JP6086758B2 - 揮散装置 - Google Patents
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Description
本発明に係る揮散装置は、送風口の正面に配置され、前記送風口を覆うとともに通気口が貫設された背面壁部を有する支持部材と、前記背面壁部を間に挟んで前記送風口の反対側に配置されるとともに前記支持部材に支持され、内部に収容する揮散剤を背面壁部側に向けて吐出する吐出容器と、前記背面壁部と前記吐出容器との間に配置され、前記吐出容器から吐出された揮散剤が含浸されるとともに前記通気口を覆う含浸体と、を備えていることを特徴とする。
また揮散剤が、含浸体に吹き付けられた空気の流れに伴って放散されるので、この流れの向きを調整することで、揮散剤を意図する場所に放散させ易くすることができる。
以上のように、揮散剤が無駄に揮散することを抑え、かつ揮散剤を意図する場所に放散させ易くすることが可能になり、揮散剤を効率的に揮散させることができる。
またこのように、押下ヘッドを押下するために必要な回動力を小さく抑えることができるので、押下ヘッドを押下して吐出器を作動させるときに、吐出容器に過度に大きな力が加えられるのを抑えることができる。したがって、前述のように揮散装置が前記取付け部材を備えているような場合であっても、吐出容器から揮散剤を吐出させるときに、取付け部材に受け止めさせる必要がある力を小さく抑え、この揮散装置の姿勢を安定させることが可能になり、この揮散装置の操作性をより確実に向上させ易くすることができる。
また吐出容器が、通過孔を通過することで嵌合孔内に嵌合するので、吐出容器を径方向の外側から内側に向けて移動させるという容易な作業により、吐出容器を嵌合孔内に嵌合させることが可能になり、この揮散装置の利便性を一層向上させることができる。
さらに、嵌合孔内に嵌合された吐出容器が、通過孔を通過することで嵌合孔から離脱するように構成することで、吐出容器を径方向の内側から外側に向けて移動させるという容易な作業により、吐出容器を嵌合孔から離脱させることもできる。この場合、この揮散装置の利便性をより一層向上させることが可能になり、例えば、使用した吐出容器を新しい吐出容器に容易に交換したり、使用している吐出容器が収容する揮散剤とは異なる揮散剤を収容している他の吐出容器に容易に交換したりすること等ができる。
以下、図1から図6を参照し、本発明の第1実施形態に係る揮散装置10を説明する。この揮散装置10は、例えば芳香剤、消臭剤、殺虫剤、忌避剤、除菌剤などの揮発性を有する液状の揮散剤を揮散させる。
図1に示すように、取付け部材11は、前記フィンA1を鉛直方向Zに挟持している。取付け部材11は、上下一対の挟持片11aを備えている。取付け部材11は、これらの両挟持片11aのうちの後端部同士のみが限定して連結されてなる。取付け部材11の後端部には、後方に向けて突出する固定部22が設けられている。
図1に示すように、底面壁部24は、背面壁部23の下端部から後方に向けて突設され、鉛直方向Zを向いている。底面壁部24には、鉛直方向Zに貫通する装着孔30が形成されている。
この支持部材12には、後方に向けて開口する開口部33が形成されている。開口部33の開口周縁部は、一対の第1側面壁部25の後端部、底面壁部24の後端部、および背面壁部23の上端部により構成されている。
なお吐出容器14としては、例えば図1に示すようないわゆるポンプタイプの構成の他、エアゾールタイプの構成などが挙げられる。ポンプタイプとしては、揮散剤を霧状に吐出するスプレータイプが好ましい。
図5に示すように、位置決め手段47は、吐出容器14の前後方向Xおよび左右方向Yの各位置を決めている。位置決め手段47は、前記軸線O回りに間隔をあけて複数配置された突起部47aにより構成されている。突起部47aは、前記保持部26に立設されている。突起部47aは、前記軸線Oを前後方向Xに挟んで一対配置されるとともに、前記軸線Oを左右方向Yに挟んで一対配置されている。各突起部47aは、容器体42の胴部の外周面に近接または当接している。なお位置決め手段47はなくてもよい。
