JP6349273B2 - 揮散装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば容器体を弾性変形させることによって揮散剤を吐出させる揮散装置に関するものである。
従来から、内部に揮散剤が収容された容器体と、容器体の側周壁の開口端に突設されたフランジと、フランジに接着された揮散板と、揮散板の上面に貼着されたシール材と、を備える揮散装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このような揮散装置では、シール材を揮散板から剥離することによって、揮散板に穿設された揮散孔を通して、容器体の内部から外部に揮散剤を揮散させている。
特開2009−208798号公報
しかしながら、このような揮散装置では、シール材を揮散板から剥離した状態でこの揮散装置を放置すると、揮散剤を揮散させる必要がない場合でも揮散剤が揮散され続けてしまう。そのため、このような揮散剤の無駄な揮散を抑えて揮散剤を効率的に揮散させることについて改善の余地がある。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、揮散剤を効率的に揮散させることができる揮散装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記のような課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明の揮散装置は、送風口の正面に配置されると共に通気口が貫設された背面壁部を有する支持部材と、前記背面壁部を間に挟んで前記送風口の反対側に支持されており、内部に収容された揮散剤を吐出する吐出孔及びヘッドスペースと外部とを連通する排気孔が形成された弾性変形可能な容器体と、前記吐出孔から吐出された揮散剤が含浸され、前記送風口からの空気が前記通気口を通して吹き付けられる含浸体と、一端部が前記支持部材に回動自在に連結され、前記容器体を前記背面壁部側の反対側から押圧可能であり、他端側部分が前記容器体を押圧して弾性変形させることによって揮散剤を前記吐出孔から吐出させる操作レバーと、前記操作レバーに連係し、かつ前記吐出孔を開放自在に閉塞する吐出弁と、前記操作レバーに連係し、かつ前記排気孔を通した前記ヘッドスペースと外部との連通及び遮断を切り替える排気弁と、を備え、前記操作レバーが、前記他端側部分が前記容器体を押圧する前であり、前記吐出弁が前記吐出孔を閉塞すると共に前記排気弁が前記排気孔を通した前記ヘッドスペースと外部との連通を遮断する待機位置と、前記他端側部分が前記容器体を押圧し、前記吐出弁が前記吐出孔を開放すると共に前記排気弁が前記排気孔を通した前記ヘッドスペースと外部との連通を遮断する吐出位置と、の間で前記一端部回りに回動し、前記排気弁が、前記操作レバーが前記待機位置と前記吐出位置との間に位置するときに、前記排気孔を通して前記ヘッドスペースと外部とを連通させることを特徴とする。
この発明では、揮散剤を揮散させるときには、支持部材を送風口の正面に配置した状態で、操作レバーを待機位置から押圧位置まで一端部回りに回動させて容器体を押圧し、吐出孔から揮散剤を吐出させて含浸体に含浸させる。送風口からの空気は、通気口を通して含浸体に吹き付けられながら、含浸体に含浸された揮散剤を蒸発させ、空気の流れに沿って放散させる。ここで、待機位置において、吐出孔が閉塞されると共に排気孔を通したヘッドスペースと外部との連通を遮断しているので、揮散剤は、容器体から外部へ揮散されない。このように、容器体内に収容されている揮散剤を直接揮散させているのではなく、吐出孔から吐出されて含浸体に含浸させた揮散剤を揮散させている。そのため、揮散装置自体を放置したとしても、容器体から吐出した分よりも多い量の揮散剤が無駄に揮散されない。また、含浸体に含まれる揮散剤が含浸体に吹き付けられる空気の流れに伴って放散されるので、吹き付ける空気の向きを調整することによって、揮散剤を意図する方向に放散させやすい。
