JP5650425B2 - 容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器に関する。
従来、液状の内容物が収容される容器において、容器が倒れた時に内容物がこぼれないようにするため、吐出部に手動式の弁体の開閉機構を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、醤油差し容器において、醤油注ぎ口(以下、吐出口という)と空気穴とを同じ方向に働くスプリングの付勢力により同一方向から同時に密閉し、さらに空気穴を利用した釦をスプリングの付勢に抗して押すことで、吐出口と空気穴とを同時に開口させて内容物である醤油を差せるようにした開閉機構について記載されている。
実用新案登録第3078012号公報
しかしながら、前記従来の容器に設けられる吐出口の開閉機構は、ばね部材の付勢力を利用した複雑な弁体機構であり、部品数も多くて組立作業が煩雑であるため、製造に手間が掛かり、その点で改良の余地があった。
また、容器内の内容物を吐出させる際には、その都度、釦を押す開閉操作を行いながら容器本体を傾ける必要があり、操作性に改良の余地があった。
さらに、吐出口が径方向外側に突出した円筒形状に形成されているので、内容物の吐出時に液切れが悪くて液垂れしやすい。このため、液切れが良い容器が望まれていた。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構造で容易に製造することができ、また、操作性を向上させることができ、さらに液切れを良くして液垂れしにくい容器を提供することを目的とする。
本発明に係る容器は、内容物を収容する容器本体と、該容器本体の口部に設けられて該口部を閉塞する蓋部と、を備える容器であって、前記蓋部には、前記容器本体の内部に連通する連通開口が形成された天壁部と、該天壁部の外縁から突出すると共に前記天壁部の上面に対して傾斜した上面を有するリップ部と、が備えられ、前記天壁部の上面に、前記連通開口を覆うフィルムが被覆され、該フィルムが、前記連通開口を囲繞すると共に少なくとも周方向の一部分が開口した固着部を介して前記天壁部の上面に固着されており、前記フィルムのうちの前記固着部の内側部分が前記天壁部の上面に離間可能に密接されて前記連通開口がシールされており、前記天壁部は、中心から両側に向かうに従い漸次せり上がって全体として縦断面視弓形に湾曲されており、前記天壁部の外縁のうち、せり上がった両側部分の間の位置には、前記固着部の開口部分が形成されており、前記リップ部が、前記天壁部の外縁のうちの前記固着部の開口位置に配設されており、前記フィルムが、前記天壁部の外縁のうち、前記天壁部の上面と前記リップ部の上面との稜線が位置する部分に沿った形状に形成されることで、前記リップ部の上面が、上方に向けて露出していることを特徴としている。
このような特徴により、使用前は、連通開口を覆うフィルムが天壁部の上面に密接され、連通開口がフィルムによってシールされているので、容器本体の密閉性が確保されている。
また、使用する際には、容器本体を傾けたり容器本体をスクイズ変形させたりして、容器本体内の内容物を連通開口から流出させる。これにより、連通開口から流出する内容物によってフィルムが押圧され、フィルムのうちの固着部の内側部分が、天壁部の上面から離間して上側に凸となるドーム状に膨出する。そして、フィルムと天壁部の上面との間に、連通開口に連通する流路が形成されると共に、固着部の開口部分に、外部に向けて開口された吐出口が形成される。その結果、連通開口から流出した内容物が、上記した流路(フィルムと天壁部の上面との間の隙間)を通って上記した吐出口(固着部の開口部分)から吐出される。この吐出口から吐出された内容物は、吐出口の先方に配設されたリップ部の上面に沿って流れてリップ部の先端から注出される。このとき、リップ部の上面が天壁部の上面に対して傾斜しているので、内容物の液切れが良い。
尚、前記天壁部の上面を凹曲面状に形成した場合には、フィルムのうちの固着部の内側部分が、天壁部の上面から離間する方向に反転変形するため、前記流路を大きく確保しやすくなる。また、天壁部の上面を平坦面や凸曲面状にすることも可能であるが、この場合は伸縮性を有するフィルムを使用することが好ましい。
また、内容物の注出を停止する際には、容器本体を元の正立姿勢に戻したり容器本体のスクイズ変形を解除したりし、連通開口からの内容物の流出を停止させる。これにより、フィルムに付与されていた内容物による押圧力が解除され、天壁部の上面から離間したフィルムが元の状態に復元されて天壁部の上面に密接する。その結果、上記した吐出口が閉塞されると共に連通開口がフィルムによってシールされ、容器本体の密閉性が再び確保される。
