JP4625569B2 - 倒立型揮散性薬剤発散器 - Google Patents

倒立型揮散性薬剤発散器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主としてトイレや室内などで、ボトルを倒立させた状態で、主として芳香剤などの揮散性のある薬剤を揮散させるようにした倒立型の揮散性薬剤発散器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種室内などで揮散性のある薬剤(芳香剤)を揮散させるようにした芳香剤容器としては、正立型が一般的であった。正立型芳香剤容器は、例えば図9に示されるように、芳香剤01を収容した容器02内に揮散部材(濾紙)03を下端が容器内底面に接するまで深く収納し、上端部分を空気と接触するように容器の口部04から上方に突出させて構成されている。このようにすることで、毛細管現象を利用して容器02内の芳香剤01を揮散部材03の上端部分まで吸いあげ、そして大気中に揮散させている。
【0003】
一方、倒立型芳香剤容器としては保形性のあるゲルタイプのものが提案されている。
【0004】
そして、このような室内などで用いられる芳香剤容器のポイントは、正立型にしても倒立型にしても、芳香剤が定常的に揮散されることが、その機能上大切である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、正立型の芳香剤容器は、揮散部材の毛細管現象によって芳香剤を吸いあげている。したがって、揮散部材の目詰まりなどによって効率的な芳香剤の吸いあげができなくなってしまう欠点がある。特に容器の丈が長く、しかも芳香剤が残り少なくなってきたときなどには、高い位置にまで上昇しなければならない。その結果、顕著にこの現象が現れ、最後まで芳香剤を使い切ることができない欠点がある。
【0006】
また、倒立型の場合、適用される芳香剤がゲルタイプの場合は、保形性があるが、使用途中にゲル表面の乾燥により芳香剤の揮散効果がおち、液体を用いた場合は、液漏れ防止という点では、特別の考慮が払われず、容器口部の狭いすき間から芳香剤がしみ出してくることは考えにくいため、技術者の常識として、液止めの完ぺき性を意図する考えは全くなかった。
【0007】
ところで、室内などで芳香剤を揮散させるようにした芳香剤容器は、種々の試験結果から正立型は時間の経過につれて定常的な揮散が困難であるが、倒立型は定常的な揮散が可能で、安定した香気力価が得られるという結果を得た。つまり、正立型のものに比べて倒立型のものが優れていることが分かった。しかし、実際には、このような倒立型芳香剤容器は現在市販されていない。
【0008】
ただ、類似の提案があるのは事実である。すなわち、実開昭61−194536号公報に記載された提案である。ここに開示された技術は、液体芳香剤を収容し、口部先端部に含浸材を設けた容器本体を倒立させて、受皿に配置した含浸体にこの含浸材を接触させるものである。しかし、この構造によると、流通時に口部と含浸材とにわたりシールを施す必要上、このシールが香料液により侵されて液洩れを生じるおそれがある。また、流通時に不測の外力が働き、シール材が損傷して芳香剤が漏洩するおそれがある。加えて、使用中の芳香剤の揮散によって容器本体の内圧が低くなった時の外気のとり入れが、含浸材を通してその細孔により強制的に行われる構造になっていた。ところで、芳香剤は液体であるために、この細孔は表面張力によって強固に塞がれる傾向があって外気の吸入は困難になる。その結果、定常的な芳香の揮散は到底望めなくなるなど、種々の問題を内在させている。
【0009】
そこで、本発明者らは、芳香剤の倒立型容器を、そのまま芳香剤の倒立型容器として転用することができないかを種々模索してみた。しかし、残念ながら、現実には全く適していないことが分かった。その理由は、上記のとおり、倒立型容器は、その口部の機密性が低く、液漏れが生じやすいからである。特に液体芳香剤は、非常に高レベルの液止め機構が要求される。
【0010】
