JP6640453B2 - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6640453B2
JP6640453B2 JP2015033955A JP2015033955A JP6640453B2 JP 6640453 B2 JP6640453 B2 JP 6640453B2 JP 2015033955 A JP2015033955 A JP 2015033955A JP 2015033955 A JP2015033955 A JP 2015033955A JP 6640453 B2 JP6640453 B2 JP 6640453B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
voltage battery
battery
unit
load
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015033955A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016155439A (ja
Inventor
晋一 阪口
晋一 阪口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Subaru Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Subaru Corp filed Critical Subaru Corp
Priority to JP2015033955A priority Critical patent/JP6640453B2/ja
Publication of JP2016155439A publication Critical patent/JP2016155439A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6640453B2 publication Critical patent/JP6640453B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries

Landscapes

  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、車両の制御装置に関する。
近年、モータジェネレータを駆動源とする電気自動車や、エンジンとモータジェネレータを駆動源とするハイブリッド車両が実用化されている。上記のような車両に搭載されるモータジェネレータは、インバータを介してモータ駆動用のバッテリ(二次電池)に接続され、駆動力発生時にはバッテリから電力供給を受けて駆動し、回生時には生成した回生電力によりバッテリを充電する。
充放電が行われるとバッテリは発熱し、特に大きな駆動力が必要となる場合や、長時間の回生が行われる場合などにおいて、バッテリは高温になりやすい。バッテリが高温になるとバッテリの劣化が促進されるため、高温になったモータ駆動用バッテリを冷却する技術が知られている(例えば特許文献1)。
特開2005−183343号公報
しかし、上記のようなバッテリの冷却技術を用いても、バッテリにかかる負荷の大きさによっては、バッテリの高温状態が持続する場合があり、バッテリの劣化が促進される恐れがある、という問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、モータ駆動用のバッテリの負荷を抑制することで、モータ駆動用のバッテリの劣化を抑制することが可能な、新規かつ改良された車両の制御装置及び車両の制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、自車両の駆動源として少なくとも含まれるモータに電力を供給する第一のバッテリの負荷を予測する予測部と、予測部による予測結果に基づいて、第一のバッテリから、第一のバッテリより低電圧で補機に接続された第二のバッテリへの充電の抑制制御を行う充電抑制部と、自車両の進行方向の情報を監視する前方監視部と、を備え、前方監視部は、先行車両の検出、及び自車両と先行車両の車間距離の測定を行い、予測部は、先行車両が検出され、かつ車間距離が所定値以下の状態から、当該先行車両が検出されない状態、に変化した場合に、第一のバッテリの負荷が上昇することを予測する車両の制御装置が提供される。
前記充電抑制部は、前記予測結果と、前記第二のバッテリの充電率に基づいて、前記抑制制御を行ってもよい。
前記充電抑制部は、前記予測部が前記第一のバッテリの負荷が上昇することを予測し、かつ、前記第二のバッテリの充電率が所定値以上である場合に、前記第二のバッテリへの充電の抑制を行ってもよい。
前記車両の制御装置は、前記予測結果に基づいて、前記第一のバッテリから前記補機への電力供給の抑制制御を行う電力供給抑制部をさらに備えてもよい。
前記前方監視部は、カメラによる撮像情報に基づいて前記進行方向の情報を監視してもよい。
前記充電抑制部が行う前記抑制制御は、前記第二のバッテリへの充電を停止することを含んでもよい。
以上説明したように本発明によれば、モータ駆動用のバッテリの負荷を抑制することで、バッテリの劣化を抑制することが可能である。
本発明の一実施形態にかかる車両の基本システム構成を示すブロック図である。 同実施形態にかかるモータジェネレータを駆動源とした走行時の電力の流れを例示的に示す説明図である。 同実施形態にかかるモータジェネレータとエンジンを駆動源とした走行時の電力の流れを例示的に示す説明図である。 同実施形態にかかる抑制制御時の電力の流れを例示的に示す説明図である。 同実施形態にかかるSC−CUとHEV−CUの構成を示す説明図である。 同実施形態の動作概要を示すフローチャート図である。 同実施形態にかかる負荷予測処理を示すフローチャート図である。 同実施形態にかかる抑制制御処理を示すフローチャート図である。 登坂時の抑制制御を説明するためのタイムチャート図である。 先行車両追い越し時の抑制制御を説明するためのタイムチャート図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<<1.概要>>
まず、図1を参照して、本発明の一実施形態にかかる車両の概要について説明する。図1は、本発明の一実施形態による車両1(自車両)の基本システム構成を概略的に示す説明図である。本実施形態による車両1は、駆動源としてエンジン55、及びモータジェネレータ74を有するハイブリッド車両(HEV)である。また、本実施形態による車両1は、モータジェネレータ74(モータ)駆動用の高電圧バッテリ80(第一のバッテリ)を備える。
<1−1.動力系>
図1に示したように、エンジン55は、ガソリンなどを燃料として駆動力を発生する内燃機関であり、エンジン55の出力側には自動変速機65が接続されている。
