JP2009286477A - 吐出容器 - Google Patents

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Hiroyuki Nakamura
弘幸 中村
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Abstract

【課題】内容物を容易且つ直ちに吐出させることができる吐出容器を提供することを目的とする。
【解決手段】内容物を収容すると共にスクイズ変形可能で復元自在な可撓性を有する胴部31を備えたボトル3と、ボトル3の口部30に装着されるとともに、ボトル3の内部空間に連通する流出口46aが形成されたキャップ4と、流出口46aを開閉する弁体5と、を備え、口部30を下向きにした倒立姿勢で設置される吐出容器1において、胴部31の側方に上下方向に延設され、ボトル3の中心軸線Oを含む仮想鉛直面に沿って回動可能な操作レバー8が備えられ、操作レバー8の上部に、操作レバー8の上部を胴部31側へ向けて回動させることで胴部31を押圧して胴部31をスクイズ変形させる押圧部81が設けられ、操作レバー8の下部に、操作レバー8の上部の胴部31側への回動動作に応じて弁体5を押し下げて流出口46aを開放させる押下部82が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ボトルの胴部をスクイズ変形(減容変形)させて内容物を吐出させる吐出容器に関する。
この種の吐出容器としては、従来、例えば下記特許文献1に示されているような、スクイズ変形可能で復元自在な可撓性を有する胴部を備えるボトルと、そのボトルの口部に装着されたキャップと、そのキャップに形成された流出口を開閉する弁体と、を備えた構成が知られている。この吐出容器は、使用前においては、ボトルの口部を上向きにした正立姿勢で置かれているとともに、流出口が弁体で閉塞されている。そして、使用する際には、まず、手等でボトルの胴部を把持し、このボトルを上下反転させてボトルの口部を下向きにした倒立姿勢にする。これにより、ボトルの胴部内の内容物が口部側に流れ、流出口の手前に溜まる。その後、ボトルの胴部を指等でスクイズ変形させることにより、ボトルの内圧が上昇し、その内圧によって弁体が下方に押し出されて流出口が開放され、ボトル内の内容物が流出口を通って外部に吐出される。
特許第3577533号公報
しかしながら、上記した従来の吐出容器では、弁体が流出口を閉塞する力(以下、シール力と記す。)が弱いと、振動や衝撃等で弁体が移動し、その結果、流出口が開放されて不用意に内容物が吐出されるという不具合が生じる。したがって、弁体が流出口を閉塞するシール力を強くする必要があるが、このシール力を強くし過ぎると、内容物を吐出させる際に、ボトルの内圧を相当高くしないと弁体が開方向(流出口を開放させる方向)に移動しない。このため、胴部を大きくスクイズ変形させなければならず、内容物を吐出させにくくなるという問題が生じる。
また、上記した従来の吐出容器では、使用前のボトルが正立姿勢で配置されているので、使用時にボトルを上下反転させて正立姿勢から倒立姿勢にしても、ボトルの胴部内の内容物が流出口に到達するまでに時間を要する。したがって、内容物を直ちに吐出させることができないという問題がある。特に、粘性の高い内容物は流動性が低いため、内容物が流出口に到達するまでに時間が長くなり、内容物が実際に吐出されるまでに相当の時間を要する。
本発明は、上記した従来の問題が考慮されたものであり、内容物を容易に吐出させることができるとともに、内容物を直ちに吐出させることができる吐出容器を提供することを目的としている。
本発明に係る吐出容器は、内容物を収容するとともに、スクイズ変形可能で復元自在な可撓性を有する胴部を備えたボトルと、該ボトルの口部に装着されるとともに、前記ボトルの内部空間に連通する流出口が形成されたキャップと、前記流出口を開閉する弁体と、を備え、前記口部を下向きにした倒立姿勢で設置される吐出容器において、前記胴部の側方に上下方向に延設されているとともに、前記ボトルの中心軸線を含む仮想鉛直面に沿って回動可能な操作レバーが備えられ、該操作レバーの上部には、該操作レバーの上部を胴部側へ向けて回動させることで前記胴部を押圧して該胴部をスクイズ変形させる押圧部が設けられ、前記操作レバーの下部には、該操作レバーの上部の胴部側への回動動作に応じて前記弁体を押し下げて前記流出口を開放させる押下部が設けられていることを特徴としている。