また、本発明に係る容器は、前記リップ部の上面が、先端に向かうに従い漸次縮幅されていることが好ましい。
これにより、上記した吐出口から吐出された内容物がリップ部の上面に沿って流れてリップ部の先端から注出される際、リップ部先端側に向かうに従い内容物が集束されて内容物の流速が上がっていくので、内容物の液切れが特に良くなる。
また、本発明に係る容器は、前記天壁部に、径方向外側に突出したフランジ部が備えられており、該フランジ部の先端部分において前記固着部が開口されていると共に、該フランジ部の先端から前記リップ部が突出されていることが好ましい。
これにより、容器本体の口部の側方に突出したフランジ部の先端に上記した吐出口が形成され、吐出口の位置が容器本体の口部から離れた位置に配置される。
本発明に係る容器によれば、天壁部の上面にフィルムが固着された簡単な構成であるため、部品数が少なくて容易に製造することができ、これにより、量産性を向上させることができると共にコストダウンを図ることができる。
また、連通開口から内容物を流出させてその内容物によりフィルムを押圧することで吐出口が開口して内容物が吐出され、また、連通開口からの内容物の流出を停止させることで吐出口が閉塞されると共に連通開口がシールされるので、内容物を注出する操作を容易に行うことができる。つまり、連通開口から内容物を流出させる操作を行うだけでよく、吐出口を開閉させる操作を別途行う必要がなく、操作性を向上させることができる。
さらに、吐出口から吐出された内容物がリップ部の傾斜した上面に沿って流れて注出されるので、内容物の液切れが良く、吐出後の内容物の液垂れを抑制することができる。
本発明の実施の形態を説明するための容器上部の斜視図である。 本発明の実施の形態を説明するための容器上部の縦断面図である。 図2に示すA−A間の断面図である。 本発明の実施の形態における容器の使用状態を説明するための容器上部の斜視図である。 本発明の変形例を説明するための容器上部の斜視図である。 本発明の変形例を説明するための容器上部の斜視図である。 本発明の変形例を説明するための容器上部の斜視図である。 本発明の変形例を説明するための容器上部の斜視図である。
以下、本発明に係る容器の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、図2に示す一点鎖線Oは、容器本体2の口部20の中心軸線を示しており、以下、単に「軸線O」と記す。また、軸線Oに沿った方向を「軸方向」とし、軸線Oに直交する方向を「径方向」とし、軸線O回りの方向を「周方向」とする。さらに、本実施の形態では、容器本体2における口部20側(図2における上側)を「上方」とし、その反対側(図2における下側)を「下方」とする。
図1に示す容器1は、液体状の内容物を収容すると共にその内容物を注出させることができる容器である。この容器1の概略構成としては、図1、図2に示すように、内容物を収容する容器本体2と、その容器本体2の口部20に設けられて口部20を閉塞する装着キャップ3(本発明の蓋部に相当する。)と、装着キャップ3の天壁部30の上面に被覆されたフィルム4と、を備えている。
容器本体2は、外層21と内層22とが剥離可能に積層された積層剥離(デラミ)容器である。あるいは、スクイズ変形可能な胴部を有するボトル(外層21)の内部に、内容物を収容した袋体(内層22)が収納された容器を採用することが好ましい。この場合、内容物の減少と共に内層22が収縮するため、内容物の保存性を高めることができ、また、内容物の残量が少なくなっても良好な注出操作が維持できる。また、容器本体2の上端部には、軸方向に延在する略円筒形状の口部20が立設されており、この口部20には、径方向外側に向けて膨出した係止部23が全周に亘って形成されている。
装着キャップ3は、容器本体2の口部20に装着される有頂筒状の蓋部であり、この装着キャップ3には、容器本体2内の内容物を吐出させる開閉可能な吐出口10が形成されている。詳しく説明すると、図2、図3に示すように、装着キャップ3の概略構成としては、軸線Oに対して垂直に配設された天壁部30と、天壁部30の外縁から突出したリップ部35と、天壁部30から垂下された周壁部31と、天壁部30から垂下されていると共に周壁部31の内側に配設されたシール筒部32と、を備えている。
天壁部30は、上面が凹曲面状に形成された板部であり、口部20の上方に配設されている。この天壁部30は、周壁部31の上端を閉塞する頂壁部33と、頂壁部33の外縁から径方向外側に向かって突出したフランジ部34と、を備えている。
