JP6461682B2 - 揮散容器 - Google Patents

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Description

本発明は、揮散容器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるような揮散容器が知られている。この揮散容器は、揮散剤が収容される有底筒状の容器本体と、容器本体の開口部を閉塞するとともに、容器本体の内外を連通する揮散孔が穿設された揮散板と、揮散板に貼着されて揮散孔を閉塞するシール材と、を備えている。この揮散容器では、シール材を揮散板から剥離することで、容器本体内の揮散剤が揮散孔を通して容器本体の外部に揮散する。
特開2009−208798号公報
しかしながら、上述した従来の揮散容器では、シール材を揮散板から剥離した状態で揮散容器を放置しておくと、揮散剤を揮散させる必要が無くなった場合でも揮散剤が揮散し続ける。そのため、従来の揮散容器では、無駄な揮散剤の揮散を抑えて揮散剤を効率的に揮散させることについて改善の余地がある。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、揮散剤を効率的に揮散させることができる揮散容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る揮散容器は、揮散剤が収容される容器体と、前記容器体を、口部が下向きの倒立姿勢で上下動可能に支持する支持部材と、前記支持部材に配設されて前記容器体の前記口部内に液密に嵌合されるとともに、前記口部の内周面との間に揮散剤を保持する保持凹部を有する栓体と、を備え、前記容器体は、前記保持凹部が前記容器体の外部で開口する後退位置と、前記保持凹部が前記容器体の内部で開口する前進位置と、の間を上下動可能に配設され、前記支持部材には、前記容器体が前記前進位置から前記後退位置に移動したとき、前記保持凹部内から落下する揮散剤が含浸される含浸体が配設されていることを特徴とする。
この構成によれば、まず保持凹部が容器体の内部で開口する前進位置まで容器体を移動させると、容器体内の揮散剤が保持凹部内に流入する。その後、保持凹部が容器体の外部で開口する後退位置まで容器体を移動させると、保持凹部内に流入した揮散剤が口部の内周面との間に保持された状態で容器体の外部まで移送される。その後、保持凹部内に保持された揮散剤は、後退位置において容器体の外部で保持凹部から落下することで含浸体に含浸される。
このように、支持部材(栓体)に対する容器体の上下動に伴って容器体内の揮散剤を容器体の外部に移送することができる。これにより、従来のように揮散剤が揮散し続ける構成と異なり、所望量の揮散剤を必要に応じて揮散させることができる。その結果、無駄な揮散剤の揮散を抑えて揮散剤を効率的に揮散させることができる。
また、栓体に対して容器体を上下動させる構成のため、例えば容器体にポンプ部材等を配設する構成に比べて構成の簡素化や小型化、低コスト化を図ることができる。さらに、保持凹部の容積に応じた容量の揮散剤を一回の揮散操作で含浸体に供給できるので、所望量の揮散剤を含浸体に供給できる。この場合、保持凹部の容積を調整することで、一回の揮散操作で含浸体に供給する揮散剤の容量を調整することも可能である。
本発明に係る揮散容器において、前記支持部材と前記容器体との間には、前記容器体を前記後退位置に向けて付勢する付勢部材が配設されていてもよい。
この場合には、容器体を後退位置に向けて付勢する付勢部材が配設されているため、栓体が前進位置で留まるのを抑制し、保持凹部内に保持された揮散剤を含浸体に確実に供給できる。
本発明に係る揮散容器において、前記支持部材は、有底筒状を呈し、その内側に前記容器体の前記口部が収容されていてもよい。
この場合には、支持部材の内側に口部が収容されているため、保持凹部から落下する揮散剤が支持部材の外部に飛散したり、揮散剤が無駄に揮散したりするのを抑制できる。
本発明に係る揮散容器によれば、揮散剤を効率的に揮散させることができる。
本発明の実施形態に係る揮散容器(使用状態)の断面図である。 図1に示す揮散容器を前方から見た正面図である。 図1に示す揮散容器(未使用状態)の断面図である。 図1に示す揮散容器の動作を説明するための図であって、揮散容器の部分断面図である。 図1に示す揮散容器の動作を説明するための図であって、揮散容器の部分断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。
