JP6407088B2 - 揮散容器 - Google Patents

揮散容器 Download PDF

Info

Publication number
JP6407088B2
JP6407088B2 JP2015073162A JP2015073162A JP6407088B2 JP 6407088 B2 JP6407088 B2 JP 6407088B2 JP 2015073162 A JP2015073162 A JP 2015073162A JP 2015073162 A JP2015073162 A JP 2015073162A JP 6407088 B2 JP6407088 B2 JP 6407088B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
container body
support member
mouth
volatilization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015073162A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016190670A (ja
Inventor
舞 加瀬
舞 加瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2015073162A priority Critical patent/JP6407088B2/ja
Publication of JP2016190670A publication Critical patent/JP2016190670A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6407088B2 publication Critical patent/JP6407088B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、揮散容器に関する。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるような揮散容器が知られている。この揮散容器は、揮散剤が収容される有底筒状の容器本体と、容器本体の開口部を閉塞するとともに、容器本体の内外を連通する揮散孔が穿設された揮散板と、揮散板に貼着されて揮散孔を閉塞するシール材と、を備えている。この揮散容器では、シール材を揮散板から剥離することで、容器本体内の揮散剤が揮散孔を通して容器本体の外部に揮散する。
特開2009−208798号公報
しかしながら、上述した従来の揮散容器では、シール材を揮散板から剥離した状態で揮散容器を放置しておくと、揮散剤を揮散させる必要が無くなった場合でも揮散剤が揮散し続ける。そのため、従来の揮散容器では、無駄な揮散剤の揮散を抑えて揮散剤を効率的に揮散させることについて改善の余地がある。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、揮散剤を効率的に揮散させることができる揮散容器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る揮散容器は、揮散剤が収容される容器体と、前記容器体を、口部が下向きの倒立姿勢で上下動可能に支持する支持部材と、前記支持部材に配設されて前記容器体の前記口部内に液密に嵌合される栓体と、前記支持部材のうち前記栓体の下方に位置する部分に配設され、揮散剤が含浸される含浸体と、を備え、前記容器体は、前記栓体が前記口部を開放し、前記含浸体が前記容器体の内部に露呈する前進位置と、前記栓体が前記口部を閉塞し、前記含浸体が前記容器体の外部に露呈する後退位置と、の間を上下動可能に配設されていることを特徴とする。
この構成によれば、まず栓体が口部を開放し、含浸体が容器体の内部に露呈する前進位置まで容器体を移動させると、容器体内の揮散剤が含浸体に含浸される。その後、栓体が口部を閉塞し、含浸体が容器体の外部に露呈する後退位置まで容器体を移動させる。このとき、含浸体は揮散剤を含浸した状態で後退位置まで移動することで、容器体内の揮散剤を容器体の外部に移送する。これにより、容器体の外部において、含浸体から揮散剤が揮散する。
このように、支持部材に対する容器体の上下動に伴って容器体内の揮散剤を容器体の外部に移送することができる。これにより、従来のように揮散剤が揮散し続ける構成と異なり、所望量の揮散剤を必要に応じて揮散させることができる。その結果、無駄な揮散剤の揮散を抑えて揮散剤を効率的に揮散させることができる。
また、栓体に対して容器体を上下動させる構成のため、例えば容器体にポンプ部材等を配設する構成に比べて構成の簡素化や小型化、低コスト化を図ることができる。さらに、含浸体への含浸量に応じた容量の揮散剤が一回の揮散操作で容器体の外部に移送されるため、所望量の揮散剤を揮散させることができる。この場合、含浸体の材質や体積等を調整することで、含浸体への含浸量を調整することも可能である。
本発明に係る揮散容器において、前記支持部材と前記容器体との間には、前記容器体を前記後退位置に向けて付勢する付勢部材が配設されていてもよい。
この場合には、容器体を後退位置に向けて付勢する付勢部材が配設されているため、含浸体が前進位置で留まるのを抑制し、含浸体に含浸された揮散剤を容器体の外部に確実に移送できる。
本発明に係る揮散容器において、前記支持部材は、有底筒状を呈し、その内側に前記容器体の前記口部が収容されていてもよい。
この場合には、支持部材の内側に口部が収容されているため、容器体の外部に移送された揮散剤が支持部材の外部に飛散したり、揮散剤が無駄に揮散したりするのを抑制できる。
本発明に係る揮散容器によれば、揮散剤を効率的に揮散させることができる。