また、操作レバーを待機位置から吐出位置へ移動させる途中で、排気孔を通してヘッドスペースと外部とを連通させるので、例えば揮散装置を車内など高温環境下に置くことによって待機状態にある容器体の内圧が上昇している場合であっても、吐出孔を通して揮散剤を吐出させる前に容器体の内圧が解放される。これにより、容器の内圧が高い状態で操作レバーを吐出位置へ移動させたときに吐出孔を通して揮散剤が噴き出すことを抑制できる。
さらに、操作レバーが吐出位置にあるときに排気孔を通したヘッドスペースと外部との連通が遮断されているので、容器体の押圧によって上昇する内圧が排気孔を通して開放されることを防止する。これにより、容器体を押圧する力が効率的に容器体を収縮変形させる力に変換され、少ない押圧量で効率的に揮散剤を吐出させることができる。
また、本発明の揮散装置では、前記操作レバーを前記待機位置に向けて付勢する付勢部材を備えてもよい。
この場合では、待機位置において吐出孔をより確実に閉塞すると共に排気孔を通したヘッドスペースと外部との連通をより確実に遮断するので、待機位置において容器体から揮散剤が揮散されることをより確実に防止できる。また、操作レバーの押圧位置への移動を解除すると待機位置に復帰するため、揮散装置の操作性が向上する。
また、本発明の揮散装置では、前記含浸体が、前記吐出孔を径方向外側から囲繞する筒状をなし、前記吐出弁には、前記吐出孔を前記容器体の外側から覆う案内突出部が形成されてもよい。
この場合では、吐出孔から案内突出部に向けて吐出された揮散剤を筒状の含浸体に効率よく含浸させることができる。
この発明にかかる揮散装置によれば、容器体から吐出された分よりも多い量の揮散剤が無駄に揮散されることを防止し、また、吹き付ける空気の向きにより揮散剤を意図する方向に放散させることができる。さらに、操作レバーを待機位置から押圧位置へ移動させる途中で排気孔を通して容器体の内圧を解放するので、押圧時に揮散剤が吐出孔から噴出することを防止できる。その上、容器体を押圧する力が効率的に容器体を収縮変形させる力に変換されるので、少ない押圧量で効率的に揮散剤を吐出できる。
本発明の一実施形態にかかる揮散装置を示す縦断面図である。 図1の揮散装置を示す後面図である。 図1の揮散装置を示す線Sで囲まれた部分を示す縦断面図である。 図1の揮散装置の動作を説明する部分縦断面図である。 図4の揮散装置を示す線Tで囲まれた部分を示す縦断面図である。 図1の揮散装置の動作を説明する部分縦断面図である。 図6の揮散装置を示す線Uで囲まれた部分を示す縦断面図である。 図1の揮散装置を示す分解図である。
以下、本発明による揮散装置の一実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
図1から図3に示す本発明にかかる揮散装置1は、例えば芳香剤、消臭剤、殺虫剤、忌避剤、除菌剤などの揮散性を有する液状の揮散剤を揮散させる。揮散装置1は、支持部材2と、筒状の容器体3と、円筒状の含浸体4と、操作レバー5と、円柱状の弁体6と、円筒状の付勢部材7と、を備える。
これら容器体3、含浸体4、弁体6及び付勢部材7は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置する状態で配設されている。以下、この共通軸を中心軸Oと称し、図1において中心軸Oに沿って容器体3の底部から含浸体4に向かう方向を上方、その反対方向を下方とする。また、中心軸Oから見た平面視で中心軸Oに直交する方向を径方向、中心軸O回りで周回する方向を周方向と称する。
