制部材48と、が備えられている。
図5に示すように、位置決め手段47は、吐出容器14の前後方向Xおよび左右方向Yの各位置を決めている。位置決め手段47は、前記軸線O回りに間隔をあけて複数配置された突起部47aにより構成されている。突起部47aは、前記保持部26に立設されている。突起部47aは、前記軸線Oを前後方向Xに挟んで一対配置されるとともに、前記軸線Oを左右方向Yに挟んで一対配置されている。各突起部47aは、容器体42の胴部の外周面に近接または当接している。なお位置決め手段47はなくてもよい。
規制部材48は、吐出筒部45に係合する。規制部材48は、吐出筒部45を前記軸線O回りに挟み込むように一対配設されている。これらの両規制部材48は、前記軸線O回りに間隔をあけて前記保持部26に立設されていて、両規制部材48の上端部同士の間に吐出筒部45が配置されている。
規制部材48は、本体壁部49と、第1補強条部50と、第2補強条部51と、を備えている。本体壁部49は、鉛直方向Zに延在し前後方向Xを向いている。第1補強条部50は、本体壁部49の左右方向Yの内側の端部から後方に向けて突設されている。第2補強条部51は、本体壁部49の左右方向Yの外側の端部から前方に向けて突設されている。これらの両補強条部50、51は、鉛直方向Zに沿って本体壁部49の全長にわたって形成されている。
図1に示すように、含浸体15は、背面壁部23と吐出容器14との間に配置され、通気口29を後方から覆っている。含浸体15の下端部は、保持部26上に位置し、含浸体15の上端部は、鉛直方向Zに吐出筒部45と同等の位置に位置している。含浸体15は、多孔質材、例えばろ紙やスポンジ体などにより形成されている。図5に示すように、含浸体15は、前後方向Xを向く板状に形成され、一対の規制部材48同士のうち、第2補強条部51同士の間に配置されている。
図1に示すような前記揮散装置10では、揮散剤を揮散させるときには、取付け部材11を送風口Aに取り付けて支持部材12を送風口Aの正面に配置した状態で、吐出容器14から揮散剤を前方に向けて吐出して含浸体15に含浸させる。このとき例えば、使用者が、導出口41を通して指を収容体40内に挿入し、押下ヘッド44に下方に向けた押圧力を加えると、吐出筒部45が両規制部材48の間に位置した状態で、押下ヘッド44が下方に向けて押下され、揮散剤が吐出容器14から吐出される。
すると、送風口Aから通気口29を通して含浸体15に空気が吹き付けられながら、含浸体15に含浸された揮散剤が蒸発し、この揮散剤が空気の流れに伴って放散される。このとき、送風口Aから通気口29を通して収容体40内に導入された空気は、含浸体15に吹き付けられた後、収容体40内を通過して導出口41から、この収容体40の後方に向けて導出される。
また前記揮散装置10において、吐出容器14を支持部材12から離脱させるときには、まず図6に示すように、蓋部材13を前記回動軸L回りの上方に向けて回動させ、開口部33を開放する。ここで本実施形態では、吐出容器14は、前記第1側面壁部25において上部と下部とを連結する連結段部から、上方に向けて突出していて、この突出部分が、開口部33を開放したときに左右方向Yの両側に露出されるように構成されている。そこで、吐出容器14を左右方向Yの両側から挟み込んで把持し、この吐出容器14を上方に持ち上げるとともに後方に引き抜いて、位置決め手段47および規制部材48から離脱させて支持部材12から取り外す。そして、例えば吐出容器14から揮散剤を意図する場所に直接、吐出させたり、使用した吐出容器14を新しい吐出容器14に交換したり等する。
以上説明したように、本実施形態に係る揮散装置10によれば、吐出容器14内に収容されている揮散剤ではなく、吐出容器14から吐出された揮散剤を揮散させるので、この揮散装置10を放置したとしても、吐出容器14から吐出した分よりも多くの量の揮散剤が無駄に揮散するのを抑えることができる。
また揮散剤が、含浸体15に吹き付けられた空気の流れに伴って放散されるので、この流れの向きを調整することで、揮散剤を意図する場所に放散させ易くすることができる。
以上のように、揮散剤が無駄に揮散することを抑え、かつ揮散剤を意図する場所に放散させ易くすることが可能になり、揮散剤を効率的に揮散させることができる。