本発明の実施形態に係る揮散容器(使用状態)の断面図である。 図1に示す揮散容器を前方から見た正面図である。 図1に示す揮散容器(未使用状態)の断面図である。 図1に示す揮散容器の動作を説明するための図であって、揮散容器の部分断面図である。 図1に示す揮散容器の動作を説明するための図であって、揮散容器の部分断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。
図1に示すように、本実施形態の揮散容器1は、図示しない車両等の送風口に配設されたフィンに着脱可能に設けられる。揮散容器1は、揮散剤が収容される容器体2と、容器体2を支持する支持部材3と、容器体2から供給される揮散剤を含浸する含浸体4と、容器体2の口部5内に液密に嵌合される栓体6と、支持部材3をフィンに取り付けるための取付部材7と、を有している。
なお、容器体2及び支持部材3は、ともに有底筒状を呈し、それぞれの中心軸が共通軸上に位置している。以下、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿う容器体2側を上方、支持部材3側を下方という。さらに、容器軸Oに直交する方向を径方向といい、容器軸O周りに周回する方向を周方向という。
また、以下の説明では、本実施形態の揮散容器1がフィンに取り付けられた使用状態を例にして説明する。この場合、揮散容器1は、送風口から吹き出される空気が径方向のうち一方向に沿って流通するようにフィンに取り付けられる。したがって、以下の説明では、一方向のうち送風口側(空気の流通方向の上流側)を後方、送風口側とは反対側(空気の流通方向の下流側)を前方という場合がある。
支持部材3は、容器軸O方向に直交する横断面視が円形状とされ、容器体2が口部5を下向きにした倒立姿勢で収容される。支持部材3の底壁部11は、上方に向けて膨出するドーム部11aと、ドーム部11aの外周縁から径方向の外側に向けて張り出す張出部11bと、を有している。
ドーム部11aにおいて、径方向の中央部には、上方に向けて支持軸12が立設されている。支持軸12は、容器軸Oと同軸上に配置されるとともに、上方に位置するものほど外径が縮小する段付き形状とされている。具体的に、支持軸12は、底壁部11から立設された大径部12aと、大径部12aの上端面から上方に向けて立設された小径部12bと、を有している。小径部12bは、その上端縁が支持部材3の周壁部13よりも上方に位置している。また、底壁部11において、ドーム部11aの外周に位置する部分には、上方に向けてガイド筒16が立設されている。図示の例において、ガイド筒16の上端縁は小径部12bの上端面よりも下方に位置している。
支持部材3の周壁部13は、上方に位置するものほど径が拡大された多段筒状を呈し、口部5を径方向の外側から囲繞している。具体的に、周壁部13は、底壁部11の外周縁から立設された小径の下筒部14と、下筒部14の上端縁から上方に向けて立設された大径の上筒部15と、を備えている。
上筒部15のうち、後方に位置する部分には、支持部材3の内外を連通させるとともに、主に送風口から吹き出される空気を支持部材3内に導入させるための導入窓21が形成されている。導入窓21は、容器軸O方向に沿って延びる長孔であって、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
また、図1、図2に示すように、上筒部15のうち、前方に位置する部分には、支持部材3の内外を連通させるとともに、主に含浸体4から揮発する揮散剤を支持部材3の外部に導出する揮散窓22が形成されている。揮散窓22は、容器軸O方向に沿って延びる長孔であって、周方向に間隔をあけて複数形成されている。
図1に示すように、上筒部15の内周面において、周方向の一部(図示の例では軸線Oを挟んで前後方向で対向する部分)には、支持部材3に対する容器体2の周方向の移動を規制する一対の規制突起23が形成されている。各規制突起23は、径方向の内側に向けて突出するとともに、容器軸O方向に沿って延設されている。また、上筒部15における上部内周面には、径方向の内側に向けて突出する突起24が形成されている。この突起24は、径方向の内側における突出高さが規制突起23よりも低く、上筒部15のうち規制突起23以外の部分に周方向に沿って延設されている。
含浸体4は、筒状を呈し、上述した支持軸12の小径部12bに外嵌されている。含浸体4は、容器軸O方向の長さが小径部12bの長さよりも短くなっており、下端面が大径部12aの上端面上に当接している。したがって、支持軸12の小径部12bは、含浸体4の上端面よりも上方に突出している。また、図示の例において、含浸体4は、外径が後述するシール筒52の内径と同等とされ、容器体2と支持部材3との容器軸O方向における相対移動に伴ってシール筒52の内周面を容器軸O方向に沿って摺動する。なお、含浸体4は、多孔質材、例えばろ紙やスポンジ体等により形成されている。
栓体6は、容器体2と支持部材3との容器軸O方向における相対移動に伴って後述するシール筒52の内周面を容器軸O方向に沿って摺動する。具体的に、栓体6は、小径部12bに装着されたキャップ部26と、キャップ部26の下端縁に連設された摺動筒27と、を有している。
キャップ部26は、有頂筒状を呈し、小径部12bの上端部(小径部12bのうち含浸体4の嵌合部分よりも上方に位置する部分)に上方から外嵌されている。
摺動筒27は、キャップ部26を径方向の外側から囲繞するとともに、その容器軸O方向の中央部においてキャップ部26の下端縁に連結されている。摺動筒27は、容器軸O方向の中央部から上方及び下方に向かうに従い漸次拡径され、少なくとも上端縁及び下端縁がシール筒52の内周面に周方向の全周に亘って密接している。なお、図示の例において、摺動筒27の下端縁は、含浸体4の上端面に近接又は当接している。
容器体2は、支持部材3に倒立姿勢で支持された上方に向けて突の有底筒状を呈する容器本体43と、容器本体43の口部46に装着された口筒部44と、を備えている。なお、本実施形態の容器本体43内には、例えば芳香剤や、消臭剤、殺虫剤、忌避剤、除菌剤等、揮発性を有する液状の揮散剤が収容される。