このような特徴により、ボトルの口部を下向きにした倒立姿勢で設置されているので、キャップ側に内容物が溜まった状態となる。そして、操作レバーを胴部側へ向けて回動させ、押圧部によって胴部を押圧することで、胴部がスクイズ変形し、ボトルの内容積が減容され、ボトルの内圧が上昇する。このとき、上記した操作レバーの回動動作に応じて押下部が弁体を押し下げ、流出口が開放される。これにより、ボトル内の内容物は流出口を通って外部に吐出される。
また、本発明に係る吐出容器は、前記キャップが前記口部に螺合されており、前記キャップと前記操作レバーとが相対的に中心軸線回りに回転自在に設けられていることが好ましい。
これにより、キャップをボトル口部から取り外したりボトル口部に取り付けたりする際に、操作レバーを動かさずにキャップだけを中心軸線回りに回転させることが可能である。
また、本発明に係る吐出容器は、前記キャップに対して相対的に中心軸線方向に沿って移動自在に装着された装着部材が備えられ、前記操作レバーは前記装着部材に対して前記仮想鉛直面に沿って回転自在に取り付けられ、前記押下部には、前記弁体に当接するとともに前記操作レバーの胴部側への回動動作に応じて前記弁体を下方へ押圧する第一当接部と、前記キャップに当接するとともに前記操作レバーの胴部側への回動動作に応じて前記キャップから反力をとる第二当接部と、が備えられていることが好ましい。
これにより、操作レバーを回動させて押圧部で胴部を押圧したときに、押下部の第二当接部でキャップから反力をとりつつ押下部の第一当接部が弁体を下方へ押圧する。これにより、装着部材がキャップに対して相対的に下方へ移動するとともに、弁体が下方へ移動して流出口が開放される。
本発明に係る吐出容器によれば、操作レバーを回動させ、その操作レバーに設けられた押圧部によってボトルの胴部を押圧するので、小さな力で胴部を効率的にスクイズ変形させることができる。また、操作レバーの回動動作によってボトルの胴部が押圧されてスクイズ変形するとともに弁体が押し下げられて流出口が開放されるので、弁体のシール力が強い場合であっても、胴部を大きくスクイズ変形させることなく、弁体を移動させて流出口を開放させることができる。したがって、内容物を容易に吐出させることができる。
また、口部を下向きにした倒立状態で設置されており、キャップ側に内容物が溜まるので、ボトルの胴部がスクイズ変形させたとき、内容物を直ちに吐出させることができる。
以下、本発明に係る吐出容器の実施の形態について、図面に基いて説明する。
図1は本実施の形態における吐出容器1の下方から観た平面図であり、図2は図1に示すA−A間の半断面図であり、図3は図1に示すB−B間の断面図であり、図4は内容物を吐出させる状態を表した半断面図である。
なお、図2に示す一点鎖線Oは後述するボトル3の中心軸線を示している。また、本実施の形態では、中心軸線O方向を「軸方向」とし、中心軸線Oに直交する方向を「径方向」とする。また、ボトル3の口部30側(図2における下側)を下側とし、その反対側(図2における上側)を上側とする。さらに、平面視において、後述する操作レバー8が配設された方向(図1における右側)を「前方」とし、その反対側(図1における左側)を「後方」とし、前後方向に直交する水平方向(図1における縦方向)を「左右方向」とする。
図1から図3に示すように、吐出容器1は、ボトル3内に収容された液体や粘性体の内容物を吐出する容器であり、ボトル3の口部30を下向きにした倒立姿勢で設置された倒立容器であって、ボトル3内の内容物の詰め替えが可能なレフィール容器である。この吐出容器1の概略構成としては、壁などに取り付けられる箱状のケース2と、ケース2の内側に収容されたボトル3と、ボトル3の口部30に装着されるキャップ4と、キャップ4に形成された流出口46aを開閉する弁体5と、弁体5を上方(流出口46aを閉塞させる方向)へ向けて付勢する付勢部材6と、後述するキャップ4の突筒部40に装着された装着部材7と、装着部材7に回動可能に取り付けられた操作レバー8と、を備えている。
