JP6633921B2 - 自動釣銭入出金機 - Google Patents

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Description

この発明は、投入された硬貨を硬貨の種類に応じて収容し、収容された硬貨を用いて払出しを行う自動釣銭入出金機に関する。
POS(販売時点情報管理)端末やECR(電子式キャッシュレジスタ)等と共に設置される自動釣銭機や自動販売機等に内蔵される釣銭払出機では、受け取った硬貨(一般に金属で鋳造された貨幣)を一時的に収容し、必要な場合に釣銭等を払出すようになっている。この明細書ではこれらの用に供される機械を自動釣銭入出金機と呼ぶ。
自動釣銭入出金機は、硬貨の払出しを正確かつ迅速に行うために硬貨をその種類(金額)に応じて収容しておくようになっている。一般に、硬貨の外径よりやや大きい円筒状の部材の一端側から、硬貨の面と面とが接して並ぶように収容し、払出しの際は円筒状部材の他端側または一端側から必要な枚数の硬貨を排出する。
硬貨は、一端側から円筒状部材に導入される際の姿勢を規制しつつ案内することによって面と面とが接して並ぶようになっている。
硬貨を収容する円筒状部材の長さは有限であり、収容可能な硬貨の枚数はその長さと硬貨の厚さとに基づいて予めわかっている。収容枚数を超えた硬貨が投入された場合に放っておくと硬貨がオーバーフローしてしまう。このような事態を回避するために、円筒状部材の内部へ導入された硬貨をカウントし、払出された硬貨をカウントして収容された硬貨の枚数を算出するものが知られている。そして、予め定められた収容枚数に達した場合は、投入された硬貨の収容を行わずに別途設けられたオーバーフロー庫へ案内する。さらに、硬貨の収容枚数を数えるカウンタが実数より少なく計数してもオーバーフローを防止できるように、硬貨列の長さが上限枚数よりも長くなったことを検知する満杯検知手段を具備したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。ここで満杯検知手段は、通常では硬貨が貯まらない位置、即ち収容枚数を超える長い硬貨列ができた場合にその硬貨列を検出する位置に設けられる。
特開平7−272045号公報
硬貨のカウントに誤差がなくとも、例えば使用に伴って円筒状部材の内表面が荒れたり、円筒状部材の内壁が結露したり、異物が混入したりすると、硬貨の面と面との間に隙間ができた状態で並ぶ場合がある。
その端的な例は、正常な並びである平積み状態の硬貨とは異なり、垂直に向いた硬貨が収容されている状態である。即ち、正常な平積み状態の硬貨列が、面を上下に向けて硬貨が縦方向に積み重なる状態であるところ、それとは異なり、左右方向に面を向けた硬貨が混ざって収容されている状態である。あるいは、正常な平積み状態の硬貨列が、面を左右に向けて硬貨が水平方向に並ぶ状態であるところ、それとは異なり、上下方向に面を向けた硬貨が混ざって収容されている状態である。
このように、面と面との間に隙間ができた異常な状態で硬貨が並ぶと、釣銭払出しの金額が不足する場合がある。さらに、硬貨が曲がったり、詰まった硬貨が払出しの機構を傷つけたりして動作不良や装置の故障の原因になる場合がある。
このような事態を回避するには、収容された硬貨が正常な平積み状態になっていないことを迅速に検出して対処することが望まれる。
この発明は、以上のような事情を考慮してなされたものであって、収容された硬貨が平積み状態になっていないことを容易に検出できる自動釣銭入出金機を提供するものである。
この発明は、投入口から投入された硬貨を搬送する硬貨搬送部と、前記硬貨搬送部から搬送された同種の硬貨を硬貨別に平積み収納する硬貨収納室と、前記硬貨収納室に収納された硬貨枚数を計数する硬貨計数部と、前記硬貨計数部で計数された硬貨枚数を記憶する硬貨収納枚数記憶部と、前記硬貨収納室に光を通過させるための光貫通部と、前記光貫通部に光を通しその光が遮断されたことを検出したときに光遮断検出信号を出力する光遮断検出手段と、前記硬貨収納室に収納し得る最大硬貨枚数を予め記憶する最大硬貨枚数記憶部と、前記硬貨収納枚数記憶部の硬貨枚数が前記最大硬貨枚数記憶部の硬貨枚数以下であり、かつ、前記光遮断検出信号を検出した場合にエラー信号を出力する硬貨収納室エラー出力手段と、前記硬貨収納室エラー出力手段から出力されたエラー信号に基づき報知を行う報知部とを備えることを特徴とする自動釣銭入出金機を提供する。
この発明による自動釣銭入出金機は、光貫通部を通る光が遮断されたときに光遮断検出信号を出力する光遮断検出手段と、硬貨収納室に収納された硬貨枚数が硬貨収納室に収納し得る最大硬貨枚数以下であり、かつ、前記光遮断検出信号を検出した場合にエラー信号を出力する硬貨収納室エラー出力手段と、前記エラー信号に基づき報知を行う報知部とを備えるので、収容された硬貨が平積み状態になっていないために、釣銭の払出し額の不足や動作不良や故障が発生することを防止できる。