図1に示すように、本実施形態の揮散容器1は、図示しない車両等の送風口に配設されたフィンに着脱可能に設けられる。揮散容器1は、揮散剤が収容される容器体2と、容器体2を支持する支持部材3と、容器体2から供給される揮散剤を含浸する含浸体4と、容器体2の口部5内に液密に嵌合される栓体6と、支持部材3をフィンに取り付けるための取付部材7と、を有している。
なお、容器体2及び支持部材3は、ともに有底筒状を呈し、それぞれの中心軸が共通軸上に位置している。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う容器体2側を上方、支持部材3側を下方という。さらに、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O周りに周回する方向を周方向という。
また、以下の説明では、本実施形態の揮散容器1がフィンに取り付けられた使用状態を例にして説明する。この場合、揮散容器1は、送風口から吹き出される空気が径方向のうち一方向に沿って流通するようにフィンに取り付けられる。したがって、以下の説明では、一方向のうち送風口側(空気の流通方向の上流側)を後方、送風口側とは反対側(空気の流通方向の下流側)を前方という場合がある。
支持部材3は、容器軸O方向に直交する横断面視が円形状とされ、容器体2が口部5を下向きにした倒立姿勢で収容される。支持部材3の底壁部11において、径方向の中央部には、上方に向けて支持軸12が立設されている。支持軸12は、容器軸Oと同軸上に配置されるとともに、その上端縁が支持部材3の周壁部13よりも上方に位置している。
支持部材3の周壁部13は、上方に位置するものほど径が拡大された多段筒状を呈し、口部5を径方向の外側から囲繞している。具体的に、周壁部13は、底壁部11の外周縁から立設された小径の下筒部14と、下筒部14の上端縁から上方に向けて立設された大径の上筒部15と、を備えている。
上筒部15のうち、後方に位置する部分には、支持部材3の内外を連通させるとともに、主に送風口から吹き出される空気を支持部材3内に導入させるための導入窓21が形成されている。導入窓21は、容器軸O方向に沿って延びる長孔であって、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
また、図1、図2に示すように、上筒部15のうち、前方に位置する部分には、支持部材3の内外を連通させるとともに、主に含浸体4から揮発する揮散剤を支持部材3の外部に導出する揮散窓22が形成されている。揮散窓22は、容器軸O方向に沿って延びる長孔であって、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
図1に示すように、上筒部15の内周面において、周方向の一部(図示の例では軸線Oを挟んで前後方向で対向する部分)には、支持部材3に対する容器体2の周方向の移動を規制する一対の規制突起23が形成されている。各規制突起23は、径方向の内側に向けて突出するとともに、容器軸O方向に沿って延設されている。また、上筒部15における上部内周面には、径方向の内側に向けて突出する突起24が形成されている。この突起24は、径方向の内側における突出高さが規制突起23よりも低く、上筒部15のうち規制突起23以外の部分に周方向に沿って延設されている。
含浸体4は、容器軸O方向から見た平面視で環状を呈し、支持部材3の底壁部11上において、支持軸12を取り囲んで配置されている。図示の例において、含浸体4の外径は、下筒部14の内径よりも小さくなっている。したがって、径方向において、含浸体4の外周面と下筒部14の内周面との間には、環状の隙間が設けられている。なお、含浸体4は、多孔質材、例えばろ紙やスポンジ体等により形成されている。
栓体6は、容器軸Oと同軸上に延びる有頂筒状を呈し、上述した支持軸12に上方から装着されている。具体的に、栓体6は、支持軸12に外嵌される外嵌筒31と、外嵌筒31の上端開口部を閉塞する頂壁部32と、を有している。
外嵌筒31の外周面には、径方向の内側に向けて窪む保持凹部33が形成されている。保持凹部33は、容器軸O方向に沿う縦断面視で半円形状を呈し、外嵌筒31の全周に亘って環状に形成されている。なお、保持凹部33は、外嵌筒31において周方向に間隔をあけて形成しても構わない。
