JP4297108B2 - 車両およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両およびその制御方法に関する。
従来、この種の車両としては、エンジンと、エンジンのクランクシャフトにキャリアが接続されると共に駆動輪に連結された駆動軸にリングギヤが接続されたプラネタリギヤと、このプラネタリギヤのサンギヤに動力を入出力する第1モータと、駆動軸に動力を入出力する第2モータとを備え、リバース走行するときにバッテリの充電が必要なときにはエンジンの目標トルクに所定の充電用トルクを設定すると共にエンジンの目標回転数にバッテリの残容量が小さいほど大きな回転数を設定するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、バッテリの残容量が小さいほど大きな回転数を設定して動作させることにより、バッテリを充電するのに必要な電力を第1モータで発電しながら第2モータによりリバース走行している。
特開2004−56922号公報
上述の車両では、プラネタリギヤの特性から、エンジンからは車両を前進させる駆動力しか出力することができないから、エンジンから所定の充電用トルクを出力することにより、バッテリを充電しながらリバースするものとしているが、リバースで登り勾配路を発進するには、エンジンからの出力トルクにより発進に必要な十分な駆動力を出力することができない場合が生じる。
本発明の車両およびその制御方法は、内燃機関と電力と動力の入出力を伴って内燃機関から出力された動力の少なくとも一部を車両を前進させる駆動力として車軸側に出力する電力動力入出力装置とを備える車両において、よりスムーズに後進走行を行なうことを目的の一つとする。また、本発明の車両およびその制御方法は、上述の車両において、後進方向に登り勾配をよりスムーズに走行することを目的の一つとする。さらに、本発明の車両およびその制御方法は、上述の車両において、後進方向によりスムーズに発進することを目的の一つとする。あるいは、本発明の車両およびその制御方法は、上述の車両において、後進方向に走行している最中でも二次電池などの蓄電装置が完全放電するのを抑止することを目的の一つとする。
本発明の車両およびその制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の第1の車両は、
内燃機関と、
前記内燃機関の出力軸と車軸側とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関から出力された動力の少なくとも一部を車両を前進させる駆動力として該車軸側に出力する電力動力入出力手段と、
前記車軸側に動力を入出力可能な電動機と、
前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
車両の進行方向を設定する進行方向設定手段と、
走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記設定された進行方向が前進方向のときには前記蓄電手段の状態に基づいて第1の関係を用いて前記蓄電手段を充放電すべき目標充放電電力を設定し、前記設定された進行方向が後進方向のときには前記蓄電手段の状態に基づいて前記第1の関係より少なくとも充電電力が小さくなる傾向の第2の関係を用いて前記蓄電手段を充放電すべき目標充放電電力を設定する目標充放電電力設定手段と、
前記設定された目標充放電電力により前記蓄電手段が充放電されると共に前記設定された進行方向に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第1の車両では、車両の進行方向が前進方向のときには蓄電手段の状態に基づいて第1の関係を用いて蓄電手段を充放電すべき目標充放電電力を設定し、設定した目標充放電電力により蓄電手段が充放電されると共に車両の進行方向に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御する。これにより、蓄電手段の充放電を行ないながら車両を進行方向に要求駆動力に基づく駆動力により走行させることができる。また、車両の進行方向が後進方向のときには蓄電手段の状態に基づいて第1の関係より少なくとも充電電力が小さくなる傾向の第2の関係を用いて蓄電手段を充放電すべき目標充放電電力を設定し、設定した目標充放電電力により蓄電手段が充放電されると共に車両の進行方向に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御する。即ち、後進方向に走行する際には蓄電手段を充電する充電電力を小さくするのである。これにより、内燃機関から出力された動力のうち車両を前進させる駆動力を小さくし、後進させる駆動力が減じられるのを抑制して、後進方向への走行をよりスムーズなものとすることができる。
こうした本発明の第1の車両において、走行面の勾配を検出する勾配検出手段を備え、前記第2の関係は走行面の登り勾配が大きいほど充電電力が小さくなる傾向の関係であり、前記目標充放電電力設定手段は前記設定された進行方向が後進方向のときには前記検出された勾配と前記蓄電手段の状態とに基づいて前記第2の関係を用いて前記目標充放電電力を設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、後進方向に登り勾配をよりスムーズに走行することができる。
本発明の第1の車両において、前記電動機の温度を検出する温度検出手段を備え、前記第2の関係は前記電動機の温度が高いほど充電電力が小さくなる傾向の関係であり、前記目標充放電電力設定手段は前記設定された進行方向が後進方向のときには前記検出された電動機の温度と前記蓄電手段の状態に基づいて前記第2の関係を用いて前記目標充放電電力を設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、電動機の温度が高く電動機から車軸側に十分に動力を出力できなくなるのを事前に防止でき、後進方向への走行をよりスムーズなものとすることができる。
また、本発明の第1の車両において、前記電動機の回転数を検出する回転数検出手段を備え、前記目標充放電電力設定手段は、前記設定された進行方向が後進方向のときであっても前記検出された回転数が値0を含む所定範囲外のときには前記蓄電手段の状態に基づいて前記第1の関係を用いて前記目標充放電電力を設定する手段であるものとすることもできる。こうすれば、電動機の回転数が値0を含む所定範囲内では後進方向の走行をスムーズなものとし、電動機の回転数が値0を含む所定範囲外では蓄電手段の十分な充放電を伴って後進走行することができる。
さらに、本発明の第1の車両において、運転者の発進操作を検出する発進操作検出手段を備え、前記制御手段は、前記設定された進行方向が後進方向であると共に前記設定された目標充放電電力が充電電力である最中に前記発進操作検出手段により発進操作が検出されたときには、前記蓄電手段が充電されずに前記設定された要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、後進方向の発進時により大きな駆動力を出力することができ、後進方向の発進をよりスムーズに行なうことができる。ここで、「発進操作」には、アクセルペダルの踏み込みやブレーキペダルの解除などが含まれる。
あるいは、本発明の第1の車両において、前記第2の関係は、前記蓄電手段が完全放電より所定状態前の状態に至るまでは充電電力として値0となる関係であるものとすることもできる。こうすれば、蓄電手段が所定状態前の状態に至るまでは蓄電手段の充電は行なわれないから、後進方向に走行する際により大きな駆動力を出力することができ、後進方向の走行をよりスムーズに行なうことができる。また、後進方向に走行している最中でも蓄電手段が完全放電するのを抑止することができる。
また、本発明の第1の車両において、前記蓄電手段からの電力を用いて駆動する補機を備え、前記制御手段は、前記設定された進行方向が後進方向であるときには前記補機が駆動しないよう制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、補機駆動による蓄電手段の充電要請を抑制することができる。この結果、後進方向に走行する際により大きな駆動力を出力することができ、後進方向の走行をよりスムーズに行なうことができる。
本発明の第2の車両は、
内燃機関と、
前記内燃機関の出力軸と車軸側とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関から出力された動力の少なくとも一部を車両を前進させる駆動力として該車軸側に出力する電力動力入出力手段と、