モータジェネレータ74は、電気エネルギーを機械エネルギーに変換する機能と、機械エネルギーを電気エネルギーに変換する機能(回生機能)とを有している。また、モータジェネレータ74は、エンジン55の出力を吸収し電力に変換して高電圧バッテリ80(第一のバッテリ)を充電するモータ発電走行モードと、減速時に熱エネルギーとして捨てられる減速エネルギーを電力に変換して高電圧バッテリ80に充電する回生ブレーキモードを有している。回生ブレーキモードでは、駆動輪40の回転によりモータジェネレータ74で電力が発生するとともに、駆動輪40に対するブレーキ力が発生する。
モータジェネレータ74は、直流電力と交流電力とを双方向に変換するインバータ78を介して高電圧バッテリ80に接続されている。インバータ78は、モータジェネレータ74による駆動力発生時においては、高電圧バッテリ80の電圧を交流電圧に変換してモータジェネレータ74を駆動させる。また、インバータ78は、高電圧バッテリ80の充電時においては、モータジェネレータ74で生成した回生電力を直流電圧に変換して、高電圧バッテリ80に充電する。すなわち、モータジェネレータ74は、インバータ78の制御により動作が切り換えられる。
エンジン55及びモータジェネレータ74から出力される駆動力は、自動変速機65及び駆動軸45を含む動力伝達経路を介して駆動輪40に伝達される。自動変速機65は、変速比を切り換えることにより、駆動軸45に伝達する駆動力を調節する。エンジン55と自動変速機65との間には、図示しないクラッチ機構が設けられている。クラッチ機構を解放することで、エンジン55が動力伝達経路から切り離され、動力源としてモータジェネレータ74のみが駆動輪40に接続される。また、クラッチ機構を締結することで、動力伝達経路にエンジン55が接続され、動力源としてエンジン55及びモータジェネレータ74が駆動輪40に接続される。
図1に示したように、高電圧バッテリ80(第一のバッテリ)は、電圧の降圧を行うDC−DCコンバータ85を介して、低電圧バッテリ90(第二のバッテリ)、及び補機95に接続されている。低電圧バッテリ90は、DC−DCコンバータ85を介して高電圧バッテリ80から電力供給を受けて充電される。補機95は、低電圧バッテリ90、またはDC−DCコンバータ85を介して高電圧バッテリ80から電力供給を受けて作動するエアコンなどの機器である。なお、図1では後述する複数の制御ユニット50、60、70、110、130と補機95が別々に記載されているが、これらの制御ユニット50、60、70、110、130も補機95として、上記のように電力供給を受けて作動してもよい。
<1−2.電子制御系>
図1に示したように、電子制御系は、CAN(Controller Area Network)などの図示しない通信バスに接続される複数の制御ユニットによって構成されている。これらの複数の制御ユニットを介した協調制御により、エンジン55、自動変速機65及びモータジェネレータ74が制御される。
本実施形態において、複数の制御ユニットは、それぞれマイクロコンピュータを中心として構成され、エンジン制御ユニット(ECU)50、自動変速機制御ユニット(TCU)60、モータ制御ユニット(MCU)70、撮像処理ユニット(SC−CU)110及びハイブリッド制御ユニット(HEV−CU)130を備えている。
これらの制御ユニット50,60,70,110,130は、通信バスによって形成される車内ネットワークを介して各種演算値などの制御情報や各種センサによって検出した制御パラメータ情報を相互に交換し、エンジン制御、モータ制御、自動変速機制御、電力制御などを実行する。
例えば、SC−CU110には、ステレオカメラ20の撮像情報の信号が入力される。例えば、本実施形態によるSC−CU110は、ステレオカメラ20の撮像情報に基づき、前方の勾配の予測、先行車両の検出、及び自車両と先行車両の車間距離の算出などを行う。
また、HEV−CU130には、ドライバのアクセル操作(アクセルペダルの踏み込み量、アクセル開度)を検出するアクセルセンサ、ブレーキ操作(ブレーキペダルの踏み込み量)を検出するブレーキセンサなどの信号が入力される。
ECU50、TCU60、MCU70は、それぞれエンジン55、自動変速機65、モータジェネレータ74のインバータ78を制御する。これらのECU50、TCU60、MCU70は、HEV−CU130からの要求に基づいて制御を実行してもよい。
<<2.背景>>
以上、本発明の一実施形態による車両1の概要を説明した。続いて、本実施形態の創作に至った背景を図2〜4を参照して説明する。
図2は、車両1がエンジン55を駆動源として利用せず、モータジェネレータ74のみを駆動源として利用して走行している場合の電力、及び駆動力の状態の一例を示す説明図である。図2に示したように、モータジェネレータ74は、高電圧バッテリ80からインバータ78を介して電力供給を受けて駆動力を出力する。また、図2に示したように、高電圧バッテリはDC−DCコンバータ85を介して低電圧バッテリ90、及び補機95に電力を供給する。
ここで、ドライバのアクセル操作に基づく駆動力要求により、モータジェネレータ74が大きな駆動力を出力し続ける場合、高電圧バッテリ80に高負荷がかかり、高電圧バッテリ80の温度が上昇する。上述したように、高電圧バッテリ80が高温になった場合、高電圧バッテリ80の劣化が促進される恐れがある。そこで、高電圧バッテリ80の温度が閾値Tth以上の場合には、高電圧バッテリ80からモータジェネレータ74への電力供給を抑制し、当該抑制により不足した駆動力をエンジン55が出力する駆動力で補う駆動制御方法が考えられる。
図3は、高電圧バッテリ80からモータジェネレータ74への電力供給が抑制され、車両1がモータジェネレータ74とエンジン55の両方を駆動源として利用して走行している場合の電力、及び駆動力の状態の一例を示す説明図である。図3に示したように、モータジェネレータ74だけでなく、エンジン55も駆動力を出力することで、モータジェネレータ74のみが駆動力を出力する場合と比較して、高電圧バッテリ80からインバータ78を介してモータジェネレータ74に供給される電力量が抑制される。その結果、高電圧バッテリ80の負荷が減少し、高電圧バッテリ80の温度上昇が抑制される。
しかし、上記の高電圧バッテリ80の温度に基づく駆動制御方法では、エンジン55を駆動させるため、燃費が低下するという問題があった。また、高電圧バッテリ80の温度が少なくとも閾値までは上昇してしまうため、高電圧バッテリ80の劣化が促進される恐れがあるという問題があった。
そこで、本件発明者は、上記事情を一着眼点にして本発明の実施形態を創作するに至った。本実施形態による車両1は、高電圧バッテリ80の負荷を予測し、高電圧バッテリ80の高負荷が予測される場合に、例えば高電圧バッテリ80からDC−DCコンバータ85への電力供給を停止する抑制制御を行う。
