JP7353988B2 - インク補給具及び補給式筆記具セット - Google Patents
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Description
このフェルトペン用インキ補給器によれば、ガイド筒に筆記具のペン先が挿入されると、ペン先が補給材に接するので、このペン先に、補給材に含浸したインクを補給することができる。
特許文献1には、前記気圧孔により前記補給器と筆記具のホルダとの内圧が均等化されること等が記載されている。
インク容器に挿入される筆記部に対し、前記インク容器内に貯溜したインクを補給するインク補給具において、前記インク容器は、底壁部と該底壁部の上方に間隔を置いた天壁部とこれら底壁部と天壁部の間の空間を囲む周壁部と、前記天壁部から下方へ延設されその下端部を前記底壁部よりも上方側に配置した筆記部導入筒部とを備え、前記インクは、前記インク容器内における前記筆記部導入筒部の下端よりも下側に、所定高さ位置まで貯溜され、前記インク容器内には、下端側を前記インク内に没入するとともに上端側をインク表面よりも上方へ突出し、前記インクを毛細管力によりインク表面よりも上方へ流動させる第一のインク誘導体と、インク表面よりも上方で前記第一のインク誘導体に接するとともに前記筆記部導入筒部に挿入される前記筆記部に接し、毛細管力によって前記第一のインク誘導体から吸入するインクを前記筆記部に補給する第二のインク誘導体とが設けられ、前記第二のインク誘導体には、前記筆記部導入筒部内と、該第二のインク誘導体よりも下側の空間とを連通する通気孔が設けられていることを特徴とするインク補給具。
第1の特徴は、インク補給具であって、インク容器に挿入される筆記部に対し、前記インク容器内に貯溜したインクを補給するインク補給具において、前記インク容器は、底壁部と該底壁部の上方に間隔を置いた天壁部とこれら底壁部と天壁部の間の空間を囲む周壁部と、前記天壁部から下方へ延設されその下端部を前記底壁部よりも上方側に配置した筆記部導入筒部とを備え、前記インクは、前記インク容器内における前記筆記部導入筒部の下端よりも下側に、所定高さ位置まで貯溜され、前記インク容器内には、下端側を前記インク内に没入するとともに上端側をインク表面よりも上方へ突出し、前記インクを毛細管力によりインク表面よりも上方へ流動させる第一のインク誘導体と、インク表面よりも上方で前記第一のインク誘導体に接するとともに前記筆記部導入筒部に挿入される前記筆記部に接し、毛細管力によって前記第一のインク誘導体から吸入するインクを前記筆記部に補給する第二のインク誘導体とが設けられ、前記第二のインク誘導体には、前記筆記部導入筒部内と、該第二のインク誘導体よりも下側の空間とを連通する通気孔が設けられている(図1~図6参照)。
すなわち、この発明の一つは、インク容器内にインクを貯溜したインク補給具と、このインク補給具に嵌め合わせられて前記インクが補給される筆記具とを備えた補給式筆記具セットにおいて、前記筆記具に、前記インク補給具との嵌合状態を解除操作する係脱操作部を設けた。
この発明によれば、筆記具をインク補強具との嵌合状態から容易に解除することができる。
次に、上記特徴を有する具体的な実施態様について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本明細書中、軸方向とは、軸筒の中心線の延びる方向を意味する。また、「前」とは、前記軸方向の一方側であって筆記部が突出する方向を意味する。また、「後」とは、前記一方側に対する逆方向側を意味する。
また、「軸筒径方向」とは、軸筒軸方向に対し直交する方向を意味する。また、「軸筒径外方向」とは、軸筒径方向に沿って軸筒中心から離れる方向を意味する。「軸筒径内方向」とは、軸筒径方向に沿って軸筒中心へ近づく方向を意味する。
図1は、本発明に係るインク補給具を備えた補給式筆記具セットの一例を示す。
この軸筒10の他例とは、単一の筒状部材からなる態様や、筒状部材の後端に着脱可能な尾栓を有する態様等とすることが可能である。