斯かる観点に立ち本発明は、定常的な揮散性が優れた倒立型の容器を採用して、終始安定した揮散機能を発揮でき、芳香剤に限らず更に広く揮散性のある薬剤に適用でき、併せて高い液止め効果を得ることを課題とするもので、本発明者らは、上記の課題を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定のキャップを備えた倒立型揮散性薬剤発散器を用いることにより、上記の課題をうまく解決することができる倒立型揮散性薬剤発散器を得ることに成功し、本発明を完成するに至ったので、ここに提案する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1記載の倒立型揮散性薬剤発散器は、揮散性薬剤を内部に収容し、かつ、口部を下方に向けた倒立型の容器と、揮散性薬剤流下を備えてこの容器の口部を閉止し容器を密閉するキャップと、前記容器の口部の下方位置に配設される揮散体とを備え、前記キャップには揮散性薬剤流下路と同芯状で、かつ、下方開放の筒体で構成されてこのキャップから一体的に突設された保持筒が設けられていると共に、この保持筒には揮散性薬剤を前記揮散体に供給する供給芯を保持するための供給芯保持筒が前記保持筒の内周壁にその外側面を摺接させて上下動自在に内嵌合されこの供給芯保持筒の内部上端部には閉栓時に前記揮散性薬剤流下路に嵌合して、揮散性薬剤の流下を阻止し、開栓時に前記揮散性薬剤流下から離間すると共に前記供給芯を介して揮散性薬剤の流下を許す栓体が設けられたものである。
【0012】
【作用】
この手段によれば、容器の口部を閉止するキャップに供給芯保持筒を介して設けられた栓体により、閉栓時には、これが前記揮散性薬剤流下路に嵌合することによって、この揮散性薬剤流下の気密を高度に保つ。供給芯保持筒を操作して栓体揮散性薬剤流下から離間させると、容器内の揮散性薬剤は、揮散性薬剤流下から自由落下しつつ供給芯保持筒内の供給芯にしみ込む。そして、これを潤しながら容器の口部下方位置の揮散体にし
み込んでゆく。したがって、揮散体の内部は揮散性薬剤が飽和状態になり、大気中に揮散される。揮散体における揮散性薬剤の揮散に応じて、容器内の揮散性薬剤は揮散性薬剤流下から供給芯を介して揮散体に供給される。したがって、容器内の揮散性薬剤は、従来と同様に、大気中に徐々に揮散されてゆく。以上の動作は容器内の揮散性薬剤が無くなるまで繰り返される。
【0013】
また、本発明の特定の構造によっては、容器内の揮散性薬剤は、自由落下によって揮散性薬剤流下から供給芯を介して揮散体へしみ込んでゆくので、揮散性薬剤の移動すべき距離は経時的に変わることがない。この点が、従来の正立型芳香剤容器、つまり芳香剤が毛細管現象によって揮散部材(濾紙)を上昇するもの、と全く違ったところである。
【0014】
開栓時は、この供給芯保持筒保持筒の周壁にその外側面を摺接することによって、容器内部とキャップ内部との液密が高度に保たれる。したがって、揮散性薬剤流下から供給芯を介して揮散体へ流下する揮散性薬剤が、不用意にキャップ外部へしみ出すのをうまく阻止する。しかし、揮散が進んで容器内部が陰圧になると、容器内外の圧力差によって、大気がこの供給芯保持筒前記保持筒摺接面から瞬間的に吸い込まれる。その結果、容器内部は再び大気圧と同圧となり、容器内の揮散性薬剤の流下は途切れなくスムースに行われる。
この効果を奏している圧力調整機構は、液の表面張力により形成された液面と供給芯との接点の有無にかかわらず、容器構造内に存在する空間によって構成される。
【0015】
【発明の効果】
したがって、本発明は次の効果を有する。
容器内の揮散性薬剤は、自由落下によってキャップの揮散性薬剤流下から供給芯を介して揮散体へ供給される。したがって、容器の口元挿入された揮散部材(濾紙)を芳香剤が毛細管現象によって上昇する従来の正立型芳香剤容器と違って、最後まで揮散効率が低下することなく、揮散性薬剤の定常的な揮散を効果的に発揮させることができる。
【0016】
また、従来の正立型芳香剤容器では、容器内の芳香剤が少なくなればなるほど、芳香剤は高い位置まで上昇する必要がある。また、時間が経つにつれて揮散部材(濾紙)の目詰まりなどで上昇速度が低下する。その結果、この従来の正立型芳香剤容器では、芳香成分の揮散が低下したり、芳香剤が容器の底に残留する。これに反して本発明に係る倒立型揮散性薬剤発散器は、容器内の揮散性薬剤の移動すべき距離は終始変わらない。したがって、倒立型揮散性薬剤発散器内の揮散性薬剤の残量のいかにかかわらず、流下がスムーになる。また、揮散性薬剤はすべて前記揮散性薬剤流下に集中して減少してゆく。したがって、揮散せずに容器内に残留する揮散性薬剤がなくなり、最後まで使い切ることができる。
【0017】