前記車軸側に動力を入出力可能な電動機と、
前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
車両の進行方向を設定する進行方向設定手段と、
走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記蓄電手段の状態に基づいて該蓄電手段を充放電すべき目標充放電電力を設定する目標充放電電力設定手段と、
前記設定された進行方向が前進方向のときには前記設定された目標充放電電力により前記蓄電手段が充放電されると共に前記設定された進行方向に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御し、前記設定された進行方向が後進方向のときには前記設定された目標充放電電力の少なくとも充電側について制限を課して前記蓄電手段が充放電されると共に前記設定された進行方向に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第2の車両は、蓄電手段の状態に基づいて蓄電手段を充放電すべき目標充放電電力を設定し、車両の進行方向が前進方向のときには設定した目標充放電電力により蓄電手段が充放電されると共に車両の進行方向に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御し、車両の進行方向が後進方向のときには設定した目標充放電電力の少なくとも充電側について制限を課して蓄電手段が充放電されると共に車両の進行方向に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御する。即ち、後進方向に走行する際には蓄電手段を充電する充電電力に対して制限を課すのである。これにより、内燃機関から出力された動力のうち車両を前進させる駆動力を小さくし、後進させる駆動力が減じられるのを抑制して、後進方向への走行をよりスムーズなものとすることができる。もとより、前進方向に走行する際には蓄電手段の充放電を行ないながら車両を進行方向に要求駆動力に基づく駆動力により走行させることができる。
こうした本発明の第2の車両において、走行面の勾配を検出する勾配検出手段を備え、前記制御手段は、前記設定された進行方向が後進方向であると共に前記検出された勾配が登り勾配のときに前記制限を課して前記蓄電手段が充放電されるよう制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、後進方向に登り勾配をよりスムーズに走行することができる。
本発明の第2の車両において、前記電動機の温度を検出する温度検出手段を備え、前記制御手段は、前記設定された進行方向が後進方向であると共に前記検出された電動機の温度が所定温度より高いときに前記制限を課して前記蓄電手段が充放電されるよう制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、電動機の温度が高く電動機から車軸側に十分に動力を出力できなくなるのを事前に防止でき、後進方向への走行をよりスムーズなものとすることができる。
また、本発明の第2の車両において、運転者の発進操作を検出する発進操作検出手段を備え、前記制御手段は、前記設定された進行方向が後進方向であると共に前記発進操作検出手段により発進操作が検出されたときに前記制限を課して前記蓄電手段が充放電されるよう制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、後進方向の発進時により大きな駆動力を出力することができ、後進方向の発進をよりスムーズに行なうことができる。
本発明の第3の車両は、
内燃機関と、
前記内燃機関の出力軸と車軸側とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関から出力された動力の少なくとも一部を車両を前進させる駆動力として該車軸側に出力する電力動力入出力手段と、
前記車軸側に動力を入出力可能な電動機と、
前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
前記蓄電手段からの電力を用いて駆動する補機と、
車両の進行方向を設定する進行方向設定手段と、
走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記蓄電手段の状態に基づいて該蓄電手段を充放電すべき目標充放電電力を設定する目標充放電電力設定手段と、
前記設定された進行方向が前進方向のときには前記設定された目標充放電電力により前記蓄電手段が充放電されると共に前記補機の駆動を伴って前記設定された進行方向に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記補機とを制御し、前記設定された進行方向が後進方向のときには前記設定された目標充放電電力により前記蓄電手段が充放電されると共に前記補機を駆動停止した状態で前記設定された進行方向に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記補機とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の第3の車両では、蓄電手段の状態に基づいて蓄電手段を充放電すべき目標充放電電力を設定し、車両の進行方向が前進方向のときには設定した目標充放電電力により蓄電手段が充放電されると共に蓄電手段からの電力を用いて駆動する補機の駆動を伴って車両の進行方向に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機と補機とを制御し、車両の進行方向が後進方向のときには設定した目標充放電電力により蓄電手段が充放電されると共に補機を駆動停止した状態で車両の進行方向に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機と補機とを制御する。即ち、後進方向に走行する際には補機を駆動停止するのである。これにより、補機駆動による蓄電手段の充電要請を抑制することができ、後進方向に走行する際により大きな駆動力を出力することができる。この結果、後進方向の走行をよりスムーズに行なうことができる。
こうした本発明の第3の車両において、走行面の勾配を検出する勾配検出手段を備え、前記制御手段は、前記設定された進行方向が後進方向であると共に前記検出された勾配が登り勾配のときに前記補機を駆動停止する手段であるものとすることもできる。こうすれば、後進方向に登り勾配をよりスムーズに走行することができる。
本発明の第3の車両において、前記電動機の温度を検出する温度検出手段を備え、前記制御手段は、前記設定された進行方向が後進方向であると共に前記検出された電動機の温度が所定温度より高いときに前記補機を駆動停止する手段であるものとすることもできる。こうすれば、電動機の温度が高く電動機から車軸側に十分に動力を出力できなくなるのを事前に防止でき、後進方向への走行をよりスムーズなものとすることができる。
また、本発明の第3の車両において、運転者の発進操作を検出する発進操作検出手段を備え、前記制御手段は、前記設定された進行方向が後進方向であると共に前記発進操作検出手段により発進操作が検出されたときに前記補機を駆動停止する手段であるものとすることもできる。こうすれば、後進方向の発進時により大きな駆動力を出力することができ、後進方向の発進をよりスムーズに行なうことができる。
これら本発明の第1ないし第3のいずれかの車両において、前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記車軸と回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、を備える手段であるものとすることもできる。また、前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸に接続された第1の回転子と前記車軸に接続された第2の回転子とを有し、前記第1の回転子と前記第2の回転子との相対的な回転により回転する対回転子電動機であるものとすることもできる。
本発明の第1の車両の制御方法は、
内燃機関と、前記内燃機関の出力軸と車軸側とに接続され電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関から出力された動力の少なくとも一部を車両を前進させる駆動力として該車軸側に出力する電力動力入出力手段と、前記車軸側に動力を入出力可能な電動機と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備える車両の制御方法であって、
