JP5557573B2 - 容器 - Google Patents

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Description

本発明は、容器に関する。
従来、液状の内容物が収容される容器において、容器が倒れた時に内容物がこぼれないようにするため、吐出部に手動式の弁体の開閉機構を設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、醤油差し容器において、醤油注ぎ口(以下、吐出口という)と空気穴とを同じ方向に働くスプリングの付勢力により同一方向から同時に密閉し、さらに空気穴を利用した釦をスプリングの付勢に抗して押すことで、吐出口と空気穴とを同時に開口させて内容物である醤油を差せるようにした開閉機構について記載されている。
実用新案登録第3078012号公報
しかしながら、前記従来の容器に設けられる吐出口の開閉機構は、ばね部材の付勢力を利用した複雑な弁体機構であり、部品数も多くて組立作業が煩雑であるため、製造に手間が掛かり、その点で改良の余地があった。
また、容器内の内容物を吐出させる際には、その都度、釦を押す開閉操作を行いながら容器本体を傾ける必要があり、操作性に改良の余地があった。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構造で容易に製造することができ、また、操作性を向上させることができる容器を提供することを目的とする。
本発明に係る容器は、内容物を収容する容器本体と、該容器本体の口部に設けられて該口部を閉塞する蓋部と、を備える容器であって、前記蓋部には、前記容器本体の内部に連通する連通開口が形成された天壁部と、上端が前記天壁部により閉塞されるとともに、前記連通開口と前記容器本体の内部とを連通する流路を画成する周壁部と、が備えられ、前記天壁部は、径方向一方側から他方側に向かって上向きに傾斜されており、前記連通開口は、前記天壁部において径方向他方側に位置する部分に配置されており、前記天壁部の径方向他方側の外縁部は、前記周壁部の外周面に対して外側に突出されたフランジ部とされ、該天壁部の上面に、前記連通開口を覆うフィルムが被覆され、該フィルムが、前記連通開口を囲繞すると共に少なくとも周方向の一部分が開口した固着部を介して前記天壁部の上面に固着されており、前記固着部は、前記フランジ部の先端部分において開口されており、前記フィルムのうちの前記固着部の内側部分が前記天壁部の上面に離間可能に密接されて前記連通開口がシールされており、前記流路内に、前記内容物の流通を妨げる邪魔板が配設されており、前記邪魔板が壁状に形成されていると共に前記連通開口に対向する位置に配設されていることを特徴としている。
このような特徴により、使用前は、連通開口を覆うフィルムが天壁部の上面に密接され、連通開口がフィルムによってシールされているので、容器本体の密閉性が確保されている。
また、使用する際には、容器本体を傾けたり容器本体をスクイズ変形させたりして、容器本体内の内容物を連通開口から流出させる。これにより、連通開口から流出する内容物によってフィルムが押圧され、フィルムのうちの固着部の内側部分が、天壁部の上面から離間して上側に凸となるドーム状に膨出する。そして、フィルムと天壁部の上面との間に、連通開口に連通する流路が形成されると共に、固着部の開口部分に、外部に向けて開口された吐出口が形成される。その結果、連通開口から流出した内容物が、上記した流路(フィルムと天壁部の上面との間の隙間)を通って上記した吐出口(固着部の開口部分)から吐出される。
尚、前記天壁部の上面を凹曲面状に形成した場合には、フィルムのうちの固着部の内側部分が、天壁部の上面から離間する方向に反転変形するため、前記流路を大きく確保しやすくなる。また、天壁部の上面を平坦面や凸曲面状にすることも可能であるが、この場合は伸縮性を有するフィルムを使用することが好ましい。
また、連通開口と容器本体の内側とを連通する流路に邪魔板が配設されているので、容器本体内の内容物を連通開口から流出させる際、上記した邪魔板によって内容物の流通が妨げられることで、連通開口から流出する内容物の勢いが低減される。すなわち、連通開口に向かって流路を流通する内容物のうちの少なくとも一部が、邪魔板によって流通方向が曲げられるため、流路を流通する過程で内容物の勢いが弱められ、連通開口から流出する内容物によってフィルムが受ける衝撃力が低減される。