また前述のように、吐出容器14から吐出された揮散剤を揮散させるので、吐出容器14からの揮散剤の吐出量を調整し含浸体15に含浸される揮散剤の含浸量を調節することで、例えば揮散剤の揮散を継続させる時間や、揮散剤の単位時間当たりの揮散量などを調整することができる。これにより、揮散剤の揮散により得られる揮散効果を多様に変化させることができる。
また、前記取付け部材11を備えているので、支持部材12を送風口Aの正面に配置した状態で、支持部材12を、取付け部材11を介して送風口Aに固定することができる。これにより、例えば送風口Aから吹き出される空気の流れの強さ等によらず、支持部材12が送風口Aに対して位置ずれするのを抑えることが可能になり、送風口Aから通気口29を通して含浸体15に空気を確実に吹き付けて、揮散剤をより効率的に揮散させることができる。
また吐出容器14が、支持部材12に着脱可能に支持されているので、吐出容器14を支持部材12から取り外し、この吐出容器14から揮散剤を意図する場所に直接、吐出することも可能になり、揮散剤をより効率的に揮散させることができる。
また、支持部材12に前記規制部材48が備えられているので、例えば吐出容器14を操作して吐出筒部45から揮散剤を吐出させるとき等に、吐出容器14が意図せず前記軸線O回りに回転するのを抑えることが可能になり、この揮散装置10の操作性を向上させることができる。
さらに規制部材48が、吐出筒部45を前記軸線O回りに挟み込むように一対配設されているので、押下ヘッド44を押下して吐出筒部45から揮散剤を吐出するときに、押下ヘッド44の移動が規制部材48によって阻害されるのを抑えることが可能になり、この揮散装置10の操作性を確実に向上させ易くすることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態の揮散装置を、図7および図8を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図7に示すように、この揮散装置60では、前記蓋部材13に代えて操作部材61が備えられている。操作部材61は、背面壁部23から後方(吐出容器側)に向けて突出している。操作部材61は、押下部62と、操作部63と、を備えている。
押下部62は、背面壁部23の上端部から後方に向けて直線状に延在し、吐出容器14の上方に位置している。押下部62には、下方に向けて突出する押下凸部64が設けられている。押下凸部64は、この揮散装置60を左右方向Yから見た側面視において、下方に向けて凸となる半円形状をなしている。操作部63は、押下部62の後端部から、後方斜め下方に向けて直線状に延在している。押下部62と操作部63とは、屈曲部を介して連結されている。
操作部材61は、背面壁部23に前記回動軸L回りに回動可能に連結されている。押下部62の前端部には前記連結片38が設けられており、この連結片38と前記切り欠き部37とが、前記軸部39を介して連結されている。
そして本実施形態では、操作部材61は、前記回動軸L回りに回動することで押下ヘッド44を押下する。この揮散装置60では、図8に示すように、例えば操作部63が前方斜め下方に向けて押し込まれると、押下凸部64が押下ヘッド44上を摺動しながら、操作部材61が前記回動軸L回りに下方に向けて回動し、押下ヘッド44が押下される。
以上説明したように、本実施形態に係る揮散装置60によれば、操作部材61が、前記回動軸L回りに回動することで押下ヘッド44を押下するので、押下ヘッド44を押下するために必要な、操作部材61に加える回動力を、梃子の原理によって小さく抑えることができる。
またこのように、押下ヘッド44を押下するために必要な回動力を小さく抑えることができるので、押下ヘッド44を押下して吐出器43を作動させるときに、吐出容器14に過度に大きな力が加えられるのを抑えることができる。したがって、本実施形態のように揮散装置60が前記取付け部材11を備えているような場合であっても、吐出容器14から揮散剤を吐出させるときに、取付け部材11に受け止めさせる必要がある力を小さく抑え、この揮散装置60の姿勢を安定させることが可能になり、この揮散装置60の操作性をより確実に向上させ易くすることができる。
なお本実施形態では、前記蓋部材13に代えて操作部材61が備えられていることから、含浸体15から蒸発した揮散剤は、空気の流れに伴って、開口部33を通過して支持部材12の後方に向かい、操作部材61を回避しながら放散されることとなる。