揮散装置1は、例えば図示しない車両などに設けられた送風口Aに着脱可能に取り付けられる。送風口Aには、この送風口Aから噴き出す空気の流れの向きを調整するフィンA1が設けられている。フィンA1は、上下方向Zに間隔をあけて複数配置されている。送風口Aは、上下方向Zに隣り合うフィンA1同士の間を通して上下方向Zに直交する前後方向Xに沿って後方に向けて空気を吹き出す。フィンA1は、上下方向Z及び前後方向Xの両方向に直交する左右方向Yに延在する。
支持部材2は、送風口Aの正面に配置される。支持部材2は、図1から図3に示すように、送風口Aの前方に配置された背面壁部11と、背面壁部11の上端部の左右両側縁から各別に前方に向けて延設された一対の第1側面壁部12と、背面壁部11の上下方向Zの中間部分から前方に向けて突出する保持板部13と、背面壁部11に着脱可能に取り付けられた取付部材14と、を備える。
背面壁部11には、送風口Aから噴き出された空気を通過させる第1通気口(通気口)11Aと、取付部材14を着脱可能に取り付ける取付孔11Bと、が形成されている。
第1通気口11Aは、取付孔11Bの左右両側及び下側に形成されている。3つの第1通気口11Aのうち取付孔11Bの左右両側に配設されている2つの第1通気口11Aは、上下方向Zに長い矩形状をなしている。また、3つの第1通気口11Aのうち取付孔11Bの下側に配設されている第1通気口11Aは、左右方向Yに長い矩形状をなしている。
第1側面壁部12は、前後方向Xに延在する板状部材であり、第1側面壁部12の前端部には、他方の第1側面壁部12にから離間するように左右方向Yの外側に向けて突出する軸突出部12Aが形成されている。
保持板部13は、平面視で前方に向けて開口するC字状をなしており、容器体3を径方向外側から保持する。
取付部材14は、背面壁部11に着脱可能に設けられている。取付部材14の前端部には、取付孔11Bに着脱可能に嵌合される装着ピン14Aが設けられている。装着ピン14Aは、取付部材14の前端部から前方に向けて突設されている。取付部材14は、背面壁部11に対して後方に向けて引き抜くことによって背面壁部11から離脱され、背面壁部11に対して後方から押し込むことによって背面壁部11に装着される。
容器体3は、弾性を有する有底円筒状の容器本体21と、容器本体21に装着された円筒状の口部材22と、を備える。容器本体21及び口部材22は、それぞれの中心軸線が中心軸O上に位置する状態で配設されている。
容器本体21の内部には、液状の揮散剤が収容されている。容器本体21は、上下方向Zに沿って延在する有底円筒状の胴部25と、胴部25の上端から上方に向けて連設され、内径及び外径が上方に向かうにしたがって縮径する肩部26と、肩部26の上端から上方に向けて連設された円筒状の口部27と、を備える。
ヘッドスペースは、容器本体21の内部のうち、揮散剤の液面よりも上方に位置する部分となっている。
口部材22は、有頂円筒状の本体筒部31と、本体筒部31の天壁部の外周縁から上方に向けて延設された円筒状の起立筒部32と、を備える。
本体筒部31の天壁部は、容器本体21の口部27内に嵌合された円筒状の外筒部33と、外筒部33よりも径方向内側に配設された円筒状の内筒部34と、外筒部33の下端と内筒部34の下端とを連結する平面視で円環状の連結板部35と、を有する。
内筒部34の上端部には、径方向内側に向けて突出する平面視で円環状の弁座フランジ部36が設けられており、弁座フランジ部36の中央開口部は、吐出孔36Aを形成する。また、内筒部34の上下方向Zの中間部分における外周面には、径方向外側に向けて突出する第1シール突出部34Aが形成されている。さらに、内筒部34の内側には、パイプ37の上端部が嵌合されている。パイプ37は、容器本体21の胴部25の底部まで延在する。
連結板部35には、容器本体21のヘッドスペースと容器本体21の外部とを連通させる排気孔35Aが周方向に間隔をあけて複数形成されている。