容器本体43の胴部45は、径方向の外側に向けて突の球状を呈している。但し、胴部45の形状は球状に限らず、適宜設計変更が可能である。
容器本体43の口部46は、胴部45の下端開口縁から下方に向けて延設されている。口部46の外周面には、雄ねじ部46aが形成されている。なお、本実施形態では、容器本体43の口部46及び口筒部44により、容器体2の口部5を構成している。
口筒部44は、容器本体43の口部46に装着された装着筒51と、口部46内に嵌合されたシール筒52と、装着筒51及びシール筒52の下端縁同士を接続する連結環53と、連結環53から下方に向けて延設されたガイド筒54と、シール筒52の上端開口部を閉塞する閉塞板58と、を備えている。
装着筒51の内周面には、上述した口部46の雄ねじ部46aに螺着される雌ねじ部51aが形成されている。装着筒51の外周面には、上述した規制突起23を各別に収容する一対の規制溝55が形成されている。規制溝55は、径方向の内側に向けて窪むとともに、容器軸O方向に沿って延設されている。また、装着筒51における下部外周面には、上述した突起24に下方から係止可能な突起56が形成されている。突起56は、装着筒51のうち規制溝55以外の部分に周方向に沿って延設されている。
シール筒52は、容器本体43の口部46の内周面を径方向の内側から取り囲んでいる。図示の例において、シール筒52は、容器軸O方向の長さが容器本体43の口部46よりも長くなっており、上端部が口部46を通して容器本体43内に進入している。シール筒52内には、上述した栓体6が容器体2に対して容器軸O方向に沿って摺動可能に嵌合されている。すなわち、本実施形態の栓体6はシール筒52を介して容器体2の口部5に液密に嵌合されている。また、シール筒52には、容器本体43内に開口して容器本体43の内外を連通する連通孔57が周方向に間隔をあけて形成されている。連通孔57は、シール筒52を径方向に貫通するとともに、容器軸O方向に沿う縦断面視においてシール筒52の中央部から上端縁に亘って延設されている。
ガイド筒54は、連結環53のうち容器本体43の口部46よりも径方向の外側に位置する部分から下方に向けて延設されている。
そして、本実施形態の容器体2は、図4に示すように栓体6が口部5を開放し、含浸体4が容器体2の内部に露呈する前進位置と、図1に示すように栓体6が口部5を閉塞し、含浸体4が容器体2の外部に露呈する後退位置と、の間を支持部材3に対して上下動する。具体的に、図1に示す後退位置において、栓体6は、摺動筒27がシール筒52のうち連通孔57よりも下方に位置する部分に密接し、シール筒52を閉塞している。これにより、連通孔57を通した容器体2の内外の連通が遮断されている。また、後退位置において、含浸体4は容器本体43の口部46よりも下方に位置し、支持部材3内で露呈している。
一方、図4に示す前進位置において、栓体6は、摺動筒27がシール筒52のうち連通孔57の下端縁よりも上方に位置する部分に密接し、連通孔57を開放している。これにより、連通孔57を通して容器体2の内外が連通している。また、前進位置において、含浸体4は上端部がシール筒52のうち連通孔57の下端縁よりも上方に位置し、連通孔57を通して容器体2内に露呈している。なお、図示の例では、前進位置において、シール筒52の下端縁は、含浸体4の下端面よりも下方に位置し、支持軸12における大径部12aの上端部と径方向で重なり合っている。
口筒部44の連結環53と、支持部材3の底壁部11と、の間には、容器体2を後退位置(上方)に向けて付勢する付勢部材61が介在している。付勢部材61は、例えば金属製のスプリングであって、容器軸O方向に沿って延設されている。付勢部材61のうち、下端部は支持部材3のガイド筒16に外挿され、上端部は口筒部44のガイド筒54に外挿されている。
取付部材7は、支持部材3を保持する本体取付部62と、本体取付部62に連設されたフィン取付部63と、を備えている。
本体取付部62は、容器軸O方向から見た平面視で前方に向けて開口するC字状を呈している。本体取付部62は、支持部材3の上述した下筒部14を径方向の外側から取り囲んでいる。また、本体取付部62の下端部には、径方向の内側に向けて張り出すストッパ部65が形成されている。このストッパ部65は、支持部材3における底壁部11の張出部11bを下方から保持し、本体取付部62に対する支持部材3の下方移動を規制する。なお、図示の例において、本体取付部62の外径は、支持部材3の上筒部15の外径と同等になっている。
フィン取付部63は、本体取付部62の後部に連設されたベース部71と、ベース部71から後方に向けて突設された一対の挟持片72と、を備えている。
ベース部71は、容器軸O方向に沿って延びる板状とされ、その下半部が本体取付部62の後面に連設され、上半部が本体取付部62よりも上方に突出して上筒部15を後方から支持している。
各挟持片72は、容器軸O方向に間隔をあけた状態で、ベース部71の下部からそれぞれ後方に向けて延設されている。各挟持片72間でフィンを容器軸O方向で挟持することにより、揮散容器1がフィンに取り付けられる。
なお、本実施形態の取付部材7は、図3に示す流通段階や陳列段階等の未使用状態において、上述した使用状態とは上下反転した姿勢で口筒部44に装着されている。この場合、取付部材7のうち、本体取付部62は口筒部44の装着筒51を径方向の外側から囲繞するとともに、下端縁が上筒部15の上端縁に上方から近接又は当接している。また、本体取付部62のストッパ部65は、容器軸O方向において装着筒51と容器本体43との間に配置される。これにより、支持部材3に対する容器体2の下方移動が規制されている。
次に、上述した揮散容器1の作用について説明する。なお、以下の説明では、上述した未使用状態を初期状態として説明する。