併せて、前記揮散性薬剤流下を密閉するキャップの存在により、容器の口部から露出する含浸材を単にシールする従来のものに比べて、流通時であっても不用意に揮散性薬剤が漏洩するおそれはなくなった。
【0018】
更に、倒立型という、揮散性薬剤発散器としては、新規な形態であるために、新たな美装性を考案することが可能になり、かかる面からの付加価値を格段に高めることが可能になった。
【0019】
この発明において、請求項2に記載されたように、揮散性薬剤を内部に収容し、かつ、口部を下方に向けた倒立型の容器と、揮散性薬剤流下を備えてこの容器の口部を閉止し容器を密閉するキャップと、前記容器の口部の下方位置に配設される揮散体とを備え、前記キャップには揮散性薬剤流下路と同芯状で、内径がこの揮散性薬剤流下路よりも大径に
寸法設定され、かつ、下方開放の筒体で構成されてこのキャップから一体的に突設された保持筒が設けられていると共に、この保持筒には揮散性薬剤を前記揮散体に供給する供給芯を保持するための供給芯保持筒が前記保持筒の内周壁にその外側面を摺接させて上下動自在に内嵌合されこの供給芯保持筒の内部上端の内周面には閉栓時に前記揮散性薬剤流下路に嵌合して、揮散性薬剤の流下を阻止し、開栓時に前記揮散性薬剤流下から離間すると共に前記供給芯を介して揮散性薬剤の流下を許栓体が設けられた構成を採用することができる。
【0020】
このように、キャップには揮散性薬剤流下路と同芯状で、内径がこの揮散性薬剤流下路よりも大径に寸法設定され、かつ、下方開放の筒体で構成されてこのキャップから一体的に突設された保持筒が設けられていると共に、この保持筒には散性薬剤を前記揮散体に供給する供給芯を保持するための供給芯保持筒が前記保持筒の内周壁にその外側面を摺接させて上下動自在に内嵌合されこの供給芯保持筒の内部上端の内周面には、閉栓時に前記揮散性薬剤流下路に嵌合して、揮散性薬剤の流下を阻止し、開栓時に前記揮散性薬剤流下から離間すると共に前記供給芯を介して揮散性薬剤の流下を許栓体が設けられた構成は、閉栓時の確実な液止めと、開栓時の定常的な内容液の流出および空気の流通を同時に可能とする。
【0021】
また、この発明において、請求項3に記載されたように、揮散性薬剤を内部に収容し、かつ、口部を下方に向けた倒立型の容器と、揮散性薬剤流下を備えてこの容器の口部を閉止し容器を密閉するキャップと、前記容器の口部の下方位置に配設される揮散体とを備え、前記キャップの天板の中央には周方向に断続して複数個の揮散性薬剤流下路が設けられ、これら複数個の揮散性薬剤流下路の中心と同芯状で、下方開放の筒体で構成されてこのキャップから一体的に突設された保持筒が設けられていると共に、この保持筒には肉厚が前記揮散性薬剤流下路幅と同等に寸法設定され、かつ、揮散性薬剤を前記揮散体に供給する供給芯を保持するための供給芯保持筒が前記保持筒の内周壁にその外側面を摺接させて上下動自在に内嵌合されこの供給芯保持筒の上端部分を、閉栓時に前記揮散性薬剤流下路に嵌合して、揮散性薬剤の流下を阻止し、開栓時に前記揮散性薬剤流下から離間すると共に前記供給芯を介して揮散性薬剤の流下を許す栓体としてある構成を採用することができる。
【0022】
このように、キャップの天板の中央には周方向に断続して複数個の揮散性薬剤流下路が設けられ、これら複数個の揮散性薬剤流下路の中心と同芯状で、下方開放の筒体で構成されてこのキャップから一体的に突設された保持筒が設けられていると共に、この保持筒には肉厚が前記揮散性薬剤流下路幅と同等に寸法設定され、かつ、揮散性薬剤を前記揮散体に供給する供給芯を保持するための供給芯保持筒が前記保持筒の内周壁にその外側面を摺接させて上下動自在に内嵌合され、この供給芯保持筒の上端部分を、閉栓時に前記揮散性薬剤流下路に嵌合して、揮散性薬剤の流下を阻止し、開栓時に前記揮散性薬剤流下路から離間すると共に前記供給芯を介して揮散性薬剤の流下を許す栓体としてある構成は、供給芯保持筒が栓体を兼用でき、併せて閉栓時の確実な液止めと、開栓時の定常的な内容液の流出および空気の流通を同時に可能とする。
【0023】
この発明において、供給芯保持筒は、その下端縁から、前記保持筒の周壁外周面に設けられた雄ねじに螺合される雌ねじを内周面に備えた摘み部か、若しくは前記保持筒の周壁外周面と容器軸線方向に沿って相対スライドして前記揮散性薬剤流下路を開閉る二位置切り替え方式の摘み部の何れかが、上方へ向かって一体に備わっている構成(請求項)を採用できる。