外嵌筒31の下端面には、上方に向けて延びるスリット34が形成されている。このスリット34は、容器軸O方向に沿う縦断面視で保持凹部33よりも下方で終端するとともに、外嵌筒31の全周に亘って環状に形成されている。これにより、外嵌筒31のうち、スリット34に対して径方向の外側に位置する部分は、後述するシール筒52の内周面を摺動する弾性変形可能な下シール部35を構成している。なお、図示の例において、下シール部35には、径方向の外側に向けて突出するシール突起が形成されている。
一方、外嵌筒31のうち、保持凹部33よりも上方に位置する部分は、後述するシール筒52の内周面を摺動する上シール部41を構成している。上シール部41の上部は、上方に向かうに従い漸次縮径するテーパ状をなしている。なお、上シール部41には、径方向の外側に向けて突出するシール突起が形成されている。
容器体2は、支持部材3に倒立姿勢で支持された上方に向けて突の有底筒状を呈する容器本体43と、容器本体43の口部46に装着された口筒部44と、を備えている。なお、本実施形態の容器本体43内には、例えば芳香剤や、消臭剤、殺虫剤、忌避剤、除菌剤等、揮発性を有する液状の揮散剤が収容される。
容器本体43の胴部45は、径方向の外側に向けて突の球状を呈している。但し、胴部45の形状は球状に限らず、適宜設計変更が可能である。
容器本体43の口部46は、胴部45の下端開口縁から下方に向けて延設されている。口部46の外周面には、雄ねじ部46aが形成されている。なお、本実施形態では、容器本体43の口部46及び口筒部44により、容器体2の口部5を構成している。
口筒部44は、容器本体43の口部46に装着された装着筒51と、口部46内に嵌合されたシール筒52と、装着筒51及びシール筒52の下端縁同士を接続する連結環53と、連結環53から下方に向けて延設されたガイド筒54と、を備えている。
装着筒51の内周面には、上述した口部46の雄ねじ部46aに螺着される雌ねじ部51aが形成されている。装着筒51の外周面には、上述した規制突起23を各別に収容する一対の規制溝55が形成されている。規制溝55は、径方向の内側に向けて窪むとともに、容器軸O方向に沿って延設されている。また、装着筒51における下部外周面には、上述した突起24に下方から係止可能な突起56が形成されている。突起56は、装着筒51のうち規制溝55以外の部分に周方向に沿って延設されている。
シール筒52は、容器本体43の口部46の内周面を径方向の内側から取り囲んでいる。シール筒52内には、上述した栓体6が容器体2に対して容器軸O方向に沿って摺動可能に嵌合されている。すなわち、本実施形態の栓体6はシール筒52を介して容器体2の口部5に液密に嵌合されている。
ガイド筒54は、連結環53のうち容器本体43の口部46よりも径方向の外側に位置する部分から下方に向けて延設されている。
そして、本実施形態の容器体2は、栓体6の保持凹部33が容器体2の外部(下方)で開口する後退位置と、図4に示すように栓体6の保持凹部33が容器体2内で開口する前進位置と、の間を栓体6に対して上下動する。この場合、図1に示す後退位置では、栓体6の上シール部41が口筒部44のシール筒52内の下部に嵌合された状態で、保持凹部33が支持部材3内で開口している。また、図4に示す前進位置では、栓体6の下シール部35がシール筒52内の上部に嵌合された状態で、保持凹部33が容器本体43内においてシール筒52よりも上方に位置している。
口筒部44の連結環53と、支持部材3の底壁部11と、の間には、容器体2を後退位置(上方)に向けて付勢する付勢部材61が介在している。付勢部材61は、例えば金属製のスプリングであって、容器軸O方向に沿って延設されている。付勢部材61の下端部は、支持部材3内において上述した下筒部14と含浸体4との間の隙間に挿入されている。一方、付勢部材61の上端部は、上述した口筒部44のガイド筒54に外挿されている。
取付部材7は、支持部材3を保持する本体取付部62と、本体取付部62に連設されたフィン取付部63と、を備えている。
本体取付部62は、容器軸O方向から見た平面視で前方に向けて開口するC字状を呈している。本体取付部62は、支持部材3の上述した下筒部14を径方向の外側から取り囲んでいる。また、本体取付部62の下端部には、径方向の内側に向けて張り出すストッパ部65が形成されている。このストッパ部65は、支持部材3における底壁部11の外周部分を下方から保持し、本体取付部62に対する支持部材3の下方移動を規制する。なお、図示の例において、本体取付部62の外径は、支持部材3の上筒部15の外径と同等になっている。