(a)車両の進行方向が前進方向のときには前記蓄電手段の状態に基づいて第1の関係を用いて前記蓄電手段を充放電すべき目標充放電電力を設定し、該設定した目標充放電電力により前記蓄電手段が充放電されると共に車両の進行方向に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御し、
(b)車両の進行方向が後進方向のときには前記蓄電手段の状態に基づいて前記第1の関係より少なくとも充電電力が小さくなる傾向の第2の関係を用いて前記蓄電手段を充放電すべき目標充放電電力を設定し、該設定した目標充放電電力により前記蓄電手段が充放電されると共に車両の進行方向に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する、
ことを要旨とする。
この本発明の第1の車両の制御方法では、車両の進行方向が前進方向のときには蓄電手段の状態に基づいて第1の関係を用いて蓄電手段を充放電すべき目標充放電電力を設定し、この設定した目標充放電電力により蓄電手段が充放電されると共に車両の進行方向に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御するから、蓄電手段の充放電を行ないながら車両を進行方向に要求駆動力に基づく駆動力により走行させることができる。また、車両の進行方向が後進方向のときには蓄電手段の状態に基づいて第1の関係より少なくとも充電電力が小さくなる傾向の第2の関係を用いて蓄電手段を充放電すべき目標充放電電力を設定し、この設定した目標充放電電力により蓄電手段が充放電されると共に車両の進行方向に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御するから、内燃機関から出力された動力のうち車両を前進させる駆動力を小さくし、後進させる駆動力が減じられるのを抑制して、後進方向への走行をよりスムーズなものとすることができる。
本発明の第2の車両の制御方法は、
内燃機関と、前記内燃機関の出力軸と車軸側とに接続され電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関から出力された動力の少なくとも一部を車両を前進させる駆動力として該車軸側に出力する電力動力入出力手段と、前記車軸側に動力を入出力可能な電動機と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備える車両の制御方法であって、
(a)前記蓄電手段の状態に基づいて該蓄電手段を充放電すべき目標充放電電力を設定し、
(b)車両の進行方向が前進方向のときには前記設定した目標充放電電力により前記蓄電手段が充放電されると共に車両の進行方向に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御し、車両の進行方向が後進方向のときには前記設定した目標充放電電力の少なくとも充電側について制限を課して前記蓄電手段が充放電されると共に車両の進行方向に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する、
ことを要旨とする。
この本発明の第2の車両の制御方法では、車両の進行方向が前進方向のときには蓄電手段の状態に基づいて設定した目標充放電電力により蓄電手段が充放電されると共に車両の進行方向に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御するから、蓄電手段の充放電を行ないながら車両を進行方向に要求駆動力に基づく駆動力により走行させることができる。また、車両の進行方向が後進方向のときには蓄電手段の状態に基づいて設定した目標充放電電力の少なくとも充電側について制限を課して蓄電手段が充放電されると共に車両の進行方向に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御するから、内燃機関から出力された動力のうち車両を前進させる駆動力を小さくし、後進させる駆動力が減じられるのを抑制して、後進方向への走行をよりスムーズなものとすることができる。
本発明の第3の車両の制御方法は、
内燃機関と、前記内燃機関の出力軸と車軸側とに接続され電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関から出力された動力の少なくとも一部を車両を前進させる駆動力として該車軸側に出力する電力動力入出力手段と、前記車軸側に動力を入出力可能な電動機と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、前記蓄電手段からの電力を用いて駆動する補機と、を備える車両の制御方法であって、
(a)前記蓄電手段の状態に基づいて該蓄電手段を充放電すべき目標充放電電力を設定し、
(b)車両の進行方向が前進方向のときには前記設定した目標充放電電力により前記蓄電手段が充放電されると共に前記補機の駆動を伴って車両の進行方向に前記設定した要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記補機とを制御し、車両の進行方向が後進方向のときには前記設定した目標充放電電力により前記蓄電手段が充放電されると共に前記補機を駆動停止した状態で車両の進行方向に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記補機とを制御する、
ことを要旨とする。
この本発明の第3の車両の制御方法では、車両の進行方向が前進方向のときには蓄電手段の状態に基づいて設定した目標充放電電力により蓄電手段が充放電されると共に蓄電手段からの電力によって駆動する補機の駆動を伴って車両の進行方向に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機と補機とを制御するから、補機の駆動を伴って蓄電手段の充放電を行ないながら車両を進行方向に要求駆動力に基づく駆動力により走行させることができる。また、車両の進行方向が後進方向のときには蓄電手段の状態に基づいて設定した目標充放電電力により蓄電手段が充放電されると共に補機を駆動停止した状態で車両の進行方向に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機と補機とを制御するから、補機駆動による蓄電手段の充電要請を抑制することができ、後進方向に走行する際により大きな駆動力を出力することができる。この結果、後進方向の走行をよりスムーズに行なうことができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、動力出力装置全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば,バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,勾配センサ89からの勾配θなどが入力ポートを介して入力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、バッテリ50からの電力により駆動する空気調和機などの補機90の駆動回路92への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。なお、実施例では、シフトポジションSPとしては、駐車ポジション、前進方向に走行する通常のポジションとしての走行ポジション(Dポジション)、アクセルオフ時の制動力が大きな前進方向の走行するためのブレーキポジション(Bポジション)、走行を行なわない中立ポジション(Nポジション)、後進方向に走行する後進ポジション(Rポジション)などが用意されている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に後進方向における登り勾配を発進したり走行する際の動作について説明する。図2は、実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、数msec毎)に繰り返し実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,エンジン22の回転数Ne,バッテリ50の残容量(SOC),入出力制限Win,Wout,勾配センサ89からの勾配θ,シフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、エンジン22の回転数Neは、クランクシャフト26に取り付けられた図示しないクランクポジションセンサからの信号に基づいて計算されたものをエンジンECU24から通信により入力するものとした。