また揮散剤が、含浸体15に吹き付けられた空気の流れに伴って放散されるので、この流れの向きを調整することで、揮散剤を意図する場所に放散させ易くすることができる。
以上のように、揮散剤が無駄に揮散することを抑え、かつ揮散剤を意図する場所に放散させ易くすることが可能になり、揮散剤を効率的に揮散させることができる。
さらに規制部材48が、吐出筒部45を前記軸線O回りに挟み込むように一対配設されているので、押下ヘッド44を押下して吐出筒部45から揮散剤を吐出するときに、押下ヘッド44の移動が規制部材48によって阻害されるのを抑えることが可能になり、この揮散装置10の操作性を確実に向上させ易くすることができる。
次に、本発明に係る第2実施形態の揮散装置を、図7および図8を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
押下部62は、背面壁部23の上端部から後方に向けて直線状に延在し、吐出容器14の上方に位置している。押下部62には、下方に向けて突出する押下凸部64が設けられている。押下凸部64は、この揮散装置60を左右方向Yから見た側面視において、下方に向けて凸となる半円形状をなしている。操作部63は、押下部62の後端部から、後方斜め下方に向けて直線状に延在している。押下部62と操作部63とは、屈曲部を介して連結されている。
そして本実施形態では、操作部材61は、前記回動軸L回りに回動することで押下ヘッド44を押下する。この揮散装置60では、図8に示すように、例えば操作部63が前方斜め下方に向けて押し込まれると、押下凸部64が押下ヘッド44上を摺動しながら、操作部材61が前記回動軸L回りに下方に向けて回動し、押下ヘッド44が押下される。
またこのように、押下ヘッド44を押下するために必要な回動力を小さく抑えることができるので、押下ヘッド44を押下して吐出器43を作動させるときに、吐出容器14に過度に大きな力が加えられるのを抑えることができる。したがって、本実施形態のように揮散装置60が前記取付け部材11を備えているような場合であっても、吐出容器14から揮散剤を吐出させるときに、取付け部材11に受け止めさせる必要がある力を小さく抑え、この揮散装置60の姿勢を安定させることが可能になり、この揮散装置60の操作性をより確実に向上させ易くすることができる。
ここで前記第1実施形態および前記第2実施形態の揮散装置10、60では、底面壁部24と保持部26とが別体に形成されているものとしたが、一体に形成されていてもよい。さらに、これらの底面壁部24および保持部26に代えて、支持部材に、後方に向けて開口するC字状に形成され容器体の首部に嵌合する嵌合リングを備えさせ、この嵌合リングにより吐出容器を支持してもよい。
次に、本発明に係る第3実施形態の揮散装置を、図9から図11を参照して説明する。
なお、この第3実施形態においては、第2実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
さらに本実施形態のように、嵌合孔75内に嵌合された吐出容器14が、通過孔76を通過することで嵌合孔75から離脱するように構成することで、吐出容器14を前方から後方に向けて移動させるという容易な作業により、吐出容器14を嵌合孔75から離脱させることもできる。これにより、この揮散装置70の利便性をより一層向上させることが可能になり、例えば、使用した吐出容器14を新しい吐出容器14に容易に交換したり、使用している吐出容器14が収容する揮散剤とは異なる揮散剤を収容している他の吐出容器14に容易に交換したりすること等ができる。
次に本発明に係る第4実施形態の揮散装置を、図12から図15を参照して説明する。
なお、この第4実施形態においては、第3実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
両板体74a、74bの後端部同士は、第2ヒンジ部94を介して連結されている。第2ヒンジ部94のヒンジ軸は、左右方向Yに延在していて、両板体74a、74bは、第2ヒンジ部94を介して一体に形成されている。