ここで前記第1実施形態および前記第2実施形態の揮散装置10、60では、底面壁部24と保持部26とが別体に形成されているものとしたが、一体に形成されていてもよい。さらに、これらの底面壁部24および保持部26に代えて、支持部材に、後方に向けて開口するC字状に形成され容器体の首部に嵌合する嵌合リングを備えさせ、この嵌合リングにより吐出容器を支持してもよい。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態の揮散装置を、図9から図11を参照して説明する。
なお、この第3実施形態においては、第2実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図9に示すように、この揮散装置70では、前記吐出器43に装着キャップ71が備えられている。装着キャップ71は、口部42dに外装されている。装着キャップ71には、前記ステムが鉛直方向Zに貫設されている。
吐出容器14には、前記軸線O回りに延在する環状凹部72が設けられている。環状凹部72は、装着キャップ71の下端部に形成された環状段部73により画成されている。環状段部73は、前記軸線O回りに延在するとともに下方を向いている。環状段部73は、肩部42cに鉛直方向Zに対向するとともに肩部42cに対して上方に離間している。環状段部73と、肩部42cと、口部42dのうち環状段部73および肩部42cの間に位置する部分と、により前記環状凹部72が画成されている。
そして本実施形態では、支持部材12には、前記底面壁部24および前記保持部26に代えて、背面壁部23から後方(吐出容器側)に向けて突出し、吐出容器14を把持する把持部74が備えらえている。把持部74は、鉛直方向Zを向く板状に形成され、通気口29よりも下方に位置している。
図10に示すように、把持部74には、嵌合孔75と、通過孔76と、が形成されている。嵌合孔75および通過孔76は、把持部74を鉛直方向Zに貫通するとともに一体に形成されている。嵌合孔75は、この揮散装置70を鉛直方向Zから見た平面視において円形状に形成されている。通過孔76は、嵌合孔75から、嵌合孔75の径方向の外側に向けて開口し、図示の例では、嵌合孔75から後方に向けて開口している。通過孔76は、嵌合孔75の左右方向Yの全長にわたって延在している。
把持部74は、前記嵌合リングとなっている。図9に示すように、吐出容器14は、支持部材12に、正立状態で着脱可能に支持されていて、図示の例では、環状凹部72が嵌合孔75内に嵌合されることで、環状段部73が把持部74により支持されている。吐出容器14のうち、底部42a、胴部42b、肩部42cは、支持部材12から露出している。
吐出容器14は、通過孔76を通過することで嵌合孔75内に嵌合される。吐出容器14は、通過孔76を後側から前側に(嵌合孔75の径方向の外側から内側に)通過することで、嵌合孔75内に嵌合される。嵌合孔75内に嵌合された吐出容器14は、通過孔76を前側から後側に(嵌合孔75の径方向の内側から外側に)通過することで、嵌合孔75から離脱される。
把持部74の左右方向Yの端部には、第1側面壁部25の下端部が連結されている。第1側面壁部25の背面壁部23から後方に向けた突出量は、鉛直方向Zの全長にわたって同等となっている。第1側面壁部25の後端部には、鉛直方向Zに間隔をあけて複数の気流ガイド部25aが突設されている。図10に示すように、気流ガイド部25aは、前方から後方に向かうに従い漸次、左右方向Yの内側に向けて湾曲している。なお気流ガイド部25aはなくてもよい。
図9および図10に示すように、支持部材12と取付け部材11とは、一体に形成されている。さらに図示の例では、支持部材12と操作部材61とも、前記回動軸Lをヒンジ軸とする第1ヒンジ部79を介して一体に形成されていて、これらの支持部材12、取付け部材11および操作部材61は、互いに一体に連結されてなる連結体80を構成している。
取付け部材11は、前記挟持片11aを複数備えている。挟持片11aは、背面壁部23から前方に向けて突出している。挟持片11aは、左右方向Yに、少なくとも3つ並列して配置されている。挟持片11aは、左右方向Yに互いにずらされて配置されていて、鉛直方向Zに重なり合っていない。