前軸11の後半部寄りの外周面には、後述する係脱操作部40を前後方向の乗越え嵌合により嵌め合わせる環状突起11bと、係脱操作部40の前端側部分の後方への移動を規制する規制段部11cとが設けられる。
また、前軸11の外周面の規制段部11cよりも前側には、筆記部導入筒部52c内の係脱突起52c21を下方へ乗り越え嵌合するように、環状の乗越え嵌合突起11dが設けられる。
この中芯20は、前記合成繊維を有さずにインクMを貯溜するタンク状の態様とすることも可能である。また、中芯20を省き、軸筒10内に直接インクMを貯溜する態様とすることも可能である。
この筆記部30の他例としては、多数の合成繊維を略軸状に収束してなる態様や、下端部を斜めカットした楔状の態様等とすることも可能である。
詳細に説明すれば、この係脱操作部40は、軸筒10の外周面に嵌り合うとともに着脱可能な嵌合部41と、軸筒10の規制段部11cよりも前側に摺接して前後移動する摺動部42と、上下方向の中央寄り部分が径方向外側へ膨出した形状の撓み片部43とを有し、弾性的に撓み可能な合成樹脂材料から一体成形される。
この嵌合部41は、通常は軸筒10に対し前後へ移動しないが、軸筒10に対し所定の外力で前方へ引っ張られた際には軸筒10から外れる。
したがって、係脱操作部40は、必要に応じて、軸筒10に対し着脱することが可能である(図3参照)。
各撓み片部43は、側面視略弓状に形成され、嵌合部41から径外方向へ徐々に膨出しながら前方へ延設され、その延設の途中位置で、徐々に径内方向へ向かい、摺動部42に接続される。
各支持部51cは、後述する各第一のインク誘導体60の外周面に対し、周方向に間隔を置いて近接又は接触する複数(図示例によれば四つ)の柱状部材51c1から構成される(図4参照)。
各縦リブ51b1は、底壁部51aから上方へ延設され、その上端部を、第二のインク誘導体70の下面よりも下側に配置している。
各誘導体支持部52fは、周壁部52b内周面から径内方向へ突出する突起であり、その突端側が、第二のインク誘導体70の角部に嵌り合う入隅状に形成される。
複数の誘導体支持部52fは、組立作業中に、第二のインク誘導体70がインク容器50から外れないように、第二のインク誘導体70に圧接される。
軸筒10は、前軸11の外周面前端側の乗越え嵌合突起11dを、係脱突起52c21に乗り越えさせて、安易に抜けることのないように筆記部導入筒部52cに嵌り合う。
この空間Sの容量は、インク容器50が横倒し(換言すれば、中心線を水平にした状態)された場合でも、インク容器50内のインクMの液表面が、筆記部導入筒部52cの周壁よりも下側に位置するように適宜に設定される(図6(b)参照)。
この第一のインク誘導体60は、水平方向に間隔を置いて複数(図示例によれば二つ)設けられる。各第一のインク誘導体60は、下半部側部材51内の支持部51cに嵌り合って直立する。
この第一のインク誘導体60の他例としては、多数の繊維からなる繊維収束体とすることも可能である。
この第二のインク誘導体70は、複数の第一のインク誘導体60の上端部に接するとともに、インク容器50の内周面との間に隙間を有する。
この構成によれば、第一のインク誘導体60から上方へ流動して第二のインク誘導体70に一時的に貯溜されるインクを適宜な量に維持することができる。
上記構成によれば、インク容器50内には、第二のインク誘導体70の周囲の空間、第二のインク誘導体70とインクM表面との間の空間、および通気孔71内の空間等を介して、筆記部導入筒部52c周囲の空間と、筆記部導入筒部52c内の空間とを連通する通気路Vが形成される。(図6(a)中の二点鎖線参照)、
このため、筆記部導入筒部52c外の空間と、筆記部導入筒部52c内の空間とが、略均圧になる。
したがって、仮に、外気温の影響等によりインク容器50内の空気温度が上昇した場合でも、インク容器50内の気圧が高くなるのを防ぐことができ、ひいては、インク容器50内の気圧上昇によるインク漏れを防ぐことができる。