この発明による自動釣銭入出金機の一実施形態の構成例を示すブロック図である。 図1の硬貨収納ユニットにおける硬貨収納ボックスを構成する壁部の一部を取り外した状態を示す斜視図である。 図1の硬貨収納ユニットにおける硬貨収納ボックスを構成する別の壁部を取り外した状態を示す斜視図である。 この実施形態において、光遮断検出手段の具体的な構成例を示す説明図である。 この実施形態において、光遮断検出手段が正常な硬貨列の高さを検出する様子を示す説明図である。 この実施形態において、光遮断検出手段が異常な硬貨列の高さを検出する様子を示す説明図である。 この実施形態において、制御部が収容枚数を得、硬貨列の高さが異常な場合に警告を発する処理を示すフローチャートである。
以下、図面を用いてこの発明をさらに詳述する。なお、以下の説明は、すべての点で例示であって、この発明を限定するものと解されるべきではない。
(実施の形態1)
≪自動釣銭入出金機の概要≫
まず、この発明による自動釣銭入出金機の構成の概要を説明する。
図1は、この発明による自動釣銭入出金機の一実施形態の構成例を示すブロック図である。図1に示す自動釣銭入出金機100は、例えば自動販売機、自動券売機、セルフ式ガソリンスタンドやスーパーマーケット等に設置された自動精算機などに内蔵される。
自動釣銭入出金機100は、3つの硬貨収納ユニット1A、1Bおよび1Cを備える。さらに、硬貨投入口101と、この硬貨投入口101に投入された硬貨Kの金種を識別する硬貨識別部102と、金種が識別された硬貨Kをいずれかの硬貨収納ユニットに搬送する搬送通路103aを有する硬貨搬送部103を備える。さらに、各硬貨収納ユニット1A、1Bおよび1Cにそれぞれ対応するモータMA、MBおよびMCと、硬貨収納ユニット内の硬貨Kを釣銭として払い出す硬貨払出口104を備える。さらにまた、硬貨識別部102からの識別信号に基づいて、硬貨搬送部103、硬貨収納ユニット1A、1Bおよび1Cの動作を制御する制御部105、記憶部107、報知部109および光遮断検出手段110を備える。
制御部105は、硬貨計数部106、および硬貨収納室エラー出力手段108の機能を含む。また、記憶部107は、制御部105の制御に係るデータを記憶するものであり、硬貨収納枚数記憶部107mおよび最大硬貨枚数記憶部107nを含む。
この実施形態で、制御部105は主としてマイクロコンピュータで構成され、さらに入出力インターフェイス回路を含み、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働して処理および制御動作が実現される。また、記憶部107は不揮発性及び揮発性の半導体メモリで構成される。ただし、この構成に限定されるものでない。
硬貨収納ユニット1A、1Bおよび1Cは、自動釣銭入出金機100の本体により着脱可能に支持されている。ユーザー、管理者あるいはサービス技術者は、必要に応じてそれぞれの硬貨収納ユニットを個別に自動釣銭入出金機100の本体から取り外すことができる。
詳細には、この自動釣銭入出金機100は、1円および5円硬貨を個別に収納する硬貨収納ユニット1A、10円および50円硬貨を個別に収納する硬貨収納ユニット1B、100円および500円硬貨を個別に収納する硬貨収納ユニット1Cを備える。さらに、各硬貨収納ユニットのオーバーフローする硬貨を収納する予備硬貨収納ボックス2を備えている。
自動釣銭入出金機100の筐体の一面には、自動釣銭入出金機100内に3つの硬貨収納ユニット1A、1Bおよび1Cをそれぞれ着脱可能に装着するための機構(図1に不図示)が形成されている。そして、各硬貨収納ユニットに対応する3つのモータMA、MBおよびMCが設けられており、各モータの出力は駆動ギアを介して各硬貨収納ユニットの図示しない回転力伝達部に伝達されて硬貨の払い出しが行われる。
硬貨収納ユニット1Aは、釣銭使用頻度の高い硬貨を収納する容積が大きい第1収納室1Aaと、釣銭使用頻度が低い硬貨を収納する容積が小さい第2収納室1Abとを有する。同様に、硬貨収納ユニット1Bは、収納容積が大きい第1収納室1Baと収納容積が小さい第2収納室1Bbとを有し、硬貨収納ユニット1Cは、第1収納室1Caと第2収納室1Cbとを有する。
各硬貨収納ユニットの第1および第2収納室の上方には、それぞれの収納室に対応する複数の開口部が配置されている。各開口部に対応してその開口部を塞ぐシャッターが設けられている。第2収納室は、硬貨の外径よりやや内径が大きい円筒状の室である。硬貨は第2収納室の上方にあるシャッターが解放されることによって収納室へ落下して導入される。落下した硬貨は、硬貨の面と面とが接して並ぶように下端側から積み上がる。即ち、第2収納室では硬貨が平積み収納される。積み上がった硬貨列は上下方向に延びる。払出しの際は円筒状部材の下端側から必要な枚数の硬貨を排出する。
この実施形態において、光遮断検出手段は、各硬貨収納ユニットが有する第1および第2収納室のうち第2収納室に収納される硬貨列の長さ、即ち下端からの高さを検出する。
この実施形態において、硬貨収納ユニット1Aの第1収納室1Aaと第2収納室1Abには、1円硬貨と5円硬貨がそれぞれ収納される。硬貨収納ユニット1Bの第1収納室1Baと第2収納室1Bbには、10円硬貨と50円硬貨がそれぞれ収納される。硬貨収納ユニット1Cの第1収納室1Caと第2収納室1Cbには、100円硬貨と500円硬貨がそれぞれ収納される。
