JP4832803B2 - 芳香剤容器 - Google Patents
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しかし、芳香液等が、分散器(30)から放散し終わったときには、その都度、押ボタン(22)を押圧しなければならず、常に、定量の芳香液を、長時間にわたって放散させることができないという問題があった。
しかしながら、噴射ノズル(33)からの直接噴射と、吸着蒸散体(40)への吸着とにエアゾール容器からの噴出量は二分されるので、吸着蒸散体(40)の吸着量は多くなく、芳香液を長時間にわたって蒸散させることはできなかった。
エアゾール容器のバルブの開閉がエアゾール容器の廻動、または、吸着揮散体の廻動によって簡単にできるようになった。
エアゾール容器Aは、芳香剤を収納した胴部1と、ステム2を突設したマウンティンカップ3とを具えており、胴部1の上部(図では下方)には、段部4が形成され、複数の凹部5が設けられている。
エアゾール容器Aは、金属、またはPET樹脂を素材として成形されている。
円筒周壁13の内周には、エアゾール容器Aの段部4に設けられた凹部5に係合する複数の凸条14が設けられ、下端には、環状板15が内方に連設されている。
環状板15の内端部から、上方に膨出環を設けたエアゾール容器Aの挟持筒16が立設され、その下方には、内周にねじ17を螺設した取付筒18が垂設されている。
取付体20は、上壁22と側周壁23を具えており、上壁22の中央には、ステム係合筒24が立設されている。
ステム係合筒24の外側には、外周にねじ25を螺設した連結筒26が立設されており、その外側の上壁22面には、複数の連通孔27が穿孔されている。
側周壁23の下部は拡径され、外周面にローレットを刻設した操作輪31となっている。
側周壁33下端には、フランジ35が設けられ、側周壁33の外周は、側周壁23内周に嵌合され、フランジ35は、側周壁23下端の段部に係合されている。
まず、容器の組立については、エアゾール容器Aを、マウンティンカップ3を下にして、段部4を容器支持枠7の支持板12に載置し、段部4の凹部5と円筒周壁13の凸条14を係合させ、マウンティンカップ3を挟持筒16で支持させる。
次いで、吸着揮散部材Cを下方から挿入し、操作輪31を廻動して、連結筒26を容器支持枠7の取付筒18に螺着していくと、本発明の芳香剤容器を得ることができる。
噴出された芳香剤は、ステム係合筒24の多孔体30内を通過して滴下され、吸収体34に吸着される。
その際、ステム2から噴出された芳香剤は、多孔体30内を通過することによって噴出量が制限されるので、芳香剤の滴下は、少量に抑えられ、バルブの連続開状態で、長期にわたって(実施例では、約1ヶ月程度)、芳香を放散させることができるようになった。
また、使用中においては、エアゾール容器Aを支持する容器支持体Bは、吸着揮散体Cに載置されるので、所要の台板上に安定して載置することができる。
図3において、Aaはエアゾール容器、Caは吸着揮散体である。
エアゾール容器Aaは、第1実施例と同様に、芳香剤を収納した胴部1aと、ステム2aを突設したマウンティンカップ3aとを具えており、胴部1aの上部には段部4aが形成されている。
ジョイント41は、上壁42と、側周壁43、凸条40を覆う拡径部44とを具えており、拡径部44内周には、凸条40と係合する位置決め凹部45が設けられている。
上壁42の下面には、マウンティンカップ3aに係合する下端に膨出部を設けた挟持筒46が垂設され、その上方には、内周に、ねじ47を螺設した取付筒48が立設されている。
上壁50には、中央に噴出孔52を穿孔した隔壁を設けたステム係合筒53が垂設されており、その外側には、外周にねじ54を螺設した連結筒55が垂設されている。
上壁50上面の周縁近くには、吸収体の保持筒56が立設され、その内部には吸収体57が保持されており、前記ステム係合筒53の内部には、多孔体58が挿入されている。
側周壁51の上部内周には、ジョイント41の側周壁43外周に係合する係止筒63が上壁50周縁部から垂設されており、側周壁51と係止筒63との間には、連結リブ64が架設されている。
側周壁51の下方は、末広がり状となっている。