また、内容物の注出を停止する際には、容器本体を元の正立姿勢に戻したり容器本体のスクイズ変形を解除したりし、連通開口からの内容物の流出を停止させる。これにより、フィルムに付与されていた内容物による押圧力が解除され、天壁部の上面から離間したフィルムが元の状態に復元されて天壁部の上面に密接する。その結果、上記した吐出口が閉塞されると共に連通開口がフィルムによってシールされ、容器本体の密閉性が再び確保される。
また、本発明に係る容器は、前記邪魔板が壁状に形成されていると共に前記連通開口に対向する位置に配設されていることにより、容器本体内から流路内に流入した内容物は、邪魔板を避けるように迂回して流通した後、連通開口から流出されるので、流路を流通する内容物の勢いが確実に弱められ、連通開口から流出する内容物によってフィルムが受ける衝撃力が確実に低減される。
また、本発明に係る容器は、前記邪魔板が前記周壁部と一体に形成されており、該邪魔板が平面視において前記連通開口の内側の位置に配設されていることが好ましい。
これにより、金型を複雑な構成にすることなく、流路を画成する周壁部と邪魔板とを一体に形成することが可能である。つまり、平面視において邪魔板が連通開口の内側の位置に配設されていることで、連通開口を形成するピン(金型)の先端面で邪魔板の上面を形成することができるので、周壁部と邪魔板とを一体に成形しやすい。例えば、連通開口を形成するピンと周壁部の内周面を形成するコア金型の喰い切り突起とを接触させることで、周壁部と邪魔板とを容易に一体成形することが可能である。
本発明に係る容器によれば、凹曲面状の天壁部の上面にフィルムが固着された簡単な構成であるため、部品数が少なくて容易に製造することができ、これにより、量産性を向上させることができると共にコストダウンを図ることができる。
また、連通開口から内容物を流出させてその内容物によりフィルムを押圧することで吐出口が開口されて内容物が吐出され、また、連通開口からの内容物の流出を停止させることで吐出口が閉塞されると共に連通開口がシールされるので、内容物を注出する操作を容易に行うことができる。つまり、連通開口から内容物を流出させる操作を行うだけでよく、吐出口を開閉させる操作を別途行う必要がなく、操作性を向上させることができる。
さらに、連通開口から流出する内容物の勢いが邪魔板によって低減されるので、内容物によるフィルムに対する衝撃力を抑制することができる。その結果、フィルムの繰り返し変形による疲労低減を図ることができ、フィルムの復元力を長期間良好に維持することができる。
本発明の実施の形態を説明するための容器上部の縦断面図である。 本発明の実施の形態における容器の使用状態を説明するための容器上部の縦断面図である。
以下、本発明に係る容器の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、図1に示す一点鎖線Oは、容器本体2の口部20の中心軸線を示しており、以下、単に「軸線O」と記す。また、軸線Oに沿った方向を「軸方向」とし、軸線Oに直交する方向を「径方向」とし、軸線O回りの方向を「周方向」とする。さらに、本実施の形態では、容器本体2における口部20側(図1における上側)を「上方」とし、その反対側(図1における下側)を「下方」とする。
図1に示す容器1は、液体状の内容物を収容すると共にその内容物を注出させることができる容器である。この容器1の概略構成としては、内容物を収容する容器本体2と、その容器本体2の口部20に設けられて口部20を閉塞すると共に内容物を注出する注出部6を備えた装着キャップ3(本発明の蓋部に相当する。)と、注出部6の天壁部60の上面に被覆されたフィルム4と、を備えている。
容器本体2は、上端部に略円筒形状の口部20が立設された容器であり、前記口部20には、径方向外側に向けて膨出した係止部23が全周に亘って形成されている。
装着キャップ3は、容器本体2の口部20に装着される蓋部であり、この装着キャップ3には、容器本体2内の内容物を吐出させる開閉可能な吐出口10が形成されている。詳しく説明すると、装着キャップ3の概略構成としては、有頂筒状のキャップ本体部5と、キャップ本体部5の頂壁部50に立設された有頂筒状の注出部6と、キャップ本体部5に被着されて注出部6を覆うオーバーキャップ部7と、を備えている。
キャップ本体部5は、軸線Oに対して垂直に配設された頂壁部50と、頂壁部50の外縁から垂下された周壁部51と、頂壁部50の下面から垂下されていると共に周壁部51の内側に配設されたシール筒部52と、を備えている。
