JP2009262866A - ハイブリッド車およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンと、エンジンのクランクシャフトにキャリアが接続されると共に車軸と連結された駆動軸にリングギヤが接続されたプラネタリギヤと、このプラネタリギヤのサンギヤに動力を入出力する第1モータと、駆動軸に動力を入出力する第2モータと、第1モータ,第2モータと電力をやりとりするバッテリとを備えるハイブリッド車において、よりスムーズに後進方向に走行する。
【解決手段】後進走行しているときには、バッテリの充電要求を判定するための閾値S1を後進走行でないときの閾値S3より小さく設定して、バッテリの残容量SOCが閾値S1未満であるときにエンジンからの動力を用いて第1モータで発電が行なれるようエンジンと第1モータと第2モータとを制御する。これにより、車両を前進させる方向の駆動力が駆動軸に出力されるのを抑制でき、よりスムーズに後進方向へ走行させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ハイブリッド車およびその制御方法に関する。
従来、この種のハイブリッド車としては、エンジンと、エンジンのクランクシャフトにキャリアが接続されると共に車軸と連結された駆動軸にリングギヤが接続されたプラネタリギヤと、このプラネタリギヤのサンギヤに動力を入出力する第1モータと、駆動軸に動力を入出力する第2モータと、第1モータおよび第2モータと電力のやりとりをするバッテリとを備え、後進走行時にエンジンからの動力による第1モータの発電を伴って走行するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このハイブリッド車では、後進方向に登り勾配を走行するときには、登り勾配が大きいほど小さな充電用の電力となるよう充放電要求電力を設定し、エンジンから出力される動力を小さくしてプラネタリギヤを介して駆動軸に作用する前進方向のトルクを小さくすることにより、後進方向の登り勾配をスムーズに走行している。
特開2007−118918号公報
このように、上述のハイブリッド車では、後進走行時にエンジンからの動力による第1モータの発電を伴って走行すると駆動軸に前進方向のトルクが作用するため、こうした前進方向のトルクの作用を抑制してスムーズに後進走行を行なうことが重要な課題の一つとされている。
本発明のハイブリッド車およびその制御方法では、内燃機関と車軸に連結された駆動軸に接続されると共に駆動軸とは独立に回転可能に内燃機関の出力軸に接続され少なくとも車両が後進走行しているときに内燃機関から動力を用いて発電するときには車両を前進させる方向の駆動力を駆動軸に出力するよう電力と動力の入出力を伴って駆動軸と出力軸とに動力を入出力する電力動力入出力装置とを備えるハイブリッド車において、よりスムーズに後進走行を行なうことを主目的とする。
本発明のハイブリッド車およびその制御方法は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のハイブリッド車は、
内燃機関と、車軸に連結された駆動軸に接続されると共に該駆動軸とは独立に回転可能に前記内燃機関の出力軸に接続され少なくとも車両が後進走行しているときに前記内燃機関から動力を用いて発電するときには車両を前進させる方向の駆動力を前記駆動軸に出力するよう電力と動力の入出力を伴って前記駆動軸と前記出力軸とに動力を入出力する電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な第1蓄電手段と、を備えるハイブリッド車であって、
走行方向を設定する走行方向設定手段と、
前記第1蓄電手段の蓄電量を検出する蓄電量検出手段と、
走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記走行方向設定手段により走行方向として後進方向が設定されているとき、前記蓄電量検出手段により検出された蓄電量が前記走行方向として後進方向が設定されていないときに前記第1蓄電手段を充電すべき充電要求を判定する判定値より小さい所定値未満になったときに前記充電要求を判定する充電要求判定手段と、
前記走行方向設定手段により走行方向として後進方向が設定されているとき、前記充電要求判定手段により充電要求が判定されていないときには前記電力動力入出力手段からの動力の入出力を伴わずに前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により後進方向へ走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御し、前記充電要求判定手段により充電要求が判定されているときには前記内燃機関からの動力を用いた前記電力動力入出力手段による発電を伴って前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により後進方向へ走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明のハイブリッド車では、走行方向として後進方向が設定されているときには、第1蓄電手段の蓄電量が走行方向として後進方向が設定されていないときに第1蓄電手段を充電すべき充電要求を判定する判定値より小さい所定値未満になったときに充電要求を判定し、充電要求が判定されていないときには電力動力入出力手段からの動力の入出力を伴わずに走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により後進方向へ走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御し、充電要求が判定されているときには内燃機関からの動力を用いた電力動力入出力手段による発電を伴って要求駆動力に基づく駆動力により後進方向へ走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御する。これにより、内燃機関からの動力を用いて電力動力入出力手段により発電が行なわれるのが抑制されるから、車両を前進させる方向の駆動力が駆動軸に出力されるのが抑制されて、よりスムーズに後進方向へ走行させることができる。ここで「補機」には、乗員室内を空調するエアコンディショナや電動機を冷却する冷却媒体を圧送するためのオイルポンプなどが含まれる。