また、本体筒部31の周壁部は、容器本体21の口部27の外周面に形成された雄ネジ部に螺着される雌ネジ部が形成されている。なお、本体筒部31は、螺着以外の他の方法によって容器本体21に取り付けられてもよい。
起立筒部32は、含浸体4を径方向外側から囲んでおり、起立筒部32には、第2通気口32Aが周方向に間隔をあけて複数形成されている。また、起立筒部32には、有頂円筒状のカバー部材38が起立筒部32に対して中心軸O回りで回動可能に被着されている。カバー部材38の天壁部の中央部には、弁体6の後述する弁軸部54が挿通される挿通孔38Aが形成されている。また、カバー部材38の周壁部には、起立筒部32の第2通気口32Aと周方向及び上下方向Zで位置合わせされた第3通気口38Bが周方向に間隔をあけて複数形成されている。なお、カバー部材38は、起立筒部32に対して中心軸O回りで回動不能に被着されてもよい。
含浸体4は、円筒状をなしており、多孔質材、例えば濾紙やスポンジ体などによって形成されている。また、含浸体4は、起立筒部32の内周面に配置されている。
操作レバー5は、容器体3を前方から覆う正面壁部41と、正面壁部41の左右両側縁から各別に後方に向けて延設された一対の第2側面壁部42と、を備える。
正面壁部41の上下方向Zの中間部分は、上下方向Zの他の部分よりも前方に向けて膨出している。また、正面壁部41の下端部には、容器本体21を押圧する押圧突出部41Aが後方に向けて突設されている。
さらに、正面壁部41の上端部には、第2側面壁部42よりも左右方向Yの内側から後方に向けて延在する一対の突上突片41Bが形成されている。突上突片41Bは、正面壁部41から後方に向けて突設された板状部材であり、弁体6の後述する弁軸部54を左右方向Yで挟む両側に配設されている。また、突上突片41Bは、弁体6の後述する係止フランジ部53Aに対して下方から係止している。
第2側面壁部42には、左右方向Yの内側に向けて突出する円筒状の軸収容突出部42Aが形成されている。この軸収容突出部42Aには、左右方向Yから見て前方に向けて開口し、軸突出部12Aを収容する軸凹部42Bが形成されている。これにより、操作レバー5は、軸突出部12A及び軸凹部42Bの中心軸である回動軸Rを中心として回動自在となる。
弁体6は、吐出孔36Aを開放自在に閉塞する円柱状の吐出弁51と、排気孔35Aを通した容器本体21のヘッドスペースと外部との連通及び遮断を切り替える円筒状の排気弁52と、吐出弁51の上端部に嵌合された円筒状の係止片53と、を備える。吐出弁51、排気弁52及び係止片53は、それぞれの中心軸線が中心軸O上に位置する状態で配設されている。また、これら吐出弁51及び排気弁52は、一体に形成されている。
吐出弁51は、上下方向に延在する円柱状の弁軸部54と、弁軸部54の下端に連設され、径方向外側に向けて突出する案内突出部55と、案内突出部55の下面に連設され、横断面視で十字状の流通軸部56と、流通軸部56の下端に連設され、吐出孔36Aを開放自在に閉塞する先端部57と、を備える。
弁軸部54の上端部の外径は、弁軸部54の他の部分よりも縮径しており、弁軸部54の上端部には、係止片53がアンダーカット嵌合されている。
流通軸部56は、中心軸Oを中心として周方向に間隔をあけて配設された4本のリブ部56Aを有しており、周方向で隣接する2つのリブ部56A間には、吐出孔36Aから吐出された揮散剤が流動する流路が形成されている。
先端部57は、弁座フランジ部36の吐出孔36A内に挿入されており、吐出孔36Aを閉塞している。
排気弁52は、口部材22の内筒部34と外筒部33との間に上下動可能に配設されている。排気弁52は、内径及び外径が上方に向かうにしたがって漸次縮径する上側部分58と、内径及び外径が上下方向Zにわたってほぼ一定である下側部分59と、を有する。