容器の組立は、エアゾール容器Aaを正立させ、その上方から吸着揮散体Caを被嵌し、連結筒55をジョイント41の取付筒48に螺着する。
噴射した芳香剤は、多孔体58によって噴出量が抑えられて吸収体57に吸着され、放散孔59から大気中に放散される。
また、バルブの開閉も、エアゾール容器Aaに対して吸着揮散体Ccを廻動することによって、きわめて容易にできる。
図5において、Abはエアゾール容器、Dはケース本体である。
エアゾール容器Abは、胴部1bとステム2bを取着したマウンティンカップ3bとを具えている。
操作片74は、段部75が設けられ、後述するケース本体Dの窓枠に係合されるようになっている。
上壁76の上面には、通気筒80が立設され、上壁76周縁には、上下に延びる保持筒81が連設され、その下端は、段部82となっており、その下方は、側周壁77となっている。
保持筒81には、揮散皿85が載置されており、該揮散皿85は、環状の底板86と側周壁87とを具えている。
底板86の下面には、保持筒81内周に係合する嵌合筒88が垂設され、底板86の上面には、吸収体89が嵌挿されている。
エアゾール容器Abのケース本体Dへの取着は、ケース本体Dの底から窓枠96の左側と操作片74がほぼ一致するように位置させ、押上げていくと、操作片74は側周壁77に押されて屈曲し、窓枠96中に位置したときに復元し、段部75が傾斜面95左側に係合する。
通気溝84によって噴出が抑えられ、少量の芳香剤が吸収体89に吸着し、揮散されるので、前記各実施例と同様に長期にわたって芳香を大気中に放散することができる。
芳香を中止するときには、操作片74を元の位置に戻すと、バルブが閉じられる。
図7において、Acはエアゾール型の容器、Bcは容器支持体、Ccは吸着揮散体である。
容器Acは、胴部1cとステム2cを取着したマウンティンカップ3cとを具えており、胴部1c内に芳香剤が収納されている。
しかし、噴射剤を充填していないので、芳香剤はステム2cを押下げてバルブを開いたときに、自重によって滴下するようになっている。
容器支持枠101は、容器抱持部103と、その下端から下方に延びる筒壁104を具えており、筒壁104の下端には、内方に延びる環状板105が連設されている。
環状板105の上面には、上端に膨出部を設けた挟持筒106が立設され、環状板105下面には、内周にねじを螺設した取付筒107が垂設され、内周縁から係合筒108が垂設されている。
ステム係合筒110の底部には、複数の微細孔116が穿孔されており、円錐台112の上面には、微細孔116に続く溝が穿設されている。
底板113の上面には、揮散紙118が載置されている。
芳香剤容器の組立は、容器Acのマウンティンカップ3cを挟持筒106に取着し、取付筒107に、取付筒111を螺合させることによって組立てられる。
注出された芳香液は、ステム係合筒110の微細孔116によって注出が抑えられ、少量の芳香剤が連通孔117を通過して、揮散紙118に送られる。
本実施例においても、前実施例と同様に、長期にわたって芳香を持続させることができる。
本実施例は、第4実施例において、ステム係合筒に設けた噴出孔から、揮散紙上に直接滴下させるようにしたもので、同一の構成については、説明を省略し、以下、相違点を中心に説明する。
ステム2dを具えたエアゾール容器Adのマウンティンカップ3dには、ジョイント120が取付けられ、ジョイント120の下方は、内周にねじを螺設した取付筒121となっている。
環状板124の上面には、前記取付筒121に螺合される取付筒125が立設され、内縁には、噴出口を設けたステム係合筒126が立設されている。
芳香剤は、噴出孔から吐出されて揮散紙128上に滴下され、芳香が、容器支持体Bdの放散孔より大気中に放散される。
また、エアゾール容器、または吸着揮散体を廻動するだけでエアゾールバルブを開閉できるので、操作がきわめて簡易になり、一層広く利用できるようになった。
Ac エアゾール型の容器
B、Bc、Bd 容器支持体
C、Ca、Cc、Cd 吸着揮散体
D ケース本体
1、1a、1b、1c 胴部
2、2a、2b、2c、2d ステム
3、3a、3b、3c、3d マウンティンカップ
4、4a、75、82、114 段部
5 凹部
6、23、33、43、51、61、77、87、94、100、115 側周壁
7、101 容器支持枠
8 上部円筒部