なお、1つの硬貨収納ユニット内に収納する使用頻度の高い硬貨と低い硬貨の組み合わせは自由である。例えば、1円硬貨と50円または500円硬貨の組み合わせ、10円硬貨と5円または500円硬貨の組み合わせ、100円硬貨と5円または50円硬貨の組み合わせであってもよい。さらに、異なる国では硬貨の種類や組み合わせが異なる。
また、図示省略するが、この自動釣銭入出金機100は、複数種類の紙幣(例えば、千円、五千円および一万円札)を種類別に収納出金可能な紙幣収納出金装置を備えてもよい。紙幣収納出金装置は、紙幣導入口、この紙幣導入口に導入された紙幣の金種を識別する紙幣識別部、金種を識別された紙幣を紙幣収納出金装置に搬送する搬送通路を有する紙幣搬送部および紙幣収納出金装置内の紙幣を釣銭として払い出す紙幣払出口を備えてもよい。この場合、制御部105は、紙幣識別部、紙幣搬送部およびその他の紙幣収納出金装置の各部分とも電気的に接続される。
硬貨識別部102は、従来公知の方法、例えば硬貨の大きさ(厚みを含む)、重量、材質等から金種を識別し、硬貨識別信号を制御部105へ送信する。また、紙幣識別部は、従来公知の方法、例えば紙幣の印刷パターン(透かしを含む)、印刷インクの材質、縦横寸法等から金種を識別し、紙幣識別信号を制御部105へ送信する。
硬貨搬送部103は、搬送通路103a上に設けられた図示しない硬貨移動機構と、硬貨収納ユニット1Aの後述する第1または第2収納室へ硬貨が搬送されるように搬送通路103aを切り換える複数の搬送通路切換機構103bを有している。硬貨収納ユニット1Bおよび1Cについても同様である。
硬貨移動機構は、搬送通路103a上に設けられたゴム製のエンドレスベルトと、エンドレスベルトを張架しかつ回転させる複数のプーリーとを備えてなる。搬送通路103a上に寝た硬貨の平坦面にエンドレスベルトが接触しながら搬送方向(矢印A方向)へ移動することにより、硬貨を搬送通路103a上で滑らせて1枚ずつ搬送するよう構成されている。
搬送通路103aに沿って、硬貨の種類別に開口部3Aa、3Ab、3Ba、3Bb、3Ca、3Cbが設けられている。さらに、予備硬貨収納ボックス2に連通する開口部4が設けられている。
開口部3Aaに対応する搬送通路切換機構103bは、ソレノイド103bと、ソレノイド103bによって硬貨収納ユニット1Aへ通じる搬送通路103aに設けられた連通孔を開閉するシャッター103bとを有してなる。他の開口部についても同様の搬送通路切換機構が設けられている。
制御部105は、硬貨識別部102からの硬貨識別信号を受信し、硬貨識別信号に応じて所定の硬貨収納ユニットの第1または第2収納室へ硬貨を搬送する搬送指令信号を搬送通路切換部103aへ送信するように構成されている。
例えば、制御部105は、硬貨識別部102からの1円硬貨の硬貨識別信号を受信すると、硬貨収納ユニット1Aの第1収納室1Aaへ硬貨を搬送する搬送指令信号を搬送通路切換部103aのソレノイド103bへ送信する。これにより、硬貨収納ユニット1Aの第1収納室1Aaに対応するソレノイド103bが作動してシャッター103bを矢印Fで示す方向に開く。そして、搬送通路上を移動する1円硬貨が硬貨収納ユニット1Aの第1収納室1Aaに落下して収納される。制御部105は、他の硬貨についても硬貨の種類に応じた開口部から落下させて種類別に硬貨収納ボックス10に収納する。このように、硬貨搬送部103は、硬貨投入口101から投入された硬貨を1枚毎にその種類に応じた開口部へ案内する。
また、制御部105は、釣銭が必要となったときに所定の硬貨収納ユニットの後述するモータMAへ正回転および/または逆回転を指令する回転指令信号を送信するように構成されている。この際、制御部105は、硬貨識別部102にて金種を識別された硬貨の枚数を計数して合計金額を算出する。また、外部からの商品代金信号を受信し、合計金額と商品代金信号に含まれる金額とを比較して釣銭が必要であるか否かを判断する。そして、釣銭が必要な場合に釣銭に応じた硬貨収納ユニットのモータMAへ正回転および/または逆回転の指令信号を送信する。モータMAが正回転すると、第1収納室から硬貨の払出が行われる。このとき、第2収納室からの払出しは行われない。モータMAが逆回転すると、第2収納室から硬貨の払出が行われる。このとき、第1収納室からの払出しは行われない。各室からの硬貨の払出しは、1枚ずつ所定の時間間隔をおいて行われる。
≪硬貨収納ユニット≫
図2は図1の硬貨収納ユニットにおける硬貨収納ボックスを構成する壁部の一部を取り外した状態を示す斜視図である。図3は図1の硬貨収納ユニットにおける硬貨収納ボックスを構成する別の壁部を取り外した状態を示す斜視図である。
自動釣銭入出金機100に備えられた3つの硬貨収納ユニット1A、1Bおよび1Cは、それぞれ同じ構造を有するものであるため、以下では1円および5円硬貨を収納する硬貨収納ユニット1Aを代表として説明する。他の硬貨収納ユニット1Bおよび1Cについても同様である。
硬貨収納ユニット1Aは、2種類の硬貨を個別に収納可能な硬貨収納ボックス10と、2種の硬貨を選択的に硬貨収納ボックス10内から外部に排出する硬貨排出機構20とを備える。