こうした本発明のハイブリッド車において、前記第1蓄電手段からの電力を用いて駆動する少なくとも1つの補機を備え、前記制御手段は、前記充電要求判定手段により充電要求が判定されているときに前記補機の少なくとも1つの駆動が停止されるよう前記補機を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、補機による第1蓄電手段の電力の消費が抑制されてより迅速に第1蓄電手段を充電して充電要求の判定を解除することができるから、車両を前進させる方向の駆動力が駆動軸に出力されるのが抑制されて車両をよりスムーズに後進方向へ走行させることができる。
また、本発明のハイブリッド車において、前記第1蓄電手段の電圧より低い電圧で駆動する低圧系機器に電力を供給可能な第2蓄電手段と、前記第1蓄電手段からの電力を用いて駆動し、前記第1蓄電手段の電圧を変換して前記第2蓄電手段に供給する電圧変換手段と、を備え、前記制御手段は、前記充電要求判定手段により充電要求が判定されているとき、前記第2蓄電手段の端子間電圧が前記低圧系機器が駆動可能な電圧の下限値近傍の所定電圧以上であるときに前記電圧変換手段の動作を停止するよう前記電圧変換手段を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、電圧変換手段による第1蓄電手段の電力の消費が抑制されてより迅速に第1蓄電手段を充電して充電要求の判定を解除することができるから、車両を前進させる方向の駆動力が駆動軸に出力されるのが抑制されてよりスムーズに後進方向へ走行させることができる。ここで、「低圧系機器」には、内燃機関や電力動力入出力手段,電動機などを制御する電子制御ユニットなどが含まれる。
さらに、本発明のハイブリッド車において、前記電力動力入出力手段は、動力を入出力する発電機と、前記駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、を備える手段であるものとすることもできる。
本発明のハイブリッド車の制御方法は、
内燃機関と、車軸に連結された駆動軸に接続されると共に該駆動軸とは独立に回転可能に前記内燃機関の出力軸に接続され車両が後進走行しているときに電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関から出力された動力の少なくとも一部を車両を前進させる駆動力として前記駆動軸に出力する電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な第1蓄電手段と、走行方向を設定する走行方向設定手段と、を備えるハイブリッド車の制御方法であって、
前記走行方向設定手段により走行方向として後進方向が設定されているときに、前記前記第1蓄電手段の蓄電量が前記走行方向として後進方向が設定されていないときに前記第1蓄電手段を充電すべき充電要求を判定する判定値より小さい所定値未満になったときに前記充電要求を判定し、
前記走行方向設定手段により走行方向として後進方向が設定されているときに、前記充電要求が判定されていないときには前記内燃機関から走行用の動力の出力を伴わずに走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により後進方向へ走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御し、前記充電要求が判定されているときには前記内燃機関からの動力を用いた前記電力動力入出力手段による発電を伴って前記要求駆動力に基づく駆動力により後進方向へ走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する、
ことを要旨とする。
この本発明のハイブリッド車の制御方法では、走行方向として後進方向が設定されているときには、第1蓄電手段の蓄電量が走行方向として後進方向が設定されていないときに第1蓄電手段を充電すべき充電要求を判定する判定値より小さい所定値未満になったときに充電要求を判定し、走行方向として後進方向が設定されているとき、充電要求が判定されていないときには電力動力入出力手段からの動力の入出力を伴わずに走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により後進方向へ走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御し、充電要求が判定されているときには内燃機関からの動力を用いた電力動力入出力手段による発電を伴って要求駆動力に基づく駆動力により後進方向へ走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御する。これにより、内燃機関からの動力を用いて電力動力入出力手段により発電が行なわれるのが抑制されるから、車両を前進させる方向の駆動力が駆動軸に出力されるのが抑制されて、よりスムーズに後進方向へ走行させることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに取り付けられた減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、主としてモータMG1,MG2と電力をやりとりするメインバッテリ50と、メインバッテリ50より定格電圧が低いサブバッテリ90と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構60およびデファレンシャルギヤ62を介して、最終的には車両の駆動輪63a,63bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、いずれも発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してメインバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とメインバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2のいずれかで発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、メインバッテリ50は、モータMG1,MG2のいずれかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、メインバッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、いずれもモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
メインバッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、メインバッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、メインバッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,メインバッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,メインバッテリ50に取り付けられた温度センサ51からの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてメインバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。また、バッテリECU52は、メインバッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいてメインバッテリ50の残容量SOCを演算したり、演算した残容量SOCと電池温度Tbとに基づいてメインバッテリ50を充放電してもよい最大許容電力である入出力制限Win,Woutを演算している。なお、メインバッテリ50の入出力制限Win,Woutは、電池温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定し、メインバッテリ50の残容量SOCに基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定することができる。メインバッテリ50の電力は、乗員室内を空気調和するためのエアコンディショナ(エアコン)92にも供給されており、DC/DCコンバータ94を用いて電圧がメインバッテリ50の定格電圧より低い電圧に変換されてサブバッテリ90にも供給されている。なお、DC/DCコンバータ94は、メインバッテリ50の電力により駆動している。また、サブバッテリ90は、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52,ハイブリッド用電子制御ユニット70の各電子制御ユニットにメインバッテリ50の定格電圧より低い電圧の電力を供給している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速V,サブバッテリ90の端子間に設置された電圧センサ96からのサブバッテリ電圧Vbなどが入力ポートを介して入力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、DC/DCコンバータ94への駆動信号やエアコン92への駆動信号などが出力ポートを介して出力されている。ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。なお、実施例のハイブリッド自動車20では、シフトポジションセンサ82により検出するシフトレバー81のポジションとしては、駐車ポジション(Pポジション)や前進方向に走行する通常のポジションとしての走行ポジション(Dポジション)、走行を行なわない中立ポジション(Nポジション),後進方向に走行する後進ポジション(Rポジション)などがある。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とメインバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にメインバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に後進方向に走行する際の動作について説明する。図2は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される後進走行時駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、シフトポジションSPがRポジションであるときに所定時間毎(例えば数msec毎)に繰り返し実行される。
後進走行時駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,メインバッテリ50の残容量SOC,メインバッテリ50の入出力制限Win,Wout,電圧センサ96からサブバッテリ電圧Vbなど制御に必要なデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。また、メインバッテリ50の残容量SOCは、メインバッテリ50の充放電電流の積算値に基づいて演算されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。さらに、メインバッテリ50の入出力制限Win,Woutは、温度センサ51により検出されたメインバッテリ50の電池温度Tbとメインバッテリ50の残容量(SOC)とに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。