このように、前記保持筒の周壁外周面に設けられた雄ねじに螺合される雌ねじを内周面に備えた摘み部を一体に備えた場合には、ねじ同士の螺合によって、キャップの機密性をより一層高めることができる上で望ましい。また、前記保持筒の周壁外周面と容器軸線方
向に沿って相対スライドして前記揮散性薬剤流下路を開閉る二位置切り替え方式の摘み部を一体に備えた場合には、キャップの形状が簡素になり、製造加工が容易で廉価に提供でき、併せて流下口の開栓操作を迅速で、かつ、簡単に行える上で望ましい。
【0024】
本発明では、請求項5に記載のように、揮散体は、容器の肩部分に対して着脱自在に構成され、かつ前記キャップ及び揮散性薬液を供給する前記供給芯の周囲を囲う揮散皿に配置収容されている構成を採用できる
このような構成を採用することによって、図2、図5、更には図7に示されるように、供給芯の全周囲がこの揮散皿で覆われ、外圧、外力から保護される。したがって、従来の含浸材が露出するものと違って、供給芯を不用意に損壊、圧壊するおそれが全くなくなる。その結果、供給芯は揮散体にもしっかりと接触し、所期の目的の一つである、終始安定した揮散機能を発揮させる、を効果的に奏することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
発明の第1の実施の形態を図を参照して説明する。
図1は、本発明に係る倒立型揮散性薬剤発散器の要部の縦断面図、図2は、倒立型揮散性薬剤発散器の分解斜視図、図3、図4は、揮散皿の断面図と平面図、図5は、閉栓状態を示す要部の縦断面図である。
本第1の実施の形態に示される倒立型揮散性薬剤発散器1は、図2に示されるように、内部に揮散性薬剤2の一例である芳香剤(以下単に揮散性薬剤という)を収容し、かつ、口部3を下方に向けほぼ密閉された倒立型の容器4と、口部3の下方位置に濾紙(揮散体に相当する)5を配置するべく、これを収容し、かつ容器4の肩部分に対して着脱自在に構成された揮散皿6と、容器4の口部3を強嵌合により密閉するキャップ7と、このキャップ7に保持され、容器4内の揮散性薬剤2を揮散皿6内の濾紙5に供給する吸液性を備えた供給芯8とを備えている。
【0026】
図1に示されるように、キャップ7は、その中央に流下口9が設けられている。この流下口9は、キャップ7の天板7aの中央に穿設された揮散性薬剤流下路7bと、ボタン保持筒10内に形成される円筒空間10aで構成されている。この保持筒としてのボタン保持筒10は、キャップ7の天板7aから、この揮散性薬剤流下路7bと同芯状で、内径が揮散性薬剤流下路7bよりも大径に寸法設定され、かつ、下方開放の円筒体で構成されて一体的に突設されている。
【0027】
このボタン保持筒10には流下口9を開閉するボタン11が装着されている。このボタン11は、ボタン保持筒10に内嵌合される裾部12と、その外周面から前記ボタン保持筒10の肉厚分の間隔を開け、この裾部12の下端縁から上方向かって一体に連なる摘み部13とから構成される。また、この裾部12は、円筒形状で内部に前記供給芯8を保持する供給芯保持筒14と、この供給芯保持筒14の内部上端部分に一体に設けられた栓体15で構成される。摘み部13の外周面には、このボタン11の回転操作を行いやすくするために、ローレット13aが刻まれている。
【0028】
供給芯保持筒14は、中心から外周壁までの径が、ボタン保持筒10の内径とほぼ同じになるように寸法設定されていて、この供給芯保持筒14の外周面が、常時前記ボタン保持筒10の内周面に水密的に摺接するように構成されている。この構成は、揮散性薬剤流下路7bから自由落下により流下する揮散性薬剤2が、キャップ7から不用意に漏洩するのを未然に防止するためと、揮散性薬剤2が流下して、倒立型容器4内が陰圧になったときの、大気の瞬間的な侵入を許容するための配慮である。
【0029】
また、栓体15は、キャップ7の揮散性薬剤流下路7bの内径とほぼ同寸で、上端をこ
の供給芯保持筒14の上縁よりも上方に突設させて設けられている。閉栓時に、この揮散性薬剤流下路7bに強嵌合して、倒立型容器4から揮散性薬剤2が不用意に漏洩するのを防止するためである。更に、この栓体15は、下端部分の周囲複数カ所をバンド16によって、この供給芯保持筒14の内周面に一体に連設される。したがって、バンド16同士の間には、前記揮散性薬剤流下路7bと、この供給芯保持筒14の内部とを連通させる揮散性薬剤流下連通口17が形成されることになる。そして、この供給芯保持筒14の内部には、前記供給芯8が収納されている。収納された供給芯8は、その下端を、この供給芯保持筒14の下縁よりやや下方に突出させ、また、上端を栓体15の下面と揮散性薬剤流下連通口17の下方開口に当接させている。