硬貨収納ユニット1Aは、種類に応じた硬貨を収納する第1収納室1Aaおよび第2収納室1Abを有し、第1収納室1Aaの容積は第2収納室1Abの容積よりも大きく設定されている。
第1収納室1Aaは、1種類の硬貨(この場合、1円硬貨)を第1収納室1Aa内に導入するための広い第1導入口11aを有する。さらに、第1収納室1Aa内の硬貨を外部に排出するために底部に設けられた第1排出口11b(図2参照)と、第1導入口11aの一部に設けられたスロープ部11c(図3参照)とを有する。
また、第1収納室1Aaの底部には、4つの円形の孔とその孔から下方へ延びる側壁部が形成されて回転可能な第1回転板21が嵌め込まれる円形凹部11dと、円形凹部11dの周囲に設けられた凹曲面部11e(図2参照)とを有する。そして、凹曲面部11eと隣接する円形凹部11dの段差部11d(図2参照)の一部を切り欠いて前述の第1排出口11bが形成されている。円形凹部11dには、2個の円柱形の第1凸部24aおよび24bが固定されている。第1凸部24aおよび24bは、略硬貨1枚分の高さを有している。第1回転板21の各孔には下方に延びる側壁部が形成されているが、第1回転板21が回転した場合にその側壁部が第1凸部24aと24bに接触しないように側壁部に切り欠きが形成されている。
第1収納室1Aaには、硬貨(1円硬貨)が平積み状態ではなくランダムに収納される。この際、自動釣銭入出金機100の硬貨搬送部103から落下する硬貨をスロープ部11cにて受けて第1回転板21上に滑り落とすようにしている。また、第1回転板21の回転軸にL形の攪拌棒26(図3参照)がネジ止めされている。第1回転板21が回転すると攪拌棒26も一緒に回転して第1室1Aa内の硬貨を攪拌する。そのために、立った状態の硬貨が横に寝かせられ、第1回転板21の孔に硬貨が嵌り込みやすくなる。
モータMAが正回転すると、第1回転板21が上方から見て時計回りに回転する。第1回転板21のいずれかの孔に嵌った硬貨は、円形凹部11d上を移動する。硬貨の先端側が第1凸部24aと24bに当接すると、後端側からその硬貨を押す第1回転板21の側壁部が、その硬貨を第1回転板21の外周側へ逃がし、硬貨が第1排出口11bから排出されるように前記側壁部の形状が形成されている。なお、モータMAが逆回転する場合、第1回転板21は上方から見て反時計方向に回転し得るが、モータMAの駆動を第1回転板21に伝達する伝達機構は一方向クラッチを有している。第1回転板21のいずれかの孔に嵌った硬貨が第1回転板21と共に反時計回りに移動して先端側が第1凸部24aと24bに当接すると一方向クラッチの作用で硬貨を押す第1回転板21の移動が停止し、硬貨は第1凸部24aと24bに当接した位置で留まる。
なお、この実施形態における第1収納室は、硬貨を平積み状態で収納せず、この発明に係る光遮断検出手段を有しない。よって、この発明に係る硬貨収納室に該当しない。一方、後述する第2収納室1Abは、前記硬貨収納室に該当する。
第2収納室1Abは、他の1種類の硬貨(この場合、5円硬貨)を第2収納室1Ab内に導入するための第2導入口12aと、第2収納室1Ab内の硬貨を外部に排出するための第2排出口12b(図2参照)とを有する。そして、全体的には収納される硬貨の直径よりも僅かに大きい内径を有する円筒形に形成されている。
第2収納室1Abは、その第2導入口12aが第1収納室1Aaのスロープ部11cと隣接するように配置されている。
この第2収納室1Abには、硬貨(5円硬貨)が1枚ずつ面と面とを接して積み重なった平積み状態で収納される。
第2収納室1Abの下端には、第2回転板22が平積みされた硬貨と平行な方向に配置されている。第2回転板22は、その上面の外周寄りの位置に第2凸部25を有する。第2凸部25は、硬貨1枚分の高さを有する。第2回転板22が回転すると第2凸部25が第2収納室1Abの下端部を横切る。第2収納室1Abの下端部の側壁には、下端部を横切る第2凸部25を避けるように切欠きが形成されている。
第2収納室1Abに収容された硬貨は、最下端の硬貨の下面側が第2回転板22に接した状態で収容される。モータMAが逆回転する場合、それに伴って第2回転板22が回転する。第2回転板22に固定された第2凸部25が第2収納室1Abの下端を横切る場合、その第2凸部25が最下端の硬貨を側方から押す。押された最下端の硬貨が第2収納室1Abから排出されるように、第2収納室1Abの下端部には第2回転板22との間に硬貨略一枚分の隙間ができるように第2排出口12bが形成されている。
なお、モータMAからの駆動力は一方向クラッチを介して第2回転板22に伝達される。モータMAが正転すると、第2回転板22および第2凸部25が回転する。やがて、最下端の硬貨は第2収納室1Abの第2排出口12bと反対側の側壁に先端側が当接した状態になる。その際、その硬貨を押す第2凸部25および第2回転板22と共に停止するように一方向クラッチが作用する。
以上のように、2つの一方クラッチの作用により、モータMAが正回転すると第1収納室1Aaに収納された硬貨が第1排出口11bから1枚ずつ排出される。モータMAが逆回転すると第2収納室1Abに収納された硬貨が下端部の第2排出口12bから1枚ずつ排出される。