また、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。さらに、バッテリ50の残容量(SOC)は、図示しない電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて計算されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。そして、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、温度センサ51により検出されたバッテリ50の電池温度Tbとバッテリ50の残容量(SOC)とに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したシフトポジションSPを判定し(ステップS110)、シフトポジションSPが前進走行用のDポジションやBポジションのときには、バッテリ50の残容量(SOC)に基づいてバッテリ50を充放電すべき充放電要求電力Pb*を設定する(ステップS120)。充放電要求電力Pb*は、実施例では、バッテリ50の残容量(SOC)と充放電要求電力Pb*との関係を予め定めて通常時充放電要求電力設定用マップとしてROM74に記憶しておき、バッテリ50の残容量(SOC)が与えられると記憶したマップから対応する充放電要求電力Pb*を導出して設定するものとした。通常時充放電要求電力設定用マップの一例を図3に示す。図3の例では、充放電要求電力Pb*は、バッテリ50の残容量(SOC)が目標残容量SOC*を含む閾値S1から閾値S2の範囲では値0が設定され、閾値S1未満の範囲では充電用の電力が設定され、閾値S2以上では放電用の電力が設定される。なお、目標残容量SOC*としては例えば50%や60%,70%などを用いることができ、閾値S1としては目標残容量SOC*より5%や10%あるいは15%程度小さな値を用いることができ、閾値S2としては目標残容量SOC*より5%や10%あるいは15%程度大きな値を用いることができる。
こうして充放電要求電力Pb*を設定すると、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とエンジン22に要求される要求パワーPe*とを設定する(ステップS190)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図4に要求トルク設定用マップの一例を示す。要求パワーPe*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ50が要求する充放電要求電力Pb*とロスLossとの和として計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることによって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ることによって求めることができる。
次に、設定した要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS200)。この設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと要求パワーPe*とに基づいて目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図5に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。さらに、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS210)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図6に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(1)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、R軸上の2つの太線矢印は、エンジン22を目標回転数Ne*および目標トルクTe*の運転ポイントで定常運転したときにエンジン22から出力されるトルクTe*がリングギヤ軸32aに伝達されるトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2*が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。また、式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(Gr・ρ) (1)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt (2)
こうしてモータMG1の目標回転数Nm1*とトルク指令Tm1*とを計算すると、バッテリ50の入出力制限Win,Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(3)および式(4)により計算すると共に(ステップS220)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(5)により計算し(ステップS230)、計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値としてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定する(ステップS240)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する要求トルクTr*を、バッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。なお、式(5)は、前述した図6の共線図から容易に導き出すことができる。
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (3)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (4)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (5)
エンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*についてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS250)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
ステップS110でシフトポジションSPが後進走行用のRポジションと判定されたときには、モータMG2の回転数Nm2が閾値N1によって設定される値0を含む低車速領域内に相当する低回転範囲内であるか否かを判定する(ステップS130)。ここで、閾値N1は、車速に換算して時速3km,5km,7kmなどの停車状態に近い低速に相当する回転数である。モータMG2の回転数Nm2が低回転範囲外のときには、上述した図3の通常時充放電要求電力設定用マップを用いて充放電要求電力Pb*を設定し(ステップS120)、ステップS190以降の処理を実行して駆動制御ルーチンを終了する。これらの処理については詳述した。