【0030】
ボタン保持筒10の外周面には雄ねじ18が設けられ、摘み部13の内面には雌ねじ19が設けられ、両ねじの螺合によって、ボタン11がこのボタン保持筒10に保持される。この両ねじの相対的なねじ込みによって、栓体15がキャップ7の揮散性薬剤流下路7bに強嵌合される。このことによって、この揮散性薬剤流下路7bの液密、気密がしっかりと保たれ、倒立型容器4内の揮散性薬剤2がキャップ7から不用意に漏洩することを未然に防止する。また、逆にネジを緩めることによって、栓体15がキャップ7の揮散性薬剤流下路7bから下方へ抜け出て離間するので、揮散性薬剤流下路7bを開放する。
【0031】
摘み部13と供給芯保持筒14の連結部位23には、大気に開放された小さな通気孔24が、図例では左右2個所に穿設されている。
【0032】
図2、図3に示されるように、揮散皿6は、周壁全周にわたって多数個の揮散窓20が設けられている。また、図3、図4に示されるように、内部底面上面と周壁内周面にわたって濾紙5が敷設されている。更に、内部底壁上面には,収容される濾紙5の移動を防止する位置決め突起21が、周囲四箇所にはこの濾紙5の立上り部分5aを背面から保持する支え部材22が設けられている。
【0033】
また、図1に示されるように,ボタン11のねじを緩める限界位置、つまりボタンの下降限界位置はノッチ25によって制限されていて、ボタン11が不用意にボタン保持筒10から離脱するのを防止している。
【0034】
以上のような構成を有する第1の実施の形態によれば、次のような作用効果を奏する。
工場出荷後の運搬時や店頭陳列時などでは、ボタン保持筒10の雄ねじと摘み部13の雌ねじ19がねじ込まれていて、栓体15がキャップ7の揮散性薬剤流下路7bに強嵌合されている。揮散性薬剤流下路7b、つまり流下口9の液密、気密をしっかりと保ち、倒立型容器4内の揮散性薬剤2がキャップ7から不用意に漏洩することを未然に防止している(図5)。
【0035】
また、逆にネジを緩めることによって、栓体15がキャップ7の揮散性薬剤流下路7bから下方へ抜け出て離間するので、揮散性薬剤流下路7bを開放する。この揮散性薬剤流下路7bの開放により、倒立型容器4内の揮散性薬剤2は、自由落下により、この揮散性薬剤流下路7bからボタン保持筒10の円筒空間10a内に流下する。引き続き、自由落下により、揮散性薬剤流下連通口17から供給芯8に供給される。供給芯8にしみ込んだ揮散性薬剤2は、更にこれを流下して、揮散皿6内に敷設された濾紙5に供給される。したがって、供給芯8並びに濾紙5の内部には、揮散性薬剤2が飽和する。濾紙5からの揮散性薬剤2の揮散に応じて、倒立型容器4内の揮散性薬剤2が流下口9、そして供給芯8を介して濾紙5に随時供給される。その結果、倒立型容器4内の揮散性薬剤2は、揮散皿6の揮散窓20を通じて、大気中に徐々に揮散される(図2)。
【0036】
ところで、ボタン保持筒10と供給芯保持筒14は、相互にその周壁面を水密的に摺接
させているので、両周壁面から液体である揮散性薬剤2がキャップ7外方へ不用意に漏洩するおそれは全くない。
【0037】
倒立型容器4内から揮散性薬剤2がある程度流出すると、必然的に倒立型容器4内は陰圧になり、普通であれば揮散性薬剤2の流下が阻害されることになる。しかし、ボタン保持筒10と供給芯保持筒14は、相互にその周壁面を水密的に摺接させているだけで、厳密な気密には構成されていない。したがって、倒立型容器4内と大気圧との圧力差によって、ボタン保持筒10と供給芯保持筒14の互いに摺接する周壁面の間を介して、大気が瞬間的にボタン保持筒10内に吸い込まれる。吸い込まれた大気は気泡となって、揮散性薬剤流下連通口17から揮散性薬剤流下路7bを介して倒立型容器4内に至り、倒立型容器4内を常圧に戻す。したがって、定常的な揮散性薬剤の揮散を可能にする。
【0038】