排気弁52の上側部分58の上端部は、流通軸部56を構成するリブ部56Aの下端部に連設されている。また、排気弁52の上側部分58の内周面は、内筒部34の上端部の外周縁に当接している。
排気弁52の下側部分59の内周面には、上下方向Zに延在し、径方向外側に向けて陥没するシール収容凹部59Aが形成されている。シール収容凹部59Aは、第1シール突出部34Aを収容する。また、排気弁52の下側部分59の外周面には、径方向外側に向けて突出し、外筒部33の内周面に摺接する第2シール突出部59Bが形成されている。そのため、口部27に形成された排気孔35Aを通した容器本体21のヘッドスペースと容器本体21の外部との連通は、遮断されている。
係止片53の上端部には、操作レバー5の突上突片41Bが下方から係止される係止フランジ部53Aが径方向外側に向けて突出している。そのため、弁体6は、操作レバー5と連係して上下動する。
付勢部材7は、カバー部材38の天壁部の下面と案内突出部55の上面との間に配設されたバネ部材であり、弁体6を下方に向けて付勢している。また、弁体6が連係されている操作レバー5も、付勢部材7によって回動軸R回りに後方に向けて付勢されている。
次に、以上のような構成の揮散装置1の使用方法について説明する。
まず、回動軸R回りに操作レバー5を回動させ、操作レバー5を図1から図3に示す待機位置から容器本体21を押圧する押圧位置へ向けて移動させる。操作レバー5を回動させると、操作レバー5の突上突片41Bが弁体6の係止フランジ部53Aの面に係止しているので、弁体6は、付勢部材7による下方付勢力に抗して、操作レバー5の回動に伴って上方へ移動する。
これにより、操作レバー5を待機位置から押圧位置へ移動させる過程において、図4及び図5に示すように、排気弁52の上側部分58の内周面は、内筒部34の上端部の外周縁から離間する。また、内筒部34の第1シール突出部34Aは、排気弁52のシール収容凹部59A内に位置し、排気弁52の内周面から離間している。そのため、容器本体21のヘッドスペースは、排気孔35Aと、排気弁52の内周面及び内筒部34の外周面の間の空間と、周方向で隣り合う2つのリブ部56A間の流路と、を通して外部と連通される。なお、吐出弁51の先端部57は、吐出孔36Aを閉塞したままである。
このとき、例えば揮散装置1を高温環境下に置いたことによって容器本体21の内圧が上昇している場合には、容器本体21の圧力がこの経路を通して外部へ解放される。
操作レバー5を回動軸R回りにさらに回動させて押圧位置に到達させると、図6及び図7に示すように、弁体6は、操作レバー5の回動に伴ってさらに上方へ移動し、内筒部34の第1シール突出部34Aは、排気弁52のシール収容凹部59Aの下端縁を乗り越えて排気弁52の内周面に当接する。これにより、排気孔35Aを通した容器本体21のヘッドスペースと外部との間の連通が遮断される。また、吐出弁51の先端部57は、弁座フランジ部36から離間し、吐出孔36Aを開放する。なお、第1シール突出部34Aは、排気弁52のシール収容凹部59Aの下端縁に当接してもよく、排気弁52の内周面に当接できれば、排気弁52のシール収容凹部59Aの下端縁を乗り越える必要はない。
この状態で、操作レバー5の押圧突出部41Aは、容器本体21の胴部25を押圧する。胴部25が弾性変形可能であるので、胴部25を押圧するにしたがって、容器本体21の内圧が上昇し、容器本体21内に収容されている揮散剤は、パイプ37及び吐出孔36Aを通して容器本体21から吐出される。ここで、排気孔35Aを通した容器本体21のヘッドスペースと外部との間の連通が遮断されているので、容器本体21の内圧が排気孔35Aを通して解放されることを防止している。吐出された揮散剤は、周方向で隣り合う2つのリブ部56A間の流路を通り、案内突出部55によって径方向外側に向けて案内され、含浸体4に含浸される。