図4は、高電圧バッテリ80からDC−DCコンバータ85への電力供給が停止した場合の電力、及び駆動力の状態の一例を示す説明図である。図4に示したように、高電圧バッテリからDC−DCコンバータ85への電力供給が停止されると、DC−DCコンバータ85を介した低電圧バッテリ90への充電と、補機95への電力供給も停止されるため、高電圧バッテリ80の負荷が低下する。したがって、高電圧バッテリ80は高温にならず、高電圧バッテリ80の温度は閾値Tth未満で保たれるため、高電圧バッテリ80からモータジェネレータ74への電力供給が抑制されない。
上記のように、本実施形態による車両1によれば、燃費が向上するとともに、高電圧バッテリ80の温度上昇と劣化を抑制することが可能である。以下、本発明の実施形態による車両1において、上記の効果を実現するための撮像処理ユニット(SC−CU110)、及びハイブリッド制御ユニット(HEV−CU130)の構成を順次詳細に説明する。
<<3.構成>>
<3−1.撮像処理ユニット>
図5に示したように、SC−CU110には、ステレオカメラ20からの撮像情報が入力される。SC−CU110は、ステレオカメラ20による撮像に基づいて、先行車両の検出や、自車両と先行車両の車間距離、自車両の進行方向の勾配などを演算する。このSC−CU110が、ステレオカメラ20による撮像情報に基づいて自車両の進行方向の情報を監視する、前方監視部としての機能を有している。
SC−CU110に接続されたステレオカメラ20は、例えば電荷結合素子(CCD)などの固体撮像素子を用いた左右一組のCCDカメラからなる。これらの左右のCCDカメラが、それぞれ車室内の天井前方に一定の間隔をもって取り付けられ、車外の対象を異なる視点からステレオ撮像する。ステレオカメラ20及びSC−CU110は一体化したユニットとして構成されて車室内に備えられてもよい。
SC−CU110は、ステレオカメラ20で自車両の進行方向を撮像した1組のステレオ画像対に対し、対応する位置のずれ量から三角測量の原理によって距離情報を生成する。例えば、SC−CU110は、距離情報に基づいて進行方向の道路の勾配Sを算出する。また、SC−CU110は、距離情報に基づいて先行車両の検出を行う。先行車両が検出された場合には、SC−CU110は、自車両と先行車両の車間距離Dの算出(測定)を行う。先行車両の検出結果や、算出された車間距離D、勾配Sは、HEV−CU130に出力される。
具体的には、図2に示したように、本実施形態によるSC−CU110は、勾配予測部112、先行車両検出部114、及び車間距離測定部116を備える。これらの各部は、具体的にはマイクロコンピュータによるプログラムの実行により実現される。
(勾配予測部112)
勾配予測部112は、自車両前方の勾配Sを算出する。例えば、勾配予測部112は、予め与えられたステレオカメラの配置情報と、ステレオ画像から生成された距離情報に基づいて勾配Sを算出する。なお、勾配予測の際、勾配予測部112は、自車両が現在走行している道路が水平であると仮定して、勾配予測の基準となる水平面を設定してもよい。また、自車両が加速度センサなどを有し、自車両が現在走行している道路と水平面のなす角度を取得可能な場合には、当該角度に基づいて水平面が設定されてもよい。
(先行車両検出部114)
先行車両検出部114は、立体物としての先行車両の有無を検出する。例えば、先行車両検出部114は、ステレオ画像から生成された距離情報に対して、周知のグルーピング処理を行い、グルーピング処理した距離情報を予め設定された三次元的な立体物データなどと比較することにより、先行車両を検出する。
(車間距離測定部116)
車間距離測定部116は、先行車両検出部114が先行車両を検出した場合に、ステレオカメラ20によるステレオ画像(撮像情報)に基づいて、自車両と先行車両の車間距離Dを測定する。例えば、車間距離測定部116は、検出された先行車両を、ステレオ画像から生成された距離情報に対応付け、対応付けられた距離情報に基づいて車間距離を測定する。
<3−2.ハイブリッド制御ユニット>
HEV−CU130は、図1におけるECU50、TCU60、MCU70を介して、エンジン55の出力トルク、自動変速機65の変速比、モータジェネレータ74の出力トルクを制御することにより、車両1の駆動制御を行う。また、本実施形態においてHEV−CU130は、高電圧バッテリ80の負荷の予測を行い、予測結果に基づいて、高電圧バッテリ80から、低電圧バッテリ90への充電の抑制制御を行う。
具体的には、図5に示したように、HEV−CU130には、SC−CU110から先行車両の検出結果や算出された車間距離D、自車両前方の勾配Sが入力されるとともに、通信バスを介して自車両の車速v、低電圧バッテリ90の充電率SOCなどが入力される。また、図5に示したように、本実施形態によるHEV−CU130は、予測部132、抑制部134を備える。これらの各部は、具体的にはマイクロコンピュータによるプログラムの実行により実現される。
(予測部132)
予測部132は、SC−CU110から入力される進行方向の情報(例えば、先行車両の検出結果、算出された車間距離D、勾配S)に基づいて、高電圧バッテリ80の負荷を予測する。
例えば、予測部132は、勾配Sが所定値Sth1(>0)以上の場合、または勾配Sが所定値Sth2(<0)以下の場合に、高電圧バッテリ80の負荷が上昇することを予測してもよい。かかる構成によれば、例えば自車両の進行方向に所定値Sth1以上の勾配を有する上り坂が存在する場合、当該上り坂による勾配抵抗の影響で自車両の走行負荷が上昇し、高電圧バッテリ80の負荷と温度が上昇すること、を予測可能である。また、かかる構成によれば、例えば自車両の進行方向に所定値Sth2以下の勾配を有する下り坂が存在する場合、当該下り坂を安全に走行するために減速が行われ、回生により高電圧バッテリ80の負荷と温度が上昇すること、を予測可能である。
また、予測部132は、先行車両が検出され、かつ車間距離Dが所定値Dth以下の状態から、当該先行車両が検出されない状態、に変化した場合に、高電圧バッテリ80の負荷が上昇することを予測してもよい。かかる構成によれば、例えば自車両が先行車両を追い越す場合に、先行車両により軽減されていた空気抵抗が、先行車両追い越し後に増加することにより高電圧バッテリ80の負荷が上昇し、高電圧バッテリ80の温度が上昇すること、を予測可能である。
なお、予測部132は、自車両の速度vに基づいて高電圧バッテリ80の負荷の予測を行ってもよい。例えば、予測部132は、自車両の速度vが、所定値vth以上の場合に限り、上記の勾配Sや車間距離Dなどに応じて、高電圧バッテリ80の負荷が上昇すると予測してもよい。また、自車両の速度vに応じて、上記のSth1、Sth2、Dthの値が変更されてもよい。
(抑制部134)