こうしてデータを入力すると、メインバッテリ50の残容量SOCに基づいてメインバッテリ50を充放電すべき充放電要求電力Pb*を設定する(ステップS110)。充放電要求電力Pb*は、実施例では、シフトポジションがRポジションである後進走行時におけるメインバッテリ50の残容量SOCと充放電要求電力Pb*との関係を予め定めて後進走行時充放電要求電力設定用マップとしてROM74に記憶しておき、メインバッテリ50の残容量SOCが与えられると記憶したマップから対応する充放電要求電力Pb*を導出して設定するものとした。後進走行時充放電要求電力設定用マップの一例を図3に示す。図中、比較のため、シフトポジションがDポジションである非後進走行時にメインバッテリ50の残容量SOCに基づいて充放電要求電力Pb*を設定する際に用いられる非後進走行時充放電要求電力設定用マップを破線で示した。充放電要求電力Pb*は、図示するように、メインバッテリ50の残容量SOCが目標残容量SOC*を含む閾値S1から閾値S2の範囲では値0に設定され、閾値S1未満の範囲では充電用の電力として負の電力が設定され、閾値S2以上の範囲では放電用の電力として正の電力を設定するものとした。ここで、目標残容量SOC*としては50%や55%,60%などを用いることができ、閾値S1としては目標残容量SOC*より15%や20%,25%程度小さな値を用いることができ、閾値S2としては目標残容量SOC*より5%や10%あるいは15%程度大きな値を用いることができる。さらに、閾値S1は、非後進走行時に充電用の電力が設定される残容量SOCの上限値としての非後進走行時閾値S3より小さい値に設定するものとした。閾値S1を非後進走行時閾値S3より小さく設定した理由については後述する。
こうして充放電要求電力Pb*を設定すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて車両に要求されるトルクとして駆動輪63a,63bに連結された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とエンジン22に要求される要求パワーPe*とを設定する(ステップS120)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図4に要求トルク設定用マップの一例を示す。要求パワーPe*は、設定した要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものから充放電要求電力Pb*を減じてロスLossを加えたものとして計算することができる。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることによって求めたり、モータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで割ることによって求めることができる。
続いて、残容量SOCを調べ(ステップS130)、残容量SOCが閾値S1以上であるときには、メインバッテリ50を充電すべき充電要求がなされていないから、燃料噴射制御や点火制御を停止してエンジン22の運転を停止する制御信号をエンジンECU24に送信して(ステップS140)、モータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定する(ステップS150)。そして、要求トルクTr*を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したものをモータMG2から出力すべきトルクの仮の値である仮モータトルクTm2tmpとして設定し(ステップS160)、メインバッテリ50の入出力制限Win,WoutをモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを計算すると共に(ステップS170)仮トルクTm2tmpを式(1)によりトルク制限Tmin,Tmaxで制限してモータMG2のトルク指令Tm2*を設定し(ステップS180)、設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信して(ステップS190)、本ルーチンを終了する。トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。こうした制御により、メインバッテリ50の充電要求がなされていないときには、エンジン22の運転を停止してモータMG1から動力を入出力することなく、モータMG2からメインバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内で駆動軸としてのリングギヤ軸32aに要求トルクTr*を出力して後進方向に走行することができる。エンジン22の運転を停止して後進走行しているときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図5に示す。
Tm2*=max(min(Tm2tmp,Tm2max),Tm2min) (1)
残容量SOCが閾値S1未満であるときには(ステップS130)、メインバッテリ50の充電要求がなされているから、メインバッテリ50を充電するためにエンジン22からの動力を用いてモータMG1で発電する必要があると判断して、エンジン22が運転していなければモータMG1でエンジン22をモータリングしてエンジン22の回転数が所定回転数以上となったら燃料噴射制御や点火制御を開始してエンジン22を始動する制御信号をモータECU40とエンジンECU24とに送信して(ステップS200,S210)、エアコン92の駆動を停止するようエアコン92に制御信号を送信すると共に(ステップS220)、サブバッテリ電圧Vbが各電子制御ユニットを駆動可能な電圧の下限値より若干高い電圧としての下限電圧Vref以上であるときにはDC/DCコンバータ94の駆動を停止する(ステップS230,S240)。エアコン92およびDC/DCコンバータ94はメインバッテリ50から電力の供給を受けて駆動しているから、エアコン92およびDC/DCコンバータ94の駆動を停止することによりメインバッテリ50をより迅速に充電することができる。なお、DC/DCコンバータ94については、サブバッテリ電圧Vbが下限電圧Vref以上であるときに駆動を停止させるから、DC/DCコンバータ94の駆動を停止しても各電子制御ユニットの駆動を継続させることができる。
続いて、設定した要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定すると共に設定した目標回転数Ne*と目標トルクTe*とをエンジンECU24に送信する(ステップS250)。目標回転数Ne*と目標トルクTe*との設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと要求パワーPe*とに基づいて行なわれる。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図6に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。また、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。