挟持片11aには、フィンA1に下側から当接する第1挟持片77と、フィンA1に上側から当接する第2挟持片78と、が備えられていて、これらの第1挟持片77と第2挟持片78とが左右方向Yに交互に配置されている。全ての挟持片11aにおける支持部材12との固定部分は、鉛直方向Zに互いに同等に位置し、さらに把持部74と鉛直方向Zに同等に位置している。
なお図示の例では、挟持片11aが、左右方向Yに3つ並列して配置されている。これらの3つの挟持片11aのうち、左右方向Yの両側に位置する挟持片11aが、第1挟持片77であり、左右方向Yの中央に位置する挟持片11aが、第2挟持片78となっている。第2挟持片78は、第1挟持片77よりも左右方向Yに大きくなっている。
本実施形態では、吐出容器14を支持部材12から離脱させるときには、操作部材61を前記回動軸L回りの後方斜め上方に向けて回動させるとともに、例えば吐出容器14の容器体42を把持する等し、この吐出容器14を嵌合孔75から通過孔76を通して後方に向けて引き抜いて、吐出筒部45を規制部材48から離脱させ、吐出容器14を支持部材12から取り外す。
さらに、吐出容器14を支持部材12に支持させるときには、吐出筒部45を前方に向けた吐出容器14を、支持部材12の後方から前方に向けて押し込んで通過孔76を通過させ、吐出容器14を嵌合孔75内に嵌合させるとともに吐出筒部45を一対の規制部材48の間に進入させる。
以上説明したように、本実施形態に係る揮散装置70によれば、支持部材12と取付け部材11とが一体に形成されているので、部品点数の増大を抑えつつ、取付け部材11の支持部材12に対する固定強度を確保し易くすることが可能になり、支持部材12が送風口Aに対して位置ずれするのを確実に抑えることができる。
また本実施形態では、挟持片11aが、左右方向Yに互いにずらされて配置されていて、鉛直方向Zに重なり合っていないので、例えば、図11に示すような展開された連結体80を金型内で射出成型すること場合などに、連結体80を金型から容易に脱型し易くすることが可能になり、この揮散装置70を容易かつ高精度に形成することができる。
また吐出容器14が、把持部74の嵌合孔75内に嵌合しているので、吐出容器14の底部42aを把持部74により保持することなく、吐出容器14を支持部材12により支持することが可能になり、吐出容器14の少なくとも底部42aを支持部材12から露出させることができる。したがって、吐出容器14の露出部分から揮散剤の残量を容易に確認することが可能になり、この揮散装置70の利便性を向上させることができる。
また吐出容器14が、通過孔76を通過することで嵌合孔75内に嵌合するので、吐出容器14を後方から前方に向けて移動させるという容易な作業により、吐出容器14を嵌合孔75内に嵌合させることが可能になり、この揮散装置70の利便性を一層向上させることができる。
さらに本実施形態のように、嵌合孔75内に嵌合された吐出容器14が、通過孔76を通過することで嵌合孔75から離脱するように構成することで、吐出容器14を前方から後方に向けて移動させるという容易な作業により、吐出容器14を嵌合孔75から離脱させることもできる。これにより、この揮散装置70の利便性をより一層向上させることが可能になり、例えば、使用した吐出容器14を新しい吐出容器14に容易に交換したり、使用している吐出容器14が収容する揮散剤とは異なる揮散剤を収容している他の吐出容器14に容易に交換したりすること等ができる。
また本実施形態では、吐出容器14を支持部材12に支持させるときに、吐出容器14を前方に向けて嵌合孔75内に押し込むので、例えば、吐出容器14を左右方向Yの外側から嵌合孔75内に押し込むような構成に比べて、吐出筒部45を精度良く前方に向けた状態で嵌合孔75内に嵌合させることが可能になり、吐出容器14から吐出される揮散剤を含浸体15に向けて確実に吐出することができる。
(第4実施形態)
次に本発明に係る第4実施形態の揮散装置を、図12から図15を参照して説明する。
なお、この第4実施形態においては、第3実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図12および図13に示すように、この揮散装置90では、通過孔76は、前記平面視において矩形状に形成されていて、嵌合孔75の左右方向Yの内側に配置されている。通過孔76の左右方向Yの大きさは、環状凹部72の内径よりも小さくなっていて、吐出容器14は、把持部74を左右方向Yの外側に弾性変形させながら、通過孔76を後側から前側に通過することで、嵌合孔75内に嵌合される。