抑制部134は、予測部132による予測結果に基づいて、高電圧バッテリ80の出力の抑制制御を行う。特に本実施形態における抑制部134は、後述する充電抑制部としての機能と、電力供給抑制部としての機能を有する。また、本実施形態における抑制部134は、抑制制御にかかる要求を高電圧バッテリ80やDC−DCコンバータ85に送信することで、抑制制御を行ってもよい。
例えば、抑制部134は、予測部132による予測結果に基づいて、高電圧バッテリ80から、高電圧バッテリ80より低電圧で補機95に接続された低電圧バッテリ90への充電の抑制制御を行う充電抑制部としての機能を有する。かかる構成によれば、高電圧バッテリ80の負荷が上昇することが予測される場合に、充電の抑制により高電圧バッテリ80の負荷の合計を抑えることが可能である。
また、抑制部134は、予測部132による予測結果に基づいて、高電圧バッテリ80から、補機95への電力供給の抑制制御を行う電力供給抑制部としての機能を有する。かかる構成によれば、高電圧バッテリ80の負荷が上昇することが予測される場合に、補機95への電力供給の抑制により高電圧バッテリ80の負荷の合計を抑えることが可能である。
また、本実施形態において、抑制部134が行う充電の抑制制御は、低電圧バッテリ90への充電を停止することを含んでもよく、抑制部134が行う電力供給の抑制制御は、高電圧バッテリ80から補機95への電力供給を停止することを含んでもよい。ここで、高電圧バッテリ80から低電圧バッテリ90への充電と、補機95への電力供給が停止された場合、補機95は、低電圧バッテリ90から受ける電力供給により動作を行うことが可能である。しかし、補機95が低電圧バッテリ90から電力供給を受け続け、低電圧バッテリ90の充電率SOCが低下すると、低電圧バッテリ90の出力が低下または停止し、補機95の動作に不具合を生じる恐れがある。
そこで、本実施形態にかかる抑制部134は、予測部132による予測結果と、低電圧バッテリ90の充電率SOCに基づいて、充電の抑制制御を行ってもよい。例えば、抑制部134は、予測部132が、高電圧バッテリ80の負荷が上昇することを予測し、かつ、低電圧バッテリ90の充電率SOCが所定値SOCth以上である場合に、低電圧バッテリ90への充電の抑制を行ってもよい。また、抑制部134は、上記の充電の抑制と同様の条件に基づいて高電圧バッテリ80から補機95への電力供給の抑制を行ってもよい。かかる構成によれば、低電圧バッテリ90の充電率SOCが低下した場合には、低電圧バッテリ90の充電や高電圧バッテリ80から補機95への電力供給が抑制されず、補機95の動作に不具合を生じることを防ぐことが可能である。
<<4.動作>>
以上、本実施形態による車両1が備えるSC−CU110とHEV−CU130の構成について説明した。次に、本実施形態の動作について説明する。なお、以下で説明する処理(動作)は、定期的に行われてもよいし、前回の処理が終了次第、繰り返し行われてもよい。
<4−1.基本ルーチン>
図6は、本実施形態の動作概要の一例を示すフローチャート図である。まず、HEV−CU130の予測部132は、SC−CU110から入力される進行方向の情報に基づいて、高電圧バッテリ80の負荷の予測を行う(S100)。この負荷予測処理の詳細については後述するが、予測部132は、負荷予測処理において、高電圧バッテリ80の負荷が上昇すると予測した場合、「高負荷見込が有る」という情報を出力する。負荷予測処理において、「高負荷見込みが有る」という情報が出力されなかった場合(S200:NO)、処理は終了する。
負荷予測処理において、「高負荷見込みが有る」という情報が出力された場合(S200:YES)、HEV−CU130の抑制部134は、低電圧バッテリ90の充電率SOCが所定値SOCth以上であるか否かを判定する(S300)。低電圧バッテリ90の充電率SOCが所定値SOCthより小さい場合(S300:NO)、処理は終了する。
低電圧バッテリ90の充電率SOCが所定値SOCth以上であった場合(S300:YES)、抑制部134は、高電圧バッテリ80から低電圧バッテリ90への充電の抑制制御と、高電圧バッテリ80から補機95への電力供給の抑制制御を行う(S400)。なお、この抑制制御処理の詳細については後述する。
以上、本実施形態の動作の概要について説明した。続いて、上記動作のうち、負荷予測処理(図6のステップS100)、及び抑制制御処理(図6のステップS400)について、それぞれ図7、図8を参照して詳しく説明する。
<4−2.負荷予測ルーチン>
図7は、負荷予測処理の一例を示すフローチャート図である。まず、SC−CU110の勾配予測部112が、進行方向の道路の勾配Sを予測する(S102)。続いて、HEV−CU130の予測部132は、勾配Sが所定値Sth1以上、または所定値Sth2以下であるかどうかの判定を行う(S104)。勾配Sが所定値Sth1以上、または所定値Sth2以下であった場合(S104:YES)、予測部132は、高電圧バッテリ80の負荷が上昇することを予測し「高負荷見込みが有る」という情報を出力して(S120)、負荷予測処理を終了する。
一方、勾配Sが所定値Sth1未満かつ所定値Sth2より大きい場合(S104:NO)、SC−CU110の先行車両検出部114は、先行車両の検出を行う(S106)。先行車両が検出された場合(S108:YES)、SC−CU110の車間距離測定部116は現時刻tにおける、先行車両と自車両の車間距離Dtを測定する(S110)。続いて、HEV−CU130の予測部132は、「高負荷見込みが無い」という情報を出力して(S112)、負荷予測処理を終了する。
先行車両が検出されなかった場合(S108:NO)、HEV−CU130の予測部132は、現在の時刻tの直前の負荷予測時(時刻t−1とする)における、車間距離Dt−1が所定値Dth以下であるか否かを判別する(S114)。ここで、時刻t−1において車間距離Dt−1が測定されていなかった場合(例えば先行車両が検出されていなかった場合)、HEV−CU130の予測部132は、車間距離Dt−1が所定値Dthより大きいものと判別してもよい。
車間距離Dt−1が所定値Dth以下の場合(S114:YES)、予測部132は、高電圧バッテリ80の負荷が上昇することを予測し「高負荷見込みが有る」という情報を出力して(S116)、負荷予測処理を終了する。車間距離Dt−1が所定値Dthより大きい場合(S114:NO)、予測部132は、高電圧バッテリ80の負荷が上昇することを予測し「高負荷見込みが無い」という情報を出力して(S118)、負荷予測処理を終了する。
<4−3.抑制制御ルーチン>
図8は、抑制制御処理の一例を示すフローチャート図である。まず、HEV−CU130の抑制部134は、高電圧バッテリ80から低電圧バッテリ90への充電と、補機95への電力供給を停止する(S402)。続いて、抑制部134は、低電圧バッテリ90の充電率SOCが所定値SOCth以上であるか否かを判定する(S404)。