次に、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nr(Nm2/Gr)と動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(2)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて式(3)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS260)。ここで、式(2)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。エンジン22を運転しながら後進方向に走行しているときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図7に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はモータMG2の回転数Nm2を減速ギヤ35のギヤ比Grで除したリングギヤ32の回転数Nrを示す。式(2)は、この共線図を用いれば容易に導くことができる。なお、R軸上の2つの太線矢印は、モータMG1から出力されたトルクTm1がリングギヤ軸32aに作用するトルクと、モータMG2から出力されるトルクTm2が減速ギヤ35を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。また、式(3)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(3)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(Gr・ρ) (2)
Tm1*=ρ・Te*/(1+ρ)+k1(Nm1*-Nm1)+k2∫(Nm1*-Nm1)dt (3)
こうしてモータMG1の目標回転数Nm1*とトルク指令Tm1*とを計算すると、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(4)により計算し(ステップS270)、メインバッテリ50の入出力制限Win,Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(5)および式(6)により計算すると共に(ステップS280)、計算したトルク制限Tmin,Tmaxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値として上述の式(1)を用いてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定すると共に設定したトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信して(ステップS180,S190)、本ルーチンを終了する。なお、式(4)は、前述した図7の共線図から容易に導き出すことができる。こうした制御により、残容量SOCが閾値S1未満であるときには、エンジン22からの動力を用いてモータMG1で発電をしながら要求トルクTr*に基づく駆動力で車両を後進方向に走行させることができる。
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr (4)
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 (5)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 (6)
ここで、図3の後進走行時充放電要求電力設定用マップにおいて、充電要求を判定するための閾値S1を非後進走行時閾値S3より小さく設定した理由について説明する。充電要求が判定され、エンジン22を運転してエンジン22からの動力を用いたモータMG1の発電によりメインバッテリ50を充電しようとすると、図7に示すように、リングギヤ軸32aに車両を前進させる方向のトルク(トルクTm1がリングギヤ32aに作用するトルク)が作用するため、後進方向への駆動力が減じられてしまう。閾値S1を非後進走行時閾値S3より小さく設定して充電要求が判定される残容量SOCを小さくすることにより、閾値S1を非後進走行時閾値S3と同じに値に設定する場合に比してエンジン22からの動力を用いたモータMG1による発電で車両を前進させる方向の駆動力が駆動軸に出力されるのが抑制されて、車両をよりスムーズに後進方向へ走行させることができる。充電要求を判定するための閾値S1を非後進走行時閾値S3より小さく設定したのは、こうした理由に基づく。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、閾値S1を非後進走行時閾値S3より小さく設定して、残容量SOCが閾値S1未満のときにエンジン22からの動力を用いた発電を行ないながら後進方向に走行するようエンジン22やモータMG1,MG2を制御するから、エンジン22からの動力を用いた発電が行なわれて車両を前進させる方向の駆動力が駆動軸に出力されるのが抑制されて、車両をよりスムーズに後進方向へ走行させることができる。また、残容量SOCが閾値S1未満のときには、エアコン92やDC/DCコンバータ94の駆動を停止するから、より迅速にメインバッテリ50を充電して充電要求を解除することができ、エンジン22からの動力を用いた発電が行なわれて車両を前進させる方向の駆動力が駆動軸に出力されるのが抑制されて、車両をよりスムーズに後進方向へ走行させることができる。