モータMG2の回転数Nm2が低回転範囲内のときには、バッテリ50の充電要請を抑制するためにバッテリ50から電力供給を受けている補機90を駆動停止し(ステップS140)、バッテリ50の残容量(SOC)と走行路面の勾配θとに基づいて充放電要求電力Pb*を設定する(ステップS150)。補機90の駆動停止は補機90の駆動回路92に駆動信号を出力することにより行なうことができる。充放電要求電力Pb*は、実施例では、バッテリ50の残容量(SOC)と勾配θと充放電要求電力Pb*との関係を予め定めて後進時充放電要求電力設定用マップとしてROM74に記憶しておき、残容量(SOC)と勾配θとが与えられると記憶したマップから対応する充放電要求電力Pb*を導出して設定するものとした。後進時充放電要求電力設定用マップの一例を図7に示す。図7の例では、充放電要求電力Pb*は、バッテリ50の残容量(SOC)が目標残容量SOC*を含む閾値S1から閾値S2の範囲と閾値S2以上では図3に例示した通常時充放電電力設定用マップと同様に値0と放電用の電力とがそれぞれ設定される。閾値S1未満の範囲では勾配θが大きいほど小さな値の充電用の電力が設定される。特に、実施例では、勾配θが20°以上のときには閾値S1未満の範囲であっても充放電要求電力Pb*には値0が設定される。なお、勾配θは、後進方向の登り勾配である。このように、閾値S1未満の範囲で勾配θが大きいほど小さな充放電要求電力Pb*を設定するのは、充放電要求電力Pb*を用いて設定される要求パワーPe*を小さくし、要求パワーPe*から設定されるエンジン22の目標トルクTe*を小さくすることにより、エンジン22とモータMG1との制御により駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力される前進方向に作用するトルクを小さくするためである。エンジン22からの出力を伴って後進する際の動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を図8に示す。図示するように、エンジン22から出力されるトルクは1/(1+ρ)の割合でリングギヤ軸32aに前進方向のトルクとして作用する。車両が後進方向に登り勾配で発進や走行するためには勾配θに対する釣合トルクを超えるトルクを出力する必要があるが、バッテリ50の充電要求のためにエンジン22を駆動すると、この釣合トルクを超えるトルクに加えてリングギヤ軸32aに作用する前進方向のトルクをキャンセルするトルクをも出力する必要がある。即ち、釣合トルクを超えるトルクとキャンセルするトルクとの和のトルクをモータMG2から出力する必要がある。実施例では、勾配θが大きいほど充放電要求電力Pb*を小さく設定することにより、キャンセルするトルクを小さくしてモータMG2から出力するトルクのうち発進や後進走行に寄与するトルクを大きくしているのである。これにより、後進方向における登り勾配路をスムーズに発進したり走行することができるようになる。なお、後進方向における登り勾配を発進したり走行するときでも、ある程度の充放電要求電力Pb*を設定するから、バッテリ50が完全放電されるのを抑止することができる。なお、図7に例示した後進時充放電要求電力設定用マップは、図3の通常時充放電要求電力設定用マップに対して勾配θに基づいて充電側の電力に対して制限を課していると考えることができる。
こうして充放電要求電力Pb*を設定すると、アクセル開度Accに基づいてアクセルオンされているか否かを判定すると共に(ステップS160)、バッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sref以上であるか否かを判定し(ステップS170)、アクセルオンであり且つバッテリ50の残容量(SOC)が閾値S1より小さな閾値Sref以上のときには設定した充放電要求電力Pb*に値0を再設定して(ステップS180)、ステップS190以降の処理を実行し、駆動制御ルーチンを終了する。ここで、アクセルオンされているか否かの判定は、ステップS130での判定によるモータMG2の回転数Nm2が低回転範囲内であることを考慮すれば、発進時であるか否かの判定と考えることができる。通常、発進時は、大きなトルクを必要とするが、車速が小さいため電力としては小さくなるため、バッテリ50にある程度の残容量(SOC)があれば、発進できることになる。実施例では、後進方向における登り勾配をスムーズに発進するために充放電要求電力Pb*に値0を設定するのである。なお、閾値Srefは、閾値S1より小さな値であれば如何なる値としてもよいが、バッテリ50の完全放電を抑止できる程度に小さな値とするのが好ましい。なお、アクセルオンではないときやアクセルオンであってもバッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sref未満のときには値0を充放電要求電力Pb*に再設定することなくステップS190以降の処理を実行して駆動制御ルーチンを終了する。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、後進方向に登り勾配を走行するときには、登り勾配θが大きいほど小さな充放電要求電力Pb*を設定することにより、エンジン22から出力すべき要求パワーPe*を小さくすると共にエンジン22の目標トルクTe*を小さくして、エンジン22とモータMG1との制御により駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力される前進方向に作用するトルクを小さくし、これにより、この前進方向に作用するトルクをキャンセルするトルクを小さくしてモータMG2から出力するトルクのうち発進や後進走行に寄与するトルクを大きくすることができる。この結果、後進方向の登り勾配をスムーズに発進したり走行することができる。しかも、発進時には、バッテリ50が完全放電されない範囲内で充放電要求電力Pb*に値0を設定するから、後進方向の登り勾配をよりスムーズに発進することができる。もとより、バッテリ50を完全放電するのを抑止することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、走行方向が後進方向でモータMG2の回転数Nm2が低回転範囲のときにバッテリ50の残容量(SOC)が閾値S1未満のときには勾配θが大きいほど小さな充電用の電力を充放電要求電力Pb*に設定するものとしたが、低車速領域であればよいから、走行方向が後進方向で車速Vが値0を含む低車速の範囲内のときにバッテリ50の残容量(SOC)が閾値S1未満のときには勾配θが大きいほど小さな充電用の電力を充放電要求電力Pb*に設定するものとしてもよい。また、モータMG2の回転数Nm2や車速Vに拘わらず、走行方向が後進方向のときにバッテリ50の残容量(SOC)が閾値S1未満のときには勾配θが大きいほど小さな充電用の電力を充放電要求電力Pb*に設定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、走行方向が後進方向でモータMG2の回転数Nm2が低回転範囲のときにバッテリ50の充電要請を抑制するために補機90の駆動を停止すると共にバッテリ50の残容量(SOC)が閾値S1未満のときには勾配θが大きいほど小さな充電用の電力を充放電要求電力Pb*に設定するものとしたが、走行方向が後進方向でモータMG2の回転数Nm2が低回転範囲のときにでも補機90の駆動を停止するだけで通常時充放電電力設定用マップを用いて充放電要求電力Pb*を設定するものとしてもよい。
次に、本発明の第2実施例としてのハイブリッド自動車20Bについて説明する。図9は第2実施例のハイブリッド自動車20Bの構成の概略を示す構成図である。第2実施例のハイブリッド自動車20Bは、図示するように、図1に例示した第1実施例のハイブリッド自動車20の構成にモータMG2の温度を検出する温度センサ45およびインバータ42の温度を検出する温度センサ46を付加した構成をしている。したがって、第2実施例のハイブリッド自動車20Bの構成のうち第1実施例のハイブリッド自動車20の構成と同一の構成については同一の符号を付し、その説明は省略する。
モータMG2,インバータ42の温度をそれぞれ検出する温度センサ45,46からの温度信号はモータECU40に入力されると共に、モータECU40からは必要に応じてモータMG2の運転状態に関するデータの一部としてハイブリッド用電子制御ユニット70に出力される。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、後進方向における登り勾配を発進したり走行する際には、図2の駆動制御ルーチンに代えて、図10に例示する駆動制御ルーチンを実行する。図10の駆動制御ルーチンでは、ステップS100Bで走行路面の勾配θに代えてモータMG2の温度センサ45により検出されるモータ温度θm2を入力し、ステップS150Bでバッテリ50の残容量(SOC)と勾配θとに基づいてバッテリ50の充放電要求電力Pb*を設定する処理に代えてバッテリ50の残容量(SOC)とモータ温度θm2とに基づいて充放電要求電力Pb*を設定する点を除いて、図2の駆動制御ルーチンと同一である。したがって、以下の第2実施例における駆動制御ルーチンの説明では、図2の駆動制御ルーチンとは異なる点を中心に説明する。