低電圧バッテリ90の充電率SOCが所定値SOCth以上であった場合(S404:YES)、抑制部134は、高電圧バッテリ80の負荷の低下が検出されたか否かを判定する(S406)。例えば、抑制部134は、モータジェネレータ74の出力トルクが所定値よりも低くなった場合に、高電圧バッテリ80の負荷の低下を検出してもよい。また、進行方向の勾配予測に基づいて高電圧バッテリ80の負荷の上昇が予測された場合には、抑制部134は、加速度センサなどを用いて取得される現在走行中の道路の勾配の情報に基づいて、勾配による高電圧バッテリ80の負荷の低下を検出してもよい。
高電圧バッテリ80の負荷の低下が検出されなかった場合(S406:NO)、抑制部134は、再度、低電圧バッテリ90の充電率SOCが所定値SOCth以上であるか否かを判定する(S404)。図8に示したように、低電圧バッテリ90の充電率SOCが所定値SOCthより小さくなる(S404:NO)、または、高電圧バッテリ80の負荷の低下が検出される(S406:YES)まで、ステップS404〜S406の処理が繰り返される。
一方、低電圧バッテリ90の充電率SOCが所定値SOCthより小さい場合(S404:NO)、または、高電圧バッテリ80の負荷の低下が検出された場合(S406:YES)、HEV−CU130の抑制部134は、高電圧バッテリ80から低電圧バッテリ90への充電と、補機95への電力供給を再開して、抑制制御処理を終了する(S408)。
<4−4.タイムチャート>
以上、本実施形態による負荷予測処理と、抑制制御処理の動作について説明した。続いて、本実施形態による抑制制御が具体的に実行された例を、図9、図10のタイムチャート図に基づいて説明する。なお、本実施形態による抑制制御が実行される状況は以下の例に限定されない。
図9、図10の上段には、従来の駆動制御(高電圧バッテリ80の温度に基づく駆動制御)による高電圧バッテリ温度(高電圧バッテリ80の温度)、エンジントルク、モータトルク、低電圧バッテリ充電状況(低電圧バッテリ90の充電がONであるかOFFであるか)の推移を点線で示した。また、図9、図10の下段には、本実施形態の抑制制御が実行された場合の高電圧バッテリ温度、エンジントルク、モータトルク、低電圧バッテリ充電状況の推移を実線で示した。
(登坂時)
図9は、登坂時(上り坂の走行時)の従来の駆動制御、及び本実施形態による抑制制御を示すタイムチャート図である。まず、図9の上段に示したように、従来の駆動制御においては、時刻t1の時点で車両1が上り坂を登り始めると、勾配の増大により走行負荷が上昇するため、モータトルクが上昇する。モータトルクの上昇により高電圧バッテリ80の負荷は増大し、当該負荷が高電圧バッテリ80の冷却能力を超えた負荷であった場合には、図9上段に示したように高電圧バッテリ温度が上昇し始める。
その後、時刻t2において、高電圧バッテリ温度が閾値Tthに達すると、従来の駆動制御では、高電圧バッテリ80の劣化を抑制するため、高電圧バッテリ80からモータジェネレータ74への電力供給が抑制される。その結果、モータジェネレータ74の出力であるモータトルクが制限されて低下し、モータトルクの低下分を補うためエンジントルクが0から上昇する。なお、高電圧バッテリ80からモータジェネレータ74への電力供給が抑制されるため、高電圧バッテリ温度の上昇は止まる。
続いて、時刻t3の時点で、上り坂が終了すると、勾配が減少して走行負荷が低下するため、エンジントルクが0に戻る。また、同様にモータトルクも低下するため、高電圧バッテリ温度も低下し始める。
以上のように、従来の駆動制御では、高電圧バッテリ温度が閾値Tthまで上昇してしまうため、高電圧バッテリ80の劣化が促進される恐れがあるとともに、エンジン55の駆動により燃費が低下する恐れがあった。
一方、図9の下段に示したように、本実施形態による抑制制御が行われる場合においては、車両1が上り坂を走行する以前の時刻t0において、自車両の進行方向の勾配が所定値以上であることが予測される。その結果、抑制制御により、高電圧バッテリ80から低電圧バッテリ90への充電と、補機95への電力供給が停止される。
次に、時刻t1の時点で、車両1が上り坂を登り始めると、勾配の増大により走行負荷が上昇するため、モータトルクが上昇し、その結果高電圧バッテリ温度が上昇し始める。しかし、抑制制御により高電圧バッテリ80から低電圧バッテリ90への充電と、補機95への電力供給が停止されているため、高電圧バッテリ80にかかる負荷の合計は図9上段の場合と比較すると小さく、高電圧バッテリ温度の上昇も小さい。その結果、図9下段に示したように、高電圧バッテリ温度は閾値Tth以下の温度で安定する。
その後、時刻t3の時点で、上り坂が終了すると、勾配の減少により走行負荷が低下して、モータトルクが低下するため、高電圧バッテリ温度も低下し始める。また、モータトルクの低下に応じて、抑制制御により、高電圧バッテリ80から低電圧バッテリ90への充電と、補機95への電力供給が再開する。
以上のように、本実施形態によれば、抑制制御により、高電圧バッテリ温度の上昇が抑制され、高電圧バッテリ80の劣化を抑制することが可能である。さらに、上記で説明した例のように、抑制制御により高電圧バッテリの温度が閾値Thに達しない場合には、モータジェネレータ74の出力が制限されないため、エンジン55の駆動が不要であり、燃費が改善するという効果が得られる。
なお、上記では、車両1が上り坂を走行する場合の抑制制御について説明したが、本実施形態はこれに限定されず、例えば、車両1が下り坂を走行する場合においても本実施形態による抑制制御は実行される。車両1が下り坂を走行する場合、当該下り坂を安全に走行するために減速が行われ、回生により高電圧バッテリ80の負荷が上昇する。下り坂が終了すると、加速が行われるが、従来の駆動制御では、高電圧バッテリ80の負荷の合計が大きく、高電圧バッテリ80が高温になるため、高電圧バッテリ80からモータジェネレータ74への電力供給が抑制される。したがって、下り坂の場合においても、従来の駆動制御では高電圧バッテリ80の劣化が促進される恐れがあるとともに、エンジン55の駆動により燃費が低下する恐れがある。一方、本実施形態の抑制制御によれば、下り坂の走行中に抑制制御が行われ、高電圧バッテリ80の負荷の合計が抑えられるため、高電圧バッテリ80が高温にならず、燃費も改善することが可能である。
(先行車両追い越し時)
図10は、自車両が先行車両の追い越しを行った際(先行車両追い越し時)の従来の駆動制御、及び本実施形態による抑制制御を示すタイムチャート図である。まず、図10の上段に示したように、従来の駆動制御においては、時刻t10の時点で自車両(車両1)が先行車両Aの追い越しを行うと、空気抵抗が増加することにより自車両の走行負荷が上昇するため、モータトルクが上昇する。モータトルクの上昇により高電圧バッテリ80にかかる負荷は増大し、当該負荷が高電圧バッテリ80の冷却能力を超えた負荷であった場合には、図10上段に示したように高電圧バッテリ温度が上昇し始める。
