JP6069001B2 - 揮散装置 - Google Patents
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Description
本発明に係る揮散装置は、送風口の正面に配置されるとともに通気口が貫設された背面壁部を有する支持部材と、前記背面壁部を間に挟んで前記送風口の反対側に配置されるとともに前記支持部材に支持され、内部に収容する揮散剤を吐出する吐出容器と、前記吐出容器から吐出された揮散剤が含浸されるとともに、前記送風口からの空気が前記通気口を通して吹き付けられる含浸体と、を備え、前記吐出容器は、この吐出容器の径方向の外側に向けて揮散剤を吐出する吐出孔が形成された頭部を備え、前記含浸体は、前記頭部を前記径方向の外側から囲繞する筒状に形成され、前記頭部は、押下されることで前記吐出孔から揮散剤を吐出し、前記背面壁部には、吐出容器側に向けて突出する操作部材が設けられ、前記操作部材は、前記背面壁部に回動軸回りに回動可能に連結され、前記回動軸回りに回動することで前記頭部を押下することを特徴とする。
また揮散剤が、含浸体に吹き付けられた空気の流れに伴って放散されるので、この流れの向きを調整することで、揮散剤を意図する場所に放散させ易くすることができる。
以上のように、揮散剤が無駄に揮散することを抑え、かつ揮散剤を意図する場所に放散させ易くすることが可能になり、揮散剤を効率的に揮散させることができる。
また、操作部材が、前記回動軸回りに回動することで頭部を押下するので、頭部を押下するために必要な、操作部材に加える回動力を、梃子の原理によって小さく抑えることができる。
またこのように、頭部を押下するために必要な回動力を小さく抑えることができるので、頭部を押下して揮散剤を吐出するときに、吐出容器に過度に大きな力が加えられるのを抑えることができる。これにより、この揮散装置の姿勢を安定させることが可能になり、この揮散装置の操作性をより確実に向上させ易くすることができる。
またこのように、含浸体を支持部材により外部から覆うことができるので、例えば、含浸体が外気に晒されることにより、含浸体に含浸された揮散剤が過度に揮散するといったこと等を規制して、揮散の程度を調整し易くすることが可能になり、揮散剤の揮散により得られる揮散効果を確実に多様に変化させることができる。
このように、複数のクリップ部が、被係合部に各別に係合するので、取付け部材を送風口に強固に取り付けることが可能になり、支持部材が送風口に対して位置ずれするのを確実に抑えることができる。
また複数のクリップ部のうち、少なくとも1つが、可動クリップ部なので、送風口の被係合部の形態に応じて可動クリップ部の位置を調整することができる。したがって、この揮散装置を多様な送風口に強固に取り付けることが可能になり、この揮散装置の適用範囲を多岐にわたらせることができる。
以下、図1から図4を参照し、本発明の第1実施形態に係る揮散装置10を説明する。この揮散装置10は、例えば芳香剤、消臭剤、殺虫剤、忌避剤、除菌剤などの揮発性を有する液状の揮散剤を揮散させる。
図1および図3に示すように、支持部材11は、送風口Aの正面に配置される。支持部材11は、背面壁部21と、筒壁部22と、一対の連結壁部23と、を備えている。背面壁部21は、送風口Aを後方から覆う。背面壁部21は、鉛直方向Zに延在し前後方向Xを向いている。
筒壁部22の下端部には、支持フランジ部25が突設されている。支持フランジ部25は、前記軸線Oと同軸に配置され、外周面が筒壁部22の内周面に連結された環状に形成されている。
突出部29には、第2規制部31が設けられている。第2規制部31は、突出部29からから径方向の内側に向けて突出していて、支持フランジ部25の径方向の内側に位置している。
ここで本実施形態では、含浸体13は、押下ヘッド38bを径方向の外側から囲繞する筒状に形成されている。含浸体13は、筒壁部22内に収容され、筒壁部22に支持されている。含浸体13の下端部は、突出部列30(図4参照)に外装されていて、縦リブ28の上端部に下方から支持されている。含浸体13は、通気口33および流通口35を通して前方に露出し、第1導出口36を通して後方および左右方向Yの両側に露出している。
頂面壁部43には、下方に向けて突出する押下凸部46が設けられている。押下凸部46の下端部は、前記側面視において、下方に向けて凸となる曲線状をなしている。
基部51は、背面壁部21に配設されている。基部51は、前後方向X、左右方向Yおよび鉛直方向Zを向く四角柱状に形成されている。基部51の上端部は、背面壁部21に固定され、基部51の下端部は、吐出容器12の底部37aと鉛直方向Zに同等の位置に配置されている。基部51の後面は、吐出容器12の胴部37bの前側部分に前方から近接または当接し、吐出容器12を前方から支持する。
また揮散剤が、含浸体13に吹き付けられた空気の流れに伴って放散されるので、この流れの向きを調整することで、揮散剤を意図する場所に放散させ易くすることができる。
以上のように、揮散剤が無駄に揮散することを抑え、かつ揮散剤を意図する場所に放散させ易くすることが可能になり、揮散剤を効率的に揮散させることができる。
またこのように、含浸体13を支持部材11により外部から覆うことができるので、例えば、含浸体13が外気に晒されることにより、含浸体13に含浸された揮散剤が過度に揮散するといったこと等を規制して、揮散の程度を調整し易くすることが可能になり、揮散剤の揮散により得られる揮散効果を確実に多様に変化させることができる。