頂壁部50は、平面視円形の平板状の板部であり、口部20の上方に配設されている。この頂壁部50には、注出部6の内側に連通する開口53が形成されている。この開口53は、軸線Oから偏心した位置に形成されており、径方向の一方側(図1における右側、後述するヒンジ73側)に寄せて配設されている。
周壁部51は、略円筒形状の筒部であり、軸線Oを共通軸にして口部20と同軸上に延設されていると共に口部20の外周に周設されている。また、周壁部51は、小径の上段部54と大径の下段部55とからなる段状の筒部である。下段部55の内周面には、径方向内側に突出した係止部57が全周に亘って形成されており、この係止部57が口部20の係止部23に対して下方から係止されることで周壁部51が口部20にアンダーカット嵌合されている。
シール筒部52は、頂壁部50の下面に垂設された円筒形状の筒部であり、軸線Oを共通軸にして周壁部51及び口部20と同軸上に延設されていると共に口部20の内側に嵌合されている。このシール筒部52の外周面は口部20の内周面に液密に密接されており、これにより口部20とシール筒部52との間がシールされている。
注出部6は、上記したキャップ本体部5の開口53の内縁から立設された周壁部61と、周壁部61の上端に設けられた天壁部60と、を備えている。
周壁部61は、キャップ本体部5の頂壁部50の上面に立設された立上り筒部であり、軸方向に沿って延設されている。また、周壁部61の下端は、キャップ本体部5の開口53を介して口部20の内側に向けて開口されており、周壁部61の内側は口部20の内側に連通されている。周壁部61の上端は、径方向一方側(図1における右側)から他方側(図1における左側)に向かって上向きに傾斜されている。
天壁部60は、周壁部61の上端を閉塞する壁部であり、径方向一方側(図1における右側)から他方側(図1における左側)に向かって上向きに傾斜されており、天壁部60の径方向他方側の外縁部(フランジ部60b)は、周壁部61の外周面に対して外側に突出されている。また、天壁部60の上面60aは、凹曲面状に形成されている。すなわち、天壁部60は、その傾斜方向に直交する方向において、中心から両側に向かうに従い漸次せり上がって全体として縦断面視弓形に湾曲されている。また、天壁部60の上面60aには、容器本体2の内部に連通する連通開口63が形成されている。
また、上記した構成からなる注出部6の内部には、上記した連通開口63と容器本体2(口部20)の内部とを連通する流路62が形成されている。この流路62は、容器本体2内の内容物を連通開口63まで流通させる流通経路であり、上記した天壁部60の下面と周壁部61の内周面によって画成されている。また、前記した流路62内には、内容物の流通を妨げる邪魔板64が配設されている。この邪魔板64は、軸線Oに対して垂直に配設された平板状の壁部であり、上記した連通開口63に対して上下に対向する位置に配設されている。また、邪魔板64は、周壁部61と一体に形成されており、平面視において連通開口63の内側の位置に配設されている。
尚、邪魔板64の平面視形状と連通開口63の平面視形状とは同形同大とされ、例えば半円形状に形成されている。
具体的に説明すると、上記した流路62は、周壁部61の下部に形成されていると共に天井面を有し、且つ、下端がキャップ本体部5の開口53を介して口部20内に向けて開放された周壁内部65と、この周壁内部65の天井面に形成されて周壁内部65に連通された略半円錐形状(あるいは、略半円錐台形状)の第一喰い切り孔66と、天壁部60の上面から軸方向に沿って延在すると共に第一喰い切り孔66に連通された第二喰い切り孔67と、から構成されている。そして、上記した邪魔板64は、上記した周壁内部65の天井面と第一喰い切り孔66の鉛直面と第二喰い切り孔67の底面とによって画成されている。なお、前記した第二喰い切り孔67の上端開口部が上記した連通開口63となっている。
オーバーキャップ部7は、ヒンジ73を介してキャップ本体部5に一体に連結された有頂筒状のキャップ体であり、その概略構成としては、軸線Oに対して垂直に配設された頂壁部70と、頂壁部70の外縁から垂下された周壁部71と、頂壁部70の下面に垂下されていると共に周壁部71の内側に配設された内筒部72と、を備えている。
頂壁部70は、平面視円形の板部であり、注出部6の上方に配設されている。