頂壁部33は、平面視略円形の板部であり、口部20の直上に配設されている。この頂壁部33は、中心から両側(図3における左右側)に向かうに従い漸次せり上がって全体として縦断面視弓形に湾曲されている。なお、頂壁部33は、フランジ部34側の径方向反対側の部分も中心から径方向外側に向かうに従い漸次せり上がっていてもよく、つまり、平面視においてC字形状に漸次せり上がった形状にすることも可能である。また、頂壁部33には、容器本体2の内部に連通する平面視円形の連通開口36が形成されている。連通開口36は、頂壁部33の上面のうちで最も窪んだ位置、つまり頂壁部33の中心位置に形成されており、連通開口36の中心が軸線Oと一致している。
フランジ部34は、径方向に延在する平面視矩形の板部であり、頂壁部33の外縁のうち、せり上がった両側部分の間の位置から径方向外側に向かって突出されている。このフランジ部34は、中心から両側に向かうに従い漸次せり上がって全体として縦断面視弓形に湾曲されており、フランジ部34の上面は、頂壁部33の上面と面一に形成されている。つまり、フランジ部34の上面は、フランジ部34の基端から先端に向かって延在する円弧溝状に形成されている。
リップ部35は、天壁部30の外縁のうち、後述する固着部40の開口位置に配設された板部であり、フランジ部34の先端から突出している。このリップ部35は、先端に向かって下向きに反った形状に形成されており、リップ部35の上面は、天壁部30(フランジ部34)の上面に対して下向きに傾斜されていると共に稜線を介してフランジ部34の上面と連続的に形成されている。また、リップ部35は、平面視において略半楕円形状に形成されており、リップ部35の上面は、先端に向かうに従い漸次縮幅された形状を成している。
周壁部31は、図1、図2に示すように、上記した頂壁部33の外縁から垂下された円筒形状の筒部であり、軸線Oを共通軸にして口部20と同軸上に延設されていると共に口部20の外周に周設されている。この周壁部31の内周面には、径方向内側に突出した係止部38が全周に亘って形成されており、この係止部38が口部20の係止部23に対して下方から係止されることで周壁部31が口部20にアンダーカット嵌合されている。
シール筒部32は、連通開口36の内縁から垂下された円筒形状の筒部であり、軸線Oを共通軸にして周壁部31及び口部20と同軸上に延設されていると共に口部20の内側に嵌合されている。このシール筒部32の外周面は口部20の内周面に液密に密接されており、これにより口部20とシール筒部32との間がシールされている。また、シール筒部32の下端は開口されており、このシール筒部32を介して上記した連通開口36が容器本体2の内部に連通されている。
フィルム4は、天壁部30の上面に被覆されて連通開口36を覆う弾性変形可能な膜体であり、天壁部30の外縁に沿った形状に形成されている。このフィルム4は、天壁部30の上面に固着部40を介して固着されている。この固着部40は、連通開口36を囲繞していると共にフランジ部34の先端部分において開口されている。詳しく説明すると、固着部40は、フランジ部34の先端からフランジ部34の一方の側端に沿ってフランジ部34の基端まで延在し、フランジ部34の基端から頂壁部33の外縁に沿って周方向に延在し、フランジ部34の基端からフランジ部34の他方の側端に沿ってフランジ部34の先端まで延在している。つまり、フィルム4は、フランジ部34の先端部分を除いて天壁部30の外縁に沿って天壁部30の上面に固着されており、フランジ部34の先端部分には、固着部40が開口してフィルム4と天壁部30とが固着されていない部分が形成され、その部分(固着部40の開口部分)が吐出口10となっている。
また、フィルム4は、天壁部30の上面に沿って湾曲されており、フィルム4のうちの固着部40の内側部分(非固着部41)は、天壁部30の上面に密接されている。これにより、連通開口36がフィルム4によってシールされ、容器本体2の密閉性が確保されている。また、フィルム4の非固着部41は、天壁部30の上面から離間する方向に弾性的に膨出(反転変形)することで天壁部30の上面に対して離間可能である。このフィルム4は、天壁部30の上面が凹曲面状に形成されているので、伸縮性を有しない一般的なフィルムを使用することができるが、伸縮性を有するフィルムを使用することも可能である。
なお、フィルム4の天壁部30の上面に対する固着方法としては、熱溶着等の溶着の他、接着剤を用いた接着などであってもよい。
次に、上記した構成からなる容器1の作用について説明する。