ケース2は、平面視矩形の角筒形状の外装体であり、ボトル3を倒立姿勢で保持するケースである。このケース2は、上側が開口されたケース本体20と、ケース本体20の上端に嵌合される蓋体21と、を備えている。ケース本体20の後方側の壁部(後壁20a)の外面には、壁等に取り付けるための取付部22が設けられている。取付部22としては、例えば、磁性体からなる壁に磁着するマグネット板や、壁に接着される粘着テープ、壁に設けられた図示せぬケース受けに嵌合する取付板等がある。また、ケース本体20には、ケース本体20の底面から前方側の上端にかけて延在する開口23が形成されている。詳しく説明すると、ケース本体20の前方側(正面側)の壁部(前壁20b)の左右方向の中央部分には、当該前壁20bの下端から上端に亘って軸方向に沿って延びた帯状の前側開口23aが形成されている。また、ケース本体20の底壁20cの左右方向の中央部分には、前後方向に延びた底側開口23bが形成されている。この底側開口23bは、その後端部が円弧形状に形成されているとともに、その前端部が前側開口23aの下端に接続されている。
ボトル3は、内容物を収容する樹脂製容器であり、ケース2の内部空間よりも一回り小さい外形を成している。このボトル3は、平面視矩形の角筒形状の胴部31と、胴部31の上端に設けられた底部32と、胴部31の下端に設けられた肩部33と、肩部33の中央部分から垂下された口部30と、を備えている。胴部31は、軸方向に沿って延設された筒部であり、スクイズ変形可能で復元自在な可撓性を有する壁部によって構成されている。底部32は、中心軸線Oに対して略垂直に配設された壁部であり、胴部31の上端を閉塞している。肩部33は、胴部31の下端から下方に向かうに従い漸次縮径されたテーパー状の壁部である。口部30は、軸方向に沿って延在する略円筒形状の筒部であり、その外周面には、雄ねじ30aが形成されている。
キャップ4は、口部30に螺着されるキャップ本体41の内側にピン部材42が収容された構成となっている。
キャップ本体41は、その上部が口部30に螺着されているとともに、その下部が上記したケース2の底側開口23bから下方に向けて突出した部材である。詳しく説明すると、キャップ本体41は、中心軸線Oに対して略垂直に配設された円環状の天壁部43と、天壁部43の外縁から立設されているとともに軸方向に沿って延設された筒状の外壁部44と、天壁部43の内縁から立設されているとともに軸方向に沿って延設された筒状の内壁部45と、天壁部43の内縁から垂下された突筒部40と、突筒部40の下端(先端)に設けられた端壁部46と、を備えている。外壁部44は、口部30の外周に周設される円筒形状の壁部であり、外壁部44の内周面には、口部30の雄ねじ30aに螺合される雌ねじ44aが形成されている。内壁部45は、外壁部44の内側に配設された円筒形状の壁部であり、口部30の下端部の内側に嵌合されている。突筒部40は、軸方向に沿って延設された円筒形状の筒部である。端壁部46は、中心軸線Oに対して略垂直に配設された壁部であり、その中央部分には平面視円形の流出口46aが形成されている。この流出口46aは、ボトル3内の内容物を流出させる開口であり、突筒部40の内側及び後述するピン部材42のフランジ部49の連通孔49aを介してボトル3の内部空間に連通されている。
ピン部材42は、突筒部40の内側に収容されているとともに軸方向に延設された棒状の軸部48と、軸部48の上端部の外周面から径方向外側に突出されたフランジ部49と、を備えている。軸部48は、中心軸線O上に配設されており、その先端部には、下方に向かうに従い漸次縮径されたテーパー面48aが形成されている。また、軸部48の外周面には、軸方向に延在する複数の凸リブ48bが突設されている。これら複数の凸リブ48bは、周方向に間隔をあけて配設されている。フランジ部49は、口部30の内部空間と突筒部40の内部空間との間に配設された隔壁部であり、天壁部43の内側に嵌合される平面視円形の板部である。このフランジ部49には、口部30の内部空間と突筒部40の内部空間とを連通する複数の連通孔49aが形成されている。これら複数の連通孔49aは、平面視において、軸部48の周囲に互いに間隔をあけて並設されている。