併せて、倒立型容器4内が陰圧になってくると、揮散性薬剤2の流下が少なくなる傾向をみせる。このため、供給芯8並びに揮散体5に保持されている揮散性薬剤も揮散が進んで必然的に少なくなる傾向を見せる。その結果、供給芯8は,揮散性薬剤が飽和されているときに比べ、供給芯保持筒14の周壁を内側から支持する力、つまり筒外方から内方へかかる圧力に対する支持力がやや弱くなる傾向が見られる。この供給芯8の供給芯保持筒14の周壁に対する支持力のわずかな変化によっても、ボタン保持筒10と供給芯保持筒14の互いに摺接する周壁面の間を介して、大気が瞬間的に吸い込まれることになる。
【0039】
また、この大気の吸引は、ねじの隙間からも行われるが、図示されたような通気孔24がある場合は、一層効率の良い吸気が可能となる。
【0040】
(第2の実施の形態)
続いて、第2の実施の形態について図を参照して説明する。
なお、第1の実施の形態の倒立型揮散性薬剤発散器1と同一の構成については、第1の実施の形態と同一の符号を付して説明を省略する。
【0041】
第2の実施の形態の倒立型揮散性薬剤発散器201は、図6並びに図7に示されるように、前記第1の実施の形態の基本構成において、第1に、供給芯保持筒14が揮散性薬剤流下路7bの栓体を兼用させた点に違いがある。また,第2に、栓体15を揮散性薬剤流下路7bに対して嵌脱させるのに、ボタン保持筒10に対して供給芯保持筒14、つまりボタン11を摺接スライドさせて行うようにした点に違いがある。
以下、具体的な構成を、図6に示される構成に基づいて説明する。
【0042】
まず、キャップ7の天板7aの中央に、周方向に断続して、平面視部分円弧状の複数個の長孔202が設けられ、これが揮散性薬剤流下路7bとして機能するように構成されている。いずれの長孔202もキャップ7の中心から等距離にある。これらの長孔202の外周面は、キャップ7の中心からボタン保持筒10の半径と同等の距離を隔てた位置にあるように寸法設定されている。また,内周面は、キャップ7の中央から下方に一体に突設された円柱体203の外周面で形成される。この円柱体203は、周方向複数箇所バンド204を介してキャップ7の天板7aに一体に設けられている。したがって、このバンド204間に形成される孔が、前記平面視部分円弧状の長孔202で、揮散性薬剤流下路7bとして機能するように構成されている。
【0043】
バンド204の上下寸法は,キャップ7の天板7aと同等の厚みに設定されていると共に、円柱体203は更に下方に所定の長さ延長される。そして、ボタン保持筒10の内周面との間に環状の揮散性薬剤流下通路17が形成される。この揮散性薬剤流下通路17の通路幅は、供給芯保持筒14の肉厚と同等に寸法設定されている。供給芯保持筒14の上端部分が所定の長さでこの揮散性薬剤流下通路17内に強嵌合し、倒立型容器4から揮散
性薬剤2が不用意に漏洩するのを防止するためである。したがって、この供給芯保持筒14の上端部分が栓体15の機能を果たすことになる。
【0044】
また、摘み部13は、供給芯保持筒14との間隔がボタン保持筒10の肉厚と同等に寸法設定されて、この供給芯保持筒14に一体に連設されている。そして、供給芯保持筒14と摘み部13でこのボタン保持筒10を内外から水密的に挟持しながら、このボタン保持筒10に対して上下方向に摺接するように構成されている。また、その上下摺接移動の下端位置は、同様にノッチ25によって制限され、ボタン11が不用意にボタン保持筒10から離脱するのを防止している。更に、この摘み部13は、図示されるように、下端部分の全周に張出し摘み13bを一体に備え、ボタン11の上下スライドがスムーに、また、軽快に行われるように構成されている。
【0045】
また、第2の実施の形態においては、供給芯8は、図されるよう、供給芯保持筒14の下端部分に嵌合装着される。
【0046】
この第2の実施の形態においても、図示しないが、第1の実施の形態と同様に、摘み部13と供給芯保持筒14との連結部位23に、大気に開放された小さな通気孔24が穿設さた構成を採用できる。
【0047】
以上のような構成を有する第2の実施の形態によれば、次のような作用効果を奏する。
工場出荷後の運搬時や店頭陳列時などでは、ボタン保持筒10に対してボタン11は上昇限界位置にまで押しあげられていて、供給芯保持筒14の上端部分、つまり栓体15が環状の揮散性薬剤流下通路17内に強嵌合されている。揮散性薬剤流下通路17、つまり流下口9の液密、気密をしっかりと保ち、倒立型容器4内の揮散性薬剤2がキャップ7から不用意に漏洩することを未然に防止している(図7)。
【0048】