またこのように、押下ヘッド38bを押下するために必要な回動力を小さく抑えることができるので、押下ヘッド38bを押下して揮散剤を吐出するときに、吐出容器12に過度に大きな力が加えられるのを抑えることができる。これにより、この揮散装置10の姿勢を安定させることが可能になり、この揮散装置10の操作性をより確実に向上させ易くすることができる。
さらに本実施形態では、基部51の下端部が吐出容器12の底部37aと鉛直方向Zに同等に位置しているので、例えば送風口Aの正面に、揮散装置10を、この揮散装置10の鉛直下方から支持する支持台が設けられている場合などには、クリップ部52をフィンA1に係合させながら、基部51の下端部および吐出容器12の底部37aを前記支持台上に載置することが可能になり、揮散装置10の姿勢を確実に安定させることができる。
次に、本発明に係る第2実施形態の揮散装置を、図5を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
また複数のクリップ部52のうち、少なくとも1つが、可動クリップ部52bなので、送風口AのフィンA1の形態に応じて可動クリップ部52bの位置を調整することができる。したがって、この揮散装置60を多様な送風口Aに強固に取り付けることが可能になり、この揮散装置60の適用範囲を多岐にわたらせることができる。
また基部51および可動クリップ部52bは、可動クリップ部52bが基部51に対してスライド移動可能な他の構成に適宜変更してもよく、例えば可動クリップ部に案内溝が形成され、基部に案内溝内を上下動可能なレール部が設けられていてもよい。
さらに本実施形態では、基部51と支持部材11とが別体に形成されているものとしたが、これに限られず、例えば基部と支持部材とが一体に形成されていてもよい。
前記実施形態では、吐出容器12は、支持部材11に正立状態で支持されているものとしたが、これに限られない。例えば、押下ヘッドが下方に位置し、容器体の底部が上方に位置する倒立状態で支持されていてもよい。
またクリップ部52は、送風口AのフィンA1に係合する他の構成に適宜変更してもよい。例えばクリップ部が、被係合部としての送風口内に嵌合されるように構成されていてもよい。
11 支持部材
12 吐出容器
13 含浸体
14 操作部材
15 取付け部材
21 背面壁部
22 筒壁部
23 連結壁部
33 通気口
38b 押下ヘッド(頭部)
40 吐出孔
50a、50b 規制部材
51 基部
52 クリップ部
52b 可動クリップ部
A 送風口
A1 フィン(被係合部)
L 回動軸
Claims (9)
- 送風口の正面に配置されるとともに通気口が貫設された背面壁部を有する支持部材と、
前記背面壁部を間に挟んで前記送風口の反対側に配置されるとともに前記支持部材に支持され、内部に収容する揮散剤を吐出する吐出容器と、
前記吐出容器から吐出された揮散剤が含浸されるとともに、前記送風口からの空気が前記通気口を通して吹き付けられる含浸体と、を備え、
前記吐出容器は、この吐出容器の径方向の外側に向けて揮散剤を吐出する吐出孔が形成された頭部を備え、
前記含浸体は、前記頭部を前記径方向の外側から囲繞する筒状に形成され、
前記頭部は、押下されることで前記吐出孔から揮散剤を吐出し、
前記背面壁部には、吐出容器側に向けて突出する操作部材が設けられ、
前記操作部材は、前記背面壁部に回動軸回りに回動可能に連結され、前記回動軸回りに回動することで前記頭部を押下することを特徴とする揮散装置。 - 請求項1記載の揮散装置であって、
前記支持部材には、内部に、前記通気口を通過した前記送風口からの空気が吹き込まれる筒壁部が備えられ、
前記頭部および前記含浸体は、前記筒壁部内に収容されていることを特徴とする揮散装置。 - 請求項2記載の揮散装置であって、
前記吐出容器および前記含浸体は、前記筒壁部に支持されていることを特徴とする揮散装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の揮散装置であって、
前記支持部材および前記操作部材には、前記操作部材が前記回動軸回りに回動して前記頭部を押下した状態で互いに係合し、前記操作部材の更なる回動を規制する規制部材が設けられていることを特徴とする揮散装置。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の揮散装置であって、
前記背面壁部に設けられ、前記送風口に取り付けられる取付け部材を備えていることを特徴とする揮散装置。 - 請求項5記載の揮散装置であって、
前記取付け部材には、
前記背面壁部に配設された基部と、
前記基部に配設され、前記送風口に設けられた被係合部に各別に係合する複数のクリップ部と、が備えられ、
前記複数のクリップ部のうち、少なくとも1つは、前記基部に移動可能に配設された可動クリップ部であることを特徴とする揮散装置。 - 請求項6記載の揮散装置であって、
前記可動クリップ部は、前記基部にスライド移動可能に配設されていることを特徴とする揮散装置。 - 請求項6または7に記載の揮散装置であって、
前記クリップ部が前記被係合部に係合した状態で、前記基部には、前記被係合部が送風口側から当接することを特徴とする揮散装置。 - 請求項5から8のいずれか1項に記載の揮散装置であって、
前記取付け部材は、前記回動軸よりも下方に配置されていることを特徴とする揮散装置。
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