このように、補給式筆記具セットAによれば、筆記具1を簡単に外すことができるので、筆記具1を外す際の勢いでインクが飛び散るようなこともない。
2:インク補給具
10:軸筒
20:中芯
30:筆記部
40:係脱操作部
43:撓み片部
50:インク容器
51:下半部側部材
51a:底壁部
51b:周壁部
51b1:縦リブ
51c:支持部
52:上半部側部材
52a:天壁部
52b:周壁部
52c:筆記部導入筒部
60:第一のインク誘導体
70:第二のインク誘導体
71:通気孔
A:補給式筆記具セット
M:インク
S:空間
Claims (10)
- インク容器に挿入される筆記部に対し、前記インク容器内に貯溜したインクを補給するインク補給具において、
前記インク容器は、底壁部と該底壁部の上方に間隔を置いた天壁部とこれら底壁部と天壁部の間の空間を囲む周壁部と、前記天壁部から下方へ延設されその下端部を前記底壁部よりも上方側に配置した筆記部導入筒部とを備え、
前記インクは、前記インク容器内における前記筆記部導入筒部の下端よりも下側に、所定高さ位置まで貯溜され、
前記インク容器内には、下端側を前記インク内に没入するとともに上端側をインク表面よりも上方へ突出し、前記インクを毛細管力によりインク表面よりも上方へ流動させる第一のインク誘導体と、インク表面よりも上方で前記第一のインク誘導体に接するとともに前記筆記部導入筒部に挿入される前記筆記部に接し、毛細管力によって前記第一のインク誘導体から吸入するインクを前記筆記部に補給する第二のインク誘導体とが設けられ、
前記第二のインク誘導体には、前記筆記部導入筒部内と、該第二のインク誘導体よりも下側の空間とを連通する通気孔が設けられていることを特徴とするインク補給具。 - 前記筆記部導入筒部を、前記インク容器の中心寄りに配置して、前記インク容器を横倒しした場合のインクの表面が、前記筆記部導入筒部よりも下側に位置するようにしたことを特徴とする請求項1記載のインク補給具。
- 前記第二のインク誘導体が、前記第一のインク誘導体と前記筆記部導入筒部との間に挟まれていることを特徴とする請求項1又は2記載のインク補給具。
- 前記通気孔が、前記筆記部に嵌り合うように設けられていることを特徴とする請求項1~3何れか1項記載のインク補給具。
- 前記インク容器が、下半部側部材と上半部側部材とを着脱可能に接続して構成され、
前記第一のインク誘導体が前記下半部側部材に支持され、前記第二のインク誘導体が前記上半部側部材に支持されていることを特徴とする請求項1~4何れか1項記載のインク補給具。 - 前記周壁部の内面に、縦リブを設け、該縦リブの上端部を、インク表面の上限位置の目安にしたことを特徴とする請求項1~5何れか1項記載のインク補給具。
- 前記第一のインク誘導体及び前記第二のインク誘導体を、それぞれ連続気孔状に構成し、前記第二のインク誘導体の気孔率を、前記第一のインク誘導体の気孔率よりも大きくしたことを特徴とする請求項1~6何れか1項記載のインク補給具。
- 請求項1~7何れか1項記載のインク補給具と、該インク補給具に対し着脱可能な筆記具とを備えた補給式筆記具セットであって、
前記筆記具が、前記筆記部導入筒部に抜差し可能な軸筒と、前記第二のインク誘導体に接する筆記部とを具備していることを特徴とする補給式筆記具セット。 - 前記軸筒は、前記筆記部導入筒部に挿入されて嵌合するように形成され、
前記軸筒の外周部には、前記軸筒と前記筆記部導入筒部との嵌合状態を解除操作する係脱操作部が設けられていることを特徴とする請求項8記載の補給式筆記具セット。 - 前記係脱操作部は、上下方向の中央寄り部分が径方向外側へ膨出するとともに弾性的に撓み可能に形成され、その上端側を前記軸筒に固定するとともに、下端側を前記インク容器に対し上方側から近接又は接していることを特徴とする請求項9記載の補給式筆記具セット。
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