ステップS150Bでは、バッテリ50の残容量(SOC)とモータ温度θm2とに基づいて充放電要求電力Pb*を設定する(ステップS150B)。充放電要求電力Pb*は、実施例では、バッテリ50の残容量(SOC)とモータ温度θm2と充放電要求電力Pb*との関係を予め定めて後進時充放電要求電力設定用マップとしてROM74に記憶しておき、残容量(SOC)とモータ温度θm2とが与えられると記憶したマップから対応する充放電要求電力Pb*を導出して設定するものとした。後進時充放電要求電力設定用マップの一例を図11に示す。図11の例では、充放電要求電力Pb*は、バッテリ50の残容量(SOC)が目標残容量SOC*を含む閾値S1から閾値S2の範囲と閾値S2以上では図3に例示した通常時充放電電力設定用マップと同様に値0と放電用の電力とがそれぞれ設定される。閾値S1未満の範囲では、モータ温度θm2が高いほど小さな値の充電用の電力が設定される。実施例では、モータ温度θm2が温度T1以上のときには、図3に例示した通常時充放電電力設定用マップにより設定する値に比して、充電用の電力として小さな値が設定され、特に、温度T4以上のときには閾値S1未満の範囲であっても充放電要求電力Pb*には値0が設定される。ここで、実施例では、温度T4としてモータMG2が定格トルクを出力することができる上限の温度より若干低い温度を用い、温度T1としてモータMG2における通常駆動時の温度より若干高い温度を用いた。このように、閾値S1未満の範囲でモータ温度θm2が温度T4以上の場合に充放電要求電力Pb*に値0を設定するのは、充放電要求電力Pb*を用いて設定される要求パワーPe*を小さくし、要求パワーPe*から設定されるエンジン22の目標トルクTe*を小さくすることにより、エンジン22とモータMG1との制御により駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力される前進方向に作用するトルクを小さくすることができるからである。この場合、第1実施例でエンジン22からの出力を伴って後進する際の動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例である図8を用いて説明したように、モータMG2から出力するトルクを小さくすることができるため、モータ温度θm2がさらに上昇しモータMG2から十分にトルクを出力できなくなるのを防止することができる。なお、閾値S1未満の範囲でモータ温度θm2が温度T1以上の場合に小さな充放電要求電力Pb*を設定するのは、前進方向に作用するトルクをキャンセルするトルクを小さくしてモータMG2から出力するトルクのうち発進や後進走行に寄与するトルクを大きくすることができると共に、モータ温度θm2がさらに上昇しモータMG2から十分にトルクを出力できなくなるのを事前に防止することができるからである。このように、閾値S1未満の範囲でモータ温度θm2が高いほど小さな充放電要求電力Pb*を設定することにより、後進方向に登り勾配路を発進したり走行する際にモータMG2から十分なトルクを出力できるからスムーズに発進したり走行することができる。なお、後進方向における登り勾配を発進したり走行するときでも、ある程度の充放電要求電力Pb*を設定するから、バッテリ50が完全放電されるのを抑止することができる。なお、図11に例示した後進時充放電要求電力設定用マップは、図3の通常時充放電要求電力設定用マップに対してモータ温度θm2に基づいて充電側の電力に対して制限を課していると考えることができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20Bによれば、後進方向に登り勾配を走行するときには、モータ温度θm2が高いほど小さな充放電要求電力Pb*を設定することにより、エンジン22から出力すべき要求パワーPe*を小さくすると共にエンジン22の目標トルクTe*を小さくして、エンジン22とモータMG1との制御により駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力される前進方向に作用するトルクを小さくし、これにより、この前進方向に作用するトルクをキャンセルするトルクを小さくしてモータMG2から出力するトルクのうち発進や後進走行に寄与するトルクを大きくすることができると共に、モータ温度θm2がさらに上昇しモータMG2から十分にトルクを出力できなくなるのを事前に防止することができる。この結果、後進方向の登り勾配をスムーズに発進したり走行することができる。しかも、発進時には、バッテリ50が完全放電されない範囲内で充放電要求電力Pb*に値0を設定するから、後進方向の登り勾配をよりスムーズに発進することができる。もとより、バッテリ50を完全放電するのを抑止することができる。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、モータMG2の温度センサ45からのモータ温度θm2が高いほど小さな充電用の電力を充放電要求電力Pb*に設定するものとしたが、モータ温度θm2に代えてあるいはモータ温度θm2と共に、モータMG2と相電流のやりとりを行うインバータ42の温度センサ46からのインバータ温度が高いほど小さな充電用の電力を充放電要求電力Pb*に設定するものとしてもよい。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、走行方向が後進方向でモータMG2の回転数Nm2が低回転範囲のときにバッテリ50の残容量(SOC)が閾値S1未満のときにはモータ温度θm2が高いほど小さな充電用の電力を充放電要求電力Pb*に設定するものとしたが、モータ温度θm2に拘わらず、小さな充電用の電力を充放電要求電力Pb*に設定するものとしても構わない。この場合、値0を充放電要求電力Pb*に設定するものとしてもよい。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、走行方向が後進方向でモータMG2の回転数Nm2が低回転範囲のときにバッテリ50の残容量(SOC)が閾値S1未満のときにはモータ温度θm2が高いほど小さな充電用の電力を充放電要求電力Pb*に設定するものとしたが、低車速領域であればよいから、走行方向が後進方向で車速Vが値0を含む低車速の範囲内のときにバッテリ50の残容量(SOC)が閾値S1未満のときにはモータ温度θm2が高いほど小さな充電用の電力を充放電要求電力Pb*に設定するものとしてもよい。また、モータMG2の回転数Nm2や車速Vに拘わらず、走行方向が後進方向のときにバッテリ50の残容量(SOC)が閾値S1未満のときにはモータ温度θm2が高いほど小さな充電用の電力を充放電要求電力Pb*に設定するものとしてもよい。
第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは、走行方向が後進方向でモータMG2の回転数Nm2が低回転範囲のときにバッテリ50の充電要請を抑制するために補機90の駆動を停止すると共にバッテリ50の残容量(SOC)が閾値S1未満のときにはモータ温度θm2が高いほど小さな充電用の電力を充放電要求電力Pb*に設定するものとしたが、走行方向が後進方向でモータMG2の回転数Nm2が低回転範囲のときにでも補機90の駆動を停止するだけで通常時充放電電力設定用マップを用いて充放電要求電力Pb*を設定するものとしてもよい。
第1実施例のハイブリッド自動車20では残容量(SOC)と勾配θとに基づいて充放電要求電力Pb*を設定し、第2実施例のハイブリッド自動車20Bでは残容量(SOC)とモータ温度θm2とに基づいて充放電要求電力Pb*を設定するものとしたが、第1実施例と第2実施例の組合せ、即ち、残容量(SOC)と勾配θとモータ温度θm2とに基づいて充放電要求電力Pb*を設定するものとしてもよい。
第1実施例や第2実施例のハイブリッド自動車20,20Bでは、走行方向が後進方向でアクセルオンで且つバッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sref以上のときには充放電要求電力Pb*に値0を設定して制御するものとしたが、アクセルオンでなくてもバッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sref以上のときには充放電要求電力Pb*に値0を設定するものとしてもよい。
第1実施例や第2実施例のハイブリッド自動車20,20Bでは、走行方向が後進方向でアクセルオンで且つバッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sref以上のときには充放電要求電力Pb*に値0を設定して制御するものとしたが、発進時であればよいから、走行方向が後進方向で発進操作がなされ且つバッテリ50の残容量(SOC)が閾値Sref以上のときに充放電要求電力Pb*に値0を設定して制御するものとしてもよい。発進操作としては、例えばブレーキオフを用いることができる。