排出される硬貨の枚数は、第2回転板が何周回ったか、即ちモータMAが逆回転した角度で管理できる。あるいは、第2排出口12bの付近にセンサーを設けて排出される硬貨を検出し、その枚数を数えてもよい。
≪光遮断検出手段≫
図4は、この実施形態において、光遮断検出手段の具体的な構成例を示す説明図である。図4に示すように、一列に並ぶ硬貨収納ユニット1A、1Bおよび1Cの一端側に受光部110bが配置され、光貫通部としての複数の貫通孔を介して他端側に発光部110aが配置されている。発光部110aとしては、赤外域の光を放射するLEDが適用可能であるが、それに限らず例えば可視光域のLEDや半導体レーザ等が適用可能である。対応する受光部110bとしては、フォトダイオード等のフォトセンサが適用可能である。発光部110aおよび受光部110bは、光遮断検出手段110を構成する。
図4で、発光部110aから出射した光は、第2収納室1Cb、1Bbおよび1Abの順に各第2収納室を貫いて受光部110bに達する。図4では、説明を分かり易くするために2点鎖線で発光部110aから受光部110bに至る光路Lを示している(図1と同様である)。ただし、光路Lを示す2点鎖線は仮想の線である。
硬貨収納ユニット1A、1Bおよび1Cには、それぞれ光を通過させるための貫通孔が形成されている。これらの貫通孔が形成された側壁部分は光貫通部に該当する。図2および図3に示すように、硬貨収納ユニット1Aには、第2収納室1Abの側壁部に貫通孔13bおよび13cが形成されている。さらに、硬貨収納ユニット1Aの第1収納室1Aa側の側壁に貫通孔13aが形成されている。
図4に示すように光遮断検出手段は、3つの第2収納室1Ab、1Bbおよび1Cbにおけるそれぞれの硬貨列の高さを一括で検出する。いずれかの硬貨列が正常な並びになっていない場合に、発光部110aからの光が受光部110bに到達しないことを検出する。その検出に応答して硬貨収納室エラー出力手段108は、第2収納室1Ab、1Bbおよび1Cbのいずれかの硬貨列の異常を認識しエラー信号を出力する。報知部109は、エラー信号に応答して硬貨列の異常を報知する。前記報知は、ユーザー、管理者、メンテナンス業者あるいはサービス技術者等に対して、音響、音声、表示、通信を介した通知等の手段を用いて対象の第2収納室の点検を促すものである。報知を受けたユーザー、管理者、メンテナンス業者あるいはサービス技術者等は、自動釣銭入出金機を点検する。この場合、第2収納室1Ab、1Bbおよび1Cbのいずれに収納された通過列が正常な並びになっていないのかは、その警告に対処するべく点検を行う者が目視で認識する。
この態様によれば、一対の発光部と受光部を用いた光遮断検出手段で硬貨列の高さを検出できるので、安価で単純な電気的構成の光遮断検出手段が実現できる。また、複数の第2収納室に対応する光遮断検出手段を1対の発光部および受光部で実現できるため、部品点数の削減および省スペース化が実現できる。
一対の発光部と受光部を用いて複数の硬貨列の高さを検出する最も単純な構成は、図4に示すようにすべての貫通孔を一直線上に並べて一筋の光を通すものである。ただし、ミラーを用いて一筋の光の光路を屈折させる構成もあり得る。
図5Aおよび図5Bを用いて光遮断検出手段110による硬貨列の高さの検出とその意義について説明する。
図5Aおよび図5Bは、光遮断検出手段110が硬貨列の高さを検出する様子を示す説明図である。説明を単純にするため第2収納室1Abのみを示しているが、他の第2収納室の検出も同様である。図5Aは正常な平積み状態の硬貨列を検出する様子を示し、図5Bは硬貨が立ってしまった異常な状態を検出する様子を示す。
図5Aおよび図5Bで、第2収納室1Abの下端には、第2回転板22が配置されている。図5Aおよび図5Bに図示しないモータMAが逆回転し、それに伴って第2回転板22が回転すると下端部の第2排出口12bから硬貨Kが1枚ずつ排出される。
発光部110aおよび受光部110bは、第2排出口12bからあらかじめ定められた距離に配置される。図5Aおよび図5Bの例では、第2収納室1Abに6枚の硬貨Kが収容された状態では光路Lが遮断されないが、7枚を超える硬貨Kが収容されると光路Lが遮断されるように発光部110aおよび受光部110bの位置が定められている。即ち、図5Aおよび図5Bの例では、最大硬貨枚数記憶部107nが記憶すべき硬貨枚数は6である。受光部110bは、光路Lが遮断されていない場合はあらかじめ定められた電圧レベル(図5Aおよび図5Bに、検出電圧Sens(V)=1で示す電圧レベル)を出力する。光路Lが遮断された場合は、それと異なる所定の電圧レベル(図5Aおよび図5Bに、検出電圧Sens(V)=0で示す電圧レベル)を出力する。
制御部105は、硬貨識別部102で識別された結果に基づき搬送通路切換機構103bを制御し、さらに硬貨計数部106として、第2収納室1Abに導入した硬貨の枚数と、モータMAを逆転させて第2収納室1Abから排出した硬貨の枚数とをカウントする。そして、第2収納室1Abに収容されている硬貨の収容枚数を逐次更新する。6枚以下の収容枚数の場合、受光部110bがSens(V)=0の電圧レベルを出力するか否かを逐次監視する。