そして本実施形態では、把持部74は、2枚の板体74a、74bが鉛直方向Zに重ね合わされてなる。これらの両板体74a、74のうち、上側に位置する上板体74aには、背面壁部23および第1側面壁部25の各下端部が連結されている。上板体74aと背面壁部23との連結部分には、下方に向けて開口する嵌合凹部93が形成されている。上板体74aは、両板体74a、74のうち、下側に位置する下板体74bの内側に収まっている。
下板体74bの外周縁部は、上板体74aよりも左右方向Yの外側および前側に張り出していて、この外周縁部には、両板体74a、74bの相対的な移動を規制する規制部91a、91bが形成されている。規制部91a、91bは、下板体74bに立設された突条により形成されている。
規制部91a、91bには、第1規制部91aと、第2規制部91bと、が備えられている。第1規制部91aは、両板体74a、74bの左右方向Yの相対的な移動を規制する。第2規制部91bは、上板体74aが、下板体74bに対して前方に移動することを規制する。これらの両規制部91a、91bは一体に形成され、全体として後方に向けて開口するC字状に形成されている。
さらに下板体74bには、嵌合凸部92が立設されている。嵌合凸部92は、前記嵌合凹部93に嵌合されている。嵌合凸部92は、下板体74bの前端部において第2規制部91bよりも後側に位置する部分に配設されている。
両板体74a、74bの後端部同士は、第2ヒンジ部94を介して連結されている。第2ヒンジ部94のヒンジ軸は、左右方向Yに延在していて、両板体74a、74bは、第2ヒンジ部94を介して一体に形成されている。
下板体74bには、前記挟持片11aが一体に形成されている。図14および図15に示すように、前記連結体80を展開した状態では、上板体74a、下板体74bおよび挟持片11aが、前後方向Xに直線状に連設されている。この状態から、下板体74bを、第2ヒンジ部94回りに前方に向けて回動させ、図14に示す2点鎖線のように、両板体74a、74bを互いに重ね合わせることにより、把持部74を形成する。
以上説明したように、本実施形態に係る揮散装置90によれば、前記第3実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
なお環状凹部72は、前記第3実施形態および前記第4実施形態の両実施形態に示したものに限られず、例えば胴部に窪み形成されていてもよい。
また前記両実施形態では、吐出容器14は、支持部材12に正立状態で支持されているものとしたが、これに限られない。例えば、押下ヘッドが下方に位置し、容器体の底部が上方に位置する倒立状態で支持されていてもよい。
また前記両実施形態では、通過孔76は、嵌合孔75から後方に向けて開口しているものとしたが、通過孔を、嵌合孔から、この嵌合孔の径方向の外側に向けて開口する他の構成に適宜変更してもよい。例えば、通過孔が嵌合孔から左右方向の外側に向けて開口していてもよい。
さらに前記両実施形態では、嵌合孔75は、把持部74を鉛直方向Zに貫通するものとしたが、これに限られない。例えば底面壁部が、左右方向を向く板状に形成され、嵌合孔が、底面壁部を左右方向に貫通していてもよい。この場合、吐出容器を、前記軸線が左右方向に向くように底面壁部に保持させてもよい。
また前記両実施形態では、支持部材12には、前記底面壁部24および前記保持部26に代えて、把持部74が設けられているものとしたが、これに限られず、前記底面壁部および前記保持部が設けられていてもよい。
さらに前記両実施形態では、支持部材12と取付け部材11とは、一体に形成されているものとしたが、これに限られず、別体に形成されていてもよい。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば第1側面壁部25はなくてもよい。
また、取付け部材11は前記実施形態に示したものに限られない。例えば取付け部材が、フィンに固定されるのではなく、送風口内に嵌合されるように構成されていてもよい。さらに、取付け部材11はなくてもよい。この場合、例えば送風口の正面に、揮散装置を、この揮散装置の鉛直下方から支持する支持台が設けられ、揮散装置が、この支持台上に例えば接着テープなどにより固定されていてもよい。