弁体5は、キャップ4に対して相対的に軸方向に移動可能な部材であり、キャップ4の突筒部40に取り付けられている。この弁体5は、軸方向に沿って延設された筒状のステム50と、ステム50の下端部に装着されたノズルキャップ51と、を備えている。
ステム50は、上方から下方に向かって多段状に縮径された筒部であり、このステム50の内側に上記した軸部48が挿入されている。このステム50は、上方から下方に向かうに従い漸次縮径されたスカート部52と、スカート部52の下端から垂下された円筒形状の直筒部53と、直筒部53の下端から垂下された円筒形状の嵌合筒部54と、を備えている。スカート部52は、上記した突筒部40内に、径方向内側に弾性変形して縮径された状態で収容されており、スカート部52の上部外周面は全周に亘って突筒部40の内周面に液密に摺接されている。直筒部53は、突筒部40の内側に収容されており、その下端部が上記した端壁部46の流出口46aの内側に挿嵌されている。嵌合筒部54は上記した流出口46aから下方に向けて突出された筒部である。また、直筒部53と嵌合筒部54との間の段差部55の内周側の角部55aは、上記した軸部48のテーパー面48aに全周に亘って液密に当接されており、この段差部55によってキャップ4の流出口46aは閉塞されている。
ノズルキャップ51は、ステム50の下端部に被着されるハット形状の部材である。このノズルキャップ51は、中心軸線Oに対して略垂直に配設された先端壁部56と、先端壁部56の外縁から立設された筒状の周壁部57と、周壁部57の上端部外周面から径方向外側に突出した鍔部58と、を備えている。先端壁部56は、上記した嵌合筒部54の下方に配設されており、先端壁部56の中央部分には嵌合筒部54の内周孔に連通する吐出孔56aが形成されている。周壁部57の内側には嵌合筒部54が挿入されており、周壁部57と嵌合筒部54とはアンダーカット嵌合されている。鍔部58は、中心軸線Oに対して略垂直に配設された円環状の板部であり、鍔部58の上面は上記した端壁部46の下面に当接されている。
付勢部材6は、軸方向に沿って延設されたコイルスプリングからなる。この付勢部材6は、上記したスカート部52の下端面と上記した端壁部46の上面との間に介装されており、この付勢部材6の内側には、ステム50の直筒部53が挿通されている。この付勢部材6は、軸方向に圧縮された状態で設けられており、端壁部46の上面から反力をとってステム50(弁体5)を上方に向けて付勢している。これにより、上記した段差部55の角部55aが上記した軸部48のテーパー面48aに密接されるとともに、上記した鍔部58の上面が上記した端壁部46の下面に密接されている。
装着部材7は、軸方向に沿って延設された円筒形状の筒部であり、突筒部40に外装されている。この装着部材7は、キャップ4(突筒部40)に対して相対的に中心軸線O回りに回転自在になっているとともに、キャップ4(突筒部40)に対して相対的に軸方向に沿って移動自在になっている。また、装着部材7の左右両側の外周面には、円形凹状の軸受け部70がそれぞれ形成されている。
操作レバー8は、中心軸線Oを含む仮想鉛直面(胴部31の前方側の壁面に対して垂直な面)に沿って前後方向に回動可能なレバーであって、手等で操作される操作部である。この操作レバー8は、上下方向に斜めに延設されているとともに、胴部31の前方側に配設されている。また、操作レバー8は、キャップ4に対して相対的に中心軸線O回りに回転自在な装着部材7に回動可能に取り付けられており、操作レバー8とキャップ4とは相対的に中心軸線O回りに回転自在になっている。この操作レバー8は、上下方向に延在するレバー本体80と、レバー本体80の一端部(上端部)に設けられた押圧部81と、レバー本体80の他端部に設けられた押下部82と、を備えている。