第1実施例や第2実施例のハイブリッド自動車20,20Bでは、走行方向が後進方向でモータMG2の回転数Nm2が低回転範囲のときにバッテリ50の充電要請を抑制するために補機90の駆動を停止するものとしたが、こうした補機90の駆動を停止しないものとしても構わない。
第1実施例や第2実施例のハイブリッド自動車20,20Bでは、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図12の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図12における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
第1実施例や第2実施例のハイブリッド自動車20,20Bでは、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図13の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたインナーロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
実施例では、本発明の実施の形態をハイブリッド自動車20,20Bを用いて説明したが、自動車以外の列車などの車両の形態としてもよく、車両の制御方法の形態としても構わない。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、車両の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 一実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 充放電要求電力設定用マップの一例を示す説明図である。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子を示す説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 充放電要求電力設定用マップの一例を示す説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 本発明の第2実施例としてのハイブリッド自動車20Bの構成の概略を示す構成図である。 第2実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 充放電要求電力設定用マップの一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35,減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、45,46 温度センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、89 勾配センサ、90 補機、92 駆動回路、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (20)

  1. 内燃機関と、
    前記内燃機関の出力軸と車軸側とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関から出力された動力の少なくとも一部を車両を前進させる駆動力として該車軸側に出力する電力動力入出力手段と、
    前記車軸側に動力を入出力可能な電動機と、
    前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
    車両の進行方向を設定する進行方向設定手段と、
    走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記設定された進行方向が前進方向のときには前記蓄電手段の状態に基づいて第1の関係を用いて前記蓄電手段を充放電すべき目標充放電電力を設定し、前記設定された進行方向が後進方向のときには前記蓄電手段の状態に基づいて前記第1の関係より少なくとも充電電力が小さくなる傾向の第2の関係を用いて前記蓄電手段を充放電すべき目標充放電電力を設定する目標充放電電力設定手段と、
    前記設定された目標充放電電力により前記蓄電手段が充放電されると共に前記設定された進行方向に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する制御手段と、
    を備える車両。
  2. 請求項1記載の車両であって、
    走行面の勾配を検出する勾配検出手段を備え、
    前記第2の関係は、走行面の登り勾配が大きいほど充電電力が小さくなる傾向の関係であり、
    前記目標充放電電力設定手段は、前記設定された進行方向が後進方向のときには前記検出された勾配と前記蓄電手段の状態とに基づいて前記第2の関係を用いて前記目標充放電電力を設定する手段である
    車両。
  3. 請求項1または2記載の車両であって、
    前記電動機の温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記第2の関係は、前記電動機の温度が高いほど充電電力が小さくなる傾向の関係であり、
    前記目標充放電電力設定手段は、前記設定された進行方向が後進方向のときには前記検出された電動機の温度と前記蓄電手段の状態に基づいて前記第2の関係を用いて前記目標充放電電力を設定する手段である
    車両。
  4. 請求項1ないし3いずれか記載の車両であって、
    前記電動機の回転数を検出する回転数検出手段を備え、
    前記目標充放電電力設定手段は、前記設定された進行方向が後進方向のときであっても前記検出された回転数が値0を含む所定範囲外のときには前記蓄電手段の状態に基づいて前記第1の関係を用いて前記目標充放電電力を設定する手段である
    車両。
  5. 請求項1ないし4いずれか記載の車両であって、
    運転者の発進操作を検出する発進操作検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記設定された進行方向が後進方向であると共に前記設定された目標充放電電力が充電電力である最中に前記発進操作検出手段により発進操作が検出されたときには、前記蓄電手段が充電されずに前記設定された要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう制御する手段である
    車両。
  6. 前記第2の関係は、前記蓄電手段が完全放電より所定状態前の状態に至るまでは充電電力として値0となる関係である請求項1ないし5いずれか記載の車両。
  7. 請求項1ないし6いずれか記載の車両であって、
    前記蓄電手段からの電力を用いて駆動する補機を備え、
    前記制御手段は、前記設定された進行方向が後進方向であるときには前記補機が駆動しないよう制御する手段である
    車両。
  8. 内燃機関と、
    前記内燃機関の出力軸と車軸側とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関から出力された動力の少なくとも一部を車両を前進させる駆動力として該車軸側に出力する電力動力入出力手段と、
    前記車軸側に動力を入出力可能な電動機と、
    前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
    車両の進行方向を設定する進行方向設定手段と、
    走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記蓄電手段の状態に基づいて該蓄電手段を充放電すべき目標充放電電力を設定する目標充放電電力設定手段と、
    前記設定された進行方向が前進方向のときには前記設定された目標充放電電力により前記蓄電手段が充放電されると共に前記設定された進行方向に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御し、前記設定された進行方向が後進方向のときには前記設定された目標充放電電力の少なくとも充電側について制限を課して前記蓄電手段が充放電されると共に前記設定された進行方向に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する制御手段と、
    を備える車両。
  9. 請求項8記載の車両であって、
    走行面の勾配を検出する勾配検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記設定された進行方向が後進方向であると共に前記検出された勾配が登り勾配のときに前記制限を課して前記蓄電手段が充放電されるよう制御する手段である