なお、排気孔35Aを通した容器本体21のヘッドスペースと外部との間の連通は、操作レバー5の押圧突出部41Aが容器本体21を押圧し始めると同時に遮断される必要はなく、操作レバー5の押圧突出部41Aが容器本体21を押圧する前に遮断されていても、操作レバー5の押圧突出部41Aが容器本体21を押圧し始めた後に遮断されてもよい。
含浸体4に含浸された揮散剤には、送風口Aから第1通気口11A、第2通気口32A及び第3通気口38Bを通して空気が吹き付けられる。そして、含浸体4に含浸された揮散剤は、蒸発し、空気の流れに伴って放散される。このとき、送風口Aから第1通気口11A、第2通気口32A及び第3通気口38Bを通して導入された空気は、含浸体4に吹き付けられた後、第2通気口32A及び第3通気口38Bを経てこの揮散装置1の外部に導出される。
ここで、カバー部材38を起立筒部32に対して中心軸O回りで回動させ、第2通気口32Aの開口度合いを調整することにより、含浸体4に含浸された揮散剤の放散量を適宜調整する。例えば、放散量を増大させたい場合には、第2通気口32Aと第3通気口38Bとを周方向で位置合わせし、第2通気口32Aの開口度合いを最大にする。一方、揮散剤の放散が不要である場合には、第3通気口38Bの周方向の位置を第2通気口32Aからずらし、カバー部材38で第2通気口32Aを塞ぐ。
容器本体21内の揮散剤を適量吐出させた後、操作レバー5による容器本体21の押圧を解除すると、付勢部材7の下方付勢力によって、弁体6は、下方へ移動し、吐出弁51の先端部57は、吐出孔36Aを閉塞する。同様に、弁体6に連係している操作レバー5は、押圧位置から待機位置に復帰する。このとき、排気弁52の上側部分58の内周面は、内筒部34の上端部の外周縁に当接し、排気孔35Aを通した容器本体21のヘッドスペースと容器本体21の外部との連通は、遮断される。
このようにして、容器本体21内の揮散剤を外部に揮散させる。
また、例えば容器本体21内の揮散剤を完全に消費したことなどによって容器体3を交換するために、容器体3を支持部材2から取り外す際には、図8に示すように、操作レバー5を回動軸R回りに前方に向けて回動させる。そして、容器体3及びカバー部材38を把持するなどして、容器体3及びカバー部材38を支持部材2の保持板部13から引き抜いて取り外す。その後、揮散剤が充填されている新たな容器体3を支持部材2の保持板部13に取り付け、操作レバー5を回動軸R回りに回動させて待機位置とする。
以上のようにして、揮散装置1を使用する。
以上のような構成の揮散装置1によれば、容器本体21から含浸体4に対して揮散剤を吐出させるため、揮散剤が無駄に揮散されることを防止できると共に、第1通気口11A、第2通気口32A及び第3通気口38Bを通して吹き付けられる空気の向きにより揮散剤の放散方向を調整できる。
また、操作レバー5を待機位置から押圧位置へ移動させる過程で排気孔35Aを通して容器本体21の内圧を解放し、揮散剤が吐出孔36Aから噴き出すことを防止できる。
さらに、押圧位置において排気孔35Aを通したヘッドスペースと容器本体21の外部との連通が遮断されているので、容器本体21を押圧する力を有効に活用し、少ない押圧量で効率的に揮散剤を吐出孔36Aから吐出させることができる。
その上、付勢部材7によって操作レバー5が待機位置へ付勢されるので、待機位置において吐出孔36Aをより確実に閉塞すると共に排気孔35Aを通したヘッドスペースと容器本体21の外部との連通をより確実に遮断するので、待機位置において揮散剤が吐出孔36Aや排気孔35Aを通して無駄に揮散されることを防止できる。さらに、操作レバー5を手動で待機位置へ復帰させる必要がないため、揮散装置1の操作性が向上する。