レバー本体80は、断面視コ字形状の板部材からなり、上記した仮想鉛直面(操作レバー8の回動動作の軌道面)に対して垂直に配設された板部83と、この板部83の両側端にそれぞれ設けられた側板部84と、を備えている。このレバー本体80は、上方に向かうに従い漸次胴部31から離間する方向に傾斜されているとともに、その下部が後方に向けて屈曲されている。また、レバー本体80は、ケース2の開口23に対向する位置に配設されており、また、レバー本体80の幅寸法(左右方向の寸法)は、ケース2の開口23よりも幅寸法よりも小さい。
押圧部81は、操作レバー8を胴部31側(後方側)へ向けて回動させることで胴部31の前方側の壁面を押圧して胴部31をスクイズ変形させる部分である。詳しく説明すると、押圧部81は、レバー本体80の上端部から胴部31側に向けて膨出した膨出部であり、胴部31の前方側の壁面に対して間隔をあけて配設されている。この押圧部81は、レバー本体80の両側の側板部84の上端部にそれぞれ一体に形成された左右一対の弓形板部85からなる。
押下部82は、操作レバー8の胴部31側への回動動作に応じて弁体5を押し下げて流出口46aを開放させる部分である。詳しく説明すると、押下部82は、装着部材7に対して上記した仮想鉛直面に沿って回転可能に取り付けられた回転体であり、キャップ4の天壁部43と弁体5の鍔部58との間に介在されている。この押下部82は、レバー本体80の両側の側板部84の下側の端部にそれぞれ形成された左右一対のカム部86からなる。このカム部86は、操作レバー8の回転運動を弁体5の上下方向の移動エネルギーに変換するものであり、上記した仮想鉛直面と平行に配設された板部であり、レバー本体80の側板部84の端部に一体に形成されている。このカム部86の内側面(一対のカム部86の対向面)の中央部分には、上記した装着部材7の軸受け部70に枢着された円形凸条の枢軸87が突設されている。また、カム部86の後方側の下側部分には、弁体5の鍔部58の上面に当接する略直角状の下側角部88(本発明における第一当接部)が形成されており、また、カム部86の前方側の上側部分には、キャップ4の天壁部43の下面に当接する略直角状の上側角部89(本発明における第二当接部)が形成されている。上記した下側角部88は、操作レバー8の胴部31側への回動動作に応じて鍔部58を下方へ押圧することができる角部であり、上記した上側角部89は、操作レバー8の胴部31側への回動動作に応じて天壁部43から反力をとる角部である。これら下側角部88と上側角部89とは、枢軸87を挟んで対称に配設されている。つまり、下側角部88と枢軸87と上側角部89とは、側面視において同一直線上に配設されている。
次に、上記した構成からなる吐出容器1の作用について説明する。
ボトル3内の内容物を吐出させる際には、図4に示すように、操作レバー8を胴部31側に回動させる。詳しく説明すると、操作レバー8のレバー本体80の板部83を指等で後方側に向けて押すことにより、操作レバー8が枢軸87回りに仮想鉛直面に沿って回動する。これにより、操作レバー8の押圧部81がケース2の前側開口23aの内側を通って胴部31の前方側の壁面に当接し、さらに操作レバー8を後方側に押し込むことで押圧部81が胴部31の前方側の壁面を押圧し、胴部31がスクイズ変形する。胴部31がスクイズ変形すると、ボトル3の内容積が減容され、ボトル3の内圧が上昇する。
また、上述したように操作レバー8を胴部31側に回動させると、押下部82(一対のカム部86)が枢軸87回りに回転し、上側角部89がキャップ4の天壁部43の下面に沿って後方側に摺動するとともに、下側角部88が弁体5の鍔部58の上面に沿って前方側に摺動する。これにより、上側角部89が天壁部43から反力を取るとともに、下側角部88が鍔部58を下方に押圧する。その結果、装着部材7がキャップ4に対して相対的に下方へ移動するとともに、弁体5が付勢部材6の付勢力に抵抗して押し下げられ、弁体5の段差部55の角部55aが軸部48のテーパー面48aから離間して流出口46aが開放される。