さらに、DC/DCコンバータ94については、サブバッテリ電圧Vbが下限電圧Vref以上であるときに駆動を停止させるから、各電子制御ユニットの駆動を継続させながらより迅速にメインバッテリ50を充電して充電要求を解除することができ、車両をよりスムーズに後進方向へ走行させることができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、充電要求がなされたときに、エアコン92やDC/DCコンバータ94を停止するものとしたが、エアコン92とDC/DCコンバータ94とのいずれか一方のみを停止するものとしたり、双方を停止しないものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、メインバッテリ50からの電力で駆動するエアコン92やDC/DCコンバータ94の駆動を停止するものとしたが、メインバッテリ50からの電力で駆動する他の補機(例えば、モータMG1,MG2を冷却するためのオイルを冷却流路に圧送する電動のオイルポンプなど)の駆動を停止するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を減速ギヤ35により変速してリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図8の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪63a,63bが接続された車軸)とは異なる車軸(図8における車輪64a,64bに接続された車軸)に接続するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪63a,63bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図9の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪63a,63bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
また、こうしたハイブリッド自動車に適用するものに限定されるものではなく、自動車以外の電車などの車両としてのハイブリッド車に適用するものとしても構わない。さらに、こうしたハイブリッド車の制御方法の形態としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「内燃機関」に相当し、動力分配統合機構30とモータMG1とが「電力動力入出力手段」に相当し、モータMG2が「電動機」に相当し、メインバッテリ50が「第1蓄電手段」に相当し、シフトレバー81が「走行方向設定手段」に相当し、電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいてメインバッテリ50から放電可能な電力量の全容量に対するメインバッテリ50の蓄電量の割合としての残容量SOCを演算するバッテリECU52が「蓄電量検出手段」に相当し、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて要求トルクTr*を設定する図2の後進走行時駆動制御ルーチンのステップS120の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70が「要求駆動力設定手段」に相当し、演算した残容量SOCが閾値S1未満であるときに充電要求を判定する図2の後進走行時駆動制御ルーチンのステップS130の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70が「充電要求判定手段」に相当し、演算した残容量SOCが閾値S1以上であるときにエンジン22を停止してモータMG1のトルク指令Tm1*に値0を設定すると共に要求トルクTr*に基づいてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定してトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信する図2の後進走行時駆動制御ルーチンのステップS140〜ステップS190の処理や演算した残容量SOCが閾値S1未満であるときに要求パワーPe*に基づいて目標回転数Ne*,目標トルクTe*とを設定してエンジンECU24に送信すると共にエンジン22の回転数が目標回転数Ne*となるようモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共に要求トルクTr*に基づいてモータMG2のトルク指令Tm2*を設定してトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に送信するステップS250〜S280,S180,S190の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とに基づいてエンジン22を制御するエンジンECU24とトルク指令Tm1*,Tm2*に基づいてモータMG1,MG2を制御するモータECU40とが「制御手段」に相当する。また、エアコン92が「補機」に相当し、残容量SOCが閾値S1より小さいときにエアコン92の駆動を停止する図2の後進走行時駆動制御ルーチンのステップS220の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70も「制御手段」に相当する。サブバッテリ90が「第2蓄電手段」に相当し、DC/DCコンバータ94が「電圧変換手段」に相当し、サブバッテリ90のバッテリ電圧Vbが所定値以上であるときにDC/DCコンバータ94の動作を停止する図2の後進走行時駆動制御ルーチンのステップS230,S240の処理を実行するハイブリッド用電子制御ユニット70の「制御手段」に相当する。モータMG1が「発電機」に相当し、動力分配統合機構30が「3軸式動力入出力手段」に相当する。また、対ロータ電動機230も「電力動力入出力手段」に相当する。