また、吐出孔36Aから案内突出部55に向けて吐出した揮散剤を効率よく含浸体に含浸させることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、付勢部材は、操作レバーを押圧位置から待機位置へ付勢できれば、バネ部材に限らず、弾性材料など他の部材で形成されてもよい。また、操作レバーを手動で押圧位置から待機位置に復帰させることができれば、付勢部材を設けなくてもよい。
含浸体の形状は、吐出孔を径方向外側から囲繞する円筒状に限らず、他の形状であってもよい。
吐出弁及び排気弁は、弁体として一体化されているが、別体として形成されてもよい。
弁体は、操作レバーに連係されているが、少なくとも操作レバーを待機位置から押圧位置へ移動させる際に連係されていればよく、揮散剤の吐出後に操作レバーとは別に手動で弁体を下方へ押し下げるように構成されてもよい。
吐出弁には、案内突出部が設けられていなくてもよい。
取付部材は、フィンに装着可能なクリップ形状を有しているが、他の構造であってもよい。また、取付部材は、揮散装置を送風口の正面に配置できれば、フィンに装着される構成でなくてもよい。さらに、取付部材を設けなくてもよい。
操作レバーに軸突出部が形成されると共に支持部材に軸凹部が形成されているが、支持部材に軸突出部が形成されると共に操作レバーに軸凹部が形成されるなど、操作レバーの一端部が支持部材に対して回動できる構成であればよい。
この発明によれば、揮散剤を効率的に揮散させることができる揮散装置に関して、産業上の利用可能性が認められる。
1 揮散装置、2 支持部材、3 容器体、4 含浸体、5 操作レバー、7 付勢部材、11 背面壁部、11A 第1通気口(通気口)、35A 排気孔、36A 吐出孔、51 吐出弁、52 排気弁、A 送風口

Claims (3)

  1. 送風口の正面に配置されると共に通気口が貫設された背面壁部を有する支持部材と、
    前記背面壁部を間に挟んで前記送風口の反対側に支持されており、内部に収容された揮散剤を吐出する吐出孔及びヘッドスペースと外部とを連通する排気孔が形成された弾性変形可能な容器体と、
    前記吐出孔から吐出された揮散剤が含浸され、前記送風口からの空気が前記通気口を通して吹き付けられる含浸体と、
    一端部が前記支持部材に回動自在に連結され、前記容器体を前記背面壁部側の反対側から押圧可能であり、他端側部分が前記容器体を押圧して弾性変形させることによって揮散剤を前記吐出孔から吐出させる操作レバーと、
    前記操作レバーに連係し、かつ前記吐出孔を開放自在に閉塞する吐出弁と、
    前記操作レバーに連係し、かつ前記排気孔を通した前記ヘッドスペースと外部との連通及び遮断を切り替える排気弁と、
    を備え、
    前記操作レバーが、
    前記他端側部分が前記容器体を押圧する前であり、前記吐出弁が前記吐出孔を閉塞すると共に前記排気弁が前記排気孔を通した前記ヘッドスペースと外部との連通を遮断する待機位置と、
    前記他端側部分が前記容器体を押圧し、前記吐出弁が前記吐出孔を開放すると共に前記排気弁が前記排気孔を通した前記ヘッドスペースと外部との連通を遮断する吐出位置と、の間で前記一端部回りに回動し、
    前記排気弁が、前記操作レバーが前記待機位置と前記吐出位置との間に位置するときに、前記排気孔を通して前記ヘッドスペースと外部とを連通させることを特徴とする揮散装置。
  2. 前記操作レバーを前記待機位置に向けて付勢する付勢部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の揮散装置。
  3. 前記含浸体が、前記吐出孔を径方向外側から囲繞する筒状をなし、
    前記吐出弁には、前記吐出孔を前記容器体の外側から覆う案内突出部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の揮散装置。
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