上記した構成の容器1内の内容物を注出する際には、容器本体2を傾けたり容器本体2の胴部をスクイズ変形させたりして、容器本体2内の内容物を連通開口36から流出させる。これにより、連通開口36から流出する内容物によってフィルム4が押圧され、図4に示すように、フィルム4の非固着部41が、天壁部30の上面から離間する方向(上方)に反転変形して上側に凸となるドーム状に膨出し、フィルム4と天壁部30の上面との間に、連通開口36に連通する流路11が形成されると共に、固着部40の開口部分に形成された吐出口10が開口される。その結果、連通開口36から流出した内容物が、上記した流路11を通って上記した吐出口10から吐出される。この吐出口10から吐出された内容物は、吐出口10の先方に配設されたリップ部35の上面に沿って流れてリップ部35の先端から注出される。このとき、リップ部35の上面が天壁部30(フランジ部34)の上面に対して傾斜しているので、内容物の液切れが良い。また、リップ部35の上面が先端に向かうに従い漸次縮幅されているので、吐出口10から吐出された内容物がリップ部35の先端側に向かうに従い集束されて内容物の流速が上がり、内容物の液切れが良い。
また、内容物の注出を停止する際には、容器本体2を元の正立姿勢に戻したり容器本体2のスクイズ変形を解除したりすることで、連通開口36からの内容物の流出を停止させる。これにより、フィルム4に付与されていた内容物による押圧力が解除され、反転変形していたフィルム4が弾性や容器本体2の内圧(負圧)によって元の状態に復元されて天壁部30の上面に密接する。その結果、上記した吐出口10が閉塞されると共に連通開口36がフィルム4によってシールされ、容器本体2の密閉性が再び確保される。
上記した容器1によれば、凹曲面状の天壁部30の上面にフィルム4が固着された簡単な構成であるため、部品数が少なくて容易に製造することができる。これにより、容器1の量産性を向上させることができると共にコストダウンを図ることができる。
また、連通開口36から内容物を流出させてその内容物によりフィルム4を押圧することで吐出口10が開口されて内容物が吐出され、また、連通開口36からの内容物の流出を停止させることで吐出口10が閉塞されると共に連通開口36がシールされるので、内容物を注出する操作を容易に行うことができる。つまり、容器本体2を傾けたりスクイズ変形させたりするだけでよく、吐出口10を開閉させるための操作を別途行う必要がなく、操作性を向上させることができる。
特に、容器1を傾けるだけで内容物を注出するように構成した場合には、複雑な操作やスクイズする握力が不要となり、力が小さい人でも容易に使用できる。
さらに、吐出口10から吐出された内容物がリップ部35の傾斜した上面に沿って流れて注出されるので、内容物の液切れが良く、吐出後の内容物の液垂れを抑制することができる。
特に、リップ部35の上面が先端に向かうに従い漸次縮幅されており、内容物の液切れが良いので、粘性の高い内容物であっても良好に液切れさせることができ、吐出後の内容物の液垂れを防止することができる。
また、径方向外側に突出したフランジ部34の先端部分において固着部40が開口され、吐出口10がフランジ部34の先端部分に形成され、そのフランジ部34の先端からリップ部35が突出されているので、上記した吐出口10の位置が容器本体2の口部20から離れた位置に形成される。これにより、内容物を注出しやすくなり、操作性を向上させることができる。
また、フィルム4が被覆される天壁部30の上面が凹曲面状に形成されているため、連通開口36から流出する内容物によってフィルム4が押圧されたとき、フィルム4のうちの固着部の内側部分(非固着部41)が、天壁部30の上面から離間する方向に反転変形する。このため、フィルム4と天壁部30の上面との間に形成される流路11を大きく確保することができる。
以上、本発明に係る容器の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した実施の形態では、固着部40が天壁部30の外縁に沿って延設されているが、本発明は、固着部40が天壁部30の外縁に沿って延設されていなくてもよく、固着部は、天壁部30の上面において少なくとも一部を開けて連通開口36を囲繞するように延設されていればよく、例えば平面視円形の天壁部30の上面に固着部が平面視楕円状に延設されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、固着部40の開口部分が一箇所(フランジ部34の先端部分)だけであるが、本発明は、固着部40が複数の箇所で開口されていてもよい。例えば、吐出口10に対して径方向反対側の位置に固着部40を開口させ、その開口部分を空気置換用の空気孔としてもよい。この空気孔は、フィルム4が膨出変形することで、吐出口10と同時に開閉させることができる。
さらに、本発明は、固着部40の開口部分を2つ以上形成して2つ以上の吐出口10を有する容器にすることも可能である。
また、上記した実施の形態では、リップ部35が平面視において半楕円形状に形成されており、このリップ部35の基端部がフランジ部34と略同幅となっており、また、このリップ部35が先端に向かって下向きに反った形状になっているが、本発明は、他の形状のリップ部を備えたものであってもよい。