さらに前記実施形態では、規制部材48は、吐出筒部45を前記軸線O回りに挟み込むように一対配設されているものとしたが、これに限られない。例えば一対の規制部材48のうち、いずれか一方のみが設けられていてもよい。
また前記実施形態では、押下ヘッド44は吐出筒部45を有するものとしたが、吐出筒部45はなくてもよい。例えば、押下ヘッドの側面に吐出孔が形成された構成であってもよい。
さらに前記実施形態では、押下ヘッド44が押下されることで、揮散剤が吐出されるものとしたが、これに限られない。例えば吐出容器として、容器体がスクイズ変形可能に形成され、容器体がスクイズ変形させられることで、揮散剤が吐出されるような構成を採用してもよい。
また前記実施形態では、吐出容器14は、支持部材12に着脱可能に支持されているものとしたが、これに限られない。例えば吐出容器が、支持部材に離脱不能に固定されていてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10、60、70、90 揮散装置
11 取付け部材
12 支持部材
14 吐出容器
15 含浸体
29 通気口
42 容器体
43 吐出器
44 押下ヘッド
45 吐出筒部
48 規制部材
61 操作部材
74 把持部
75 嵌合孔
76 通過孔
A 送風口
L 回動軸
O 軸線

Claims (8)

  1. 送風口の正面に配置され、前記送風口を覆うとともに通気口が貫設された背面壁部を有する支持部材と、
    前記背面壁部を間に挟んで前記送風口の反対側に配置されるとともに前記支持部材に支持され、内部に収容する揮散剤を背面壁部側に向けて吐出する吐出容器と、
    前記背面壁部と前記吐出容器との間に配置され、前記吐出容器から吐出された揮散剤が含浸されるとともに前記通気口を覆う含浸体と、を備えていることを特徴とする揮散装置。
  2. 請求項1記載の揮散装置であって、
    前記送風口に取り付けられるとともに前記支持部材に固定された取付け部材を備えていることを特徴とする揮散装置。
  3. 請求項2記載の揮散装置であって、
    前記支持部材と前記取付け部材とは、一体に形成されていることを特徴とする揮散装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の揮散装置であって、
    前記吐出容器は、前記支持部材に着脱可能に支持されていることを特徴とする揮散装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の揮散装置であって、
    前記吐出容器は、前記揮散剤が収容された容器体と、前記容器体の口部に装着された吐出器と、を備え、
    前記吐出器は、背面壁部側に向けて突出し前記揮散剤を吐出する吐出筒部を備え、
    前記支持部材には、前記吐出筒部に係合し、前記吐出容器の軸線回りの回転を規制する規制部材が備えられていることを特徴とする揮散装置。
  6. 請求項5記載の揮散装置であって、
    前記吐出器には、前記吐出筒部を有し、押下されることで前記揮散剤を前記吐出筒部から吐出する押下ヘッドが備えられ、
    前記規制部材は、前記吐出筒部を前記軸線回りに挟み込むように一対配設されていることを特徴とする揮散装置。
  7. 請求項6記載の揮散装置であって、
    前記背面壁部には、吐出容器側に向けて突出する操作部材が設けられ、
    前記操作部材は、前記背面壁部に回動軸回りに回動可能に連結され、前記回動軸回りに回動することで前記押下ヘッドを押下することを特徴とする揮散装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の揮散装置であって、
    前記支持部材には、前記背面壁部から吐出容器側に向けて突出し、前記吐出容器を把持する把持部が備えられ、
    前記把持部には、内部に前記吐出容器が嵌合する嵌合孔と、前記嵌合孔から、この嵌合孔の径方向の外側に向けて開口する通過孔と、が形成され、
    前記吐出容器は、前記通過孔を通過することで前記嵌合孔内に嵌合されることを特徴とする揮散装置。
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