その後、時刻t11において、高電圧バッテリ温度が閾値Tthに達すると、従来の駆動制御では、高電圧バッテリ80の劣化を抑制するため、高電圧バッテリ80からモータジェネレータ74への電力供給が抑制される。その結果、モータジェネレータ74の出力であるモータトルクが制限されて低下し、モータトルクの低下分を補うためエンジントルクが0から上昇する。なお、高電圧バッテリ80からモータジェネレータ74への電力供給が抑制されるため、高電圧バッテリ温度の上昇は止まる。
続いて、時刻t12の時点で、自車両が新たな先行車両Bに接近すると、先行車両Bによって自車両にかかる空気抵抗が減少することにより走行負荷が低下するため、エンジントルクが0に戻る。また、同様にモータトルクも低下するため、高電圧バッテリ温度も低下し始める。
以上のように、登坂時と同様、従来の駆動制御では、高電圧バッテリ80の劣化が促進される恐れがあるとともに、燃費が低下する恐れがあった。
図10の下段に示したように、本実施形態による抑制制御が行われる場合においても、時刻t10の時点で自車両(車両1)が先行車両Aの追い越しを行うと、空気抵抗が増加することにより自車両の走行負荷が上昇するため、モータトルクが上昇する。ここで、本実施形態では、先行車両が検出され、かつ車間距離が所定値以下の状態から、時刻t10の時点で先行車両が検出されない状態に変化したことで、高電圧バッテリ80の負荷の上昇が予測される。その結果、抑制制御により、高電圧バッテリ80から低電圧バッテリ90への充電と、補機95への電力供給が停止される。
時刻t10以降では先行車両Aの追い越しが行われたことで、モータトルクが上昇するため、高電圧バッテリ温度が上昇し始める。しかし、抑制制御により高電圧バッテリ80から低電圧バッテリ90への充電と、補機95への電力供給が停止されているため、高電圧バッテリ80にかかる負荷の合計は図10上段の場合と比較すると小さく、高電圧バッテリ温度の上昇も小さい。その結果、図10下段に示したように、高電圧バッテリ温度は閾値Tth以下の温度で安定する。
その後、時刻t12の時点で、 自車両が新たな先行車両Bに接近すると、先行車両Bによって自車両にかかる空気抵抗が減少することにより走行負荷が低下するため、モータトルクが低下し、高電圧バッテリ温度も低下し始める。また、モータトルクの低下に応じて、抑制制御により、高電圧バッテリ80から低電圧バッテリ90への充電と、補機95への電力供給が再開する。
以上のように、登坂時と同様、本実施形態によれば、先行車両の追い越し時においても、抑制制御により、高電圧バッテリ80の劣化を抑制すること、及び燃費を改善することが可能である。
<<5.むすび>>
以上説明したように、本発明の実施形態によれば、高電圧バッテリの負荷予測に基づいて高電圧バッテリから低電圧バッテリへの充電の抑制制御が行われるため、高電圧バッテリの負荷を低減し、高電圧バッテリの温度上昇と劣化を抑制することが可能である。また、本発明の実施形態によれば、高電圧バッテリの温度上昇が抑制されるため、高電圧バッテリの温度に基づくモータジェネレータの出力制限とエンジントルクの駆動が抑制され、燃費を改善することが可能である。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記実施形態では、駆動源としてエンジン55及びモータジェネレータ74を備えたハイブリッド車両の例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、駆動源としてモータジェネレータのみを備えた車両においても、本発明を実施することが可能である。
また、上記実施形態では、HEV−CU130の予測部132が、進行方向の勾配、先行車両の検出有無、及び車間距離に基づいて高電圧バッテリ80の負荷の予測を行う例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、HEV−CU130の予測部132は、自車両の速度、撮像情報中の先行車両の面積と形状、車間距離などに基づいて、自車両が受ける空気抵抗の大きさを推定することで、高電圧バッテリ80の負荷を予測してもよい。
また、上記実施形態では、HEV−CU130の抑制部134が抑制制御として、高電圧バッテリ80から低電圧バッテリ90への充電と補機95への電力供給の停止と再開を行う例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、HEV−CU130の抑制部134は、高電圧バッテリ80から低電圧バッテリへの充電を停止し、補機95への電力供給を継続させるように抑制制御を行ってもよい。また、HEV−CU130の抑制部134は、高電圧バッテリ80から補機95への電力供給の出力を制限するように抑制制御を行ってもよく、当該制限の程度は例えば予測される負荷の大きさ(例えば進行方向勾配の大きさ)に応じて決定されてもよい。
また、上記実施形態では、前方監視部が、ステレオカメラの撮像処理を行うSC−CU110によって構成される例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、車車間通信、ITS(Intelligent Transport System:高度道路交通システム)を通じて取得される情報に基づいて、自車両の進行方向の情報が監視されるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、予測部132、抑制部134はHEV−CUに含まれる例を説明したが、本発明はかかる例に限定されない。上記の各部の機能は、例えば、SC−CU110、ECU50、TCU60、MCU70などの他の制御ユニットがプログラムを実行することにより実現されてもよい。
また、本明細書における各ステップは、必ずしもフローチャート図として記載された順序に沿って時系列に処理する必要はない。例えば、抑制制御処理における各ステップは、フローチャート図として記載した順序と異なる順序で処理されても、並列的に処理されてもよい。
1 車両
20 ステレオカメラ
40 駆動輪
45 駆動軸
50 ECU(エンジン制御ユニット)
55 エンジン
60 TCU(自動変速機制御ユニット)
65 自動変速機
70 MCU(モータ制御ユニット)
74 モータジェネレータ
78 インバータ
80 高電圧バッテリ
85 DC−DCコンバータ
90 低電圧バッテリ
95 補機
110 SC−CU(撮像処理ユニット)
112 勾配予測部
114 先行車両検出部
116 車間距離測定部
130 HEV−CU(ハイブリッド制御ユニット)
132 予測部
134 抑制部