ここで、「内燃機関」としては、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関に限定されるものではなく、水素エンジンなど如何なるタイプの内燃機関であっても構わない。「電力動力入出力手段」としては、動力分配統合機構30とモータMG1とを組み合わせたものや対ロータ電動機230に限定されるされるものではなく、車軸に連結された駆動軸に接続されると共に駆動軸とは独立に回転可能に内燃機関の出力軸に接続され少なくとも車両が後進走行しているときに内燃機関から動力を用いて発電するときには車両を前進させる方向の駆動力を駆動軸に出力するよう電力と動力の入出力を伴って駆動軸と出力軸とに動力を入出力するものであれば如何なるものとしても構わない。「電動機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG2に限定されるものではなく、誘導電動機など、駆動軸に動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの電動機であっても構わない。「第1蓄電手段」としては、二次電池としてのメインバッテリ50に限定されるものではなく、キャパシタなど、電力動力入出力手段および電動機と電力のやりとりが可能であれば如何なるものとしても構わない。「走行方向設定手段」としては、シフトレバー81に限定されるものではなく、走行方向を設定するものであれば如何なるものとしても構わない。「蓄電量検出手段」としては、電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいてメインバッテリ50から放電可能な電力量の全容量に対するメインバッテリ50の蓄電量の割合としての残容量SOCを演算するものに限定されるものではなく、第1蓄電手段の蓄電量を検出するものであれば如何なるものとしても構わない。「要求駆動力設定手段」としては、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて要求トルクTr*を設定するものに限定されるものではなく、アクセル開度Accだけに基づいて要求トルクを設定するものや走行経路が予め設定されているものにあっては走行経路における走行位置に基づいて要求トルクを設定するものなど、走行に要求される要求駆動力を設定するものであれば如何なるものとしても構わない。「充電要求判定手段」としては、演算した残容量SOCが閾値S1未満であるときに充電要求を判定するものに限定されるものではなく、走行方向設定手段により走行方向として後進方向が設定されているとき、蓄電量検出手段により検出された蓄電量が前記走行として後進方向が設定されていないときに第1蓄電手段を充電すべき充電要求を判定する判定値より小さい所定値未満になったときに充電要求を判定するものであれば如何なるものとしても構わない。「制御手段」としては、ハイブリッド用電子制御ユニット70とエンジンECU24とモータECU40とからなる組み合わせに限定されるものではなく単一の電子制御ユニットにより構成されるなどとしてもよい。また、「制御手段」としては、演算した残容量SOCが閾値S1以上であるときにエンジン22を停止してトルク指令Tm1*を値0としてモータMG1を駆動すると共に要求トルクTr*に基づくトルク指令Tm2*でモータMG2を駆動しながら走行し、残容量SOCが閾値S1未満であるときに要求パワーPe*に基づいて設定される目標回転数Ne*,目標トルクTe*とでエンジン22を運転してモータMG1をトルク指令Tm1*で駆動すると共に要求トルクTr*に基づくトルク指令Tm2*でモータMG2を駆動しながら走行するものに限定されるものではなく、走行方向として後進方向が設定されているとき、充電要求が判定されていないときには電力動力入出力手段からの動力の入出力を伴わずに走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により後進方向へ走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御し、充電要求が判定されているときには内燃機関からの動力を用いた電力動力入出力手段による発電を伴って要求駆動力に基づく駆動力により後進方向へ走行するよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機とを制御するものであれば如何なるものとしても構わない。「補機」としては、エアコン92に限定されるものではなく、第1蓄電手段からの電力を用いて駆動するものであれば如何なるものとしても構わない。「第2蓄電手段」としては、二次電池としてのサブバッテリ90に限定されるものではなく、第1蓄電手段の電圧より低い電圧で駆動する低圧系機器に電力を供給可能なものであれば如何なるものとしても構わない。「電圧変換手段」としては、DC/DCコンバータ94に限定されるものではなく、第1蓄電手段からの電力を用いて駆動し、前記第1蓄電手段の電圧を変換して前記第2蓄電手段に供給するものであれば如何なるものとしても構わない。「発電機」としては、同期発電電動機として構成されたモータMG1に限定されるものではなく、誘導電動機など、動力を入出力可能なものであれば如何なるタイプの発電機としても構わない。「3軸式動力入出力手段」としては、上述の動力分配統合機構30に限定されるものではなく、ダブルピニオン式の遊星歯車機構を用いるものや複数の遊星歯車機構を組み合わせて4以上の軸に接続されるものやデファレンシャルギヤのように遊星歯車とは異なる差動作用を有するものなど、駆動軸と内燃の出力軸と発電機の回転軸との3軸に接続され3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力するものであれば如何なるものとしても構わない。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、ハイブリッド車の製造産業などに利用可能である。