このようにボトル3の内圧が上昇するとともに流出口46aが開放されることにより、突筒部40内の内容物が、スカート部52内から軸部48の凸リブ48b間の隙間を通って直筒部53内を流通し、弁体5の段差部55と軸部48のテーパー面48aとの間を通って流出口46aを通過する。そして、流出口46aから流出した内容物は、ステム50の嵌合筒部54内に流入し、ノズルキャップ51の吐出孔56aから外部に吐出される。なお、吐出容器1は、ボトル3の口部30を下向きにした倒立姿勢で設置されているので、胴部31内に収容された内容物は、口部30からピン部材42のフランジ部49の連通孔49aを通って突筒部40内に流入する。したがって、突筒部40内に内容物が溜まった状態となっている。
次に、内容物の吐出を終了する際には、操作レバー8から指等を離し、操作レバー8の回動操作を解除する。これにより、図3に示すように、操作レバー8の押圧部81が前方側に移動し、この押圧部81による胴部31の押圧が解除されるとともに、押圧部81はケース2の前側開口23aの内側を通って胴部31の前方側の壁面から離間する。これにより、胴部31がスクイズ変形前の形状に復元され、ボトル3の内容積が増大し、ボトル3の内圧が減圧される。
このようにボトル3の内圧が減圧されると、吐出孔56a内や嵌合筒部54内に残留した内容物が吸い上げられ、段差部55と軸部48のテーパー面48aとの間を通って直筒部53内に流入して突筒部40内に戻されるとともに、外部の空気が吐出孔56aから吸い上げられ、嵌合筒部54内から段差部55と軸部48のテーパー面48aとの間を通って突筒部40内に流入する。
また、上述したように操作レバー8の回動操作が解除されると、付勢部材6の付勢力によってスカート部52が上方に向けて押圧され、弁体5がキャップ4に対して相対的に上方に移動する。これにより、弁体5の段差部55の角部55aが軸部48のテーパー面48aに当接し、流出口46aが段差部55によって閉塞される。また、弁体5の鍔部58が押下部82の下側角部88を上方に向けて押圧し、下側角部88が弁体5の鍔部58の上面に沿って後方側に摺動するとともに、上側角部89がキャップ4の天壁部43の下面に沿って前方側に摺動する。その結果、操作レバー8が前方側(胴部31側の反対側)に向けて枢軸87回りに回動するとともに、装着部材7が弁体5の鍔部58によって上方に押し上げられて装着部材7の上端が天壁部43の下面に当接する。以上により、吐出容器1は元の状態に戻る。
一方、上記したボトル3内の内容物の詰め替えを行う際には、まず、ケース2の蓋体21をケース本体20から取り外す。
次に、ボトル3をキャップ4や操作レバー8等と一緒にケース本体20の上側開口端から引き上げる。このとき、ケース2の開口23の内側に操作レバー8を通しつつボトル3を引き上げる。
次に、ボトル3を正立姿勢に配置した後、ボトル3の口部30に螺着されたキャップ4を取り外す。具体的に説明すると、操作レバー8や弁体5等が取り付けられたキャップ4を中心軸線O回りに回転させる。このとき、操作レバー8はキャップ4に対して相対的に中心軸線O回りに回転自在になっているので、操作レバー8を動かさずにキャップ4だけを回転させることが可能である。
次に、ボトル3の口部30からボトル3内に内容物を注入した後、ボトル3の口部30にキャップ4を螺着させる。具体的に説明すると、操作レバー8や弁体5等が取り付けられたキャップ4を口部30に被せて中心軸線O回りに回転させる。このとき、キャップ4の取り外し時と同様に、操作レバー8を動かさずにキャップ4だけを回転させることが可能である。
次に、上記したボトル3を、倒立姿勢にした状態で、キャップ4や操作レバー8等と一緒にケース本体20の上側開口端からケース本体20の内側に挿入する。このとき、ケース2の開口23の内側に操作レバー8を通しつつボトル3をケース本体20内に挿入する。
その後、ケース本体20の上端に蓋体21を被せ、ボトル3内の内容物の詰め替え作業が完了する。
上記した構成からなる吐出容器1によれば、操作レバー8を回動させ、その操作レバー8に設けられた押圧部81によってボトル3の胴部31を押圧するので、小さな力で胴部31を効率的にスクイズ変形させることができる。また、操作レバー8の回動動作によってボトル3の胴部31が押圧されてスクイズ変形するとともに弁体5が押し下げられて流出口46aが開放されるので、弁体5のシール力(付勢部材6の付勢力)が強い場合であっても、胴部31を大きくスクイズ変形させることなく、弁体5を移動させて流出口46aを開放させることができる。したがって、内容物を容易に吐出させることができる。