Claims (6)

  1. 自車両の駆動源として少なくとも含まれるモータに電力を供給する第一のバッテリの負荷を予測する予測部と、
    前記予測部による予測結果に基づいて、前記第一のバッテリから、前記第一のバッテリより低電圧で補機に接続された第二のバッテリへの充電の抑制制御を行う充電抑制部と、
    前記自車両の進行方向の情報を監視する前方監視部と、
    を備え、
    前記前方監視部は、先行車両の検出、及び前記自車両と前記先行車両の車間距離の測定を行い、
    前記予測部は、前記先行車両が検出され、かつ前記車間距離が所定値以下の状態から、当該先行車両が検出されない状態、に変化した場合に、前記第一のバッテリの負荷が上昇することを予測する、
    車両の制御装置。
  2. 前記充電抑制部は、前記予測結果と、前記第二のバッテリの充電率に基づいて、前記抑制制御を行う、請求項1に記載の車両の制御装置。
  3. 前記充電抑制部は、前記予測部が前記第一のバッテリの負荷が上昇することを予測し、かつ、前記第二のバッテリの充電率が所定値以上である場合に、前記第二のバッテリへの充電の抑制を行う、請求項2に記載の車両の制御装置。
  4. 前記車両の制御装置は、前記予測結果に基づいて、前記第一のバッテリから前記補機への電力供給の抑制制御を行う電力供給抑制部をさらに備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両の制御装置。
  5. 前記前方監視部は、カメラによる撮像情報に基づいて前記進行方向の情報を監視する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両の制御装置。
  6. 前記充電抑制部が行う前記抑制制御は、前記第二のバッテリへの充電を停止することを含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両の制御装置。
JP2015033955A 2015-02-24 2015-02-24 車両の制御装置 Active JP6640453B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015033955A JP6640453B2 (ja) 2015-02-24 2015-02-24 車両の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015033955A JP6640453B2 (ja) 2015-02-24 2015-02-24 車両の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016155439A JP2016155439A (ja) 2016-09-01
JP6640453B2 true JP6640453B2 (ja) 2020-02-05