まず、図3に示すように、初期状態の揮散容器1に対して取付部材7を未使用状態から使用状態に付け替える。具体的には、取付部材7を口筒部44から取り外した後、取付部材7を上下反転させて支持部材3の下筒部14に装着する。これにより、揮散容器1が図1に示す使用状態となる。
次に、揮散容器1をフィンに取り付ける。具体的には、取付部材7の一対の挟持片72間にフィンを差し込む。これにより、送風口の前方に揮散容器1が配置される。
続いて、容器体2内の揮散剤を揮散させる揮散操作について説明する。
まず、図4に示すように、容器本体43の底部(口部46側とは反対側に位置する部分)と、支持部材3の底壁部11(ドーム部11a)と、を指等で摘まみ、容器体2及び支持部材3を容器軸O方向で接近する方向に向けて押し込む。すると、付勢部材61が弾性変形することで、容器体2が支持部材3に対して下方に移動するとともに、栓体6及び含浸体4がシール筒52の内周面を摺動しながら上方に移動していく。これにより、容器体2は、栓体6が口部5を開放し、含浸体4が容器体2の内部に露呈する前進位置まで移動する。このとき、容器体2(口筒部44)の連結環53が支持部材3の下筒部14に上方から当接する位置、若しくは栓体6のキャップ部26が口筒部44の閉塞板58に下方から当接する位置まで容器体2及び支持部材3を押し込む。これにより、容器体2を確実に前進位置まで移動させることができるとともに、支持部材3に対する容器体2のそれ以上の下方移動が規制される。
容器体2が前進位置まで移動すると、容器本体43内の揮散剤が連通孔57を通して容器体2の外部に向けて流れることで、揮散剤が含浸体4に含浸される。
その後、図5に示すように、容器体2及び支持部材3の押し込みを解除すると、付勢部材61が復元変形することで、容器体2及び支持部材3が容器軸O方向で離間する方向に移動する。具体的には、容器体2が支持部材3に対して上方に移動するとともに、栓体6及び含浸体4がシール筒52の内周面を摺動しながら下方に移動する。その結果、容器体2は、栓体6が口部5を閉塞し、含浸体4が容器体2の外部に露呈する後退位置に復元する。このとき、含浸体4は、揮散剤が含浸された状態で後退位置まで移動することで、容器体2内の揮散剤を容器体2の外部に移送する。
一方、送風口から吹き出される空気は、支持部材3の導入窓21を通して支持部材3内に導入された後、揮散窓22を通して支持部材3から導出される。このとき、含浸体4から揮発した揮散剤が支持部材3内を通過する空気の流れに伴って揮散窓22(若しくは導入窓21)から揮散する。
このように、本実施形態では、支持部材3に対する容器体2の上下動に伴って容器体2内の揮散剤を容器体2の外部に移送することができる。これにより、従来のように揮散剤が揮散し続ける構成と異なり、所望量の揮散剤を必要に応じて揮散させることができる。その結果、無駄な揮散剤の揮散を抑えて揮散剤を効率的に揮散させることができる。
また、本実施形態では、支持部材3に対して容器体2を上下動させる構成のため、例えば容器体2にポンプ部材等を配設する構成に比べて構成の簡素化や小型化、低コスト化を図ることができる。さらに、含浸体4への含浸量に応じた容量の揮散剤が一回の揮散操作で容器体2の外部に移送されるため、所望量の揮散剤を揮散させることができる。この場合、含浸体4の材質や体積等を調整することで、含浸体4への含浸量を調整することも可能である。
しかも、本実施形態では、容器体2を後退位置に向けて付勢する付勢部材61が配設されているため、含浸体4が前進位置で留まるのを抑制し、含浸体4に含浸された揮散剤を容器体2の外部に確実に移送できる。
また、支持部材3の内側に容器体2の口部5が収容されているため、容器体2の外部に移送された揮散剤が支持部材3の外部に飛散したり、揮散剤が無駄に揮散したりするのを抑制できる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、本発明の揮散容器1を車両の送風口に取り付ける構成について説明したが、これに限らず、車両以外の送風口に取り付ける構成でもよい。また、本発明の揮散容器1は、送風口に取り付ける用途に限らず、設置型の用途に用い、含浸体4に含浸される揮散剤が自然に揮散する構成でも構わない。
上述した実施形態では、容器本体43と口筒部44とが螺着により装着される構成について説明したが、これに限らず、アンダーカット嵌合等により装着される構成であっても構わない。
また、上述した実施形態では、容器体2の容器本体43の口部46と口筒部44とを別体で形成する構成について説明したが、容器本体43の口部46と口筒部44とを一体で形成して容器体2の口部5を構成しても構わない。
上述した実施形態では、支持部材3に規制突起23を形成し、口筒部44に規制溝55を形成する構成について説明したが、これに限らず、支持部材3に対する容器体2の周方向の移動を規制する構成であれば構わない。
また、上述した実施形態では、容器軸Oを挟んで前後方向で対向する部分に規制突起23及び規制溝55を配設する構成について説明したが、これに限られない。例えば容器軸Oを挟んで前後方向に直交する左右方向で対向する部分に規制突起23及び規制溝55を配設しても構わない。これにより、規制溝55が使用者から見え難くなるので、使用時(車載時)の見映えを向上させることができる。
上述した実施形態では、支持部材3が有底筒状を呈する構成について説明したが、これに限られない。
また、上述した実施形態では、容器体2が付勢部材61によって後退位置に向けて付勢されている構成について説明したが、これに限らず、前進位置及び後退位置間の移動を手動により行っても構わない。
また、含浸体4の形状や配設位置等は適宜設計変更が可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…揮散容器
2…容器体
3…支持部材
4…含浸体
5…口部
6…栓体
61…付勢部材