図5Bは、第2収納室1Abの内部で、硬貨Kが立った状態で収容された場合の検出を示している。少なくとも1枚の硬貨Kが立った状態で収容されると、6枚以下の収容枚数であっても受光部110bからSens(V)=0の電圧レベルが出力される。
硬貨収納室エラー出力手段108として制御部105は、収容枚数が6枚以下でかつ受光部110bからSens(V)=0の電圧レベルが出力された場合に、第2収納室1Ab内の硬貨の並びが異常な状態であると判断して警告を発すべくエラー信号を出力する。
図4に示す構成では、第2収納室1Ab、1Bbまたは1Cbのいずれかの硬貨の並びが異常な状態になると光路Lが遮断されるので、エラー信号を出力する。いずれの第2収納室で硬貨の並びが異常な状態であるかは図4に示す構成では検出できないが、警告に対して対処を行うユーザー、管理者あるいはサービス技術者にいずれの硬貨収納ユニットの第2収納室の硬貨列が異常であるか特定する作業が委ねられる。
≪フローチャート≫
図6は、この実施形態において、制御部105が、ある硬貨収納ユニットの第2収納室の収容枚数を得、硬貨列の高さが異常な場合に警告を発する処理を示すフローチャートである。
図6に示すように、制御部105は、まず硬貨が正常な平積み状態の際に光遮断検出手段が硬貨を検出しない最大の枚数を最大硬貨枚数記憶部107nに変数Max coinとしてセットする(ステップS11)。このMax coinにセットする値は、設計者あるいは使用者によりあらかじめ定められた値である。ただし、図1に示す実施形態では制御部105が制御すべき第2収納室は3つあるが、どの第2収納室にどの硬貨を収納するかはユーザーが設定できてもよい。その場合、硬貨の種類が異なれば厚さも異なるので、変数Max coinにセットすべき値は異なる。よって、図6のフローチャートでは、Max coinを固定された値とせずに変数とし、初期化処理の段階で適当な値を設定する。その値は、例えばユーザーが管理者用のメニューを実行して設定できてもよい。図5Aおよび図5Bに示す態様においては、Max coin=6である。
続いて制御部105は、硬貨投入口101に硬貨が投入され、その硬貨の種類が硬貨識別部102により識別されるのを待つ(ステップS12)。硬貨識別部102が制御対象の第2収納室(ここでは、第2収納室1Abとする)に対応する種類の硬貨を認識すると、それに応答して制御部105は、搬送通路切換機構103bを制御してその硬貨を第2収納室1Abへ導入する。そして、硬貨計数部106として制御部105は、第2収納室1Abの収納枚数を表す変数coinの値を1つ加算する(ステップS13)。なお、変数coinは、硬貨収納枚数記憶部107mに格納される。
そして、制御部105は、加算後のcoinの値が、Max coin以下か否かを調べる(ステップS14)。Coinの値がMax coinを超えていれば(ステップS14のN)、第2収納室1Abにはすでに収納可能な最大枚数の硬貨が収納されているので、前記ステップS13で加算の対象となった硬貨を収容することができない。よって、制御部105は、第2収納室1Abに代えてその硬貨を予備硬貨収納ボックス2に導入するように搬送通路切換機構103bを制御する(ステップS15)。そして先程、ステップS13で行った変数coinへの加算を相殺するために、硬貨計数部106として変数coinを1つ減算する(ステップS16)。
その後、ルーチンはステップS12へ戻り、次の硬貨の投入を待つ。
一方、前記ステップS14の判定で、変数coinの値がMax coin以下の場合(ステップS14のY)、硬貨収納室エラー出力手段108として制御部105は、光遮断検出手段110が異常な高さ(異常な並び)の硬貨列を検出していないか確認する(ステップS17)。すなわち、受光部110bからSens(V)=0の電圧レベルが出力されているかを確認する。
硬貨列が正常な高さ(平積み状態)の場合、即ち、受光部110bからSens(V)=1の電圧レベルが出力されている場合(ステップS17のN)、ルーチンはステップS12へ戻り、次の硬貨の投入を待つ。
一方、受光部110bからSens(V)=0の電圧レベル(光遮断検出信号)が出力されている場合(ステップS17のY)、硬貨収納室エラー出力手段108として制御部105は、警告を発すべくエラー信号を出力する(ステップS18)。そして、ルーチンはステップS12へ戻る。
ここで、光遮断検出信号が出力されている場合とは、硬貨列が異常な高さの場合、即ち、硬貨が平積み状態でなく、立っていたりする状態が検出された場合に該当する。出力されたエラー信号に応答して報知部109は、硬貨列の異常を知らせる報知を行う。
以上に述べたように、