Family

ID=56824819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015033955A Active JP6640453B2 (ja) 2015-02-24 2015-02-24 車両の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6640453B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7189693B2 (ja) 2018-07-13 2022-12-14 株式会社Subaru 電源システム
JP7222737B2 (ja) 2019-02-05 2023-02-15 株式会社Subaru 車両
JP7214581B2 (ja) * 2019-06-28 2023-01-30 株式会社クボタ 作業機
EP3992010A4 (en) * 2019-06-28 2023-09-06 Kubota Corporation WORK MACHINE
JP7301632B2 (ja) * 2019-06-28 2023-07-03 株式会社クボタ 作業機
JP7146703B2 (ja) * 2019-06-28 2022-10-04 株式会社クボタ 作業機
JP7336300B2 (ja) 2019-07-30 2023-08-31 株式会社Subaru 車両の制御装置

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0757041B2 (ja) * 1986-01-24 1995-06-14 トヨタ自動車株式会社 電気自動車の補機バッテリ充電制御装置
JP3304553B2 (ja) * 1993-10-15 2002-07-22 松下電器産業株式会社 自動車用電動圧縮機の制御駆動装置
JP3975990B2 (ja) * 2003-09-17 2007-09-12 日産自動車株式会社 車両用電池の冷却制御装置
JP4297108B2 (ja) * 2005-09-28 2009-07-15 トヨタ自動車株式会社 車両およびその制御方法
JP5251608B2 (ja) * 2009-03-03 2013-07-31 マツダ株式会社 電動車両のモータ制御方法および電動車両用駆動装置
JP5307603B2 (ja) * 2009-04-08 2013-10-02 アイシン・エーアイ株式会社 車両の動力伝達制御装置
JP2012116411A (ja) * 2010-12-02 2012-06-21 Daimler Ag バッテリ充放電制御装置
JP5831381B2 (ja) * 2012-07-19 2015-12-09 株式会社デンソー 車載充電制御装置
JP6154680B2 (ja) * 2013-07-01 2017-06-28 株式会社Subaru ハイブリッド車両のクルーズコントロール装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016155439A (ja) 2016-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6640453B2 (ja) 車両の制御装置
JP6678184B2 (ja) ハイブリッド電気自動車、ハイブリッド電気自動車の運転制御方法および装置
JP6507625B2 (ja) ハイブリッド車の制御装置
US20120330505A1 (en) Vehicle control device
JP2015059639A (ja) 車両用制御装置
EP2409871A2 (en) Drive control device for electric vehicle, and electric vehicle
WO2013051104A1 (ja) 充電制御装置および充電制御方法
JP2015123831A (ja) 車両の制御装置及び制御方法
US9533675B2 (en) Method for controlling battery of mild hybrid vehicle
JP2014222989A (ja) 電気自動車の回生制御装置
JP6500672B2 (ja) 制御システム
US20190210474A1 (en) Electric vehicle
JP2017085723A (ja) 電気自動車の制御装置
JP6377973B2 (ja) バッテリの昇温制御装置及び昇温制御方法
JP6435789B2 (ja) ハイブリッド駆動車両の出力制御装置
US9783069B2 (en) Battery voltage control device and battery voltage control method
JP2014222988A (ja) 電気自動車の回生制御装置
KR101724505B1 (ko) 차량의 변속 제어 장치 및 그 방법
JP6210677B2 (ja) ハイブリッド電気自動車の走行制御装置
JP6138840B2 (ja) 車両の制御装置及び車両の制御方法
JP6547497B2 (ja) ハイブリッド車両及びその制御方法
JP6377974B2 (ja) バッテリの昇温制御装置及び昇温制御方法
KR101755458B1 (ko) 전기 자동차의 제동 제어 시스템 및 방법
JP2011126321A (ja) ハイブリッド電気自動車の制御装置
KR102041917B1 (ko) 하이브리드 차량의 엔진 기동 제어 방법 및 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180704

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180717

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180911

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190208

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190219

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190222

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190409

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190415

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20190416

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20191001

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191107

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20191118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6640453

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250