Claims (3)

  1. 揮散剤が収容される容器体と、
    前記容器体を、口部が下向きの倒立姿勢で上下動可能に支持する支持部材と、
    前記支持部材に配設されて前記容器体の前記口部内に液密に嵌合される栓体と、
    前記支持部材のうち前記栓体の下方に位置する部分に配設され、揮散剤が含浸される含浸体と、を備え、
    前記容器体は、前記栓体が前記口部を開放し、前記含浸体が前記容器体の内部に露呈する前進位置と、前記栓体が前記口部を閉塞し、前記含浸体が前記容器体の外部に露呈する後退位置と、の間を上下動可能に配設されていることを特徴とする揮散容器。
  2. 前記支持部材と前記容器体との間には、前記容器体を前記後退位置に向けて付勢する付勢部材が配設されていることを特徴とする請求項1記載の揮散容器。
  3. 前記支持部材は、有底筒状を呈し、その内側に前記容器体の前記口部が収容されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の揮散容器。
JP2015073162A 2015-03-31 2015-03-31 揮散容器 Active JP6407088B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015073162A JP6407088B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 揮散容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015073162A JP6407088B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 揮散容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016190670A JP2016190670A (ja) 2016-11-10
JP6407088B2 true JP6407088B2 (ja) 2018-10-17