9、59 放散孔
10 周壁
11 下部円筒部
12 支持板
13 円筒周壁
14、40 凸条
15、105、124 環状板
16、46 挟持筒
17、25、47、54、108、119 ねじ
18、48、71、107、111、121、125 取付筒
20 取付体
21 吸収皿
22、42、50、76 上壁
24、53、79、110、126 ステム係合筒
26、55 連結筒
27、28、117 連通孔
29 隔板
30、58 多孔体
31 操作輪
32 底壁
34 吸収体
35、72 フランジ
41、120 ジョイント
44 拡径部
45 位置決め凹部
52、78 噴出孔
56、81 保持筒
57、89 吸収体
60、92 頂壁
62、90 蓋体
63 係止筒
64 連結リブ
70 操作部材
71、93 膨出部
73 連杆
74 操作片
80 通気筒
83 通気路形成部材
84 通気溝
85 揮散皿
86、113、127 底板
88 嵌合筒
91、102 放散孔
95 傾斜面
96 窓枠
101 容器支持枠
103、122 容器抱持部
104、123 筒壁
106 挟持筒
108 係合筒
112 円錐台
116 微細孔
118、128 揮散紙
Claims (5)
- 芳香剤を収納し、バルブを開閉することにより芳香剤を噴出するステムを具えたエアゾール容器と、ステムに嵌合するステム係合筒を具え、芳香剤を吸収および放散する吸収体を具えた吸着揮散体とからなる芳香剤容器であって、
ステム係合筒が、ステムと連通して芳香剤を噴出する噴出孔を設け、噴出された芳香剤を吸収体に供給すべく連通する微細な通路を形成した多孔体を取着していることを特徴とする芳香剤容器。 - 芳香剤を収納し、バルブを開閉することにより芳香剤を噴出するステムを具えたエアゾール容器と、
エアゾール容器を倒立させて支持し、ねじを螺設した取付筒を具えた容器支持枠と、外周面を形成する側周壁とからなり、側周壁には放散孔が穿孔された容器支持体と、
前記容器支持枠の取付筒に螺着される連結筒とエアゾール容器のステムに嵌合するステム係合筒とを具え、芳香剤を吸収および放散する吸収体を保持させた吸着揮散体とからなり、
ステム係合筒には、ステムと連通して芳香剤を噴出する噴出孔を設け、噴出された芳香剤を吸収体に供給すべく連通する微細な通路を形成する多孔体を取着し、容器支持体は吸着揮散体を廻動自在に支持することを特徴とする芳香剤容器。 - 芳香剤を収納し、バルブを開閉することにより芳香剤を噴出するステムを具えたエアゾール容器と、芳香剤を吸収および放散する吸収体を具えた吸着揮散体と、エアゾール容器と吸着揮散体とを結合するジョイントとからなる芳香剤容器であって、
エアゾール容器のマウンティンカップに、ねじを螺設した取付筒を立設したジョイントを取着し、
吸着揮散体は、ステムと連通して芳香剤を噴出する噴出孔と、噴出された芳香剤を吸収体に供給すべく連通する微細な通路を形成した多孔体とを具え、ステムに嵌合するステム係合筒と、ジョイントの取付筒に螺合する連結筒とを上面に吸収体を載置する上壁から垂設し、
前記吸収体を覆い、放散孔を穿設した蓋体を吸着揮散体に被嵌したことを特徴とする芳香剤容器。 - 芳香剤を収納し、バルブを開閉することにより芳香剤を噴出するステムを具えたエアゾール容器と、下面にステムと嵌合するステム係合筒を垂設した上壁と外周面を形成する側周壁を具えたケース本体とを具備した芳香剤容器であって、
前記上壁は、上部に吸収体を載置した揮散皿を配置した通気筒を立設し、ステム係合筒側から通気筒側へ芳香剤を噴出する噴出孔を設け、
通気筒の内面には、通気路形成部材を嵌合するとともに、上壁の上面および通気筒内周と通気路形成部材との間に噴出孔に連通する微細な間隙を形成し、
揮散皿の上面に放散孔を穿設した蓋体を被嵌したことを特徴とする芳香剤容器。
- エアゾール容器のマウンティンカップには、外部から操作可能な操作片を具えた操作部材が取着され、
ケース本体の側周壁には、操作部材の操作片と係合する傾斜面を設けた窓枠が穿設され、操作片が傾斜面に沿って上下動することによりエアゾール容器を上下動させてステムのバルブを開閉することを特徴とする請求項4記載の芳香剤容器。
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