フィン取付部63は、本体取付部62の後部に連設されたベース部71と、ベース部71から後方に向けて突設された一対の挟持片72と、を備えている。
ベース部71は、容器軸O方向に沿って延びる板状とされ、その下半部が本体取付部62の後面に連設され、上半部が本体取付部62よりも上方に突出して上筒部15を後方から支持している。
各挟持片72は、容器軸O方向に間隔をあけた状態で、ベース部71の下部からそれぞれ後方に向けて延設されている。各挟持片72間でフィンを容器軸O方向で挟持することにより、揮散容器1がフィンに取り付けられる。
なお、本実施形態の取付部材7は、図3に示す流通段階や陳列段階等の未使用状態において、上述した使用状態とは上下反転した姿勢で口筒部44に装着されている。この場合、取付部材7のうち、本体取付部62は口筒部44の装着筒51を径方向の外側から囲繞するとともに、下端縁が上筒部15の上端縁に上方から近接又は当接している。また、本体取付部62のストッパ部65は、容器軸O方向において装着筒51と容器本体43との間に配置される。これにより、支持部材3に対する容器体2の下方移動が規制されている。
次に、上述した揮散容器1の作用について説明する。なお、以下の説明では、上述した未使用状態を初期状態として説明する。
まず、図3に示すように、初期状態の揮散容器1に対して取付部材7を未使用状態から使用状態に付け替える。具体的には、取付部材7を口筒部44から取り外した後、取付部材7を上下反転させて支持部材3の下筒部14に装着する。これにより、揮散容器1が図1に示す使用状態となる。
次に、揮散容器1をフィンに取り付ける。具体的には、取付部材7の一対の挟持片72間にフィンを差し込む。これにより、送風口の前方に揮散容器1が配置される。
続いて、容器体2内の揮散剤を揮散させる揮散操作について説明する。
まず、図4に示すように、容器本体43の底部(口部46側とは反対側に位置する部分)と、支持部材3の底壁部11と、を指等で摘まみ、容器体2及び支持部材3を容器軸O方向で接近する方向に向けて押し込む。すると、付勢部材61が弾性変形することで、容器体2が支持部材3に対して下方に移動するとともに、栓体6がシール筒52の内周面を摺動しながら容器体2内を上方に移動していく。このとき、容器体2(口筒部44)の連結環53が支持部材3の下筒部14に上方から当接する位置まで容器体2及び支持部材3を押し込む。これにより、容器体2は、栓体6の保持凹部33が容器体2の内部で開口する前進位置まで移動する。容器体2が前進位置まで移動すると、容器体2内の揮散剤が保持凹部33内に流入する。
その後、図5に示すように、容器体2及び支持部材3の押し込みを解除すると、付勢部材61が復元変形することで、容器体2及び支持部材3が容器軸O方向で離間する方向に移動する。具体的には、容器体2が支持部材3に対して上方に移動するとともに、栓体6がシール筒52の内周面を摺動しながら容器体2内を下方に移動する。その結果、容器体2は、栓体6の保持凹部33が容器体2の外部で開口する後退位置に復元する。このとき、栓体6は、保持凹部33内に流入した揮散剤をシール筒52の内周面との間に保持した状態で後退位置まで移動する。これにより、容器体2内の揮散剤が栓体6によって容器体2の外部に移送される。
容器体2が後退位置まで復元すると、保持凹部33内の揮散剤が保持凹部33から落下する。落下した揮散剤は、支持部材3の底壁部11上に配設された含浸体4に含浸される。
一方、送風口から吹き出される空気は、支持部材3の導入窓21を通して支持部材3内に導入された後、揮散窓22を通して支持部材3から導出される。このとき、含浸体4から揮発した揮散剤が支持部材3内を通過する空気の流れに伴って揮散窓22(若しくは導入窓21)から揮散する。
このように、本実施形態では、支持部材3(栓体6)に対する容器体2の上下動に伴って容器体2内の揮散剤を容器体2の外部に移送することができる。これにより、従来のように揮散剤が揮散し続ける構成と異なり、所望量の揮散剤を必要に応じて揮散させることができる。その結果、無駄な揮散剤の揮散を抑えて揮散剤を効率的に揮散させることができる。
また、本実施形態では、栓体6に対して容器体2を上下動させる構成のため、例えば容器体2にポンプ部材等を配設する構成に比べて構成の簡素化や小型化、低コスト化を図ることができる。さらに、保持凹部33の容積に応じた容量の揮散剤を一回の揮散操作で含浸体4に供給できるので、所望量の揮散剤を含浸体4に供給できる。この場合、保持凹部33の容積を調整することで、一回の揮散操作で含浸体4に供給する揮散剤の容量を調整することも可能である。