本発明の一実施例であるハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 実施例のハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される後進走行時駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 後進走行時充放電要求電力設定用マップの一例を示す説明図である。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジンの運転を停止して後進走行しているときの動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図の一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子を示す説明図である。 エンジン22から動力を出力しているときの動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 メインバッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60 ギヤ機構、62 デファレンシャルギヤ、63a,63b 駆動輪、64a,64b 車輪、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、90 サブバッテリ、92 エアコンディショナ(エアコン)、94 DC/DCコンバータ、96 電圧センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (5)

  1. 内燃機関と、車軸に連結された駆動軸に接続されると共に該駆動軸とは独立に回転可能に前記内燃機関の出力軸に接続され少なくとも車両が後進走行しているときに前記内燃機関から動力を用いて発電するときには車両を前進させる方向の駆動力を前記駆動軸に出力するよう電力と動力の入出力を伴って前記駆動軸と前記出力軸とに動力を入出力する電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な第1蓄電手段と、を備えるハイブリッド車であって、
    走行方向を設定する走行方向設定手段と、
    前記第1蓄電手段の蓄電量を検出する蓄電量検出手段と、
    走行に要求される要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記走行方向設定手段により走行方向として後進方向が設定されているとき、前記蓄電量検出手段により検出された蓄電量が前記走行方向として後進方向が設定されていないときに前記第1蓄電手段を充電すべき充電要求を判定する判定値より小さい所定値未満になったときに前記充電要求を判定する充電要求判定手段と、
    前記走行方向設定手段により走行方向として後進方向が設定されているとき、前記充電要求判定手段により充電要求が判定されていないときには前記電力動力入出力手段からの動力の入出力を伴わずに前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により後進方向へ走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御し、前記充電要求判定手段により充電要求が判定されているときには前記内燃機関からの動力を用いた前記電力動力入出力手段による発電を伴って前記設定された要求駆動力に基づく駆動力により後進方向へ走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する制御手段と、
    を備えるハイブリッド車。
  2. 請求項1記載のハイブリッド車であって、
    前記第1蓄電手段からの電力を用いて駆動する少なくとも1つの補機を備え、
    前記制御手段は、前記充電要求判定手段により充電要求が判定されているときに前記補機の少なくとも1つの駆動が停止されるよう前記補機を制御する手段である
    ハイブリッド車。
  3. 請求項1または2記載のハイブリッド車であって、
    前記第1蓄電手段の電圧より低い電圧で駆動する低圧系機器に電力を供給可能な第2蓄電手段と、
    前記第1蓄電手段からの電力を用いて駆動し、前記第1蓄電手段の電圧を変換して前記第2蓄電手段に供給する電圧変換手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記充電要求判定手段により充電要求が判定されているとき、前記第2蓄電手段の端子間電圧が前記低圧系機器が駆動可能な電圧の下限値近傍の所定電圧以上であるときには前記電圧変換手段の動作を停止するよう前記電圧変換手段を制御する手段である
    ハイブリッド車。
  4. 前記電力動力入出力手段は、動力を入出力する発電機と、前記駆動軸と前記内燃機関の出力軸と前記発電機の回転軸との3軸に接続され該3軸のうちのいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、を備える手段である請求項1ないし3のいずれか1つの請求項に記載のハイブリッド車。
  5. 内燃機関と、車軸に連結された駆動軸に接続されると共に該駆動軸とは独立に回転可能に前記内燃機関の出力軸に接続され少なくとも車両が後進走行しているときに前記内燃機関から動力を用いて発電するときには車両を前進させる方向の駆動力を前記駆動軸に出力するよう電力と動力の入出力を伴って前記駆動軸と前記出力軸とに動力を入出力する電力動力入出力手段と、前記駆動軸に動力を入出力可能な電動機と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な第1蓄電手段と、走行方向を設定する走行方向設定手段と、を備えるハイブリッド車の制御方法であって、
    走行方向として後進方向が設定されているとき、前記第1蓄電手段の蓄電量が前記走行方向として後進方向が設定されていないときに前記第1蓄電手段を充電すべき充電要求を判定する判定値より小さい所定値未満になったときに前記充電要求を判定し、
    走行方向として後進方向が設定されているとき、前記充電要求が判定されていないときには前記電力動力入出力手段からの動力の入出力を伴わずに前記走行に要求される要求駆動力に基づく駆動力により後進方向へ走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御し、前記充電要求が判定されているときには前記内燃機関からの動力を用いた前記電力動力入出力手段による発電を伴って前記要求駆動力に基づく駆動力により後進方向へ走行するよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する
    ハイブリッド車の制御方法。
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