(i)この発明による自動釣銭入出金機は、投入口から投入された硬貨を搬送する硬貨搬送部と、前記硬貨搬送部から搬送された同種の硬貨を硬貨別に平積み収納する硬貨収納室と、前記硬貨収納室に収納された硬貨枚数を計数する硬貨計数部と、前記硬貨計数部で計数された硬貨枚数を記憶する硬貨収納枚数記憶部と、前記硬貨収納室に光を通過させるための光貫通部と、前記光貫通部に光を通しその光が遮断されたことを検出したときに光遮断検出信号を出力する光遮断検出手段と、前記硬貨収納室に収納し得る最大硬貨枚数を予め記憶する最大硬貨枚数記憶部と、前記硬貨収納枚数記憶部の硬貨枚数が前記最大硬貨枚数記憶部の硬貨枚数以下であり、かつ、前記光遮断検出信号を検出した場合にエラー信号を出力する硬貨収納室エラー出力手段と、前記硬貨収納室エラー出力手段から出力されたエラー信号に基づき報知を行う報知部とを備えることを特徴とする。
この発明において、硬貨収納室は、硬貨の種類に応じて複数設けられ、一つの硬貨収納室には同種の硬貨が収納される。硬貨収納室の数は、硬貨の種類と同じ数だけ設けられてもよい(実施の形態1)がそれに限らない。例えば、釣銭の払出し数が多い硬貨については複数の硬貨収納室が設けられ、その種類の硬貨は前記複数の硬貨収納室のいずれかに収納されてもよい(実施の形態2)。また、釣銭払出の対象としない種類の硬貨については対応する硬貨収納室が設けられなくてもよい(実施の形態3)。その種類の硬貨は硬貨収納室に収納されず、硬貨収納室に収納し得る最大硬貨枚数を超えて投入された硬貨を収容するために別途設けられる予備硬貨収納ボックスへ案内され収納される。
硬貨収納室の具体的な形状は、例えば、硬貨よりもやや径の大きな円筒状の部材で構成され、円筒の一端部で開口部から導入された硬貨を受け入れるものである。収納された硬貨は、釣銭の払出しの際に他端部から排出されてもよいが、一端部から排出されてもよい(実施の形態4)。円筒状の部材は外から硬貨列が視認できるように透明であってもよいがそれに限らない。また、円筒状でなくてもよい。例えば、周の一部に視認用の溝が形成されていてもよい(実施の形態5)。あるいは、硬貨列を周の複数個所で規制するように囲むものでもよい(実施の形態6)。収容される硬貨の並び方向は、鉛直方向に沿ってもよいが、これに限らず水平方向でも斜めの方向であってもよい(実施の形態7)。
前述の実施形態においては、第2収納室がこの発明の硬貨収納室に相当する。一方、第1収納室は硬貨を平積み収納せず、また、光貫通部としての貫通孔および光遮断検出手段を備えていないので、この発明に係る硬貨収納室に該当しない。
硬貨計数部は、硬貨収納ユニットに導入される硬貨と払出される硬貨を数えるが、硬貨を数える位置および数える手法は特に限定されない。例えば、導入される硬貨を硬貨投入口の付近で数えてもよいが、それより後段で数えてもよい。例えば、種類に応じた開口部から硬貨が硬貨収納室に導入される位置で数えてもよい。また、払出す硬貨を排出する部分で数えてもよいが、それよりも後段で数えてもよい。検出の手法としては例えば透過型の光センサーを用いて硬貨の通過を検出してもよいが、これに限定されない。例えば、上述の実施形態において、硬貨収納ユニット(即ち、第2収納室)に導入される硬貨の枚数は、搬送通路切換機構103bの制御に基づいて検出される。一方、第2収容室から排出される硬貨の枚数は、それぞれの硬貨収納ユニットに対応するモータMA、MBおよびMCの回転角度に基づいて検出される。
平積み状態の硬貨列は、一般に円盤状である硬貨の面と面とが接するように並ぶ状態である。ただし厳密にいえば、通常硬貨のオモテ面およびウラ面には多少の凹凸があるので面と面とが全面に渡って密着することはない。
隣り合う硬貨の面と面とが平行な状態で接する状態で硬貨が導入されると硬貨の厚さだけ硬貨列が長くなる。よって、収容されている硬貨の枚数に1枚当たりの硬貨の厚さを乗じて硬貨列の長さを得ることができる。平積み収納された硬貨列が光貫通部(例えば図4に示す実施形態において硬貨収納室の側壁に形成された貫通孔)に達する直前の枚数が、硬貨収納室に収納し得る最大硬貨枚数である。
硬貨収納室に収納される硬貨の種類と光貫通部(例えば図4に示す貫通孔)が形成される位置が決まれば、それらに基づいてその硬貨収納室に対する最大硬貨枚数が求められる。最大硬貨枚数記憶部は、それぞれの硬貨収納室に対応する最大硬貨枚数を予め記憶する。
前記硬貨収納枚数記憶部の硬貨枚数が前記最大硬貨枚数記憶部の硬貨枚数以下であるにもかかわらず、前記光遮断検出手段から前記光遮断検出信号が出力された場合、硬貨の並びが平積みの状態でないと判断できる。即ち、収容された硬貨のいずれかは、その面と隣り合う硬貨の面とが平行になっておらず平積みでない状態、即ち、面と面とが傾いていたり略垂直であったりする状態での並びと判断できる。
硬貨列が平積みの状態でないと払出し額が不足したり動作不良や故障が発生したりする虞があるため、報知部はユーザーに警告を発して対処を求める。
図1および図4に示す実施形態において、光遮断検出手段は、複数の第2硬貨収容室に収容された硬貨列の高さを一括で検出するものであった。しかし、この発明の本質はそれに限定されず、それぞれの硬貨収容室に対応するセンサーを設けて、それぞれの硬貨列の高さを検出してもよい(実施の形態8)。このようにすれば、どの硬貨収容室で異常な硬貨の並びが生じたかを検出できる。
図1に示す実施形態において、硬貨計数部および硬貨収納室エラー出力手段は、主としてマイクロコンピュータが制御プログラムを実行することによってその機能が実現される。