また前記両実施形態では、吐出容器14は、支持部材12に正立状態で支持されているものとしたが、これに限られない。例えば、押下ヘッドが下方に位置し、容器体の底部が上方に位置する倒立状態で支持されていてもよい。
さらに前記両実施形態では、嵌合孔75は、把持部74を鉛直方向Zに貫通するものとしたが、これに限られない。例えば底面壁部が、左右方向を向く板状に形成され、嵌合孔が、底面壁部を左右方向に貫通していてもよい。この場合、吐出容器を、前記軸線が左右方向に向くように底面壁部に保持させてもよい。
さらに前記両実施形態では、支持部材12と取付け部材11とは、一体に形成されているものとしたが、これに限られず、別体に形成されていてもよい。
例えば第1側面壁部25はなくてもよい。
さらに前記実施形態では、押下ヘッド44が押下されることで、揮散剤が吐出されるものとしたが、これに限られない。例えば吐出容器として、容器体がスクイズ変形可能に形成され、容器体がスクイズ変形させられることで、揮散剤が吐出されるような構成を採用してもよい。
11 取付け部材
12 支持部材
14 吐出容器
15 含浸体
29 通気口
42 容器体
43 吐出器
44 押下ヘッド
45 吐出筒部
48 規制部材
61 操作部材
74 把持部
75 嵌合孔
76 通過孔
A 送風口
L 回動軸
O 軸線
Claims (8)
- 送風口の正面に配置され、前記送風口を覆うとともに通気口が貫設された背面壁部を有する支持部材と、
前記背面壁部を間に挟んで前記送風口の反対側に配置されるとともに前記支持部材に支持され、内部に収容する揮散剤を背面壁部側に向けて吐出する吐出容器と、
前記背面壁部と前記吐出容器との間に配置され、前記吐出容器から吐出された揮散剤が含浸されるとともに前記通気口を覆う含浸体と、を備えていることを特徴とする揮散装置。 - 請求項1記載の揮散装置であって、
前記送風口に取り付けられるとともに前記支持部材に固定された取付け部材を備えていることを特徴とする揮散装置。 - 請求項2記載の揮散装置であって、
前記支持部材と前記取付け部材とは、一体に形成されていることを特徴とする揮散装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の揮散装置であって、
前記吐出容器は、前記支持部材に着脱可能に支持されていることを特徴とする揮散装置。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の揮散装置であって、
前記吐出容器は、前記揮散剤が収容された容器体と、前記容器体の口部に装着された吐出器と、を備え、
前記吐出器は、背面壁部側に向けて突出し前記揮散剤を吐出する吐出筒部を備え、
前記支持部材には、前記吐出筒部に係合し、前記吐出容器の軸線回りの回転を規制する規制部材が備えられていることを特徴とする揮散装置。 - 請求項5記載の揮散装置であって、
前記吐出器には、前記吐出筒部を有し、押下されることで前記揮散剤を前記吐出筒部から吐出する押下ヘッドが備えられ、
前記規制部材は、前記吐出筒部を前記軸線回りに挟み込むように一対配設されていることを特徴とする揮散装置。 - 請求項6記載の揮散装置であって、
前記背面壁部には、吐出容器側に向けて突出する操作部材が設けられ、
前記操作部材は、前記背面壁部に回動軸回りに回動可能に連結され、前記回動軸回りに回動することで前記押下ヘッドを押下することを特徴とする揮散装置。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載の揮散装置であって、
前記支持部材には、前記背面壁部から吐出容器側に向けて突出し、前記吐出容器を把持する把持部が備えられ、
前記把持部には、内部に前記吐出容器が嵌合する嵌合孔と、前記嵌合孔から、この嵌合孔の径方向の外側に向けて開口する通過孔と、が形成され、
前記吐出容器は、前記通過孔を通過することで前記嵌合孔内に嵌合されることを特徴とする揮散装置。
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2013
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