周壁部71は、軸方向に沿って延在する円筒形状の筒部であり、この周壁部71の下端部は、キャップ本体部5の上段部54の外周にアンダーカット嵌合されている。また、この周壁部71の下端部の径方向一方側(図1における右側)の部分に上記したヒンジ73が配設されている。また、周壁部71の下端部の径方向他方側(図1における左側)の部分に径方向外側に突出した摘み部74が突設されている。
内筒部72は、注出部6の天壁部60上のフィルム4を押さえ付けることが可能な円筒形状の筒部であり、この内筒部72の下端は、閉状態において注出部6の天壁部60の上面60aに沿って傾斜している。つまり、内筒部72の下端は、径方向一方側(図1における右側)から他方側(図1における左側)に向かって上向き傾斜されている。この内筒部72は、オーバーキャップ部7の閉状態において上記した連通開口63の外周に周設されており、この内筒部72によって、フィルム4のうちの連通開口63を囲繞する位置で押さえ付けられている。
フィルム4は、注出部6の天壁部60の上面60aに被覆されて連通開口63を覆う弾性変形可能な膜体であり、天壁部60の外縁に沿った形状に形成されている。このフィルム4は、天壁部60の上面に固着部40を介して固着されている。この固着部40は、連通開口63を囲繞していると共に天壁部60のフランジ部60bの先端部分において開口されている。つまり、フィルム4は、フランジ部60bの先端部分を除いて天壁部60の外縁に沿って天壁部60の上面に固着されており、フランジ部60bの先端部分には、上記した固着部40が開口してフィルム4と天壁部60とが固着されていない部分が形成され、その部分(固着部40の開口部分)が吐出口10となっている。
また、フィルム4は、天壁部60の上面60aに沿って湾曲されており、フィルム4のうちの固着部40の内側部分(非固着部41)は、天壁部60の上面に密接されている。これにより、連通開口63がフィルム4によってシールされ、容器本体2の密閉性が確保されている。また、フィルム4の非固着部41は、天壁部60の上面から離間する方向に弾性的に膨出(反転変形)することで天壁部60の上面に対して離間可能である。このフィルム4は、天壁部60の上面が凹曲面状に形成されているので、伸縮性を有しない一般的なフィルムを使用することができるが、伸縮性を有するフィルムを使用することも可能である。
なお、フィルム4の天壁部60の上面に対する固着方法としては、熱溶着等の溶着の他、接着剤を用いた接着などであってもよい。
なお、注出部6の天壁部60のフランジ部60bの先端に弱化部を介して図示せぬ毟り部を連結し、この毟り部の上面にフィルム4を固着させることが好ましい。これにより、フィルム4が全周に亘って密封され、容器1の密閉性が確実に確保される。そして、使用時には、毟り部をフランジ部60bから毟り取ることでフィルム4が開封され、吐出口10が開口可能となる。
次に、上記した構成からなる容器1の作用について説明する。
上記した構成の容器1内の内容物を注出する際には、図2に示すように、容器本体2を傾けたり容器本体2の胴部をスクイズ変形させたりして、容器本体2内の内容物を注出部6内の流路62を介して連通開口63から流出させる。このとき、流路62内に邪魔板64が配設されているので、この邪魔板64によって内容物の流通が妨げられ、連通開口63から流出する内容物の勢いが低減される。すなわち、連通開口63に向かって流路62を流通する内容物のうちの少なくとも一部が、邪魔板64によって流通方向が曲げられるため、流路62を流通する過程で内容物の勢いが弱められ、連通開口63から流出する内容物によってフィルム4が受ける衝撃力が低減される。また、壁状の邪魔板64が連通開口63に対向する位置に配設されているので、容器本体2内から流路62内に流入した内容物は、邪魔板64を避けるように迂回して流通した後、連通開口63から流出される。これにより、流路62を流通する内容物の勢いが確実に弱められ、連通開口63から流出する内容物によってフィルム4が受ける衝撃力が確実に低減される。
そして、上述したように連通開口63から内容物が流出すると、その内容物によってフィルム4が押圧され、フィルム4の非固着部41が、天壁部60の上面から離間する方向に反転変形してドーム状に膨出し、フィルム4と天壁部60の上面との間に、連通開口63に連通する流路11が形成されると共に、固着部40の開口部分に形成された吐出口10が開口される。その結果、連通開口63から流出した内容物が、上記した流路11を通って上記した吐出口10から吐出される。