Family

ID=57246380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015073162A Active JP6407088B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 揮散容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6407088B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7222701B2 (ja) * 2018-12-26 2023-02-15 小林製薬株式会社 薬液供給装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5328693Y2 (ja) * 1974-07-18 1978-07-19
JPS601719Y2 (ja) * 1980-04-07 1985-01-18 エステ−化学株式会社 液状芳香剤等の揮散装置
JPS6019718Y2 (ja) * 1982-03-12 1985-06-13 東洋製罐株式会社 芳香剤容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016190670A (ja) 2016-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1877106B1 (en) Volatile liquid dissemination apparatus
JP5873247B2 (ja) ポンプ式泡吐出容器
WO2015008785A1 (ja) フォーマーディスペンサー
JP6407088B2 (ja) 揮散容器
JP6461682B2 (ja) 揮散容器
JP6025585B2 (ja) 揮散装置
JP2014166249A (ja) 揮散装置
JP6069002B2 (ja) 揮散装置
JP6002559B2 (ja) 揮散装置
JP6159609B2 (ja) フォーマーディスペンサー
JP5924734B2 (ja) 泡吐出器
JP2018052586A (ja) 揮散容器
JP6242732B2 (ja) 揮散容器
JP6349273B2 (ja) 揮散装置
JP6069001B2 (ja) 揮散装置
JP6122771B2 (ja) フォーマーディスペンサー
JP2015020763A (ja) フォーマーディスペンサー
KR102533167B1 (ko) 부품 간 결합이 견고한 차량용 방향제 케이스
JP2015009818A (ja) 詰替え可能な液体容器
JP2013028372A (ja) スプレー容器
JP2014128539A (ja) 揮散装置
JP6373036B2 (ja) 揮散容器
KR20200000070U (ko) 자동차용 방향제 카트리지
JP6093669B2 (ja) 揮散容器
JP6170397B2 (ja) フォーマーポンプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171006

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180806

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180821

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180918

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6407088

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150