例えば、図5に示すように、リップ部135の基端部の横幅がフランジ部34の横幅よりも狭くて吐出口10の横幅と略同幅であってもよい。
また、図6に示すように、リップ部235が先端に向かって上向きに反った形状に形成されていてもよい。
また、図7に示すように、リップ部335の上面が天壁部30(フランジ部34)の上面に対して段差状に低く形成され、リップ部335の上面が凹曲面状に形成されていてもよい。これにより、吐出口10から吐出された内容物を確実に集束させることができ、内容物の液切れを更に良くすることができる。
また、図7に示すように、リップ部335の上面に、リップ部335の基端側から先端側に延在する凸リブ337が立設されていてもよい。これにより、内容物の液切れを更に良くすることができる。
また、図8に示すように、先端が尖った平面視三角形状のリップ部435を吐出口10の幅方向における中央位置に配設させてもよい。これにより、吐出口10から吐出された内容物をより細く集束させることができ、内容物の液切れを更に良くすることができる。
また、上記した実施の形態では、容器本体2が積層剥離容器であるが、本発明は、他の構成の容器本体であってもよく、例えば、容器本体が通常の1層のボトルや剥離しない積層ボトル、ガラス瓶容器であってもよく、或いは、口部付きのパウチ容器やチューブ容器であってもよい。
また、上記した実施の形態では、天壁部30を有する装着キャップ3が容器本体2の口部20にアンダーカット嵌合されているが、本発明は、装着キャップ3が口部20に螺合などの他の接合構造で接合されていてもよい。さらに、本発明は、容器本体2の口部20に天壁部30が一体に形成されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、天壁部30の頂壁部33の外縁にフランジ部34が突設され、このフランジ部34の先端部分にリップ部35が突設されているが、本発明は、上記したフランジ部34を省略することも可能であり、頂壁部33の外縁にリップ部35が直接突設された構成にすることも可能である。
また、上記した実施の形態では、天壁部30の上面が凹曲面状に形成されているが、本発明の参考例では、天壁部30の上面を平坦面や凸曲面状にすることも可能である。この場合、天壁部30の上面に被覆するフィルム4としては、伸縮性を有するフィルムを使用することが好ましい。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 容器
2 容器本体
3 装着キャップ(蓋部)
4 フィルム
10 吐出口
20 口部
30 天壁部
34 フランジ部
35、135、235、335、435 リップ部
36 連通開口
40 固着部

Claims (3)

  1. 内容物を収容する容器本体と、該容器本体の口部に設けられて該口部を閉塞する蓋部と、を備える容器であって、
    前記蓋部には、前記容器本体の内部に連通する連通開口が形成された天壁部と、該天壁部の外縁から突出すると共に前記天壁部の上面に対して傾斜した上面を有するリップ部と、が備えられ、
    前記天壁部の上面に、前記連通開口を覆うフィルムが被覆され、
    該フィルムが、前記連通開口を囲繞すると共に少なくとも周方向の一部分が開口した固着部を介して前記天壁部の上面に固着されており、
    前記フィルムのうちの前記固着部の内側部分が前記天壁部の上面に離間可能に密接されて前記連通開口がシールされており、
    前記天壁部は、中心から両側に向かうに従い漸次せり上がって全体として縦断面視弓形に湾曲されており、
    前記天壁部の外縁のうち、せり上がった両側部分の間の位置には、前記固着部の開口部分が形成されており、
    前記リップ部が、前記天壁部の外縁のうちの前記固着部の開口位置に配設されており、
    前記フィルムが、前記天壁部の外縁のうち、前記天壁部の上面と前記リップ部の上面との稜線が位置する部分に沿った形状に形成されることで、前記リップ部の上面が、上方に向けて露出していることを特徴とする容器。
  2. 請求項1に記載の容器において、
    前記リップ部の上面が、先端に向かうに従い漸次縮幅されていることを特徴とする容器。
  3. 請求項1または2に記載の容器において、
    前記天壁部に、径方向外側に突出したフランジ部が備えられており、
    該フランジ部の先端部分において前記固着部が開口されていると共に、該フランジ部の先端から前記リップ部が突出されていることを特徴とする容器。
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