しかも、本実施形態では、容器体2を後退位置に向けて付勢する付勢部材61が配設されているため、栓体6が前進位置で留まるのを抑制し、保持凹部33内に保持された揮散剤を含浸体4に確実に供給できる。
また、支持部材3の内側に容器体2の口部5が収容されているため、保持凹部33から落下する揮散剤が支持部材3の外部に飛散したり、揮散剤が無駄に揮散したりするのを抑制できる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、本発明の揮散容器1を車両の送風口に取り付ける構成について説明したが、これに限らず、車両以外の送風口に取り付ける構成でもよい。また、本発明の揮散容器1は、送風口に取り付ける用途に限らず、設置型の用途に用い、含浸体4に含浸される揮散剤が自然に揮散する構成でも構わない。
上述した実施形態では、容器本体43と口筒部44とが螺着により装着される構成について説明したが、これに限らず、アンダーカット嵌合等により装着される構成であっても構わない。
また、上述した実施形態では、容器体2の容器本体43の口部46と口筒部44とを別体で形成する構成について説明したが、容器本体43の口部46と口筒部44とを一体で形成して容器体2の口部5を構成しても構わない。
上述した実施形態では、支持部材3に規制突起23を形成し、口筒部44に規制溝55を形成する構成について説明したが、これに限らず、支持部材3に対する容器体2の周方向の移動を規制する構成であれば構わない。
また、上述した実施形態では、容器軸Oを挟んで前後方向で対向する部分に規制突起23及び規制溝55を配設する構成について説明したが、これに限られない。例えば容器軸Oを挟んで前後方向に直交する左右方向で対向する部分に規制突起23及び規制溝55を配設しても構わない。これにより、規制溝55が使用者から見え難くなるので、使用時(車載時)の見映えを向上させることができる。
上述した実施形態では、支持部材3が有底筒状を呈する構成について説明したが、これに限られない。
また、上述した実施形態では、容器体2が付勢部材61によって後退位置に向けて付勢されている構成について説明したが、これに限らず、前進位置及び後退位置間の移動を手動により行っても構わない。
また、保持凹部33は、後退位置において、容器体2の内外の連通が遮断されている構成であれば、その配設位置や形状等は適宜設計変更が可能である。例えば栓体6の外嵌筒31において、容器軸O方向に間隔をあけて保持凹部33を形成しても構わない。この場合には、前進位置において、容器体2内に開口する保持凹部33の数に応じて容器体2の外部に移送できる揮散剤の容量を調整することができる。
また、含浸体4は、保持凹部33から落下する揮散剤を含浸できる構成であれば、その配設位置や形状等は適宜設計変更が可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…揮散容器
2…容器体
3…支持部材
4…含浸体
5…口部
6…栓体
33…保持凹部
61…付勢部材

Claims (3)

  1. 揮散剤が収容される容器体と、
    前記容器体を、口部が下向きの倒立姿勢で上下動可能に支持する支持部材と、
    前記支持部材に配設されて前記容器体の前記口部内に液密に嵌合されるとともに、前記口部の内周面との間に揮散剤を保持する保持凹部を有する栓体と、を備え、
    前記容器体は、前記保持凹部が前記容器体の外部で開口する後退位置と、前記保持凹部が前記容器体の内部で開口する前進位置と、の間を上下動可能に配設され、
    前記支持部材には、前記容器体が前記前進位置から前記後退位置に移動したとき、前記保持凹部内から落下する揮散剤が含浸される含浸体が配設されていることを特徴とする揮散容器。
  2. 前記支持部材と前記容器体との間には、前記容器体を前記後退位置に向けて付勢する付勢部材が配設されていることを特徴とする請求項1記載の揮散容器。
  3. 前記支持部材は、有底筒状を呈し、その内側に前記容器体の前記口部が収容されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の揮散容器。
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