また、ボタン11を下降限界位置にまで引き下げることによって、供給芯保持筒14の上端部分が環状の揮散性薬剤流下通路17内から下方に離脱、離間するので、揮散性薬剤流下通路17を開放する。この揮散性薬剤流下通路17の開放により、倒立型容器4内の揮散性薬剤2は、自然落下によって、複数個の長孔202、つまり揮散性薬剤流下路7bから揮散性薬剤流下通路17を介して、ボタン保持筒10の円筒空間10aに流下する。引き続き、自由落下により、供給芯保持筒14内へ流下し、供給芯8に供給される。供給芯8にしみ込んだ揮散性薬剤2は、更にこれを流下して揮散皿6内に敷設された濾紙5に供給される。したがって、供給芯8並びに濾紙5の内部には、揮散性薬剤2が飽和する。濾紙5からの揮散性薬剤2の揮散に応じて、倒立型容器4内の揮散性薬剤2が、流下口9そして供給芯8を介して濾紙5に随時供給される。その結果,倒立型容器4内の揮散性薬剤2は、揮散皿6の揮散窓20を通じて大気中に徐々に揮散される(図6)。
【0049】
ところで、ボタン保持筒10と供給芯保持筒14は、相互にその周壁面が水密的に摺接させているので、両周壁面から液体である揮散性薬剤2がキャップ7外方へ不用意に漏洩するおそれは全くない。
【0050】
倒立型容器4内から揮散性薬剤2がある程度流出すると、必然的に倒立型容器4内は陰圧になり、普通であれば揮散性薬剤2の流下が阻害されることになる。しかし、ボタン保持筒10と供給芯保持筒14は、相互にその周壁面を水密的に摺接させているだけで、厳密な気密には構成されていない。したがって、倒立型容器4の陰圧と大気圧との圧力差によって、ボタン保持筒10と供給芯保持筒14の互いに摺接する周壁面の間を介して、大気が瞬間的にボタン保持筒10内に吸い込まれる。吸い込まれた大気は気泡となって、揮散性薬剤流下連通口17そして平面視部分円弧状の複数個の長孔202、つまり揮散性薬
剤流下路7bから倒立型容器4内に至り、倒立型容器4内を常圧に戻す。したがって、定常的な揮散性薬剤の揮散を可能にする。大気の吸引は、摘み部13とボタン保持筒10の隙間からも行われるが、図示されたような通気孔24がある場合は、一層効率の良い吸気が可能となる。
【0051】
なお、前記第1の実施の形態において、必要に応じて以下の変形例を採用するのが望ましい。すなわち、図8に示されるように、栓体15の先端(上端)が先鋭になるように形状(竹を袈裟懸け状に切断したときのような形状)に形成され、開栓状態では、この先鋭な先端15aが、ほぼ揮散性薬剤流下路7bの下縁に接するように寸法設定されている。このようにすることによって、表面張力によって、たとえ揮散性薬剤流下路7bの下縁に揮散性薬剤が水滴状になって滞留するようなことがあったとしても、この栓体15の先鋭な先端15aによって、この水滴を突き刺して表面張力を破壊し、流下を促すように働く。したがって、所期の目的の一つである、終始安定した揮散機能を発揮させるを効果的に奏することができる。
【0052】
なお、ボタン保持筒10に対してボタン11を昇降させる手段は、第1の実施の形態に示されるねじ式と第2の実施の形態に示される摺接スライド式とは相互に転用することが可能である。また、キャップ7を倒立型容器4の口部3に取り付ける手段も、液密、気密が所期通り保てるのであれは、強嵌合に代えてねじ式を採用できる。
【0053】
また、揮散性薬剤としては、芳香剤の他、消臭剤、更にはこの発明の目的を逸脱しない範囲において、各種のものが採用される。
【0054】
更に、揮散体5を収容する揮散皿が各実施の形態に示されるような構成、つまり倒立型容器4の肩部分に対して装着される構成を備えていると、図2、図5更には図7に明記するように、供給芯8の全周囲とキャップ4の全周がこの揮散皿6で覆われ、外圧、外力から保護される。したがって、従来の含浸材が露出するものと違って、供給芯8を不用意に損壊、圧壊するおそれが全くなくなる。その結果、供給芯8は揮散体5にもしっかりと接触し、所期の目的の一つである、終始安定した揮散機能を発揮させるを効果的に奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る倒立型揮散性薬剤発散器の第1の実施の形態を示し、開栓状態を示す要部の拡大断面図である。
【図2】 本発明に係る倒立型揮散性薬剤発散器の全体分解斜視図である。
【図3】 本発明に係る倒立型揮散性薬剤発散器の第1の実施の形態を示し、揮散皿の構造を示す拡大断面図である。
【図4】 図4に示された揮散皿の平面図である。