また、上記した構成からなる吐出容器1では、口部30を下向きに配置した倒立姿勢で設置されるので、流出口46aの手前(突筒部40内)に内容物が常に充填された状態となっている。これにより、操作レバー8を回動させて押圧部81によってボトル3の胴部31をスクイズ変形させることで、流出口46aから直ちに内容物が吐出されることになり、内容物の吐出に要する時間を短縮することができる。特に、粘性の高い内容物の場合であっても、ボトル3の胴部31をスクイズ変形させることで、内容物を直ちに吐出させることができる。
また、仮に、胴部31を大きくスクイズ変形させて内容物を吐出させると、内容物が勢い良く吐出され、吐出量を調整しにくくなるとともに、吐出された内容物が飛散しやすいという問題が生じるが、上記した構成からなる吐出容器1によれば、胴部31を大きくスクイズ変形させることなく、弁体5を移動させて流出口46aを開放させることができるので、内容物の吐出の勢いを抑えることができる。
また、上記した吐出容器1は、キャップ4と操作レバー8とが相対的に中心軸線O回りに回転自在に設けられており、キャップ4をボトル3の口部30から取り外したり取り付けたりする際に、操作レバー8を動かさずにキャップ4だけを中心軸線O回りに回転させることが可能であるため、キャップ4を軸回転させやすくなり、キャップ4の脱着作業の効率を向上させることができる。また、キャップ4をボトル3の口部30に螺着させた後、操作レバー8だけを中心軸線O回りに回転させることが可能であるため、操作レバー8の周方向の位置合わせを容易に行うことができる。
また、上記した吐出容器1では、操作レバー8を胴部31側に回動させて押圧部81で胴部31を押圧したときに、押下部82の上側角部89でキャップ4から反力をとりつつ押下部82の下側角部88が弁体5を下方へ押圧することにより、キャップ4に対して相対的に軸方向に沿って移動自在に装着された装着部材7が下方へ移動するとともに弁体5が下方へ移動して流出口46aが開放されるため、小さな力で弁体5を効率的に押し下げることができる。したがって、弁体5のシール力(付勢部材6の付勢力)が強い場合であっても、弁体5を確実に押し下げることができるので、胴部31をスクイズ変形させたときに、流出口46aを確実に開放させることができる。
また、上記した押下部82の下側角部88が弁体5に当接されているとともに押下部82の上側角部89がキャップ4に当接されているので、下側角部88で弁体5を押圧するタイミングと上側角部89で反力を取るタイミングとが同時となる。これにより、弁体5をスムーズに押し下げることができる。
以上、本発明に係る吐出容器の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した実施の形態では、壁などに取り付けられるケース2の内側にボトル3が倒立姿勢で収容された二重容器となっているが、本発明は、倒立姿勢のボトル3が台座上に載置された構成であってもよく、或いは、倒立姿勢のボトル3が吊り具で吊持された構成であってもよい。
また、上記した実施の形態では、押下部82が下側角部88及び上側角部89を有する構成になっているが、本発明は角部を有しない構成の押下部であってもよい。例えば、楕円形状の板状の押下部がキャップ4の天壁部43と弁体5の鍔部58との間に介在されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、押下部82の上側角部89によって弁体5の押し下げ時の反力を取る構成になっているが、本発明は、上側角部89(第二当接部)を有しない押下部であってもよい。ただし、この場合、操作レバー8の枢軸87(回転軸)によって弁体5の押し下げ時の反力を取ることになるため、弁体5を押し下げるのに必要な力は、上側角部89(第二当接部)を有する場合に比べて大きくなるため、弁体5のシール力が大きい場合には、上側角部89(第二当接部)を形成することが好ましい。