さらに、この発明の好ましい態様について説明する。
(ii)前記硬貨収納室は、一端側から他端側へ硬貨を平積み収納し、前記光貫通部は、前記硬貨収納室の他端側であって、前記最大硬貨枚数以下の硬貨が平積み収納されていれば前記硬貨によって光が遮断されることのない位置に配置されてもよい。
前述の実施例において、一端部は下端部に相当し、他端部は上端部に相当する。ただし、発明はこれに限定されるものでない。
(iii)硬貨の種類に応じた複数の硬貨収納室を備え、各硬貨収納室は前記エラー信号が出力された場合に収納されている硬貨を取り出せるよう着脱可能に装置本体に取り付けられていてもよい。
このようにすれば、警告が発せられた硬貨収納室について、ユーザーあるいはサービス技術者がその硬貨収納室を自動釣銭入出金機の本体から取り外すことができる。そして、硬貨収納室に収納された硬貨を取り出してあるいは硬貨の並びを修正して平積み状態の硬貨列にできる。
(v)各硬貨収納室は、それぞれ光貫通部を有し、前記光遮断検出手段は、各硬貨収納室の光貫通部に一筋の光を通すように構成されてもよい。
この態様によれれば、自動釣銭入出金機は複数の硬貨収納室を備えるが、各硬貨収納室に対応して光を発する発光部とその光を受光して光の遮断を検出する受光部との対を硬貨収納室の数だけ用意する必要がない。一対の発光部と受光部とを用いて幾つかの硬貨収納ユニットを一括して検出し、いずれかの硬貨収納ユニットの硬貨列が光透過部検出を超える長さになっているか否かを検出できる。よって、単純な構成で、省スペース、低コストの光遮断検出手段が実現できる。
この発明の好ましい態様には、上述した複数の態様のうちの何れかを組み合わせたものも含まれる。
前述した実施の形態の他にも、この発明について種々の変形例があり得る。それらの変形例は、この発明の範囲に属さないと解されるべきものではない。この発明には、請求の範囲と均等の意味および前記範囲内でのすべての変形とが含まれるべきである。
1A,1B,1C:硬貨収納ユニット、 1Aa,1Ba,1Ca:第1収納室、 1Ab,1Bb,1Cb:第2収納室、 2:予備硬貨収納ボックス、 3Aa,3Ab,3Ba,3Bb,3Ca,3Cb,4:開口部
10:硬貨収納ボックス、 11a:第1導入口、 11b:第1排出口、 11c:スロープ部、 11d:円形凹部、 11d:段差部、 11e:凹曲面部、 12a:第2導入口、 12b:第2排出口、 13a,13b,13c:貫通孔
20:硬貨排出機構、 21:第1回転板、 22:第2回転板、 24a,24b:第1凸部、 25:第2凸部、 26:攪拌棒
100:自動釣銭入出金機、 101:硬貨投入口、 102:硬貨識別部、 103:硬貨搬送部、 103a:搬送通路、 103b:搬送通路切換機構、 103b:ソレノイド、 103b:シャッター、 104:硬貨払出口、 105:制御部、 106:硬貨計数部、 107:記憶部、 107m:硬貨収納枚数記憶部、 107n:最大硬貨枚数記憶部、 108:硬貨収納室エラー出力手段、 109:報知部、 110:光遮断検出手段、 110a:発光部、 110b:受光部
K:硬貨、 MA,MB,MC:モータ

Claims (4)

  1. 投入口から投入された硬貨を搬送する硬貨搬送部と、
    前記硬貨搬送部から搬送された同種の硬貨を収納し、収納された硬貨を攪拌する攪拌機構を有する第1収納室と、
    前記硬貨搬送部から搬送された同種の硬貨を平積み収納する硬貨収納室としての第2収納室と、
    前記第2収納室に収納された硬貨枚数を計数する硬貨計数部と、
    前記硬貨計数部で計数された硬貨枚数を記憶する硬貨収納枚数記憶部と、
    前記第2収納室に光を通過させる光貫通部と、
    前記光貫通部に光を通しその光が遮断されたことを検出したときに光遮断検出信号を出力する光遮断検出手段と、
    前記第2収納室に収納し得る最大硬貨枚数を予め記憶する最大硬貨枚数記憶部と、
    前記硬貨収納枚数記憶部の硬貨枚数が前記最大硬貨枚数記憶部の硬貨枚数以下であり、かつ、前記光遮断検出信号を検出した場合にエラー信号を出力する硬貨収納室エラー出力手段と、
    前記硬貨収納室エラー出力手段から出力されたエラー信号に基づき報知を行う報知部と、
    を備えることを特徴とする自動釣銭入出金機。
  2. 前記第2収納室は、一端側から他端側へ硬貨を平積み収納し、
    前記光貫通部は、前記第2収納室の他端側であって、前記最大硬貨枚数以下の硬貨が平積み収納されていれば、前記硬貨によって光が遮断されることのない位置に配置される請求項1に記載の自動釣銭入出金機。
  3. 硬貨の種類に応じた複数の前記硬貨収納室を備え、
    各硬貨収納室は前記エラー信号が出力された場合に収納されている硬貨を取り出せるよう着脱可能に装置本体に取り付けられている請求項1に記載の自動釣銭入出金機。
  4. 第2収納室は、それぞれ光貫通部を有し、
    前記光遮断検出手段は、各第2収納室の光貫通部に一筋の光を通す請求項3に記載の自動釣銭入出金機。
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