【図5】 本発明に係る倒立型揮散性薬剤発散器の第1の実施の形態を示し、閉栓状態を示す要部の拡大断面図である。
【図6】 本発明に係る倒立型揮散性薬剤発散器の第2の実施の形態を示し、開栓状態を示す要部の拡大断面図である。
【図7】 本発明に係る倒立型揮散性薬剤発散器の第2の実施の形態を示し、閉栓状態を示す要部の拡大断面図である。
【図8】 本発明に係る倒立型揮散性薬剤発散器の第1の実施の変形例を示し、開栓状態を示す要部の拡大断面図である。
【図9】 従来の正立型芳香剤容器の概略説明である。
【符号の説明】
1、201…倒立型揮散性薬剤発散器,2…揮散性薬剤、3…口部,4…倒立型容器,5…揮散体、7…キャップ,7a…天板,7b、202…揮散性薬剤流下路,8…供給芯,9…流下口,10…ボタン保持筒,11…ボタン,12…裾部,14…供給芯保持筒,15…栓体。

Claims (5)

  1. 揮散性薬剤を内部に収容し、かつ、口部を下方に向けた倒立型の容器と、揮散性薬剤流下を備えてこの容器の口部を閉止し容器を密閉するキャップと、前記容器の口部の下方位置に配設される揮散体とを備え、前記キャップには揮散性薬剤流下路と同芯状で、かつ、下方開放の筒体で構成されてこのキャップから一体的に突設された保持筒が設けられていると共に、この保持筒には揮散性薬剤を前記揮散体に供給する供給芯を保持するための供給芯保持筒が前記保持筒の内周壁にその外側面を摺接させて上下動自在に内嵌合されこの供給芯保持筒の内部上端部には閉栓時に前記揮散性薬剤流下路に嵌合して、揮散性薬剤の流下を阻止し、開栓時に前記揮散性薬剤流下から離間すると共に前記供給芯を介して揮散性薬剤の流下を許す栓体が設けられていることを特長とする倒立型揮散性薬剤発散器。
  2. 揮散性薬剤を内部に収容し、かつ、口部を下方に向けた倒立型の容器と、揮散性薬剤流下を備えてこの容器の口部を閉止し容器を密閉するキャップと、前記容器の口部の下方位置に配設される揮散体とを備え、前記キャップには揮散性薬剤流下路と同芯状で、内径がこの揮散性薬剤流下路よりも大径に寸法設定され、かつ、下方開放の筒体で構成されてこのキャップから一体的に突設された保持筒が設けられていると共に、この保持筒には揮散性薬剤を前記揮散体に供給する供給芯を保持するための供給芯保持筒が前記保持筒の内周壁にその外側面を摺接させて上下動自在に内嵌合されこの供給芯保持筒の内部上端の内周面には閉栓時に前記揮散性薬剤流下路に嵌合して、揮散性薬剤の流下を阻止し、開栓時に前記揮散性薬剤流下から離間すると共に前記供給芯を介して揮散性薬剤の流下を許栓体が設けられていることを特長とする倒立型揮散性薬剤発散器。
  3. 揮散性薬剤を内部に収容し、かつ、口部を下方に向けた倒立型の容器と、揮散性薬剤流下を備えてこの容器の口部を閉止し容器を密閉するキャップと、前記容器の口部の下方
    位置に配設される揮散体とを備え、前記キャップの天板の中央には周方向に断続して複数個の揮散性薬剤流下路が設けられ、これら複数個の揮散性薬剤流下路の中心と同芯状で、下方開放の筒体で構成されてこのキャップから一体的に突設された保持筒が設けられていると共に、この保持筒には肉厚が前記揮散性薬剤流下路幅と同等に寸法設定され、かつ、揮散性薬剤を前記揮散体に供給する供給芯を保持するための供給芯保持筒が前記保持筒の内周壁にその外側面を摺接させて上下動自在に内嵌合されこの供給芯保持筒の上端部分を、閉栓時に前記揮散性薬剤流下路に嵌合して、揮散性薬剤の流下を阻止し、開栓時に前記揮散性薬剤流下から離間すると共に前記供給芯を介して揮散性薬剤の流下を許す栓体としてあることを特長とする倒立型揮散性薬剤発散器。
  4. 供給芯保持筒は、その下端縁から、前記保持筒の周壁外周面に設けられた雄ねじに螺合される雌ねじを内周面に備えた摘み部か、若しくは前記保持筒の周壁外周面と容器軸線方向に沿って相対スライドして前記揮散性薬剤流下路流下口を開閉する二位置切り替え方式の摘み部の何れかが、上方へ向かって一体に備わっている請求項1〜3のいずれかに記載の倒立型揮散性薬剤発散器。
  5. 揮散体は、容器の肩部分に対して着脱自在に構成され、かつ前記キャップ及び揮散性薬液を供給する前記供給芯の周囲を囲う揮散皿に配置収容されている請求項1〜4の何れかに記載の倒立型揮散性薬剤発散器。
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