また、上記した実施の形態では、キャップ4の突筒部40に、キャップ4に対して相対的に軸方向に移動可能な円筒形状の装着部材7が外装されているが、本発明は、平面視C字形状の装着部材を用いることも可能である。また、本発明は、例えば上側角部89(第二当接部)を有しない押下部である場合には、軸方向の移動が規制された装着部材を用いることも可能である。さらに、本発明は、装着部材を省略することも可能であり、例えば、操作レバー8をキャップ4(突筒部40)に直接取り付けられていてもよく、或いは、操作レバー8がケース2に取り付けられていてもよい。
また、上記した実施の形態では、装着部材7がキャップ4に対して中心軸線O回りに回転自在に取り付けられており、操作レバー8とキャップ4とが相対的に中心軸線O回りに回転自在になっているが、本発明は、操作レバー8とキャップ4との相対的な中心軸線O回りの回転が規制された構成にすることも可能であり、例えばキャップ4に操作レバー8に固定された構成にすることも可能である。さらに、本発明は、操作レバー8がキャップ4から着脱自在に取り付けられた構成にすることも可能である。これにより、操作レバー8をキャップ4から取り外した後、キャップ4を口部30に対して着脱させることができる。
また、上記した実施の形態では、キャップ4が口部30に螺着されているが、本発明は、キャップ4が口部30にアンダーカット嵌合されていてもよく、或いは、他の方法でキャップ4が口部30に装着されていもよい。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
本発明の実施の形態に係る吐出容器を下方から観た平面図である。 図1に示すA−A間の半断面図である。 図1に示すB−B間の断面図である。 本発明の実施の形態に係る吐出容器において内容物を吐出させる状態を表した半断面図である。
符号の説明
1 吐出容器
3 ボトル
4 キャップ
5 弁体
7 装着部材
8 操作レバー
30 口部
31 胴部
46a 流出口
81 押圧部
82 押下部
88 下側角部(第一当接部)
89 上側角部(第二当接部)
O 中心軸線

Claims (3)

  1. 内容物を収容するとともに、スクイズ変形可能で復元自在な可撓性を有する胴部を備えたボトルと、
    該ボトルの口部に装着されるとともに、前記ボトルの内部空間に連通する流出口が形成されたキャップと、
    前記流出口を開閉する弁体と、
    を備え、
    前記口部を下向きにした倒立姿勢で設置される吐出容器において、
    前記胴部の側方に上下方向に延設されているとともに、前記ボトルの中心軸線を含む仮想鉛直面に沿って回動可能な操作レバーが備えられ、
    該操作レバーの上部には、該操作レバーの上部を胴部側へ向けて回動させることで前記胴部を押圧して該胴部をスクイズ変形させる押圧部が設けられ、
    前記操作レバーの下部には、該操作レバーの上部の胴部側への回動動作に応じて前記弁体を押し下げて前記流出口を開放させる押下部が設けられていることを特徴とする吐出容器。
  2. 請求項1に記載の吐出容器において、
    前記キャップは前記口部に螺合されており、
    前記キャップと前記操作レバーとは相対的に中心軸線回りに回転自在になっていることを特徴とする吐出容器。
  3. 請求項1または2に記載の吐出容器において、
    前記キャップに対して相対的に中心軸線方向に沿って移動自在に装着された装着部材が備えられ、
    前記操作レバーは、前記装着部材に対して前記仮想鉛直面に沿って回転自在に取り付けられ、
    前記押下部には、前記弁体に当接するとともに前記操作レバーの胴部側への回動動作に応じて前記弁体を下方へ押圧する第一当接部と、前記キャップに当接するとともに前記操作レバーの胴部側への回動動作に応じて前記キャップから反力をとる第二当接部と、が備えられていることを特徴とする吐出容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016158800A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 株式会社吉野工業所 揮散装置

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