    車両。
  10. 請求項8または9記載の車両であって、
    前記電動機の温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記設定された進行方向が後進方向であると共に前記検出された電動機の温度が所定温度より高いときに前記制限を課して前記蓄電手段が充放電されるよう制御する手段である
    車両。
  11. 請求項8ないし10いずれか記載の車両であって、
    運転者の発進操作を検出する発進操作検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記設定された進行方向が後進方向であると共に前記発進操作検出手段により発進操作が検出されたときに前記制限を課して前記蓄電手段が充放電されるよう制御する手段である
    車両。
  12. 内燃機関と、
    前記内燃機関の出力軸と車軸側とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関から出力された動力の少なくとも一部を車両を前進させる駆動力として該車軸側に出力する電力動力入出力手段と、
    前記車軸側に動力を入出力可能な電動機と、
    前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
    前記蓄電手段からの電力を用いて駆動する補機と、
    車両の進行方向を設定する進行方向設定手段と、
    走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記蓄電手段の状態に基づいて該蓄電手段を充放電すべき目標充放電電力を設定する目標充放電電力設定手段と、
    前記設定された進行方向が前進方向のときには前記設定された目標充放電電力により前記蓄電手段が充放電されると共に前記補機の駆動を伴って前記設定された進行方向に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記補機とを制御し、前記設定された進行方向が後進方向のときには前記設定された目標充放電電力により前記蓄電手段が充放電されると共に前記補機を駆動停止した状態で前記設定された進行方向に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記補機とを制御する制御手段と、
    を備える車両。
  13. 請求項12記載の車両であって、
    走行面の勾配を検出する勾配検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記設定された進行方向が後進方向であると共に前記検出された勾配が登り勾配のときに前記補機を駆動停止する手段である
    車両。
  14. 請求項12または13記載の車両であって、
    前記電動機の温度を検出する温度検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記設定された進行方向が後進方向であると共に前記検出された電動機の温度が所定温度より高いときには前記補機を駆動停止する手段である
    車両。
  15. 請求項12ないし14いずれか記載の車両であって、
    運転者の発進操作を検出する発進操作検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記設定された進行方向が後進方向であると共に前記発進操作検出手段により発進操作が検出されたときに前記補機を駆動停止する手段である
    車両。
  16. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記車軸と回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機と、を備える手段である請求項1ないし15いずれか記載の車両。
  17. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸に接続された第1の回転子と前記車軸に接続された第2の回転子とを有し、前記第1の回転子と前記第2の回転子との相対的な回転により回転する対回転子電動機である請求項1ないし15いずれか記載の車両。
  18. 内燃機関と、前記内燃機関の出力軸と車軸側とに接続され電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関から出力された動力の少なくとも一部を車両を前進させる駆動力として該車軸側に出力する電力動力入出力手段と、前記車軸側に動力を入出力可能な電動機と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備える車両の制御方法であって、
    (a)車両の進行方向が前進方向のときには前記蓄電手段の状態に基づいて第1の関係を用いて前記蓄電手段を充放電すべき目標充放電電力を設定し、該設定した目標充放電電力により前記蓄電手段が充放電されると共に車両の進行方向に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御し、
    (b)車両の進行方向が後進方向のときには前記蓄電手段の状態に基づいて前記第1の関係より少なくとも充電電力が小さくなる傾向の第2の関係を用いて前記蓄電手段を充放電すべき目標充放電電力を設定し、該設定した目標充放電電力により前記蓄電手段が充放電されると共に車両の進行方向に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する、
    車両の制御方法。
  19. 内燃機関と、前記内燃機関の出力軸と車軸側とに接続され電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関から出力された動力の少なくとも一部を車両を前進させる駆動力として該車軸側に出力する電力動力入出力手段と、前記車軸側に動力を入出力可能な電動機と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備える車両の制御方法であって、
    (a)前記蓄電手段の状態に基づいて該蓄電手段を充放電すべき目標充放電電力を設定し、
    (b)車両の進行方向が前進方向のときには前記設定した目標充放電電力により前記蓄電手段が充放電されると共に車両の進行方向に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御し、車両の進行方向が後進方向のときには前記設定した目標充放電電力の少なくとも充電側について制限を課して前記蓄電手段が充放電されると共に車両の進行方向に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する、
    車両の制御方法。
  20. 内燃機関と、前記内燃機関の出力軸と車軸側とに接続され電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関から出力された動力の少なくとも一部を車両を前進させる駆動力として該車軸側に出力する電力動力入出力手段と、前記車軸側に動力を入出力可能な電動機と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、前記蓄電手段からの電力を用いて駆動する補機と、を備える車両の制御方法であって
    (a)前記蓄電手段の状態に基づいて該蓄電手段を充放電すべき目標充放電電力を設定し、
    (b)車両の進行方向が前進方向のときには前記設定した目標充放電電力により前記蓄電手段が充放電されると共に前記補機の駆動を伴って車両の進行方向に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記補機とを制御し、車両の進行方向が後進方向のときには前記設定した目標充放電電力により前記蓄電手段が充放電されると共に前記補機を駆動停止した状態で車両の進行方向に走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力によって車両が走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記補機とを制御する、
    車両の制御方法。
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