また、内容物の注出を停止する際には、容器本体2を元の正立姿勢に戻したり容器本体2のスクイズ変形を解除したりすることで、連通開口63からの内容物の流出を停止させる。これにより、フィルム4に付与されていた内容物による押圧力が解除され、反転変形していたフィルム4が弾性や容器本体2の内圧(負圧)によって元の状態に復元されて天壁部60の上面に密接する。その結果、上記した吐出口10が閉塞されると共に連通開口63がフィルム4によってシールされ、容器本体2の密閉性が再び確保される。
上記した容器1によれば、凹曲面状の天壁部0の上面にフィルム4が固着された簡単な構成であるため、部品数が少なくて容易に製造することができる。これにより、容器1の量産性を向上させることができると共にコストダウンを図ることができる。
また、連通開口63から内容物を流出させてその内容物によりフィルム4を押圧することで吐出口10が開口されて内容物が吐出され、また、連通開口63からの内容物の流出を停止させることで吐出口10が閉塞されると共に連通開口63がシールされるので、内容物を注出する操作を容易に行うことができる。つまり、容器本体2を傾けたりスクイズ変形させたりするだけでよく、吐出口10を開閉させるための操作を別途行う必要がなく、操作性を向上させることができる。
特に、容器1を傾けるだけで内容物を注出するように構成した場合には、複雑な操作やスクイズする握力が不要となり、力が小さい人でも容易に使用できる。
また、連通開口63から流出する内容物の勢いが邪魔板64によって低減されるので、内容物によるフィルム4に対する衝撃力を抑制することができる。その結果、フィルム4の繰り返し変形による疲労低減を図ることができ、フィルム4の復元力を長期間良好に維持することができる。
また、壁状の邪魔板64が連通開口63に対向する位置に配設されており、内容物が邪魔板64を避けるように迂回して流通し、内容物の勢いが確実に弱められるので、フィルム4の復元力の長期的な維持を確実に図ることができる。
また、周壁部61と一体に形成された邪魔板64が平面視において連通開口63の内側の位置に配設されているので、連通開口63(第二喰い切り孔67)を形成する喰い切りピンの先端面で邪魔板64の上面を形成することができるので、周壁部61と邪魔板64とを一体に成形しやすい。具体的に説明すると、装着キャップ3を成形する際、周壁部61の下端部の内周面(周壁内部65)を形成する中子の上端面に、第一喰い切り孔66を形成する喰い切り突起を突設し、この喰い切り突起に、連通開口63(第二喰い切り孔67)を形成する喰い切りピンを接触させる。これにより、金型を複雑な構成にすることなく、周壁部61と邪魔板64とを容易に一体成形することが可能である。その結果、容器1の部品数が増加せず、また、金型構造が複雑化しないため、コストアップを抑えることができる。
また、径方向外側に突出したフランジ部60bの先端部分において固着部40が開口され、吐出口10がフランジ部60bの先端部分に形成されているので、上記した吐出口10の位置が容器本体2の口部20から離れた位置に形成される。これにより、内容物を注出しやすくなり、操作性を向上させることができる。
また、フィルム4が被覆される天壁部0の上面が凹曲面状に形成されているため、連通開口63から流出する内容物によってフィルム4が押圧されたとき、フィルム4のうちの固着部の内側部分(非固着部41)が、天壁部0の上面から離間する方向に反転変形する。このため、フィルム4と天壁部0の上面との間に形成される流路11を大きく確保することができる。
以上、本発明に係る容器の実施の形態について説明したが、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記した実施の形態では、固着部40が天壁部60の外縁に沿って延設されているが、本発明は、固着部40が天壁部60の外縁に沿って延設されていなくてもよく、固着部は、天壁部60の上面において少なくとも一部を開けて連通開口63を囲繞するように延設されていればよく、例えば平面視円形の天壁部60の上面に固着部が平面視楕円状に延設されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、固着部40の開口部分が一箇所(フランジ部60bの先端部分)だけであるが、本発明は、固着部40が複数の箇所で開口されていてもよい。例えば、吐出口10に対して径方向反対側の位置に固着部40を開口させ、その開口部分を空気置換用の空気孔としてもよい。この空気孔は、フィルム4が膨出変形することで、吐出口10と同時に開閉させることができる。
さらに、本発明は、固着部40の開口部分を2つ以上形成して2つ以上の吐出口10を有する容器にすることも可能である。
また、上記した実施の形態では、装着キャップ3にオーバーキャップ部7及び注出部6が設けられ、この注出部6の天壁部60の上面60aに連通開口63が形成されていると共にフィルム4が被覆されているが、本発明は、上記した注出部6やオーバーキャップ部7を省略することも可能である。例えば、キャップ本体部5の天壁部の上面に連通開口が形成されると共にフィルム4が被覆された構成であってもよい。
また、上記した実施の形態では、装着キャップ3が容器本体2の口部20にアンダーカット嵌合されているが、本発明は、装着キャップ3が口部20に螺合などの他の接合構造で接合されていてもよい。さらに、本発明は、連通開口63が形成された天壁部が容器本体2の口部20に一体に形成されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、連通開口63に対向する位置に邪魔板64が配設され、この邪魔板64が周壁部61と一体に形成されていると共に平面視において連通開口63の内側に配設されているが、本発明は、周壁部61と別体の邪魔板を備えた構成であってもよく、また、連通開口63に対向しない位置に邪魔板が配設されていてもよい。
また、上記した実施の形態では、流路62の内側に平板状の邪魔板64が配設されているが、本発明における邪魔板64は、平板状の板部でなくてもよく、例えば湾曲板や孔あき板、メッシュシート等であってもよく、或いは、流路62の内側に架設された棒体であってもよく、或いは、複数の棒体を十字状や格子状、径方向に突設された複数の平板片形状に配設させた構成であってもよい。
また、上記した実施の形態では、天壁部0の上面が凹曲面状に形成されているが、天壁部0の上面を平坦面や凸曲面状にすることも可能である。この場合、天壁部0の上面に被覆するフィルム4としては、伸縮性を有するフィルムを使用することが好ましい。
また、本発明における容器本体の構成は適宜変更可能であり、例えば、外層と内層とが剥離可能に積層された積層剥離(デラミ)容器や、スクイズ変形可能な胴部を有するボトルの内部に内容物を収容した袋体が収納された容器であってもよく、或いは、通常の1層のボトルや剥離しない積層ボトル、ガラス瓶容器であってもよく、或いは、口部付きのパウチ容器やチューブ容器であってもよい。
その他、本発明の主旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 容器
2 容器本体
3 装着キャップ(蓋部)
4 フィルム
10 吐出口
20 口部
40 固着部
60 天壁部
61 周壁部
63 連通開口
64 邪魔板

Claims (2)

  1. 内容物を収容する容器本体と、該容器本体の口部に設けられて該口部を閉塞する蓋部と、を備える容器であって、
    前記蓋部には、前記容器本体の内部に連通する連通開口が形成された天壁部と、上端が前記天壁部により閉塞されるとともに、前記連通開口と前記容器本体の内部とを連通する流路を画成する周壁部と、が備えられ、
    前記天壁部は、径方向一方側から他方側に向かって上向きに傾斜されており、
    前記連通開口は、前記天壁部において径方向他方側に位置する部分に配置されており、
    前記天壁部の径方向他方側の外縁部は、前記周壁部の外周面に対して外側に突出されたフランジ部とされ、
    該天壁部の上面に、前記連通開口を覆うフィルムが被覆され、
    該フィルムが、前記連通開口を囲繞すると共に少なくとも周方向の一部分が開口した固着部を介して前記天壁部の上面に固着されており、
    前記固着部は、前記フランジ部の先端部分において開口されており、
    前記フィルムのうちの前記固着部の内側部分が前記天壁部の上面に離間可能に密接されて前記連通開口がシールされており、
    前記流路内に、前記内容物の流通を妨げる邪魔板が配設されており、
    前記邪魔板が壁状に形成されていると共に前記連通開口に対向する位置に配設されていることを特徴とする容器。
  2. 請求項に記載の容器において、
    前記邪魔板が前記周壁部と一体に形成されており、
    該邪魔板が平面視において前記連通開口の内側の位置に配設されていることを特徴とする容器。
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